空の青さを知る(〆)

空の青さを知る(〆)

掲示板ファンさん  2024-05-30 14:57:38 
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─空だけは変わらず、腹が立つ程に綺麗な青色。

(お相手様決定済)

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  • No.11 by 匿名さん  2024-05-31 21:58:34 




(/背後様の萎え、確認致しました!そして、お早いpfの作成お疲れ様&ありがとうございます…!修正点は特に見当たりませんので、このまま進めていければと思います!

こちらの準二級呪術師(♀)ちゃんのpfもなんとか完成いたしましたので、ご確認お願い致します。誤字、不備等ございましたら何なりとお申し付けくださいませ……!!


名前】犬山 紅菜( イヌヤマ クレナ )

等級】準二級呪術師

容姿】綺麗なクリーム色の肩につくかつかないくらいのボブヘア―。前髪は瞳にギリギリかからないくらいの長さで、基本的に一人じゃない時はおろしている。一人だけ、部屋の中やプライベート時は、前髪を上げ、髪も緩く結っている。丸く、ぱっちりとした、淡い桃色の瞳。たれ目で、その瞳は柔らかい印象を持つ。顔立ちは、美人系、というより、可愛い系。見えるところに傷はなく、程よく焼けた小麦色の肌。手足はすらりと伸びている。服装はダボダボな黒いジャケットのようなものに、黒いミニスカート。ジャケットの下は白いシャツを着用。靴は大体革靴。

性格】良くも悪くも呪術師らしくない性格。親しくしていた術師が死んでしまえば、部屋の中で一晩中泣いているという。喜怒哀楽、全ての感情が、表情がころころと変わり、いつも紅菜の周りには花が咲いている。仲間が大好きで、仲間の為ならなんでもすると言い張っているし、仲間がピンチになった時には命に代えてでも守ると決めている。人懐っこく、お人好しな性格もあり、紅菜の周囲にはどんな時でも人がいて。友人も多いほうだが、この職業もある為、最近は心苦しいが、その友人とも距離を置いて、新たな友人も作らないようにしている。

備考】一人称は「わたし」二人称は「~~さん」「~~ちゃん・くん」。術式自体の力はとても凄いものなのだが、それに紅菜の実力が追いつかず、準二級という階級で止まっているという。年齢18歳。精神年齢はそれの-5( マイナス5 )ぐらい。

術式】幻来夢想( げんらいむそう )
対象者に幻覚を見させる術式。というより、正確には対象者の脳を操る術式。条件は相手と3秒間目を合わせること。何故3秒間なのかは未だに謎。目を合わせれば相手は霞に包まれ、夢望んだ世界の幻覚を見ることができる。そして、幻覚を見たものは無条件で死亡する。――というのがこの術式の本来の力なのだが、紅菜はそこまでの実力は持っていないため、たとえ幻覚を見せさせたとしても、一定の時間意識を失うだけで、死に至らせることは希少に稀。)


  • No.12 by 掲示板ファンさん  2024-05-31 23:00:05 


(修正点なしですね、了解致しました…!

犬山様のPF、確認させて頂きました…!とても素敵かつ可愛らしい創作様で、お話できるのが楽しみです…!)

  • No.13 by 匿名さん  2024-06-01 11:57:01 




(/紅菜にお褒めの言葉を…嬉しい限りです!
では、もうそろそろ本編に進めて行けたらなーと思うのですが、背後様は他に相談しておきたいこと等はございますでしょうか…?なさそうでありましたら、初回の方を背後様にお願いしても宜しいでしょうか?)


  • No.14 by 黒鐘  2024-06-01 12:10:48 


(了解致しました…!犬山様が黒鐘を発見→協力を取り付ける場面から開始させていただきますが、不都合、ロル形式が読みにくい等あれば仰ってください…!)

──


……
(昼間でも妙に薄暗い路地裏の更に奥、光が差し込まない暗闇の中─一人の男がぼんやりと佇んでいる。暗闇に紛れるような黒い衣服には赤黒い血がこびりつき、センター分けの前髪から滴る血液がぽたり、ぽたりと足元の血溜まりへ零れ落ちた。─男の足元には、原型が何だったのかすら分からない程に黒く溶解した肉塊が無造作に転がっており─路地裏近くの空からは、はらはらと季節外れの雪が降っている。男は感情の籠らない瞳でじっとその肉塊を眺めた後、路地裏から足を一歩踏み出して)

  • No.15 by 犬山 紅菜  2024-06-01 22:39:36 



とても素敵な初回をありがとうございます…!!では、次から続けさせていただきますね!こちらもご不明な点等ございましたら仰ってください!それでは、一旦背後は下がらせていただきますー…!


―――



( とある日のお昼ごろ。今日も今日とて先輩術師と任務を終わらせてきたのだが。共に任務を遂行してきていた先輩術師はそのまま帰宅。見慣れた土地の中をトテトテと歩いて行って。今日は返り血もあまり浴びなかったし、呪霊さんも雑魚だったし、予定よりも早く任務が終わったこともあり、近くのショッピングモールにでも寄って行こうと思った矢先、空から何か冷たいものが降ってきて。何であろう、と空を見上げてみれば、そこには季節外れの雪があり。久しぶりの雪景色に表情が明るくなるも、どこかから足音が鳴る音が聞こえて。そのほうを見つめてみれば、まあなんと、その音の正体であろう相手には赤黒い血液が体中についているではないか!「え、あの!大丈夫ですか!?」ととても心配したような表情で見知らぬ相手のほうへと駆け寄り。)


  • No.16 by 黒鐘  2024-06-01 23:39:46 


──

……ええ、はい。大丈夫、です。
(相手から掛けられた声に反応したのか─ゆらり、と無感情な瞳が微かに揺れながら持ち上がる。ぽたり、ぽたりと前髪から滴る血液もそのままにじっと目の前の相手を見据え、抑揚の全く無い、テキスト読み上げ音声のようなトーンで─恐らく今まで殺害してきた呪詛師やら、言葉を話せる程度の知能がある呪霊などから学んだのであろうと思われる言葉を口にした。はらはらと降る雪が激しさを増すのに合わせ、男は更に一歩前へと踏み出す。前髪だけでなくジャケットやスラックスの裾からも滴り落ちる血液が、歩く度にアスファルトの地面を赤く濡らして)

  • No.17 by 犬山 紅菜  2024-06-02 07:10:54 




( 目の前の血まみれになった男性から放たれた言葉は、大丈夫、だということで。見るからにしてそんな痛々しいのに相手は本当に大丈夫なのだろうか。今こうやってわたしと会話をしている最中も、血液がぽたぽたと滴っている。紅菜には足のつま先から頭のてっぺんまでと不安がこみあがり、寒い雪の中、言葉を残し、足を進める相手の黒いジャケットの腕の裾をくいっ、と引っ張って。下記を相手の綺麗な黒い瞳をじっと見つめながら発し、学校がある、と言えば下手ではあるが、説明を足し、高専の方向を指さして。 )

あ、あのっ!…こ、この近くに、わたしの…学校があるんですが!そこに手当てをしてくれる先生方がいます、ので!是非いらしてください…あなた…とても痛そうですし……

  • No.18 by 黒鐘  2024-06-02 09:07:48 



──

…返り血、ですから。痛く、ありませんよ。
(その場を歩き去ろうとしたが、服の裾を掴まれて足が止まった。視線はきちんと噛み合っているというのにも関わらず、何故か─何処を見ているのか分からないように見える空虚な瞳で相手をじっと見据えれば、相も変わらず抑揚のない声で答える。降る雪は一層激しさを増し、相手の背後に迫っていた呪霊に牙を剥いた。雪に触れた呪霊の肉体は、何かが溶けるような音と匂いを伴って─どろり、とその場で原型を留めない程に溶ける。黒い塊になったそれを、感情の読めない瞳で静かに見つめた後─また相手の方を向き、何も言わずに反応を伺うような素振りを見せて)

  • No.19 by 犬山 紅菜  2024-06-02 11:10:21 




( 返り血、という言葉に肩がはねて。この人は一体――と思っていると、後ろから何か気配がし。振り返る間もなく、そちら側からはどろ、というような音と共にその気配の正体――呪霊は溶けていき。今、一体何が起きた…?そう動揺を隠せないような表情で。この人は呪術師?いやでも、わたしの知っている術師にこんな人はいただろうか。それならば呪詛師?…いいや、それならわたしを呪霊から守る必要がない。思考をグルグルと回して、足りない頭で一生懸命に相手は何かと考える。だとしても、彼はわたしを助けてくれたのだ。一先ずは彼にお礼を言わなくては。「あ、えーと、ありがとう、ございます…!」と動揺している表情は変わらないが、こちらを見る相手のほうを向きそう言って )


  • No.20 by 黒鐘  2024-06-02 11:52:19 



──

…いえ、お気になさらず。
(呪霊を溶解させた所で、この人間が特に自身に対して敵意を向けてくるでもない、ということをまずは確認して口を開いた。次に眼の前で自身に礼を述べる相手を無表情極まりない鉄仮面でまじまじと見つめ、子供が捕まえた虫やら何やらにそうするかのように─酷く冷め切った瞳でじっと観察する。─性別は女、年齢は10代後半程度だろうか。自身と比べると微弱だが、確かな呪力を感じる─呪術師?口と表情には何一つ出さないが首を傾げた後、血塗れのジャケットだけを脱いでは相手の傍を通って─近くの人混みの中へ紛れようと)

  • No.21 by 犬山 紅菜  2024-06-02 17:29:32 



( 自分のことを無の表情のままじぃっと見つめてくる相手にん?と首を傾げて見せて。彼とは出会ったばかりだが、何故か少しばかり変な違和感のようなものが感じる。それに今日初めてであったはずだというのに毎日嫌というほど見ている気がする。…何故だろうか。先ほどはきょとんとした顔で彼を見つめていたが、今度は顔を顰めつつう~ん?と首を傾げて。すると、彼が人ごみの中へ紛れようとしているのが見え、「あ、」と声を漏らす。すると、相手を引き留めようとしたため、勢いよく振り向いたせいか、体制を崩し、ふらりとそのまま地面へ体が傾きそうになり。 )


  • No.22 by 黒鐘  2024-06-02 18:26:17 



──

……大丈夫、ですか。
(大して何を思った、という風でもないが─地面に倒れそうになった相手の前へと咄嗟に片腕を差し伸べた。片腕一本で相手の身体を軽々と支えつつ、抑揚のない声で問い掛けながら─静かに首を傾げて相手の返答を待つ。─と、その時。「おーい、黒鐘~。」人混みの中から間延びした声が掛かり、皮膚がツギハギになった奇妙な姿の男─確か真人、とか言う呪霊が自身に片手を振りながら近付いてきた。─最近、この呪霊は妙に自身へ絡んでくる。この呪霊は無表情極まりない自身とは異なり、表情豊かで感情の起伏が激しい─「ね~え、黒鐘。そろそろ俺達の方に来る気になった?」明るい声で投げ掛けられる問い掛けを無視していると、真人の視線は相手の方へとゆらり、移動して)

  • No.23 by 犬山 紅菜  2024-06-02 18:55:51 



あ、…またまたわたしったらあなたにご迷惑を…!!本当にすみまーー
( また助けて貰ってしまった…。申し訳ない気持ちでいっぱいなり、上記をお辞儀をしつつ、発してみたーーが、それは見知らぬ誰かの声で遮られ。額にツギハギの紋様がある男性だ。この人もまた、彼と同じような違和感を感じる。そのわたしが今感じている違和感とは何なのだろう。そう考えていると、その男性の視線がわたしへ移り。「…黒鐘。この子は?」男性が彼へと向かって言う。どこかその人の口角が上がっているかのように見えるのはきっと気のせいだ。彼と男性の間に入るように「あ、えと。わ、わたしは!先ほどこの方に呪霊から守って頂いたものです!」と呪霊を知っていることを発してしまったが、まあいいか、と言ってみて )


  • No.24 by 黒鐘  2024-06-02 19:15:19 



──

……何度来ても、同じですよ。人は、殺しません。
(彼女が何者か、との問い掛けには答えない。理由は単純、今自身の前へ歩み出てきた彼女のことなど何一つ知らぬゆえ、答える術がないからだ。─首を傾げながら相手を見据える真人をじっと見つめ、幼子に言い聞かせるかのように─一音一音を切り、はっきりと言葉を発音してみせる。だが眼の前の"これ"がその程度で懲りる男でない、と言うのはこれまでの経験から理解している─案の定真人は「あはは、つれないなあ。報われもしないのにさ、まだやってるの?─人間の"味方"をさ。」にい、と唇の端を楽しそうに引き歪め、両掌に呪力を纏った状態で─相手へと一歩近寄った。「へ~え…俺とか黒鐘が見えるってことは…呪術師なんだ?君。…俺、呪術師って初めて見たなあ。…"握手"しようよ。」そう嘯きながら真人が彼女へと差し伸べた手を、触れる直前の所で素早く叩き落とす。真人の手に触れた手袋がぼこり、と変形し─異形の呪霊に変化するのを横目に、それとなく相手を自身の後ろへ追いやって)

  • No.25 by 犬山 紅菜  2024-06-02 23:21:30 




( クロガネさん(ツギハギの男性が彼のことをそう呼んでいたと思う)とツギハギさんの会話に入って行きたいが、何やら自分では理解できないようなことばかりな気がして、引き気味に。むむ、とした表情で会話をうっすら聞いていると、ふとツギハギさんがこちらへ近づいてきて。握手しようよ、なんて言われると何の疑いもなく片手を差し伸べようとするが、それもクロガネさんにより遮られ。今一体何が起きているのかもわからずに相手の腕をなんとなくで見てみれば、それは異形の形へと変わっており、紅菜の表情は一瞬で青ざめて。自分が彼の後ろへと置かれると、青ざめた表情のまま、黙りつつツギハギさんの方を見て。 )


  • No.26 by 黒鐘  2024-06-02 23:36:22 



──

……真人さん。騙し討ち、とは、感心しませんね。
(相も変わらず感情の何一つ籠らぬ声でそう述べた後─真人を罵るでもなく、声を荒げるでもなくただ静かに見遣った。手を叩き落とされた真人は手を上下に振りつつ─「あーあ、折角面白くなるとこだったのに」と然程残念でも無さそうな声色でそう呟く。─白雪が一片、はらりと空から舞い落ちた。その雪は真人の皮膚と、今しがた自身の手袋が変異した呪霊を黒く溶解させていく。「冗談だってば。じゃ~ね、また誘いに来るよ」じゅ、と焼けるような音を立てて皮膚が溶け落ちた真人は─降参、とでも言いたげに両手を上げた後、ひらひらと片手を振り、あっという間に人混みへと紛れて見えなくなった。─今日の所は諦めたらしい─真人が完全に消えたのを確認した後、指先から再び手袋を生やす。そうしてそのまま相手をじっと見つめ─自身が何者であるかを名乗って)
……黒鐘、と申します。…呪霊、呪い…お好きなように、お呼びください。

  • No.27 by 犬山 紅菜  2024-06-02 23:45:48 




( 真人さん、そう彼が呼ぶ相手の方を思わずじっと見る。そうだ。この人は真人。五条先生が前に話していた人物―いや、呪霊だ。そのことを思い出せば、思わずブルブルと体が震えだし。コイツの術式は魂に干渉する術式だったか。軽いノリのような形で去って行く呪霊に何も言えないまま姿が見えなくなり。ここまで来ると、もう自分の弱さを認めざるを得なくなるではないか。そう俯いていると彼から声が。黒鐘――それが彼の名。呪霊と聞けば、え!?と心の中で勝手なままに驚いて。先ほどから感じていた違和感とはこれのことか。気づけなかった自分が憎い。次は自分の番、と寒い空気の中白い息を吐き、同じよう名を名乗り )
黒鐘さん…ですね!……あ、わ、わたしは!犬山紅菜と申します!呪術師です…


  • No.28 by 黒鐘  2024-06-03 06:42:13 



──

……犬山術師、ですか。
(大した感動もなさそうに相手の名乗りを聞き、唇から吐き出される白い息に気が付いたらしく─いつの間にかはらはらと舞い落ちていた雪を解除する。季節外れの雪が降り止めば─空からは真夏の雲一つ無い快晴が覗き、太陽の熱線がじりじりと相手の身を焦がした。自身は最早暑さも寒さも何一つ感じないゆえ、特に支障がある訳では無いが─呪霊である自身と違って相手は人間なのだから、暑いだの寒いだのもあるだろう。暑そうな長袖の服に身を包んでいる相手をじっと見つめ、首を傾げてみせ)
……暑くはないのですか。

  • No.29 by 犬山 紅菜  2024-06-03 10:43:48 




( 彼がわたしの名前を呼べば、「は、はい!」と無意識に返事をしてしまっていて。すると、先ほどまで肌寒かったというのに急に日差しの暖かさを感じた。はっと空を見上げてみればそこには雪雲ではなく、雲一つもない青い空が広がっていて。一瞬「え?」と動揺した表情になるも、嗚呼、これが彼の術式なのか。と理解した、と言うような仕草を見せて。にしても暑いなー…だなんて思っていると、彼から問いが来て。この服だからか。確かにこの猛天下、長袖の奴がいたらヤバいな。その問いに答えるよう下記を人懐っこい笑みを浮かべつつ発してみて。 )
まあ、暑いですが……この服がわたしの身を守ってくれているもの同然ですので!暑いのも全然へっちゃらです!

  • No.30 by 黒鐘  2024-06-03 11:40:29 



──

……そうですか、ご迷惑をお掛けしました。
(目の前の相手は"暑いが平気だ"と言った。暑いのに平気、その言葉の意味は上手く理解できないが─兎に角、この太陽の熱で今すぐに死ぬような事は無いらしい。次に深々と頭を下げ─今しがた絡んできた、真人との小競り合いに相手を巻き込んでしまった事を詫びた。普段ならば、自身が反応さえしなければ飽きて何処ぞへ行くと言うのに─今日は妙に鬱陶しく付き纏ってきていたような気がする。目の前の相手が居たからだろうか?少しの間頭を下げていたがふと頭を上げ、改めてその場を立ち去ろうと)

  • No.31 by 犬山 紅菜  2024-06-03 12:07:38 




( 彼に迷惑をかけた、なんて謝罪を帯びると「い、いえ!こちらこそ…守っていただいて、その上怪我…?まで負わせてしまって……本当にすみません!」と全力の土下座を心の中でしつつ、45°のお辞儀をかまし。そうすると、彼がここを去ろうとした瞬間、毎度面倒くさい女ではあるが、引き留めて。これは実に迷惑だ。そう思ってはいるのだが、反射的に思考よりも体が先にと動くのだ。肩に下げていたバッグの中から真っ白の新品ハンカチを取り出し、さっと相手へ差し出して、「あ、あの!これ…このハンカチで、その返り血?を拭いてあげてください。そのまま血だらけのままじゃ、痛々しくてこっちが心配しちゃいます。」とまた相手を引き留めてしまったことに少し反省しながらも、にこやかに。まあハンカチが白色だったというのはハズレではあったが。 )


  • No.32 by 黒鐘  2024-06-03 13:08:42 



──

……ああ…ご親切に、どうも。
(立ち去ろうとした瞬間に三度引き留められ、踏み出す足を止めて相手の方を振り返る。自身に向けて差し出されている─と思われる白いハンカチへ視線を落とし、再び深々と頭を下げた。今度こそその場を立ち去り、人混みに紛れた後─手渡されたハンカチで、前髪から滴る血液を初めとした返り血を軽く拭う。血が染みて所々赤く染まったハンカチをまじまじと眺めた後、また別の狩場へと─ふらふらと揺れる、酔っ払いの千鳥足を思わせるような─不安定な足取りで向かった。そこでも再び呪霊を溶かし、黒い一塊へと変化させていたが─ふと、黒髪の少年─伏黒と目が合う。首を傾げたまま少年を見つめていると、少年は何やら携帯を取り出して─"特級相当と思われる呪霊を発見、近くに居る呪術師は来てくれ"だの何だのと連絡をしているようで)

  • No.33 by 犬山 紅菜  2024-06-03 13:24:00 



…いえ!
( 彼が去る姿をこの目で完全に視えなくなるまで手を振りつつ見つめていれば、高専へ帰って報告書を提出しなければ、と高専への帰り道へと足を進めて。すると、バッグの中に入っていた自分のスマホが鳴る音が聞こえ、ふと立ち止まる。スマホを取り出せば、そこには一件のメールが。相手は後輩の伏黒恵くんであって。メールの内容は特級相当の呪霊を発見した。近くにいる呪術師は早急に来てくれというもの。―これは恵くんの身が危ない。幸いその場所はここから近く、駆け足でその場所へと向かっていく。その場所へと着けば、慌てた表情で叫ぶが、その特級相当と思われると恵くんが言ったであろう呪霊に目を向ける。と、そこには驚くことに先ほどあったばかりの彼がおり。思わず声がでなくなり、沈黙の末、口から放たれたのは後の一言だけで。 )
恵くん!大じょ―………え?っ…



  • No.34 by 黒鐘  2024-06-03 13:35:16 



──

……人を傷付ける気は、ないのですが。
(少年の動向を静かに観察していると、何やら少年の影から犬のような物がひょっこりと顔を出した。黒と白の犬は自身に向かって唸り声を上げているらしく、少年の指示さえあれば─今にも牙を剥き、飛び掛かってきそうな雰囲気を醸し出している。一応弁明してみるが、案の定少年は"呪霊の言葉なんて信用できねえ"と此方を睨むばかりで、聞く耳を持つ様子は無かった。─仕様が無い。あまり無意味に術式を行使したくは無いのだが、自身に危害を加えてくるとなれば話は別だ─黒い手袋に包まれた掌を少年に向け、術式を行使しようとした所で─先程聞いた声が耳に飛び込んできた。そちらへ視線だけを移動させると、其処には先程の呪術師が居る。自身を見て驚いているようだが、まあこの際関係ないだろう─はらり、空から白雪が降り注いだ。少年が召喚した犬に雪が一片触れるなり、犬の耳がどろり─と溶け落ちる。また新たな何か─今度は電撃だろうか?彼には悪いが、生憎と─電撃も打撃も、自身に効きはしない。鵺の放つ電流を無表情のまま浴びた後、更に雪の勢いが激しくなり)

  • No.35 by 犬山 紅菜  2024-06-03 13:51:38 




( 現場へと着いてみれば、ここでも混乱するばかり。どうしよう。どうしたらいいのだろう。わたしが来れば、恵くんは「犬山先輩…」とただ呟いて。ごめん恵くん。こんな役立たずの先輩が来てもなんの勝機にもならないよね。心の中でそう呟く。この人―黒鐘さんが特級呪霊…本当にそうなのだろうか…?彼は優しかった。見ず知らずのわたしを助けだってしてくれた。すると、又もや宙から真っ白な雪が降ってきて。それが彼の玉犬へ当たれば耳が溶けていき。さーっと顔色が悪くなり、思わずその光景を見て、気持ち悪くなってしまう。人に"気持ち悪い"だなんて思ってはダメなのに。―いや、この人は人じゃないのか。そう思えばようやく我に返る。雪の勢いが増して来れば、わたしにも、そして恵くんにも当たったのか、恵くんは手のひらを。わたしは指先がどろりと異形になって。「…っ」言葉も出ない。当然だ。きっと黒鐘さんにはわたしたちじゃ勝てない。ならばどうすればいい。戦わず、相手もこちらも傷つけないようにするには―。恵くんの方をちらりと見れば、彼は怒りか、はたまた悔しみの表情で相手を見続けていた。 )


  • No.36 by 黒鐘  2024-06-03 14:27:59 



──

……これ以上、傷付ける気はありません。早く帰ることを…お勧めしますよ。
(─自身に敵意を向けてくる以上仕様が無い事、とは言え─人間を痛め付けるのは、あまり進んでやりたい事では無かった。彼らに向けていた掌をゆるりと地面へ向け、一時的に雪を降り止ませる。溶け落ちた手は通常の治療では最早治らないだろうが、呪術師の使う反転術式─とやらを使えば、まだ治せるはずだ。自身を睨む少年に目線を向け、そう助言してみるが─彼は聞く耳を持った様子も無い。鉄仮面のように固定された無表情ではあるものの─微かに瞬きをした後、くるりと方向転換して彼らに背中を向けた。"待て"と自身を呼び止めてくる少年の声に一瞬だけ足を止め、彼らの方を振り返って─真人にしたのと同じ、幼子に言い聞かせるような発音で口を開き)
……これ以上、傷付ける気は、ありません。帰って、治療を受けると良いですよ。

  • No.37 by 犬山 紅菜  2024-06-03 21:51:51 




( 帰って治療を受ければいい、という相手に恵くんは睨んだまま、何も返さない。数秒の沈黙の後、最初に口を開いたのはこのわたしで。「恵くん、帰ろうよ…この人に…わたしたちが勝てないのはわかってるでしょう?」そうわたしは言った。でも、このままこの特級相当と思われる呪霊を放っておいていいのだろうか。一瞬俯けば、不意に背後から「いやー、結構やってるねぇ…恵。紅菜?」と声が聞こえて。わたしたちは驚いた。だってそこには最強―五条悟がいたのだから。―どうやら彼は恵くんが送ったメールの内容を見て、ここへと駆けつけたそう。「五条先生…!!」そう彼に向かって発す。最強という安心感に思わず泣き出しそうだ。彼は「遅くなってごめんね。……んで、本題はこっちか。……さて、君は一体何者?」と冷酷な口調で、相手へ問いかける。 )


  • No.38 by 黒鐘  2024-06-03 22:05:27 



──

……黒鐘、と。申します。
(二度の忠告を経ても尚、自身を睨むばかりで大人しく帰ってくれる様子の無い少年の方は最早、普段のように溶かして黒い塊にしてしまうより他に無いのか、と─ただ静かな瞳で見つめていると─新たに彼らの背後から現れた、長身かつ目隠しをした白髪の奇妙な男。彼らの、天上から垂れ下がる阿弥陀の糸を見たカンダタのような反応を見るに─この男は彼らに"ごじょうせんせい"、と呼ばれており、それなりに信頼の置ける人物であるらしい。先生、との名を冠しているのだから、恐らく彼らの教師なのだろう─そう目星を付ければ少年を見ていた空虚な黒の瞳を男の方へ向け、普段そうするように─男に向けて深々と頭を下げた。頭を下げた拍子に前髪がふわりと揺れ、瞼の上に何束かが重苦しく掛かるのを感じる。ゆるりと顔を上げ、その─"ごじょうせんせい"とやらに向けて口を開き)
……彼らの、治療をお願いしても。私は、人を、傷付けるのは…本意では、ないのです。

  • No.39 by 犬山 紅菜  2024-06-03 22:35:45 




( 彼が名を名乗れば、五条先生はふ~ん、とあまり興味もなさそうに、辺りを見回す。最後に、なるほど、とだけ言えば、相手のほうへと一歩足を進めて。相手に治療を願われれば、彼はふ、と笑みを浮かべる。手が溶かされた恵くんを横目に、五条先生が「君…面白い術式持ってるね……うん。面白い」と口を開く。彼は一体何をしたいのだろう。わたしははー、と何かわかったかのような、わかっていないような表情で五条先生を見つめて。次に彼のほうへぐい、と体を乗り出し、「ねえ君、良ければ僕たち呪術師の協力者にならない?」と五条先生が言えば、恵くんは分かりやすく顔を顰めて。―つまり、この人―五条悟は、彼を呪術高専の犬にしようとでも思っているのだろうか。五条先生の発言に驚くものの、また相手の方をちらりと見てみて。 )


  • No.40 by 黒鐘  2024-06-03 22:48:27 



──

……協力者、
(─手が溶け落ちている少年を治療してくれ、と頼んだ筈なのだが─何処か的を得ない発言をする"ごじょうせんせい"とやらに瞬きを一つ。男の発した言葉を相変わらず抑揚の全く無い声で復唱した後、何処を見ているのか分からない─虚ろな瞳で、じっと男を見つめ返した。協力者。それはつまり─自身が彼らに協力すると言う事、だろうか?男の言葉が不服らしく─まあ、当然の事だろうが─まだ自身を恨めしげにぎろり、と睨んでくる少年の方を一度だけ見つめ、何を言うでもなく静かに瞳を伏せる。─下に下げたままの掌は動かない。否、動かして術式を行使したとしても、この男にとってそれは"意味が無い"ことだと─本能で判っていた。二、三度瞬きをした後、少年と相手を見ながらゆったりと口を開いて)
……それ自体は、構い、ませんが。…先に、彼らの治療を。そして、私に、人間を傷付けさせないこと。……それが、協力の条件、です。

  • No.41 by 犬山 紅菜  2024-06-03 23:13:54 




( 数分続いた沈黙の後、彼からまず先にわたしたちの治療。そして、自分に人を傷つけさせないことを条件にするのならば、構わないと言われ。それを聞いた五条先生はニヤリと笑い「…ははっ、…じゃあ契約成立だ!今日から宜しくね。黒鐘。……あー、君のこと睨んでるツンツン頭の子は、伏黒恵クンね。ホントはいい子だから~うちの子と仲良くしたげて?」と最後はなんだか母親のような口調で。恵くんは相変わらず「五条先生!」と先生に少々怒りの気持ちを込め。先生に上層部諸々は大丈夫なのかとわたしが聞けば、彼は、そこんトコロは僕がどうにかしとくから大丈夫~やらなんやらと言い捨て話を切られてしまった。すると、彼が「じゃあ早速向かおうか!恵達の治療もかねて、我が呪術高専へ!」とパチンと両手を叩き、その後ごー!とでも言いたげに腕を上に挙げ。 )

  • No.42 by 黒鐘  2024-06-03 23:26:31 



──

……宜しく、お願い致します。……先程は失礼、致しました…伏黒術師。
(─男の言葉に釣られるようにして頭を下げ、先程以上に何一つ抑揚の無い声で返答を返す。そして─自身を睨む、術式で手を溶かしてしまった少年の名は"伏黒恵"と言うらしかった。先ずは頭を下げて彼に先程の非礼を詫びておく─彼には未だ納得したような様子は無く、謝罪も無視されたが─まあ、当然のことだろう。掌を下に下げたまま彼らの後ろに着いて歩き出した─ところで。「見つけたぞ、黒鐘」妙に嗄れた声が耳に入った。確か、この声は─真人の仲間の、漏湖とか言ったか─火山の頭を持った呪霊のものだった筈。一旦足を止め、くるりとそちらを振り返れば─案の定、そこには漏湖が自身を一つしかない瞳で見据えて立っていた。「貴様、儂らと同じ呪霊だと言うのに…人間の味方をするのか?」咎めるようなその声にゆったりと瞳を伏せ、静かに頷いて)
………私は、確かに呪霊、ですが。…だからと言って、人間が嫌い、という訳ではありません、ので。

  • No.43 by 犬山 紅菜  2024-06-04 11:11:18 




( 今も尚、黒鐘さんに嫌悪を抱いている恵くんにため息を。呪霊嫌いなのはまあわたしも同じだが、彼は謝ってくれたではないか。五条先生の後ろに着いて行けば、相手の足音が止まったことに気づき。ふと振り向けば、そこには富士山頭の呪霊らしき者がいて。生憎五条先生たちは曲がり角を曲がり、先に足を進めてしまっていた。富士山頭の―それは虎杖悠仁―宿儺の器―から少し聞いたことがある。はっと息を飲めば、彼らに気づかれないよう咄嗟に物陰へと隠れ。すると、彼が口を開いて。―やはり彼は人間が嫌いではなかったんだ!表情が明るくなれば、富士山頭さんが「そうか…」とただ一言呟いて。沈黙の後、「それはお前は儂ら呪霊の裏切り者として捉えていいのだな?」と富士山頭さんが発せば、わたしは思考を辿る。何故黒鐘さんが裏切り者だと決めつけるのだ? )


  • No.44 by 黒鐘  2024-06-04 12:29:26 



──

……お好きなように、どうぞ。
(─彼らを裏切るも何も、そもそも彼らに与した覚えは無いのだが─小さく瞬きを一つ、漏湖の言葉を肯定した。何故彼らはここまで自身に固執するのか、と─そんな考えが一瞬だけ脳裏をよぎったが、下げたままであった掌を緩やかに持ち上げる。はらり、空から舞い落ちる白雪は漏湖の炎に溶け─素早く距離を詰めてきた漏湖に反応するよりも早く、至近距離で爆発を食らう─かと思われた。が─それよりも更に早く、辺り一面が白に染まる程に吹き荒ぶ豪雪で自身の身を防御する。「腰抜けめ」と鼻で笑う漏湖の声にゆったりと目線を上げ、温度の無い冷めた瞳でじっ、と彼を観察した。その瞳が不気味であったのか、漏湖は何処か興醒めしたような表情を浮かべながら─「…まあいい。今度会った時は消し炭だ、覚悟しておけ」と言い残して姿を消してしまう。暫し、彼が消えた後を眺めていたが─ふと飽きたかのように方向転換して)

  • No.45 by 犬山 紅菜  2024-06-05 12:20:11 



( 最後の言葉にびくりと肩がはねる。きっと富士山頭さんは―特級呪霊とやらなのだろう。悠仁くんがそう言っていた。今日一日で3体もの特級呪霊と出会うとは…運がいいのか悪いのか。帰ったら真希ちゃんに怒られそうだ。ため息を吐きつつも、富士山頭さんが去って行くのを見れば、今更ながら自分が物陰へ隠れていることに気づき。はっ!としゃがんでいた身を起こし、ばっと立ち上がれば、相手と目があって。勝手に会話をのぞいていただなんてバレれば引かれるだろうか。いや、でも黒鐘さんならばわたしが除き聞いていたことを認識していた場合も…いや、どちらにしろバレてる!あたふたと手を回しつつ、表情を固めると、よく意味の分からないことを相手へ向かって言い )
あ、えーっと……なんか…お疲れ様、です…??

  • No.46 by 黒鐘  2024-06-05 12:30:20 



──

……お気遣い、ありがとうございます。
(消えた漏湖を見送った後、小さく瞬きを一つ。─真人に漏湖、今日はやけに特級呪霊達に絡まれる日だった─そう思いつつ、ふと周囲を見回した。姿が見えない所を見ると─どうやら、あの男と少年は自身を置いて先に行ったらしい。何故か慌てたように振る舞う相手をじっと見つめ、瞳を伏せながら軽く頭を下げた。そのまま直ぐに頭を上げ、革靴の爪先が地面を蹴る音を鳴らしながら相手の横をするり、とすり抜けた後、黒い手袋に包まれた指先を、術式が発動しない程度にゆるりと伸ばして─男と少年の残穢を追う。少し歩いた所で相手を振り返り、首を傾げながら問うて)
……行かないの、ですか。

  • No.47 by 犬山 紅菜  2024-06-05 12:46:36 




( 頭を下げられれば、「!…いえ!」とまたアタフタと。変じゃなかったよね!?大丈夫だったかな?大丈夫だったよね!?と頭をぐるぐると回していると、とうとう今日の今までの情報量に脳内がショートして。その場で固まっていると、相手の声がショートした脳内に聞こえ。行かないのか、と相手に問われ、「あ、い、行きます!」と脳がまた再起動。少し先へ進んでいた相手の後ろを追っていくようにタッタと駆けていき。そうだ。わたし、五条先生達に先行かれちゃったんだった。それはまあいろんな意味で )


  • No.48 by 黒鐘  2024-06-05 12:53:46 



──

……
(自身の背後から聞こえる足音に一瞬だけ意識を向けた後─また直ぐに残穢を辿る方へと意識を引き戻す。少し歩いた先、曲がり角を曲がった先の横断歩道の向こう側に─男と少年が此方を見て立っていた。どうやら、少年が自身と相手が居ないことに勘付いて止まってくれていたらしい─横断歩道を渡ってそちらへ向かうなり自身を睨み付けて"…逃げたかと思った"と憎まれ口を叩く少年に、謝罪の意図を込めて軽く頭を下げる。─彼からの反応が返ってこないのは想定内だった。相手を取り残さないよう、時折背後からの足音に耳を傾けつつ─再び男と少年の後を追って歩き出し)

  • No.49 by 犬山 紅菜  2024-06-05 13:04:32 




( 2人の間のシーンとした空気に少し気まずくなる。すると、少し歩けば、恵くんと手をこちらへと降る五条先生がおり。彼らの姿をこの目で捉えれば、一気に表情が明るくなり。五条先生に「紅菜、急に消えちゃってびっくりしたよ~気づかなかったけど…」なんて言われると、「すみません…」と一言。そして、恵くんと相手の相変わらずの会話に苦笑いを。皆が集まれば、皆の一番後ろを歩きだし。相手を睨んだままの恵くん。それを面白がっている五条先生。わたしを気にかけてくれているのか、こちらへ耳を傾けてくれている黒鐘さん。その光景が何だか可笑しくなって、ふと柔らかい笑みをこぼして )


  • No.50 by 黒鐘  2024-06-05 13:30:47 



──

……
(暫くして─相手がさして遅れていないことを確認した後、相変わらず背後より聞こえてくる─自身のものより幾分か軽い足音からは意識を切った。その後は特に口を開くでもなく、男に先導されるがままに大人しく歩き続け、やがて─お世辞にも、整備されているとは言い難い山道を登っていく形となる。丁度自身の目の辺りに来るような、低い位置に迫り出している木の枝を片手で払い除け、耳障りな羽音を立てて纏わり付いてくる虫に指先で触れた途端、その虫はどろりと溶けて─元は何やらよく分からぬ羽虫だった黒い液体だけが、よく乾いた地面にぼたり、ぼたりと音を立てて滴り落ちた。その様子を横目で見つめる少年は、当然ながら気味の悪いものでも見るように眉を顰めた後に─一瞬だけ彼自身の溶け落ちた手の傷口へと視線を移し、こちらに向き直ってきたかと思えば"…とんでもねえ術式だな"とだけ口を利く。─そうなのだろうか?正直なところ、この術式は自衛の為にのみ行使していたので─他者と比べた事など無かった。少年の言葉には特に返答を返さぬまま、徐々に目前へと迫ってくる─何処となく奇妙な印象を与える建物への感想を)
……ここは、何の建物…ですか。

  • No.51 by 犬山 紅菜  2024-06-05 14:46:28 




( いつもの山道を辿っていけば、もうすぐ高専につくことを道が知らせ。にしても、前々から感じてはいたが、この山道急だな…そう思いつつ彼らの後ろを歩いて。すると、何か飛んでいた虫が、どろりと溶ける音がして。不思議にも、数回この景色を見れば、このどろどろとした黒い液体にも、なれるものなのだな。―やっとの思いで高専へと着くと、のびー!っと背伸びを。彼の問いには、五条先生が笑いつつ「ここが、今日から君が皆と生活していく場所―東京都立呪術高等専門学校だ」と説明を始めた。呪術高専は日本に東京と京都の二校しかない呪術教育機関だということ。ここは 呪力を有する者を日本全土から集め、呪力を適切に取り扱うための基本や呪術界の基礎知識、呪術師としての生き方を教育していくということを簡単に彼へと話し。最後に五条先生が「…んじゃ、恵が黒鐘と一緒だと喧嘩が始まりそうだし…僕も任務があるから、校内の案内は紅菜がしてくれる?」と言う。そうなればわたしは「はい!」と頷き相手の方を見て一言 )
え、っとじゃ、じゃあ!改めて、これからよろしくね!黒鐘さん!


  • No.52 by 黒鐘  2024-06-05 15:04:53 



──

……ありがとう、ございます。……宜しく、お願い致します。
(男がつらつらと並べ立てる説明を─先程から何一つ変わらない、何処を見ているのか分からぬ空虚な瞳と、眉一つ動かない鉄仮面で静かに聞いた後、最後の言葉に釣られたかのように少年へと目を遣る。目線が噛み合うなり相変わらず自身をぎろり、と睨んでくる少年を冷めた瞳でまじまじと観察し、相手の方へと視線を戻した。─どうやら、相手が案内してくれる─ということらしい。抑揚の無い声で相手への礼を述べつつ、深々と頭を下げて─勿論それは、端から見ればあまりに不自然極まりないものであるが─自身なりに『人間らしく』振る舞ってみせた。男はそんな様子を見て満足気に笑ったかと思えば─"んじゃあ恵~、硝子んとこ行くよ"と、少年に声を掛ける。少年は少々不満気な様子ではあったが顔を上げ、"…分かりました"と返事をして─男と少年はその場から立ち去っていった。その後暫しの間沈黙し、改めて口を開き)
……ここが学校、ということは。貴女と彼以外に…他の、生徒の方もいるのですか。

  • No.53 by 犬山 紅菜  2024-06-05 15:16:22 



!…こちらこそ!
( 相手のずっと変わらない表情と、礼儀正しさを見て、興味と同時に疲れないのかな、という疑問がわいてきて。礼を述べられればにこやかに上記を。硝子さんのところへ行く、そう五条先生が口を開けば、あ、わたしも案内するのと一緒に診てもらわないと!と思い。硝子さんには毎度申し訳ないが。すると、ふと相手が口を開いて。その問いに答えるようにうん、と頷けば、下記をぺらぺらと。最初は皆のことを自慢げに話すものの、最後には少し苦い顔をしてみせて )
うん!他にも、呪言師の子とか、パンダとか。呪具の扱い方が超凄いことか!…わたしより断然強い子達ばっかいる。…あー、後、呪物を…飲み込んじゃった子…とか。

  • No.54 by 黒鐘  2024-06-05 15:39:16 



──

……呪言師、パンダ、
(他の生徒の事を問うた途端、先程よりは目に見えて饒舌になった相手に驚いた、と言う訳でも無いのだろうが─それまで鉄仮面のように固定されていた無表情に微かな綻びが見え、小さな瞬きを二、三度繰り返す。だが、それも一瞬のこと─すぐに先程までと同じ無表情に戻ったかと思えば、相手の発する言葉を生真面目にいちいち復唱し、与えられた情報からその人物の人となりを想像でもしているのか─軽く目を伏せた。が、最後の最後で相手が口籠ったことが不思議だっのか、ゆっくりと首を傾げる。─呪物を飲み込んだ人間─とは。はて、自身の知る中に人間が飲み込めるようなサイズの呪物などあっただろうか。─と、何かを思い付いたのか徐ろにジャケットの胸ポケットへ手を突っ込んだかと思えば、以前に何処かの狩場で呪霊を溶かしている時に拾った、死蝋化した何かの赤黒い指─"宿儺の指"を取り出し、相手へ差し出しながら口を開いて)
……これ、でしょうか。先程、から…これと、同じ残穢が、微かに匂います。

  • No.55 by 犬山 紅菜  2024-06-05 15:56:04 



!…これ、宿儺の指…!!
( 相手が何かを取り出したかのように見え、首をこてん、と傾げれば、そこには宿儺の指があり―どういうこと…?いや、でも黒鐘さんが特級呪霊なのならば、宿儺の指を持っていても可笑しくは…ない?驚きの表情を隠せずにその呪物を見つめ。―ふと我に返れば「あ、そ、そうです…ね」と相手のこれか?という質問に答えるように。にしても―絶大な呪力量。指一本でこれか。流石は特級呪物―宿儺の指。一旦深呼吸をし、これは、先ず先生に渡す?それとも悠仁くんに?と一瞬う~んと考えるが、それもぱっと辞め。もう指は校内を案内しながら先に会ったほうに渡そう!と思うことにし、相手の前へと出て、高専の寮の方を指さしてガイドさんのような口調で話し )
では先ず!わたし達の唯一の休み所!高専の寮へとご案内しまーす!

  • No.56 by 黒鐘  2024-06-05 16:23:55 



──

……これは…拾いもの、ですから。誰かに渡さなければ、と。常々思っておりました。
(何故なら─"人間"は普通、何かを拾った時には─"そうするもの"なのだろう?やはり口にも表情にも出さないが、言外にその意図を込めて首を傾げる。どうやら自身の問い掛けは図星だったらしく、相手の表情が変わり、一瞬たじろぐのが目に見えて分かった。ずっと差し出しておいても手が使えずに邪魔なので─宿儺の指は一旦自身の胸ポケットへ戻し、自身の前に立つ相手の指差した先をまじまじと見つめる。─寮。その言葉の意味自体は知っているが、実際に見たことは無い。相手の案内に従い─足を踏み出す度にぎしぎしと音を立てて軋む、何処か古びた木造の廊下を進んでいった。途中で目に入るグラウンドや教室、その他諸々に少しばかり興味を持ったような眼差しを向けはするものの、それらは直ぐに─普段の冷めた眼差しへと戻ってしまう。相手の案内に従って暫く歩いた先、寮らしき建物を静かに見上げて)

  • No.57 by 犬山 紅菜  2024-06-06 15:39:31 



( 何処か彼の発言に違和感を持つものの、「あ、はい…」と何も返せず。長き歴史を持つ高専の建物内で聞きなれた声を耳に入れつつ寮への道を進む。五条先生が帰り道の途中、「黒鐘の部屋は、一応紅菜の隣ね。仮として。後々別に倉庫的なところに部屋作るから」とかなんとか言っていたため、一先ずはわたしの部屋の方向へ。ぎしぎしと鳴る床の音にももう慣れ。寮の建物が見えれば、「こちらとなります!」と片手を寮のほうへと広げ。その中へと入って行けば、わたしの部屋、4年寮の403号室へと足を進め。403号室とドアに書かれている部屋を目の前にすれば、すぐ隣の部屋、空きの404号室の前へと立ち、口を開いて )
えーっと、今日から、黒鐘さんの部屋(仮)となりました、ここ!404号室です!もう少し経てば五条先生が新しく黒鐘さん用のお部屋を作ってくれると言っておりますので、少しの間ですが!何か困ったこと等ございましたら隣の部屋にわたしがおりますので、何なりと!


  • No.58 by 黒鐘  2024-06-06 15:53:12 



──

……ご丁寧に、ありがとうございます。
(相も変わらず相手の案内に従って寮の中へ足を踏み入れ、示された部屋の前に立つ。深々と頭を下げながら礼を述べた後、部屋に入る─前に。先程ジャケットの胸ポケットに仕舞った宿儺の指を取り出し、無表情のままに相手へと差し出した。どうせ、自身が持っていても邪魔なだけだ─寧ろ、この指の所為で呪霊が寄ってくるのが少々煩わしいまである。ここで相手に渡してしまった方が合理的だろう、そう結論付け─出来れば早く受け取って欲しいのだが、と口には出さないが、その代わりに相手の顔を冷めた瞳でまじまじと見つめ)

  • No.59 by 犬山 紅菜  2024-06-06 16:06:39 



えへへ、どういたしまして!
( またまたお礼を言われれば、ふわりと微笑み。相手が部屋へと入ろうとしたのを見れば、わたしも早く硝子さんに診てもらって、部屋でゆっくりしよう、と思うと、相手から宿儺の指を差し出され。きょとんとした顔で相手を見上げれば、まじまじと見られた先、体が反応的にその呪物を受け取って。最後に下記を言えば、医務室の方向へ向かい始めて )
……あ、…これ、先生に渡しておきますね…!!…では、わたしは医務室へ行ってきますので、黒鐘さんは暫くお部屋でお休みになられてください!


  • No.60 by 黒鐘  2024-06-06 16:25:42 



──

……はい。
(相手が宿儺の指を受け取ったことを確認し、手を引っ込めた後─再び頭を下げながら、去っていく相手の背中を見送った。暫くの間その場で一人、ぼんやりとしていたが─ふと気が付いたように目の前の扉を引き開け、薄暗い部屋の中へと足を踏み入れる。革靴を脱ぎながら、片手で壁を軽く叩き、電灯のスイッチを探って押すと─ぱちん、と小さく鳴る音と共に部屋の電気が点いた。─清々しい程に何も無い部屋であるが、逆に─そちらの方が居心地が良い。ジャケットを脱いだ後、部屋の隅にぺたんと腰を下ろした。そしてまた、暫くの間─そのままぼんやりと虚空を見つめていて)

  • No.61 by 犬山 紅菜  2024-06-11 12:48:22 




(/お久しぶりです。お返事が大変遅れてしまい申し訳ございません…!!ここ最近多忙が重なってしまい、恐らく週末までお返事を返せないと思います。ですが、来週からは今までのペースに戻れる見込みですので、今暫くお待ちしていただけると幸いです…!背後のみで失礼いたしました。)


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