匿名さん 2024-05-25 00:10:07 ID:39ba6d435 |
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…あぁ
(日頃から人と関わることが少なく、感謝されることも多くは無いためありがとう、と言われた際になんと返せばいいのか分からず。通常ならばどういたしまして、などの返事をするのだろうが生憎自分にはそんなに素直さは持ち合わせておらず。再び街の中へと足を踏み出そうと力を入れた瞬間、貴女の頭が自身の肩に置かれ、まだ怖いのだろうかと心配になり頭を撫でると少ししゃがみ視線を合わせると「…怖いか?無理なら今日じゃなくてもいい」と街に来ることがトラウマになって欲しくないのか、行きたくないと言うならば無理に行かせるようなつもりはなく。)
……ううん、ウィルが居てくれるから怖くないわ。
( ぽん、と優しく髪を撫でる手付きと自身と同じ高さになった彼の真っ直ぐな瞳にゆっくりと首を横に振れば、もう平気だと言うように強がりでは無い笑顔を見せて。いつまで経っても街が怖いままではこの先生活はできないだろうし、仮にもう一度人攫いにあったとしても絶対に彼が迎えにきてくれるという不思議な安心感すらもある。アメリアは自分の手よりも幾分か大きい、自身を守ってくれる優しい彼の手を自身の唇まで持ってくればそのままちゅ、とキスを落として。「 絶対に守ってくれるもの。そうでしょう? 」ふわ、と花が綻ぶように笑っては彼から愛されているという自覚も、彼を愛しているという自覚も両方あるアメリアらしい一言を。 )
そうかよ…
(本当に大丈夫なんだということが確認でき、安心しつつもあるが自分がいてくれるからだという理由の為、無愛想な返事になってしまったが赤くなっている耳と頬を見ればただ無愛想なだけでは無いということが読み取れるだろう。そして、貴女と繋いでいた手にキスをされれば控えめに肩を跳ねせ一瞬でキスをされたということを理解すると自分は貴女に怖がられないようにキスをしたい衝動を抑えていたのに…と家に帰ったら手の甲や頬などではなく唇にしようと思いながら、「あぁ、当たり前だろ。さっさと行くぞ。腹減っただろ」と朝食を何も食べていないことを気にかけているのか貴女の手を引くとレストランまで向かい。)
そういえば、……。
( 彼に言われて漸く空腹を自覚したのか、人攫いにあってから今までずっと何も食べていなかったことを思い出せば空き手で自身の大して肉のついていない薄っぺらい腹にそっと手を添えて。こういった人身売買に遅かれ早かれ関わることになるだろうと予感はしていたものの、それはそれとして父さんご飯食べてるかしら…と呑気に父親のことを思い出しつつ、迷いなく食事をする場所に向かっている彼へ「 ウィルがよく行くところなの? 」ともうすっかり買った人間と買われた人間とは思えないほどの警戒心のなさでほわほわと問いかけて。 )
あぁ、毎日ってわけじゃねぇけど週に一回は絶対来るところだ
(目当てのレストランまで到着すれば、店のドアを開けて貴女の質問に答えるとこの店に誰かと来るのは初めてなため、美味しいと言ってくれるだろうかと心配で。定員に案内された二人席に座り、メニュー表を貴女が見やすいように広げれば頬杖をつきながら何回も来ているのに何を食べようか悩んでしまうんだよな…なんて考えながら沢山あるメニューをじっと見つめていて。自分はもう決まったのか「…アメリア、決まったか?」と貴女に何が食べたいが決まったかを問い。)
そうなの…。
お買い物以外で街を歩くことがあんまりないから、羨ましいわ。
( 虹色の瞳のせいか、必要以上の店には寄らないようにしていた為かこういった店に入るのは初めてらしくキラキラした瞳で店内を物珍しそうに眺めながら、彼が差し出したメニュー表にも釘付けに。「 いっぱいあり過ぎて迷っちゃうわ…。ウィルのオススメはなぁに? 」 と彼の方に虹色を向けてこてりと首を傾げ。自分で料理はするけれど、あまりこうして外食がしたことがないためかメニューあるもの全てが美味しそうに見えてきっと選べないのでそれならば彼が1番オススメなメニューを頼もうと。 )
そうか…じゃあ、これからは俺と何処か行こうぜ。アメリアが行きたいところ全部
(用事がなければ外に出られなかった原因は、やはりその珍しい瞳の色にあるのかと理解しそれについては触れないようにして自分が居れば相手に何かあっても守れるという自信がありこれから先は貴女が行きたくても行けなかったところに行こうと提案して。沢山あるメニューに悩んでしまったのか何が良いのか聞かれれば「あ~…俺はカルボナーラが好きだな、アメリアが好きかどうか分からねぇが…」貴女と出会うまでここには数え切れないほど来ているためお気に入りのカルボナーラは何回も食べており、今日は別のものを食べたい気分だったためカルボナーラでは無いが、その美味しさをあなたにも分かって欲しくて。)
!
わたし、海に行ってみたかったの!海にも行ける?
( 何とも頼りになる彼の言葉にぱち、と丸められた虹色の瞳は、だんだんときらきらと輝きを増していき。幼い頃本で読んでからずっと行ってみたかったけれど、海沿いというのは船の出入りが多い分人攫いが横行する為今まで1度も行ったことがなかったらしく嬉しそうに彼に上記を問いかけて。カルボナーラ、と彼の言葉をオウム返しすれば「 じゃあカルボナーラが食べたいわ!ウィルが好きなものなら、私も好きになりたいもの。 」とにこにこと穏やかな頬笑みを浮かべて。それに、彼がどういった味を好むのかという下調べにもなる。というのは心の中に乙女の秘密として秘めておくとして。 )
あぁ、当たり前だろ。もう少し気温が高くなったら行けばいい
(海に行きたい、と虹色の瞳を輝かせながら言う貴女はなんとも控えめで可愛らしいと思い。海になんていくらでも連れて行ってやることは出来るが、せっかくなら暑い時期に行って泳ぐのが最適だろうと判断し、まだ気温の安定しない今ではなく夏に行くことを伝えて。自分のおすすめだと言ったものを素直に頼もうとするのを見れば、小さく笑みを零して頷く。カルボナーラは塩分が多いし、何か飲みたくなるだろうと思い「何か飲みたいものはねぇの?」とドリンクのページを開くとそう聞いて。)
嬉しい。
ずっとずっと、海に行くのが夢だったの!
( ぱぁ、と分かりやすく瞳を輝かせては小さな両手をぱちんと合わせてにこにこ嬉しそうに微笑み。きっと、今まででは行けなかったような場所も彼と二人なら行けるようになるのかもしれない。そんな未来に今からそわそわと胸が踊る心地がしては、こんな風に自由でいさせてくれる彼へ改めて感謝の気持ちが湧いて。飲み物を問いかけられれば、改めてメニューへと視線を落としながら「 んと……アイスティーがいいわ! 」と小さな子どものようににこにこ答えて。だがしかし何かも自分を優先してくれエスコートの手馴れている彼は、果たしてどこでそれを習ってきたんだろう……とふと気になってしまえば他の女の人で手馴れているのかしら、と顔には出さないもののもやもやした気持ちすら出てきてしまい。 )
そーかよ。ほんっと安上がりな女だなぁ
(海に行こうと誘っただけなのにここまで喜んでくれる貴女を見て頬杖をつきながら楽しそうに目を細め。安上がりな女、とは決して貶しているわけではなくそれは貴女のことを見つめる優しい目とそっとゆっくり貴方の頬に添えた手を見れば分かるだろう。添えた手で貴女の頬を撫で、やはり男女では肌の質感も違うのか、と関心していて。飲み物の要望を言われれば、ん、と言う短い返事とともに頷き近くにいた定員を呼び自分の選んだメニューと貴女のメニューも注文し。定員が席から離れると「アメリア、俺のこと怖くねぇか?」と貴女の細い指に触れて首を傾げて問い。)
だって本当に嬉しいんだもの。
私が今まで知らなかった世界を見られるのが、とっても幸せ。
( 彼の言葉に当然気を悪くする訳もなくにこにこと機嫌良さそうに上記を返しては、此方を宝物のように優しく丁寧に触れる彼の大きな手に無防備に甘えるように頬を擦り寄せて。幸せに蕩けた虹色の瞳はすっかり街や外に対する警戒心や恐怖心もなくなったのかただ嬉しそうに彼の瞳を見つめるだけで。彼のふとした問いかけにきょとん、と面食らったと思えばすぐに微笑みを零して「 どうして?こんなにも優しくて暖かい貴方が怖いだなんて思わないわ。 」とそっと自分の指に触れている彼の手と指を絡めれば優しくその手を握って。 )
…あぁ、そうか
(自分が貴女の頬に添わせた手に素直に擦り寄せる姿が可愛らしく、ずっと撫でていたいと思いながらも昨夜買い取っていたのが自分ではなく他の者だった場合でも貴女はこうして幸せそうに笑いかけるのかと心の奥底にモヤモヤとした何かが溜まっていき。そんな気持ちに眉をひそめ、貴女の柔らかい頬に触れながら返事をして。自分の問いかけに笑みを零して不思議そうにし、貴女から自分の手に指を絡められれば『好き』という気持ちが一気に湧き上がってきて。ここが公共の場ではなく家だったならば今すぐに抱き締めていただろうと思い、絡めとられた手で貴女の手をすくい上げると細い指にキスを落として。)
ふふ、ウィルったら突然どうしたの?
( するり、と手を掬いあげられれば指先に落とされたのは柔らかな唇。それに嫌がる訳もなく、だからと言って平然と受け入れるわけでもなく、嬉しそうであり少しだけ恥ずかしそうにはにかめば突然そんなことを聞いた彼の意図が分からずふわふわと微笑みながら柔らかな声で問いかけて。命の恩人でありこうして自分を愛してくれる彼に対して好意以外の何かを感じるだなんて有り得ないといった真っ直ぐな虹色の瞳で彼を映しては、アメリアは花のようにそっと微笑んで。「 ウィルのことが怖かったら、貴方を見つめている時にこんなに優しい気持ちになったりしないわ。 」まるで子供に寝物語を聞かせるようにゆったりと落ち着いた、溶けるような声色でそんな言葉を付け足せば、もしここがお外でなければ何かを不安がっている彼を抱きしめてあげられるのに。とそっと心の中で考えて。 )
アメリアに嫌われたくねぇからだ
(自分の事が怖いかと聞いたことに疑問をもっているのか何故かと聞いてくる貴女にどうしてもはぐらかすことが出来ず貴女に嫌われたくない、という単純で、でも大きな理由を端的に話し。そして、子供に寝物語を聞かせるような優しい声と口調で言われた言葉にあぁ、こいつには到底敵わねぇなと思い知らされたように乾いた笑みを浮かべると「そうだな…。アメリア、家に帰ったら嫌ってほど抱き締めてもいいか?」と貴女に対しての愛おしさを必死に漏れないようにしながらそう聞いて。)
ウィルったら心配性ね…、
嫌いになったりしないわ、絶対。
( くす、と春の陽気のように穏やかに微笑めばこんなにも自分を愛してくれる彼を嫌うわけが無いと真っ直ぐな瞳で答えて。出会った日の夜からずっと何かに怯えるような、遠慮しているような一面があった彼はもしかしたらずっと自分に嫌われることに怯えていたのかもしれないと気が付けば彼を愛おしく思う気持ちもひとしおで。ぱち、と彼の言葉に虹色の瞳を丸くしてはゆるゆるとゆっくり表情を綻ばせながら「 私は貴方のものだもの、そんな許可を取らなくたって好きな時に抱きしめて? 」と穏やかながらどこか彼からの抱擁を強請るように答えて。 )
…あぁ
(『絶対』なんて未来のことは誰にも分からなくて、もしかしたら貴女が自分のことを嫌う日が来てしまうかもしれないのにその言葉と真っ直ぐな瞳に安心してしまっていて。抱き締めてもいいかという自分の問いかけに可愛らしく目を丸くさせた後に穏やかな口調で抱き締めてもいい、と言われると「帰ったら覚悟しとけよ」と笑みを浮かべながら家に帰ったらずっとくっついて離れないようにしようと決めて。そんな会話をしている間に自分たちの頼んだメニューは届き、貴女の前にはカルボナーラとアイスティー、自分の前にはオムライス、アイスコーヒーが置かれて。)
!
美味しそう…!
( 運ばれてきた料理たちにきらきらと瞳を輝かせては先程の包容力のある大人の女からは一点、無垢な幼い少女のようにふわりと花が綻ぶように満面の笑顔を浮かべ。普段己で料理を作るしかないのでこうして誰かの手料理、ましてはレストランで食事をするのなんてほぼ初めましてのことで。「 ウィルはオムライスにしたのね。オムライスが好きなの? 」と、突如の目的である彼の好きな料理を知るためにも彼の注文したオムライスの方へと虹色の瞳を向けてこてりと首を傾げ。 )
ここの料理は全部美味いんだ
(料理が運ばれてテーブルに置かれると満面の笑みで美味しそうと零したのを聞いて、何故か彼が自慢げにそう答えて。自身の注文した料理を見てオムライスが好きなのかと聞かれると「あぁ。全部好きだけどな」と虹色の瞳に見つめられながら質問に答えるとスプーンを持ちオムライスを1口大にして切るとそのまま口に運び。何度も来ているとはいえ頬が落ちるくらい絶品で、これならいくらでも食べれそうだなと思いながらその美味しさをあなたにも分かって欲しくて、貴女のことだから口も小さいんだろうなと思い少し小さめに切り分けると「食べるか?」とスプーンで掬ったオムライスの一部を貴女の目の前に差し出し。)
!ほんとう、美味しい…!
( 彼の言葉に胸を期待に躍らせながら自身も一口カルボナーラを食べれば、口に広がるクリームの優しい甘さと程よいしょっぱさ、濃厚さにまた虹色の瞳をキラキラと分かりやすく輝かせて。フォークを持っていない方の手をそっと白い頬に添えてはにこにこと美味しさに機嫌よく表情を綻ばせたり、もう一口!とカルボナーラを口に運んでいれば、彼から差し出された小さめにスプーンに乗ったオムライスにきょとん、と瞳を丸くさせながらも「 いいの?食べたいわ! 」とにこにこ答え。だがしかし人前で口を開けるという行為を今までに血の繋がった父親以外の誰かに見せたことがないと気が付けば、昨日まで全く羞恥の無かった白い頬に淡く朱が散り。頬を染めながら小さく口を開け、そのままオムライスを一口食べれば口元を片手で隠しながらむぐむぐと咀嚼を。「 ……おいしい、 」と恥ずかしそうながらも卵の優しい甘さに嬉しそうにはにかんで。 )
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