異常本丸調査室の日常(〆)

どこから来たんだったか…。はあ、似たような風景ばかりで目が回りそうだ。
…ん？何かの音が聞こえるな…？

ええと、さっきこっちの方に走って行ったよね。んー、あの絡繰人形はなんの役目だったのかな。ここの部屋には居ない、こっちも居ない。どこかなー、此処も違うか、ってうわぁ！！【ドアを閉めた時に思ったより大きな音が出てびっくりした紅葉傘】

あ、見つけた。あんたこんな所で一体何をしてたんだ…？
ジャケットは取り返したし、あとは目的の人形を探そう。
さっきのやつはまた違う人形だったみたいでな、ゼンマイなんか付いてなかった。

・・・・・・な、なんでもない。
じゃあヒントを上げよう、此処のループの仕掛けは結構簡単なんだ。私がここで待っててあげるから壁に手を付きながら歩いておいで、そしたら刀剣男士の鋭敏な感覚ならここの廊下が本来どんな形をしているか分かると思うよ。そうすれば茶運び人形のある廊下の位置も分かるはず。

…分かった、あんたの言うとおりにしよう。


…、確かにあいつの言うように少しずつ分かってきたかもしれない。こっちの方か…？

おかえり、仕掛けは分かった？

ああ、何とか分かった。
恐らくこちらの方だな、進もう。

やっと見つけた…！あれだな、例の絡繰人形！
動きは止まっているようだな。ゼンマイを回す…だったか？
─よし、これでいいだろう。

止まってるの初めて見たな、じゃあ次に行こうか。

新しい仕掛けが無いと良いなァ・・・・・・。

次は“絡繰弓兵の部屋にて弓を避けつつ部屋の奥にある書物に今年の観測者の名前を書く事”…名前からして嫌な気配しかしないな。

あ、それは異常じゃなくて、此処の御方の趣味。九つの中で一番友好的、と言える感じの場所だからここ。
・・・・・・つまり、あれらの仕掛けは此方を殺す意図じゃないってことなんだけど。

それなら良かった。
…この部屋だな。弓兵と言っても、持っているものは矢先が吸盤になっているおもちゃのようだな。
これなら俺でもいける。

頑張ってくださいね～【「でもあれ勢い凄いから人間が頭に受けると脳震盪ぐらい起こすんだよねぇ、まぁ刀剣男士なら平気かな身体能力違うし」と傍観モードの紅葉傘さん】

いっ…！はは、楽しめそうだ…！
【顔面に喰らって少しふらつくもなんだか楽しそうにしている】

やっぱり、人と違うんだなぁ【自分が貧弱に相当することを認めたくない紅葉傘さん】

あれ、でも確か、此処の床って・・・・・・。まぁ、自力でどうにかするでしょ

床が抜け始めた…？
もしかして壊してしまったか…？
…いや、抜けた場所は全て俺が通った道…一度しか通れないと言うことか？！

名前書いて戻ってくるときはちゃんと復活してるから安心して、因みに消えた床の下には過去の調査員が「落ち葉じゃ驚きが足りないぜ！！」と持ち込んだスライム池になっているよ～

…もう落ちたあとだ。
うっ…ヌルヌルする…。
その話し方からして鶴丸国永だろう…！

・・・・・・ごめん、縄梯子を下してあげたいんだけど部屋にはもう入れないから。私の記憶が正しければ、左側の壁に梯子みたいに捕まれる出っ張りがあったはず。ちょっと罪悪感というか忠告が遅れて
申し訳ないなっていう気持ちがあるから教えてあげると床の上に顔を出した瞬間矢が飛んでくるから注意してね
その調査員が誰かは自分の名前を書くときに確認してみてね

わ、わかった…。
これだな…？よし、なんとか出れたが…動きにくいな…っ！


…よし、なんとか書物のところまで来た。やはり鶴丸か！
あいつ…個体差はあるとはいえ驚きをもたらさないと気が済まないのか…？！
【ぬるぬるになった手で苦戦しながら名前を書き、調査員の名前を見て怒っている】

お、おかえり。ケガとかはしてないね。
そのヌルヌル落とさないとね、一旦戻る？