アスティ 2024-06-05 12:58:40 |
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(やはりと言うべきか、そう容易くゴールに辿りつかせてくれる気はなさそうで、鈍い光を放つ数多の鏃に貫かれればあっと言う間に全身の血を失うだろうことが容易に想像できて。もはや考える時間すら残されていない。繋いだ手を素早く握り返すと、それを離して)
あったり前だぜ。上手く遣って退けろよっ!
(彼女と歩んだ旅路は短いもの、それでもアスティが口にした言葉を信じ身体を動かすことに一片の迷いもなく、岸壁の暗い穴に身体を投げ出し、その勢いで転がり身体をあちこちぶつけながら叫んで)
アスティっ!急げっ!!
『聖蝕・壁』…!
(天より放たれる無数の矢、その全てを防ぐため得物を両手で真っ直ぐ上に掲げ、そこから発生させた触腕をより広範囲にと意識して、まるでドーム状の傘のような形状で展開。ぶつかる矢の勢いにバリバリ砕けるような物音を立てて。薄く広がった触腕の盾は広範囲を守るため薄く防御性能を犠牲にしているが、それがたった一枚でなく何層にも重なっており、例え一枚が砕けようと次、それが砕ければそのまた次と、多段の備えが施されており相方が飛び移る時間を稼いで)
っ……あ……!?
(どうやらあの仕掛けは矢を放ち切った後はしばらく次弾を装填するのに時間がかかるらしい、攻撃が完全に止んだのを確認した後防壁を解いて相方を追いかけようとしたその時、足の設置面の感覚がなくなったのを感じる。その時、先程まで足場として機能していた絨毯が突然浮力を完全に失ったのだと気づくが、既に身体は重力に従って落下をはじめていて。しかし、ここで冒険を終わらせる訳にはいかない、相方との約束もある…そんな想いが身体を突き動かし咄嗟の判断で手にした大鎌空中で振り回すと、壁面に突き刺して、かなり下の方まで落ちてしまったが落下をなんとか止めて。しかし、相方の目には下方の自分の姿を確認するまでは自分が完全に落下してしまったように見えたであろうことは想像に難くないだろう)
(岸壁から身を乗り出して重力の加速を伴い落下する相方の姿をなすすべなく眺めて。縋るように伸ばした腕が虚しく空を切り)
アスティっ!!
(彼女の姿が見えなくなり焦燥感が後悔の波に変わり。自分が残るべきじゃなかったのか、同じタイミングで飛び移るべきだったのだ、次々と沸き起こるああしていればという考え。自身の性格に似つかわしくない思考に支配されかけて、悪態をつき岸壁を強く叩いて)
アスティっ!、返事をしろったらっ!!
(震えそうになる情けない自身の声に鞭打つよう、大声を上げて)
ロゼっ…下、下!下を見て…!ごめん、少し手を貸してもらえないかな…?
(悲痛にも聞こえる叫び、これは相方にとんでもなく心配をかけてしまったなと罪悪感でいっぱいになり、ひとまず一刻も早く自身の無事を伝えようと壁に深く突き刺さった大鎌の持ち手の部分を両手で持ち、身体支えながら下方から声をあげて自身の所在を伝え。ここまでの大事になり心配をかけさせた後ろめたさを感じつつも、この状況下で自力で上に這い上がるのは困難であるため相方に助けを求めて)
…あんまり気乗りしないかもしれないけど、これを掴んで引っ張り上げてくれる?見た目はこんなだけど害はないから
(自身の持つ闇の性質を具現化させた赤黒くひんやりした触腕、ロープのように束ねたものを下から相方のいる崖の方へと伸ばし、それを掴んで引っ張り上げてくれるようにお願いをすると相方が了承して掴んでくれたタイミングでこちらも腕にしっかり絡める準備をして)
(虚無感に打ちひしがれた思考に響く相方の声。はっとして下を覗き込むと、確かにアスティの存在を感じて。湧き上がる嬉しさが通り過ぎると、取り乱した自身の行動を酷く恥ずかしく感じ)
バカっ、無事なら早く返事しろってんだっ。…大丈夫、今引っ張り上げるから。
…しかし、よくあのトラップを防いだな。…どこか怪我してないか?
(理不尽に怒りながらこの際その見てくれや手触りなどは全く気にせずに、急いで相方を引っ張り上げると、同じ空間に座り込んで。なぜか気恥ずかしさからアスティの顔を直視できず、そっぽを向きながら話しかけて)
あ、うん、平気!身体はなんともないよ。…ごめんね、沢山心配かけたよね、ロゼ…怒ってる?
(ひとまず身体の方は壁に鎌を突き刺した勢いで壁に身体がぶつかった際に出来た本当に軽い擦り傷程度のもので、行動に支障の出るようなものは全くなく大丈夫と両手広げて笑顔でアピールし。何故か先程から顔を合わせようとしてくれない相方、口調も少しばかり荒かったことから自分が無茶をしたことに対してまだ怒っているのだと思い、眉尻下げて上目で見ながら改めて自らのしでかした失態について詫びて)
…いや、アスティが怒られる謂れは全くないんだ。ほんとに落ちちまったのかと思って、随分と取り乱してたな、悪かった。
それにしても、ほんとに大したもんだよ。
(自身の態度から相方にいらぬ心配をかけさせてしまっていることに気づき謝り。命懸けで活路を見出し、こちらのフォローまでしてくれたアスティになんたる仕打ちかと反省しながら、向き直って穏やかに微笑み掛け、立ち上がり)
よし、それじゃ脱出の続きと行こうかね!ここから通路に繋がってるのかな?
うん、そうだね!随分上の方に来たし流石にいくら広いと言っても限度はありそうだけど…あっ、あれ見て…!
(相方の見立て通り、横穴はそのまま奥へと続く通路となっていて、ここまででかなりの距離を移動していることからどんなに魔法で空間を広げて見せたとしてもそろそろ限界が来るはずで。そのまま通路を道なりに進んでいくと大きな部屋のような空間に辿り着き、その隅に大量の白骨死体が積み重なり山のようになっているのが見えてそちらを指さし)
これは…私たちと同じ、ここに閉じ込められた人たちなのかな…?ロゼ、ここには何かあるよ……!!
(一見何もないように見えるただの広い空間、しかしこの大量の死体の数は明らかに普通ではない、つまりここまで辿り着きながら無念のまま命を落とした者たちが数えきれないほどいるということに他ならず、相方に注意を促したその時、自分たちが先程通り抜けたこの部屋の入り口が地面からせり上がってきた分厚い石壁によって封じられ、上から成人の男性よりも一回り大きな肢体を持つ何者かが降り立ってきて)
『知恵と勇気を持つ者よ、よくぞここまで辿り着いた…その手腕、実に見事なり。しかし力はいかがなものか?我が試してやろう、汝らの力、我に示せ。我は冥府の王アヌビス。いざ参る!』
(天より降り立ったその者はまるでジャッカルの頭部を模した黒いマスクを被っていて、全体的に成人男性を一回り大きくしたような筋骨隆々のゴツい人型をしており、両手には地面に届くほどの長さの白銀の鉤爪がついていて。まさに王の名に相応しく堂々たる立ち振る舞いと風格を見せつける、自らを冥府の王と名乗ったその存在は鉤爪を振り翳しこちらへと襲いかかってきて)
…ッ!
(一見してそこいらの魔物とは格が違いそうな雰囲気、名乗るや否や鋭利な鉤爪による一撃を繰り出してくる相手の軌道に立ちはだかり、その初手を刀で受け流して。速度、重さ、共にかなりのもの。間髪居れずに薙ぎ払われる反対の腕の一撃、辛うじて後ろに飛ぶが後一息遅けれ骨ごと切断されていたであろう見事な切れ味)
アスティ…、わかってると思うが、ハンパじゃねぇぜ。
(自身の思考を整理し戦術を組み立てながら、そんなことは百も承知であろうアスティに短く呟いて。今のところ両手の鉤爪による前衛的な戦闘スタイル、しかし魔法や術などの攻撃がある可能性を考えながら、薄っすらと刀身に青白い炎を纏わせて)
『良き技の冴え、実に見事なり。ならばこれは如何か』
(挨拶がわりの両の腕による連撃、それを受け流すことすら叶わず散っていった者はあの白骨の山の中に数多いるのだろう、アヌビスは感心したように声を発すると、鉤爪を真っ直ぐこちらへ向けるよう両腕を前に突き出しその間から灼熱の火炎を吐き出して)
くっ…『聖蝕・壁』…!ごめん、ロゼ…長くは持たない…なんとか隙を突いて切り込んで…!
(襲いかかる高温の炎、それを防ぐべく触腕の壁を展開するが硬度と柔軟さ、双方の性質を併せ持ち様々な攻撃に対応可能なそれも純粋なエネルギーを用いての攻撃には弱く炎攻撃を前に何層にも展開したそれはあっという間に外壁からボロボロと炭化して崩れていき、なんとか食い止められている間に相方に切り込んでもらい、吐き出され続ける炎を止めてもらうしかない。体格が明らかに違うあの敵に再度の接近戦を強いる作戦を強行せざるを得ない自分の不甲斐なさに申し訳なさそうに瞳伏せながらもそう嘆願して)
ッ!
(アスティの防御壁に遮られた灼熱の火炎が無慈悲に触腕を焼き尽くすのも時間の問題。返事をする代わりに低い姿勢で前方へ疾走し、火炎を放つために突き出した冥王の両腕に向けて鋭く刃を叩きいれる。想定どおり鉤詰めで簡単に防がれるが、それにより一瞬、炎の勢いが揺らぎ。防御壁を維持する必要がなければ、相方がその瞬間に何かしらの攻撃を叩き込んでくれると信じて、高く跳躍し真上から垂直に構えた刃をアヌビスの首筋に突き入れて。さぁ、その鉤爪で防ぐなり攻撃するなりして、その土手っ腹を晒しやがれと心の中で叫び。体勢の自由が効かない空中でその攻撃を防ぐことは難しいだろうが、一瞬でも無防備な胴体をアスティに晒させることさえできればいい。今度はこっちが身体を張る番なのだから)
『良い…実に良い…血湧き肉躍る立ち合いのこの久しき感覚…我を愉しませる武人がよもや矮小なる人の子であろうとは恐れ入った…だが、それもここまで…さらばだ強者よ』
(激しくぶつかる刃同士が激しく火花を散らす、この空間の絶対の王として君臨してきたアヌビスにとってここまで自身に食い下がってきた存在は初めてであったのかもしれない、しかもそれが生身の人間であることに最大級の賛辞を送り、惜しむように口にしながら相方の思惑通り必殺の一撃を叩き込もうと右の腕を振りかぶり)
そう、ロゼは強くて頼りになるんだよ…だって私の相棒だもん
(相方がその身を挺して稼いだ時間、それはこちらが反撃の準備を整えるには十分過ぎるほどで、大鎌を構え地面を蹴って加速して真っ向からアヌビスへと突撃して。よもや近接戦闘を同時に仕掛けてくるとは予期していなかったのだろう判断が遅れ防御体制を取ろうとするアヌビスの左腕の肘から先を大鎌の刃で斬り飛ばし、返す刃で胴体を狙うが、それは相方への反撃を諦めたアヌビスが後方へ飛び退いたことで浅く斬りつける程度になってしまい)
『ぬう…二対一とはいえ我が戦場でここまで遅れをとろうとは……むっ?これは…』
(敵対する存在の人数など物の数ではない、そんな矜持があるのだろう不覚をとった己の未熟さを恥じながら失った左腕を右手で押さえるアヌビスは身体の異変に気づき、自らの首から下を見るとその身体には、こちらの大鎌から伸びた触腕がロープのように絡みついていて)
『聖蝕・縛』…気をつけて、それはよく燃えるよ
(見るからに戦慣れしているアヌビス、隙を突いた程度で簡単にトドメを刺せるとは思っておらず、第二の布石として鎌での斬りつけに意識を向けさせた上で大鎌から伸ばした触腕でその身体を拘束させていて、当然あれだけの膂力をもつアヌビスを完全に封じることなど不可能だが、狙いは拘束ではなくエネルギーによる攻撃をよく通す性質を利用することであり、相方にも聞こえるようにそう説明口調で告げると彼の手の穿ち焔を一瞥して)
アスティ、十分だぜっ。人間と堕天使を舐めんなよっ!!
(こちらの意図通りの急襲、さらにその一歩先を行く炎の媒介を意図した拘束。見事な援護射撃にニヤリと小さく笑みを浮かべると着地のタイミングで地面を蹴り穿ち焔で弧を描くように切り裂く。その刀身に纏わせた浄化の炎が青白く燃え、彼女の触腕を伝いアヌビスの?にその勢炎を叩き込んで)
『くく……ふはははは……!冥府の王たる我がよもや浄化の炎に焼かれ朽ちようとは……!汝らほどの強者と相見えるは至上の喜び……冥土への良き土産となったわ……』
(激しく燃え広がる浄化の炎に巻かれアヌビスの身体は崩壊を始めて、最期の瞬間まで潔くこの戦いの勝者を称えながら真っ白な灰のみを残して消滅して)
なんとかなったね……後は、この仕掛けを解いて……出来た!
(ここまで怒涛のごとく押し寄せた仕掛けの数々を潜り抜け、流石にもうヘトヘトだったが、ここを脱出するという目的はまだ達せられておらず、よく見ればこの部屋の壁に先程の床にあったようなパズルの仕掛けがある事に気づけば、もう一踏ん張りと疲れ切った身体に鞭打ってパズルを再び記憶を頼りに完成させると壁だった場所に小さな石室が現れて、その中から手のひらサイズの真っ黒な小さな蛇が飛び出してきて、その場から逃げ出そうとして)
ロゼ…!あれがきっと魔導核……と、蛇は苦手なんだったね
(小型ながら異様な気配、恐らくあれがこの空間を作り出している根源たる存在だと察すれば相方に逃さず仕留めるよう言いかけて、相方が無類の蛇嫌いであったことを思い出し、鋭利に尖らせた触腕伸ばし突き刺し仕留めると、激しい地鳴りと共に視界いっぱいに真っ白な光が満ちて、気がつけば宿屋のベッドの上におり、枕元にあったパズルは真っ二つに割れていて)
うへ… まぁ苦手は苦手だが、最後の詰めくらいならいくらでもやっつけるぜ。んでも、ありがとな。
(この広大な迷宮を創り出した核、その意外にも小さな体躯を眺めながらその息の根と共に眼前の空間が歪みんでいき。…柔らかいベッドとシーツの感触。薄らと目に開けて宿の個室の天井を眺めると、小さく安堵し圧倒的な迷宮の出来事を脳裏に浮かべながら、腕を被せて瞳を閉じて、ふと隣のベッドの相方の息遣いを感じて、呟いて)
…お前さんが相棒で良かったよ。お疲れさん。
ふふ、それはこっちのセリフだよ…やっぱり私にはロゼがいないとダメだなぁ…
(疲労感はあるはずなのに、ひと時の小さな大冒険、その中で見た相方の頼もしい姿を思い返すと、高揚感と僅かばかりの気恥ずかしさのせいで眠れそうになく、本当に直近の自分はどうしてしまったのだろうと、こそばゆささえ感じる気持ち誤魔化すように布団で目元まで覆いながら、鈴を転がすように笑ってそう答えて)
(そんな安息のひと時、それに水を差すような気配が宿屋の階段を上がってこの部屋の前に立ち止まったのを感じる、外から鍵を静かに開錠する音が耳に届くと、それに続いて聞き覚えのある老人の声が聞こえてきて)
『ヒヒヒ…さぁて、バカな獲物共がそろそろくたばった頃か…』
(少しずつ近づく足音、一段一段階段を登りその物音が止むと、金属音が小さく響き。アスティに目配せし、物言わぬ屍を装いながらベッドで気配を殺し、侵入者の気配を感じ取って。下卑た笑みを浮かべた怪しげな骨董屋の店主の顔をちらりと盗み見ると、どう料理してやろうかと仄暗い欲望の炎がちりちりと燻り出すのを感じて。だが、このパズルを廻る冒険譚の締めくくりは、相方に任せようと思いなおし、小さく手を上げて、落とし前をどうつけさせるのか、その判断を委ねて。少しだけ老人の末路に哀れみを感じながら、この居心地の良い宿を出禁にならない程度でにしてくれよ、と苦笑し)
こんばんは。ふふふ…どうしたの?そんな狐に抓まれたような顔をして…もしかして堕天使を見るのは初めて…?
(いつの間にか部屋の入り口、骨董屋の主人の背後に立っており、異様な気配を察知してギョッとして振り返る老人に向け、微かに入り込む月の光に反射して輝く真紅の瞳をギラギラ輝かせながら、普段とは違う妖艶な気配を纏いつつにじり寄り)
素敵な呪いをありがとう…堕天使は受けた呪いをそのまま倍にして相手に返す力があるの…次は貴方があの迷宮で彷徨うとこ見てみたいな
(当然そんな力などないが口から出まかせでそう脅し文句を口にしつつ耳元顔寄せて囁くと触腕で顔を撫でて)
『ひ、ひいぃぃぃぃ!お、お許しをおぉぉぉ……っ』
(よもやあの空間から生還する者がいるとは思っていなかったのだろう、しかも敵に回したのがこれまた得体の知れない堕天使という存在だと知った老人は完全に気が触れ、部屋を飛び出したかと思うと階段から何かが転げ落ちるような音がして)
(そんな物音を聞きながらベッド上の相方の方を見やり、これって私が悪いのかな?とでも言いたげな苦笑いのような表情浮かべながら肩を竦めて)
(階段を転げ落ちる救いのない物音を聴きながら、肩を竦める相方のなんとも言えない表情を見て声を上げて笑い)
んー、まぁ急いで帰ろうとして足でも滑らせたんだろうぜ。良い医者が見つかるといいな。
(まだ息があればな、っと小さく呟き、再びごろんとベッドに寝そべり。射し込む細い月光が、まだ外は夜の闇が続いていることを示して)
ま、でっかいカニをやっつけるのに、いい準備運動になったか?…ちょいとオーバースペックだったかもしれんがな。
それじゃ、もう一眠りするとしようかね~
うん、そうしよう…おやすみなさい…
(今回の一件の黒幕も再起不能に追い込み、今度こそはゆっくりと休めそうだと、既に体力的に限界近かったため襲いくる眠気にすんなり身を委ねると、程なくして小さな寝息を立て始めて)
──3日後。
ロゼ、準備できた?参加者は時間までに正面ゲート前に集まるようにって話だったよね
(最初こそ予定外のトラブルに見舞われたが、そのあとは恙無く砂漠の国での滞在を十分に満喫し、いよいよここでの滞在における最後の一大イベントである蟹漁祭の日を迎え、目標地点には定時出発の砂上を進む船で向かうとだけ聞かされており、そろそろ予定時刻が迫れば相方へと旅支度は出来たか尋ねて)
***
勝手に日付スキップしちゃったけどもしやり残したこととかあったら内容変えるから言ってね!
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