匿名さん 2024-05-25 00:10:07 ID:39ba6d435 |
通報 |
…あぁ、そうか
(自分が貴女の頬に添わせた手に素直に擦り寄せる姿が可愛らしく、ずっと撫でていたいと思いながらも昨夜買い取っていたのが自分ではなく他の者だった場合でも貴女はこうして幸せそうに笑いかけるのかと心の奥底にモヤモヤとした何かが溜まっていき。そんな気持ちに眉をひそめ、貴女の柔らかい頬に触れながら返事をして。自分の問いかけに笑みを零して不思議そうにし、貴女から自分の手に指を絡められれば『好き』という気持ちが一気に湧き上がってきて。ここが公共の場ではなく家だったならば今すぐに抱き締めていただろうと思い、絡めとられた手で貴女の手をすくい上げると細い指にキスを落として。)
ふふ、ウィルったら突然どうしたの?
( するり、と手を掬いあげられれば指先に落とされたのは柔らかな唇。それに嫌がる訳もなく、だからと言って平然と受け入れるわけでもなく、嬉しそうであり少しだけ恥ずかしそうにはにかめば突然そんなことを聞いた彼の意図が分からずふわふわと微笑みながら柔らかな声で問いかけて。命の恩人でありこうして自分を愛してくれる彼に対して好意以外の何かを感じるだなんて有り得ないといった真っ直ぐな虹色の瞳で彼を映しては、アメリアは花のようにそっと微笑んで。「 ウィルのことが怖かったら、貴方を見つめている時にこんなに優しい気持ちになったりしないわ。 」まるで子供に寝物語を聞かせるようにゆったりと落ち着いた、溶けるような声色でそんな言葉を付け足せば、もしここがお外でなければ何かを不安がっている彼を抱きしめてあげられるのに。とそっと心の中で考えて。 )
アメリアに嫌われたくねぇからだ
(自分の事が怖いかと聞いたことに疑問をもっているのか何故かと聞いてくる貴女にどうしてもはぐらかすことが出来ず貴女に嫌われたくない、という単純で、でも大きな理由を端的に話し。そして、子供に寝物語を聞かせるような優しい声と口調で言われた言葉にあぁ、こいつには到底敵わねぇなと思い知らされたように乾いた笑みを浮かべると「そうだな…。アメリア、家に帰ったら嫌ってほど抱き締めてもいいか?」と貴女に対しての愛おしさを必死に漏れないようにしながらそう聞いて。)
ウィルったら心配性ね…、
嫌いになったりしないわ、絶対。
( くす、と春の陽気のように穏やかに微笑めばこんなにも自分を愛してくれる彼を嫌うわけが無いと真っ直ぐな瞳で答えて。出会った日の夜からずっと何かに怯えるような、遠慮しているような一面があった彼はもしかしたらずっと自分に嫌われることに怯えていたのかもしれないと気が付けば彼を愛おしく思う気持ちもひとしおで。ぱち、と彼の言葉に虹色の瞳を丸くしてはゆるゆるとゆっくり表情を綻ばせながら「 私は貴方のものだもの、そんな許可を取らなくたって好きな時に抱きしめて? 」と穏やかながらどこか彼からの抱擁を強請るように答えて。 )
…あぁ
(『絶対』なんて未来のことは誰にも分からなくて、もしかしたら貴女が自分のことを嫌う日が来てしまうかもしれないのにその言葉と真っ直ぐな瞳に安心してしまっていて。抱き締めてもいいかという自分の問いかけに可愛らしく目を丸くさせた後に穏やかな口調で抱き締めてもいい、と言われると「帰ったら覚悟しとけよ」と笑みを浮かべながら家に帰ったらずっとくっついて離れないようにしようと決めて。そんな会話をしている間に自分たちの頼んだメニューは届き、貴女の前にはカルボナーラとアイスティー、自分の前にはオムライス、アイスコーヒーが置かれて。)
!
美味しそう…!
( 運ばれてきた料理たちにきらきらと瞳を輝かせては先程の包容力のある大人の女からは一点、無垢な幼い少女のようにふわりと花が綻ぶように満面の笑顔を浮かべ。普段己で料理を作るしかないのでこうして誰かの手料理、ましてはレストランで食事をするのなんてほぼ初めましてのことで。「 ウィルはオムライスにしたのね。オムライスが好きなの? 」と、突如の目的である彼の好きな料理を知るためにも彼の注文したオムライスの方へと虹色の瞳を向けてこてりと首を傾げ。 )
ここの料理は全部美味いんだ
(料理が運ばれてテーブルに置かれると満面の笑みで美味しそうと零したのを聞いて、何故か彼が自慢げにそう答えて。自身の注文した料理を見てオムライスが好きなのかと聞かれると「あぁ。全部好きだけどな」と虹色の瞳に見つめられながら質問に答えるとスプーンを持ちオムライスを1口大にして切るとそのまま口に運び。何度も来ているとはいえ頬が落ちるくらい絶品で、これならいくらでも食べれそうだなと思いながらその美味しさをあなたにも分かって欲しくて、貴女のことだから口も小さいんだろうなと思い少し小さめに切り分けると「食べるか?」とスプーンで掬ったオムライスの一部を貴女の目の前に差し出し。)
!ほんとう、美味しい…!
( 彼の言葉に胸を期待に躍らせながら自身も一口カルボナーラを食べれば、口に広がるクリームの優しい甘さと程よいしょっぱさ、濃厚さにまた虹色の瞳をキラキラと分かりやすく輝かせて。フォークを持っていない方の手をそっと白い頬に添えてはにこにこと美味しさに機嫌よく表情を綻ばせたり、もう一口!とカルボナーラを口に運んでいれば、彼から差し出された小さめにスプーンに乗ったオムライスにきょとん、と瞳を丸くさせながらも「 いいの?食べたいわ! 」とにこにこ答え。だがしかし人前で口を開けるという行為を今までに血の繋がった父親以外の誰かに見せたことがないと気が付けば、昨日まで全く羞恥の無かった白い頬に淡く朱が散り。頬を染めながら小さく口を開け、そのままオムライスを一口食べれば口元を片手で隠しながらむぐむぐと咀嚼を。「 ……おいしい、 」と恥ずかしそうながらも卵の優しい甘さに嬉しそうにはにかんで。 )
そりゃ良かったな
(フォークに絡ませたカルボナーラの麺を1口食べれば色の白くて柔らかい頬に手を当てて美味しいと感想を零す貴女を見てこの店の料理の美味しさをわかって貰えたのが嬉しくて上記の言葉を返しながら微かに笑みを浮かべて。フォークの上に乗っかった小さなオムライスを見るときょとんとした可愛らしい表情を浮かべ後、にこにこと笑いながら答えが返ってきたあと、そのまま貴女口にスプーンを近づけようとすれば何を思ったのか頬を赤くしたのを見て首を傾げ。小さく口を開け、オムライスを頬張るのを見ればなんだか餌付けをしているみたいで気分が良く。そんなことを思っていればまたもや美味しいという感想が聞けて、オムライスを次々と口に運んでいき。)
─── ごちそうさまでした!
( 暫くした後、あっという間にカルボナーラを綺麗に平らげれば両手を揃えてにこにこと微笑み。自分で作る料理も好きだけれど、やっぱり誰かが作った料理を食べるのはとても新鮮で更に美味しかったのでアメリアはあっという間にこの店が好きになり。次連れてきてもらった時は他の料理も食べてみよう、なんて上機嫌で次回の予定を頭の中で組み立ては「 また来ましょうね、ウィル! 」と花のように表情を綻ばせて。カラン、と涼し気な音を立てて氷の溶けたアイスティーをストローで1度かき混ぜてはそれも飲み干して食事は終了し )
ん、ご馳走様でした
(貴女の言葉に続くように軽く手を合わせそう言うと少しだけ余っていたアイスコーヒーを全て飲み干し、この後は海に行く用の水着を買って…などと頭の中で何をしようかと考えていて。そんな中で貴女に可愛らしい笑顔を浮かべながらまた来よう、なんて言われれば自分の好きな店も貴女が好きになってくれたんだと思いこの上ないほど嬉しくて。ストローで飲み干されたアイスティーを見れば、立ち上がって貴女の席の方まで行けば貴女に手を伸ばし「もう行けそうか?」と食べたばかりで動きたくないという気持ちも分かるため一応と思い次の行動に移せるかを聞いて。)
ええ、行きましょ!
( 元より働きぶりの良い性格だった為、食後ののんびりする時間が無くてもしっかりと動けるタイプなのかにこにこと微笑みながら差し出された彼の手に己の小さな手を重ね。食事も美味しいし、種類も豊富、更に店員たちもこの虹色の瞳を稀有なものを見るような目で見てこないのがなんと言っても心地が良い。アメリアは重ねた手にきゅ、と力を込めては「 ありがとうウィル、連れてきてくれて。 」とゆっくりと立ち上がり。 )
じゃあ行くぞ
(食事をとったあとでも難なく動ける体なのか、自分の差し出した手に貴女の手が乗っかりこの店に連れてきてくれてありがとう、と言われてしまえばなんだか照れくさくなってしまい視線を逸らし頬を少し赤くすると「別に…俺が食べたい気分だっただけだ」と言って。貴女がゆっくりと椅子から立ち上がるとそのままレジの方に行き手早く会計を済ませ店から出ていき。生憎女性とこうして街に出るのは初めてなため、女性が気に入りそうな場所なんて分からず海に行く用の水着を購入しに歩き出し。)
ぁ、お金、…………。
( いくら外食に慣れていないとはいえ、お店で食事をしたら代金を支払わなければならないのは子どもでも知っている当たり前のこと。レジの前まで来て彼が会計をあっという間に済ませてしまったことに驚いたように虹色の瞳を瞬きさせ、慌てて自分も払おうとしたのだが所持品は誘拐された際にすべて没収されてしまった為身一つで彼に買われたことを思い出せば申し訳なさそうにきゅ、と眉を下げて。「 ごめんなさい、ウィル。払わせてしまって。 」と彼と繋いだ手に柔く力を込めては申し訳なさそうに謝罪を。だがしかし世の当然として、オークション会場で競り落とした人物に対して主人が食物を与えるのはごく自然なことなのだが世間知らずのアメリアはそんな事すらも知らなかったらしく。 )
アメリアはそんなこと気にしなくていいんだよ、美味かったんならそれだけで十分だ
(自分が勝手に貴女のことを買いとってここまで連れ出したのだから、仮に貴女がお金を所持していたとしても払わせるつもりなんて全くなく。むしろ代金のことについて気にしていることがなんだか気にくわず低い位置にある貴女の頭を雑に、でも髪型は崩れない程度に撫でてやると次に行く水着の売っている店まで足を運び。その途中に貴女にどこに向かうかと伝えていなかった為、「これから水着を買いに行く。どんなのがいいか考えとけ」と言い方はあまり優しいものではないが店の中でずっと悩んでいては家に帰るのが遅くなって抱きしめる時間が少なくなってしまうということを考えていて。)
きゃ、……ふふ。
うん、ありがとうウィル。
( 乱雑に、とはいえ髪型を崩さないような配慮と彼の愛情を感じられる優しい手つきで頭を撫でられればしょんぼりと眉を下げた顔もぱっと華やぐ笑顔に変わり。謝罪ではなくお礼の方がきっと彼は喜ぶんだと隣を歩く彼を見上げて納得すれば、次からはごめんなさいではなくありがとうを伝えようとアメリアはそっと心に決めて。どうやらこの後は水着を買いに行くようで、アメリアは海に行く時に着るやつだわ!と察すればきらきらと瞳を輝かせて「 私、水着を着るのもはじめて!ウィルと一緒に選びたいわ。 」と自分の好みのタイプではなく彼の好みのタイプの水着を着たいとにこにこ答えて。 )
あぁ、それでいい
(申し訳なさそうにしていた顔がぱっと華やかな表情に変わり、謝罪の言葉ではなく感謝の言葉を投げ掛けられると満足したように微笑み、手を握る力を少しだけ強めて。どんな水着がいいか考えておけ、という自分の言葉には自分と一緒に選びたいという回答が返ってきて。もちろん女性の水着なんて選んだことがないし、恐らく貴女ならなんでも着こなしてしまうんだろうなと思いながら「あー、わかったわかった」と自信がある訳では無いが貴女の頼みなら、と頷いて。)
うふふ。
どんな水着がいいかしら。
( 人生で初めての水着、ということもあるが彼の好みのタイプの水着がどんなものなのか今からわくわくと胸の高鳴りが抑えられず。繋いだ手にきゅ、と淡く力を込めては花が綻ぶように穏やかな笑顔を浮かべて。お姉さんらしいセクシーなのも着てみたいし、フリルの着いた可愛らしいデザインのものも着てみたい。年相応に悩みつつも、でもちょっぴり人前で露出の高い格好をするのは初めてなので今から少し緊張しているのもまた事実で。 )
……
(どんな水着がいいか、と零す貴女の声が聞こえると「アメリアならなんでも似合うだろ」と内心思いながらもそれを口に出すことはせず、なんて返したらいいのか分からなくなり少しだけ力を込められた手の温かさを感じながら水着の売っている場所まて歩き。水着の売っている場所まで着くと、その外装は当然だがお洒落なもので、男性が入りずらいと言われているのも納得できる。だが貴女と一緒に選ぶという約束をした手前今更引き下がることも出来ず貴女の手を引き中に入り。)
わ、素敵……!
( やはり女性向けの店というものは外装からして可愛らしく華々しいもの。それらに乙女心が動くのも道理として、アメリアは彼とは正反対にキラキラとした瞳で店内に入り。可愛らしいものからセクシーなものまで様々な種類の水着が揃う店内はアメリアにとっては遊園地にほど近い感動と興奮があるのだけれど、それ以上に店の中にいる女性店員たちが美男に連れられている虹色の瞳を持つ少女に色めき立ち。どんな水着が欲しいの、彼氏さんを喜ばせたいわよね、あなたスリーサイズはいくつ、知らないの?更衣室はあっちよ、測りましょう!とアメリアを囲んで矢継ぎ早に質問を投げかけてくる女性店員たちの勢いに押されながらも「 うぃ、ウィル、 」と怯えていると言うよりも驚いているに近い声で彼にどうしよう、というような視線を向けて。 )
行ってこい、アメリア。俺はここで待ってる
(店の中に入るなり数名の定員が隣にいる貴女に押し掛けてきて様々な質問をなげかけているのを見て、容姿も可愛らしい上に珍しい瞳を持っていると普通の人ならばこうなってしまうのだなと思いながら次に貴女に視線を向ける。すると貴女は自身の名前を呼んで驚いているのを見れば、これまで自身にはあまり驚いたりしなかった貴女がこうして驚いているのが新鮮で微笑みながら定員について行っても良いことを伝えて。一人で此処で待っているのは暇だが、貴女の為ならばと思い気長に待とうと考えていて。)
で、でも ─── 『ま!なんて優しい彼氏さんなの!』『尚更喜ばせないとねぇ』『ほらほらいらっしゃい!』あ、ちょ、あああ、……
( その間退屈じゃない?と問いかけようとしたアメリアは残念ながら押しの強い女性店員たちにあれよあれよと更衣室の方へと連行されてしまい。どうやら試着も出来るタイプの水着屋のようで、暫くしたあとに顔だけを更衣室から覗かせて彼の名を呼んで。自分たち以外に他に客はいないのだが、ちらちらと恥ずかしそうに周囲を見渡した後にゆっくりと試着室のカーテンを開ければ「 ─── …どう、かしら。 」と、白地に繊細なレースがあしらわれたスカートビキニ姿を披露して。これは店員が今季のイチオシだと一番オススメしてきた水着なのでとりあえず着てみたけれど、彼の好みにあっているかどうか分からなくて不安そうに眉を下げ。 )
…可愛いに決まってんだろ、他に気になる水着がなきゃこれにするか?
(自分が貴女に行ってこいと言うと、さっさと数名の定員に連行されていくのを見届けた後、壁に寄りかかり腕を組んで暇そうに待っていると、白色の布生地にレースが散らばっているスカートビキニを着た貴女が更衣室から出て来て。そちらに視線を移し感想を聞かれれば素直な感想を述べて。同性であれ定員にもその姿を見せたくないのか水着を着ている貴女の近くに行くと腕で体を隠すように抱き締め、他に着てみたい水着がなければ、それが貴女にとても似合っているためそれにしないかと聞いて。)
きゃ、……ふふ。ほんと?嬉しいわ。
( ぎゅ、と彼に優しく抱きしめられればそれにもすっかり慣れたようでくすくすと笑いながら自分も彼の背に腕をまわして抱きしめ返し。可愛いに決まってる、なんてすごい殺し文句を受けて頬を淡く染めながら嬉しそうにはにかめば彼からの問いかけに「 ウィルが褒めてくれたから、これがいいわ。 」と勿論自分でも好きなデザインや雰囲気だし、何よりも大好きな彼が可愛いと言ってくれたこの水着にしたいと穏やかに微笑みながら静かに頷いて。 )
嘘をつくはずないだろ、じゃあそれを買おう。また更衣室に入って着替えてこい
(本当かと聞かれると、こんなにも可愛い貴女に嘘なんてつけるはずがない、と恋愛感情よりも大きなもので貴女と接していて。貴女もその水着が嫌ではないようなため、それを買うことにして再び着替えてくるように言って。そういえば貴女と自分は付き合っているのだろうかと疑問が湧いてきて。自分は当たり前だが貴女のことが好きで、貴女も昨夜好きだと言ってくれたが付き合おうとまでは言っていない。付き合っている、付き合っていないの線引きが分からず悩みながらも家に帰ったらその件は聞こうと思って。)
ふふっ
はぁい。
( 彼の言葉にくすくすと柔らかく笑えばふわふわと浮つくような気持ちのまま更衣室に入っていき。着替えをしている最中、そういえばどうして彼は自分にこんなに良くしてくれるのだろうとふと疑問が浮かべば昨日彼がポロリとこぼした〝好きな女〟という言葉を思い出し。いくら死にかけていた彼を看病したからといって、自分を500億で買い更にはこうして娯楽用の衣服まで買い与えようとしているというオークションで買われた人間の生活としたら考えられないような充実したこの状況をどうして用意してくれるのだろう。好きだから、……という理由は、そこまでさせるほどのものなのか、と初恋もまだな自分には上手く理解が出来ずに結局頭の中は整理ができないままに着替えは終わり。「 ウィル、お待たせ。 」と更衣室から顔を出せば売上を逃すまいと店員にさっさと先程の水着は回収され新しい在庫を裏からいそいそと取り出され。 )
ん、新しい服も買わねぇといけないな
(着替え終わった貴女が更衣室から出てくると、そういえば貴女の持っている服は1着しかないといことを思い出し先程来ていた水着を買うためにレジに移動しながらそんなことを口にする。貴女はどんな服を着ていてもきっと可愛らしいのだろうなと色々な種類の服を着ている貴女の姿を想像していると自然と頬が緩み。レジまで移動するとその水着のお金を支払い、水着の入った紙袋を受け取れば店内から出ていき。「ずっとその服じゃつまらないだろ、服屋に行くか?」と昨日誘拐されたばかりのため体力的な問題も頭に入れ女物の服が売っているところに行くかと聞いて。)
ありがとう、ウィル。
水着を買ってもらうなんてはじめて!
( 娯楽用である為の水着まで買ってもらいにこにこと心底嬉しそうに頬を弛めながら彼へお礼を述べれば、もう彼と並んで歩くイコール手を繋ぐ、という図式が自分の中で成り立っているのかなんの躊躇もなく紙袋を持っていない方の彼の手をするりと繋いで。だがしかし洋服ついて言及されればきょとん…と虹色の瞳を丸くした後に「 でも、……その、今のままでも充分沢山贅沢をさせてもらっているのに。 」と、素直に言えば年頃の娘なのだから当然新しいお洋服たちは魅力的だけれどやはり彼の負担になっていないだろうかということが気になるのか不安げに眉を下げて。 )
…じゃあそのお礼に、ここにキスしてくれよ
(水着を買ってもらったことが相当嬉しいのか頬を緩めて庇護欲の湧く笑顔を見せられてしまえば此方の心は暖かくなり。だが、貴女の困ったような照れているような顔も見たいと思ったのか自身の頬をとんとんと人差し指で差し、ここにキスをして欲しいと強請り。隣に並んで歩いていると紙袋を持っていない方の手を握られ、昨夜から今まで歩いている時に互いの体に触れていないことがなかった為か手を繋ぐのに慣れてしまったのだろうかと思い。洋服について質問すれば、遠慮がちなことを言われ「なら俺も贅沢だ。アメリアを独り占め出来てるんだからな。それで、服は欲しいのか?欲しくないのか?」贅沢、という貴女の言葉に言及し、自分は貴女が居ればそれでいいのに、一緒の時間を過ごせて触れ合えているなんて夢にも思っていなかったことが起こっているため幸せで。最終的に服は欲しいのか、欲しくないのかと聞いて。)
!
こ、ここで…?でも、……。
( 彼の言葉にパっ、と一気に頬が赤くなれば、疎らだけど人通りがない訳では無いこの場所でキスなんて…と彼にキスをすることではなくこんな人前でという箇所に迷いがあるのか彼の望み通りに白い頬を赤く染めて困ったようにきゅ、と眉を下げて。だがしかしそれがお礼になるのなら、と少しだけ躊躇した後にそっと彼の肩に手を置いては自分よりも身長の高い彼の頬に届くように少しだけ背伸びをし、そのまま柔らかな唇を彼の頬にちゅ、と押し付けて。本当にこんなことがお礼になるのかしら、と思いつつもどきどきと早鐘を打つ心臓もそのままに、羞恥で潤んだ瞳で彼を見つめ。「 、…………ほ、ほし、い。 」自分のことを独り占めできることが贅沢だなんて言ってのける彼の真っ直ぐな瞳に本当の気持ちを問いかけられれば、本当にこんな贅沢でいいんだろうかと不安そうな瞳で見つめながら小さくぽそ、と答えて。 )
ん…よく出来たな
(自身の言葉に顔を赤くして人の目を気にしているのか周りを見渡しているのを見て貴女は控えめな性格だしそう簡単にはしてくれないか、と半ば諦めていたが貴女の小さな手が肩に置かれ、背伸びをした後整った可愛らしい顔が近付いてきて頬にキスを落とされると意外そうに目を見開いたあと、嬉しそうに口角を上げよく頑張ったと褒め頭を撫でる。そのまま羞恥で潤んでいる目で服が欲しい、なんて言われてしまえば財布の紐が緩くなってしまうのなんて当然だろう。貴女のことだからどんな系統の服でも似合ってしまうのだろうな、と思いながらそれに返事をすると「じゃあ行くぞ。次からは自分の気持ちを素直に言わないと次は唇にキスをさせるからな」と半ば脅すような口調で言うがそれは勿論貴女のことを思って言っていることで。)
、……もう…。
( 熱が出ているのでは無いかという程に頬を赤らめては、嬉しそうに口角を上げる彼を見つめてはまた恥ずかしさからかふい、と視線を逸らして。自分を見つめる彼の瞳が語らずともたくさんの愛情が込められている優しいもので、まるで顔から火が出てしまいそうな程だと火照る頬に手を添えて。まるで脅すように付け足された言葉にぱち!と虹色の瞳をまんまるにしてはまた頬を赤らめながら「 …………それは、罰にならないわ。ご褒美になっちゃう。 」と、もうすっかり彼に心を奪われている自分にとって彼へキスをするというのはご褒美にほど近いものだと困ったように首を傾げて。 )
…へぇ?じゃあ帰ったらたーくさんキスしような
(脅すように言った言葉は、貴女にとっては脅しではなく褒美になってしまうものだったようで困ったように首を傾げる貴女を見れば、また意地悪したくなってきてしまい、ニヤッと口角を上げ昨日は貴女が疲れているだろうとキスは出来なかったため今日その分たくさんしようと考えて。イチャイチャはここまでにしておき、服屋に向かおうと貴女の手を引けば通りかかるくらいで中には入ったことの無いレディースの服が売っている店の中に入って。店の中にはズボンやスカート、帽子やアクセサリーなんかも売っていたりして、種類が豊富な店のようで。貴女が何を好むのかはまだ知らないため「アメリア、好きなものがあったらそっちに行っていいぞ」と自分の傍にずっと居ては息苦しいだろうと思いそう言って。)
!!!
……ウィルったら。
( 彼の言葉に思わず逸らしていた虹色の瞳を彼の方に向けては、そのまま更に頬の赤みが増していき。だが決して嫌ではないというのもまた事実であり、否定も肯定もすることなくアメリアはまた恥ずかしそうに彼から視線を逸らして。服屋に到着しては、街の若い女性たちが好むような様々なお洋服が売られており店員たちもアメリアたちを見た途端ざわざわとざわめいていたけれど水着屋の時のようにグイグイと接客に来るわけでもなくこちらの様子を伺っており。「 でも、水着は結局私の好きなものにしてしまったから。ウィルの好きなタイプのお洋服が欲しいわ。 」と好きに見て回って良いと気を使ってくれた彼へふわりと微笑んで。 )
好きなタイプ…か…。あーじゃあこんなのどうだ?
(先程の水着屋とは違い、こちらの店の定員はグイグイと寄ってくるタイプの者では無いらしく、貴女の珍しい瞳の色を見た途端ざわめいており、それが気に入らないのかざわめいている定員を軽く睨みつける。だが貴女がいて相手も何もしていない以上自分の出来ることは何も無いためそれにも苛立ちチッと舌打ちをして。自身の言った言葉に返ってきたのは、自分の好きな物を選んで欲しい、という物で貴女ならなんでも似合うと思っていたためパッとすぐに思いつくものはなく、何となく店内を見渡してみると夏でも着ることのできる薄い上に黒色の羽織る長袖とまたもや生地の薄いグレーのロングスカートを持ってきて、上記の言葉を口にする。黒などの暗い色は貴女のホワイトブロンドの髪を際立たせるだろうし、尚且つ外出する際に自分以外の男に肌をあまり見せたくないという独占欲からそれを選択したようで。「上の半袖はアメリアが選んでくれ。」と、どうせ袖が短いのを選んでも自分の選んだ羽織りで隠れるためそこは貴女に選んで欲しく。)
わ、……かわいい!
半袖、選んでくるわ!
( 意外にも彼が選んだ服は極力肌が見えないようなものたちで、だがシンプル故にアメリアの素材を引き立てるようなもの。アメリアはぱぁ!と瞳を輝かせては嬉しそうににこにこと微笑んでは彼の言葉通りに彼の選んでくれた洋服に合うようなトップスを探しに行き。だがすぐに見つけたのか、白いレースのあしらわれたミニハイネックのような半袖トップスで丁度彼の選んでくれた黒の羽織ものの襟元からレースが覗くようになっており。彼の選んでくれたものと自分の選んだものを重ね合わせてみれば「 どう、かしら……? 」と首を傾げて。」 )
わ、……かわいい!
半袖、選んでくるわ!
( 意外にも彼が選んだ服は極力肌が見えないようなものたちで、だがシンプル故にアメリアの素材を引き立てるようなもの。アメリアはぱぁ!と瞳を輝かせては嬉しそうににこにこと微笑んでは彼の言葉通りに彼の選んでくれた洋服に合うようなトップスを探しに行き。だがすぐに見つけたのか、白いレースのあしらわれたミニハイネックのような半袖トップスで丁度彼の選んでくれた黒の羽織ものの襟元からレースが覗くようになっており。彼の選んでくれたものと自分の選んだものを重ね合わせてみれば「 どう、かしら……? 」と首を傾げて。」 )
よく似合っている、それにするか?
(自分の選んだものと貴女が選んだものを重ねて見せられれば、貴女のセンスがいいということもあり自分が選んだものとよく合っていて。似合っていると言った際にも服を少し見ただけでじっと貴女の顔を見つめており、服ももちろん可愛いのだが、貴女が可愛くなければ似合わないため、こんなに可愛いのに優しいのか…と思いながら変な虫がつかないように気をつけなければとも思っており。これ以上貴女が欲しいものがなければ、この後は食材を買いに行って自宅へ帰ってしまうが、服は何着あっても困らないだろうと思い、このワンセットだけでもいいのかと尋ねる。)
ええ!このお洋服がいいわ!
( 似合っている、と視線や彼の雰囲気からはそう言って貰えるような気がしてきたけれど実際にそれを口にされるとやはり嬉しいものなのかふにゃりと花が綻ぶように微笑みながらこくんと頷いて。だがしかしワンセットだけで良いのかと彼に尋ねられればこて…と首を傾げては「 可愛いお洋服は好きだけれど、必要以上には要らないわ。だってウィルのお金だもの、ウィルが好きなように使って欲しいの。 」と、確かに年相応にお洒落に興味はあるけれどそれはあくまで自分で持っているお金の場合で、決して遠慮をしている訳ではなくただ単純に必要以上のものは望まないというだけのようで。 )
ん、わかった
(似合っていると褒めれば微笑みながらその服がいいと言われると、とりあえずその服は買うとして他のものはいいのかという質問に返ってきた言葉に女性にとって服は大事なものなのでは無いのかと思いながら聞いていると、話の続きを聞けば自分のことを思って言ったことなのだと理解して。「俺はアメリアに使いたいんだ、どうせ他に使い道なんてない」貴女の話は理解したつもりだが、自分にとって貴女にお金を消費するということはどんなことよりも嬉しく、楽しいことで。自分のお金で貴女が喜んでいるのを見るだけで幸せな気持ちになるため、他の誰でもなく貴女に使って欲しくて。)
、……ウィルは、本当に私に甘すぎるわ。
( 彼の言葉にぱち…と虹色の瞳をまんまるに丸めては、まるで冬の雪が春に溶けるようにほろほろとその表情は柔らかく解けていき。彼が選んでくれたお洋服を店員に預けて、フリーになった両手でそっと彼の手を取れば「 じゃあ、あともう数着。選んでくれる? 」と次はワンピースが飾ってあるコーナーへと共に歩いて。─── それから彼に複数着を選びきってもらえば、これで暫くは生活するのに苦労しないだろうというとアメリアの服選びは終了し。アメリアはこんなにも一気に新品の服を買ってもらったことがないのではふ、と少し興奮気味に息を吐いては「 たくさん選んでもらっちゃった…。ウィル、本当に良かったの? 」とおそらく自分が想像しているよりも値段が張っているであろう、店員によって紙袋に詰められていく服たちを見つめた後に彼を見上げて。 )
さっきも言っただろ、俺はアメリアに使ってもらいたいんだ。その代わり、帰ったらたっぷりお返ししてもらうからな
(服なんて全て同じだとあまりにも服に無頓着だった自分でも貴女が横で服を選び、試着しているのを見れば同じには見えなくなってきて。それも全て貴女のお陰だな、と思いながらあっという間に服選びが終わればしばらくの間生活に支障が出ないほどの服を購入すれば、定員が紙袋に服を詰めている間貴女が自分を見上げ遠慮がちに良かったのかと質問するのを聞いて、貴女がそんなことを気にする必要は全くないのに、と思いながら先程伝えたことを繰り返し。だが、貴女が納得いかないようであればきちんと帰宅後にお返しをもらおうかとも考えており。)
???
私にできることならなんでも頑張るわ。
( 帰宅後にたっぷりとお返し、と彼の言葉を聞けば一体何をすれば良いのか想像もつかないのか虹色に瞳をぱちぱちと瞬きさせながらこてりと首を傾げて。今日だけでも随分と高い金額を彼に使わせてしまったのだから、炊事や掃除などのただの家事だけではお返しには足りないだろう。どこか楽しげな笑みを浮かべる彼の瞳をずっと見つめてみるも答えはいまいち分からずに、でももうこの後に帰宅なのだから直ぐに分かることかと気持ちを切り替えてはにこりと微笑んで自分に出来ることならば何でもすると小さく頷いて。 )
へぇー…
(自分の言っているお返しと、貴女の思い浮かべているものとは全く違うのだろうな思いながら、それはそうと関係なく『お返し』をしてもらおうと考えていて。服を買って一段落したが、今日の夕食の買い物をすることがまだ残っており、服の入った紙袋を持っていない手で貴女の手を握り様々な食材が売っている場所まで歩く。普段この街を歩く時はこうして服屋に来たり食材を買ったりなどはしていなかったためなんだか新鮮で慣れないが、これから貴女と生活をしていくことになればこれも日常になるのだと思うと嬉しくて。)
ねぇウィル、今日のご飯のメインは何がいい?
( 彼と手を繋いで街を歩いていれば、街に足を踏み入れた時にあんなに大きかった恐怖心は不思議と無くなっていく。隣の彼が絶対に守ってくれるという安心感が繋いだ手の先から伝わってくるようで、アメリアはすっかり安心したようなふわふわした笑顔でふと隣の彼を見上げては今日の夕食のメインのリクエストを問い掛け。彼が一番好きだと言ってくれたスープはもちろん作るつもりだけれど、それはメインにはならないだろうともう1つリクエストを求めて。 )
メインか…アメリアが作ったものならなんでもいい
(今日の夕食の話になると、どうやらスープが飲みたいということは覚えてくれていたようでメインは何が良いかと尋ねてきた貴女のことを見つめて少し考えた後、貴女の料理なら何を作っても美味しいのだろうと確信しているため、その答えが一番困るとわかっていながらも答えられるほどの料理名を知っている訳では無いためそのような返答になってしまい。そんな話をしていればすっかり食材の売っている店に着いてしまい、スープやメインに何が入っているか自分には分からないため、材料を買う際は貴女について行くことにして。)
もう、いちばん困るって分って言ってるわね?
( 彼の言葉に呆れたようにくすくすと笑ってしまえば、その回答に悪気がないとも分かっていながらつん、と彼の頬を人差し指で優しくつついて。今までは父親が街まで出てこうして食材を買ってきてくれていた為自分で食材を吟味して買うのは初めてなので少しばかりソワソワした気持ちがありながらもその瞳は楽しそうで。「 じゃあ、今日はハンバーグとスープにしましょ。パンも買わなくちゃ。 」とにこにこ楽しそうに食材を選んでいけば、その手際の良さもありあっという間に買い物は終わり。 )
あぁ、よく分かったな
(くすくすと笑いながらも自身の回答に対して咎めることもなく自身の頬を白く細い指先でつん、と小突かれるとその手首を掴んで手の甲に軽くキスを落とす。メインの料理はハンバーグになれば、先程いった店で食べたことがあり、絶品だった為貴女が作ったらより美味しくなるんだろうと期待をふくらませながら再び恋人繋ぎし、あっという間に買い物が終わってしまえばこれから二人で暮らしていくとなれば、これが日常になるんだと考えそれだけでも幸せで。「じゃあ帰るぞ」と声を掛けると食材の入った袋を貴女と手を繋ぐ手と逆側に持ち。)
トピック検索 |