掲示板ファンさん 2024-05-30 14:57:38 |
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( 自分のことを無の表情のままじぃっと見つめてくる相手にん?と首を傾げて見せて。彼とは出会ったばかりだが、何故か少しばかり変な違和感のようなものが感じる。それに今日初めてであったはずだというのに毎日嫌というほど見ている気がする。…何故だろうか。先ほどはきょとんとした顔で彼を見つめていたが、今度は顔を顰めつつう~ん?と首を傾げて。すると、彼が人ごみの中へ紛れようとしているのが見え、「あ、」と声を漏らす。すると、相手を引き留めようとしたため、勢いよく振り向いたせいか、体制を崩し、ふらりとそのまま地面へ体が傾きそうになり。 )
──
……大丈夫、ですか。
(大して何を思った、という風でもないが─地面に倒れそうになった相手の前へと咄嗟に片腕を差し伸べた。片腕一本で相手の身体を軽々と支えつつ、抑揚のない声で問い掛けながら─静かに首を傾げて相手の返答を待つ。─と、その時。「おーい、黒鐘~。」人混みの中から間延びした声が掛かり、皮膚がツギハギになった奇妙な姿の男─確か真人、とか言う呪霊が自身に片手を振りながら近付いてきた。─最近、この呪霊は妙に自身へ絡んでくる。この呪霊は無表情極まりない自身とは異なり、表情豊かで感情の起伏が激しい─「ね~え、黒鐘。そろそろ俺達の方に来る気になった?」明るい声で投げ掛けられる問い掛けを無視していると、真人の視線は相手の方へとゆらり、移動して)
あ、…またまたわたしったらあなたにご迷惑を…!!本当にすみまーー
( また助けて貰ってしまった…。申し訳ない気持ちでいっぱいなり、上記をお辞儀をしつつ、発してみたーーが、それは見知らぬ誰かの声で遮られ。額にツギハギの紋様がある男性だ。この人もまた、彼と同じような違和感を感じる。そのわたしが今感じている違和感とは何なのだろう。そう考えていると、その男性の視線がわたしへ移り。「…黒鐘。この子は?」男性が彼へと向かって言う。どこかその人の口角が上がっているかのように見えるのはきっと気のせいだ。彼と男性の間に入るように「あ、えと。わ、わたしは!先ほどこの方に呪霊から守って頂いたものです!」と呪霊を知っていることを発してしまったが、まあいいか、と言ってみて )
──
……何度来ても、同じですよ。人は、殺しません。
(彼女が何者か、との問い掛けには答えない。理由は単純、今自身の前へ歩み出てきた彼女のことなど何一つ知らぬゆえ、答える術がないからだ。─首を傾げながら相手を見据える真人をじっと見つめ、幼子に言い聞かせるかのように─一音一音を切り、はっきりと言葉を発音してみせる。だが眼の前の"これ"がその程度で懲りる男でない、と言うのはこれまでの経験から理解している─案の定真人は「あはは、つれないなあ。報われもしないのにさ、まだやってるの?─人間の"味方"をさ。」にい、と唇の端を楽しそうに引き歪め、両掌に呪力を纏った状態で─相手へと一歩近寄った。「へ~え…俺とか黒鐘が見えるってことは…呪術師なんだ?君。…俺、呪術師って初めて見たなあ。…"握手"しようよ。」そう嘯きながら真人が彼女へと差し伸べた手を、触れる直前の所で素早く叩き落とす。真人の手に触れた手袋がぼこり、と変形し─異形の呪霊に変化するのを横目に、それとなく相手を自身の後ろへ追いやって)
( クロガネさん(ツギハギの男性が彼のことをそう呼んでいたと思う)とツギハギさんの会話に入って行きたいが、何やら自分では理解できないようなことばかりな気がして、引き気味に。むむ、とした表情で会話をうっすら聞いていると、ふとツギハギさんがこちらへ近づいてきて。握手しようよ、なんて言われると何の疑いもなく片手を差し伸べようとするが、それもクロガネさんにより遮られ。今一体何が起きているのかもわからずに相手の腕をなんとなくで見てみれば、それは異形の形へと変わっており、紅菜の表情は一瞬で青ざめて。自分が彼の後ろへと置かれると、青ざめた表情のまま、黙りつつツギハギさんの方を見て。 )
──
……真人さん。騙し討ち、とは、感心しませんね。
(相も変わらず感情の何一つ籠らぬ声でそう述べた後─真人を罵るでもなく、声を荒げるでもなくただ静かに見遣った。手を叩き落とされた真人は手を上下に振りつつ─「あーあ、折角面白くなるとこだったのに」と然程残念でも無さそうな声色でそう呟く。─白雪が一片、はらりと空から舞い落ちた。その雪は真人の皮膚と、今しがた自身の手袋が変異した呪霊を黒く溶解させていく。「冗談だってば。じゃ~ね、また誘いに来るよ」じゅ、と焼けるような音を立てて皮膚が溶け落ちた真人は─降参、とでも言いたげに両手を上げた後、ひらひらと片手を振り、あっという間に人混みへと紛れて見えなくなった。─今日の所は諦めたらしい─真人が完全に消えたのを確認した後、指先から再び手袋を生やす。そうしてそのまま相手をじっと見つめ─自身が何者であるかを名乗って)
……黒鐘、と申します。…呪霊、呪い…お好きなように、お呼びください。
( 真人さん、そう彼が呼ぶ相手の方を思わずじっと見る。そうだ。この人は真人。五条先生が前に話していた人物―いや、呪霊だ。そのことを思い出せば、思わずブルブルと体が震えだし。コイツの術式は魂に干渉する術式だったか。軽いノリのような形で去って行く呪霊に何も言えないまま姿が見えなくなり。ここまで来ると、もう自分の弱さを認めざるを得なくなるではないか。そう俯いていると彼から声が。黒鐘――それが彼の名。呪霊と聞けば、え!?と心の中で勝手なままに驚いて。先ほどから感じていた違和感とはこれのことか。気づけなかった自分が憎い。次は自分の番、と寒い空気の中白い息を吐き、同じよう名を名乗り )
黒鐘さん…ですね!……あ、わ、わたしは!犬山紅菜と申します!呪術師です…
──
……犬山術師、ですか。
(大した感動もなさそうに相手の名乗りを聞き、唇から吐き出される白い息に気が付いたらしく─いつの間にかはらはらと舞い落ちていた雪を解除する。季節外れの雪が降り止めば─空からは真夏の雲一つ無い快晴が覗き、太陽の熱線がじりじりと相手の身を焦がした。自身は最早暑さも寒さも何一つ感じないゆえ、特に支障がある訳では無いが─呪霊である自身と違って相手は人間なのだから、暑いだの寒いだのもあるだろう。暑そうな長袖の服に身を包んでいる相手をじっと見つめ、首を傾げてみせ)
……暑くはないのですか。
( 彼がわたしの名前を呼べば、「は、はい!」と無意識に返事をしてしまっていて。すると、先ほどまで肌寒かったというのに急に日差しの暖かさを感じた。はっと空を見上げてみればそこには雪雲ではなく、雲一つもない青い空が広がっていて。一瞬「え?」と動揺した表情になるも、嗚呼、これが彼の術式なのか。と理解した、と言うような仕草を見せて。にしても暑いなー…だなんて思っていると、彼から問いが来て。この服だからか。確かにこの猛天下、長袖の奴がいたらヤバいな。その問いに答えるよう下記を人懐っこい笑みを浮かべつつ発してみて。 )
まあ、暑いですが……この服がわたしの身を守ってくれているもの同然ですので!暑いのも全然へっちゃらです!
──
……そうですか、ご迷惑をお掛けしました。
(目の前の相手は"暑いが平気だ"と言った。暑いのに平気、その言葉の意味は上手く理解できないが─兎に角、この太陽の熱で今すぐに死ぬような事は無いらしい。次に深々と頭を下げ─今しがた絡んできた、真人との小競り合いに相手を巻き込んでしまった事を詫びた。普段ならば、自身が反応さえしなければ飽きて何処ぞへ行くと言うのに─今日は妙に鬱陶しく付き纏ってきていたような気がする。目の前の相手が居たからだろうか?少しの間頭を下げていたがふと頭を上げ、改めてその場を立ち去ろうと)
( 彼に迷惑をかけた、なんて謝罪を帯びると「い、いえ!こちらこそ…守っていただいて、その上怪我…?まで負わせてしまって……本当にすみません!」と全力の土下座を心の中でしつつ、45°のお辞儀をかまし。そうすると、彼がここを去ろうとした瞬間、毎度面倒くさい女ではあるが、引き留めて。これは実に迷惑だ。そう思ってはいるのだが、反射的に思考よりも体が先にと動くのだ。肩に下げていたバッグの中から真っ白の新品ハンカチを取り出し、さっと相手へ差し出して、「あ、あの!これ…このハンカチで、その返り血?を拭いてあげてください。そのまま血だらけのままじゃ、痛々しくてこっちが心配しちゃいます。」とまた相手を引き留めてしまったことに少し反省しながらも、にこやかに。まあハンカチが白色だったというのはハズレではあったが。 )
──
……ああ…ご親切に、どうも。
(立ち去ろうとした瞬間に三度引き留められ、踏み出す足を止めて相手の方を振り返る。自身に向けて差し出されている─と思われる白いハンカチへ視線を落とし、再び深々と頭を下げた。今度こそその場を立ち去り、人混みに紛れた後─手渡されたハンカチで、前髪から滴る血液を初めとした返り血を軽く拭う。血が染みて所々赤く染まったハンカチをまじまじと眺めた後、また別の狩場へと─ふらふらと揺れる、酔っ払いの千鳥足を思わせるような─不安定な足取りで向かった。そこでも再び呪霊を溶かし、黒い一塊へと変化させていたが─ふと、黒髪の少年─伏黒と目が合う。首を傾げたまま少年を見つめていると、少年は何やら携帯を取り出して─"特級相当と思われる呪霊を発見、近くに居る呪術師は来てくれ"だの何だのと連絡をしているようで)
…いえ!
( 彼が去る姿をこの目で完全に視えなくなるまで手を振りつつ見つめていれば、高専へ帰って報告書を提出しなければ、と高専への帰り道へと足を進めて。すると、バッグの中に入っていた自分のスマホが鳴る音が聞こえ、ふと立ち止まる。スマホを取り出せば、そこには一件のメールが。相手は後輩の伏黒恵くんであって。メールの内容は特級相当の呪霊を発見した。近くにいる呪術師は早急に来てくれというもの。―これは恵くんの身が危ない。幸いその場所はここから近く、駆け足でその場所へと向かっていく。その場所へと着けば、慌てた表情で叫ぶが、その特級相当と思われると恵くんが言ったであろう呪霊に目を向ける。と、そこには驚くことに先ほどあったばかりの彼がおり。思わず声がでなくなり、沈黙の末、口から放たれたのは後の一言だけで。 )
恵くん!大じょ―………え?っ…
──
……人を傷付ける気は、ないのですが。
(少年の動向を静かに観察していると、何やら少年の影から犬のような物がひょっこりと顔を出した。黒と白の犬は自身に向かって唸り声を上げているらしく、少年の指示さえあれば─今にも牙を剥き、飛び掛かってきそうな雰囲気を醸し出している。一応弁明してみるが、案の定少年は"呪霊の言葉なんて信用できねえ"と此方を睨むばかりで、聞く耳を持つ様子は無かった。─仕様が無い。あまり無意味に術式を行使したくは無いのだが、自身に危害を加えてくるとなれば話は別だ─黒い手袋に包まれた掌を少年に向け、術式を行使しようとした所で─先程聞いた声が耳に飛び込んできた。そちらへ視線だけを移動させると、其処には先程の呪術師が居る。自身を見て驚いているようだが、まあこの際関係ないだろう─はらり、空から白雪が降り注いだ。少年が召喚した犬に雪が一片触れるなり、犬の耳がどろり─と溶け落ちる。また新たな何か─今度は電撃だろうか?彼には悪いが、生憎と─電撃も打撃も、自身に効きはしない。鵺の放つ電流を無表情のまま浴びた後、更に雪の勢いが激しくなり)
( 現場へと着いてみれば、ここでも混乱するばかり。どうしよう。どうしたらいいのだろう。わたしが来れば、恵くんは「犬山先輩…」とただ呟いて。ごめん恵くん。こんな役立たずの先輩が来てもなんの勝機にもならないよね。心の中でそう呟く。この人―黒鐘さんが特級呪霊…本当にそうなのだろうか…?彼は優しかった。見ず知らずのわたしを助けだってしてくれた。すると、又もや宙から真っ白な雪が降ってきて。それが彼の玉犬へ当たれば耳が溶けていき。さーっと顔色が悪くなり、思わずその光景を見て、気持ち悪くなってしまう。人に"気持ち悪い"だなんて思ってはダメなのに。―いや、この人は人じゃないのか。そう思えばようやく我に返る。雪の勢いが増して来れば、わたしにも、そして恵くんにも当たったのか、恵くんは手のひらを。わたしは指先がどろりと異形になって。「…っ」言葉も出ない。当然だ。きっと黒鐘さんにはわたしたちじゃ勝てない。ならばどうすればいい。戦わず、相手もこちらも傷つけないようにするには―。恵くんの方をちらりと見れば、彼は怒りか、はたまた悔しみの表情で相手を見続けていた。 )
──
……これ以上、傷付ける気はありません。早く帰ることを…お勧めしますよ。
(─自身に敵意を向けてくる以上仕様が無い事、とは言え─人間を痛め付けるのは、あまり進んでやりたい事では無かった。彼らに向けていた掌をゆるりと地面へ向け、一時的に雪を降り止ませる。溶け落ちた手は通常の治療では最早治らないだろうが、呪術師の使う反転術式─とやらを使えば、まだ治せるはずだ。自身を睨む少年に目線を向け、そう助言してみるが─彼は聞く耳を持った様子も無い。鉄仮面のように固定された無表情ではあるものの─微かに瞬きをした後、くるりと方向転換して彼らに背中を向けた。"待て"と自身を呼び止めてくる少年の声に一瞬だけ足を止め、彼らの方を振り返って─真人にしたのと同じ、幼子に言い聞かせるような発音で口を開き)
……これ以上、傷付ける気は、ありません。帰って、治療を受けると良いですよ。
( 帰って治療を受ければいい、という相手に恵くんは睨んだまま、何も返さない。数秒の沈黙の後、最初に口を開いたのはこのわたしで。「恵くん、帰ろうよ…この人に…わたしたちが勝てないのはわかってるでしょう?」そうわたしは言った。でも、このままこの特級相当と思われる呪霊を放っておいていいのだろうか。一瞬俯けば、不意に背後から「いやー、結構やってるねぇ…恵。紅菜?」と声が聞こえて。わたしたちは驚いた。だってそこには最強―五条悟がいたのだから。―どうやら彼は恵くんが送ったメールの内容を見て、ここへと駆けつけたそう。「五条先生…!!」そう彼に向かって発す。最強という安心感に思わず泣き出しそうだ。彼は「遅くなってごめんね。……んで、本題はこっちか。……さて、君は一体何者?」と冷酷な口調で、相手へ問いかける。 )
──
……黒鐘、と。申します。
(二度の忠告を経ても尚、自身を睨むばかりで大人しく帰ってくれる様子の無い少年の方は最早、普段のように溶かして黒い塊にしてしまうより他に無いのか、と─ただ静かな瞳で見つめていると─新たに彼らの背後から現れた、長身かつ目隠しをした白髪の奇妙な男。彼らの、天上から垂れ下がる阿弥陀の糸を見たカンダタのような反応を見るに─この男は彼らに"ごじょうせんせい"、と呼ばれており、それなりに信頼の置ける人物であるらしい。先生、との名を冠しているのだから、恐らく彼らの教師なのだろう─そう目星を付ければ少年を見ていた空虚な黒の瞳を男の方へ向け、普段そうするように─男に向けて深々と頭を下げた。頭を下げた拍子に前髪がふわりと揺れ、瞼の上に何束かが重苦しく掛かるのを感じる。ゆるりと顔を上げ、その─"ごじょうせんせい"とやらに向けて口を開き)
……彼らの、治療をお願いしても。私は、人を、傷付けるのは…本意では、ないのです。
( 彼が名を名乗れば、五条先生はふ~ん、とあまり興味もなさそうに、辺りを見回す。最後に、なるほど、とだけ言えば、相手のほうへと一歩足を進めて。相手に治療を願われれば、彼はふ、と笑みを浮かべる。手が溶かされた恵くんを横目に、五条先生が「君…面白い術式持ってるね……うん。面白い」と口を開く。彼は一体何をしたいのだろう。わたしははー、と何かわかったかのような、わかっていないような表情で五条先生を見つめて。次に彼のほうへぐい、と体を乗り出し、「ねえ君、良ければ僕たち呪術師の協力者にならない?」と五条先生が言えば、恵くんは分かりやすく顔を顰めて。―つまり、この人―五条悟は、彼を呪術高専の犬にしようとでも思っているのだろうか。五条先生の発言に驚くものの、また相手の方をちらりと見てみて。 )
──
……協力者、
(─手が溶け落ちている少年を治療してくれ、と頼んだ筈なのだが─何処か的を得ない発言をする"ごじょうせんせい"とやらに瞬きを一つ。男の発した言葉を相変わらず抑揚の全く無い声で復唱した後、何処を見ているのか分からない─虚ろな瞳で、じっと男を見つめ返した。協力者。それはつまり─自身が彼らに協力すると言う事、だろうか?男の言葉が不服らしく─まあ、当然の事だろうが─まだ自身を恨めしげにぎろり、と睨んでくる少年の方を一度だけ見つめ、何を言うでもなく静かに瞳を伏せる。─下に下げたままの掌は動かない。否、動かして術式を行使したとしても、この男にとってそれは"意味が無い"ことだと─本能で判っていた。二、三度瞬きをした後、少年と相手を見ながらゆったりと口を開いて)
……それ自体は、構い、ませんが。…先に、彼らの治療を。そして、私に、人間を傷付けさせないこと。……それが、協力の条件、です。
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