怪異犯罪対策課(〆)

怪異犯罪対策課(〆)

伏見静  2024-05-20 07:55:48 
通報

…新しいバディが来る、と伺っているので。
(お相手様決定済)

コメントを投稿する

  • No.65 by 大狼暁久  2024-06-02 21:24:41 


(貴方の変わらない様子に、事前に憶測を立てても仕方ないかと気を抜いて細く息をつく。遅れぬようにして車を降りると、大和川警視の後を歩く形で目的の建物に近付くと、近年ではあまり見なくなった立派な外観におおと声を漏らしそうになって口をつぐんだ。玄関から現れた女性に、着物の物珍しさよりも先に血色の悪さが気にかかり。案内された先で座布団に腰を下ろして懐から護符を取り出すと、引き留める間もなく行ってしまった大和川警視に呆然と襖を見つめて──貴方の言葉にハッと視線を向けて。「…前もって提案した通り、大和川警視には狂骨をつけます」警戒を促す視線に頷きを返して護符の一枚を抜き取り、右手で五芒星を切る。文字が浮かび上がり寄り集まると、額に二本の角らしき尖りを持ち、青白いぼろ布の羽織を纏った人間大の骸骨へと変貌して──これは家人に見られやしないか、大丈夫か、という一抹の不安を抱えながらも「大和川さんについて、彼女を護ってほしい。頼む」と声をかけ。ゆらりと姿がブレるとそのまま消えてしまった狂骨に驚き、護符に視線を落として文字が戻っていないことを確認し、あれで大丈夫なのかと戸惑いの視線を貴方に向けて)

(/はい…!そして、背後の中の狂骨さんイメージはこんな感じです。全体的に青白く淡く光っててボロボロの骸骨さん…!)

  • No.66 by 大狼暁久  2024-06-02 21:26:17 

(/何故か二回送信されてる!ごめんなさい…!)

  • No.67 by 伏見静  2024-06-03 09:22:27 


(ぼんやりと狂骨を眺めた伏見は─貴方の視線にゆったりとした瞬きだけを返し、部屋を区切る、見事な水墨画が描かれた襖の方へ視線を移した。程無くしてがら、と襖が開く音を立て─今しがた茶を淹れに行った女性が、三人分の茶が入った湯呑みを乗せた盆を片手に戻ってくる。もう一人のお連れ様は、と問い掛けながら部屋の中を見回し、大和川が居ないことを少々不審に思っているようではあったが─どうぞ、と頭を下げながら湯呑みを貴方と伏見の目の前へ置いた。女性は着物の長ったらしい裾を器用に捌き、座布団の上へと姿勢良く正座して─"よくお越し下さいました"そう述べつつ、深々と礼をする。ひっつめにされた黒髪は酷く乱れ、頬は異様な程に生白く痩せ細っている─如何にも怪異に悩まされている、と言わんばかりの風体であった。伏見は女性の礼にも「…はあ、」といつも通りの生返事を返すばかりで、左手を日本刀の柄から離す様子は少しも無い。女性は疲れ果てたような溜息を一つ、怪異について語り始めた─話を簡潔にまとめると、"父が骨董市で見つけた雛人形がうちに来てから、次々に娘やら女のお手伝いやらが居なくなってしまった"、"先日孫娘が失踪して、いよいよこの家に残っている女は自分ひとりになってしまった"─とのこと。彼女の縋るような目線が貴方と伏見に注がれ、"どうか、娘達を─"その言葉を言い終わるか否か、襖が再び開いた。「やあ」この部屋の重々しい空気には不釣り合いな程に明るい声を伴い、半分ほど開いた襖から顔を見せたのは─大和川。普段通り、いや普段以上に穏やかな笑みを浮かべている以外は─右頬にべたりと残る火傷痕も、腰に提げている柄の赤い手斧も、一房だけ垂れている前髪も。何一つ、普段の彼女と変わった様子は無かった。部屋の中へ足を踏み入れた大和川は伏見の左隣へ腰を下ろし、「…伏見、急に席を外して悪かったね。」それ以上は何を言うでもなく─話を促すかのように、にこやかな笑みを湛えたまま女性を静かに見据えている。伏見はその声にぱちり、と瞬きを一つしただけで静かに黙り込み、口元に手を当てて咳き込んだ。─が、目前の女性には大和川のことなど判る筈も無く─今までどちらにいらっしゃったんです、と驚いたような声を上げるだけ。大和川も「ああ、いえ…例の雛人形を探していまして。勝手に歩き回ってしまって…すみません。」ばつの悪そうな表情を浮かべて軽く頭を下げた。端から見れば、それはごく普通のやり取りに過ぎない─その中に潜む、微かな違和感に目を瞑れば、であるが。伏見は警戒を怠る様子も無く話に耳を傾け、それとなく貴方の方へ視線を向け)

(いえ、お気になさらず…!)

  • No.68 by 大狼暁久  2024-06-03 11:44:32 


(女性が戻ってきても護符は出したままにしておこうと、左手に持ったまま差し出された湯呑みに口をつけ、女性の話に相づちを打って怪異の話を聞いていく。これまでの情報と照らし合わせても差異が無いことを内心で確認して、真剣な様子の女性にこちらも真剣な眼差しを返していると──突然意識の外で開いた襖にビクッと肩を揺らして。見れば大和川警視が帰ってきただけで、そう驚くようなことじゃない──本当に?書類に記されていた『擬態する習性を持つ』の文字が弛緩しかけた脳内で踊る。知らず護符を持つ指に力が籠り、咳き込む貴方に大丈夫かと視線を向けつつも大和川警視と女性が言葉を交わすのを耳で拾って。特に問題のない会話に思えるが、疑いの念が微かな違和感を強く訴える……貴方と視線が交差すると”警戒はしています”と言いたげに頷き、それから大和川警視に目を向けて。「警視、貴女が出ていってから……、鬼骨を差し向けたのですが。問題はありませんでしたか」敢えて狂骨と言わずに鬼骨と呼び、軽く引っかけられないか試す。本物の大和川警視ならば鬼骨ではなく狂骨だということを知っているはずだが、はてさて──問いを投げ掛けながらも膝の上では利き手に結界の護符が移動しており、人差し指と中指は揃えていつでも五芒を切れるようにして。足にも油断なく力は込め、状況が動けば即座に反応できるように。屋敷の中で一度狂骨という名称を出してしまってる以上、怪異に聞かれているかもしれないことを考えるとこの問いは正体を看破する一手としては不適切かもしれない。そもそも問いなど関係なく警視についているはずの狂骨にその場で姿を現せと命じれば良いだけなのだが、見えてしまえば女性を不用意に怯えさせてしまうからと最終手段に回して)

  • No.69 by 伏見静  2024-06-03 13:25:26 


(大和川は貴方の問い掛けにゆらりと顔を上げ、「鬼骨は来ていないよ…狂骨なら来たけれどね。まあ、結局雛人形も見つからなかったし…これは無駄足かな。」普段の彼女と何ら変わり無い、穏やかかつ明朗な声で答えながら─何処か困ったように微笑む。だが、伏見は─全てを見透かすような黒い瞳でじっ、と大和川を見つめた後、徐ろに手斧の鋭く磨かれた刃へと手を伸ばした。大和川は驚愕の表情と共に伏見の手を掴み、「危ないだろう、急に何をするんだ…!」と伏見へ叱責の声を飛ばす。途端、目にも止まらぬ早さで抜刀された鋼の刃が大和川の目前に突き付けられた。刃を突き付けたまま、伏見は"大和川"へと問う。「……知ってると思いますが…その手斧、物理的には何も切れないんですよねえ。……あなた…"誰ですかあ?"」その問いが切っ掛けだったかのように─大和川の顔から、一切の表情が欠落した。だがその後すぐに穏やかな微笑が浮かび、唇をぴったりと合わせたままだと言うのに─抑揚を著しく欠いてはいるものの、幼い女児だと思われる声で"あはははっ"と笑う、不気味な声が部屋中に響き渡る。伏見は─目前で繰り広げられる異様な光景を見て気絶してしまったらしい女性を部屋の隅に追いやり、自身の携帯を貴方へと放り投げた。開かれたままのメッセージアプリには「怪異発現確認」「殲滅許可」と─本物の大和川から発信されたと思われる、シンプル極まりないメッセージが残されている。目前に突き付けられている刃の先端が額を掠め、血が流れるのすら気に留めずにゆらりと立ち上がった大和川を見据えたまま、貴方の方を見もせずに「…大和川警視は…恐らく無事ですよお。…躊躇わない事ですねえ。」と、半ば独り言のような呟きを零し)

  • No.70 by 大狼暁久  2024-06-03 15:00:56 


(引っ掛からないか、或いは本人か──大和川警視の返答を聞いて思考を巡らせ、ふと彼女が口にした「見つからなかった」「無駄足」の単語が引っ掛かった。戻ってきた速さ、女性が大和川さんの出歩きを知らなかった点を考えても、家中を隈無く捜索したとは言い難い。それなのに無駄足と判断するのは早計ではないのか──?やはり狂骨がついているかどうかで判断するべきだったかと唇を引き結び、貴方の行動にも驚かず状況の変化に座布団から立ち上がって見守る。部屋中に満ちた笑い声に肌が粟立つのを感じながらも投げ渡された携帯の画面を素早く確認し、貴方の気を散らしてしまわぬよう返すのを後回しにすると五芒を切って。発動するは結界の札、隅に気絶したままの女性に危険が及ばぬように横たわる身体の二の腕に貼り付け──「すみません、緊急事態なので」気絶している相手に触れることへの謝罪する余裕は持っていて。残る霊縛の護符を利き手に回し、大和川警視の姿をした怪異の挙動を鋭い目付きで注意深く見つめ。「…躊躇はしませんが」知人の姿を相手にするのは経験がなく、不意を突かれれば反射で動きが鈍るやも──と続く懸念の言葉は飲み込む。わざわざ怪異に自分の弱味を見せることはない。代わりに「最悪の場合、狂骨を呼び戻します。そうなる前に殲滅していただけると信じてます」と告げると、いつでも護符を発動できるよう指を立てたまま身構えて)

  • No.71 by 大狼暁久  2024-06-03 15:12:39 


(/>70の最後辺りの台詞が表現が足りず他人任せに取れてしまうので修正文を載せます…!)


(引っ掛からないか、或いは本人か──大和川警視の返答を聞いて思考を巡らせ、ふと彼女が口にした「見つからなかった」「無駄足」の単語が引っ掛かった。戻ってきた速さ、女性が大和川さんの出歩きを知らなかった点を考えても、家中を隈無く捜索したとは言い難い。それなのに無駄足と判断するのは早計ではないのか──?やはり狂骨がついているかどうかで判断するべきだったかと唇を引き結び、貴方の行動にも驚かず状況の変化に座布団から立ち上がって見守る。部屋中に満ちた笑い声に肌が粟立つのを感じながらも投げ渡された携帯の画面を素早く確認し、貴方の気を散らしてしまわぬよう返すのを後回しにすると五芒を切って。発動するは結界の札、隅に気絶したままの女性に危険が及ばぬように横たわる身体の二の腕に貼り付け──「すみません、緊急事態なので」気絶している相手に謝罪する余裕は持っていて。残る霊縛の護符を利き手に回し、大和川警視の姿をした怪異の挙動を鋭い目付きで注意深く見つめ。「…躊躇はしませんが」知人の姿を相手にするのは経験がなく、不意を突かれれば反射で動きが鈍るやも──と続く懸念の言葉は飲み込む。わざわざ怪異に自分の弱味を見せることはない。代わりに「俺はサポートに徹しますが最悪の場合、狂骨を呼び戻します。そうなる前に殲滅していただけると信じています」と貴方の殲滅能力への信頼を声に滲ませ、自分も精一杯の補佐をしようといつでも五芒を切れるよう指を立てたまま身構えて)

  • No.72 by 伏見静  2024-06-03 16:17:46 


(「はあ、お好きにどうぞ。」伏見は女性に結界札を貼る貴方の様子を横目に、刃を"大和川"へ突き付けたまま─相も変わらず、何とも気の無い生返事だけを返す。"ふしみ"─最早異常性を隠そうともしない、幼い女児の声が唇を動かさぬままに伏見の名を呼んだ。姿形が成人女性である大和川を模しているものである以上、その姿からまだ未就学児と思われる女児の声が漏れる姿は─あまりに異質。伏見はさして躊躇う様子もなく、近付いてくる"大和川"の脳天をかち割る様に刃を振り下ろす─が。その刃は、途中で何かに怯んだかのようにぴたりと止まってしまう。普段は気怠げな伏見の表情が微かに歪み─「……面倒臭い」低い声で呟かれた愚痴が、唇から溢れ落ちた。それに釣られるかのように─"みんないっしょだよ"、"もうおみずはいやだ"、どんな意味を持つのかすら分からぬ言葉が"大和川"の口から次々に溢れ、一歩、また一歩と伏見に近付いてくる。伏見は以前そうしたように─「赦し給え」と呟きながら指先を刀の峰に滑らせ、刃全体に青白い炎を纏わせた。そのまま"大和川"を袈裟斬りに斬り付けたものの、炎は怪異の肉体を少々燃やした程度で燃え尽きてしまう。流石の伏見も一歩後退り、溜息を吐いたところで─ひゅん、と空を切る音と共に─怪異の額に、何かが突き刺さった。それは柄が赤く、鋭く磨かれた刃を持った─手斧。「…やあ、残念だったね。」目前の怪異と全く同じ声が貴方達の背後から響いて)

  • No.73 by 大狼暁久  2024-06-03 17:55:54 


(貴方に一歩一歩近付く怪異に向け、霊縛の護符を手にしたまま星を切る。少しでも弱ればいいという思いから発動した護符は文字こそ光を帯びたものの、以前目にした時のように札から浮かび上がって糸となるには至らず──やはり明らかな効力を発揮するには貼り付けねば駄目らしい。怪異の意識が貴方に向いているままなのを良いことにじりじりと摺り足で畳の上を移動して、札を怪異に貼り付けられるチャンスを伺う。もし貼り付けに失敗すれば怪異は弱らず、自身は下手すると狂骨以外の切り札を失うのだ。貴方の炎を纏った斬撃があまり効いていない様子に眉間に皺を寄せる。”もうおみずはいやだ”──何のことかはわからないが、先程怪異はそう言った。水に関係する何かが怪異にはあって、それが貴方の炎が効果的ではない原因になっているのか。はたまた単純に怪異がタフなだけか……どうしたものかと考え込む前に怪異に見覚えのある手斧が突き刺さり、ビクリと一瞬身体が強張る。見知った相手に武器が刺さる光景にうすら寒い思いを感じ、けれど聞こえた本物の大和川警視の声に気を引き締めると護符を構えたまま走り出す。怪異が攻撃を受けた今がチャンスだと一息に距離を詰め、反撃を警戒するように怪異の挙動をつぶさに観察しながら横合いから二の腕へと護符を持った手を伸ばし──貼り付いたら距離を取ろうと脚に力をこめて)

(/貼り付けてそのまま距離を取るところまで描写すると怪異の取れる行動範囲が狭まってしまうかなと悩みどころです。前回は怪異の攻撃直後だったとはいえ貼り付けの成否を確認せず距離を取る、といった感じで距離を取ったのを確定させてしまったので、今回は怪異が行動を取れる余地を残してみました。やりづらくないといいのですが、如何でしょう……?)

  • No.74 by 伏見静  2024-06-04 21:44:30 


(伏見は警戒するように刃を構えたままじとり、とした目線で背後の大和川を見つめて─「…少し遅くありませんかあ?大和川警視。」と、当て擦りのような声色で嫌味を吐き出す。大和川はそんな嫌味も慣れているのだろう、普段通りの笑顔で"すまないね"と答えるばかりで─軽々と受け流し、額に手斧が刺さった"大和川"に向き直って苦笑いを浮かべつつ─「…本当に私と同じだな…自分に自分の武器が刺さっている光景なんて、初めて見たよ。」と、聞きようによっては呑気にも聞こえる言葉を溢した。額に斧が突き刺さったままの"大和川"は貴方の接近にも気付いていないのか、ゆらゆらと不安定に揺れながら─"むらにかえろうよ"、"さみしくないようにしてもらったんだよ"と─相も変わらず意味の分からぬ言葉を呟き、貴方達へと一歩ずつ迫ってくる。大和川は手だけで伏見に"下がれ"と指示を飛ばした後、その怪異と真っ直ぐに向き合って─指先で右頬の火傷痕に触れた。「…全く、煩わしいな。……所在は判っているのに殺せない、とは厄介なものだ。」端から聞けば、彼女の目前に居る"大和川"と同じように意味の分からぬ言葉を口にしたかと思えば─ごおっ、と何かの燃える音が、彼女の顔─丁度、右頬に残る火傷の痕辺りから響く。彼女の指先には紫色やら薄水色をした無数の炎─"鬼火"がちろちろと揺れていた。それらは彼女の─若干色素の薄い、茶色の瞳に反射して揺らめきながら空を漂っている。伏見は特に何に言及するでも無く刃を鞘に収め、大和川の動向を黙って見守っていたが─ふと、口を開いては「………怪異が調査員に"憑い"てしまうと、その怪異は"調査不可"になるんですよねえ。殺せば更に被害が広がる可能性もありますし。」誰に言うでもなく呟いた後、指先に鬼火を宿す大和川を─普段の感情の読めない瞳では無く、少しばかりの同情を込めたような眼差しで見つめた。─当の大和川は一瞬だけ瞳を伏せ、微かに微笑んだだけで─自身と同じ顔をした怪異を見据え、「…私の火は…"狐火"とは比べ物にならないぞ。何せ、"二人分"だからな。」とだけ言い残した後、貴方の方を向かぬままに"使え"と声を上げて)

(返信が遅れてしまい、すみません…!ご配慮痛み入ります…大和川警視の能力も公開してみました…!大和川警視はかつての相棒を殺した"鬼火の怪異"に取り憑かれているものの、怪異調査規定によって死ぬことは許されない…復讐相手は眼の前、何なら自分自身の中に存在するのに、規定のせいで自身の死をもって相棒への手向けとすることもできない、悲しい人…なのですが、どうでしょう…?少々重いですかね…?)

  • No.75 by 大狼暁久  2024-06-05 13:43:52 


(指示と同時に怪異に護符を押し付け、手の内より青白い文字が溢れ出るのを”貼り付いた”と判断して飛び退く。トッ、トッ、トッ、と体格の良い成人男性が体重をかけて移動しているにしては軽い足音を畳の上に残して貴方の側まで後退すると、護符から伸びた糸が怪異を取り巻くのを油断なく見つめたまま息を整え。「色々と聞きたい事はありますが、御無事で何よりです」とどちらに向けるでもなく呟くと先程耳に届いた音の数々──怪異と接敵している状況で二人の会話を理解するのは難しく、断片を音として記憶するに留めていた──を反芻する。大和川警視が鬼火の怪異に憑かれているというのも気になるが、彼女が口にした”狐火”という言葉も気にかかる。護身にと白紙のままの狂骨の護符を利き手に持ち替えながら横目で貴方に視線をやり、納刀しているのを確認すると身体に入れていた力を抜いて。次いで大和川警視を見つめると、ギュッと唇を引き結ぶ。相棒の仇を殲滅できないどころか、身の内に巣食われる──名状しがたい苦痛だろう。気持ちはわかるなどと軽々しく口にできるものではない。しようとも思わないが。代わりに「……大変な職場ですね、本当に」と溜め息混じりにしみじみと溢して)

(/大丈夫です!リアルをお大事に…!そして、大和川警視~~!!かっこよくて悲しい……!つらい…!しかしそういった過去が彼女をより魅力的に魅せていて大変美味しゅうございます…!重いなんてとんでもない、大好物ですとも…!救いあれとは軽々しく申せませんが、せめて幸あれ……!!
そしてお名前から薄々思っておりましたが、狐火ということは伏見様はお稲荷様にご縁が……?背後は名前が設定と関係しているキャラがはちゃめちゃに好きなのでそわそわしてしまいます!
実は大狼も狼と大神の二種類の意味をこめてまして……!過去に遭遇した神様は大神どころか廃れて無名なので名前とは関係がない、ということにしていますが、名前の関係で神様との御縁ができやすいくらいの影響はあったりするといいな~という願望があります(?)

  • No.76 by 伏見静  2024-06-05 14:24:11 


(伏見は貴方の声に呼応するような溜息を一つ漏らした後、「…全くですねえ。上司はあれですし、人手も禄に足りてませんし。」とだけ返答を返す。普段は憎まれ口を垂れるものの─やはり大和川のことは信頼しているのか、左手が刀の柄に掛かることはなく─くあ、と漏れ出す、呑気極まりない欠伸を抑える手に使われていた。─一方の大和川と言えば、霊縛の護符が正常に作動したのを確認して穏やかに微笑みつつも─鋭い視線を"大和川"へ向けたまま、自身からそちらに向けて一歩踏み出す。怪異の指先が彼女に触れるよりも早く、額に突き刺さっていた手斧を抜いたかと思えば─その傷口へと指、正確には彼女自身の指先で燃える、紫色の炎を捩じ込んだ。ごおっ、と音を立てて燃え盛る"鬼火"は─伏見の刃に宿る炎とは桁違いの威力で、怪異を燃やし尽くそうと試みる。怪異の影響で多少勢いが弱まってはいるものの─その都度にまた、新たな火種が空気中に燃え上がっては─青やら紫やらの光を放った。「……伏見!雛人形は蔵にある、私が"これ"の相手をしている間に確保しろ!」声を張り上げた大和川が最後まで言い切るか否か、既に伏見は─普段の億劫かつ面倒そうな立ち振る舞いからは想像が付かない程の速さで、部屋の入口辺りへと滑り込んでいる。木目も見えぬ程美しく磨き上げられた木造の廊下は、ポリエステル生地の靴下では滑ってまともに歩けない筈─なのだが。伏見はそんな事など歯牙にも掛けない足取りで玄関先まで走り、靴も引っ掛けずに引き戸を開ける直前─貴方の方へ軽く目配せした。そのまま引き戸をがらがら、と開け、周辺に砂利が敷き詰められた石畳を飛ぶようにして蔵へと向かう。玄関の引き戸と同じ、少しばかり建付けの悪い扉をがたがたと引き開ければそこには、資料通りの小さな雛人形─お内裏様は無く、唇を薄く開いたお雛様だけのもの─がちょこん、と行儀良く座っていた。その傍には小袋がいくつか添えられており、そのどれもが革紐で固く口を縛られている。その人形をまじまじと眺めた伏見は収めていた刃を抜き、「……はあ…これ、本当にうちの仕事の範疇ですかねえ。」と─普段通り、じとりとした眼差しを向けながら面倒そうにぼやいて)

(お気遣い、痛み入ります…!お気に召して頂けましたか…!良かったです…大和川警視は一応サブキャラ扱いなのに少々重くしすぎたかな、と反省しておりましたので…。いずれ羽賀の秘密も公開…するかもしれません…!思い付けば…!
そうですね…一応苗字の「伏見」も伏見稲荷大社から頂いておりますので、関係性はあります…!"狐火"関連はどちらかと言えば伏見の刀、ですかね…実は伏見の刀、怪異を素材に作られているんです…。以前伏見がファイルを読んでいた『黒鉄の神』が刀の素体で、『狐火の怪異』が刃に炎を付与する力となっておりまして…
そうなんですね…!神様関連もかなり登場する予定ですので、ご安心(?)を…!)

  • No.77 by 大狼暁久  2024-06-05 15:13:29 


(大和川警視が進み出たことで起こった戦況の変化、怪異を圧倒するということそれ自体は喜ばしいものだが──頭に刺さった手斧を引き抜く、傷口を炎で燃やす、という光景には「うわ…」と小さく声を漏らし。血が吹き出ない分、現実味はないが思うことがないわけではない。ただそれは相手の姿が見知った人間ゆえの思いであり、彼女の殲滅スタイルには不思議と違和感がないのも事実で。強い女性だと感心すると同時に鋭く放たれた貴方への指示にどうするべきか一瞬思案し──「狂骨、護衛続行」短く狂骨に”大和川警視の護衛を続けろ”と命じ、ゆらり現れた青白いぼろ布を見ることなく貴方の後を追って。部屋を出た直後、引き戸を開ける貴方の目配せを受けて──意図こそ汲み取れなかったものの、戻れと指示がないのであれば同行するのがバディだろうと滑る廊下を渡り。靴を急いで履いたところで、貴方の靴が残っているのを見咎め咄嗟に拾い上げて蔵へと走り。右手に狂骨の護符を、左手に貴方の靴を引っ提げたまま後から蔵に入ると、内部の空気に嫌なものを感じて眉間に皺を寄せながらも貴方のぼやきを耳敏く拾い上げ、「─というと?」と短く聞き返し。貴方の刃の邪魔にならぬよう、入り口近くで足を止めて)

(/羽賀さんの秘密…!楽しみにしています!なるほど、伏見様の刀が……怪異を素体にしてるとなると曰く付きそのものでかっこいいですね……!!
神様関連やったー!通常の霊とか怪異も好きですが、楽しみに待ってます!)

  • No.78 by 伏見静  2024-06-05 16:11:23 


(「…前提として我々が相手する"怪異"は…神しかり妖怪しかり、元々"在った"モノなんですよお。人の悪意だとか、恨みだとか、そういうモノは関係なくて…ただ、彼らは元々"そう在るべくして在る"だけなんですよねえ。」伏見は貴方の方を振り向かぬまま、そこまで話した所で一旦言葉を切り─普段通りの億劫そうな態度で、鞘から抜き放った刃の切っ先を雛人形へと向ける。─だがまあ、当然と言うべきか─雛人形は動く様子すら見せず、先程からそうであったようにただ薄く口を開き─こういった人形特有の、ある種の不気味さを感じさせる程穏やかに微笑んでいるだけだった。その様子を見た伏見の眉間にぎゅう、と不機嫌な皺が寄り、小さな舌打ちと共に刃を下げる。「ですが、これは…"在る"モノじゃない。"在ってはいけないもの"と言い換えても良いかもしれませんねえ。」要するに、と前置きして再び言葉を切った途端─がたがた、と蔵全体が─まるで軽い地震でも起きたかのように、微かに震え始めた。だが引き戸越しに外の様子を観察しても、庭の木々やら何やらには揺れ一つ見られない─それどころか、呑気に鳥の鳴き声などが聞こえてくる始末。雛人形と真っ直ぐに向き合ったままの伏見は─「これは、"怪異"じゃない。明らかに何者かの"悪意"で作られたモノです。……こんなモノ、我々の手には負えないんですよ」彼にしては珍しく、真剣な口調でそう吐き捨てた。─その答えが正解だ、とでも言うかのように─蔵の揺れはぴたりと静まり返り、その代わりに貴方が持っていたままだった伏見の携帯が、明らかに尋常でない程に震え始める。『どこにいるの』『電話に出て』『寂しくないよ』『いっしょにいこう』─送信者も、送信時間にも規則性が無く、支離滅裂なそのメッセージは一貫して─貴方と伏見の居場所を特定しようとしているようだった。「…厄介ですねえ、全く。」だが伏見の声は普段通り、欠伸を噛み殺したように呑気で間延びしたもので─今ここでこの人形を斬り捨てたところで無駄だと判断したのか、雛人形に突き付けていた刃を下ろす。大和川警視に賭けるしかありませんねえ、と小さく呟いた後、雛人形の横に添えられている小袋に手を伸ばしては露骨に表情を歪め)

(了解しました…!怪異を使った刀ってカッコいいですよね、ありがとうございます…!)

  • No.79 by 大狼暁久  2024-06-05 18:08:21 


(「つまり──怨霊の類いなどではなく、自然現象の一環。活動の延長で人間に害をなすものであって、害をなすことそれそのものが目的でないものが通常の怪異である──と?」貴方の言葉を理解できたか自信がなく、言葉を置き換えて聞き直し。怨霊、悪霊、はたまた悪神……害をなすものは総じて怪異と思っていただけに貴方の話は寝耳に水で。人の恨みや悪意は関係ない──となると、怨霊といったものは怪異に分類されないのか、それとも生者の思惑が介在しなければ怪異なのか──気にはかかるが、安全を確保してからの方が良いだろう。貴方が”怪異ではない”と言い切った瞬間に収まった揺れとに安堵の息を吐くより早く、懐で預かった携帯が揺れる。大和川警視からじゃない──あからさまに鳴り続ける携帯を懐から出し、険しい表情で眺め。反応を返さなければ問題はなさそうだと、白紙のままの護符と合わせて持ったまま雛人形に視線をやって。「……貴方の話を総合するに、犬神のようなものですか。それは」犬神──最も代表的なのは犬を首だけ出る形で地に埋め、届きそうで届かぬ位置に餌を置いて飢えさせ、飢餓が極限に到った瞬間に首を切り、飛んで獲物に食らい付いた首を奉りあげる呪。元々在ったものではなく、人の手によって作られたもので類似するものを考えた時に真っ先に浮かんだのがそれだった。依然として鳴り続ける携帯を片手に刃を下ろした貴方の近くまで歩み寄ると、まずは帰りに履けるようにと靴を置いて)

  • No.80 by 伏見静  2024-06-06 09:25:56 


(伏見は足元に揃えられた靴を一瞥し、貴方へ小さく頭を下げながらも─手にしていた小袋の革紐を結び直す。「…まあ、そんなものですかねえ。」それよりも見て下さいよお、と呑気にも聞こえる声を掛けた後、革紐が緩んでいる小袋の中身を貴方に見せつける─小袋の中には酷く縺れて絡み合っている所為で黒い塊のようになった、恐らくは人間のものと思われる毛髪、そして雛人形─と言っても、伏見の傍でちょこんと座っているものよりは可愛らしい造形をした、小さな頭部だけが収められていた。今、現在進行形で起こっている異常性を抜きにして見れば─人形の首だけが袋の中に入っている、というのは少々不気味ではあるが、何の変哲も無い光景のはずなのだが。資料で読んだ情報を合わせると、あまり気持ちの良いものでは無いのは確かだった。「…この人形、人の毛髪や皮膚が使われてるそうですよお。」伏見はそうぼそり、と呟いた後に小袋の口を締め直し、雛人形の傍にきちんと置き直す。その間も伏見の携帯は貴方の手の中で静かに震え続け、何者かからの電話もメッセージも止む様子がなかった。─一方、大和川は己と寸分違わず同じ顔をした怪異と睨み合う形で対峙していたが─戦況は一進一退、といった所。確かに燃えているはずなのに、その怪異には怯む様子が一切見られなかった。それどころか女児の声でわんわんと泣きじゃくり、"いっしょにいこう"などと宣いながら彼女へと手を伸ばしてくる。彼女の指先に燃える"鬼火"の勢いに衰えは見られないが、これも時間の問題だ─ならば。大和川は手斧の柄を握り締め、薪割りの要領で─怪異の脳天にその刃を思い切り突き刺した。パキン、と想定以上に軽い音を立て、手斧が脳天に突き刺さった怪異はふらふらと揺れて─"いたい"とだけ言い残して─すう、と溶けるように消えてしまう。ごとん、獲物を見失った手斧が畳の床に落ちた。彼女は知らぬ間に詰めていた息を吐き、伏見達へメッセージを送信する。─そうして貴方の持つ携帯に、一つだけ意味を成したメッセージが送信されてきた─"無事か"伏見は目敏くそのメッセージに目を通し、雛人形をがしりと鷲掴んだ。「…何とかしてくれたみたいですねえ。…じゃあ"コレ"の後始末は、神仏課に任せるとしましょうかあ。」袋はお願いしますねえ、と呑気な声を掛けながら靴を履き、蔵の外へ出て行こうと)

  • No.81 by 大狼暁久  2024-06-06 16:52:56 


(示された小袋の中身を覗き込むなり苦虫を噛み潰した表情になる。不気味すぎて、あまりにおぞましい。「……こんなもの、どうやったら入手しようという気になるんだ」思わず出た素の口調は中身への嫌悪と理解不能を露にして。百歩譲って雛人形そのものは、お内裏様が欠けているもののまだ店頭に置かれていれば納得できる造りをしている。だが小袋は理解の外だ。雛人形の首をすげ替えて毎年別の顔を楽しむ──などという目的にしたって、この中身を見て手に入れたいと思うだろうか?「…考えても詮ないことか」頭を振って思考を止める。背景を知るのは自分たちの仕事ではない。気を取り直したところでちょうど届いた大和川警視からのメッセージにほっと安堵の息をつき、貴方の指示には目を見開いて。否やはないが、中身を知った後で持つのは抵抗がある──しかしさっさと蔵を出ていってしまった貴方に追い付こうと、その場にある小袋を全て引っ付かんで。心なしか全身に走った悪寒に眉間の皺を深めては貴方の後を追って「─神仏課なんてあったんですね」と、初耳の単語に対する興味を向け)

  • No.82 by 伏見静  2024-06-06 17:36:36 


(蔵を出て少し歩いた伏見は貴方の声に反応し、「…ええ、まあ…」と少しばかり曖昧な返事を返した後─「…神仏課に持ち込むのは、最終手段なんですけどねえ。…回数制限はありますが…彼らは"全て無かったこと"にできるんですよお。」気持ち悪いですよねえ、と小さく呟きながら母屋の方へと向かった。─その時、丁度母屋の引き戸が開き─手斧を腰に提げた、普段通りの大和川がひょっこりと顔を見せる。彼女は伏見が手に持っている雛人形に目線を向け、困ったような笑顔で頭を掻いた。「…ふむ、やはりか。…神仏課に持ち込むしかない、だろうな。」彼らに連絡をするから待ってくれ、と貴方と伏見に声を掛けながら携帯を取り出し、何処かへ電話を掛け始める。暫く電話相手と喋っていたが、話を取り付けたらしい─迷惑を掛ける、との謝罪と共に話を締め括り、通話を切って貴方と伏見に向き直った。「今日はまだ"使える"そうだ。被害者の救出も可能らしい。」伏見はその言葉に素っ気無く頷いただけで、少々呑気な大欠伸と共に─我先にと公用車へと向かってしまう。大和川はその背中を苦笑と共に見送り、貴方に視線を向けると「…色々とすまなかったね。…まあ、以前も言ったが…無事で何よりだよ。」と穏やかに微笑みながら、右頬に残る火傷痕に触れた。─その笑みは心做しか、寂しげで─それでいて、何処か危うさも秘めているような不思議なものであったが、その表情が彼女の顔に浮かんでいたのはほんの一瞬。直ぐに普段通りの表情に戻り、伏見の背中を追うように公用車へと向かって)

  • No.83 by 大狼暁久  2024-06-06 19:32:58 


(「それは…」額面通りに受け取るなら、便利ではある。呪いなどという面倒なもの──解呪に複雑な手順があったり、方法を間違えると死んだりするという偏った知識しかないが──を無かったことに出来るのはありがたい。けれどあまり有り難がってはいなさそうな貴方の様子に首を捻って。大和川警視と共に狂骨がゆらり出てくると、まずは警視に怪我が無いことをざっと見て。狂骨は役目をちゃんと果たしたらしい。頷き、狂骨を戻そうと白紙の護符を掲げようとして──屋敷の中に護符が残っていることに気付き。大和川警視が電話をするのを横目に、貴方に預かっていたままの携帯を差し出すと「護符を取ってきます」と通話の邪魔にならぬよう小声で言い置いて屋敷に再び足を踏み入れる。狂骨を出したままにしているのは、もう出てこないとわかっていても警戒する気持ちが拭えないからで──結局のところ何事もなく護符を回収して狂骨をしまい、屋敷を出ると、ちょうど大和川警視が通話を終えたところだった。「被害者の救出……よかったです」貴方がさっさと車へ向かうのに苦笑を浮かべながらも大和川警視の言葉に安堵の響きが乗った言葉を返し。それから視線を合わせると、切れ長の目を緩めては「それは此方の台詞ですよ。警視も御無事で何よりです」と、身を案じていたことを言外に含める。自分は伏見警部補と共にいたから窮地に陥るまで警戒はしても心配はしていないが、狂骨をつけたとはいえ単独で囮をやる大和川警視のことは心配だったのだ。新米の身で歴戦の彼女を案じるのも烏滸がましい気はするが──何はともあれ、無事に一段落した。自らも車へ歩くと来たときと同じ席に滑り込み、結露によって水滴がついた缶コーヒーを目にして「…忘れてた」とひとりごち、柳眉を下げて困ったように笑い)

  • No.84 by 伏見静  2024-06-06 20:02:24 


(「…これは神仏課持ち込み、ですよねえ?…いつも通り、千葉さんに渡せば良いですかあ?」車に乗り込んでいる伏見は助手席で刀の手入れを行いつつ、後部座席で書類に書き込みをする大和川にそう問い掛ける。大和川はその声に目線を上げたものの─返答を返すでもなく、穏やかに微笑んで軽く頷いただけだった。それだけで伏見は全てを理解したのか、呑気な欠伸と共に車外の風景を眺め始める。─車は何事もなく警視庁に到着し、伏見は雛人形片手に車を降りると─貴方の方へちらりと視線を投げ、「…来ますかあ?」と、相変わらずの返答を求めない問いを投げ掛けた。一応は貴方のことを気にしているのか、後ろを振り返りながら階段を降りていく─カン、カンと響く足音と共に─地下だからと言うだけでは説明出来ない程、空気が冷えていく。伏見は貴方が着いてきているのを確認した後、"神仏課"のプレートが掛かった扉をノックも無しに引き開けた。ぎい─と、少々立て付けが悪いらしいドアが軋み、異常な程に冷えた空気が貴方と伏見の頬を撫でる。─中に居たのは若年と中年が混じった男女数人、そして─何らかの神的存在かと思われる、四方を紙垂の下がる注連縄で囲まれた白い扉が中央に鎮座していた。「…千葉さん、居ますかあ?怪異犯罪対策課の伏見ですけどお…」伏見のその声に応えたのは、無愛想な印象を受ける無精髭の男。千葉─と呼ばれた彼は─何処となく熊を思わせるような、のそりとした動きで立ち上がったかと思えば貴方と伏見に近付き、伏見が手にしている雛人形にすっと手を伸ばした。暫しの間、雛人形をじろじろと眺めた後─彼は頷き、貴方の方を訝しげに見つめて「…これが"引き取り品"か……引き受けた。……ところで、後ろのは。」と首を傾げ)

  • No.85 by 大狼暁久  2024-06-06 22:43:05 


(/あれ、帰りも大和川警視が運転すると思って行きと同じ席に入っちゃってました……!大狼が運転するということであれば同じ席に滑り込んでからコーヒーに気付いた部分がなくなってしまうので、つじつまあわせのためにコーヒーに関しては運転が終わったタイミングで大和川警視から受け取ったことにさせていただきたく思います。不都合があれば修正します!)

(運転席に入るなり手にしていた小袋を全てコンソールボックスに収納する。持ったまま運転すると何か不吉そうだという理由からだが、それでも安心できずにペシリとコンソールボックスに護符を貼り付け。何事もなく署につけばホッと一息──二人の様子から何事もないだろうことはわかっているが、呪物を乗せていることに折り合いがつけられるかと言われれば話は別で。小袋片手に車のキーを抜いたところで大和川警視に差し出されたコーヒーに「すみません」と恥ずかしそうに受け取る。大分時間が経ったせいか、缶の表面には水滴が張っており……表面をハンカチで拭ってから片手にコーヒー、片手に小袋を持ったまま貴方の問いに頷き、後を追って歩く。地下への階段を興味深そうに見回したのは初めのことで、降りるにつれて下がる体感温度に眉を寄せ。神仏課の扉が開いたことでより冷えた空気に今度こそ身震いすると、室内をくまなく観察する。やはりと言うべきか気になったのは見慣れない白い扉と注連縄で、薄茶色の瞳を細めて注視しようと──したところで、貴方の声に意識を戻す。千葉さん、そう呼ばれた男性に水を向けられれば「本日付で怪異犯罪対策課に配属されました、大狼です。よろしくお願いします」と、手に物を持ってさえいなければ敬礼をしていたであろうハキハキとした声音で自己紹介し。それから、蔵から持ってきた複数の小袋を見せると「此方も引き取りをお願いできますか?雛人形に付属していた品でして」と問いかけ)

  • No.86 by 伏見静  2024-06-07 17:13:15 


(いえいえ、こちらこそ色々と勝手に描写してしまってすみません…!)

(千葉は相変わらずの無表情を浮かべたまま─貴方の自己紹介に軽く頷いただけで、差し出された小袋を文句一つ言わずに受け取ってはじろじろと眺める。その後、彼は一旦背中を向けた後に伏見の方を振り返り、「……了解した、"忘却"作業に入る。…伏見、救出の方は任せた」と、何処となく慣れた調子で声を掛けた。伏見も伏見で理解したのか─自身と貴方に背中を向けた千葉の方へと溜息混じりに歩み寄って、白い扉へと向かう。─注連縄に囲まれた白く重厚な扉はただ静かに鎮座しており、そこには一種の威圧感や厳かささえも見て取れた。先に到着した千葉がドアノブに手を掛けて軽く捻ったかと思えば、がちゃり、と些か拍子抜けする程に軽い音を立ててその扉が開く─端から見れば、その扉の繋がる先は神仏課オフィスの無愛想な壁─つまり、先が無いように見える。だが、千葉と伏見を初めとした─神仏課の面々の目には違う光景が映っていた。扉の先に広がるのは穏やかな花畑であり、中心辺りには─丁度粘土で人型を造形したような、生白い物体がぼんやりと佇んでいる。そして、その物体のほど近い周辺には─今回の被害者と思われる、中年から10代前半辺りまでの女性達が存在していた。千葉は何も言わぬままにちらりと伏見を見遣った後、中心の白い物体へと近付いていき─花畑へ膝をついたかと思えば、雛人形と小袋をその物体の目があると思われる辺りへ高く掲げる。一方、伏見は─千葉の様子を横目に被害者達を救出し、先んじて扉を出ていった。そうして被害者を他の職員に預け、欠伸混じりに貴方の傍へ戻り─「…全く、悪趣味ですよねえ。」と独り言を零す。白い物体はふと、千葉の持つ雛人形と小袋に手を伸ばしたかと思えば─その指先から白い糸のようなものが伸び、するするとそれらを繭のように包んでしまった。二つの白い繭がそのまま物体の手元へと消えたのを確認した後、千葉は軽くお辞儀をしてから立ち上がり─扉の外へと足を踏み出す。その途端にばたん、と大きな音を立てて扉が閉まり、注連縄の紙垂が焼け落ちる。「……処理は終わった。…他に用が無いなら、早く帰れ」と無愛想な声に伏見は呆れたような様子で両手を上げ、貴方を見た後に踵を返し)

  • No.87 by 大狼暁久  2024-06-07 18:02:30 


(/お返事を書く際の参考にさせていただきたいのですが、描写されている白い扉の先は大狼のような霊感があるタイプにはもれなく見えるものですか?それとも特殊な条件がなければ見えないものですか?勝手に見えることにして不都合があっては申し訳ないので、大狼にも見えていてもいいものかをお聞きしたいです!)

  • No.88 by 伏見静  2024-06-07 18:09:23 


(記述し忘れておりました、すみません…!"扉の先"は大狼様のような霊感のある人間、及び神仏課所属職員には見えるものとなっております…!)

  • No.89 by 大狼暁久  2024-06-07 19:34:01 


(/お気になさらず!了解です、お答えいただきありがとうございます!)

(何事もなく小袋が自身の手を離れたことに安堵し、空いた手で首裏をさする。恐らくは忌避感からくる錯覚だろうが、此処の冷気とはまた別の悪寒がずっとしていて良い気分ではなかったのだ。千葉さんと貴方のやり取りを耳にし、歩き出した二人を目の動きのみで追う。何が起こるのかはわからないが、指示がない以上は余計なことをするわけにはいかない──そうして見守る先で見えた光景に目を疑った。扉がどこかと繋がっている、ということは薄々予測していたものの、花畑と……二人の姿越しでよく見えないが、”何か”がそこにいるらしい。困惑している間にも事態は進む──戻ってきた貴方の呟きに「悪趣味というより、理解の外です。……自分には何が起きているやら」と返し、困ったように扉の先を見やった。白い物体が何であるかもわからないし、何故被害者たちがそこにいたのかもわからない。意味のわからない状況に早々に理解することを諦め、千葉さんの言葉に貴方と目を合わせると共に神仏課を後にして。「とりあえず、回数制限に関してはなんとなくわかりました」と、扉が閉まった時に焼け落ちた紙垂を思い出して呟き)

  • No.90 by 伏見静  2024-06-08 20:55:19 


(「…ま、深く考えない方がいいですよお。」励ましとも、投げ遣りとも取れる言葉を吐いて─伏見は階段を上り始める。行きと同じ─カン、カン、と良く響く足音と共に冷えた空気が徐々に弱まり、生温い空気が貴方と伏見の身体を包んだ。程無くして─"怪異犯罪対策課"のプレートが掛かった半開きの扉が見え、その隙間からは大和川が貴方達へ穏やかな微笑みを向けながら─早く来い、と言わんばかりに手招きしているのが見える。伏見はその手招きに軽い瞬きを一つ、丁度人一人分が入れる程度の隙間へと─いつものように、その痩せた身体を滑り込ませた。「…やあ、お帰り。"処分"はしてもらえたかい?」伏見がええ、だのまあ、だのと生返事を返しつつもその問い掛けに軽く頷いたのを確認し、大和川は改めて伏見に問う。「……了解だ。…ところで、伏見。この後は暇かい?」伏見は唐突なその問いに小さく目を見開き、若干驚いた節はあったが─直ぐに普段の無表情に戻り、「…ええ、まあ…暇ですが。…それがどうしたんですかあ?」と訝しげに首を傾げた。大和川は両手を顎の下で組み、火傷痕の残る頬を上にして、伏見と同じように首を傾けながら─「なら、大狼くんに色々と案内してやってくれないか。ほら、何せ彼は今日が初日だろう。…"先輩"として、色々教えてやるのも良いんじゃないか?」そう微笑んでみせる。途端、伏見の表情は嫌悪に歪むが─当の大和川はそれを気にする様子もなく、貴方の方へ目線を向けながら「…大狼くんはどうだい?」と問い掛けて)

  • No.91 by 大狼暁久  2024-06-08 22:57:15 


(「ええ、そのようです」深く考えたところで理解が及ぶ筈もなく、貴方の言葉を励ましと受け取り頷いて。日常そのままの暖かな空気に包まれれば肺の中の空気を入れ換えるようにため息一つ。首筋を擽るくせ毛を払い、そっと目の動きだけで貴方の横顔を窺えば、今日一日で感じた印象からやはり頼もしい人だと再認識する。私的な部分は窺い知れぬものの、職務に関しては誠実で──自分にはわからない多くのことを判断できるようだ。怪異と呪いの違いといった知識もあるが、何より怪異に対するセンサーが鋭い。経験を積みさえすれば自分も同じように、少なくとも後手には回らずに済むだろうかと内心考え。貴方に続いて扉を潜り、共に大和川警視の机に向かっては二人の会話に耳を傾け。大和川警視の申し出はありがたい──彼女の言う通り、自分は配属されたばかりで待機中の業務もまだわかっていないのだ。真面目くさった表情で頷き「自分からもお願いしたいです。学ぶことは多いですから」と威勢よく言うと貴方の表情に気付き、眉を下げて「…ご迷惑でなければ」と付け加え)

  • No.92 by 伏見静  2024-06-10 12:55:27 


(「………まあ、別に何でも良いですけどねえ。」─投げ遣りな雰囲気を纏った言葉の割には随分と長らく沈黙を挟んだ後、伏見は如何にも渋々といった表情のまま─ようやく首を縦に振った。大和川はそんな伏見の様子に、何処か満足げな笑みを浮かべて頷いたかと思えば「…なら、決まりだな。…と言っても、うちは他の部署と違って…やる事はあまり無いんだけれどね。」怪異が出ない限りは、と言いながら両肩を軽く竦め、それ以上口を開かぬままに─彼女の座っているデスクの右端に積み上がっている書類の整理作業に移ってしまう。伏見は何を言うでもなく呆れたように溜息を一つ吐き、貴方の方へじとりとした目線を移し、次いで貴方の所持している護符へ思いを巡らせるような所作を見せた後、「……まずは武器の手入れですねえ。…ま、"これ"はかなり特殊ですから、あまり参考にはならないかもしれませんが…着いてきて貰えますかあ?」と言いつつ日本刀片手に踵を返し、怪異犯罪対策課オフィスの更に奥─ただでさえ薄暗い部屋の中、余計に埃臭く薄暗いドアのドアノブへと手を掛けた。がちゃり─と、表面上の古臭さとは少々釣り合わない、軽い音を立てて開いた扉の先には─物置のようなスペースがある。それらは以前大和川が段ボールに詰めていた武器が大半を占めていたが、その端に─一つ。他とは明らかに異なる、異質なオーラを放つスペースがあった。そこには蓋が半分ほど開いた小箱があり、中には─どくん、どくんと規則的に脈動する赤い肉塊がみっしりと詰められている。伏見は特にその肉塊について言及することは無く、徐ろに日本刀を抜いたかと思えば─その肉塊の中心辺りに向け、一切の躊躇なく突き刺した。日本刀が突き刺された部分から垂れる赤い液体は、日本刀の刃部分に勢い良く吸い上げられる。「……この刀はですねえ、怪異が素体なんですよお。…確か、"黒鉄の神"でしたっけ…人間を鉄の塊に変える怪異でしたねえ。」ですから、と前置きをした後、伏見は脈動する肉塊を無感情に眺めて口を開いた。「これも一応、成分的には100%"鉄"なんですよお?」その瞳からは何の表情も読み取れず、ただぼんやりとしているだけのようで)

  • No.93 by 大狼暁久  2024-06-10 21:02:25 


(貴方が了承の意を示したことに表情を和らげ、提案された内容に頷く。武器の手入れ……日本刀の手入れとくればなんとなく想像がつくが、護符にどういった手入れをするのかどうか、非常に気になる。貴方の後について歩いていけば、殆ど薄闇に紛れるようにしてそこにあったドアを興味津々で見つめ。「っ…失礼」扉を潜る瞬間の埃っぽさにけふ、と小さく咳を漏らしては口に手を当て咳き込んで、喉の引っ掛かりがなくなると室内をきょろきょろと見回す。妙な気配を感じる小箱に目を留めれば、近付くにつれて見える中身に目を疑って。「なん、だ、これ……」生々しい奇妙な肉が脈打つ様はただただ不愉快で、困惑と不快感が混ざった表情を見せる。貴方が日本刀を突き刺せば、うへえと言いたげに眉間の皺を深くして──「よく、わかりませんが。貴方の刀は鉄分を吸い上げて状態が維持できるもの……って認識で合ってますか」目の前で起こるグロテスクな現実をなんとか理解できる範囲内で飲み込もうと、現状手にしているヒントを繋ぎ合わせて仮説を口にし。不気味なものを見る目は貴方ではなく、肉塊のみに向けていて)

  • No.94 by 伏見静  2024-06-12 16:35:46 


(伏見は貴方から掛けられる言葉に「…ええ、まあ。」と曖昧な返答を返しつつも、視線を肉塊から動かす様子は無い。刃に吸い込まれる血の勢いが徐々に弱まり、やがてぽたりぽたりと床に垂れ始めた頃─徐ろに日本刀の柄を掴むと肉塊からずるり、とそれを引き抜いた。刃から垂れる血液を近くにあった布で拭った後、漸くそれを腰に提げていた鞘へと戻す。「…"怪異犯罪対策課"と銘打ってるのに、どうして怪異の力を利用しているのか…って思いましたよねえ?…こうするしか無かったんですよお。"黒鉄の神"は、どうしようも無かったんです。」言い訳とも独り言ともつかない言葉をぼそりと零し、部屋の出口へと足を進めた。開いた扉の向こうには、普段と同じように─大和川がデスクに積み上がった書類の整理をしており、扉の音に反応したのか─彼女はくるり、と貴方たちの方を振り向く。「…うん?ああ、伏見か。次は、そうだな…うちの資料室でも案内してあげるのはどうだい?」彼女からの穏やかなトーンで投げ掛けられた問いに対し、伏見は少し押し黙った後─如何にも渋々と言った風体で首を縦に振った。「…はあ、まあ…構いませんけど。……行きましょうかあ。」そうしてそのままオフィスを後にし、向かったのは─以前、貴方と伏見が来たことのある資料室。相変わらず"怪異犯罪対策課"のラックは居心地が悪そうに部屋の隅へと押し込められており、それを抜きにした所で─"怪異犯罪対策課"の占めるスペースはあまりに狭かった。伏見はその狭苦しいスペースの中に滑り込み、貴方の方をくるりと向き直る。「…まあ、知ってると思いますが…ここが、うちの資料棚です。」と溜息混じりに口を開いて)

  • No.95 by 大狼暁久  2024-06-12 21:05:14 


(貴方の言葉に目を向け、疑問に思ったかどうかを問われればゆるく首を振り。「いえ……あまり疑問には思っていません。怪異に対抗するためには怪異の力を使わねばならぬ、というのは理解できますし」毒を以て毒を制す、要はそういうことなのだろうと理解を示す。それからおもむろに口を開くと「……怪異犯罪対策課であって、”怪異殲滅課”ではないでしょう?無害化できるなら手段は問わないということも、対策の一種でしょうから」と、前向きながらに慰めとも励ましともとれる言葉を投げ掛け。貴方がその言葉にどう思うかはわからないが、少なくとも此方が貴方や怪異犯罪対策課の現状に対して、マイナスイメージを抱いているわけではないと伝わればいい。する、と入ったときのように扉をすり抜けて出ていった貴方を追い、ふと護符の手入れに関してを聞いていないことに気付く。さりとて貴方も自分も既に部屋を出てしまっていた後で。あまり参考にはならないと前置きはされていたが、本当に参考にならなかった──そこまで考えて後ろ向きな感想を振り払う。要は武器を使ったら、使っただけ力を補充すればいいのだ。護符が何の力を使っているかはともかく。陰陽道ということは記憶しているが……。思考を巡らせている間にも話はちゃんと聞いていたようで、貴方の声かけに頷くと後をついて歩き。資料棚まで案内されると、顎に手をやっては一瞬の躊躇いの後に「調べもの以外ではあまり来ることはなさそうですね」と返して。資料しかないのだから当たり前と言えば当たり前なのだが、道中ですれ違う者に奇異の視線を向けられることも考えれば足繁く通うことはないだろうと)

  • No.96 by 伏見静  2024-06-14 10:46:37 


(伏見は目に付いた真新しい資料─"かごめかごめ"のファイルを手に取り、「まあ、ですねえ…」と何とも曖昧な返答を返しつつ、貴方の言葉に緩く呟いた。どうやら伏見当人にも多少の自覚はあるらしく、その口調からは普段の嫌味っぽさが少しばかり抜け落ちている。その後は暫し押し黙り、ぱらぱら、と資料の頁を捲る音だけが資料室に満ちる─と、唐突にその静寂は途切れた。どうやら別の課が事件資料を探しに来たらしく、"あの資料どこやった"などと言い合う声が貴方と伏見の耳に届く。伏見はその声に反応すると面倒臭そうに資料から顔を上げ、貴方の方をじいっと見つめたかと思えば─ファイルを棚に戻し、「…面倒そうですから…帰りましょうかあ。」とだけ言葉を発した。そのまま貴方の横をすり抜け、迷路のような棚を迷う事なく抜けたかと思えば─資料室の扉に手を掛けた。だがタイミングが悪かったらしい、ちょうど入ってくる刑事たちと伏見が鉢合わせする形となってしまう。刑事たちは一瞬面食らったような表情を浮かべた後、"怪異犯罪対策課か"とでも言わんばかりに─伏見のことを無遠慮に眺めたかと思えばふん、と鼻で笑った。ふと、まだ年若い刑事が"俺らはあくせく走り回ってるってのに、お前らは呑気に資料の閲覧か?掃き溜め部署の癖に良いご身分だな"と嘲るような声を上げる。伏見ははあ、と面倒そうな溜息を一つ、その刑事をじとりとした眼差しで眺めたものの─特に何を言うでもなく、「…失礼」とだけ零しつつ、刑事たちの隙間をするりと抜けていった。挑発を無視されて苛立っているらしい刑事の矛先が、次は貴方へと向けられる。"大狼じゃねえか。お前も怪異犯罪対策課だろ?何でも捜査中に妙な言動とか行動したとか?"はん、と嘲るような笑い声を一つ、"死神と変人、お似合いのコンビだな"と口にした。その声に呼応するかのように他の刑事たちも笑い始め)

  • No.97 by 大狼暁久  2024-06-14 16:36:47 


(ふと聞こえた声に、自分も何かに目を通すか、と手にしていた資料から顔を上げる。同じタイミングで顔を上げた貴方と視線が絡み、次いで向けられた言葉には「はい」と返して。悪意ある噂話や道中で注がれた視線を思えば、面倒そうだというのは理解できる。資料をしまって後を追うと、貴方が刑事たちと鉢合わせしている場面に出くわした。それだけならばまだ何も思うことはなかったが──鼻で笑い、あろうことか嫌味を向けられれば良い気はしない。険しい表情をしそうになるのを堪えて、貴方に続いて資料室を出ようと足を踏み出し──聞こえた言葉にピタリと動きを止める。それが皮肉だとか、嘲りだというのはわかっているが、似合いだと言われて此方が不快になるとでも思っているんだろうかと呆れたような心地になり。ふ、と小さく息を入れ換えれば年若い刑事をひたりと見据えて目を細め。「似合いですか。今日組んだばかりのバディですが、別部署の先輩方にそう見えているなら何よりです─」穏やかに発した言葉は本心から。事実、引き寄せ体質の自分には殲滅の経験が豊富な貴方と相性が良いと一方的に思っている。続けて獰猛にも、挑戦的にも見える笑みを浮かべると「─苦労自慢は結構ですが、お忙しいなら俺たちに構う余裕はないのでは?それとも、別部署の者と立ち話で談笑することも仕事の内と?大変ですね、お疲れ様です」と、先程の”あくせく走り回っている”という言葉を取り上げて愉快そうな声音で言い。では失礼します、と吐いた言葉の意味を相手が咀嚼し終える前に、横をすり抜けて廊下に出る。背後から何か聞こえた気もしたが、仕事をこなしているのだろうと素知らぬ顔して貴方の元へ合流して)

(/大狼は冷静で理性的であってもことなかれ主義ではないので言い返してみました。毎回律儀に言い返すわけではないですが、噛みつかれてばかりは性に合わないという狼っぽい要素を少しだけ出したかった…!)

  • No.98 by 伏見静  2024-06-16 10:57:34 


(資料室を後にした伏見は、今資料室で何が起きているか、などには興味が無いようで─面倒臭そうな溜息を吐きながら怪異犯罪対策課のオフィスへと戻り、顔を上げて微笑む大和川への挨拶もそこそこに─自身のデスクにどかりと腰を下ろした。その後暫しの間、ぼんやりとした様子で薄暗い天井を見上げていたが─「…はは、また何か言われたな?伏見」書類整理が終わったらしい大和川の揶揄うような声に反応してじとりとした目線を向け、返事をする代わりに両肩を軽く竦めてみせる。「…ま、気にしてませんけどねえ。怪異にとっての"死神"なのは事実ですし。」その捻くれた物言いに大和川が苦笑した所で─貴方が戻ってくる、半開きの扉が僅かに開く音がオフィスに響いた。大和川は貴方の方に視線を向け、「やあ、お帰り。…本当にやる事がないだろう?他部署との情報共有…といったって、我々は神仏課と話をする程度だからね。」そこまで声を上げた所で、何かに気付いたかのように言葉を一旦止める。次いで、心做しかばつの悪そうな表情を浮かべつつ─「…おっと、そういえば…神仏課について詳しく話したことは無かったね、すまない。」と貴方に向けて頭を下げた。─彼女の話を総括すると、怪異犯罪対策課の協力者である"神仏課"なる部署は─呼称「知らずの神」という名の神的存在を保有する部署であり、怪異犯罪対策課で対処し切れない"何か"が出現した際に頼る場所であるとのこと。「知らずの神」は呪いなどのあらゆる物事を"無かった事"に出来る代わり1日に1度しか利用できず、自身に関連する人間以外が使用するとその人間諸共"無かった事"にしてしまう神であり、その神の使用権限は千葉という男に一任されていること。神仏課の面々は全て古い因習の残る村や神社の生まれであり、千葉は「知らずの神」を元々崇めていた、"ある季節になると複数の家から子供を3人選び、黒い着物を着せて動物を解体させる"という奇妙な風習が残る村の出身であるということ。大和川はそこまで語り終わった所でふうと息を吐き、「…ま、という訳だ。我々は怪異に対処することはできるが、所謂呪物に対処することはできない。そうなると、彼らの出番…という訳だね。」と締め括って微笑み)

(とても好きです…!)

  • No.99 by 大狼暁久  2024-06-16 19:41:43 

(戻るなり待機中の業務が何もないことを改めて大和川警視に言われ、肯定の代わりに苦笑を浮かべる。強いて挙げるなら殲滅に備えての軽い準備運動なり柔軟運動なり──殲滅などで急に激しく動いて足など痛めたくはない──を自主的にするくらいしか、待機中にやることが思い浮かばなかった。そのまま自分のデスクに着いたところで、言葉を切った大和川警視に首を傾げ。その理由は直後に明らかになり、ああと納得する。謝罪に対して「気にしないでください」と当たり障りのない返答を投げ掛けたところで、彼女の話に聞き入る。その反応は始めはただ真顔で頷くといったものだったが、次第に頭の中で情報を整理するように目線を空中にさ迷わせ。締め括りの言葉に「なるほど、わかりました」と頷きを返してから「個人的に色々と気になる部分はありますが、踏み込みすぎるのは良くなさそうですね」と感想を呟き。知らずの神──害がないだけであれも怪異の一種なのだろうか。あらゆる物事をなかった事にする力は便利だが、回数制限や縁付いた者しか利用できないという条件以外にも何か代償があるのではと考えてしまう。或いは”そう在る”存在であって代償などないのかもしれないが──考えても仕方ないかと首を振って。案内を受ける前にデスクに置いていっていたコーヒーのプルタブに指をかけて開け、ちびりと飲んではややぬるくなったそれで喉を潤して)

(/わーい!お気に召していただけたようで嬉しいです!)

  • No.100 by 伏見静  2024-06-20 13:48:11 


(伏見は暫しの間、大和川と貴方の話を黙って見守っていたが─ふと、デスクに放り出してある携帯に目線が落ちた。その後デスクに両手を着いたかと思えばすっくと立ち上がり、そのまま踵を返してオフィスの扉から出ていく背中に─「伏見、何処へ」大和川のごく軽い呼び掛けが届いたらしい。だが、かと言って特に彼女や貴方の方を振り向くという訳でも無く─「……別に、何でもありませんよ。…羽賀さんに呼ばれただけですから。」とだけ言い残し、「おい、伏見。」と呼び掛ける大和川の声も無視したままに─オフィスを後にしてしまった。貴方と大和川だけになった部屋に、暫しの気まずい沈黙が満ちた後─大和川は呆れたように肩を竦めながら溜息を一つ吐き出し、貴方に向けては何処か引き攣ったような苦笑いを浮かべてみせる。「…はあ、全く…すまないね。決して悪い奴では無いんだが、少し行動に突発的すぎるところが…おっと、相棒の君なら…改めて言わなくても分かるか。」─一方、オフィスを後にした伏見は廊下を猫背のままにのしのしと歩き、彼に連絡を寄越した当人である羽賀の待つ場所─神仏課のオフィス前へと到着した。相変わらずへらへらとした軽薄な笑みを浮かべたまま、「や」と軽い調子で手を振る羽賀にじとりとした目線を向けつつも─「…どうも。」と頭を下げる。羽賀は伏見に頭を上げさせた後、振っていた手とは逆の手を差し出す─そこには真新しい護符が乗せられており、怪訝な表情をする伏見に対して羽賀は「これ、オーガミくんに渡してあげてよ。前のやつは情報料代わりだったからさ、退魔の力が弱かったんだよね~。でも、これはちゃんと書き直したやつだからさ…パワーは比べ物になんないよ?」と悪戯っぽく笑ってみせた。伏見ははあ、だのああ、だのと呆れたような声を発しつつ、その護符を受け取ると再び怪異犯罪対策課のオフィスへと戻ってきて)

(返信が遅れて申し訳ございません…)

  • No.101 by 主!  2024-06-20 15:51:06 

主/よろしくお願いします!

  • No.102 by 主!  2024-06-20 15:54:27 

主/私、オリキャラを使用するんですけど、いいですか、?
(もしいいなら、設定を載せるので見てください!)

  • No.103 by 伏見静  2024-06-20 15:55:58 

>101

(関係の無い方のコメントはお控えください。)

  • No.104 by 主!  2024-06-20 15:56:21 

主/もし、みなさんが、私のオリキャラの設定とかを許可してくれた場合は、そのオリキャラを使用します!

  • No.106 by 伏見静  2024-06-20 16:00:57 

>101
102
104
105様

(大変失礼ですが、コメントの意味を理解していらっしゃいますか?>102でこのトピックに関係の無いコメントはお止めください、と申し上げているのですが。)

  • No.108 by 大狼暁久  2024-06-21 11:10:01 

(貴方が立ち上がったのを見て浮かせかけた腰を、会話を聞いて再び沈める。貴方の呼び掛けが無い以上はついていくべきではない。するりとドアをすり抜けていく背中を見送ると大和川警視の言葉に曖昧な笑みを一つ返して「そうですね、慣れるまで驚かされるばかりになりそうです」と口にする。無意識ではあるが、貴方に合わせようという思考が前提にあると受け取れる言葉だった。デスクに置いたコーヒー缶を持ち上げ、もう一度喉を潤す。理想的なのは目配せ一つで意図を察することができるバディなのだが──かなり長い付き合いが必要になるだろう。「そういえば、伏見警部補はいつからこの部署に?配属当初からああいう感じだったのですか?」ふと浮かんだ貴方への興味をそのまま大和川警視へと向ける。本人に聞かないのは幾ら好意的な問いであっても不躾だろうと思ってのことで。答えを知る前に戻ってきた貴方に、質問を聞かれてはいなかったかと気まずそうに目線を泳がせておかえりなさい、と声をかけて)

(/何やら妙な方がいらっしゃっていたようで、昨日はお疲れ様でした。1対1カテゴリの意味を深く考えない方がいるのは嘆かわしいですね……。返信遅れに関しては気にしていませんが、一週間以上は間が開きそうだと思った場合はご連絡くださると嬉しいです!重ねて申し上げますが、昨日は本当にお疲れ様でした。迅速かつ毅然とした対応、素晴らしかったです!)

  • No.109 by 伏見静  2024-06-21 12:10:39 


(部屋に入ってきた伏見は、貴方と大和川をさして興味も無さそうにちらりと一瞥しただけで─「…はあ、どうも。」と普段通り、何処か気の抜けたような生返事を返す。大和川は貴方の問い掛けにううん、と首を捻った後、何を思ったか─伏見当人に対し、「伏見。大狼くんに"あの事"を話しても構わないかい?」とぼかしてはいるものの、半ば直接的にも近い問い掛けを投げた。その言葉に反応した伏見の眉がぴくり、と動いたかと思えば─面倒臭そうに視線を持ち上げ、大和川を見据えては「…はあ、まあ。…大和川警視が、大狼巡査を信用できると思うなら…別に良いですけど。隠すようなことでもありませんしねえ。」と億劫さが滲み出る口調で答えた後、デスクにどすんと腰を下ろす。大和川はふ、と軽く微笑んでから頷き、貴方に向き直って─普段通りの、穏やかで明朗な笑みを唇の端に浮かべて口を開いた。「…伏見はね、この部署が設立された当初からのメンバーだよ。元々は私と伏見、そして─高槻の3人しか所属していなかったんだ。伏見は昔からずっとああだったよ…今も相変わらず掴めなくて、不気味で、不思議な男だ。」そこまで語り終わったところで彼女は一旦言葉を切り、既に興味を無くして目を閉じている伏見を一瞥した後─打って変わって真剣な表情を浮かべる。「…うちにはもう一人…伏見の"前の"相棒、まあいわゆる…君の"前任"だね。その人物が所属していたんだ。でも、彼は…」そこで一瞬口籠ったものの、意を決したように唇を噛んで言葉を続けた。「怪異に殺されたんだ。…それも…伏見の、目の前でね。…それを引きずってる、という訳じゃないとは思うんだが…伏見は、君が来るまではバディ候補を徹底的に拒絶し続けていたのさ。…見ている限り、伏見は君の事を嫌っている訳じゃない。」睡眠を阻害されて苛立っているのか─眉間に皺を寄せ、ううん、と低い声で唸り始めた伏見を一瞥し、彼女は言葉を止める。「…だから、君には改めて頼みたい。…伏見を、私の大事な部下を…どうか、見捨てないでやってくれ。」大和川はそう締め括り、貴方に向けて深々と頭を下げ)

(そうですね…急に来られたので驚きましたが、勝手に一人で話を進めているところを見るに何も反応せずに放置すると余計にひどくなるのでは、と思いましたので…。了解致しました…!遅れそうな際は連絡させて頂きますね…!)

  • No.110 by 大狼暁久  2024-06-23 01:35:54 

(大和川警視が貴方に対して放った問いかけに、本人を抜きにして不躾な質問をしていたことがバレやしないかと薄茶色の瞳を泳がせて。自分のデスクに戻る貴方の様子からして、気を悪くされたりはしていなさそうだと判断しほっと息をつく。「設立当初から……」大和川警視の話を聞いて、思わず漏れ出た呟き。目の隈や痩せた頬でわかりにくいが、年の頃は自分と殆ど同じであろう貴方が卓越した判断能力や高い殲滅力を持つ理由に納得がいった。次いで語られる前任の話には目を丸くして。以前のバディ候補から死神とバディを組むのは不快だなんだと言われていたことは聞いていたが、そういえば前任のバディの話は聞いたことがなかったように思う。道理で死ぬなと言われるわけだ、と目線を動かして貴方を一度見つめ、それから深々と頭を下げた大和川警視に「頭を、上げてください」と静かな声で伝える。貴方の睡眠を阻害しないよう声を潜めてはいるが、その声には芯が通っていて。「一個人の考えですが、誰かを見捨てた人間は、誰かに見捨てられても文句は言えないと思っていまして。……俺は見捨てられたら文句を言いたい人間なので、自分から誰かを見捨てることはありません」と、真顔で私情を明かし。それからふと表情を緩め、微笑みを浮かべ。「伏見警部補のことは掴み所のない人だとは思っていますが、好ましくも思っています。見捨てようなどとは思いません」不気味で、不思議で、だからこそ面白い人だと思う。相棒になれて良かった──とまではまだ出会ったばかりなので言わないが、共に行動していて苦を感じないことは確かなため、その思いを言葉に乗せて。言い終えてから気恥ずかしい内容を聞かれてはいないかと貴方に再度視線を向けて確認を)

  • No.111 by 伏見静  2024-06-24 20:58:40 


(「………」伏見は貴方の視線に気付く様子もなく、呑気に寝息まで立てて─ごく静かに寝入っている。顔を上げた大和川も貴方に釣られるようにして目線を伏見へと向けた後、改めて貴方へと視線を戻しながら─「……ありがとう。そう言って貰えると、嬉しいよ。」普段と同じ、穏やかで快活な笑みを浮かべてみせた。その後、彼女は大きく伸びをしながら何がしかの作業に戻り、暫しの沈黙がオフィス内に満ちる。─と。ふと、その静寂を断ち切るかのように─伏見が大きく欠伸をしつつ、クマの浮かぶ瞳をゆったりと開いた。「……お話は終わりましたかあ?」と間延びした口調で貴方に問い掛けつつも、やはり答えは聞かぬままに先程の大和川と同じような伸びを一つ。感情の読めない表情のまま大和川のデスクにひょい、と手を伸ばしたかと思うと─必要最低限の情報だけが几帳面にファイリングされた『かごめかごめ』の資料を手に取り、退屈そうにページをぱらぱらと捲る。"神仏課持込済:責任者 千葉亮司"と赤文字で銘打たれたその資料には、つい数時間前に貴方と伏見が相手をした怪異の情報が記されていた。伏見はふと視線を上げたかと思うと、貴方に向けてそのファイルを揺らしながら「……見ますかあ?」と問い掛けて)

  • No.112 by 大狼暁久  2024-06-25 09:43:23 

(大和川警視の言葉に返事はせずともふ、と笑みを返し、それから懐の護符を取り出して少しの間眺める。他の武器を選ぼうとするとうなじがピリつくのは何故なのか、考えても答えは出ずにしげしげと観察し。貴方が動いたのを見とめて懐に護符をしまい直すと「終わりました」と答え、貴方が引き寄せたファイルを目で追って。興味の眼差しに気付いてか視線を上げた貴方とパッチリ目が合うと、気まずげに目を逸ら──そうとして、揺らされたファイルに動きを止め。「見ます」とハッキリした声音で言い切るのは興味半分、手持ちぶさた半分で。席を立ち、貴方のデスクに歩み寄る姿は落ち着いているが、どこか飼い主に呼ばれた大型犬のようなそわそわとした雰囲気を纏って)

(/今週からリアル多忙につき、少々返事が遅れぎみになりそうです。なるべく早めのお返事を心がけますが、日数が開いてしまうかもしれません。すみません……!)

  • No.113 by 伏見静  2024-06-25 12:51:05 


(どうやら伏見は、気まぐれに声を掛けただけだったらしい。自身の掛けた言葉に露骨に反応して近寄ってきた貴方をちらりと一瞥したかと思えば─手にしていたファイルをもう一度だけぱらぱらと捲った後、それを貴方に差し出しつつ「…はあ、お好きにどうぞ。中の情報が"消える"前に見てくださいねえ。」と声を掛けた。ファイルを完全に貴方に手渡した後、伏見は大きく伸びをして─何かを思い出したように「あ」と小さく声を上げる。スーツの胸ポケットに入っている、几帳面に小さく畳まれた紙切れ─羽賀から渡された護符を手に取り、ぞんざいな手付きでそれを広げた。幸い、畳まれていたお陰で千切れたりはしていないらしい─手の平より少し大きなサイズの、縦に長い和紙には何か分からぬ言語が筆で綴られており、心做しか─貴方が手にしているものよりも厳かな雰囲気を放っている。伏見は破れたりしていないかだけをざっと検分した後、それを掴むと「…これ、羽賀さんから預かってまして。…『ホンモノ』…だそうですよ。」─貴方に向けて護符を差し出しつつ、今しがた貴方の懐に仕舞われた護符を指差し)

(了解です…!お気になさらず…!)

  • No.114 by 大狼暁久  2024-06-27 09:28:47 


(「”消える”……まさか、あの神の影響ですか?」ファイルを受け取り、掛けられた言葉の意味に思考を巡らせて。どこまで無かった事になるのかわからないが──記録まで消えてしまうものなのかと空恐ろしい思いを驚きと共に一言溢し、開いたページに目を通す。中身は資料室にあったファイルの例に漏れず、簡易的な情報のみが記されている。紙の上に並ぶ字を目で追っては怪異の情報に目を通し、もし消えるとするならこの部分だろうと予測を立てた。怪異の存在そのもの、発生自体が無かったことになるのなら、情報が残るはずもない。理解できなくとも道理である。「……記憶は消えないだろうな」恐る恐るといった呟きは貴方に向けてというよりも独り言で。理解できぬ存在への恐怖が再び沸き上がってくるのを苦々しく思っていると、貴方があげた声に顔を上げる。差し出された護符に目を留めて「羽賀さんからですか?ありがとうございます」とファイルを一度机に置き、護符に手を伸ばして。「…っ」触れた瞬間に手の内から脳天まで走った何がしかの感覚に瞳を揺らすと、護符を手にしたまま額に手を当てる。そのまま一度二度頭を振って感覚を逃がすと「…護符の違いはわかりませんが、強力なものだということはわかりました」と眉間に皺を寄せたまま頷き。懐にあった三枚の護符を取り出しては、新たに貰ったそれと見比べて──「今までのと合わせて使うのは、ありでしょうか」と首を傾げ)

(/強力な護符をいただけたとのことでしたので、御縁も強力になったような描写を挟んでみました。特に何かが強化されたというわけではありませんが、今後大狼に強化が入る際に心なしか強化率が上がる……といいな~!
それから新しく貰った護符に関しての質問なのですが、現在持っている三枚それぞれの上位互換として三枚いただけたのか、或いは現在持っている護符の力が全て統合された一枚をいただけたのか、枚数と能力に関して認識のすり合わせを行いたく思います!複数枚であればその様に描写されていると思うので多分一枚なのだろう、と思っていますが、すれ違いがあったら大変なので念のため……!)

  • No.115 by 伏見静  2024-06-29 16:20:40 


(伏見は貴方に護符を手渡し、一仕事終えたとでも言わんばかりに息を吐き出す。貴方の呟きを耳聡く拾ったらしい伏見は、嘲笑うように鼻から息を吐き出した後─椅子に深く腰を下ろす。キャスター部分がぎい、と僅かに軋む音を立てているのもお構い無しに腰を伸ばし、貴方に向けて「…まあ、別に…記憶までは消えないと思いますよお。あれはただ、それが"在った"という事実を無くすだけですからねえ。」と呟いた─と、その言葉が終わるか否か。『かごめかごめ』のファイルに綴られていた文字が空中に浮かび上がり、空気に溶けるかのように消えていった─伏見はその光景を退屈そうな眼差しで見守り、猫のように大きな欠伸を一つ。貴方の問い掛けには大して興味もなさそうな雰囲気を保ったままに「…はあ、別に羽賀さんから使い方の指定はありませんでしたし…お好きにどうぞ?」と、聞きようによっては些か呑気にも聞こえる返答を返した。その後は一切の興味を無くしたかのように首の辺りに手を当て、ごきごきと骨を鳴らしながら緩く目を伏せて)

(その認識で大丈夫です…!書き方が曖昧で申し訳ございません…!)

[PR]リアルタイムでチャットするなら老舗で安心チャットのチャベリ!
ニックネーム: 又は匿名を選択:

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字 下げ
利用規約 掲示板マナー
※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※必ず利用規約を熟読し、同意した上でご投稿ください
※顔文字など、全角の漢字・ひらがな・カタカナ含まない文章は投稿できません。
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください

[お勧め]初心者さん向けトピック  [ヒント]友達の作り方  [募集]セイチャットを広めよう

他のトピックを探す:1対1のなりきりチャット







トピック検索


【 トピックの作成はこちらから 】

カテゴリ


トピック名


ニックネーム

(ニックネームはリストから選択もできます: )

トピック本文

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字

※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください
利用規約   掲示板マナー





管理人室


キーワードでトピックを探す
初心者 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 部活 / 音楽 / 恋愛 / 小説 / しりとり / 旧セイチャット・旧セイクラブ

「これらのキーワードで検索した結果に、自分が新しく作ったトピックを表示したい」というご要望がありましたら、管理人まで、自分のトピック名と表示させたいキーワード名をご連絡ください。

最近見たトピック