アスティ 2024-06-05 12:58:40 |
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ふむふむ…なるほど。情報をまとめるとヘルポイズンは3日ほど前に何の前触れもなく村の近くに現れた。そして村の人を襲い始めた…
(農夫たちへの聞き込みの結果、件の魔物はまるで最初からその場に居たかのように3日前に突如として現れたというにわかには信じがたい情報が得られ謎が深まり)
とりあえず、村の人たちは嘘ついてなさそうかな?私、堕天使になってからは人の邪心とかには割と気づくけど全員何かに操られてるとか、敵意とかはなさそうだったし
(相変わらず謎は深まる一方だが、それと同時に農夫が何か企んでるという可能性は一旦除外して問題なさそうだという答えを得られたのは収穫といえて。ここまできたら後は実際にこの目で見て事実を確認する他ないと、ヘルポイズンが縄張りにしているとされる村の外の古井戸のそばを目指すことにして)
なんだかな~
みんな口を揃えて同じようなことを言ってるし、証言だけを見ると怪しいところはねぇんだよなぁ
(それに加えて、アスティが言うように農夫連中の思惑、という線もどうやら薄いらしい。そうなると、魔物にそこまで耐性のない農夫たちが、少しばかり大型のワーム種などに過剰反応して話が大げさになっている、なんてこともあるのではないか)
案外、想像より小物だったりしてな。
んまぁ、とりあえず聞き込みはこのあたりにして、その古井戸とやらを見てみるとするか。
ここからさほど遠くないんだろ?
うん、聞いた話だとこの辺だと思うんだけど……ロゼ!
(目標地点の古井戸の場所は既に農夫から聞き出しているため、迷わず村外れの森を真っ直ぐ進んでいくと、周囲を囲む視線に気づき瞬時に相方の名前を呼び警戒を呼びかけ身構えると、木の上からボトボトと小型の蛇の魔物が降ってきて)
んー、なんじゃい…ッ!きぇえええ!!
…だからら、蛇は苦手だって、言ってんだろっ!
(アスティの警告と同時に頭上から降ってきた蛇型の魔物に謎の雄叫びを上げるも、反射的に抜いた刀がそれらを音を立てずに切り裂いていて。物理的な質量としての軽さとは異なる、言葉で言い表せないような初速の鋭さに唸りながら、その白銀の刀身を眺めて)
…気に入ったぜ。
さてと、親玉退治といこうかね!
(俄然やる気が漲ってくれば、穿ち焔を構え周囲を見渡して)
流石ロゼ、もう使いこなしてるね
(独特な雄叫び上げつつ見事に蛇型魔物を一刀両断したのを見て、やはり彼自体の元々の剣の腕もあって刀剣としての真価を引き出す速さは流石と感嘆の声を漏らし。それから目的の古井戸の前に到着すれば井戸の底から何かが猛スピードで這い上がってきたかとおもうと、上空に飛び出して。その姿は全身が太陽光を反射して鈍く鉄のように輝く鱗を持った、口にサーベルタイガーのような大きな牙の生えた巨大な竜のような蛇で)
…!やっぱりこれはヘルポイズン…!ロゼ、気をつけて。触れただけで肉を溶かす牙の毒はもちろん危険だけど身体の鱗の一枚一枚も全部が刃物のように鋭いよ
(外見の特徴からして、やはりこの魔物は中央大陸には存在していないはずの魔物だと確信して、自分の知っている範囲の情報を相方に告げると自身も緋色の瞳、黒い翼になり魔力で作り出した大鎌を手に臨戦態勢をとって)
(姿を現したおぞましい巨体、地這い竜の類を思わせる体躯と獰猛さが滲み出る大きな牙。体表を覆う鋭利かつ硬質な鱗を持ちながらも、その巨体に不釣合いな素早さを見せるそれを警戒し、やや後方に間合いを取って)
…出やがったな。
わりぃが早速行くぜ。
(初手は前衛の役目だろとばかりに、最速で地を這うように前進し、獲物の眼前で大地を蹴りイレギュラーに進行方向を垂直に切り替えると、跳躍しながら捻じった身体を鞭のようにしならせて巨体の後頭部に刃を叩き込む、がやはりその硬さに弾き返され、硬質な衝撃音を響かせて)
くそっ、やはり硬ぇな。…だが、まだだ。
(刃を弾き返した鱗の猛烈な硬さ、それに対してまだ自身が刀の遣い方をアジャストできていないもどかしさ、その二つを同時に感じ、一旦後方に退くも戦術を改める気はなく。魔力で具現化した大鎌を構える相方に目配せし、それなりに手強いから気抜くなよと無言で伝えて)
やっぱりそう簡単にはいかないかぁ、刃でダメなら…!『聖触・重!』
(まだ扱いが完璧とはいかないまでも、それを差し引いてもあの刃としての性質を持つ鱗を同じ性質の攻撃で打ち破るのは簡単ではないかもしれない、そう判断すると手にした大鎌へと赤黒い雷を纏わせ、それを両手で構えて跳躍し縦振りで振り降ろして。すると大鎌の刃の先端部が敵にぶつかる寸前、大鎌自体に施した重力魔法が炸裂しまるで大槌の一撃のごとく強烈な打撃攻撃がヘルポイズンを撃ち抜き、身体を突き抜けた衝撃で地面が凹み)
っ……ロゼ!今なら刃が通るよ!
(重力魔法を用いた強力な一撃を叩き込んだ反動で後方へ吹き飛びザザッと砂煙り上げつつ着地し、今の打撃により刃のごとく鱗は歪んで刃こぼれし、部分的に無防備な隙間が生まれたのを見逃さず、そこを狙えば有効打を与えられるはずと相方へと伝えて)
うへぇ、おっそろしいこった。
…んじゃ、遠慮なく!
(アスティの放つ重力操作系の魔法を併用して強烈な打撃が空気を歪ませ、その残響を耳にしながら容赦のない打撃に舌を巻いて。いくつかの鱗がひしゃげて鉄壁の守りを維持できなくなった巨体に狙いを定め、鋭い牙と毒液に注意しながら刃を払い切り裂けば、感触的にそこそこの手応え。敵の生命力にもよるがある程度のダメージは固いと予測し、再び後方に飛び様子を伺って)
鱗のない腹部を狙うのは竜族相手の定石だと思うがね、力技でこじ開けるってんだから、恐れ入ったぜ。
(想像の斜め上をいく働きっぷりを苦笑混じりに称えて)
ふふ、あんまりスマートなやり方とは言えないよね
(刃を強い力で叩いて変形させる、発想自体は出来ても実行するには結局力によるゴリ押しとしての側面があることは否めず、相方からの称賛にイタズラっぽくウインクしてそんな軽口を叩いてから、深手を負いながら目の前でとぐろを巻きこちらを威嚇するヘルポイズンへと向き直り)
…それにしても、かなりのダメージが入ってるはずなのにまだ動けるなんて……っ!
(ここまでやって倒れないのは流石は大きな縄張りを形成する強大な力を持った魔物だと驚きを隠しきれずにいて。その次の瞬間ほぼ死に体の巨体とは思えないほどの猛スピードで牙を剥き出しにしてヘルポイズンがこちらへ襲いかかってくるのを見れば目を見開き、ギリギリ寸前のところで鎌の刃で牙を止めて)
……!『聖触・棘』!
(力と力の押し合いでは流石に不利で、少しずつ押し返され、いよいよ牙の先端が顔に突き立てられようかというところで大鎌を介して赤黒くうねる無数の触手のようなものを発生させ、それらの先端を一斉に尖らせヘルポイズンの身体の傷口部分から肉体内部へ向けて刺し貫くと、その巨体がグラッと後方にのけぞって)
…ご愁傷様。
寄って集って攻撃されるのもちょいと気の毒だがな、お前さんは少し暴れ過ぎだぜ。
(アスティの大鎌から滲むように溢れ出た魔力、その鋭い先端に体内を破壊された巨体がぐらつくと、牙を剥き出しにした大きな顎の中央い狙いを定め、跳躍の後一刺しにして脳組織を破壊し、絶命させて。地獄の毒牙の異名を持つ巨体が倒れると、その重みで小さな地響きを立てる)
…依頼書通りってわけか。
だが、何か引っかかるものがあるって顔だな?
(依頼の怪物を討伐するも、その生息地や習性、どうにも腑に落ちない何かがこの依頼の背景にはあるのだという、相方の見立てを思い出し呟いて)
そうだね、でもこの不可思議な現象について答えを導き出すための手がかりがないのが現状、かな?もしかしたら卵や幼体が何者かに持ち込まれただけって可能性もあるし
(敵が倒れたのを確認して、普段の姿へと戻れば相方の言葉に神妙な表情で考え込みながら頷きつつも、今回の件についてはあまりにもイレギュラーが多く納得のいく答えを導き出すのは今の時点では難しそうだという結論に辿り着き、その可能性は薄いとは思いつつも一応説明がつかないこともないと口にして思考を一旦放棄して)
さてと、討伐の証の戦利品頂いちゃおう!この牙をいただいていくのが一番手っ取り早いよね。…これも高く売れる素材だけどギルドに持って行ったら回収されちゃうんだよねぇ
(魔物討伐の依頼はその魔物の身体の一部を持ち帰る事によって討伐の証とするのが決まりで、ヘルポイズンを象徴するこの毒牙ならその証として文句はないだろうと素手で触れないよう細心の注意を払いながら回収を試み、せっかくの高級素材もギルドへ持って行ったものは中抜き、もとい回収されてしまうことになっており、健全な形で仕事の仲介をしてもらっている手前文句は言えないけれどとため息こぼし)
確かに、少し漠然とし過ぎているかもな。
おわっ、猛毒だろ?気ィつけろよ!
(彼女の言うとおり、これらの要素からこれ以上推察を続けるのは難しそうだ、という見立てに同意して。蛇の猛毒。噛まれて寝込んだ苦い記憶と、それをはるかに上回る危険なソレに改めて身震いして)
まぁギルドも慈善事業じゃないだろうからなぁ。そこんとこは仕方ないって。
ところでアスティ殿、拙者、次は魚料理をいただくつもりでござる…
(彼らもビジネスとしての側面もあるだろうから、そこにマークアップを乗せるようにある程度の中抜きがされてしまうのも致し方なしというところだろう。そんなこんなで報酬に思いを馳せ、胃袋の次なるターゲットを謎のテンションで告げるも、現実的には宿を押さえるのが先だなと付け加えて)
…!
(慎重に毒牙の回収を行い、とりあえず手持ちの荷物の中の鍋へとそっと入れれば、ホッと一息。相方へ満面の笑顔を向けてサムズアップし、ひとまずこれで大丈夫とジェスチャーで伝えて)
ロズウェル殿、ならば美味しい魚を肴に一献酌むといたしましょうぞ!…ぷっ…ふふ…っ
(相方の芝居がかったセリフ回しをこちらも真似て、同様のテンションで駄洒落まで交えて口にするが、自分で言っていて可笑しくなってしまい口元に手を当て笑いを堪えるような仕草をして)
(ガハハと笑いながら、戦利品を手に二人してギルドへと戻り。諸々の説明や手続きを済ませると、報酬の当てが出来たことに一安心し、宿探しをしようと提案して)
なかなか幸先の良い滑り出しだぜ。この調子でもう少し資金を稼いどく方が良いかね?
んま、まずは宿だな、宿。
(久々にのんびりできる宿を取り、美味い飯を食い、あわよくば酒を飲んで酩酊して柔らかいベッドで惰眠を貪る…なんとも贅沢なプランに思いを馳せて)
ふふ、その事なんだけどね、実は……ほらこれ見て、毒玉。強い毒を持つ魔物の体内で稀に形成される毒の成分が固形化した純度の高い猛毒の塊だよ。牙はギルドに流したけど、実は本命はこれだったんだー…
(更なる資金集めについて言及する相方へ、何やら含みのある笑みを浮かべ、勿体つけた動作で懐に隠し持った小瓶を取り出し、その中にある紫がかったピンクの結晶体をコッソリ見せて。牙は必要経費として失ったが、これはそれ以上の価値があることを示唆して)
売れば報酬と合わせて宿代と酒代と旅費全部賄えるんじゃないかな、勿論正規ルートじゃ取り扱えない代物だけどね
(表ルートでの取り扱いは禁止されているが、出すとこに出せば相当な価値のある代物であり、実質この仕事一つで一時的に纏まったお金を手にできるかもしれないと話し、相方の意見も尋ねて)
げっ、抜け目なくこんなものまで…。
相変わらず、恐れ入ったわ。
(思い返せば、山賊アジトからちゃっかり魔本をくすねていたり、可愛らしい外見に惑わされると痛い目みるぜ…と苦笑いし。しかしながら扱うものの特異性を鑑みると、それを捌くルートもある程度吟味して選んだ方が良さそうだと自身の見解を述べて)
だが、こいつと引き換えに懐に転がり込んでくる資金は捨てがたいな。
ギルドや酒場みたいなとこで、そういった筋を知ってる連中を探ってみるかい?
堕天使だし多少アウトローでもしょうがないよね
(あの一件があってからは完全に堕天使であることを自分の一つのアイデンティティとして受け入れたようで、これぐらいの悪事は仕方ないと開き直ってクスクス笑いつつ肩を竦めて)
流石!そう来なくっちゃね、酒場はその筋の人を探すにはうってつけだし、行ってみよう。それにロゼもお酒をそろそろ飲みたい頃合いでしょ?
(リスクを負ってでも利益を求めるのもまた一つの冒険、乗り気な相方の反応に嬉しげに声を弾ませると、自らの経験からしても酒場はそういった裏社会に繋がりをもった輩もいると相方の意見に乗っかり、その上で単純にお酒を飲みたい頃合いではないかと相方に向けてにこやかにそう語りかけ)
うへー、悪いことしてるって顔だなぁ。
(悪女アスティ!などとくだらない軽口を叩くも、その手の平で踊らされているかのような自身の立ち居地には、残念ながら気が回っておらず)
ん、さすが、わかってんなぁ。
だがな、ベロンベロンになるのは情報筋をしっかり掴んでからにするからなっ、まぁ安心してくれ。
(相方がベロンベロンになったら安心はできないような気もするが、そこには触れず、目当ての酒場について話して。立地上、何件も酒場があるわけではないため、おのずと情報収集する場所は決まってくる)
路地裏に一件、古くからやってそうな酒場があった。夕方、そこで落ち合うとして、それまでは自由行動にしようか。
のんびりするもよし、情報を調べてみるのもよし。だが、ソロできなくさいことに首突っ込むのはナシだぜっ
うん、了解!それにしても…ふふ、ロゼ心配してくれてるんだー…なんて、安心して。もうロゼに黙って私一人で問題を抱え込んだりしないよ、だって相棒だもんね
(自由行動中のこちらの行動について、念の為だろうが釘を刺してきた相方へと力一杯返事をしてから、そんなに心配?とニマニマと笑い軽く茶化したかと思えば、改めてこの先の旅において自分にとっての相棒である彼を抜きにして重要な決断をしたり、先走ったりしないことを真っ直ぐな瞳で相方の目を見据えながら誓って)
それじゃあ、また後でねー!
(真剣な表情は10秒と保たず、すぐに笑顔に変わるとそのまま手をブンブン振りながらその場から駆け出していって)
(目まぐるしく表情や仕草を変え、あっという間に去っていく相方の後ろ姿、流れる金髪と片翼をぼんやりと眺めて。どうやら、自分でも気付かないうちに随分と彼女のことを気にかけているらしいことを指摘され苦笑いし)
さぁて、夜に備えてのんびりするかな。
(町の様子をのんびり眺めながら、久しぶりのゆっくりとした時の流れを満喫して。特段危険や変わったことはなく、約束の夕方を迎えると指定の酒場を目指し歩いて)
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