伏見静 2024-05-20 07:55:48 |
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(/御相手に選んでいただきありがとうございます、願望を呟くトピの979です。まずは背後から失礼します。提示した簡易PFに性格や人柄をちっとも書いてなかったので改めてイメージだけお伝えしますと「飄々としていて自然体」「真面目で一本気質」といった感じで、柔軟性のある冷静な青年を想定しています。年齢は23歳を予定していますが、主様のご希望ご要望に添うことも可能です。向こうで仄めかしました通り過去に神隠しに遇った等の設定を生やしたいと思っておりまして、その内訳を「怪異から逃げていたら見たことのない荒廃した神社に迷いこんでしまい、そこの主(神様)に一晩匿われた」「以降霊感に目覚めた」というようなものとしたいのですが、大丈夫でしょうか。
また、バディものとのことでしたが、トピ名から何らかの組織であることは掴めたものの、警察なのか探偵なのかはたまた……といった具合でざっくりと雰囲気のみ掴んでいる形です。具体的にどういった背景+舞台があるのかも教えていただければと思います。
質問攻めになってしまってすみません……!詳細を煮詰めてからの方がPF作成や展開の想像が捗りそうなので、PFの提出は今暫くお待ちいただけると幸いです。)
(こちらこそ、あちらの方でお声掛け頂きありがとうございました。バディ様の年齢・性格等ですが…今の時点でかなり好みですので、匿名様の想定なさっているご予定通りで大丈夫です…!設定の件も大丈夫ですので、どうぞご自由に過去・設定等盛って下さい…!匿名様の方からもこちらのキャラ…伏見静に対する質問・修正等があれば遠慮なくどうぞ!
伏見とバディ様の所属ですが、【人知を超えた、「怪異」の手によって行われた犯罪に対処する部署】という名目こそ立派ですが、実質的には警視庁の掃き溜め部署である「警視庁 怪異犯罪対策課」となります。使用する部屋も常に薄暗く埃臭い部屋で、一つ上の階にある捜査二課のオフィスの灯りとクーラーを取り込むためにドアが半分開いている…ような状態です。怪異犯罪対策課の主な仕事内容としては【一切の外傷が無い、失血死の遺体】、【手足がキューブ状に切断されているものの、出血の痕跡は無い遺体】…などの人間の犯行では有り得ないであろう遺体を調査・検死(こちらは専門の職員のみ)し、場合によってはその犯行を行った怪異の殲滅作業も執り行う…というような形です。伏見とバディ様が駆け回ることになる舞台は東京の郊外~場合によっては路線バスが2時間に一本しか出ないような片田舎まで様々です。伏見は調査、および殲滅の両方を担当する非常に優秀な職員ではあるのですが、性格に難があるせいで周囲からは「死神」と呼ばれて避けられています。バディ様が伏見に割り当てられることとなった背景ですが、以前の伏見のバディが怪異によって死亡した為、新しく入ってきたバディ様が割り当てられることになった…という背景を想定しております。今のところ「怪異犯罪対策課」の説明は以上となりますが、他に説明がご入用でしたら、遠慮なくどうぞ…!
いえいえ、大丈夫ですよ。こちらこそ、いきなり長々と語ってしまってすみません…!PFの提出も特に急ぎませんので、ご自由に作ってくださいね…!)
(/とてもわかりやすく丁寧な説明ありがとうございます!お陰で周囲の環境などは大まかに把握できたと思います。警察関連のことは無知で階級等調べながらPF作成を行っています。そこで新たな質問なのですが、階級などの指定などはありますか?
調査などで一般の方向けの聞き込みなどを行う場合、混乱や疑念を避けるため課の名前を伏せて階級を提示しての聞き込みがあるかと思いますので(イメージが違っていたらすみません)描写不足にならないよう階級も設定しておこうと考えていて、ご希望があれば添いたいと思います。細かくて申し訳ないです。
また、当方のキャラが怪異犯罪対策課に配属された経緯を現在二パターン考えておりまして、「1:怪異犯罪対策課に思い入れがあり、巡査として一度交番勤務を勤めた後すぐに怪異犯罪対策課への異動を希望した」もしくは「2:勤務中、タイミング悪く憑かれて霊障などの現象が頻発したため押し込めるようにして配属された」のどちらかの状況を考えております。
両者の状況の違いですが、まず前提として此方のキャラには神隠し事件以降に霊・怪異などを惹きやすくなったといったような特徴を備えようと考えてます。物語の進行の邪魔にならないよう憑かれる頻度などは低めにするつもりですが、怪異との対峙の際に体質を利用して囮になったりする展開とかいいな……とふんわり思いまして……。
その体質を持っている上で、1は怪異犯罪対策課に以前所属していた誰か(前任バディの方でも別の誰かでも)の世話になったことがあって対策課を希望した、というような背景を。2は文字通り自分の意思ではない異動、という背景を想定しています。前者でも後者でも仕事に取り組む姿勢や怪異に対する”被害を受ける人を減らしたい”という思いは変わらないので、主様の好みに合った方を採用したいのですが如何でしょうか……!)
(それならば良かったです…!警察組織を名乗ってはいますが、此方も警察関連の知識はテレビで見た程度の乏しいものですのでご心配なく!階級等にこちらからの指定はございませんが…一応伏見の階級が警部補となっておりますので、あまり上の階級はお控え頂けますと幸いです…!そうですね…どちらも素敵なのですが、しいてどちらか言わせていただくとすれば…2の方が個人的に好みです!所謂引き寄せ体質ですね、了解しました…!伏見が正反対な感じなので、正直なところそちらの方が有り難いです…!伏見のPFも鋭意作成中ですので、お待ち下さい…!)
【名前】大狼 暁久(おおがみ あきひさ)
【年齢/所属】23歳/警視庁 怪異犯罪対策課 巡査
【容姿】天然パーマの黒髪をウルフカットにしており、前髪は真ん中で分けて目に届く長さで切り揃え後ろ髪は肩甲骨まで届く長さをうなじで結んでいる。鋭い目には薄い茶色の瞳を持ち、目付きの悪さを隠す目的で伊達眼鏡を着用している。鼻が高くエキゾチックな顔立ちで肌の色は血色が良く健康的。身長は186cmと高く、細身で筋肉質。身のこなしはしなやかで、どこか野生の獣を思わせる雰囲気を纏っている。仕事中はなるべくスーツを着るが、私服では暗色のカーディガンやロングコート、黒いシャツにズボンと暗めの色の服装を纏う。
【性格】真面目で一本気質、任された仕事に対する責任感が強い。なるべく前向きな思考でいるよう努めており飄々としていて感情的になることが苦手。常に理性的であることを好んでいる。ストレスがかかると我慢して溜め込む傾向にあり、不調や動揺状態に陥ると極端に口数が減る。対人関係は不器用で、自身の体質から悪影響を与えないようにと一線を引くため当たり障りがなく消極的。体質に理解がある相手には自然体で接する。過去の経験から神仏の類いには畏敬の念を抱いており、怪異に対しては「情を抱くと好かれやすい」という話を信じて何の情も抱かないように心がけている。
【備考】一人称「俺」二人称「あんた/貴方(他人行儀)/伏見警部補(初対面時)/○○(呼び捨てもしくは呼び方に指定があった場合)」
一般家庭の生まれ。子供の頃に神隠しを経験している。山遊びの最中に質の悪い”何か”に追われ、山道を登り逃げ惑った先にあった荒れ果てた神社に逃げ込んだところそこの主に匿われた。帰宅したら一晩経っており、山遊びを禁じられた。一度こっそり山道を辿ってみたら神社に続く道はどこにもなく、以降は神仏に畏敬の念を抱くようになった。
神隠しの一件の後に霊感に目覚め引き寄せ体質になってしまい一時期はかなり混乱したが、家族に連れていかれた神社にて引き寄せ体質の原因が神隠しの際に接触した神社の主の気配の名残に依るものと判明した。美味しそう、綺麗、良いもの、力が湧きそう──表現は多々あれど、悪いモノには魅力的に映るらしい。縁を作らないことが大事という助言を参考に日常生活に戻ったものの、時折どうしても憑かれることがあり、そのせいで怪異犯罪対策課に押し込められる形での配属となった。
自宅は民間の集合住宅、趣味はゲームや室内筋トレなど自宅でできること。憑かれることを避けるため、私生活では不要不急の外出を避けている。
(/一先ずPFが完成しました!狼のような青年がやってみたくてこのような形になりました。配属時点では怪異犯罪対策課の仕事内容に関して大狼は殆ど無知を想定しており、バディである伏見静様に対して初めは受け身かつ消極的になりそうですが、本来は積極的に囮になることを提案したりと仲間を大切にする青年をイメージしています。思い付く限りのことは書き出せたと思いますが、気になる点や修正が必要な部分がございましたらお申し付けください……!)
(お待ちしておりました!とても素敵なバディ様とお会い出来て、嬉しい限りです…!特に修正をお願いしたい点や気になる点はございませんので、そのままで大丈夫です…!伏見のPFも完成致しましたので、記載しておきます…こちらも修正点などあれば遠慮なく仰ってください…!とことん不気味かつ不健康な男に仕上がっていると思います…!)
名前】伏見 静(ふしみ しずか)
年齢・所属】24歳・怪異犯罪対策課
階級】警部補
身長】185cm
容姿】髪質は艶がなく、手入れ不足が顕著なパサついたストレートの黒髪。だが瞼の上に掛かる長さの前髪だけが緩くウェーブしており、元の陰気そうな印象に加えて不気味さまでプラスしている。眼球と瞳孔が大きいからか、妙な威圧感を帯びた黒の瞳は物憂げに垂れた瞼に半分程が覆われており、お世辞にも目付きが良いとは言い難い。肌は健康的な色白を通り越して最早病的なまでに青白く、体格もかなりの痩身で細身、頬が若干痩けている。持ち前の不気味さと眼の下に浮いた深いクマのせいでその殆どが覆い隠されているが、当人の顔立ち自体は─美しい弧を描いて伸びる眉、涼やかに通った鼻筋、濃密で長い睫毛に覆われた瞳、肉が薄く無愛想な割に艷やかな輝きを放つ唇─と、かなり整っている方。仕事の際の服装は喪服のような黒いスーツの上下に黒いネクタイを締め、手にはレザー素材の黒い手袋を嵌め、晴雨両用の黒いレース付き日傘を差している─という不気味極まりないもの。自分の身だしなみには気を遣っていないようだが、履いている革靴の先端は常に美しく磨き上げられている。普段はモノトーンを基調とした服装に身を包んでいるが─誰も休んでいる所を見たことがない程根っからの仕事人間の為、私服を垣間見ることはほぼ出来ない。
性格】「静」の名が示す通り底無しに物静かで穏やかであり、他人に対して声を荒げることなどは滅多に無い。無い上に、本人曰く悪気がある訳ではないらしいのだが─少々語尾が間延びしている喋り方のせいか、他人にはそれが嫌味っぽく聞こえる。両肩を揺らして自虐的に笑う癖があり、怪異犯罪対策課の同僚やら上司やらは慣れているので気にしないが、別部署の上司や同僚からの印象はあまり良くない。時折しれっと嫌味も言うが、その際に聞き返しても大抵は「…さあ?そんな事言いましたかねえ…聞き間違いじゃないですか?」と知らぬ振りをされるので、伏見と上手く付き合うには彼の嫌味を気にしない事が一番である。
備考】一人称(滅多に出さない)「僕」/二人称「貴方」・「○○(名字)さん」・「大狼巡査(初対面時からしばらく)」
常にハンカチを口に当てて酷く咳き込んでいるが、別に体調が悪い訳では無く無意識に出てしまうだけとのこと。以前のバディは底無しの熱血漢かつ向こう見ずであり、何事も何処か達観しているような態度の伏見とは─正に正反対だった。故に少女の姿を取っていた怪異の外見に騙されて彼女を助けようとし、伏見の全てを見透かすような黒い瞳の目の前で─悍ましい本性を表した怪異に、無惨にも身体を食いちぎられてしまった。その際のことを未だに引きずっている、という訳でも無いが─その後は暫くバディ無しで単独行動をしていたが、単独行動を良しとしない上司から新たなバディ様を割り振られることとなった。怪異の殲滅には黒い柄に金色の蝶が彫られた日本刀を使用し、一太刀で怪異を斬り捨てる。
周囲からは不気味な容姿と口調のせいで「死神」やら「幽霊」やらと散々に呼ばれて避けられており、捜査一課の連中には「怪異犯罪対策課は『伏見静』とか言う本物の怪異を飼っているらしい」などと言われているが、本人は全くもって気にしていない。
(/なんて素敵なPF……!伏見様の姿形が鮮明に思い浮かべられるようです。こちらからも特に修正していただくような部分はありません、というより素敵過ぎて修正をお願いするのも烏滸がましいというか……!一見して不気味で不健康な男性が実は顔立ちが整っているというギャップが堪りません!そして日本刀使い……!かっこいい!
PFを拝見させていただいてPFそのものに気になった点などはありませんが、職務上携帯が可能そうな警棒や拳銃を除き怪異の殲滅に向けての武器や装備の類いなどは大狼も所持を許されるのかに関して、少々気になっております。背後は可不可どちらでも問題ありませんので、進行中に折を見て話題に挙がった際にでも可能かお答えいただければと思います。
他に思い付くことはありません!ロルの開始時点は大狼の配属直後をイメージしていますが、主様のご希望に合わせます。差し支えなければ開始は主様にお任せしてしまっても大丈夫でしょうか…?)
(修正点は特になしですね、了解しました。気に入って頂けたようで嬉しい限りです…!
武器の件ですが、殲滅担当の職員(伏見、大狼様等)は怪異犯罪対策課に編入した時点でそれぞれ殲滅用の武器が支給される…と思って頂ければ幸いです…!伏見は日本刀を選択していますが、他にも金属バット、手斧などのまだ現実的な物から文字がびっしりと書かれた陰陽道の護符、五色の布が付いた神楽鈴など…オカルティズム的な物まで様々な種類が用意されています。好きな武器をお選び頂ければと…!配属直後ですね、了解しました…!こちらから開始する形で大丈夫です!小説風かつ思い切りサブキャラを出してしまうタイプなので、ロルの形式やサブキャラが苦手等あれば仰ってください…!)
(ぎい─と、元々半開きの扉が押されて軋む。その拍子に部屋中に充満していた埃臭い空気が部屋から逃げ、代わりに捜査二課─上の階からの涼やかな風と灯りが室内をぱっ、と照らした。部屋の中央辺り、他のデスクとは少々違う造形をしたデスクに両肘を付いた、右頬に大きな火傷痕のある女が貴方に気付いたらしく、貴方を見据えながらゆったりと口を開く。「やあ。君が大狼くんかな?」女は明朗な笑顔で声を掛けつつ、部屋の隅に陣取る一人の男へ伏見、と呼び掛けながら目線を投げた。目線の先には─元々暗い部屋ではあるが、それに輪を掛けて陰鬱そうな雰囲気を放つ、黒髪の痩せた男がぼんやりと俯いていた。男は女の呼び掛けに反応した─と言っても僅かに伏せていた顔を上げたばかりで、直ぐにまた俯いてしまう。「…伏見。…はあ、仕方ないな…」そんな男の様子に女は呆れたような溜息を一つ吐き出し、貴方にくるりと向き直った。「…ああ、悪いね…彼は伏見静。君の相棒、に当たる男だよ。…私が言っても聞かないだろうから…君から声を掛けてやってくれないか?」女はそこまで捲し立てた後、はっと気付いたように自身の胸へ手を当てる。君たちの上司に当たる大和川だ、と簡潔な自己紹介を伴って微笑んだ後、芝居がかったような所作で大きく手を広げ─「まあ、何はともあれ歓迎するよ。…ようこそ、警視庁の掃き溜め部署─『怪異犯罪対策課』に。」半ば自虐的な色を含んだ声で告げ、再びデスクの上に両肘を乗せて)
(/武器に関してはわかりました!自身のオカルト知識が浅い+偏ってるので実用性のある武器を選びたいですが、護符に惹かれてしまう……!楽しい悩みができました!
ロルの形式に関しては、小説形式を見るのもやるのも初めてです!主様のロルを参考に、形式に添った形で進めたいと思っていますが、当方は心情の描写を挟みがちになるので主観と客観が混じったりなどおかしな点があったら申し訳ないです。現状は背後の好みから主観寄りの書き方にしていますが、客観が良かったり見苦しいと感じたら是非ご指摘ください。
サブキャラは一度に出る人数が多すぎなければ大歓迎です!舞台の関係上どうしても必要という場面は多いと思いますし、そうでなくても居ないと円滑な進行やキャラの深堀りができない部分が出てきてしまうかと思いますので、主様のお好きになさってください。解釈違いなどの事故を避けるために、此方からは主様の出したサブキャラの反応を描写したり動かしたりなどは控えます!
また、大狼の口調は初対面ということもあって敬語になってしまってます。ご指摘いただければすぐ取れますが、成り行きに任せる場合は対怪異などの状況で動揺したり焦ったりしてうっかり口調が素に戻るまでお待ちいただければ幸いです……!)
(室内に入る自分と入れ替わるようにして出ていく空気が鼻先を掠め、そこに混じる埃の臭いに少しばかり眉に力を込める。目の動きのみでさっと暗い室内を見回し、空調が無いことを確認して原因を察した。事前に聞いていた──同僚が一方的に話していただけ──不気味な部署という噂はこういうところから来ているのではないかという思考が過るも、すぐに打ち消し足を進める。女性の声にそちらに向き直れば、火傷の痕に一瞬動揺して挙動が乱れ。礼を失した焦りと共に確りと女性の目を見つめて直立し彼女の問いに答えようと──したところで、自分以外への呼び掛けと共に視線が自分から逸れた。目線の先を追うようにして同じように顔を向ければ、表情の窺い知れぬ貴方がいた。彼は誰なのだろう──そう思いながらも、相手が顔を伏せているとはいえまじまじと見つめるのは失礼だろうと女性に視線を戻すと、彼女の口から出た言葉に微かに目を見開く。伏見静──怪異犯罪対策課の噂が耳に届く時、殆ど挙がる名だ。彼がその人で、自身の相棒になる……些か実感が湧かないのは、噂話の類いに興味を持っていなかったからかもしれない。女性──大和川さんの歓迎の言葉が終わったところで、彼女に向けて敬礼を。「本日より怪異犯罪対策課に所属することになりました、大狼暁久です。未熟者ですが、よろしくお願いします」表情こそ変化はないが、硬い声音に見知らぬ環境への緊張が滲む。腕を下げて再び直立し、内心に溢れる疑問の中から今聞くべきであろう質問を少しの沈黙の後に選び終えて口を開く。「伏見…」隅に居る貴方の呼び方を決められず、言い淀む。階級を知ろうと横目で貴方を見やるが、室内の薄暗さで階級章を見つけられず──断念し。「…先輩に挨拶をしてきます」不自然な空白は頭を下げてなかったことにして、身を翻して貴方の傍へ向かうと再び敬礼して。「本日より貴方のバディに任ぜられました、大狼暁久です。よろしくお願いします」言い終え、他に何か言うべきことはなかったかと言葉を探し──「俺はこの部署での職務について、大雑把にしか聞き及んでません。ですが怪異を身近に感じる機会が人より多かったので、その恐ろしさの一辺は理解しているつもりです。足手まといにならないように精進したいと思います」と付け加え、言葉を切って貴方の反応を待って)
(実用的武器もいいですが、護符や鈴なんかのオカルト的武器はロマンですからね…存分に悩んでくださいませ…!いえいえ、大丈夫ですよ…!こちらも心情描写が多くなりがちですので、お互い様ということで…!了解です…想定しているサブキャラの人数は大和川を含めて3人程で、それぞれ同時に出てくることはありませんのでご安心を…!了解しました、敬語が取れる瞬間を心待ちにしております…!伏見の一人称も危機に陥れば出ますので、もしよろしければ聞いてやってください…!)
(近寄ってきた貴方の声に反応したらしい伏見は─酷く億劫そうな所作ではあったものの、それまで頑なに伏せていた顔をゆったりと上げてみせた。─少しばかり頬が痩け、不健康なほどに青白い肌をした、あからさまに異様な雰囲気を放つ容貌が薄暗い部屋に浮かび上がる。貴方をまじまじと見つめる、黒く長い睫毛に覆われた黒い瞳がぱちり、と一度だけ瞬きをした。「…はあ、丁寧なご挨拶どうも……貴方も災難ですねえ。怪異犯罪対策課への異動、それも『伏見静』の相棒として、なんて…厄介払いも同然ですよ?」開いた口から漏れる掠れた声は─語尾が間延びし、言葉の節々には何処か貴方を揶揄うような色を帯びている。伏見は再び顔を伏せたかと思えばぎゅ、と手袋のレザーが軋む音を鳴らしながら位置を修正した後、のそりと椅子から立ち上がった。「………伏見静です…ここでは主に怪異の調査、殲滅が仕事、ですねえ。階級は一応警部補…となってますが、まあ…別に階級がどうとかは気にしなくても構いませんよお。」そこまで語った所で─何かを悟ったように突如口を閉ざし、失礼、と一言貴方に断ってから白いハンカチを口に当てる。伏見は見ている方が心配になるほど弱々しい声音で何度か咳き込んだ後、まるで何事もなかったかのように貴方を真っ直ぐ見据えた。「…宜しくお願いしますねえ?大狼巡査。」大方貴方の階級章を見たのだろう、名字と階級で貴方を呼んだ後─両肩を小刻みに揺らし、くつくつ、と喉の奥から絞り出すような声で笑いながら軽く頭を下げる。その様子を見ていたらしい大和川はやれやれ、と言わんばかりに肩を竦め、声は出さぬまま─すまないね、と唇を動かして困ったように微笑んでみせ)
(/わかりました!一人称について触れる時が楽しみです…!今回、異動の原因そのものに対処しないまま配属替えになったイメージで少々霊障の描写など入れましたが、大丈夫でしょうか……!伏見様が引き寄せ体質の反対ということは以前お伺いしていたので控えめにしてみました。対応は無視するでも何でもお好きに!主様が大丈夫であれば、今後ちょいちょいタイミングを見て憑かれた描写を挟みたいと思います…!主様が大狼に危ないものを憑けたいと思った時はご相談いただけたら喜んで憑けます!(?)
(露になった貴方の容貌に驚きを隠せず、目を見張る。死神──彼の容貌を指してそう例える噂の通り、確かに非現実的で不気味な雰囲気を纏っている。今までにも生きている人間と変わらない霊を何度か目にしたことはあったが、彼は自分が見てきた霊よりも”それらしい”。体験したことの無い雰囲気に呑まれかけたその時、彼のまばたきにハッとして思考を切り替える。知らずの内に詰めていた息を悟られぬようゆっくりと吐き出し、貴方の声に耳を傾けた。穏やかな口調から紡がれた厄介払いも同然、の言葉に苦笑しかけたのを殺し切れず、僅かに目元を緩める──厄介払いで異動となったのは事実だ、と。立ち上がった貴方に合わせて腕を下ろして直立に戻すと職務内容に口は開かぬまま舌先で転がして反芻し。咳き込む姿には、もしや体が弱いのかと心配そうに眉を下げ──咳き込んだ事実などなかったかのように振る舞う姿には目を白黒させる。笑みを漏らして下がった貴方の頭に、戸惑いの視線を一度大和川さんへ向け。特に気にかけている様子がないことから、いつもこの調子なのかもしれないと思うと自分も頭を下げて。「こちらこそよろしくお願いします、伏見警部補」──ややあって姿勢を戻し、真っ直ぐな目で貴方を見つめると口を開く。「自分に問題があって異動を命じられたのは事実ですが、貴方の相棒になったことを災難だと思うつもりはありません」暗に厄介払いだったことは認めるも、災難という言葉は否定しておく。渋々やっているのだと思われるのは心外だ。「むしろ此処への配属は俺にとってありがたいと思います。なにせ──」パン、と空気が一度異音を立てる。此処に来る前に気配がなくなったと思っていたが、ちゃんと”ついてきた”らしい──出所を探すと酷くなるという経験則から、反応をしないよう努めて切った言葉を繋ぐ。「…自分はアレの類いを引き寄せやすいみたいで」音がするだけで現状無害ではあるが、配属替えになる前に神社にでもいった方が良かったかもしれないと内心思いつつ、貴方に向けて困ったように緩く笑みを浮かべる。怪異を身近に感じる機会が多かったという言葉を証明するように、その姿は自然体そのもので)
(ええ、楽しみにしていただけると幸いです…!大丈夫です、むしろ入れて頂いた方が伏見も大狼様の事情を把握できますので有り難いです…!了解しました…!憑かせたくなった際は相談いたしますね…!)
(眼の前の男は「死神」を前にして、"災難でない"─などと言ってのけた。それが本心なのか、はたまた虚勢なのかまでは測りかねるが─どうやらこの男、今までのバディ達─まあ、以前の「あの男」を除けばほぼ強制的だったので、当然と言えば当然だが─大抵は嫌悪やら何やらを剥き出しにしていた人間とは何かが違うらしい。伏見は口元に当てていたハンカチの角を揃え、几帳面に畳んでデスクの上へ置いた後、少々意外そうに何度かぱちぱち、と瞬きをした。「…はあ。厄介払いなのは否定しないんですねえ。」続けられた言葉には普段そうするように、気の抜けたような生返事を一つ─ついでに貴方の揚げ足も取った。貴方が語る言葉の途中で挟まれた妙な物音にふと顔を上げたかと思えば、全てを察したような溜息を漏らす。「…ああ、成程。…まあ、さして強くもないですし…多分大丈夫でしょう。」一人で何やら納得したように頷いた後、デスクの側に立て掛けてある黒く長い棒─鞘に収まった日本刀を徐ろに手に取った。柄と鞘がぶつかり合う微かな金属音を鳴らしつつ、躊躇う様子も無く鞘から刀を抜けば─薄暗い部屋の中でも目立つ、鋼の鋭い輝きが伏見の黒い瞳に吸い込まれていく。伏見は暫し刀を構えて沈黙した後、梟のように首を傾げては「……これだとオーバーキル、ですかねえ?」と聞く限りでは意図の読み取れぬ言葉を漏らし、刃の切っ先を貴方の額へ向けたまま─動かないでもらえますかあ、とやはり何処か間延びしたような声を掛けては、ぼんやりと虚空を見つめているようで)
(揚げ足取りをさして気にした風もなく、貴方の言葉を聞き流し。虚空を見やって得心がいったような貴方の様子に、流石にこういった事柄には慣れているかと安心する。肩の力を抜いて動きを目で追っていると、不意に視界に飛び込んできた日本刀に目を丸くして。何故こんな物が──浮かんだ疑問は抜かれた刀身の輝きに焦りへと変わり、その切っ先が向けられると蛇に睨まれた蛙のように動けなくなる。目を見開いたまま固まり、真っ白になりかけた思考に首を傾げた彼の言葉が染み込んだ。オーバーキル──?焦りと動揺の最中でなんとかその意味を理解しようと、止まりかけた頭が鈍く回転する。彼の動きを一切止めなかった大和川さん、自分を見ていない伏見警部補、まるで何かに抵抗するように頻繁に耳に届きだした空気の鳴る音──部署名と併せて繋ぎ合わせれば状況の把握は容易だっただろうが、刃物、それも日本刀を向けられるという人生で初めての出来事の前では、そこまで思考が及ばず──しかし貴方の動くなという指令に殆ど直感的に従った方が良いと感じ。「わか、った」干上がったように渇いた喉から絞り出すように了解の言葉を吐き出し、固唾を飲む。何をしようとしているのかを察したわけではないが、ただ貴方を信じようと覚悟のこもった目を向けて)
(今会ったばかりの得体の知れぬ男、その上その男に日本刀を突き付けられて平常心でいられる人間など─居るはずもない。だが、この男は─目に見えて動揺こそしていたが、何処か腹を決めたような瞳で伏見を見つめ返した。「…どうも。」伏見は貴方へとぞんざいに礼を述べ、一層激しくなった異音に小さく息を吐く。─からん。刃を失った鞘が床に落ちる軽い音が、何かしらの合図だったかのように─伏見の革靴がざり、とタイル張りの床を滑った。刃が大きく振り上げられ、貴方のすぐ傍、その虚空を袈裟斬りに斬り付ける。動くな、と命じた通り─伏見の刃は貴方の、少しでも身動ぎすれば刃が当たるようなすれすれを通過し、虚空に存在した"何か"を斬り捨てた。─貴方に聞こえたかは知らぬ、断末魔の悲鳴が伏見の耳に届く。「…はあ、」疲れたような溜息を一つ吐き出した後、刃をゆったりと貴方の額辺りから降ろしては鞘を拾い上げ─その中に、慣れた所作で鋼の刃を格納した。キン、と鳴る音と共に刃は黒い棒へと戻り、伏見はそれをデスクの傍へと立て掛ける。「…ご協力どうも……もう"それ"は殲滅しましたので、ご心配なく。」先程よりは少しばかり緩く、ゆったりとした口調を貴方に向けながら瞬きをし)
(目を瞑ってしまえば怖じ気付いてきっと動いてしまうからと目を開けたまま、貴方の行動を見守ったが──すぐ傍で聞こえたおぞましい断末魔と刃が産毛の先を掠めたような感触には心胆を寒からしめた。切っ先が額から逸れ、刀身が鞘に納められてもなお微動だに出来ず。「…は、」貴方ののんびりとした言葉にようやっと息を吐き出し、そうして自ら息を止めていた事に気付く。震える指先で懐からハンカチを取り出し、首筋に浮かんだ冷や汗を軽く拭って。深呼吸を意識しながら硬くなった表情のまま、貴方の言葉にやっと今の出来事が怪異犯罪対策課の──これからは自分も携わることになる仕事の一環だったのだと知る。それならそうすると事前に言ってくれれば──恨めしげな言葉が口を突いて出そうになるのを、唇を真一文字に引き結んで飲み込む。そもそも事前に伝えられたところで肝は冷えただろうし、厄介な存在に対処してもらった身で恨み言を言えるわけもない。額に浮かんだ汗も拭い終えると懐にハンカチをしまい直し、もう一度深呼吸をする。「ありがとうございます。…ここに来る前は頻繁に主張してきていたので、助かりました」幾らか落ち着いた声音で感謝の意を伝えるとゆっくりと目を閉じ、再び開けた時にはいつも通り──とはいかないが、少なくとも平静さを取り繕うことはできた。耳に残る怪異の声を振り切るように気を取り直すと、貴方が立て掛けた刀に視線をやり。「それは自前の装備ですか?」怪異の殲滅に必要なことは察せられたが、武器を支給されるとは知らずに「…俺も装備を用意した方が良いでしょうか」と今後を案じるように眉を下げて)
(─人を助けて感謝された記憶など、数える程しかなかった。伏見は貴方からの礼を静かな瞬きで受け流し、様子を一瞥した後─問題無しと判断したのか、自身のデスクの椅子を音もなく引き、そこにすとんと腰を下ろす。貴方の言葉に釣られるように、自身の日本刀に目を落とした伏見は─座った拍子に起きる風で瞼に掛かる黒髪がふわりと揺れたのを、鬱陶しそうに指先で払い除けつつ─中央のデスクで片肘をついたまま作業をする大和川の方へ顔を向け、呆れたような声を上げた。「……はあ…大和川警視。大狼巡査に説明、してないんですかあ?」が、当の大和川は伏見のじとりとした目線や声色など何処吹く風─先程貴方を出迎えたのと同じように、人当たりの良い明朗な笑顔を浮かべながら軽く謝罪してみせる。「いや、わざとじゃないんだ…すまないね。彼─大狼くんの異動が随分いきなりだったものでね…ちょっと待っていたまえ。」アレは何処にしまったかな、などと呑気な声を上げながらデスクの下を探る大和川の様子を横目に、伏見はくあ─と小さな欠伸を一つ。じとりとした目線を貴方の方に向けつつ、「……ちょっと待ってくださいねえ…大和川警視が武器を出してくれる筈なので。」半ば当て擦りのような声色で、大和川を遠回しに非難した。─程無くして、目当てのものを見つけたらしい大和川が何やら重そうな段ボールを両手で抱えて伏見と貴方の元へ歩み寄ってくる。「いやあ、待たせてすまない。ほら、この中から好きなものを選ぶといい。」彼女が開いた段ボールの中には赤い柄をした大振りな手斧、仕込み杖と思われるシンプルなデザインの杖─といった物品に混じり、五色の布が揺れる神楽鈴、陰陽道のものと思われる護符、若干錆びた錫杖─など、あまり役立ちそうに無い品も一緒くたに詰め込まれていた。退屈そうな様子の伏見はちらりとその段ボールに目線を投げ、「…また増えたんですかあ?…随分資金に余裕があるんですねえ。」と目を細める。大和川はははっ、と乾いた笑い声を上げ、貴方に向き直って「さあて、好みの品はあるかい?」と微笑んでみせ)
(どこか気安さのある印象を受ける二人の会話と、何かを探す大和川警視の様子から支給品らしいということをなんとなく予測し、貴方から聞いた言葉でそれを確信する。「は。」と短く待機することを了解し、待っている間に自身が持つことになる武器に対して思いを馳せる。表情を変えぬままだがどこかそわそわと大和川警視のデスクをじっと見つめ、彼女が段ボールを抱えると足を踏み出しかけて。醜態を晒さないよう、段ボールの中身へと目が向きそうになるのを努めて堪えて待ちわびる。あまりに重そうな段ボールだが、どんな武器が入っているのだろうか。──目敏い者が見れば待てを言い付けられている犬のような期待に満ちた瞳が眼鏡の奥にある──傍まで来るのを見つめると、選ぶことを許可されると中身を覗きこむ。小説やゲームに出てくるような物品の数々に物珍しい気持ちで一つ一つ手に取ってしげしげと眺めていると、ある物に指先が触れた瞬間にうなじがピリついた。持ち上げたそれは剥き出しの札のようなものが三枚纏まっているもので、書かれている文字は読めないもののどこか惹かれてしまう。こういった物品に訳もなく惹かれる、というのはあまり良くない事柄らしいというのは知っているが、果たして対怪異の武器として紹介されたそれに惹かれたのは良いことなのかどうなのか──三枚のそれを二人に差し出す形で見せて「これが気になってます。武器としてはあまりに頼りない…ような気もしますが」と自信なさげに伝えて)
(/ということで、ロマンを求めて護符にしてみようと思います!大狼は実用性の高い武器を選びそうだったので、護符を選ぶために御縁がある設定にしてみました。ただ護符一枚だと囮を買って出た場合の自衛能力が少し乏しいので、三枚セットの武器ということにしてみたのですが大丈夫でしょうか?
用途としては【1:怪異に貼り付けて殲滅】【2:結界の構築】を想定していて、どちらも使用枚数が多いと効果が増幅される形になる……という予定です。一枚貼り付けて倒せない怪異は一枚貼られた段階で動きが鈍くなったりして、二枚目を貼り付けて倒せる……みたいな。結界に関しては密室や区切った空間に貼り付けて怪異を逃がさないようにしたり、自分の身を守ったり……緊急防御でお札を構えて見えない壁ができたり(?)
殲滅能力はリーチが短かったり相手によっては枚数が必要だったりと伏見様に劣るものの、そこそこ自衛のできる囮として差別化を図ると同時に殲滅補助という形でバディであることを活かしてみたいな……!と思った次第です。武器の設定に問題があった場合は主様のご希望に合わせます!
このまま採用となった場合は、大狼は暫く武器の使い方に対しては手探りで十全に使いこなせるようになるまで少々間が開くか、詳細を知ってるどなたかに御教授いただく形でなんとか覚えるかのどちらかを想定しています。手探りといっても大狼はオカルト知識も聞き齧った程度ですが備えておりますので、武器の設定が採用の場合は主様のお好みで選んでいただけたらと思います!)
(「おや。」貴方の選択した武器が少々意外だったらしく、大和川は目を見開き─小さく声を上げた。その声に釣られるようにして伏見も貴方の選んだ武器へと目線を投げ、「……それですかあ?確かそれ、羽賀さんの書いた護符でしたよねえ?」と大和川へ問い掛ける。彼女は伏見の問い掛けに軽く頷き、「ああ…この前羽賀くんが"情報料代わり"だ、と言って置いて行ったやつだよ。まあ、彼も下法とは言え…陰陽師の家系だからね。この護符も、術自体は確かなものだろう。」貴方には聞き慣れぬが、どうやら大和川と伏見の間では馴染みらしい─羽賀、と言う名を交えて会話していた。─と。どうやら大和川は貴方を置き去りにしていたことに気付いたらしく、はっとしたような表情で貴方を見つめて苦笑いする。「羽賀くんはね、ここ専属の…まあ、情報屋みたいなものだよ。陰陽師の家系か何かで、オカルト系には詳しいんだ。」彼女は先程から話題に上がっている、羽賀と言う人物の簡単な紹介を済ませた後─貴方の選んだ護符を改めて見つめつつ、鷹揚に頷いてみせた。「良いだろう、今日からそれが君の武器だ。…大事にしたまえ。」その後は段ボールの蓋を閉じ、また両手でそれを抱えてはデスクの下辺りに─殆ど押し込むようにして収納する。伏見はそのやり取りを暫し見守っていたが、早々に飽きたらしくデスクに頬杖をつきながら、その黒い瞳を完全に伏せていた。長い睫毛に覆われた瞳は先程よりも暗く、微かに開いた唇からは軽い吐息が漏れていた─ものの、直ぐに貴方の気配を察したのか飛び起きる。そのまま貴方の手に握られている護符へと目線を落とし、「……それの使い方、分かってますかあ?……分からないなら、羽賀さんに聞くと良いですよお…何せ、それを書いたご本人ですからねえ。」両肩を揺らしつつ、自虐的にくつくつと笑ってみせた。伏見がもうすぐ来ると思うんですけどねえ、と間延びした言葉を漏らしながら半開きの扉へと目線を投げたその時、ぎい─と音を立て、扉が軋む。そこからにゅっ、と現れたのは黒い手袋を嵌め、手首には数珠やらパワーストーンブレスレットやらが巻き付いた、明らかに胡散臭い手だった。その手はひらひらと左右に揺れつつ、「はーい、羽賀でーす。今回の事件、何か面白そうなことになってるみたいだよー。」おそらく外にいる、と思われる声の主─随分若い少年の声を響かせている。伏見は溜息を一つ吐いた後、「……噂をすれば影が差す、というやつですねえ。…面倒くさい」と小さく呟いた。その様子を見た羽賀は標的を貴方に変えたらしく、貴方へとずんずん距離を詰めてきて)
(おお…!怪異に直貼りで撃退やら結界やら、正にロマン溢れる設定ですね…!補助に回ってくださるところも素敵です…!特に武器についての指定はありませんでしたので、お好きにどうぞ!武器のことは次のロルで登場する羽賀に教わって頂ければと…!)
(>18は昨日寝る前に書いたロルでしたので、気になる点を修正したバージョンを再掲載しておきますね…!)
(「おや。」貴方の選択した武器が少々意外だったらしく、大和川は目を見開き─小さく声を上げた。その声に釣られるようにして伏見も貴方の選んだ武器へと目線を投げ、「……それですかあ?確かそれ、羽賀さんの書いた護符でしたよねえ?」と大和川へ問い掛ける。彼女は伏見の問い掛けに軽く頷き、「ああ…この前羽賀くんが"情報料代わり"だ、と言って置いて行ったやつだよ。まあ、彼も下法とは言え…陰陽師の家系だからね。この護符も、術自体は確かなものだろう。」貴方には聞き慣れぬが、どうやら大和川と伏見の間では馴染みらしい─羽賀、と言う名を交えて会話していた。─と。どうやら大和川は貴方を置き去りにしていたことに気付いたらしく、はっとしたような表情で貴方を見つめて苦笑いする。「羽賀くんはね、ここ専属の…まあ、情報屋みたいなものだよ。陰陽師の家系か何かで、オカルト系には詳しいんだ。」彼女は先程から話題に上がっている、羽賀と言う人物の簡単な紹介を済ませた後─貴方の選んだ護符を改めて見つめつつ、鷹揚に頷いてみせた。「良いだろう、今日からそれが君の武器だ。…大事にしたまえ。」その後は段ボールの蓋を閉じ、また両手でそれを抱えてはデスクの下辺りに─殆ど押し込むようにして収納する。伏見はそのやり取りを暫し見守っていたが、早々に飽きたらしくデスクに頬杖をつきながら、その黒い瞳を完全に伏せていた。長い睫毛に覆われた瞳は先程よりも暗く、微かに開いた唇からは軽い吐息が漏れていた─ものの、直ぐに貴方の気配を察したのか飛び起きる。そのまま貴方の手に握られている護符へと目線を落とし、「……それの使い方、分かってますかあ?……分からないなら、羽賀さんに聞くと良いですよお…何せ、それを書いたご本人ですからねえ。」両肩を揺らしつつ、自虐的にくつくつと笑ってみせた。伏見がもうすぐ来ると思うんですけどねえ、と間延びした言葉を漏らしながら半開きの扉へと目線を投げたその時、ぎい─と音を立て、扉が軋む。そこからにゅっ、と現れたのは黒い手袋を嵌め、手首には数珠やらパワーストーン、銀色のブレスレットやらが巻き付き、指先にはシルバーリングの光る、明らかに胡散臭い手だった。その手はひらひらと左右に揺れつつ、「はーい、羽賀でーす。今回の事件ねえ、何か面白そうなことになってるみたいだよー。」おそらく外にいる、と思われる声の主─随分若く聞こえる青年の声が響いてきた。伏見は溜息を一つ吐いた後、「……噂をすれば影が差す、というやつですねえ。…面倒くさい」と小さく呟いた。そんな伏見の呟きなど意に介す様子もなく、羽賀は扉からひょっこりと顔を出す。あまり手入れのされていないボサボサの髪、耳に所狭しと空いたピアスホール─その上、にこにこと愛想良く微笑んでいる表情。あからさまに怪しい、と分かる風体をした羽賀は貴方に標的を絞ったらしく、大和川への挨拶もそこそこに貴方の方へと歩み寄り、「んー?見ない顔だね。新人?」と問い掛けて)
(/了解です!武器の扱いや大狼の立ち回りに関して気に入っていただけたようで良かったです。それから先走ってしまって申し訳ないです、ご案内ありがとうございます!是非羽賀様に御指導をお願いしようと思います!)
(下法、陰陽師の家系、情報屋……耳に馴染みがない単語ばかりだが、幸いにして意味を理解することはできる。あくまでなんとなくだが。──羽賀、という人物の紹介を聞き漏らさぬようしっかりと大和川警視を見つめると、彼女の言葉に頷きを返して。怪異への対抗手段をぞんざいに扱う気は元よりないが、陰陽師の家系だという人物が書き、術を込めたと聞くとより一層貴重な物のように思えて。無くさないように何か札用の入れ物でも用意するべきか──そう思案する耳に届く、貴方の声。「使い方……」勿論わかっているはずもなく、笑みを浮かべる貴方の言葉通り羽賀という人物に聞こうと心に決め、そうしようと思います、と力強く頷いて。貴方の視線を辿って自分も扉を見やれば、不気味さを煽る扉の音と共に突然現れた手にぱちりと瞬きを一つ。手のみで現れない姿に困惑気味に座る貴方と扉を交互に見つめる。聞き間違いでなければ、声の主──羽賀さんは事件と口にしていた。何かあっただろうか、自分はどうすればいいか……浮かぶ疑問は貴方の様子に一先ず喉で止まる。先輩であり相棒である貴方が変わらぬ調子でいるのに、自分一人が逸り先走るわけにはいかない。配属されたばかりなのだから尚更だ、まずは彼のやり方に歩調を合わせる必要があるだろう。それに自分にしてほしいことがあるならば、先程日本刀を振るった時のように言葉足らずであってもちゃんと口頭で伝えてくれる筈だ、と、根拠は無いがそう思う。言葉通りに面倒くさそうにする貴方から扉へと再び顔を向け──いつの間にやら室内にいたその人が自分に向けて近付いてくることに気付いて向き直り。「初めまして、俺は今日から此処に配属されることとなった大狼暁久です──」まずは挨拶をと軽く頭を下げ、眼鏡にかかった前髪を払って所作で乱れた身なりを整えて)
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