瞬きに灼かれて ／ 〆

　

移動して参りました、お声掛けさせていただいた者です。お部屋の作成ありがとうございます！
某板で書かれていた秀才くんのイメージがストライクゾーンのド真ん中に突き刺さりまして、募集に即日飛びついてしまいました……今も若干動悸がします……
これからどうぞよろしくお願いいたします！

　

お待ちしておりました、移動していただきありがとうございます！此方も昨晩からずっと天才くんに心臓を鷲掴みされているため、異様な高揚感に抱かれながら日々を過ごしています……これからよろしくお願い致します！

いきなりですが二人の共通事項をお話しできればと思いまして。才能、という簡素なワードで書かせていただきましたが二人が競うものについて何か想定していらっしゃるものはありますか？努力ではどうにもならないもの、となると音楽や絵画などの表現に近い芸術分野かな……と凡人ながら考えています。二人の詳しい関係やその他諸々含めたご希望ご意見などありましたら仰っていただけると助かります！

　

二人の共通事項、掘り下げましょう！ 何の才能を軸にするかでキャラメイクが結構変わりますよね……！

一握りの天才が活躍する世界と考えて、私も真っ先に音楽系を思い浮かべました。ピアノやバイオリンなら、クラシカルなコンクールやオーディションの話が映えそうですし、若い二人のイメージであればこれから才能が見出されていくであろう駆け出しバンドマンなんかも楽しそうです。音楽一家に生まれたサラブレッドと一般家庭出身、みたいに出自に差をつけても、価値観の差が生まれそうでいいなと思ったり……

絵画や彫刻などのTHE芸術分野も、残酷な才能の差が鮮やかに出そうで素敵ですね！ あまり造詣は深くないのですが、コンペに向けてそれぞれ集中するために連絡を絶ってみたり逆効果的に意識してしまったり、習作の絵のモデルにお互いを選んで、絵筆を片手に見つめ合ってみたり、色々なシチュエーションが楽しめそうです。別に絵画じゃなくたって良い天才くんと、絵画に全てを捧げる秀才くん、みたいな対比が見てみたいです。

少し俗っぽいあたりで言えば学生演劇や舞台俳優なんかも面白いかなぁと妄想しておりました。役柄によって雰囲気がガラリと変わる本能型のカメレオン俳優と、役の本質を掴むまでとことん分析して別人格を作り上げる憑依型俳優、みたいに正反対な2人で、オーディションで競ったり、ぶつかり合いながら共演してみたり、どろどろした負の感情に引っ張られてスランプに陥ってみたり、そんなイメージです！

あとは、クラシックバレエ(これはどちらかと言えば女の子の方が映えそうなのでちょっと勿体ないかもです)とか、フィギュアスケート(絵画以上に専門知識ゼロです)とか、文芸系(物書きの天才とかちょっと畏れ多くて書ける気がしないです)とか、そのあたりでしょうか……

一旦、才能について思いつくのはこんなバリエーションです。妄想が膨らみすぎて長々とうるさく書き連ねてしまって本当に申し訳ないです！ 何分わくわくしすぎて暇さえあれば妄想の風呂敷広げてしまっていたので……
この中からでも、これ以外でも、正直主様の秀才くんとなら何でも楽しむ自信があるので、主様のイメージ優先で選んでいただいて大丈夫です。関係性のイメージも勝手に語っていますが、もし刺さる要素があれば採用いただいて、その他まるっと無視してもらって大丈夫ですので！！

　

無数もの素晴らしすぎる案をいただいて暫し放心していました……！どの項にも書かれた二人の未来の暗示、惨めで酷くも美しいその格差に胸を打たれています。ずっとニヤニヤしながら何回も見返しては一人で頷くほどどのシチュエーションも素晴らしく、特に出自の差という時には人生を縛る茨を是非取り入れさせていただきたいです……！どちらであってもとても美味しいと思うのですが、天才くんが一般家庭で秀才くんがサラブレッドかなと勝手にイメージしています。出自の差を物ともせず才能と実力のみで道を切り開いていく天才くんの強さに萌えてしまい……！

実は何となく音楽系かなと思っていたのですが、お返事を拝見した瞬間に本能型のカメレオン俳優 × 憑依型俳優がバチーーーンと音が出るほど癖に刺さりました！！！ただ演劇に全くと言っていいほど知識がなく、題材とした漫画と小説を数回見たという有り様でして……その都度調べてから文章をお出しする形になりますが、かなりお目汚ししてしまうと思います。なので少しでもご不安でしたら容赦なく却下していただいて構いません……！
また、何となく固いイメージを持っていたのでバンドマンという形がとても新鮮でした！数字という確固たる世間からの評価や商業としての音楽への向き合い方、実際の楽器の腕など互いに比べてぶつかり合う要素が多く勝手にドキドキしています。あとカリスマ性溢れるミュージシャン天才くんのファンになりたいです。

沢山案を出していただいたのにも関わらず此方の希望でお返事する形となってしまい申し訳ないです……！どの世界線も煌めきと憎しみに溢れており、一文字ずつ頭でなぞっては大興奮していました。最早ファンレターのような形になっていますが、挙げさせていただいた希望全てお好きなように取捨選択していただいて構いませんので！

　

思いつくままに書き殴ってしまった要望を、丁寧に拾っていただきありがとうございます！ 募集をひと目拝見した時から、もっと言うなら主様の秀才くんの描写を読んでから妄想が溢れて止まらず、どんな天才を演じたら劇的かと考えるのが楽しくて仕方なくて……しばらくうるさいかも知れませんがご容赦ください！

出自の差、いいですよね！ どちら側でも良いなと思いつつ、実は私も秀才くんがサラブレッドだとより残酷で、挫折が美しく映えるだろうなと考えておりました。環境に恵まれ目や耳が肥えているからこそ天才くんの異質さを痛感してしんどいでしょうし、幼少期から期待と称賛を向けられてきたような人物であれば、天才くんへの憎悪もひとしおかと。嗜虐的なのか被虐趣味なのかよく分からない提案で、すみません……秀才くんが可哀想で可愛くてつい……

折角気に入っていただけたのであれば、良ければ俳優の二人で煮詰めてみましょう！ 私も漫画や小説のイメージしかなく専門知識は全くなので、ちょこちょこ調べつつ細かいことは気にせずにエモ優先で進められると助かります。オーディションで役の奪い合いもしたいし、共演して一番間近でお互いの演技を浴びたいし、ダブルキャストで分かりやすく比べられて濁ったりもしたいです。

今のところ天才くんについて、演技の素養は無いはずなのに本能でどんな役でも物にしてしまう天性の才があり、なんならプライベートでも常に求められる人物像を演じているために誰にでも好かれるタイプ、を想定しています。どこかのタイミングで摩耗して切れた秀才くんが真正面からぶち撒けた負の感情を、初めて本当の自分に向けられた感情と捉えて強烈に惹き付けられ執着するようになる、なんて展開を妄想してみたり……
主様の思う天才くんのイメージや関係性のイメージから外れていれば、遠慮なく仰ってください！

　

二つの提案どちらも快く了承してくださりありがとうございます！稚拙なものですが少しでもお気に召して下さったのなら何よりです……！天才くんの怪物とも形容すべき桁外れな能力に叩きのめされるのは勿論のこと、サラブレッドとのことなので父母や親戚と共演することとなり認めてほしかったはずの家族が天才くんの才能に慄き高揚し釘付けとなっている所を間近で見て欲しいです。そして喉から手が出るほど欲するソレは天才くんには何の価値のない自身へ向けられるありふれた言葉の一つであってほしい……！

ありがとうございます、今のところ舞台構成なども分かっていないので至らぬ所が有りましたら遠慮なく指摘してくださいませ。ダブルキャストで比べられるの文字で童のようにはしゃいでしまいました。演出家との軋轢や周囲からのプレッシャーで心擦り減らした後に舞台裏で天才くんに弱音と嫉妬を恥ずかしげもなくぶつけたい……！常日頃から演じ続けている天性の役者である天才くんと恵まれた環境で磨き続けてきた技術と傲りをぶち壊される秀才くんの、演技無しには生きられないという根幹は同じながら全く違う生き物同士の交流にとんでもなく激っています。

天才くんの人物像も想定を飛び越えて萌えのど真ん中を突いてきているようで、本当に執着していただいていいのでしょうか？と疑問になるほど此方の要望を拾っていただいて本当にありがたいです……！周囲に人が絶えない天才くんにじっとりとした視線を向けてほしい……全てイメージ通りかつ理想通りなのでこのまま作っていただければと思います！

秀才くんの人物像としましては家庭の事は鼻にかけず分け隔てなく人に接する善人優等生、才能の上流階級である事と誰よりも努力を積み重ねてきた事を理由に周囲を無意識に見下しており、弱者相手には善人であるものの天才くん相手では自分が弱者であると痛感しそれに耐えきれず感情を爆発させてしまう、というような先の展開込みですが人物を想定しております。執着される事に恐怖を感じつつ自分の感情を全て受け止め咀嚼してくれる相手に段々と歯止めが効かなくなってその度に自己嫌悪でうずくまる妄想まで行きました。イメージと違う、萎え要素があるなどでしたら直ちに修正致しますので……！

　

お返事遅くなりすみません！ 基本的には当日～翌日レスを心掛けますが、週末のみお待たせしてしまう時があると思いますので、ご容赦いただけると助かります。レス書けない間も繰り返し反芻しておりましたが、主様の書かれる秀才くんの人物像と天才秀才の対比、どれも癖に刺さりすぎて穴だらけです……ありがとうございます……

ひとまずざっくりPFの作成に入りますので、主様の萌え萎えなどありましたらお聞かせいただけるとうれしいです。もちろん作成後のご指摘でも大丈夫ですし、入れられそうな萌要素があればぜひ取り入れたいと思っておりますので、細かなポイントでも何でも遠慮なくお願いします。
それから、天才くんと秀才くんの年齢について、イメージが固まっていれば教えてください。個人的にはなんとなく20歳前後の同い年か1歳差くらいが書きやすいかなぁと思っておりましたが、主様のイメージに合わせますので！

　

お忙しい中お返事いただきありがとうございます！週末の件も承知致しました。何日空いてしまっても構いませんので、日々のご都合優先で空いた時間にお相手してくだされば幸いです！また此方も数日ほどお時間をいただいてしまう期間が今後有るかもしれません。それ以上遅れてしまうようでしたら先にご連絡致します……！

お聞きした天才くんの全ての要素が萌えに合致していますので、細かい箇所になってしまうのですが演じている表面の姿と本来の姿が乖離しているとかなり萌えます……！俗な感覚から離れた異質さ、尖っている所を見たいという個人的な願望です。これは完全に人を選ぶヘキなので無視していただいて構わないのですが、がっしりとした骨格から大きい身体がとても好みです……！また唯一常にお返事が難しいほどの寡黙が萎え要素に該当するのですが、天才くんのキャラ的になさそうだなと思いつつ。同じようにどんなものでも構いませんので、秀才くんへの萌え萎えがありましたら仰っていただけますと助かります……！

年齢については同じくどちらも20歳前後の若手俳優をイメージしておりました。歳の差があっても美味しいなと思いつつ、同い年だとより対抗心が増しつつも逃げ道が少なくなって関係性をより彩らせるのではないかと思っています！肝心の年齢については特にこだわりはないのですが、子供でないがまだ大人でもない青さの残る20歳だとしがらみもなく動かしやすいかなと。楽しさに身を任せた冗長な文章と希望で申し訳ございません、全てご自由に蹴って下さいませ！

　

萌え萎え共有いただきありがとうございます！ 稚拙ながら出来る限り取り入れさせていただきつつ、書きやすい項目からPFまとめてみましたので、内容ご確認ください。あくまで草案なので、もしイメージにそぐわない部分ありましたら何なりとご指摘くださいませ……！



「別に、大きい舞台でなくても良いんです。お芝居が出来ればそれで。ただ、大舞台には面白い役者が集まるのでしょう？ 僕、演じるのも好きだけど、人の演技を見るのも好きだから。だから嬉しいです」
「ファントムはクリスティーヌのために死を選んだんじゃない。僕のファントムはクリスティーヌの慈愛に触れた瞬間に、既に死んでいた。何も持たなかった怪人にとって、あの口付けは劇薬だ」
「嫌だなぁ、〇〇さん。僕が人の多い飲み会苦手なの知ってる癖に。あ、でも彼が来るなら行こうかな。……大丈夫大丈夫、取って食べたりしないから！ えっ、逆だって？ ははっ」
「お前が剥がしたんだろ、俺の仮面を。今更怖気づいたって逃がさねぇよ」

坂城 仁 (サカキ ジン) ／ 男性 ／ 20歳

役柄によって雰囲気がガラリと変わる所謂カメレオン俳優。純真無垢であどけない少年から狂気に囚われた恐ろしい悪役まで、その本能でサラリと演じ分ける天才。虚構の世界の中で、誰の目にも"本物"であると感じさせる演技は、時に共演者を脅かすことすらあるが、本人は知ってか知らずか無頓着。舞台の上での目を焼くほどの鮮烈さとは対照的に、ひと度舞台を降りると意外に謙虚で控えめ、程良く人懐っこい好青年の素顔が顔を出す──と周囲には思われている。その外面すら計算と演技によって作られた仮面。その本質は冷たい諦念に一片の皮肉が転がる虚無。自分にも周囲にも無関心というある種の傲慢さを抱えた空っぽな人間。ただし、無関心でありながらその観察眼は異様なほどに鋭い。面白い役者に対してのみ薄っすらと好奇心を覗かせることもあるが、その本質への理解が進むと急速に冷めることが殆ど。自分ではない他の誰かに成り代わり鮮やかな世界を生きることが出来る舞台演劇を、目下唯一の娯楽として愛している。

容姿未定
身長182cmの長身。長い手足には程良く筋肉が乗っており、均整の取れた舞台映えのする体型。近くで見るとある程度威圧感があることを自覚しており物腰はあくまで柔らか。隙の無い立ち姿も相俟って黙っているとどこか近寄りがたい雰囲気があるが、人前で黙り込むことは殆ど無い。

とある財閥の重役である厳格な父と良家出身の温厚な母の一人息子として何不自由なく育ってきた絵に描いたような好青年。両親の意向で周囲に公言はしていないが、実は養子であり家族の誰とも血が繋がっていない。現在は都内の某有名私立大学に通いつつ舞台俳優として芸能界に片足を突っ込んでいる。初めて舞台に上がったのは18歳。当時高校生ながら年齢を偽り小さなバーで見習いバーテンダーとして働いていたところ、変わり者と名高いとある演出家と出会い、演技の才能を見抜かれ舞台に引っ張り上げられる。それからは演劇の世界に傾倒。役者としては遅咲きでありながら、華のある容姿とそれが霞むほどの演技力が話題になり、名が知れ始めている。



ざっくりですが、暫定的にこんな天才くんをイメージしております。主様のお眼鏡に適うといいのですが……

明言はしませんでしたが、おそらく大企業の跡継ぎとして育てられているので、外面の良さと観察眼は英才教育の賜物だと思います。現在は最後のモラトリアムとしてある程度放任されていますが、大学を卒業する頃には父親から役者引退を迫られる気も。本人もそれは薄っすら自覚した上で目を背けているはずです。今の仁なら数年後にはあっさり表舞台を去る気がしますが、秀才くんとの関係性によっては今後考えが変わっていくかもしれません。
内に抱えた虚無を誰にも悟らせずに生きてきた意地っ張りですが、秀才くんに激情をぶつけられて初めて、役ではなく生身の人間への執着心を抱くようになるのだと思います。執着の仕方や方向性は秀才くんのタイプによって再検討させてください！

一旦年齢を20歳としましたが、調整が必要であれば仰ってください！ 今のところ同い年～仁の方が僅かに年下、くらいだと動かしやすいかなと思っております。また、容姿の詳細に関しては、秀才くんと被らないように設定したいので、主様のPFいただいてから追記させていただけると嬉しいです！

お言葉に甘えて、萌え萎え要素をお話させていただくと、極端に卑屈であったり臆病であったりするキャラは苦手です。今までお伺いしている秀才くんの人物像からこの点は全く心配しておりません。普段はしっかり自分の足で立っているキャラが、何かの拍子に揺らいだり自己嫌悪に陥ったり何かに怯えたりする描写はむしろ大好物です。
先日仰っていた、努力に裏打ちされた自信故に無意識に周囲を見下している、という人物像も好み以外の何物でもありません。この点も不安はありませんが、あえて言及するなら、秀才くんもしっかり才能があり努力よって身につけた技術もある"持っている側"だと嬉しいです……！
秀才くんの善人優等生の一面にも大変萌えるので、もし良ければ、役者の仲間内で人格も含めて持て囃されるのは仁よりもむしろ秀才くんの方であった方が美味しいかもとも思いました！ 仁も人当たりは悪くないはずですが、所詮紛い物ですし本人も人に囲まれることはさり気なく避けそうですし、好青年の仮面よりもどうしたって舞台の上での異質さが印象に残ってしまい、憧れは集めてもプライベートではやや遠巻きにされる、くらいのポジションで良いかとも思っております。
病的に細くなければ体型には拘りませんが、極端に低身長な男性キャラはあまり好みません。ただ勝手に、仁よりは小柄だと口説くのも取り押さえるのも(？)楽しそうだなと思っております。イメージと違う内容はまるっと無視していただいて大丈夫です！

例によって色々溢れて長くなってしまったため、蹴れる内容はばっさり蹴ってくださいませ……！

　

返事が遅くなってしまい申し訳ございません……！此方こそ教えていただきありがとうございました！当初の構想に基づきつつ、萌えと仰っていただいた要素を取り入れて未熟ながらPFを作成させていただきました。お時間ある際にご確認いただければ幸いです！



「鶴名です、よろしくお願いします。昔子役やってた……聞いたことある？はは、嬉しい。あの頃は大変だったけど覚えて貰えてるなら役者冥利に尽きるかな。今日の読み合わせ、少しでも気になる所あったら言ってほしい。約束」
「もう少し腕を上げて仰々しく、大げさに振るってみて。それが監督が求めているものだと思う。俺は君の解釈の方が繊細で良くできてると思うけど。うん、監督に歯向かうなら応援するよ」
「サバンナの肉食獣みたいな人だ。あの人が舞台に上がると皆分かりやすく萎縮してる。自分の演技が、存在が、そのまま食われるような……俺？ははは、怖がってるように見える？」
「ああ認める、認めてやるよ！俺の中にも緑の眼をした怪物が棲んでるって！これで満足かよ！」

鶴名 行春( つるな ゆきはる )／ 男性 ／ 20 ／ 大学生

人物 ／ 周到な下調べとそれに基づいた役作りを幾度も繰り返す事で、全くの別人格を生み出し演じることが出来る憑依型俳優。柔軟な切り替えも可能な為、舞台全体を俯瞰する事に長けており他者へのフォローに回る事も多々ある。血の滲むような努力と期待できる才能、それに見合った誠実で礼儀正しく親しみやすい人間性から広く慕われており周囲に人が絶えない。だが努力家故に無意識ながらもプライドが高く、悪意なく劣った弱者を見下し口には出さないが冷たい評価を下す。恵まれた環境だからこそ芽生えた才覚である事を自覚しており、強者の責任として弱者には手を差し伸べるべき、という傲慢な考えのもと世話を焼く事もしばしば。自身より“上”と感じる同年代の演者に会った事が無い為に自覚していないが、強烈な競争心を持っている。

容姿 ／ 薬剤の入っていない澄んだ濡羽色は耳に掛からない程度まで切られており、額が透けるようにすかれた目に掛かるほどの前髪は持主から日頃雑に扱われている。奥二重ながらやや垂れた目とその下に存在する涙袋はしっかりと吊った眉の印象を緩和し、整った父譲りの高い鼻と薄い唇は舞台上では引き立つが役の邪魔にならないほどの存在感。178cmの体躯は観客席からは映えるものの、側で見ると手脚がやや骨張っており理想的な食生活からは遠い事が窺える。私服へのこだわりはとんとなく、全国に展開される量販店のシンプルな服を着回すのみ。

俳優として活動する父と元演出家の母の間にできた一人息子。父母のみならず親戚はほぼ演劇という分野に携わっている為サラブレッドと揶揄されることも。特に父はジャンルを問わず幅広い作品に出演しており、そのキャリアを確固たる物としている指折りの演技派俳優。同じ苗字を使用している為に親子という事実は広く知れ渡っており、本人達も否定しないが積極的に話したがらず互いの仕事に触れる事もない。幼少期に子役としてテレビドラマに出演していたが、中学受験と父の無関心を切っ掛けに表舞台から姿を消す。否定できない才能と完全には燃え尽きていない演劇への情熱、家族から突きつけられる”鶴名行春は演じてこそ価値がある”という事実、役者としての自分を見ようとしなかった父への黒い感情を衝動に高校在学中から活動を再開。現在は父の母校である私立大学に在籍し、その肩書きに劣らない演技で期待の若手として注目を集めている。



pf早速拝見させていただきました！此方の希望も詳細に拾っていただいており、ざっくりというお言葉が信じられないほど緻密で味わい深い文章に震えております……初めからお伝えいただいた、誰もが認める仮面を被っていながらも役者には本能で察知されてしまうその異様さ、誰もが羨む将来と才能を持ちながらも抱いている仄暗さ、普段の物腰柔らかであまりに人ができた好青年からのギャップ、おそらくその原因を担っているであろう複雑な背景、く、狂う……！唯一傾倒しているものまでその時が来たら容赦なく人生から消す事ができる仁くんに、心が躍りっぱなしです。是非このまま絡ませていただけたらと思います……！

此方も20歳と年齢を表記させていただきましたが、行春の方が生まれた月が早かったり年齢は同じだが学年は一つ違いなどでも美味しいな……と考えています。全くの同い年相手にみっともなく負けを認めるかのように喚くのも、僅かながら歳下の相手に憚られるような憎悪を抱くのも自尊心バキバキだと思うので、希望がありましたら是非お伝えください。特に無いようでしたら行春の方が早く生まれた、ぐらいでも良いと思います……！

気持ちの差はあれど仁くんの演技が好き、という思いがとても印象深かったので対照的に演劇への想いだけではなく周囲からの期待、役者としての自分を認めてくれなかった父からの承認を理由に演劇へと携わる背景にしてみました。仁くんという初めて自分を凌駕する”持っている”人間と出逢い、良くも悪くも自分の内面を直視する事となれば演劇への情熱も確かめられるかと思います。ポッキリと折れる事があってもそのままではなく、刃のような執念でしかばねのように舞台へと這いずり出るような人間性をイメージしていますが、やや当初の構想から逸れてきているかなという懸念が拭えず……少しでも不安を感じるようでしたらすぐに修正変更致しますので、お伝えいただければ幸いです！

　

「別に、大きい舞台でなくても良いんです。お芝居が出来ればそれで。ただ、大舞台には面白い役者が集まるのでしょう？ 僕、演じるのも好きだけど、人の演技を見るのも好きだから。だから嬉しいです」
「ファントムはクリスティーヌのために死を選んだんじゃない。僕のファントムはクリスティーヌの慈愛に触れた瞬間に、既に死んでいた。何も持たなかった怪人にとって、あの口付けは劇薬だ」
「嫌だなぁ、〇〇さん。僕が人の多い飲み会苦手なの知ってる癖に。あ、でも彼が来るなら行こうかな。……大丈夫大丈夫、取って食べたりしないから！ えっ、逆だって？ ははっ」
「お前が剥がしたんだろ、俺の仮面を。今更怖気づいたって逃がさねぇよ」

坂城 仁 (サカキ ジン) ／ 男性 ／ 20歳

役柄によって雰囲気がガラリと変わる所謂カメレオン俳優。純真無垢であどけない少年から狂気に囚われた恐ろしい悪役まで、その本能でサラリと演じ分ける天才。虚構の世界の中で、誰の目にも"本物"であると感じさせる演技は、時に共演者を脅かすことすらあるが、本人は知ってか知らずか無頓着。舞台の上での目を焼くほどの鮮烈さとは対照的に、ひと度舞台を降りると意外に謙虚で素直、程良く人懐っこい好青年の素顔が顔を出す──と周囲には思われている。その外面すら計算と演技によって作られた仮面。その本質は冷たい諦念に一片の皮肉が転がる虚無。自分にも周囲にも無関心というある種の傲慢さを抱えた空っぽな人間。ただし、無関心でありながらその観察眼は異様なほどに鋭い。面白い役者に対してのみ薄っすらと好奇心を覗かせることもあるが、その本質への理解が進むと急速に冷めることが殆ど。自分ではない他の誰かに成り代わり鮮やかな世界を生きることが出来る舞台演劇を、目下唯一の娯楽として愛している。

元より色素が薄いのか癖毛の頭髪は暗めの栗色。好き勝手に跳ねる毛先はそのままに、耳に触れる程度の長さでまとめたショートカット。襟足は短め。下ろすと頬骨に触れる程度の前髪は無造作にかき上げていることが多い。瞳の色は光の下で琥珀色にも透けて見える焦茶色。直線的な睫毛に縁取られたアーモンドアイはやや切れ長。彫りが深く意志の強そうな眉と鼻梁は両親とはあまり似ていない。口は大きいが唇は薄め。右の口角の少し下に小さな黒子がひとつ。
身長182cmの長身。長い手足には程良く筋肉が乗っており、均整の取れた舞台映えのする体型。近くで見るとある程度威圧感があることを自覚しており物腰はあくまで柔らか。隙の無い立ち姿も相俟って黙っているとどこか近寄りがたい雰囲気があるが、人前で黙り込むことは殆ど無い。動きやすさ重視のシンプルな服装を好み、本来はジャケットやスーツが似合うスタイルでありながらそういった堅い正装を毛嫌いしている。

とある財閥の重役である厳格な父と良家出身の温厚な母の一人息子として何不自由なく育ってきた絵に描いたような好青年。両親の意向で周囲に公言はしていないが、実は養子であり家族の誰とも血が繋がっていない。現在は都内の某有名私立大学に通いつつ舞台俳優として芸能界に片足を突っ込んでいる。初めて舞台に上がったのは18歳。当時高校生ながら年齢を偽り小さなバーで見習いバーテンダーとして働いていたところ、変わり者と名高いとある演出家と出会い演技の才能を見抜かれ舞台に引っ張り上げられる。初舞台にて、自分ではない誰かとしてスポットライトを浴びた時に、生まれて初めて自由になった気がした、との本人の言。それからは演劇の世界に傾倒。役者としては遅咲きでありながら、華のある容姿とそれが霞むほどの演技力が話題になり、名が知れ始めている。



容姿を中心に、加筆修正させていだきました！ 年齢については、同い年でも全然大丈夫ですので、行春くんの方が少し早く生まれているかも、くらいで覚えておきます。その他諸々、問題なければこのままお納めくださいませ！

そんなことよりも、行春くんのPF、高鳴る胸を押さえつつ舐めるように拝読いたしました……！
子役時代からスポットライトを浴びていたサラブレッド、美味しすぎます。一度舞台から遠ざかりつつ自分の意志で表舞台に戻ってきた精神性も、その裏にあるのが演劇への情熱だけではなく、逃れられない才能や周囲の重圧を引っくるめた必然性だという業の深さも、とても素敵です。この世界で生きていくしかないのでしょうね、行春くん……
演技の柔軟性も視野の広さも、周囲のフォローまでさらっと熟してしまう余裕があるところも、めちゃくちゃ癖です……普段は余裕のある人間が時たま見せる余裕のない顔ほど、ときめくものってないですよね……！

ぽっきり折れちゃうのも、それでも舞台に上り続けるのも、どちらも似合いそうで楽しみでなりません。当初の構想から逸れてきているかもとのことですが、十分すぎるほどに魅力的な行春くんに仁はともかく背後は既にぞっこんですので、主様の思うように描いていただけたらと思います！ こちらの要望も余す所なく取り入れていただきありがたい限りですが、あくまで主様のイメージや動かしやすさ優先で構いませんし、関係性が進むにつれて固まっていく部分もあるかと思いますので、お互いやりやすいように柔軟に交流していけたら嬉しいです！

もう早く絡みたい気持ちでいっぱいでそわそわしておりますが、二人の面識がどの程度あるのか、ここだけ主様のイメージ教えていただけると幸いです。名前も知らない初対面から、もしくはお互い名前は知っている状態での初対面から、でも面白そうですし、何度か顔を合わせたことがある、あるいは良い友人関係である、といったスタートでも今後の進展が楽しそうです。お任せしますので、主様のイメージをお聞かせいただけると助かります！

　

ご確認いただきありがとうございます！気がかりに感じていましたが、少しでも気に入っていただけたのなら幸いです……！お言葉に甘えてのんびりと動かしていけたらと思いますが、ご意見やご要望ありましたらいつでもお伝えくださいませ！

仁くんの追記項目も拝見させていただきました！複雑な背景が垣間見えるような、両親とは違う端正な顔立ちがちょうど対比になっていて情緒が滅茶苦茶になっています。色彩の淡い癖毛と大きな口、そして黒子(！)の一言に感情が昂り一人悶えていました……何かの集まりでお堅い正装を着せられる仁くんを想像してにんまりとしつつ、理想的で萌えが隅々まで詰め込まれた仁くんと早く絡みたくて子供のようにうずうずとしています……！

PF作成時点では”互いに役者としては認識しているものの実際に会ったことはない”と想定していました……！舞台の上の評判は勿論、噂になりそうな要素を沢山持っているので耳にはしょっちゅう入ってくるけれど実際に会う機会には恵まれてはいないかなと。ただ友人関係からのスタートも面白そうです！表面上良い友人でいながら、それからは想像できないような感情を抱えつつ薄氷を歩むような関係を紡いでいきたい……！どちらも捨てがたいのですが、お任せいただけるというのなら前者で出逢いから関係を紡いでいきたいと思っています。

どちらでも今後の展開としては具体的な舞台が必要になると思うのですが、扱いたい題材や二人に似合いそうだと考えている演目はこざいますか？教えていただけたものは全て履修致しますので、遠慮なく仰ってくださいませ！実在するものでなくても青春もの、コメディなどのふんわりとしたご要望でも全く構いませんので……！背後の癖全開ですが、シェイクスピアのオセローのダブルキャストなんかは是非取り入れてみたいと勝手に想像しています。また最初はガッチリと決めずに役者同士の交流会、もとい飲み会で緩く絡んでも楽しいな、後々の舞台の上とのギャップが刺さってしまうな……と思っています。完全に好みで決めていただいて構いませんし、上記に挙げた以外の展開のご希望があれば是非聴かせていただきたいです！

生存確認も兼ねてあげておきますね……！決してお返事の催促などではございませんので、気の向いた時にお相手していただけたら幸いです。