アスティ 2024-06-05 12:58:40 |
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うん、任せておいて。ひとまず2種類のルートを考えてみたんだ、一つはこの街道沿いに進むルート。道は平坦で整備もされてるから一番体力的消耗は少ないし何も無ければ一週間ぐらいで着くと思うけど、街道を行く商人とかが山賊の被害に遭ってるっていう話だから不意に襲われるリスクはあるかも
(待ち合わせ場所で落ち合って、早速街の出口へ歩みを進めながら地図を片手に楽しげに声を弾ませ相手にも見えるよう地図の上を指でなぞりつつ懸念点も含めて自身の考えを話し)
もう一つはこの山を超えて真っ直ぐに港町へ直行するルート。険しい山道だから大変だと思うけど3日もあれば目的地に着くと思う…でもこっちは体力面だけじゃなくて不確定要素もあるし、どうしようかなって
(もう一方は真っ当に進むよりも半分以上時間を短縮できるルートではあるものの、相応に消耗する上に街道で山賊に襲われるというわかりやすいリスクとはまた違ったリスクを負う可能性もあると双方のルート選択について自身の見解を示した上で、相手の考えはどうだろうと小首傾げつつその顔を見上げ)
(活き活きと計画を話すアスティのしぐさに自然とこちらの表情も柔らかくなり、一人旅では味わえないパーティの醍醐味を味わう。そして合理的な計画に、彼女の冒険者としての力量を認めて)
なるほどな。
そういえば、ギルドで胡散臭い男が居た。
おそらく山賊の類に通じている情報屋だろうから、俺たちの行動は奴等に把握されてるだろう。…街道沿いを進んだ場合、十中八九、山賊連中ご対面ってとこだろうな。
そうなると、後者のルートが良い気もするが、アスティは山歩きや補助魔法はどうだ?
生憎俺はウィザード級の方向音痴で山にも明るくないから、アスティが山道が得意でない場合、遭難や魔物との遭遇リスクも見過ごせねぇな。
へえ凄いね、冒険者の嗅覚って感じ?私は全然気づかなかったよ
(ギルド内で会話をしていたあの時の相手の不自然な視線の動きの理由を察して、自分では存在に気づくことすら出来なかった不審な人物、その正体に関する考察まで聞けば確かに筋が通っており、その洞察力に心底感心して)
…よし、そういうことなら私に任せて。これと地図さえあれば大抵の場所は迷わずに辿り着けるよ
(相手の考えが正しければ情報まで利用して計画的に街道を行く者を襲っているという単なる賊と呼ぶには狡猾過ぎるやり手の集団であることがわかって、街道を行く選択肢は完全に除外し山道を進む方向に覚悟を決めれば服のポケットに手を入れて中から淡い光を放つペンデュラム型の魔道具を取り出し、これを用いれば少なくとも道に迷って遭難する心配はないと太鼓判を押して)
まぁ考えすぎかもしれんが、もし想定通りだった場合、ちと厄介だしな。
ああいう輩は叩き潰した方が良いのは間違いないが、それはもっと大掛かりな作戦で進めるべきだし、今回は回避しとくかね。
おぉ、そんな便利なものがあるのか!
やっぱり魔法の力は凄えなぁ。
(気ままな一人旅で幾度となく道に迷った苦い経験から、アスティが見せてくれた魔道具に惚れ惚れして。彼女が言うように山越えも決して楽な道ではないが、こうやって協力して進めばなんとかなりそうかな、と明るい兆しが見えニヤリとし)
コンパスでもいいんだけどコンパスは色んな要因で狂いやすいし、何度か痛い目を見たからね~…
(魔道具に頼らずとも他にもやりようはあるが、それで自身も何度か迷った経験があり必要に駆られて覚えた魔法だと苦笑混じりに話して)
昼間なのに思ってたより暗いね、野生動物とか魔物に襲われないようにしっかり警戒しておかないと
(街道を外れて人の手が殆ど加わっていない獣道に近い山道へと入れば、地図で見ただけでは分からなかったが鬱蒼と茂った木々のせいかあまり陽の光が届かないようで薄暗く、藪の中からいつ敵が飛び出してきてもいいように少しだけ気を引き締めて)
はは~ん、そういうことか
(事あるごとに道に迷い遭難しかけたのはコンパスのせいだったかとポジティブに考えほくそ笑むも、足元を小さな蛇がニョロロっと横切り思わず転びそうになり。手練れといえども苦手な生き物はやっぱり苦手、剣の先端でペシっと威嚇し逃してやって)
確かに視界が悪いな、あまり離れずに進むとしよう。
この様子だと午後の早いうちに暗くなりそうだ。昼を過ぎたら野営の準備は気持ち早めに着手した方が良さそうだな。
(思ったよりも険しい山道は、木々の隙間を縫うように僅かな光が差し込み、湿った重い空気と相まって不穏な雰囲気を醸し出していて。そんななか、虫だのなんだのと言わずに突き進む相方の逞しさに感心し)
地図によればこっち側に川があるみたい。午後までにそこに辿り着ければ水源を確保出来るかも
(野営をするにあたって、水源を確保出来れば何かと都合が良いため暗くなる前に地図上に記されたメインルートからそれほど外れてはいない川を目指すことを提案しつつ、眼前にかかる蜘蛛の巣を何事もなかったように手で払って進み)
…ねえ、ロゼってキノコには詳しい?
(山道を進んでいるとふと足を止め、相手を振り返って唐突に興味津々な様子でそう尋ねては再び視線を前に向けるとその先には真っ白なキノコが群生していて)
水源を確保できるのはありがたいな。ん、キノコ?
おぅ、色々食ってきたぜ。どれもこれも似たようなもんなのに、腹が痛くなったり手足が痺れたり、挙句の果てには幻覚が見えるようになったり、ほんとキノコって不思議だよな~
(キノコの思い出を楽しそうに語るが、ようは見分けもつかず、さらには結構な確率でアタっている体たらくっぷりを露呈しながら、ふとアスティの目線の先の白いものに気がついて声を上げて)
おっ、なんか美味そうなキノコがいっぱいあるな!
アスティ、食材として採っておいた方が良いヤツか?
うわぁ~…よく今日まで生きてたね…。とにかく、キノコはやっぱ無し!毒キノコだったら危ないからね
(明らかに毒性のあるキノコを食べたとしか思えない症状のオンパレードに表情を引き攣らせ、むしろなぜ今日まで無事に生き残ってこれているのかわからないとドン引きしている様子を包み隠さずストレートにそう口にしては、キノコの収穫には待ったをかけて)
キノコ食ったくらいで死なないだろー、大げさだなぁ。
ん?あれは採らないのか…なんだか勿体無い気もするが、まぁアスティのが詳しそうだからな、了解だぜ。
(柔らかそうな傘と柄でこちらを誘うように群生する白いキノコに後ろ髪を引かれつつも、気を取り直して地図上に記された川を目指して歩き始めて。取り止めのない話をしながら、深い森の道なき道を進んでいく)
朝から歩きっぱなしだが、アスティ、足腰は大丈夫か?まだ初日だし、飛ばしすぎないようにしようぜ。
私はまだ平気だよ。…でもそうだよね、今は平気でも疲れは知らないうちに溜まるものだし一旦休憩にしよっか
(現状はそれほど疲労を感じておらず力瘤を作るような動作をしてまだ元気だとアピールするが、急ぎ過ぎるべきではないという相手の意見にも一理あるため、足を止めて近くにある大きな岩に腰を下ろせば小さく伸びをして一息ついて)
これでもう少し太陽の光が届いて明るければ軽いハイキング気分なのにね
(相変わらず太陽光は周辺の木々の枝葉に阻まれあまり届かないが、空気が澄んでいて静かで落ち着く雰囲気は少しでも環境が違えば気軽なレジャー気分だったかもしれないと、上を見上げながら足をぶらぶらさせて)
天使ってのはか弱いイメージだったんだが、アスティには当てはまらないみたいだな。
(相方の返答を頼もしく感じながら、自身も背を岩につけて体重を預け、持参した水を一口飲んで休憩し)
これはこれで嫌いじゃないけどな。
ん、どうやら水源が近いようだぜ。
(森の香りと酸素が濃い新鮮な空気を吸い込み、静寂に耳を傾けてリラックスすると、意識がクリアになりすっきりした気分になって。その静寂のなか、微かにせせらぎの音が聞こえることに気がつくと、目指す川のすぐそばまで来ていることを理解し、そろそろ行くかとアスティに視線を向け、促して)
あ、本当、水の音が聞こえるね!
(座っていた岩からピョンと軽く勢いをつけて飛び降り、耳を澄ませてみると相手の言う通り川のせせらぎのような音が聞こえてきて、早速そちらへ足を向けて)
……待って、何か変な匂いが……っ!見て!
(薮を掻き分けながら川へと着実に近づいていくと、不意に空気中を漂う異臭に気がついて、一旦足を止め相手の方を振り返り警戒を強めることを促し、周辺を警戒しながら川の方へ向かうと不意に視界が開けて件の川が見えたが目の前に広がっていたのは川の中に何人もの人の◯体が折り重なって遺棄されているという残酷な光景で)
んー、どうした、またキノコか?…ッ!!
(アスティのただならぬ様子を訝しむ間もなく視界に広がる惨状。地獄絵図と言うのに十分な惨たらしい光景が忌まわしい記憶をくすぐるように刺激するも、この状況を作り出した元凶が近くに潜んでいるかもしれないと剣の柄に手を置いて周囲を睨む)
アスティ、気を抜くなよ。
…しかし酷え有様だな。何か気づいたことは?
(目を背けたくなるような状態だが、骸の共通点や特徴など何かしら手がかりになりそうな痕跡を見つけようと注意深く周囲を観察して)
気付いたこと…共通点…あっ!この人たちみんな荷物とか所持品を何も持ってないよ。まるで全部誰かに盗られたみたい…
(亡骸を前に目を閉じ両手合わせてから、何か手がかりが残っていないか間近で観察し、しばらくしてここの亡骸全員が所持品と言えるようなものを一切持っていないことに気がつき、見るからに冒険者であったり商人であろう人たちが金銭や道具などを何も持っていないというのは違和感しかなく)
もしかして例の山賊の拠点はこの川の上流にあるってことじゃ…!
(最近この辺で幅を利かせ始めた山賊の根城がどこにあるのか、確かな情報は今のところなく街でも自警団などが情報を募っていたのは知ってはいたが、もしかしたら自分たちは知らないうちに敵の懐に入り込んでしまったのではないかと考えれば、ハッとした表情で相手の方へ顔を向けて)
なるほどな…しかし酷えことしやがる。
(弔ってやれないことに僅かな罪悪感を抱きながらも、アスティの推察に同意すると、一旦この場から速やかに身を隠すことを提案して。仏の様子を下っ端が見に来たり、それを狙った魔物の類にいつ出くわしてもおかしくない)
…で、どうする?
進むにしろ引き返すにしろ、奴らに見つかるのは時間の問題かも知れねえな。だとしたら、先手を打つか?
(川辺から少し離れると、小さな洞穴のように岩盤がえぐれた部分を見つけ、そこに身を隠しながら尋ねて)
ここで引き返しても結局街道を怯えながら進まないといけないんだよね。…なら、そっちの作戦の方が私好みかな
(先手を打つということは即ち山賊の拠点へと殴り込みをかけるということ、一見無謀にも思えるが街道を襲撃の脅威に晒されたまま進むよりも敵方に感知される前にこちらから仕掛ける方が良いと意外にも交戦的な側面を覗かせて)
今なら山賊たちもまさか逆に自分たちが襲われるなんて思ってないだろうしね
(拠点の場所の情報が街に一切流れて来ないということは自分たちの情報を隠し通し油断している可能性も十分考えられ、不意を突くなら今だと山賊の拠点を陥落させる作戦を練るべく地図を広げて)
そう言うと思ったぜ。
アスティの言うとおり、奴らはまさかここで襲われるだなんて思ってないだろう。それに各地で暴れ回ってやがるから、ここに居るのは留守番組だろうな。
…そしておそらく半数は夜通し騒いで泥酔するに違いないから、明日の早朝奇襲し、アタマを叩く、っつー作戦でいくとするかね。
(彼女の意見に賛成し、自身の見解を踏まえた方向性を提示して。相方が開いた地図を眺めながら、奇襲のイメージを具体化し)
だが、ここで奴らを潰しても、各地の残党に追われることになるかもしれねえ。
港町に着いても、長居はできなくなるかもしれんが、その辺りも大丈夫か?
それは大丈夫、連絡船で中央大陸を目指すつもりだから元々港町には長居するつもりはないんだ
(自身が港町を目指す本来の目的が港から出ている連絡船であることを話し、残党に追われることになったとしても港町に到着して船にさえ乗ってしまえば流石に山賊の残党がそこまでは執拗に追って来るとは考えにくく問題ないと頷いては口元に人差し指当てがい地図を眺め考えを巡らし)
…この山の中でそれなりの広さを確保出来てバレにくい場所というと…ここかな?ほら見て、図面上だと山の一部が抉れて横幅が広い深い谷みたいになってるんだ。ここなら潜伏用の拠点を作るにはうってつけだと思う
(しばらくして考えが纏まったようで地図上の山の頂上付近の深く抉り込むような地形に目をつけ、相手にも意見を求めるように、どうかな?と尋ねて)
そうかい、それじゃ決まりだな。
…やれやれ、俺もお尋ね者の仲間入りしちまいそうだな。
(中央大陸、過去の旅路の記憶をふと思い出して。知人もおり、久しぶりに行ってみるのも悪くない。尤も、明日を生き延びられたらの話ではあるが)
おう、潜伏場所としてはばっちりだな。
陽が落ちたら注意しながら移動しよう。そして明朝に備えて少しでも仮眠と腹ごしらえをしといた方が良いな。
(地図や地形により堅実な計画を練るのは完全にアスティの方が長けていると理解し、相方の提案に同意して。木々の隙間から差し込む光が弱々しくなり夕刻の訪れを告げていて)
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