せんせい、あのね。(〆)

せんせい、あのね。(〆)

女子生徒  2024-04-30 23:32:52 
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  • No.773 by 鳴海 司  2024-09-02 08:28:12 




お、偉い偉い。

( 誰が見ても分かりやすく渋々、といった表情ながらきちんと行動に移した彼女に笑いかけて。何だかんだで繋いだままだった手もついに離れ、先程まで感じていた温もりの代わりに夏の夜の空気が手の平に触れては体感よりひんやりと感じる気がする。すぐさまスマホを取り出した彼女を見守っていれば、向こうも彼女の連絡を待っていたのかどうやら返事はすぐにきたようで。「早っ。…じゃあ鳥居まで戻るかー。」と、今時ならではのレスポンスの早さにそのままの一言が飛び出すも、花火を見終わって帰りの方向へと足を向ける人混みの中彼女だけに行かせるのは色んな意味で心配なので。元より彼女が友達と合流するまで見届けようとは思っていたので、一緒に行くぞと視線で促して。 )


  • No.774 by 御影 みき  2024-09-02 16:23:37 



、鳥居まで行ってくれるの?


( てっきりここでお別れだとばかり思っていたため、どうや鳥居まで一緒に向かってくれるらしい彼にぱち!と大きく瞳を丸くして。嬉しい、まだ一緒に居られるんだ。とぽやぽやご機嫌に頬を弛めては人混みの流れに紛れてまた彼も2人で鳥居の方角へと歩を進めていき。それならまだ手を離さなければよかった、なんて早々に後悔の念に駆られてしまうけれどずうっと手を繋いでいたらもっと離れがたくなってしまうのでそれはそれで英断だったのもまた事実。やはり花火終わりということもあり殆どの人達が駅の方へ向かう為人混みの中でも彼からはぐれないように手は繋げないながらもいつものように彼の服の裾を掴もうとするも、さすがにこの人混みの中で掴んでいたら服が伸びてしまいそうなのでそれはちょっぴり自重して。「 デート延長みたいでうれしい。 」と人混みに紛れてしまうような声、だがしかし彼に聞こえるように嬉しそうににこにこ呟けば、そのまま機嫌良く彼の隣を歩いて。 )




  • No.775 by 鳴海 司  2024-09-02 18:26:36 




…これだけ人が多いのに、ここまで付き合ってくれた生徒を1人で帰らせるほどの面倒くさがりはさすがに極めてねーよ。

( つい先程まで花火に向けてキラキラと輝いていた夕陽色の瞳は、意外とでもいうようにまん丸くなってこちらに向けられており。眉を下げてはお返しに乾いた笑いを彼女に向けた後人の流れる方へ視線を戻せば足を進めて。ガヤガヤと色んな声が周りに蔓延る中、彼女の嬉しそうな呟きが耳に届けばその素直な気持ちに頬を緩ませ。「帰るまでが遠足…じゃなくてデートだからな───…ん、はぐれるぞ。」冗談めいてへらりと笑いを零してはちらりと彼女に視線を向け、服の裾を掴んどけといわんばかりに腕を上げて。ただでさえ歩き難いであろう格好をしているのにこの人混みの中では尚更流れに飲まれやすいだろう。…もしも変な輩が近付いてきても牽制くらいにはなるだろうという考えもあるがそれは口にしなくてもいいことなので。 )


  • No.776 by 御影 みき  2024-09-02 20:00:29 




……そっか、ふふ。うん。デートだもんね。


( 彼の言葉にぱちぱちと瞬きをした後に、そっと彼の服の裾を掴んではじんわりとその言葉が胸の中に暖かく溶けていくのと同じように表情を綻ばせて。お友達ときゃいきゃいはしゃぎながらまわるお祭りもすごく楽しいけれど、彼とこうして2人っきりでお祭りデートをするというのは別格に幸せで。優しいなぁ、好きだなぁ、と今日だけでも何回更新されたか分からない彼への恋心を加速させながらも待ち合わせ場所にはあっという間に着いてしまい。もう既に友人たちは鳥居の下で待っており、さすがに友人たちの前では(いくら自分が彼に恋をしていると周囲にバレていようとも)彼の服の裾を掴んでいたらまずいかもという自覚はあるのかするりと掴んでいた手を離してはそのままブンブンと友人たちに手を振って。「 おまたせ!…あ、山田くんたちも来てたの? 」といつの間にか数人増えているクラスメイトたちにころころと笑いかけては、友人も『 あれ、鳴海先生もいるじゃん 』『 ☆先生会えなかったんだけど!来てないの? 』『 みき祭り来てまでパシリしてんの?笑 』『 先生おなかすいたぁ焼きそば奢って! 』ともう慣れたものなのか特に2人で現れたことには言及されずに彼へやいのやいの思い思い言葉をなげかけて )



  • No.777 by 鳴海 司  2024-09-02 22:54:34 




お前らいっぺんに喋るなって、
何言ってるか分かんねーよ。

( 彼女がこれをデートと呼ぶのであれば別にそれを咎める事はしないし、そういった関係になれないならばせめて気分だけ味わうというのであればむしろ肯定してもいいだろう。ましてやその単語をオウム返ししただけでこれほどまでに喜んでくれるのであれば悪い気もしなくて。鳥居の下でおーいとこちらに手を振る生徒たちはそれぞれ夏祭り仕様の装い。そんな光景に青春を感じたのも束の間、待ち合わせの人物と共に現れた自分に対して聖徳太子でも聞き取るのが難しいのではと思うほど口々に絡まれて。「☆先生なら早々に連れてかれたからどこに居るか俺も知らない。残念だけど今日は小銭くらいしか持ってきてないからお前らに奢れるほど持ち合わせてねーんだよなぁ。」と、何とか聞き取れた事に対しては律儀に返事を。ちらりと視線を向けた先にいる別グループとして来ていた山田たち男子グループは、どうやらその恋心を知っている応援隊のようで。「 山田ぁ、良かったな。 」「 御影めっちゃ浴衣いいじゃん。 」と背中を押された山田本人も少し顔を赤らめて彼女の装いに見惚れているように見えて。 )


  • No.778 by 御影 みき  2024-09-03 06:04:44 



『 えっ小銭しかないの、逆に俺ら焼きそば買ってあげよっか 』『 てかみき、突然用事出来たとか言ってたけど大丈夫だった、─── むぐぐ。 』
わー!あはは、浴衣可愛いでしょ!自分でもお気に入りなの!


( うっかり彼へついた嘘が女友達にバラされそうになってしまえば(もうバレているのかもしれないけれど)、慌ててその子の口を覆いながら浴衣に対しての賛辞ににこにこ答えて。好きな人の好きな色なんだよ、と言う言葉はなんとか胸の奥にしまい込んで、さっきの嘘バレてないかな…とこっそり彼の方へと視線を向けつつもなんやかんやで友人たちとは楽しそうに会話しており。『 てか先生居るってことは生徒指導もいるじゃん 』『 まだ21時なのに帰れとか言われるやつだこれ 』『 でも駅混んでるよね、ゲーセンとかでちょっと暇潰す? 』と見回りの教師がいるのならばいつまでも神社にはいられないだろうとわいわい作戦会議を始めて。 )





  • No.779 by 鳴海 司  2024-09-03 08:35:16 




まあ俺は遊びに来たわけじゃないし……って、可哀想な目で見んな施そうとすんな。

( 小銭しか持っていないのは買っても飲み物くらい(彼女のりんご飴は別)とのことで、何故か生徒の方から気を遣われれば遠慮の意を述べて。そうしてわちゃわちゃと絡まれれば彼女と友達のやり取りなどさすがに耳には届かず、自分の知らないところで彼女の小さな嘘はつき通すことに成功したらしい。突如として口を塞がれた友達は疑問符を浮かべているようにも見えるが。見回りの目を掻い潜ってまだまだ遊びたい様子の生徒たちだが、その作戦会議は今まさに見回り教師の前で行われているわけで。「お前ら忘れてるかもだけど俺も一応見回ってんだからな?…ったく、まだじゃなくてもう21時だし充分遊んだろ。さっさと帰れよー。」良く言えばフランクな関係、悪く言えばナメられてるといっても過言ではない生徒たちの無警戒さに溜息を吐きながら、いかにも先生らしい台詞を口にして。自分も彼らと同じくらいの時は夜でも遊びたい気持ちはあったし、それが分かるからこそ教師となった今では注意することにも意義を感じており。…とはいえやはり性格上、生徒指導には向いていないなと改めて認識もするわけだが。 )


  • No.780 by 御影 みき  2024-09-03 09:47:35 



『 はぁーい。 』『 じゃ大人しく帰るかぁ~…。 』『 かいさーん。 』『 御影、俺送ってこうか? 』『 お、抜け駆け山田だ。 』
ありがとー!でもななちゃんの方がおうち遠くなかったっけ、1人で平気?山田くん送ってくれるって!


( 教師然とした彼の言葉に渋々といったように生徒たちも帰る雰囲気になりつつあれば、それと同時に夏祭りを一緒に回れなかった男子たちがそれぞれ好いた女子たちにこっそりと声をかけるという青春のワンシーンも存在したりはたまたあっさりと破れたりと様々。みきの気遣いは完全に間違った方向へと走ってしまっているのだけれどそれは本人の気付かぬところで。生徒たちがわらわらと束になってそれぞれの家の方角へと足を向ければ『 じゃー先生また補習で! 』『 夏休み明けねー! 』『 ばいばーい! 』と彼の方へと声をかけて。「 せんせ、ばいばい!お仕事頑張ってね、デート楽しかった。 」とわざわざ彼の元へと歩み寄って挨拶をすれば後半部分はこっそりと彼にだけ聴こえる声量で囁き、ばいばいと小さく手を振って集団へとまた戻っていき。 )



  • No.781 by 鳴海 司  2024-09-03 11:52:38 




はいはい、気をつけてな。
お前らまっすぐ帰れよー!

( 傍から見ていても分かる山田の好意的なアタックは華麗に…というより本気で気付いていない様子の彼女にスルーされ、逆に声を掛けられたななちゃんという子の方が戸惑っているようにすら見える。自分に向けられた好意には鉄壁の鈍感を誇る彼女に(自分も人の事は言えないのだが)、果敢に挑んでは負け続けている山田に少し憐れみを覚えそうだ。そんな男子と教師の心持ちをまったく知らない彼女が歩み寄ってきた際に掛けられた言葉で更に山田への罪悪感に似た気持ちが少しだけ募るも、「こっちこそ良いもん見れたしお互い様だな。お前も気をつけて帰れよ?」と秘密の会話に薄く微笑み。"良いもん"が花火を指すのか彼女の浴衣姿を指すのか、あるいはそのどちらもかもしれないが答えは彼女の想像に任せるに留めて。ひらひらと手を振り返しながら可愛い生徒たちの後ろ姿をしばらく見守った後、報告も兼ねて他の先生方と合流するべくそちらへ足を向けて。 )



( / とっっっ…ても素敵な青春の1ページをありがとうございました……!おかげさまで背後の青春時代も報われた気がします…!(拝)
そしてこの数日、みきちゃんの浴衣姿を思い描いてはにまにまする毎日でした…あっ、通報はどうかご遠慮くださいね()

この後の展開についてなのですが、夏休みはまだ継続という形でよろしいでしょうか?
主様のご提示くださった案を夏休みの間にやってしまうか、仰ったように夏休み外にまわすかはお任せ致しますので…! )


  • No.782 by 御影 みき  2024-09-03 17:55:17 




【 せんせー! 】
【 おうちの鍵学校に忘れちゃって帰れなくなっちゃった… 】
【 今家の近くの公園にいるの、 】
【 たすけ 】


( 夏休み終盤の、もうそろそろ夕陽も沈む時間。確か今夜から台風が来るとかなんとかで、今にも雷雨がやってきそうなどんよりした空の下。昨日から両親は結婚記念日の旅行で弟は部活の合宿でおうちには自分一人なのだけれど、学校の補習からお友達とちょっぴり寄り道なんかしちゃったりしてルンルンで帰宅をしようとすれば何回探してもスクールバッグの中から家の鍵が出てこない。そういえば学校でポーチの中身全部零したんだった!と恐らくその時に鍵を紛失したのだろうと気がついて慌てて時間を確認すれば学校はもうとっくに施錠された時間。更には充電が残り3%という泣きっ面に蜂な状況に咄嗟にメッセージを送ったのは先程学校で会っていた彼。現代っ子の力を駆使してメッセージを送るも最後の文字は充電切れで打てず、これで彼に助けて貰えなかったらどうしよう……と自分に呆れてしまいながら今の心を表すようなどんよりとした空をベンチから見上げて。 )





【 /こちらこそ、まさか8月が終わると同時にこちらの夏祭りも終わるとは思わずなんてタイミングの良い2人なんだ…!!!と妙に関心してしまいました。素晴らしすぎる…!!!
アッ私も最寄りにあるりんご飴屋さんを通り掛かる度にウヒヒ……みたいな感じでにまにま笑っていたのでお互い様ですね!(?)


わッ!もちろんです!夏休み継続させましょう!
丁度台風シーズンですし(?)、夏休みの間にやってしまいましょうか…!その方が学校の施錠も早いでしょうし友人とかも旅行とか行って頼れる人いない!ってなりそうですし……!!一先ずこんな感じで開始文を書いてみましたが、やり辛かったらいつでも仰ってください……!!! 】



  • No.783 by 鳴海 司  2024-09-03 19:40:05 




( 長かった夏休みも終わりに近付けば、生徒でなくともやはり少し憂鬱な気持ちが湧いてくる。補習で学校に出勤することはあったものの毎日という頻度では無いし、後はたまに準備室にいる生き物たちの世話に通うくらいで。それ以外には特に予定も無ければ自分的にはゆっくりと休みを満喫できたと思う。あと唯一用事があるとすれば夏休みの最終週、約束通り彼女がバイトしているところに友人達を伴って行くのみ。──本日も数名の補習を終えて無事終了。ちょうど家に着いてとりあえず風呂でもと思っていたところにぴこんぴこんとメッセージの連続受信という、比較的自分の携帯には珍しい現象が起こればさすがに気にならないはずが無くアプリを開いて。そこに示されたメッセージ、ましてや最後の一文は少し不穏ものさえ感じて「……………は?」と一瞬思考が止まるも、すぐさま慌てて家を飛び出して件の公園へと走り。馴染みのコンビニを挟んで反対方向にある公園に息を切らせて辿り着けば、汗を流し肩を上下させて呼吸をする自分とは対照的にベンチで大人しく座っている彼女の姿を見つけ。 )

──…っは、…みかげ、はぁ………お前…、!



( / もはや季節すらこの2人がまわしているのではと錯覚してしまいますね!(?)
アッ、さすが主様お仲間思考で非常に助かります(満面の笑み)

開始文ありがとうございますー!やり辛いどころかむしろ導入として理想的で大変動きやすく…感謝の極みでございます…!
現実では決して言えないのですが、ここに関しては台風万歳ですね!!!主様の計画性に脱帽です…!

あとすみません……、夏休み続けます?とか聞いた手前で言うのもなんですが、みきちゃんのバイトというものすごく美味しいイベントを私めの鳥頭が忘れてすっぽかそうとしてまして……。少し無理矢理感が否めないですがそちらも参加したいナ……と勝手に予定に追加してしまいましたが、もしも主様的にあれでしたら脳内補完で楽しみますので仰ってください…(血涙) )


  • No.784 by 御影 みき  2024-09-03 21:41:45 





あ!せんせ、……そ、そんなに急いで来てくれたの!?大丈夫…!?


( 最悪は野宿…とまで考えていたところに息を切らした彼が現れれば、彼に助けを求めたのは確かに自分なのだけれどまさかこんなに急いで来てくれるとは思わず大きな瞳を丸くしてぱたぱたと駆け寄り。だがしかし自分が助けを求めた時にこんなにも駆け付けてきてくれる彼にみきの心臓はきゅう、と痛いほどにときめいては「 ごめんね、お仕事終わった後だったよね。…頼れるの、せんせーしか思い浮かばなくて。来てくれてありがとう。 」とカバンからハンカチを取り出してはそのまま彼の汗をそっと拭って。お仕事が終わったあと、つまりは業務時間外にも関わらずこうして自分のせいで振り回させてしまったことにそっと眉を下げてはさっきまで胸を支配していた不安は彼が来た途端に綺麗さっぱり無くなったのか、安心したように頬を弛めて。 )



( / 世界が……この2人中心に回ってる……!?!?(?)
ヘヘッ、2人なら通報されても寂しくないですからね!!お仲間がいて嬉しい限りです!!!!

台風でね、色んな人の色んな予定が狂ったと思うのでそちらの鬱憤をここで晴らしまくりたいと思います…!!!そうすれば台風のこともちょっと許せるので、ここでくらいは働いてもらおうかと…!(ニチャ)
あ゛ー!!!!背後が鳥頭故にすっかり綺麗に忘れていたアルバイトの件まで拾って下さりありがとうございます絶対にやりましょう……!!!やっぱね、学校とアルバイト先では顔も違うでしょうしほろ酔いもまた見れる(重要)でしょうから……!ありがとうございます…!!!!! )



  • No.785 by 鳴海 司  2024-09-03 23:13:20 




、はっ……お、お前が…変なとこで、メッセージ切ってるから……、っはぁ……。

( 辿り着いた時にはすでに陽は沈んでいるうえ、すぐ近くまで接近しているであろう台風の影響もあって空はどんよりと時間以上に暗く。風もそれなりに強まってきている現在、もういつ雨が降り始めてもおかしくはない空模様をちらりと見上げ。こんな中で1人外に放り出されているなんて心細いことこの上ないだろうし、生徒が危険に晒されてしまうとなれば急ぐのは当然のことで。彼女が汗を拭ってくれている間に少しずつ息を整えて。「…はぁ……、それは別に気にしなくていいけど……、鍵は学校にあるんだよな?…っと、もうこの時間じゃ入れないか……。ネカフェ…も何かあれだしそもそも財布家に置いてきたな………うーん……。」握りしめたままの携帯の画面で時間を確認すれば既に学校には戻れない時間だし、とりあえず泊まれる所に彼女を送ろうにも正直不安だしお金を出そうにも携帯と家の鍵しか持ってきていない状況に今更気付き。そうして解決策を模索しているうちに空は更に暗さを増し、少し遠くに見える山は白んでいるためすでに雨も降り始めているのだろう。「──…仕方ない。とりあえずうち行くか…。」と、ここでうだうだ考えていてもどうにもならないので財布を取りに一旦彼女を連れて自らの家に行く選択を示して。 )



( / それならば我々背後組も共に回りましょう…!!(?)
一連托生ですからね!主様と一緒なら捕まるのも怖くないです!!!

あーーー皆々様の鬱憤まで消化して差し上げようという主様の寛大なお心に日本中が感激の涙で沈みますねこれは……!()
いやもうそのイベントは何をおいてでも必ず拾わなければいけないレベルですから…!!もしもスルーしてしまっていたらこれから一生後悔するところでしたよ背後が!!!!ふふふ……こちらとしてもまた酒要素が組み込めて嬉しい限りです…むしろアルバイトをしてくれるみきちゃんに大感謝ですよ……こちらこそありがとうございます…!

では改めて、今回のお家訪問(お泊まりかな?かな??)の後はみきちゃんアルバイト編ということで…!
色々提案してくださるのがありがたく、おかげさまでまだまだ楽しみが尽きなくてもう背後は主様にメロメロです本当にありがとうございます……!!!/蹴り可です! )


  • No.786 by 御影 みき  2024-09-04 00:27:04 



送ってる途中でスマホの電池切れちゃって…。

( 彼の言葉に困ったように笑えば、真っ暗な画面のままうんともすんとも言わない自身のスマホを取り出して彼に見せて。スマホの充電スポットはそもそも電子決済、学校に補習に行くだけの女子高生の財布にはそもそも1000円くらいしか入っていない(なおかつ買い食いで800円くらい使ってしまった)のでそもそも充電器を買うことも出来ず。鍵は学校にある、との彼からの確認にこくんと頷いたあとに彼の口から零れた言葉は予想だにしていないもので、「 い、いいの…? 」と彼に迷惑をかけてしまう申し訳なさと遠くからごろごろという不穏な音が聞こえてきた不安、両方いっぱいの顔で彼を見上げては、だがしかし今の自分では本当にどうしようもないのでいいの?とは言いつつも実際彼に甘える他にもう間もなく降るであろう雷雨を凌げる方法は思い浮かばずに。もしかしたら彼の家に向かってる途中で降ってきてしまうかもしれないようなどんどんと近づく雨雲は留まることを知らず、先程まで遠くに見えた暗雲はどんどんとこちらの方に勢力を増しているようで。 )





  • No.787 by 鳴海 司  2024-09-04 04:36:46 




…ま、紛らわしい……!
充電くらいちゃんとしとけよ…ったく……。

( しーんと黙りこくったスマホにがくっと肩を落とし、改めて安堵と諸々が混ざった大きい溜息をゆっくりと吐いて。代わりに彼女の友達に連絡しようにも、そんなに何人も生徒の連絡先など知るはずもなく(というより彼女しか知らない)。財布を持ってきていない自分と、動けない状況からきっと彼女もお金を持っていないものと予想しては、何をするにもとりあえずここから動かないことには始まらないわけで。「とりあえず俺の財布取りに行って、それから考えよう。」と今できる最大限の形としてむしろそれしかない選択肢を選ぶしかなく、もちろん彼女をここで待たせる訳にもいかないので連れて行くのも大前提。少し不安げに真っ黒い雲を見上げてはまだ降ってくれるなよと願うも、思い虚しく家に辿り着く頃には言葉通り滝のような雨になってしまうのだが。 )


  • No.788 by 御影 みき  2024-09-04 09:17:54 



ぅ……ありがとうせんせー…ごめんね…。


( 顔をしわしわと顰めながらもしっかり彼にお礼は伝え、何かしらでこの恩は必ず返さねば…とみきの妙なところで几帳面な部分が心の中で見え隠れしながらもその奥底では彼のお家に行けるちょっぴり浮ついた気持ちもあったりなかったり。だが今回は望まれ招かれた訳では無いので一旦それは自重するとして、よろしくお願いしますと頭を下げた途端に頭のてっぺんにぽつりと降り注いだのは1粒の雨。「 ぁ。 」と思わず空を見上げればまた頬にぽつりと雨粒が。予定ならば夜から降るはずだったのに、天気予報がずれ込んだのだろうかいつの間にか遠くにあったはずの曇天は頭上に届いており、いくつもの雨粒を降らせてきて。 )




  • No.789 by 鳴海 司  2024-09-04 10:34:11 




…、夜からの予報だったのに早いなくそ…!

( あっさりと願いを足蹴にするように降ってきた雨に苦々しく呟けば、雨粒を避けたい心理で頭上に手を翳し、走るぞ!と今しがた急いで来た道を再び急いで帰る事に。すれ違う人達も予測を超えてやってきた台風に公共交通機関がストップしては困ると慌てて帰路に着いている様子で、その点は自分の足で充分な距離に家があるのは強みかもしれない。────……自身のアパートに辿り着いたと同時にいよいよ雨風は本気を出してきたようで、本降りからはギリ避けられたとはいえ雨の中を走ってきたお互いの服はとっくにびしょ濡れで。「…はぁ……はぁ…っ、ちょ、タンマ………しぬ…全力疾走往復はしぬ……!」と膝に両手をついて肩どころか体全部で息をして。出来るだけ早く息を整えて、軒先とはいえいつまでも外にいるわけにもいかないので鍵を開けて中に入るよう彼女に促して。「悪いな、すぐ片付けるからとりあえず上がって。」と、散らかっている物(と言っても物は少ない方なので脱ぎっぱなしにしてた服を数着拾うだけ)を手早く片しては洗面所からタオルを2枚持ってきて片方彼女に手渡し。 )


  • No.790 by 御影 みき  2024-09-04 11:36:43 



っびっくりしたぁ…。せんせー大丈夫…??


( ポツポツと降り始めた雨は段々と勢いを増していき、彼の家らしいアパートに着いた時にはもうすっかり本降り。走ってここまで来たとはいえワイシャツがピッタリと肌にまとわりついてなんとも言い難い気持ち悪さである。アパートまで一緒に全力疾走したとはいえ、自分に比べて彼は往復どちらも走ってくれてる訳なので、先程とは比べ物にならないほどぜえはぁと呼吸を繰り返す彼を少し呼吸が乱れている程度のケロッとした顔で心配そうに覗き込んで。漸く呼吸がある程度整った彼に促されるがままお邪魔します、と部屋に上がり込んでは人生で初めて入る大人の男の人のおうちに思わずきょろきょろと視線が泳いでしまい。彼からタオルを手渡されれば「 ぁっ、…ありがとう…ございます…? 」と緊張ゆえに妙にキョドキョドとしながらそれを受け取り、先ずはいつまでもぽたぽたと水滴を垂らす髪を拭かねばと頭からタオルを被ればふわりと彼の香りが鼻腔を掠めてただでさえどきどきと緊張が高まってしまい。 )



  • No.791 by 鳴海 司  2024-09-04 14:27:36 




何とかな……、
家がもうちょっと遠かったらだいじょばなかったけど。

( 乱れた息も落ち着けば自らもタオルで頭をガシガシと拭き、体力面を彼女から心配されればいつぞやに聞いたことのある言い回しを使っては肩を竦めて。珍しく…といっても状況的に当たり前かもしれないが、緊張した様子の彼女に視線を向ければその体に張り付いたシャツは何となく目のやり場に困ってしまう。ましてやタオルである程度の水分は取れても、濡れた服のままでは風邪をひいてしまうだろう。財布だけ取ってホテルなりに彼女を送り届けようと思っていたのだが、外の雨足はこの短時間で更に勢いを増し風も相まって完全に横殴りの大雨。これでは外に出ること自体が危険だとしばらく考え込んでは、「………御影、服脱いで。」と全力失踪後のせいか頭がまだ回っておらず、重要な部分を説明することなく場合によっては通報待った無しの一言を零して。 )


  • No.792 by 御影 みき  2024-09-04 16:04:03 



へッ!?


( 彼の匂いがいっぱいのおうちは居るだけで何だかドキドキして、今日このままお泊まり出来たらいいのに、なんてまさか彼が許可するわけが無いであろうことを夢みては恋する乙女の胸はドキドキとときめいて。─── 外が今どんなに横殴りの雨か、なんて好きな人のお部屋が目の前にある今はそれどころではないので気が付かず。そんなことを考えながらぽけ、としていればふと耳に届いた彼の言葉にぶわ、と顔を赤らめては思わず手で胸元を隠して驚愕の声をポロリ。「 ま、まだちゅうもしてないのに…!?……で、でも、せんせーがそう言うなら、あの、みき頑張る?から…。 」とさすがのみきでも男女二人きりの部屋で服を脱げなんて言われてしまえばその後に待ち構えている展開はひとつしか思い浮かばずにいつかのりんご飴とおんなじ色に頬を染めながら恋する乙女はフルスロットルで勘違いをもじもじ加速させていき。 )



  • No.793 by 鳴海 司  2024-09-04 16:53:37 




は?……………あ゛、いや違う違うッ!
ほら、そのままだと風邪ひくから、とりあえず今着てる服は乾燥機に入れて乾くまで俺の服しか無くて悪いけど…って……!

( 真っ赤に顔を染めた彼女の反応に怪訝な顔をしては、その意味を理解すると共に思い返せば自分の言葉足らず過ぎた台詞に慌ててブンブンと手を振って。サーッと血の気が引く感覚はあるのに、勘違いを起こさせてしまった内容にぶわりと顔に熱を感じながら急いで先程の台詞の補完を。世の独身男性が皆そうだとは言わないが、律儀に洗濯物を干すなんて…と、自分は少しでも楽がしたいため乾燥機能付きの洗濯機を使用していて。「…あー…つまり、そういう事だから!……──つーかお前も素直に従おうとしてんじゃねーよ……はー…焦った……。」と、少し落ち着きを取り戻せば元凶が自分なのは棚上げに、意外にも彼女の発言が前向きだったことに苦言を呈しつつも少し気まずく顔を逸らして。 )


  • No.794 by 御影 みき  2024-09-04 17:29:06 



な、なんだぁ…。
びっくりした……。


( ドッドッドッド、と煩いほどに早くなった鼓動を抑えるように胸元に手を当てながら彼の先程の言葉の真の意味を説明されればまだ顔を赤らめた状態でほっと安堵の息を吐いて。2人っきりの部屋でお互い顔を赤らめているこの今の状況も見る人が見れば誤解されるような状態だが、今はそんなことにまで気を配っている心の余裕は残念ながらない。視線を逸らしながら先程の彼の言葉を驚きつつも受け入れてしまった此方に苦言を呈す彼にぷく、と頬をふくらませては「 だって好きなんだもん…。そもそも!せんせーが突然脱げだなんて言ったから……。 」と唇を尖らせながらそもそもの発端はそちらだと言いたげにじと…とした夕陽色の瞳で彼を見つめて。だがしかしそんな拗ねた様子も長くは続かず、外からごろごろと雷神のうめき声が聞こえればびく!と肩を跳ねさせてそのまま彼の傍に先程の緊張感はどこへやらぴったりとくっついて。 )



  • No.795 by 鳴海 司  2024-09-04 18:10:51 




俺だってびっくりした……。

( 同じように安堵の息を吐いてはいるが、こちらに関しては完全に自業自得だといえるだろう。何とも言えない空気が流れている中、形のいい唇をつんと尖らせいつもの拗ね顔を披露する彼女は自分の文句じみた言葉にしっかりと反論を。こちらからは反論しようの無い正論にぐぬ…と言葉に詰まっては「う……いやだから…まあ……それは俺が悪かったけどさあ……、──!…あー…、そういやお前雷苦手だっけか…。」と、突然光った窓の外と大きな雷鼓に驚いた彼女がくっついてきた事に今度はこちらが少しだけ肩を跳ねさせて。今年の夏祭りでそんな話をしたばかりだなとつい最近の思い出を掘り起こせば、お互い濡れた服のままで寄り添っていることに罪悪感にも似たざわざわとした気持ちが湧いてきて。「…~~~っ、御影……とりあえず服貸すから…早いとこ着替えてくんないかな……。」何だか隣の彼女を直視できず、視線どころか顔ごと逸らしながらぽつりと呟いて。 )


  • No.796 by 御影 みき  2024-09-04 18:58:18 





雷、きらい……。


( どうやら此方が雷が苦手なことを思い出してくれたらしい彼にこく、と深く頷けば、次にいつ鳴るか分からない雷に眉を顰めて警戒を顕にしながらも神妙な顔付きで外の方を見つめて。だがしかし頭の上から聞こえた彼の声色にはっ、と我に返れば「 ぁ。お洋服びちゃびちゃで気持ち悪いもんね。 」と少しばかり本来の意味とは違った意味で彼の言葉を受け止めて。何故だか顔ごと逸らしている彼を不思議そうに見上げながらゆっくりと体を離しては洗面所借りるね、とぱたぱた洗面所の方へと駆けていき。洗面所でなんの躊躇もなくびっしょりと濡れたシャツやらスカートやらを脱いでいけば、下着姿になったところで漸く〝好きな人の家で2人きりで服を脱いでいる〟という今の状況に漸く気が付いて先程まで引いていたはずの顔の熱が一気に頬に戻ってきてはぴたりと動きが止まり。 )




  • No.797 by 鳴海 司  2024-09-04 19:30:56 




気持ち悪いというか何と言うか……。
とりあえず風邪ひかれたら困るからな…。

( 言葉の受け取り方に多少のズレはあるもののむしろそれが救いとなり、洗面所の扉が閉まる音で漸く顔を正面に戻せば小さく溜息を吐いて。外はすでに暗くなっていて様子は見えないが、紺色のカーテンがひかれた窓にバシバシと強く打ちつける雨音で荒れ模様はハッキリと分かる。不可抗力とはいえ教え子を招き入れることになった自宅で籠城しなければならない事を改めて認識しては、部屋のほぼ真ん中に位置するソファに腰掛けながらさてどうしたものかと思考を巡らせて。免許はあれど車は実家、徒歩で職場に通える距離に暮らしていることをまさか後悔する日がくるとは。そんな事を考えていれば、彼女がいるはずの洗面所が何だか静かな気がして。着替えを渡す事を忘れていたとソファから立ち上がれば、クローゼットから最近洗濯したばかり+2、3回くらいしかまだ袖を通していない比較的新しめのTシャツとジャージのズボンを取り出して。「…御影ー。ドアの前に着替え置いとくけど……乾燥機の使い方分かるよな?」と、聞こえやすいように少し声を大きめに扉に向かって話しかけ。 )


  • No.798 by 御影 みき  2024-09-04 20:39:35 





あ、ありがと!だいじょぶ、わかる!

( 悶々と様々な感情と戦っていれば、ふと扉の向こうから聞こえた彼の声にびく!と肩を跳ねさせて慌てて返事を。彼が部屋の方へ戻った足音を聞いてからそろそろと洗面所の扉を開けて着替えを拝借しては、選択したばかりなのだろうかいつもの彼と同じ香りが鼻腔を掠めてまたみきの心はときめいてしまい。これこそ彼ジャーなのでは、とふわふわはしゃいでしまう心をそのままに扉を閉めようとしたところで折角乾燥機を回すのならば彼の服も一緒に乾燥してしまった方が一石二鳥では?ということに気が付き、下着姿なので体は見せないように首元までを覗かせて「 せんせー、せんせーのお洋服も一緒に乾燥機に入れちゃう? 」とみきなりの気遣いを発揮して。普段家族の洋服も洗濯しているからこそたかが自分のワイシャツとスカート如きで乾燥機を動かすのは勿体ない、と所帯染みた理由ながら格好はさておきその瞳はただただ純粋に疑問を投げかける瞳で。 )


  • No.799 by 鳴海 司  2024-09-04 23:06:49 




え、あー……そうだな。ちょっと待ってて。

( 部屋に戻った所で背後から声を掛けられてふと考え。自分の服ならば洗濯してもいいがどうせ乾燥させている間は洗濯できないし…濡れたままで放置するのであれば乾燥させておいた方がいいだろう。彼女がたまに見せるこういった家庭的な一面に素直に感心しながらぺたぺたと肌にひっつく服を何とか脱いで、さすがに裸で行くわけにはいかないので適当なシャツに下も履き替えて。濡れた服を片手に洗面所へと再び足を向ければ、扉から器用に顔だけ覗かせている彼女が視界に入ってはぎょっとして。「、!?…おま……開けてるなら言えよ!……ったく、ここ置いとくから適当に放り込んどいて。」首から下は一切見えていないが、その状態からまだ服を着ていないであろうことは想像がつく。そちらを見ないように扉の側に服を置けば、そのまま振り返る事なく足早に部屋の方へ戻り。 )


  • No.800 by 御影 みき  2024-09-05 05:45:57 



えへへ。
はぁい、一緒にまわしときまーす。


( 濡れた服片手に戻ってきた彼に悪戯っぽくへらりと笑っては、此方を見ないようにしながら足早に去っていった彼に「(見えてないのになぁ…)」とその気遣いにちょっとくすぐったい様な照れくさいような気持ちになにかんで。そのまま彼の服を回収し、自分の服と一緒に乾燥機に放り込んではスイッチを押して乾燥開始。なんだか夫婦みたい…!と妙ににやけてしまう頬をそのままにいそいそと彼が用意してくれた彼の服を着てはまるで全身彼に包まれたような感覚がして声には出さずともきゃー!と内心はおおはしゃぎで。だがしかしやはり上下どちらもぶかぶかでズボンに至っては松の廊下のように引き摺ってしまうので何回か織り込んでようやく完成。「 せんせー、洗面所お借りしました!どう、似合う? 」とにこにこ笑顔を浮かべながら洗面所から出てくれば、完璧に彼氏のおうちでくつろぎスタイルになった全身を見せるようにくるりとその場で回って見せて。 )




  • No.801 by 鳴海 司  2024-09-05 10:38:24 




ん、
こっちこそありがとな。

( いくら隠しているとはいえ想像くらいなら容易にさせてしまいそうな彼女の無防備さに頭を抱えながらソファに座り込んで。しばらくして着替えを済ませて戻ってきた彼女がファッションショーのようにくるくると回り始めれば、「はは、やっぱりぶかぶかだな。似合う似合う。」とサイズの合っていない服の不恰好ささえ可愛らしく見えて可笑しそうに笑い。しかし改めて、今彼女が着ている服が上下共に自分の物だと考えてしまうと何だか背徳感のようなものが湧いてくる気がする。前に白衣やジャージやらを預けているうちに着られていたことはあるが、その時とは違って完全なプライベートで自分の普段着を纏う彼女の破壊力というものは想像以上だったようで、どこか見惚れるようにじーっと彼女を見つめて。 )


  • No.802 by 御影 みき  2024-09-05 14:29:01 



んふふ!
ズボン何回か折ってやっと調度良いサイズ、─── …せ、せんせ?


( 彼から真っ直ぐに褒められればてれてれはにかみつつ彼のスラリと長い足をいつも包んでいるのだろうズボンは自分にはやはり長かったことを説明しようとしたものの、じっとこちらを見つめる彼のダークブラウンの瞳がどこか熱を帯びているようでみきは思わずもじ、と恥ずかしそうに彼を呼んで。いつもの生徒たちのザワザワや水槽のフィルターのこぽこぽした音もない、外の雨が窓を打ちうける音と乾燥機の音だけが聞こえる2人きりだけのプライベートな空間。しかもこの空間は自分が好いている相手の生活している場所で、更にはその人の服まで着ているのだ。「 あ、あんまり見たら、……その、恥ずかしい…かも、…。 」と恥ずかしさを誤魔化すようにへらりと笑いながら淡く染まった両頬に手を当てて視線を逸らしてしまえば、こてりと首を傾げて。 )



  • No.803 by 鳴海 司  2024-09-05 15:49:40 




──っあ、悪い、何でもない。

( ベッド、テレビ、棚、そしてソファの前にはちょうど良い高さのローテーブル。何の面白味も無い無難な部屋に彼女が居るのは何だか異質で、いつも聞いている声でさえ普段より良く響くような気がする。声を掛けられればハッと我に返り、誤魔化し笑いをしてはいるがその頬が薄ら赤く染まっているのを見れば慌てて視線を逸らし。今まで女性と付き合った事が無い訳でもなければ、彼女には敢えて言う必要も無いが一応この部屋に今では元カノとなっている相手を招いた事もある。だがそんな過去より今の状況の方が、何故だか胸を締め付けられるような感覚がある気がして。しかし今はそれどころではないと頭をふるふると振ってその思考を頭の外へと追いやれば、「とりあえずお前のスマホ充電しなきゃな…。充電器、挿さるか試してみて。」と、5口の差し込み口と電源タップの付いたコンセントハブから伸びた長いコードの充電器を引っ張り上げて先を差し出し。それもこれも面倒くさがり故のアイテムなのだが。 )


  • No.804 by 御影 みき  2024-09-05 16:35:53 




うん、これ入るタイプ。だいじょぶ!


( 彼から差し出された充電器のタイプはいつも自分が使っているもので、こくんと頷けばお借りしますと一言ことわってから自身のスマホを充電開始。今はそもそも電源が落ちているのでまだ何も言わないけれど、暫く充電していればそのうち復活するだろう。みきは床にぺたんと女の子座りをしては充電器の繋がったスマホを見てこれで誰かに連絡をする手段はどうにかなった安心したように頬を弛め。だがしかし問題は─── …「 お外、…台風来ちゃったね。 」雨音はどんどんと激しさを増していくばかりで止む気配はもちろんなく、恐らくニュース通り今夜一晩はこの嵐だろう。先程も鳴った雷は今はなりを潜めているけれどまたいつ鳴りだすかも分からない状況なので、みき個人としては全く油断のならない状況で。お泊まり出来たらなぁなんて1人勝手に浮かれるのは自由だったけれど、いざ本当にこの家から出られなくなってしまった今は何だか彼への申し訳なさが勝ってしまいそれどころではない。自分は今ここにいても大丈夫なのだろうかと不安いっぱいの瞳で彼を見上げては、少しでも安心を得たいのか彼から借りた服の裾をきゅ、と無意識に指先で摘んで。 )





  • No.805 by 鳴海 司  2024-09-05 22:48:04 




相当強い台風だってテレビで散々言ってたからな…、
もう外は出ない方が……つーか出れないなこれ…。

( 完全に沈黙状態のスマホだが、充電器が無事合っていたようで安堵から頬を弛ませる彼女を確認すればとりあえずは一安心。復活さえすれば取り急ぎ彼女の親御さんに連絡を取ってもらって状況を説明して…と、頭の中で順序立てていけばじわじわと緊張するものがあるがこればかりは避けられない。しかし彼女の一言で現状に引き戻され言葉に釣られるように窓に目をやれば、外出なんて当たり前に許さないとばかりに雨風は更に酷くなる一方で。ふう、と溜息を吐けばこちらを見上げる視線に気付き、その夕陽色が怯えというよりはどこか申し訳なさげに見えて。普段であればきっと『せんせーのおうち!』と喜びを顕にしそうな展開だが、いざそういった状況に置かれると途端に不安そうな様子を見せる彼女が何だか愛しくて。「そんな顔すんなって。別に追い出したりしねーし、そもそもこんな嵐の中生徒を放っておくなんて先生として失格だろ。」と、ポンと軽く彼女の頭に手を置いて。 )


  • No.806 by 御影 みき  2024-09-05 23:58:32 



……ふぐ太郎たち、大丈夫かな…。


( 台風での停電はよくあること、もし水槽のフィルターが止まってしまったら。と考えると学校に残っている小さな友人たちのことが唯一の気がかりで。勿論こうして2人きりでひとつ屋根の下に想い人と共に居るのもとんでもない気がかりなのだけれど、それとこれとはまた種類の違う話。大きな音こそ鳴っていけれど、遠くで聴こえる雷の音にびく、とまた体を硬直させては静かに彼の方へと寄り添って不安げに窓の外を見つめて。ぽん、と頭の上に置かれた優しい手と彼の言葉にほっとわかりやすく安心したように表情を綻ばせれば「 …ごめんね、せんせー…。あの、家事とか…えっと、マッサージとか。何でもするから、何でも言ってね。 」と不可抗力とはいえ一晩お世話になる身、彼が望むことなら何でもしようとみきの生真面目な部分が見え隠れしては真剣な夕陽で彼をじっと見つめてはこくりと深く頷いて。 )



  • No.807 by 鳴海 司  2024-09-06 07:01:26 




確か学校は非常電源があったはずだから、
もし停電になってもたぶん大丈夫だと思うぞ。

( 真っ先に出る心配の言葉が準備室にいる小さな生き物たちに対してという彼女の優しさに薄く笑みが零れて。万が一の時に避難所として開放される学校にはそれなりの備えがあるからと彼女の不安を払拭できるような答えを。更に言えば彼らは元々野生の個体というのも強みで、数時間から1日くらいフィルターが止まってしまっても大した問題では無いだろう。遠くに聞こえる雷でさえ反射的に体が強張ってしまう彼女は、仮に家に帰れていたとしても今日は1人だって昼間言ってたはず…。と、そちらの意味でもこの状況は助けになっているんだなと擦り寄ってくる相手を見て眉を下げ。それにしても彼女のこういう変に律儀な部分は何なのだろう。余りにも真剣な瞳にぷっと吹き出してしまい、「ばーか。そういう変な気を遣わなくていいけど、とりあえず床じゃなくてこっち座りな。」いつまでも床に座り込んでいる彼女にぽんぽんとソファを軽く叩いて示せば、逆に自分は立ち上がって食べる物は何があったっけと確認のためキッチンへ。充電ケーブルは充分長いためソファに座ったままでも余裕で届くだろう。…しかし"何でもする"という台詞は少しばかり魅力的ではあるが、自分以外に使われるのを想像すると何だかもやりとしてしまう気がするがそれは内緒。 )


  • No.808 by 御影 みき  2024-09-06 15:19:47 




良かったぁ。台風通り過ぎたら元気か確認しに行かなくちゃ!…あと鍵もね!


( 彼の言葉にぱっと表情が和らげば安心したように息を吐き、台風が過ぎ去ったあと─── そもそも家の鍵を取りに行かなければならないので明日しかないのだけれど─── に小さな友人たちの様子を見に行こうと決意。カエルやメダカは雷が怖くないのかなぁ、なんて段々と近づいているようなゴロゴロ音にふといつも無機質な瞳をこちらに向けてはたまにひと鳴きする不思議な彼らのことを考えているうちにぽん、と叩かれたソファに瞳を向けてはそういえば確かに無意識に気を使っていたのかずっと床に座っていたことを思い出して。ぽす、とソファに座って改めて部屋を見回せば「 …えへへ。せんせーのお部屋だ。 」と漸くいつものようにへにゃりと笑顔を浮かべてぽそりと呟いて。だがしかしキッチンの方へ向かった彼の後を追うようにぺたぺたと自身もキッチンの方へと歩いてくれば「 お夕飯、みきが作ってもいい? 」とひと宿の恩に、ではないけれど折角ならば作りたいと強請るように彼の服をくい、と引っ張って。 )



  • No.809 by 鳴海 司  2024-09-06 19:39:48 




まあそれはそうだな。フィルターの確認とついでに餌もやって…──、
鍵……、たぶん台風が弱くなるのって早くても午後とかになりそうだけど大丈夫か?

( 鍵の事もあるだろうが、それよりも先に準備室にてこの嵐をいつも通りにやり過ごしている小さな生き物達の心配をするという、何とも彼女らしい優しさに薄く微笑み。明日学校へ赴いた際に確認しなければならないことを指折り数えていれば、そもそも台風が弱まらないと動けないんだよなと気付き。夕方にはならなくとも、間違いなく午前中は籠城継続中になるだろう。ソファへ移動する彼女を視線で追いかけながら、もしも午前中に帰らなければというのであれば何としてでも学校へ行く方法を、と思考を巡らせて。ほぼ入れ違いにキッチンへ向かえば、せっかく座ったというのに律儀に後を着いてきてはやはり気を遣っているのだろう一言を。引っ張られたことで反射的にそちらを見れば「え。……いやまあそれはむしろありがたいけど…、できるか?これ。」と、冷蔵庫を開けてその中を彼女に見せるように。台風に備えて買ったものといえばインスタントのものばかりで、冷蔵庫の中にはギリギリ期限内の卵やら元気控えめな野菜が申し訳程度に入っているのみ。米や調味料はあるが、むしろちゃんと使っているのか?というほどそちらは潤沢で。 )


  • No.810 by 御影 みき  2024-09-06 20:43:14 



うん、お父さんとお母さん帰ってくるの明後日だし…つばさ(弟)は来週にならなきゃ帰ってこないから午後でも平気!

( こく、と彼の言葉に頷いてはだがそれと同時に彼が拾ってくれなければ明日の午後までどうなっていたか分からなかったというもしもの世界を想像してはゾッと体温が下がり。こうして困った時に素直に手を伸ばせる相手がいる事とすくい上げてくれる相手がいるという事実に心から感謝と安堵をしては、彼にとって自分がそういう相手になれたらいいのになと恋する乙女の我儘がそれと同時にふんわりと芽を出して。しかし、午後まで籠城となればそれまでずっと彼と二人きりで居られるということ。どきどきとときめきと、それからそわそわと。そんな感情を抱えながらもやはり最後にあるのはこんな状況だけれど嬉しいという気持ちで。冷蔵庫の中身と米や調味料をちらりと確認してはふむ…と少し考え込むような仕草の後に「 うん、これだけあるなら3品くらい作れるよ! 」と満足気に頷いては三本の指を立てた手と一緒に自信ありげな笑顔を彼に向けて。その瞳はいつ彼に料理を披露する日が来ても良いように、と普段家で料理を作っているにプラスして最近始めた居酒屋バイトで店長から少しずつ料理を教わっていた甲斐があったと好きな人の胃袋を掴んじゃおう大作戦その2を決行する気満々で。 )




  • No.811 by 鳴海 司  2024-09-06 23:01:34 




そっか、じゃあ明日は様子見て学校に……、ってあぁそうだ。
スマホ復活したら親御さんに電話してくれるか?俺が直接話すから。

( 彼女の返答に頷けば、何より忘れてはいけないことを危うく伝え忘れそうだったと思い出して。非常事態とはいえ教師の、しかも男の家に外泊するとなっては、いくら旅行中で現状を知る機会が無いとはいえさすがに黙っているわけにはいかない。自分の口から直接経緯を話して彼女の両親に誠意を見せなければと、彼女がふわふわと嬉しさを感じていることなどつゆ知らずまるで結婚の挨拶にでも臨むかのように心の内で変な緊張感から拳を握り締めて。彼女が冷蔵庫の中身とにらめっこをしていたのはほんの僅かな時間で。自信に満ちた笑顔とその指が指し示す品数にぱちくりと目を丸くさせては「まじで?…え、これでそんなに作れんの?」と、申し訳程度の食材と自信満々な彼女を交互に見比べて。もちろんインスタントに頼らなくていい可能性があればそちらの方がありがたく、更に言えばスポ大の日に食べた弁当以来の彼女の手作りにわくわくとしてしまうのも事実で。 )


  • No.812 by 御影 みき  2024-09-07 00:42:40 



、…ふふ、はぁい。
みき、せんせーのそういうとこだいすき。


( ぱち、と驚いたように瞳を丸くした後にまたそれはゆるゆると愛おしそうに細められてはそれを快諾して更には素直に思ったことを吐露しながらぎゅっときつく握られた彼の拳を両手で優しく包んで。緊急事態だしそもそも自分が鍵を忘れたことが原因なのでわざわざ電話をしなければ両親にバレることもないし更には彼が直接電話をする必要は無いのに、彼はどこまでも〝良い大人、良い教師〟であり自分たち生徒のことを大切に思ってくれているというのが真っ直ぐに伝わってきてみきは彼のそんなところにまた恋に落ちてしまい。綺麗なダークブラウンの瞳をまん丸にして(とても可愛くてこの顔もみきは大好き)、此方と食材たちを交互に見つめる彼にくすくすと笑ってしまえば「 せんせーのお嫁さんになるために花嫁修業中ですから! 」と自慢げに胸を張って自身がこうして料理の腕を磨いている理由をさらり。お米や調味料が少なければ選択肢も狭まってしまっただろうけれどそこは幸い問題がなく、彼もたまに自炊とかするのかなと想像してはそれはそれでとても目の保養なのでいつか見れたらいいなぁなんて期待に胸を膨らませつつ。 )



  • No.813 by 鳴海 司  2024-09-07 08:10:01 




はいはいどーも。
大人として…っていうか、子供を預かる事になる身としてはそういう所ちゃんとしとかないと。親御さんに余計な心配かけるだろ。

( ふわりと包まれた拳はその温もりでじんわりと弛み、聞き馴染んだ台詞のおかげも相まって緊張はほろほろと解けていき。仮に自分も彼女と同い年ならば、バレる可能性の少ない無断外泊という状況はとてもワクワクするもので浮ついていただろう。大人に、ましてや教師になった今、教え子のことはもちろんその家族のことも考えるのは当たり前だと真っ直ぐ答えて。…しかしもしも電話越しに彼女の両親から少しでも不安そうなものを感じれば、彼女にはここに居てもらうにしても自分は近くのビジネスホテルなりで一晩を過ごす事もやぶさかではなく。ふふんと胸を張る彼女が可笑しくて笑みを零せば、「はは、それは頼もしいな。…んー、じゃあお言葉に甘えて、晩飯は御影シェフにお任せします。」ぺこりと頭を下げて彼女の厚意を受け入れて。インスタントや惣菜に飽き、尚且つ気分が乗らないと滅多に自炊しない人間としては、やはり温かい手料理はとてつもなく魅力的で。 )


  • No.814 by 御影 みき  2024-09-07 09:29:41 



………はやく、連絡しなくてもいいようになりたいなぁ。


( 子どもを預かる身、という言葉に少し、ほんの少しだけ瞳が翳っては彼に聞こえるか聞こえないか程度の小さな呟きをこぼして。きっと彼とおんなじように大人でだったらわざわざ親にこんな連絡をする必要はないんだろうなの彼の真っ直ぐで真摯な気持ちがどこか胸を貫くように痛くて。スマホを見ればもう画面は復活しておりこうして充電したままならば電話もできるだろうと、彼の視線から逃げるように手を離してはスマホを手に取り早速親に電話を。少しのコール音の後無事に出てくれた母に学校に鍵を忘れてしまったこと、学校の先生のお家に避難をしていることを順番に説明していけば「 せんせーが直接お話したいって言ってたから、変わるね。 」と彼に通話中の画面が表示されたスマホを手渡して。彼から晩ご飯のシェフに直々に任命されればにこ!と満面の笑顔を浮かべてそれを拝命し。いつもおうちでごはんを作る時はエプロンをつけているけれど、男の人のお家にエプロンって無さそうだな…と勝手なイメージを抱えつつも「 じゃあもう作っちゃうから、せんせーはソファで待っててね。…あ、それとね、せんせーのおうちエプロンある?せんせーの服汚れたら困るからもしあったら貸してほしいな。 」とそんなに油が飛び跳ねたりする料理をする予定では無いもののダメ元で聞いてみて。 )




  • No.815 by 鳴海 司  2024-09-07 12:41:48 




いやお前が卒業したとしても元生徒ってことには変わりないし、何かあれば俺はちゃんと親御さんには連絡するつもりだけど。

( 少し寂しげにも聞こえる呟きが小さく聞こえては、彼女がこの先大人になってもこういう時はご家族に連絡を入れるのが当たり前だろうと。…自然と出た台詞だが、それはつまり彼女が学校を卒業した後もこうして隣にいる未来を無意識に描いていることに本人はまだ気付いておらず。彼女が耳に当てている際に微かに聞こえる女性の声は担任でもない自分が聞く機会なんて今まで無かったわけで。再び変な緊張感が顔を出すも、自分が彼女親の立場なら非常事態とはいえやはり心配になるだろう。正直電話の向こうが父親でないことに少しだけ安心しつつ、差し出された電話を受け取って。「…あ、すみません。お電話代わりました鳴海と申します。みきさんからも説明があったと思うんですが──…、」出来るだけ分かりやすく繰り返しに近い経緯を説明しては、何よりも安心してもらおうと自分が別の場所に移動しての寝泊まりを考えている旨も伝えて。さっそく調理を始めようとする彼女に投げかけられた質問に「あー確かどっかにあr……いやごめん嘘無い。絶対無い。別に俺の服くらい汚れてもいいから気にすんな。」ふと思い出したエプロンの存在は元カノが置いていったもの。未練云々などでは決してなく、どうでも良いからこそすっかり忘れてそのままにしていたのだ。いくら自分が無頓着とはいえ、それを出されてはさすがに彼女もいい気がしないのは容易に想像がつく。首をぶんぶんと横に振りながら、言われた通りソファへと戻って。 )


  • No.816 by 御影 みき  2024-09-07 13:44:24 



『 あら!あらあらあら!貴方が鳴海先生!みきからいつもお話は伺っております~、みきの母です。もうごめんなさいね~、本当にご迷惑をおかけしますけれど、もし先生さえよろしければ今日一晩は一緒にいてあげてください。…ホラ、あの子雷が嫌いでしょう?私達も雷雨の中あの子をひとり留守番にさせるのが気がかりで…きっと鳴海先生と一緒なら大丈夫でしょうから。 』


( 電話口の母は実にからりと明るく、恐らく普段から家でみきから彼の話を聞いているのであろう彼の名前を聞いた途端にぱっと声色が華やぎ。彼の緊張とは裏腹に母は実にのんびりとマイペースで、むしろこの雨や雷の中1人で居させるより好きな人のところにいた方が安心だろうと言った口ぶり。母の向こうでは父親らしき声が『みきか!パパだぞ、大丈夫か?雷怖くないかー?』と騒いでいるのだけれども母親はそれを一切無視してほのぼの話を続けて。だが決してこの宿泊許可も何も考えていない訳ではなく、こんなにも正直に自分たちに全てを包み隠さず連絡をくれた彼への安心と信頼から来るもの。一方のみきは彼からの〝みきさん〟呼びや自然と卒業後も自分が彼と一緒にいる未来を思い描いてくれている彼に1人でどきどきと胸を高鳴らせておりそれどころではないのだけれど。なぜだか一瞬肯定しかけたのに直ぐにわざとらしい程に首をブンブンと横に振りながらエプロンが無いことを伝えてきた彼に不思議そうに首を傾げては「 ???それならいいんだけど…。 」と妙に腑に落ちないような声で答えながらもキッチンに向き直り早速食事の準備に取り掛かり。まずお米を2合ほど研いで炊飯器にセット、それから野菜を切ったり卵を茹でたりと手際よく花歌を歌いながら料理を進めていき。暫くすればふわりとカレーの香りが室内に漂い、小皿を持ったみきがぺたぺた彼の元へ歩み寄ってくれば「 せんせー、カレーの辛さどう?ちょっと辛めにしてみたの。 」とどうやら彼の分は辛さを変えてみたらしく味見をして欲しいのだと味見程度にカレーがよそってある小皿を差し出して。 )


  • No.817 by 鳴海 司  2024-09-07 21:49:27 




え、あ…まあその……お母様がそう仰ってくださるんでしたら…、えっと、じゃあ…お言葉に甘えさせて頂きます…。

( さすが御影母といったところで、娘同様にふんわりとした雰囲気はあるもののしっかりとした芯のある勢いも持ち合わせており。口ぶりからしてきっと彼女は家でその気持ちを隠す事なく話しているのだろうし、母親もそれをネガティブに受け止めているわけではないのだろう。後ろの方で聞こえる父親らしき声にどきりとするも、その内容は心から娘を心配するもので。…雷に対しては大丈夫だとしても、結果として男の家に泊まる事になっているのだがそちらの方は果たして大丈夫なのだろうかという気もするが。無事(?)許可を貰えたことに安堵して話をしている横で、別の事でどきどきと落ち着かない彼女には気付かないままで。少し…いやかなり怪しかったかもしれないが、彼女がキッチンに向き直るのを確認すればホッと一息。忘れていたとはいえまさか彼女相手に肝を冷やすことになるとは思わなかったようで、今度改めて部屋の掃除でもする時に要らないものは処分しようとひっそり決意して。──何となく手持ち無沙汰でテレビを付けて台風情報を流しているニュースをぼーっと見ていれば、鼻腔を擽るのはご飯の匂いとしては王道といってもいいカレーの香り。ふとキッチンの方へ視線を向ければちょうど彼女が味見を求めてきて。「ん…、美味っ!俺の好みの辛さだコレ。」一口食べればすぐに瞳が輝くほど好みの味に料理されたそれは、味見をした事で空腹を実感させてくるほど美味しくて。うちにカレー粉なんてあったっけ?という疑問は一瞬にして吹き飛んで。 )


  • No.818 by 御影 みき  2024-09-07 22:53:29 



『 それじゃあね、すみませんけれどお世話になります~。…あ。それとね、あの子寝惚けるとお布団に潜り込んできますけれど一線超えなければ母親としては構いませんから~。うふふ、では失礼します。 』


( ころころとみきとよく似た鈴が転がるような笑い声は最後に爆弾を落としてそのまま通話は一方的に終了。どうやらこの短い通話とみきから普段聞いている話からすっかり彼への信頼度は高くなったようで、普段弟の布団に潜り込んでいるみきのことはそのまま放っておいても構わないとの発言は本心からだろう。母親としてはこんなに真摯な人を好きになるなんてウチの子は見る目があるわ、と言った気持ちなので。みきは電話が終わったらしい様子に「 ?お母さんなんて? 」と恐らく悪い返事は貰っていないのだろうとは分かっているので実にマイペースな無垢な瞳で問いかけて。どうやら慣れない辛味のある味付けは成功したようで、瞳を輝かせた彼の様子に良かった!と笑顔を浮かべては「 じゃあ今日のメインはカレーね。あと15分くらいで出来るからもうちょっと待ってて? 」と本日のメインが無事に決定。またパタパタとキッチンに戻っていけば、先程同様に花歌を歌いながら料理を再開。冷蔵庫にあったしょんぼりしたキャベツ等の野菜も混ぜたポテトサラダと、それからお酒もあったからお酒のアテになるようにゆで卵にねぎ塩だれをかけたものを作っていけば本日の夕食は完成。「 せんせー、ごはんできたよ。 」とキッチンから声をかけてはなんか今の新婚さんみたい……!とみきの心はそわそわ騒いで。 )



  • No.819 by 鳴海 司  2024-09-07 23:53:46 




………え゛ッ!?
いやあの、ちょ…お母さ──!

( 最後に聞こえた物騒な台詞に思考は固まりしばしのローディングタイム。やっと声を出せたと思ったところでどうやら電話の相手は満足したのかあっさりと通話は終了されて。静かになった電話をゆっくりとした動作で彼女に差し出しながら「…あー……まあ、許可は貰えたから……。」と、"一線を超えなければ"なんて爆弾発言を言われたとはさすがに伝えられないためそれ以上は口を閉ざし。…といっても、そもそもベッドは元から彼女に譲るつもりだったし自分はソファで寝るようにしようと思っていたので、間違っても同じ布団に入る心配は無いはずだと自分の中で何度も頷いて。この1品だけでも充分なのに、笑顔で再びキッチンへと戻っていく彼女に再び目を丸くして。これだけでいいぞと言う暇も無いほどに手際良く調理を終えたようで、完成の声を掛けられれば自分もキッチンへ向かい。「何か…逆に悪いな、こんなに作ってくれて。皿とか出すよ。」と、美味しそうに並ぶ料理を見て感心と少しの申し訳なさが湧き上がりつつも、不揃いの取り皿やスプーン、あとは彼女用に割り箸を。出来上がった料理もリビングの方へと持っていけばローテーブルの上に諸々置いて。 )


  • No.820 by 御影 みき  2024-09-08 06:41:40 



???
そっか…。

( 許可は貰えた、との妙に歯切れの悪い彼の言葉や表情に不思議そうにこてりと首を傾げてはそのまま素直にスマホを受け取り。なんだか最後びっくりしていたような気もするけれど、お母さん何を話してたんだろうなと気になる話の内容はきっと彼も知らせてくれないだろうから明後日母に聞くとして。自身の声に連れられてキッチンに現れた彼の好意を「ほんと?今ちょうどお皿何使っていいか聞きたかったの。ありがとう。」とふわふわ嬉しそうに受け取れば2人で分担して料理をローテーブルへ運んでいき無事に調理終了。「 本日のご飯はカレーとお野菜のポテトサラダとゆで卵のネギ塩和えでーす。 」と1つずつ指さしながら説明していけば、ふと思い出したように冷蔵庫にパタパタ向かいそのまま中からお酒を取り出しては「 これに合うかなって作ったんだけど… 」と居酒屋バイト経験中らしき気遣いを発揮しつつ首を傾げて。 )



  • No.821 by 鳴海 司  2024-09-08 09:46:03 




何かこんなん言うのも変だけどさ、
うちこんなに食材あったんだな…。

( 会話の内容について深く追求されなくて一安心はしたが、さすがに来る明後日の彼女と母親の会話内容までは予想できないため知らないままなのがある意味救いになるだろう。自分の部屋に手料理がこうして並ぶのを見るのはいつぶりかもう忘れたが、やはり温かい料理というのは良いものだなとすでに目と鼻で感じており。それにしても冷蔵庫の中はお世辞にも潤沢とは言えないはずだったのだが、ここまで様々な食材が使われているのを見れば変に感心してしまい。配膳を終えた後に再び冷蔵庫に向かう背中に疑問符を浮かべていれば、戻ってきた彼女の手にはキンキンに冷えた缶ビール。休みだし台風で家出れないし…と前もって買っておいたのだが、こんな状況では飲めないなとそのままにしていたもの。バイトで培われた絶妙な気遣いと、おつまみとしても優秀なラインナップの誘惑は強く「……はー…居酒屋とかならまだしも、生徒とマンツーマンなのに飲むのはなぁ……、──せっかくだし貰うけど。わざわざありがとな。」と一応建前を口にはしたもののその決意はあっさりと揺らいだようで、にっと悪戯っぽい笑いを零せばその気遣いを甘んじて受け入れて。 )


  • No.822 by 御影 みき  2024-09-08 10:54:05 



……えへ。
実はね、今日おうちで1人だから帰り道にあるスーパーで晩御飯のお買い物も済ませてたの。だからせんせーのおうちの食材だけじゃなかったんだぁ。

( 彼の言葉に悪戯っぽく笑えば、決して彼の家の食材だけで完成できた夕飯では無いことをこそこそカミングアウトして。無論、全て買い物した食材を使った訳ではなく彼の家にあったもうすぐ食べられなくなりそうなしょんぼりお野菜たちを先に使わせていただいたのだけれど、少女漫画でよくある冷蔵庫の中のもの達でサッと夕飯を作る!という展開をやるには少々冷蔵庫の中が心許なかった為持ち込み食材を使った次第で。本当はバレずに遂行するつもりだったのだけれど、格好つかないなぁと眉を下げて笑ってしまえば缶ビールとグラスを片手にローテーブルの側へと戻ってきて。「 いーえ。せんせーのおうちだもん、お仕事終わったあとは好きなもの飲んで? 」と彼にグラスを手渡してはみきついであげる!と彼に気を遣うというよりはにこにこ楽しそうに新婚さん気分を堪能しており、頭から台風のことがすっかり抜けているため外ではじりじりと雷が近付いていることにも気が付かずに。 )




  • No.823 by 鳴海 司  2024-09-08 11:35:52 




あー、なるほどな。
……ってじゃあそれ元々お前の家の物じゃん。

( 正直彼女の言葉には簡単に納得してしまうほど、自分の家の冷蔵庫にはそれほどの信頼が無かったわけで。なるほどそれならこのラインナップも頷けるといったところで、それはつまり彼女のお金で買った本来は御影家に行くはずだった食材たち。ぱちりと目を見開いては、食べた後にでも代金を支払おうと。自分1人ならばわざわざ缶ビールをグラスに注ぎ直して飲むことはしないので、彼女の心の内などもちろん知る由なく少し戸惑いながらも受け取って。「バイトのおかげか何か小慣れてんなー。じゃ、お願いしまーす。」と、甲斐甲斐しい奥さんのような振る舞いの彼女に優しく微笑みかけてはありがたく注いでもらおうと。 )


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