異常本丸調査室の日常(〆)

それ、用意してみないか？少し手間はかかるが、ここで室長の手入れを待つのも面倒だし、それ以外に案が見つからないんだ。

まぁ、全力は尽くしてみよう。良いか、今から監査の山姥切長義に電話を掛けるから出来る限り可愛く、俺はお前の可愛い写しだぞ持てる者こそ与えてくれこの可愛い写しが欲しがってるんだぞっていう感じの可愛さを持って、「第四種特殊保護情報アーカイブへのアクセス権限が欲しい」ってお強請りしろ。
私その間他の部署に根回しするから、良いか。第四種特殊保護情報アーカイブへのアクセス権限だ。それと歴保のアクセス権限の二つが無いと第四種特殊保護情報アーカイブへはアクセスできない、私は歴保、お前は監査。確実に手に入れるように。そこにアクセスできないとそもそも始まらないからな。

わ、分かった…。監査部の本科の中でも写しに優しい本科に当たるといいが…まあ、運だな。掛けることにしよう。

世の中九割運だよ、歴保も緩い子捕まえて手に入れたいなァ。

ほっ、本科か…？突然すまない、異常本丸調査室の…そうだ。山姥切国広だ。急ですまないんだが、実は仕事で困ってて…。あ、パワハラとかではないから安心してくれ。その、第四種特殊保護情報アーカイブへのアクセス権限がないとちょっと俺、政府に帰れなくて…。【精一杯の可愛さ(自称)で電話先の本科にお願いする後輩の図】

んー、嫌だからね、アクセス権限さえくれればいいんだって【電話先の相手と口論を始める紅葉傘】

えっ、いいのか…？ありがとう、本科。分かった、今度一緒にわんぱく男士かふぇに同行すると約束する。【監査部内で可愛いもの好きの本科に当たったらしく、最初は渋っていたものの帰れないと言い出すと承諾してくれたようで見返りとしてカフェの同行をすることになった様子】

だーかーら！！監査の方は許可貰ってるんだって！！あとは歴保の、え、理由？ウチの部署は職務上他に言えない機密が多いの知ってるでしょ！！【口論は激戦化している紅葉傘】

【電話を終わらせた後輩、先輩の動向をハラハラとしながら見ている】

堀川国広アンタねぇ！！ウチの後輩が可哀想だと思わないの！？ここから戻れないってことは、ご飯もずっとお預けにされてるってことなんだからね！！【まだぎゃあぎゃあやっている先輩】

【電話の相手、まさかの兄弟だったのか…と思っている後輩、先輩の言う通り腹は減っているようだ】

ほぉら御覧なさい、この悲しげな顔を！！【ビデオ通話に切り替えたらしい先輩がカメラを突き付ける】

えっ、あ…兄弟、すまない。先程身体を動かしたこともあって腹が減っているのは事実だ。【急にカメラを突きつけられてわたわたしながらもなんとか対応する後輩】

あーあなんて可哀想な後輩君なのかしら。君がいつまでも権限をくれないから空腹で泣きそうじゃない【先輩のカンペには「泣け」と書かれている】

なっ…？！【すぐに泣けるわけないだろ…と思っている後輩】

【先輩のカンペには「お前が次の休みに行くって言ってた店、設備不良で長期休業が決まったそうだぞ」と書かれている】

えっ、それは…悲しいな…。(泣きはしないが一気にしょんぼりとした後輩)

【大慌てで権限を渡した堀川国広との通話を切った後】
安心して、嘘だから

だ、騙したな…！兄弟にも申し訳ない事をしたな…。今度何か持って行った方がいいだろうか…、

止めて、それ怒られるってか報復受けるの間違いなく私だから