三日月宗近 2024-05-05 20:47:48 |
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ああ、心配するな。
今薬と濡れタオルをもらってくるからな。
もう少し辛抱してくれ。
( 辛そうにする相手に、優しく声をかけると医務室から薬などを貰ってこようと立ち上がり)
…!
俺はそばにいる…。だが、熱ばかりは薬を飲まねばなおらない。
( 服を掴まれては行くに行けず、そっと相手の傍に座り自分の冷たい手を相手の額に当て)
直ぐに戻る。
こんな状態のお前をひとり、置いていく訳には行かないだろう?
( 穏やかな表情でそう言うともう一度立ち上がろうとしては、相手の手をとり手の甲に口付けをしてから部屋を後にし)
あっ…そ、んな事されたら…ねつ、上がっちまう…
(不意に口付けされるとぱっと手を離してしまい、そのまま更に赤くなった顔を隠し。部屋に1人になると、ずん、と身体が重くなり)
うぅ…ん…しんど…
ん…すまんなぁ…薬は…苦いのか?
(時間をかけて起き上がると、三日月の腕に支えられたままで子どもの様な事を言い)
飲まないと、治らない、のか…
うぅ…三日月が言うなら飲む…
(包み紙と湯呑みを受け取ると、ぐっ、と一気に飲み干し。口の中に薬が無くなると、少し口角を上げて)
どーだ、凄いだろ…?
っ、こ、子ども扱いするな!っ、けほ、けほっ!
(頭を撫でられた事は嬉しいが、何だか恥ずかしくなり。大きな声を出してしまった為、少しむせて)
そうか…そうかぁ…
(三日月がそばに居てくれると解ると、途端に嬉しそうな表情になり。すぐに横になると、下からじっと相手を見つめ)
見上げる角度も、綺麗だな…
ははっ、まるで月を見上げるかのような言葉だな?
( 横になった相手の言葉には、声を出して笑って。こうやって寝込んでいる彼の顔も綺麗で。冷たい水の入った桶に手拭いをつけて絞ると、たたんで相手の額の上におき)
っ、良い気持ちだ…すまねぇな…
(手拭いを額に乗せられると、ぎゅっと眉を顰めて。ひとつひとつ言葉を区切りながら話し)
三日月は、今日の出陣、どうだったんだ?
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