せんせい、あのね。(〆)

せんせい、あのね。(〆)

女子生徒  2024-04-30 23:32:52 
通報


お声掛けくださった方をお待ちしております…!




コメントを投稿する

  • No.623 by 鳴海 司  2024-08-08 16:52:53 




俺の立場的には複雑だなその台詞…。
説教ってのはする側も案外疲れるんだからなー。

( 好意を向けている相手からのお説教だから、という意味なのは充分に理解しているうえでその台詞の上辺だけを掬い取れば乾いた笑いを零して。しかし自分の説教(と言ってもまだした事ない)をまったく意に介さない彼女にはいかに自分がそれを苦手としているかが既にバレてしまっているので、腰に手を当てそれっぽく続けた言葉に何の重みもない事はきっと彼女なら気付いてしまうのだろう。「髪型じゃ成績は上がらないけどな…───ん、ご褒美part2。」決してそういう意図ではないであろう彼女の明日の計画に手厳しいツッコミを入れては、冷凍庫から取り出したのはシェアするタイプのアイスクリーム。パキッと半分に割ればにっと笑って片方を彼女に差し出して。 )


  • No.624 by 御影 みき  2024-08-08 17:50:40 



んへへ。
ごめんなさぁい。


( 教職員の中では〝怒るのが趣味なのではないか?〟と思ってしまうような人もいる中、そもそも怒りという感情を表に出すこと自体そこまで得意ではなさそうな彼の様子に思わずくすくすといたずらっぽく笑ってしまえば、腰に手を当てて怒っていますのポーズをする彼すらも可愛らしく見えてしまう。でも可愛い、なんて言ってしまったらまたきっと呆れられてしまうからそれは我慢。彼が冷凍庫から取りだしたのは、パキリと半分こにして2人で分け合うタイプのアイス。みきはぱち!と大きな瞳をさらに丸く大きくしては「 アイス…!わ、わ、いいの!? 」と冷凍庫から取り出したばかりのひんやりと冷たいアイスを受け取り。学校帰りにアイスを買い食いをすることはあれど校内でアイスを食べることなんて初めてで、ちょっぴりの背徳感とご褒美をわざわざこうして用意をしてくれる彼へのときめきでみきの瞳はきらきらと輝いて。 )



  • No.625 by 鳴海 司  2024-08-08 19:43:01 




どうせ昼はお前もここで食べると思ってたからデザート代わりにな。
でも御影がこんな既製品のアイスよりも遥かに美味いデザート用意してくれてたし、実際そっちのが美味かったし。
だから後でこっそり1人で食おうと思ったんだけど、腹壊したくないからやっぱり手伝ってもらおうと思ってな。

( まったく反省の色の無い謝罪に加えて悪戯に笑う彼女に毒気を抜かれたようにやれやれと大きい溜息を吐いて。大きく開かれた夕陽色の瞳は普段より割り増しに輝いて見え、ここまで分かりやすく喜んでくれる彼女を微笑ましく思い。つらつらと並べ立てられた言葉は最後を除いて本音ばかり。…いや、渡すのを諦めて1人で片そうと思っていたのも本当だが、保健室での彼女の寂しげな様子につい我慢できず声を掛けた次第で。物で釣るというわけではないが、甘い物が好きな彼女がこれで少しでも元気になればとあの時は咄嗟に誘いの言葉が漏れていたというのが正解だろう。もっとも既に元気になっている様子の彼女には元気を出してというよりただ渡した方が変な気を遣わせなくて済みそうだと判断したうえでの"ご褒美"というわけで。「他の奴らには内緒な。」といつものにやりとした笑みを浮かべ。 )


  • No.626 by 御影 みき  2024-08-08 21:30:51 



デザートで用意してくれてたの…!?
優しい、だいすき。


( 今日のお弁当はそもそも彼がスポーツ大会を頑張るご褒美という名目で、だがしかしその半分は〝せんせーの胃袋掴んじゃおう大作戦〟だったのでほぼほぼ自分がやりたくてやった事なのにそんな事にまで気を使ってくれた彼の優しさと余りにあっさりと述べられて一瞬スルーしそうになってしまったけれどみきの耳はちゃんとみきのデザートが既製品よりも美味しかっただなんて何よりの褒め言葉は拾っており、にへらと嬉しそうに表情を綻ばせ。にやりと小さな子供のようにどこか幼い悪戯っぽい笑顔はみきが大好きな彼の仕草のひとつで、彼の秘密の共犯者になるべく元気にこく、と頷けばアイスを持っていない方の手で自身の唇の前に人差し指を立てて「 ん!2人だけの内緒ね! 」と〝2人だけ〟という恋する乙女にとってはなんとも甘美な響きの単語を付け足せば同じようにいたずらっぽく笑って。 )




  • No.627 by 鳴海 司  2024-08-08 23:21:51 




俺だけ弁当作ってもらうってわけにはいかないだろ、
……って偉そうなこと言っても結局コンビニのアイスだけど。

( こちらからもお返しにと手作りの物が渡せるほどのスキルは残念ながら持ち合わせておらず、どこか自嘲気味に肩を竦めて。しかし想像以上に喜んでもらえたようで、柔らかく綻ぶ彼女の顔を見ているとこちらも釣られてふわりとした笑顔になり。彼女の手作りデザートには遠く及ばないが、自分が下手に作るよりは安心安全な既製品の方がいいだろう。内緒の誓いをしっかり交わした彼女と向かい合うように自らの椅子に座り、キンキンに冷えたアイスをぱくりと咥えれば一気にその冷たさが口内に広がって。 )


  • No.628 by 御影 みき  2024-08-09 01:03:36 



でもせんせーもみきの為にこのアイス買ってくれたんでしょ?
その気持ちがとっても嬉しい、ありがと。


( 自分が彼の喜ぶ姿を想像しながらお弁当を作ったように彼も自分のことを考えながらこのアイスを買おうとしてくれたのかな、なんて考えてしまえばぽわぽわと心がじんわりと満たされていくようでふにゃりと表情を緩めて素直にお礼を。いただきまーす!と早速一口アイスを頬張っては、ひんやりと体の中から体温が下がっていくのを感じつつ程よい甘さと爽快さが口の中に広がり。「 ひんやりおいしい…生き返る…! 」と、好きな人とアイスを半分こして食べるだなんてアオハルを実感しながらこの猛暑の中で一筋の光になりうる冷たいアイスを思う存分堪能して。 )



  • No.629 by 鳴海 司  2024-08-09 08:23:47 




…ふ、お前ってほんと欲があるのか無いのか分かんねーよなぁ。
こんなのでいいならいくらでも。

( ご褒美と称して強請ってくるものはこちらがヒヤヒヤせざるを得ないようなものが多い気がするのだが、かと思えばこうしてコンビニのアイスひとつでここまで感謝の意を述べてくれる彼女を優しげに見つめながら薄く笑って。放課後ともなれば体の火照りは取れているものの、やはり夏の暑さは後を引いていて。夕方になっても勢力を弱める事なく鳴いている蝉の声を聞きながらアイスを頬張るこの時間はとても夏らしい。「悪いな、これだけのために寄ってもらって。打ち上げだってあるんだろ?」今日みたいな日は各々のクラスでお疲れ様会を開くのが定番だろうし、彼女が呼ばれない訳がない。自分の都合で時間を割いてもらったことに改めて申し訳なさが湧き上がってきて。 )


  • No.630 by 御影 みき  2024-08-09 11:52:37 



好きな人が自分の為にしてくれることは全部うれしいもん。
……せんせーがみきに笑ってくれるだけでも、みきにはご褒美。


( 好きな人の一挙手一投足を見ているだけで1時間程度なら簡単に時間をつぶせてしまう恋する乙女にとって、事の大小に関わらず自分に何かしてくれるものは全部ご褒美になってしまうもの。みきはちょっぴり恥ずかしそうに頬を染めながらへにゃりとはにかめば、顔の火照りを誤魔化すようにまた1口アイスを齧り。まぁでもそれはそれとして、苦手な勉強を頑張ったご褒美には特大なご褒美を欲してしまうような欲深さはちゃんともちあわせているのだけれど。彼の言葉にきょとん、と瞳を真ん丸にすればその後にすぐパッと笑顔を浮かべて「 んーん。今日は足痛いから打ち上げ参加せずに帰ろうと思ってたからちょうど良かった! 」と優しい嘘をさらり。足が痛いのは事実だし、打ち上げは屹度今日でなくても文化祭後などにも開催されるだろうから必ずしも今日参加しなければならない訳では無いので。だから大丈夫!と言いたげに優しい夕陽色を彼に向けてはこくんと一度頷いて。 )



  • No.631 by 鳴海 司  2024-08-09 16:52:14 




じゃあ今度からテスト頑張ったご褒美は先生の特別スマイルで充分だな。

( 彼女が恥ずかしそうに語る台詞は聞いているだけでこちらも何だか気恥ずかしくなってくるようなものだが、大したことをしていなくてもここまで喜びを露わにしてくれることは純粋に嬉しくもあり。反論されるのを分かっているうえで、敢えてにっこりと"ご褒美"候補の満面の笑顔を見せて。気を遣った彼女の優しい一言を真っ直ぐ受け取れば「そっか。…じゃあこれがプチ打ち上げってことで。」に、と口角上げて自分の持っているアイスを乾杯を模したように持ち上げて。昼間の燦々とした太陽が西陽に変わってくればまた暑さの種類も変わり、扇風機の風とアイスの冷たさで充分とまではいかなくても汗ばむことは無いほどの涼が取れる。運動後の疲れにそよそよと吹く風は心地良く、ぼんやりと窓の外を眺めながら欠伸をひとつ。 )


  • No.632 by 御影 みき  2024-08-09 19:54:33 



う゛、……い、イジワル言うの禁止!


( 当たり前のように彼の笑顔も大好きなので、決してそれも嫌という訳では無いけれど、やっぱり目の前の彼のにっこりとした笑顔は意地悪を言う時専用のような気がして。みきはぎくりと体を固まらせればなんと言おうか迷って迷った結果ムキャ!と拗ねたように抗議をする形に収まり。だって決して嫌ではないから、嘘でもそれを嫌だと言うのはちょっぴり心が痛む気がして。みきはまるで乾杯するようにアイスを持ち上げた彼にあは、と笑ってしまえば自分もおんなじようにアイスを持ち上げて「 プチ打ち上げかんぱぁい! 」とにこにこ乾杯の音頭を執り。もうすっかりアイスも食べ終わる頃、ふと隣の彼を見れば窓の外を見ながら眠たそうに欠伸をしている瞬間をバッチリと目撃してしまい、それに釣られてくぁ…と小さく欠伸をしながらもこれは膝枕チャンス……!?と瞳をキラキラ輝かせてはぺちぺちと短パンから除く生足の太ももあたりを叩きながら「 みきの膝空いてる! 」とおいでおいで!と言わんばかりにアピールを。 )




  • No.633 by 鳴海 司  2024-08-09 23:18:34 




笑うだけでご褒美だって言ったのお前なのに?

( 先程彼女が口にした事を実践しただけなのにそれをイジワルだと言われれば、満面の笑顔は少し崩れて堪えるような、しかし堪え切れていない笑いがくすくすと漏れて。とはいえ余りにも無欲だとそれはそれでこちらにも張り合いが無くなるので、可愛らしい我儘くらいは叶えてやってもいいだろう。欲がどうとかは別として、"先生の笑顔ですらご褒美"という彼女の台詞は純粋に嬉しいしそれが本音である事も分かってはいるので。アイスを食べ終わる頃には喧しかった蝉の声も少し落ち着いてきたようで、じわりじわりと1日の終わりが迫るのを感じていれば突然掛けられた声に微睡んでいた目はパチクリと開き。「………さすがに無理だから、それ。」キラキラと無垢に輝く瞳と仕草が、彼女が何を差し出しているかを鮮明に語っているようで。しばし思考がフリーズしたものの、ここはハッキリNOの答えを。 )


  • No.634 by 御影 みき  2024-08-10 00:34:26 



っ、……ご褒美、だけど…。
好きな人とは、ぎゅってしたいもん……。


( 彼の言葉にぐぐぐ、と言葉を詰まらせては、耳まで真っ赤に染めながら小さな声でモゴモゴ反論を。勿論先程自分で告げた通り彼の笑顔も十分ご褒美になり得るのだけれど、折角頑張ったご褒美を貰えるのであればどうしても高望みをしてしまうのが乙女の我儘なところ。みきは拗ねたようにぷく、と頬を膨らませては自分で言ってだんだん恥ずかしくなってきたのかそのままぷい!とそっぽを向いて拗ねていますアピールを飛ばし。ウトウトしていたダークブラウンは驚いたようにまるめられ、暫し固まっていたかと思えば分かってはいたけれど当然NOを突きつけられてみきはがっくりと肩を落として。「 折角眠そうなせんせーに気を遣ったのに…、 」と残念ながら彼を案内することは叶わなかった太ももに人差し指でのの字を書いては不満そうに唇を尖らせて。 )



  • No.635 by 鳴海 司  2024-08-10 08:38:36 




…ま、強請るのが物じゃないってのが御影らしいよなぁ。

( 真っ赤に染まった顔がそっぽを向いたところで可愛らしい事に変わりなく。今まで彼女に強請られたもので難易度が高かったのはハグのみ。もちろんそれ以上を求められても(今はまだ)与えてやる事はできないが、そこが彼女の中で高望みできるラインなのかもしれない。同世代と普通の恋愛をすれば彼女もここまで色々と我慢する必要は無いだろうに、それを分かっててもなお自分への好意を向け続けてくれるその姿勢にはもはや脱帽だしいつか報いてやりたいという思いを抱きつつ拗ねた横顔を優しく見つめて。眠気と戦っている自分を誘う膝枕が魅力的なものであることは認めるが、そこに"生徒"やら"生足"やらが付与されることで道のりが一気に荊になるのだ。それを理解しているのかいないのか不満げな彼女に「気遣いはありがたいけど絵面がやばいからな。誰かに見られでもしたら終わるぞ俺。」と苦笑して。そもそもお互いが腰掛けている椅子しかない状態で無理に膝枕の姿勢を取るとなれば、教師生命と共にこちらの腰も終わってしまいそうなので。 )


  • No.636 by 御影 みき  2024-08-10 10:29:08 



……みきがせんせーから欲しい物は1個だけだもん。


( むす、と頬を膨らませたままちらりと一度だけ彼の方を向いた後にまたそっぽを向いてぽそりと呟くように答えた言葉は、自分から強請るものでは無いものだとわかっているしそもそも自分たちの間では〝まだ〟必要のないもの。自分の指にも彼の指にもまだ嵌っていない其れは、いつか揃いのものが着けられたらいいななんて希望的観測でしかないので欲しい物が何かなんて言う必要はなくて。だから今は今の環境で許されるまでのライン(ちょっとはみ出しちゃっている気もするけど)のものしか強請らないようにしているようで。絵面、と時たま彼が言うお決まりの台詞にまたそれだと言いたげに不満気な視線を送るものの、みきの頭の中での絵面は全くやばいものではないのでイマイチその彼の言葉は同意できるものではなく。ムムム…と頑なな彼(どちらかと言うのは頑ななのはみきなのだが)はどうしたら打破できるだろうかと考えた結果、座っている椅子ごと肩がくっつくほどに彼に近付いては「 じゃあ肩は? 」とこれならどうだと言わんばかりに首を傾げて。電車とかで良くウトウトしてて肩に頭をこてん、ってしちゃう人いるし!と見本を見せるようにそのまま彼の肩にこてりと頭を寄せて。 )


  • No.637 by 鳴海 司  2024-08-10 12:31:59 




………?
アイスはやったし、ケーキ…も前にやったよな。
…なんだ、何が欲しいんだ?つーか強請るにしても、俺に用意できるものにしてくれよせめて。

( 呟かれた言葉をそのまま拾っては、甘い物が好きな彼女が喜ぶ物…と見当違いをぶつぶつ呟きながら考えるも結論には辿り着けず。もちろん彼女の心の内にも気付くことなく、頬を膨らませたままそっぽを向き続ける彼女をじとりと見。そもそも生徒のおねだりに対してここまで律儀に応える事もないのだが、ちょっとしたお菓子等であれば他の生徒にも与えたりしたことはあるわけで。とは言ってもやはり彼女に対しては無自覚に、他の生徒以上に甘くなっている気がしなくもないのだが。不満顔をするだけで終わるわけがなく、彼女なりの妥協案を提案と共にさっそく行動に移されて。突如として近付いてきたうえにぴとりと肩を寄せられればこちらの肩はびくりと跳ね、解かれたままの黒髪をさらりと流しながら自分の肩に彼女の頭が乗れば「っ、…じゃあも何もねーしもう目も覚めた。」と、払い除けるのはさすがに憚られたがどうにも出来ず、ただ彼女と反対方向に顔を逸らすのみで。 )


  • No.638 by 御影 みき  2024-08-10 16:23:01 



んー、……あ。
〝卒業したらわかる〟だよ!だから今はないしょ。

( どうやら食べ物のことだと思っているらしい彼を横目で見つつもしかして食いしん坊だと思われている…?と困ったように笑っては、こてりと彼の方に顔を向けては彼の十八番である言葉を引用しながらシィ、と唇の前に人差し指を立てて内緒のポーズ。だがしかしこうして彼から貰ったものを思い出してみれば他の生徒よりも余程色んなものを貰って…もとい餌付けをされていることを実感してはどことなく特別感を感じて段々と先程まで拗ねていた心はぽかぽかとじんわり暖かくなるような気がして。てっきりそのまま頭を退かせられると思いきや案外彼は言葉とは裏腹に無理やり退かそうとはせずに顔を逸らすだけ。みきはぱち…と驚いたように瞳を丸くしては「 じゃあみき眠たいから肩借りちゃおーっと。 」と機嫌良さそうにニコニコと笑ってはそのまま瞳を閉じて。 )




  • No.639 by 鳴海 司  2024-08-11 07:52:55 




!……はは、
俺の給料で買える物ならいいけど。

( 自分が良く使う逃げ台詞をまるっと引用されては可笑しそうに笑い、彼女が何を想像しているかは分からずともまあ卒業祝いであれば形として残る物を送ってやってもいいだろうと見当違い其の二(但し無意識にニアピン)。こうして足繁く自分の元へ通う彼女をつい特別扱いしてしまうのは良くないことだと分かってはいても、やはり可愛いものは可愛いので仕方がない。この近距離をどうしたものかと悩んでいれば、まったく眠くなさそうな声色で入眠すると言い始めた彼女にぎくり。「え゛……、いやいやこのまま寝られたら俺動けなくなるんだけど…。」いつもならぐいと押し返すところだが、その手が困ったように宙を彷徨うのはやはり今日の彼女が怪我人だからというのが大きいのかもしれない。 )


  • No.640 by 御影 みき  2024-08-11 12:15:02 




んふふ。
なーいしょ。


( 買えると言えば買えてしまうけれど、ニアピンながらやはり正解にはたどり着かない彼にくすくすと笑ってしまえば卒業後のお楽しみがまたひとつ増えて。果たして卒業式の後に彼をそれを強請ったら彼は一体どんな表情をするのだろうと想像するだけでも楽しくて、彼のダークブラウンと目線を絡めてはにひひ。といたずらっ子のように笑って。どうやら本日の彼は言葉だけで退かす手は出ないようで、いつもなら遠慮無くぐいとひっぺがす手は困ったように宙をさまよっているのをちらりと瞳を開けて見てみれば思わず頬を緩めながら「 すやすや! 」と眠っている擬音(?)をわざわざ声に出しては寝ていますよアピールを。本日職員会議が無いのは知っているし、なにか臨時で集まりがあるのならばきっとその時間には無理やりにでも起こすだろうと他責本貫で。とは言いつつも、そこまで彼の方へ体重をかけない変な気の使い方を発揮しており眠っていないことは明らかなのだけれど。 )


  • No.641 by 鳴海 司  2024-08-11 13:19:13 




いや狸寝入りにしても雑すぎるだろ…。

( 下ろされた髪のおかげでいつもより少し大人びて見えていた彼女だが、悪戯っ子のような幼なげな笑顔はその雰囲気とのギャップがあるためか不覚にもどきりと少しだけ胸が跳ねて。しかし彼女の無意識なその振る舞いに振り回されている自分にそこまで悪い気もしていないのが本音なのだが。小さい子の寝たふりの方がよほど上手いと、彼女の雑なアピールに呆れたように笑い。もちろん彼女が本気で寝ようとしていないことは理解しているうえで、「……別にちゃんともたれ掛かってもいいけど。」と彼女の変な気遣いに対してぽつりと呟き。そのまま小さく溜息を吐けば置き所の無かった手は自分のマグカップへ向かい、飲みかけだったコーヒーを再び啜り。 )


  • No.642 by 御影 みき  2024-08-11 15:41:30 




……ふふ。せんせーだいすき。


( どうやら本日の彼は甘々なようで、先程までは彼の方が重くないようにと気を使っていたのを指摘されてしまえばふにゃりと柔らかくはにかんだ後に少しだけ彼の方へともたれかかって。暫くそうしていれば、珈琲のほんのりとした香りと隣にいる彼の香りに包まれて本当にうとうとと船を漕ぎ始めてしまい終いにはそのままこてりと彼に寄りかかって本当に夢の中へ。すうすうと小さな寝息を立てながらも、不意に彼の腕にぎゅっと抱きつけばいつも眠る時にぬいぐるみを抱いている癖でそのまま彼の腕を抱きしめたまま快適そうに眠って。何か良い夢を見ているのから時たま「 …えへへ、 」と小さな笑い声と共に抱きつく力をきゅ、と強めてはまた夢の世界に潜ったりと、彼の様子は我関せずにすやすやと眠っており。 )


  • No.643 by 鳴海 司  2024-08-11 16:13:26 




っ!みか……、
……って、本当に寝たのか…。

( しばらく彼女がもたれ掛かるのを許容していると、やはり運動後の疲れも相まってかその内うとうととしてきたようで。しかし寝息を立て始めたかと思えば不意に腕に抱きつかれ、本日何度目かの肩が跳ねて。やっぱり寝たふりかと彼女の方を見ればそこにあるのは心地良さそうな寝顔。今日はスポーツ大会のみゆえに1日の終わりも早かったとはいえ、何だかんだいつものようにこうして準備室で他愛のない時間を過ごしていれば時間はすでに普段の放課後と変わりなく。だが余りにも気持ち良さそうな彼女の顔を見ていればすぐに起こすのも何だか悪い気がして、「……えへへじゃねーよ…ったく…。人の気も知らないで。」と声のボリュームを落として呟けば仕方なく片腕は捕まったままとりあえず様子見を。 )


  • No.644 by 御影 みき  2024-08-11 17:57:58 



むにゃ、…………
せんせ…だいすき、……。


( 何の夢を見ているのか、蜂蜜のように甘ったるい声でぽそりと彼を呼べばそのまま続く言葉はいつもと変わらぬもの。へにゃへにゃと彼にしか見せないような緩みきった笑顔を浮かべれば彼の腕に緩く抱きついたままそのまま健やかな寝息を立て続け。─── そうして暫くして寝ていたものの、ふとゆっくりと瞳を開けては「 …、あれ、…? 」といつの間にか寝てしまっていたことに驚いたようにぱちぱちと瞳を瞬きさせては自分が抱きついている彼の腕と、それから真隣の彼を見比べては「 …おはよ…??? 」と若干の寝ぼけ眼でぼんやりと挨拶を。 )


  • No.645 by 鳴海 司  2024-08-11 18:47:53 




…っ、………はー…。
夢でも絡んできてんのかこいつは…。

( 柔らかく蕩けるような声色で、そして普段の学校生活の中友達といる時でさえ見たことのないような表情を、寝ているとはいえあっさりと自分に見せてくる彼女。呆れたように言葉を零すも、見つめる眼差しには愛しさが含まれ自然と口角は上がり。どれくらい時間が経ったのか、すでに西の空の赤さは段々と紫色も混じって黄昏時となってきていて。未だ頭が起ききっていないのかぼんやりと声を出した彼女に「ん、おはよ。よく寝たな。」と、優しく笑いかけながら言葉を返し。 )


  • No.646 by 御影 みき  2024-08-11 20:22:28 



ん。……いっぱいねた、


( 寝起きだからこそ、言葉のたどたどしいひらがな喋りで彼の言葉を肯定しては眠たそうにこくりと頷いて。まだ眠たそうに落ちてきそうになる瞳をごしごしと擦りながらも彼の肩に預けた頭はそのままで、「 せんせーずっと居てくれたの…? 」とふにゃふにゃとした喋り方で問いかけては自分を無理やり起こして帰ることも出来たのに、こうして太陽の光がみきの瞳とおんなじ色になるまでずっと肩を貸してくれていた彼の優しさに嬉しそうにふわりと花がほころぶように笑って。優しいなぁ、好きだなぁ、と改めて彼の腕をぎゅう、と抱きしめては心地よさそうにもう一度瞳を閉じて。 )




  • No.647 by 鳴海 司  2024-08-12 06:39:05 




頭置いたと思ったら秒で寝るくらい疲れてる奴をすぐに起こすのはさすがに可哀想だしな。

( ぽやぽやとしたような喋りの彼女はいつもの快活さ、そしてたまに見せるお姉さんのような顔とは違ってまるで幼い子供のようで。寝起きだなんてきっと普通に過ごしている中では決して見ることのできないはずだが、ここまで彼女が自分に気を許してくれているのかと思うとやはり少なからず嬉しく思ってしまい。まだ校内に仕事のため残っている先生はいれど、生徒の姿が完全に無くなった学校はとても静かでまるで2人しか居ないのではという錯覚に陥りそうだ。柔らかく笑ったかと思えば再び目を閉じる彼女には「…っておい、しれっと二度寝に入ろうとすんな。」と、さすがに次は声を掛けてその体を軽く揺らし。 )


  • No.648 by 御影 みき  2024-08-12 08:27:10 




ん゙……まだねむたい…。


( さすがの彼も二度寝は許してくれないらしく、そのままストンと夢の世界に落ちるのを防ぐように軽く体を揺らされれば顔を嫌そうにしわくちゃにしながらも渋々と言ったように漸く彼の腕を手放して。好きな人の香りと、隣から伝わる人肌と、運動後の程よい疲れ、更にはお昼寝にはちょうど良い時間という様々な要因が重なってしまえばもう一度眠ってしまうだろうから二度寝防止にそのまま立ち上がればぐぐぐと背伸びをして体を起こし。「 …?なんか学校静かだね……。 」といつもよりもやけに静かな人気のない廊下の方を見てはこてりと首を傾げ。普段ざわざわしている校内がこう静かだとまるで彼と2人世界に取り残されたようで、せんせーと2人なら良いかなぁ…なんて寝ぼけ半分で思っては彼の方を見てへらりと微笑んで。 )



  • No.649 by 鳴海 司  2024-08-12 09:03:25 




お前が寝ると俺まで此処に泊まんなきゃいけなくなるからな、
あとは家で寝ろ。

( ここで彼女の二度寝を許してしまえばタイミングを失ってずるずると夜になってしまう。夜の学校にお泊まりなんて夏にぴったりすぎるイベントは今は求めていないし、ましてやそれが生徒と2人でなんて絶対に避けなくてはならないので。不満げに眠気と戦いつつも体を伸ばす彼女の横で、椅子に座ったままではあるが解放された腕を同じように軽く伸ばし。「今日は部活もないから生徒はもう皆帰ったんだろ、この時間だし。」と呑気なことを考えている彼女に溜息吐きながら壁掛け時計を目で見やれば、時刻はもうすぐ17時に近いところ。さすがに17時まで寝るようであれば起こそうと思っていたのだがちょうど目を覚ましてくれた彼女は、時間にして30分以上はぐっすり眠っていたようで。…とはいえのんびりコーヒーを啜ったり、片腕でも問題ないから今のうちにと書類仕事に手を付けたりしていた自分も時間を忘れていたことは言うまでもないのだが。 )


  • No.650 by 御影 みき  2024-08-12 09:39:30 




お昼寝しちゃうと夜眠れなくなっちゃうよね…。
でもお昼寝の魔力には逆らえな、─── …せんせー、腕痺れちゃった?ごめんね、だいじょぶ?

( 彼と二人きりで学校にお泊まりなら学校のおばけも怖くないなぁ、なんて案外悪くないどころかむしろ大歓迎だと言わんばかりににこにこと笑っては、絶妙な時間に寝てしまった時あるあるを零しながらも彼が肩を回しているのを見てそう言えばずっと肩借りちゃった…と思い出せばずっと同じ体制だったのは辛かったのではないかと不安そうに眉を下げながら問いかけて。「 今日の夜筋肉痛で寝れなくなっちゃう…。 」と、ましてやよりによって今日バスケやソフトボールなど腕を酷使するスポーツをしていた彼に寄りかかっていたのだから、明日や明後日ではなく今夜の筋肉痛だと若い高校生らしい心配までしてしまい。高校生は筋肉痛が歳を重ねることにつれて遅くやってくるなんてことは全く知らないので。彼の言葉に釣られるように時計に目をやれば時刻は間もなく17時、夏らしい長い夕方の夕陽が優しく差し込む室内はやけに静かな校内も相俟ってどこか異世界のような不思議な雰囲気。もうこれではクラス打ち上げは欠席になるので後で適当な言い訳を考えなければな…とぼんやりと考えながらも「 こんなに学校が静かだと、2人っきりみたいだね。 」と、正確にはふろすけやふぐ太郎も室内には居るのだけれど、夕陽と同じ色の瞳を柔らかく細めて笑ってはいつもの放課後よりもちょっぴり彼と長く一緒に居ることが嬉しそうに言葉を零して。 )



  • No.651 by 鳴海 司  2024-08-12 10:57:30 




その気持ちは良く分かる、俺も休みの日は起きたくないし。
…え、ああ。全然へーき。
痺れたっていうより単に伸ばしてるだけだから気にしなくて大丈夫だよ。

( 彼女の零すあるあるに同意を示せば、休日(予定無し)のときは布団が恋人だと言わんばかりに寝て起きてを繰り返す自分を思い出してこくこくと頷き。機嫌良さげに話をしていた彼女が突然しゅんとしたかと思えば、どうやら罪悪感のようなものに襲われている風に見えて。ふ、と優しげに目を細めてはその不安を払拭するかのようにけろりとした様子で語るも「気遣いはありがたいんだけど、たぶん今日は筋肉痛こないんだよなぁ……。」と、当日の筋肉痛を心配してくれる言葉には声のトーンが若干落ちて感情のこもってない乾いた笑いが漏れて。高校生にとっては自然なことなので何の意識もされていない一言だが、歳を重ねた大人にとっては中々のクリティカルヒットになってしまう。もう少し先ならばこの時間でもまだまだ日は落ちることはないのだろうが、夏本番というには少しだけ早い時期。普段居ない時間に、いつもの場所にいる今がとても不思議に感じては、何気なく呟かれたであろう彼女の一言が同じような事を考えていたという事実に目を丸くさせて。「……もし一緒に住むような事になったとしても広すぎる家はあんまりかもな。静かすぎて寂しいだろ。」嬉しそうに笑う彼女を見ながら頬杖ついては、何となく含みのあるような言い方でぽつりと呟き。水槽に設置してある濾過器のコポコポという音だけが唯一ここを生物準備室だと認識させてくれるが、いつもと違った雰囲気に包まれている現状をどこか楽しんでいる自分がいるような気がして。 )


  • No.652 by 御影 みき  2024-08-12 16:12:03 





??
今日は…??じゃあ筋肉痛いつ来るの?


( 今日は、なんて言葉を聞けば不思議そうに首を傾げながら今日では無いのならいつ来るんだろう…とそれが大人への攻撃になることも知らずに純粋な瞳で問いかけて。普段はあまりわかり易く彼と年齢差を感じることは(みきは)ないけれど、こういった小さな事でやっぱり大人の人だなぁと年齢差を実感してしまい少し寂しい気持ちになるのもまた確かで。こちらを見つめながら頬杖をついた彼の言葉にぴたり、とあまりに分かりやすく瞳を丸くして動きをとめたかと思えばじわじわと嬉しそうに表情を綻ばせては「 みき、せんせーと一緒ならどんなお家でもだいすきになる! 」ときらきらと嬉しそうな笑顔を浮かべ。彼が自分の望んでいる未来とおんなじものを想像してくれたことが、ifだとしても彼の未来に自分がいるのが嬉しくてほんのりと頬を染めつつもその表情はとても幸せそうで。この世界に2人だけ取り残されたようなこの生物準備室という空間が何となく彼のいつもの警戒心を弛めている気がして、みきはまた彼の隣にすとんと座ればにこにこと微笑んで。 )



  • No.653 by 鳴海 司  2024-08-12 18:06:33 




早くて明日とか……明後日?
……何でうちの学校はスポ大を週の真ん中でやるんだよ…動ける気がしない…。

( いつくるか分からないそれはもはや時限爆弾のようなもので、更に言えば普段から動くことの少ない大人の筋肉痛は長引きもするもの。週末まであと少しだが、その少ない日数は間違いなく生まれたての子鹿になって過ごすことになるだろうと肩を落とし。もちろん自分だって若い時は当たり前に筋肉痛は当日のものだと考えていたので、若さゆえの疑問や悪気の無い一言が出てしまう気持ちは分かるのだが…と、何処となくセンチメンタルな彼女とは正反対にじとりと羨ましげな視線を送り。想像通りの反応でこちらの言葉に食いついた彼女が余りにも可愛らしく、「えー、俺お前となんて言ってないけどなー?今のはふろすけとふぐ太郎に対して言ったんだぞ?」くく、と喉を鳴らして笑いながら、ひとりフライング気味に幸せな未来図を突っ走る彼女を意地悪くも優しい笑顔で見つめて。こうして彼女をそういった話題で揶揄ってしまうのも、この空間が確実に隔離された2人きりの部屋だからこそなのだが。 )


  • No.654 by 御影 みき  2024-08-12 20:24:36 



???…大人って大変だね…。
あ!でもみきマッサージ得意だからもし痛かったら揉んであげる!よくお父さんのやってあげてるの。

( じとりと此方へ羨望の眼差しを送る彼のダークブラウンの瞳にその理由がわからずに笑顔のままこてりと首を傾げては、良かれと思って善意100パーセントの提案を。珍しく(?)邪な気持ちは一切無いけれど、それはそれとしてやはりこちらに向けられる彼の視線の意味は分かっていないようでにこにこと人懐っこい笑顔を浮かべるだけで。此方がフルスロットルで描いた未来予想図に意地悪な笑顔で応える彼にぷく!と頬を膨らませては「 いまみきの方見て言ってたもん!ふろすけもふぐ太郎も今はみきとの事だったって言ってる! 」と何とも身勝手に小さな友人たちを自分の味方に引き入れてはぷんすこと不満げに唇を尖らせ。一方の小さな友人たちはなんの騒ぎかも分かっていないだろう真っ黒な無機質アイをただただぼんやりとこちらに向けるだけで当たり前のようにみきの味方をしてくれる訳もなく。 )



  • No.655 by 鳴海 司  2024-08-13 07:58:47 




そりゃ助かるな、
あとついでに明日授業で使うプリントとノート運ぶのも頼むわ。

( イマイチ分かっていないような様子の彼女に、大人になったら分かるよ…と呟けば、純粋な笑顔で提案されたマッサージに薄く微笑み。いつぞやのハンドマッサージ()を思い出しては、確かにその手つきはマッサージ慣れをしているものだと納得。快く受け入れるついでに、ここぞとばかりに机の隅に積まれているプリントと前回提出してもらっていたクラス分のノートを返却する旨をさらりと伝えて。きゃんきゃんと子犬のように抗議をする彼女が面白く、にやにやとした意地悪な笑みのまま「体勢的にお前の方を見てはいるけど"御影と"って口に出してないしなぁ。あいつらだって住まいの事に関しては譲らないって顔してるぞ。」未だ頬杖をついてふたつの夕陽色をわざとしっかりと見据えては、いつも勝手に味方に引き込む彼女に対抗して小さな同居人たちの無表情をほら、と指差して。 )


  • No.656 by 御影 みき  2024-08-13 12:20:36 



またパシリ扱いしてー!
みきよりプリントとノートの方が軽いんだから持てるでしょ!

( ここぞとばかりに注文を重ねる彼に呆れたようにぷく、と頬を膨らませては腰に手を当てつつも、前回に引き続き今回も簡単にみきの身体を持ち上げてしまった彼ならばそれくらい苦でも無いだろうと文句を垂れて。しかし結局仕方ないなぁというものようにお手伝いに勤しむのがいつものことなので今回も恐らくそんな結末になるのはさておき。此方の抗議をものともせす涼し気な意地悪笑顔を崩さずに先程味方に付けたはずの友人たちの無表情を良いように解釈付ける彼にみきはまた〝もー!〟と眉をぎゅっと寄せれば「 ね、ね、ふろすけもふぐ太郎も今のはみきに対してだと思ってたよね?そうでしょ? 」と彼らの水槽に走りよれば膝を曲げて彼らの黒々とした瞳を覗き込んで同意を得ようとすれば、奇跡的にふろすけが『 げこ。 』とちいさくひと鳴き。みきはそれにぱち!と驚いたように瞳をまん丸にしては「 返事した! 」と先程までぷんすこと怒っていたのも忘れてうふうふ笑い。 )




  • No.657 by 鳴海 司  2024-08-13 16:47:39 




残念ながら明日の俺はたぶん筋肉痛だぞ。
ペンすら持てるかも怪しいかもしれない。

( お得意のお姉さん顔でぷんすこと説教(但し正論)を申してくる彼女に、神妙な面持ちと声色で明日の自分をか弱いアピールするもその内容はかなり大袈裟なもので。とはいえ避けようのない筋肉痛とは違って彼女は足を怪我しているので、決して無理にさせようとは思っていないのが本音なのだが。正直、筋肉痛になってもノートとプリントはもちろん彼女くらいなら持ち上げられるような気もするがそれは内緒。何とまあタイミング良く鳴き声をあげたカエルに、彼女と揃って瞳をぱちりと丸くさせて。「お前らなあ、相手が名付け親だからって気遣わなくていいんだぞ。餌やってんのは俺だからな。」と、種族の違う彼らがまるでこちらの言葉を理解してくれているような話しぶりで苦言を零し。たまたまとはいえ呼応するように声を返されたことで嬉しそうな彼女の横顔と、何ともほのぼのとしたこの時間を微笑ましく思い。 )


  • No.658 by 御影 みき  2024-08-13 19:43:20 



!ふふ、あはは。せんせーったら!
仕方ないなぁ、明日の朝手伝ってあげる。


( 冗談と言うにはあまりにも神妙な面持ちでアピールをする彼に思わずぷは、と吹き出してしまえば可笑しそうに口元を両手で隠しながらくすくすと楽しそうに笑って結局はいつもの台詞。ペンすら持てるか怪しいのならばチョークで黒板に文字を書くなんてもっと無理なのでは、と思ってしまうけれど筋肉痛でぷるぷるしながらも黒板に向かう彼はぜひ見てみたいなと悪戯心も湧いてしまったのでちょっぴり明日の生物の授業はいつもより楽しみな気がして。きっと偶然とはいえ此方の呼び掛けに答えてくれたふろすけににへら~と嬉しそうに微笑みながら「 えへへ。みきはふろすけとふぐ太郎のママだもんね~、みきの味方だよね~。 」と水槽にちょん、と人差し指を触れては( 餌を貰えるのと勘違いしたのだろうが )めだかもゆらりと寄ってきて。それにも嬉しそうにわあ!と反応しては今の見た!?と言いたげにキラキラした瞳で彼を振り返り。 )



  • No.659 by 鳴海 司  2024-08-13 20:56:23 




さすが御影は優しいな、
先生助かるわ。

( 笑顔と共に明日の手伝いの了承を無事得られれば釣られるように笑みを浮かべ、足の怪我もあるから無理はしなくていいからなと一言付け加えて。授業の様子はまさに彼女の思い描く通り、腕は震えて字も震え、更には高いところに書けなくて「 せんせー、見えにくいでーす。 」と生徒に揶揄われることになるのだが今はまだ知らず。魚やカエルも長く飼えば懐くらしいが、それにしても彼女には比較的フレンドリーに見えなくもない。人間=餌をくれる存在という認識ゆえかもしれないが、普段世話をしている自分と同様に彼女に対しても逃げるような動作をしない気がして。小さい子供のように瞳を輝かせて生き物と触れ合う様子を可笑しそうに見守りながら、「じゃあママさん、ついでに餌やりも済ませてやってくれませんかね。」と水槽の横に置いてあるメダカの餌を指し。 )


  • No.660 by 御影 みき  2024-08-13 22:08:11 



んふふー。
もっと言っていいよ!褒めるついでに頭も撫でて良いよ!


( えっへん!と彼の言葉に自慢げに腰に手を当てて胸を張っては、足についてははぁいとちゃんと返事をしつつも最後に付け足すのは彼に触れられたいといういつものみきらしい言葉で。基本的に彼に喜んで欲しくてお手伝いを買って出ているけど、元を辿れば根底にあるのは彼に良く思われたいだとか褒められたいだとかの恋する乙女の承認欲求なのだがそれは彼には伝わらなくて良いので内緒。彼にママ、と呼ばれるとなんだか子供のいる夫婦のようでみきはちょっぴり照れながらも「 もちろん!ママだからね! 」と当たり前に嫌がることなく餌をぱらぱらと水槽の中へと撒きながらご飯だよ~、なんて人の言葉が分かるはずもないメダカたちに声を掛けながら彼らもお待ちかねであろうご飯タイム。水面に近付いてぱくぱくと口を開ける様子はなにだか可愛らしく、みきも釣られておんなじように口をパクパクさせながら微笑ましくその様子を眺めており。 )



  • No.661 by 鳴海 司  2024-08-14 08:29:01 




そこまではしません、残念でした。

( 胸を張って何とも頼りになりそうな雰囲気の彼女だが、ちゃっかりするべき所はしているようで。べ、と舌を出してあわよくばのおねだりは却下。しかし手伝ってもらえるのなら実際助かることは間違いないので、礼という形で明日なら軽く撫でてやってもいいかなと考えているのは口には出さずに。彼女が何を思って照れているのかなど気付くはずもなく、魚と同じように口を動かす彼女を可愛らしくも面白く思っては微笑ましそうにその様子を見つめており。──しばらくしてある程度餌を食べ切ったであろうメダカ達がまた思い思いに泳ぎ始めた頃、頬杖をついたままだった体勢からようやく体をぐっと伸ばし「ん……っ、…俺も腹減ってきたしそろそろ帰るかな。御影も帰れよ…って言いたいとこだけど、さすがにこの時間じゃあれだよな。送っていくから支度しろー。」と、座りっぱなしで固まった体をほぐすように椅子から立ち上がっては、適当に机の上を片しながらしっかりとメダカのご飯タイムを見守った彼女に声を掛けて。 )


  • No.662 by 御影 みき  2024-08-14 12:27:16 



サービスが悪いと思います……。

( 想像通りの返答にしょぼしょぼと眉を下げては申し訳程度にブーイングを。普段こうして線引きをきっちりとしている彼だからこそ不意の彼からの接触にすこぶる弱くなってしまうだけで、普段から?☆先生くらい簡単に頭をポンポンしてくれればいちいち照れることもないのに……と半ば八つ当たりに近い呟きを心の中に零せば不満げに唇を尖らせて。にこにことめだかのご飯タイムを見守っていればどうやら彼も帰る時間のようで、送ってくれるとの言葉にぱぁあ!と瞳を輝かせては「 やったー!……あ゙。もう公園で遊ばないからね! 」と先日彼と帰宅中に近所の公演で散々弄ばれたことを思い出せば両耳を守るようにそっと手で庇えば真剣な表情で首を横に振って。─── 一方のクラス打ち上げ会場では、案の定いつまで経っても打ち上げ会場に現れないみきに『 これは今日来ないなぁ 』なんて全てを知っている女友達たちがコッソリと幹事役のクラスメイトにみきの欠席を伝えるナイスアシストが行われているのだが、みきがそれを知ることになるのはもう少しだけ先の話で。 )



  • No.663 by 鳴海 司  2024-08-14 14:49:17 




むしろお前には特にサービスしてるつもりだけど?

( 先程までの得意げな態度はどこへやら。しゅんと萎みながらも文句を述べる彼女に、机の上を片す際にまとめられたアイスのゴミにちらりと目をやってはふふんとしてやったり顔。他の生徒にも基本は分け隔てなく接しているつもりだが、実質ここまでサービスしてしまうのは相手が彼女だからということに他ならない。こうして特別枠のような形にしてしまうのは過度な期待を持たせてしまうと分かっていても、どうにも彼女にはそこの所の自制心が上手く働かないと自嘲気味に肩を竦めて。だいぶ根に持っている様子で首を振る彼女に一瞬きょとんとしたものの、心当たりを思い出せば目を細めて含みのある笑みを浮かべ「遊び………、ああ。…御影が期待してるところ申し訳ないけど、怪我人相手に遊んだりしないから安心しろ。」と、あくまで"御影の期待に応えられなくて"と態とらしくアピールして。こうして彼女の優しい嘘が嘘じゃ無くなってしまったことで、昼間に彼女との距離を縮めることが出来なかった件の山田くんが打ち上げこそは頑張ろうとしているその目論見を知らずに潰してしまったわけなのだが。 )


  • No.664 by 御影 みき  2024-08-14 16:49:01 




ゔ、……それは、…確かに……。

( ぎく、と彼の言葉と視線のみで示したアイスのゴミたちに肩を強ばらせては何にも言い返すことが出来ずにぐぬぬと悔しそうに肯定を。彼が平等に生徒を愛してくれているのは普段から充分過ぎるほどに見ているつもりだし理解もしているけれど、他の生徒と連絡先を交換したりこうしてご褒美をあげているところはみきが見ている限り目撃したことがない。ちょっぴり期待や邪推をしてしまいそうになるけれどもしそれが勘違いだとしたらショックなので、心の中でそれは必死に押しとどめて。てっきり呆れたようにハイハイと流されるとばかり思っていた彼の反応は全く想像とは違うもので、どこか含みのある笑顔とまるで此方がそれを求めていたかのような言葉にぱっと頬に朱を散らせば「 み、っみき期待なんてしてないもん!むしろ安心してるんだから! 」と、正直に言ってしまえば心の奥底で確かに期待をしていたことも否めないので恥ずかしそうに眉を下げながら、不意に思い出してしまった首と耳に彼の指が優しく這う感触を拭うようにぶんぶんともう一度首を振り。 )


  • No.665 by 鳴海 司  2024-08-14 19:56:30 




だろ?
むしろありがたく思ってほしいくらいだよなー。

( アイスという"物"で特別を仄めかすのは大人らしく少しずるい気がしなくもないが、正面から一応綺麗に論破できれば満足げに鼻を鳴らし。さらに調子に乗った一言を付け加えれば、悔しそうな彼女を正面から見つめてにんまりと微笑み。しかしここまであからさまに生徒にお菓子を与えているのが見つかれば怒られるのはこちらも同様なので、アイスのゴミは出来るだけゴミ箱の底の方に見えないように押し込む辺りは何だか格好がつかないのだが。一気に頬が赤く染まったのを見ればくすりと可笑しそうに笑みを浮かべ、「はいはい。じゃあ安心したところで帰るぞー。俺ここの鍵返してくるから、先に玄関………いや、門まで行っといて。」戸締りやらを確認すれば部屋の鍵をチャラチャラと鳴らしながら待ち合わせ場所に玄関を指定。…しようとしたのだが、何もやましい事が無いとはいえこんな時間まで生徒が1人残っていた挙句に2人で帰るところが万が一他の先生に見つかってしまえばそれは少しばかり面倒くさいことになりそうなので、職員室からは見えにくい校門を指定し直して。 )


  • No.666 by 御影 みき  2024-08-14 21:06:34 



うぐぐ、……
あんまり意地悪すると明日の朝お手伝いしてあげないんだから……!


( なんにも言い返せないことが悔しくて(とは言っても事実なので当たり前)、むうううと分かりやすく眉を寄せたあとに悔し紛れの一言を申し訳程度に言い返して。これに彼が別に良い、と言っても寂しいので多分手伝いはしなくとも会いには来るのだろうけれど。施錠確認やらが済んだらしい彼に待ち合わせ場所を指定されては何故門…?と首を捻りつつも「 はぁい。…ふろすけ、ふぐ太郎、また明日ね!だいすきだよー。 」としっかり頷けば小さな友人たちに別れの挨拶と愛情表現を。ばいばい、と水槽の中の彼らに手を振っては先に行ってるねー!と元気よく準備室を出たはいいけれど生徒のいないガランとした廊下は何だかちょっぴり怖くて、足が痛くない程度の早足でそそくさと昇降口の方へと向かい。 )



  • No.667 by 鳴海 司  2024-08-15 07:41:56 




はは、それは困るから俺の負けだなー。

( けらけらと笑いながら、苦し紛れの切り札を出してきた彼女に対してあっさりと負けを認め。言い負かされても退こうとしない彼女が面白く、結果的に試合に負けて勝負に勝ったというような形での決着にはしたが未だ可笑しそうに笑みを浮かべて。先に部屋を出る彼女にはいはいと返事を返し、水槽の中からこちらを見る生物たちに「じゃあまた明日な。おやすみ。」といつも帰るときにするよう声を掛けて。職員室に鍵を返してまだ残っている先生方にも挨拶を済ませれば、人気の無い校内を歩いて職員用玄関から外へ。まだ明るさは保っているとはいえ太陽自体はすでに沈んでおり、昼間のむわりとした暑さがだいぶ取れてきた外気を感じながら少し離れた門へと向かい。 )


  • No.668 by 御影 みき  2024-08-15 09:48:36 



─── ふんふん~、

( 校門で待ち合わせ、なんてまるで高校生のカップルみたいで。いつも手を繋いで下校しているカップルたちを羨ましく眺めていた身からしたら夢のような待ち時間で、みきは傍から見ても嬉しそうな様子で小さな声で鼻歌を歌いつつ待ち。怪我はただ立っているだけならば全く痛くも痒くも無くなったけれど、きっとこの怪我と夏とはいえ夕焼けの終わった今の時間の2つが重なって出来た彼との下校デート( 誰がなんと言おうとデートなのである ) は怪我の功名と言っても遜色ない気がする。コンパクトミラーで髪型を確認したり、スポ大用にクラスメイトにちょっぴり施してもらったメイクがよれてないかなとか、乙女の確認を終えてはまた鼻歌を歌いながら彼を待って。 )



  • No.669 by 鳴海 司  2024-08-15 13:58:19 




…───悪い、お待たせ。

( 身嗜みを整えて上機嫌に誰かを待つその姿は誰がどう見ても好きな相手を待っているようにしか見えなくて。あからさまなその態度が功を奏してか、ちらちらと彼女を気にする素振りの通行人(主に男性)も声を掛けるまでには至らなかったようで。まさかその後に登場する待ち人が教師だとは誰も思わないのだろうが。──通勤用にしている肩掛けカバンを斜め掛けに少し急足で門に近づけば、小さく聞こえてくる鼻歌の主に声を掛けて。彼女のそんな様子には"何か機嫌が良さそうだな"くらいにしか思っておらず、ましてや下校デートなどとポジティブに考えられていることなど知る由も無いので「じゃあ帰るか。」と歩き始めて。もちろん彼女の足の怪我があるので普段よりゆっくりとしたペースで。 )


  • No.670 by 御影 みき  2024-08-15 16:22:22 




んーん、待ってない。

( 下校デート、とは言ったけれどあまりに彼の言葉がデートの待ち合わせの常套句でみきは思わずきょとんと瞳を丸くした後に直ぐにへにゃりと微笑んで。彼の言葉にうん!と頷けばいつもよりもどこかゆっくりとしたペースで歩いてくれる彼に思わず頬がふにゃりと緩んでしまえば、自分よりも自分の怪我に繊細に気を使ってくれる彼にきゅんきゅんと胸は高鳴って。優しい、だいすき。と今日何回思ったか分からない呟きをまた心の中で零せば「 みきね、ずうっとこうやって好きな人と下校してみたかったの。だからうれしい。 」と下校デートと言ってしまったらきっと呆れられてしまうだろうから、ただただ自分の嬉しい感情を彼に伝えたくてにこにこ幸せそうで上機嫌な笑顔で隣の彼を見上げて。 )


  • No.671 by 鳴海 司  2024-08-15 21:19:49 




大袈裟だなぁ……って、
そういやお前は難しいか……。

( 意識した訳ではないとはいえデートの待ち合わせ定番のようなやり取りに、果たして側から見れば教師が生徒を送っていく図に見えているかは定かでは無く。にこにこと自分の夢見ていたことだと語る彼女がいつもよりも上機嫌な理由はそれかと理解すれば、特段難しくなさそうなその願いに笑いを零しかけたところではたと気付き。中学時代はさすがに知らないが、高校生になってからは確かに彼女がそのささやかな願いを叶えるには難しいどころかほぼ無理と言っても過言ではないだろう。好きになった相手がたまたま教師だっただけで彼女の青春には制限が多くなってしまうのは仕方ないとはいえやはりどこか申し訳無い気持ちが湧き上がっては気まずそうに視線逸らし。 )


  • No.672 by 御影 みき  2024-08-16 00:35:36 



ふふ、難しいからいーの。
みんなが当たり前のことでもすっごく嬉しいなー幸せだなーって思えるのって、それってすごい幸せなことじゃない?

( 不意に視線を逸らしてしまった彼に不思議そうに瞳を丸くしたけれど、目にゴミでも入ったのかなぁと自身を納得させてはにこにことした笑顔のまま言葉を続けて。確かに我慢しなければならないことも多いし周りの高校生カップルが羨ましくなることもあるけれど、その分周りからしたらほんの些細なことでも何倍にも幸せに感じられることができるのだと恥ずかしげもなくきらきら笑って。2人っきりでお出かけは出来ないけれど、だからこそうして色んな偶然が重なって2人並んで帰り道を歩けることがすごくすごく幸せで。みきは視線を逸らしてしまった彼を覗き込むようにそっと柔らかな夕陽で見上げては、「 だからね、せんせーのこと好きでよかった! 」となかなか他の人では味わえない青春をこうして送るキッカケになった彼に改めて愛情表現を。 )



  • No.673 by 鳴海 司  2024-08-16 08:47:16 




…っ、……はは、達観してるなー。
でもその考え方は俺も好きかも。

( 人間どうしても出来るだけ大きな幸せを求めてしまいがちだと思っているのだが、こうして普通ならば見向きもしないような小さな幸せを大切に掬い上げて何倍にも喜べる彼女の感性は本当に素敵なところで、不意に胸が跳ねてしまったのを誤魔化すかのように目を細めて優しく笑い。相手が教師だからという言い訳を掲げることも出来るだろうに、きらきらと輝く笑顔は純粋そのもので建前でも何でもなく心からそう思っているのがよく分かる。10年近く先に人生を歩んできた大人にはその笑顔が少し眩しくも見え、素敵な考えだと素直に口にする影にはそんな彼女に対する憧れも含まれており。覗き込まれて視界に彼女が入ったことで反射的に視線がそちらへ動けば、聞いてるこっちが恥ずかしくなるほどに真っ直ぐ放たれたいつもの愛情表現。「!…、分かった分かった。お前がそう思うならそれでいいと思うよ俺も。」聞き慣れているはずの彼女からの"好き"がいつにも増して攻撃力が高い気がして、自然と顔に集まる熱をパタパタと手で仰ぎながら今が夏で良かったと少しだけ暑さに助けられた気持ちになり。 )


  • No.674 by 御影 みき  2024-08-16 11:54:02 



んへへ。
いつか考え方だけじゃなくてみき自身も好きになってね。

( 達観の意味はあとで辞書で調べておくとして、此方を見つめる彼の視線がとても優しいものなのでおそらく褒められたのだろうなとアタリをつけてはちゃっかりとした一言を付け足しながら悪戯っぽく笑い。これだけ他の生徒よりも甘やかされておきながら自分への好意にはすこぶる鈍感なみきはやはり彼は自分のことをただの一生徒としか見ていないと思っている為、彼の気持ちなど知る由もなくこれからもガンガンとアピールしちゃおうと密かに決意して。決して此方の好きを否定したり子供の好きだからと言って馬鹿にしてこない彼の真摯なところもみきが好きなところのひとつで、パタパタ手で顔を仰いでる彼に「 照れてる? 」とにこにこにやにや頬を弛めながらどこか嬉しそうに問いかけて。この夏の気温のせいと言うのもあるかもしれないけど、もし彼が自分の言葉で照れていたなら嬉しいななんて期待を淡く持ちながら。 )



  • No.675 by 鳴海 司  2024-08-16 13:58:26 




はいはい、"いつか"な。
………はー、エスパーはどこへやら。

( しれっと自分を売り込むことも忘れないちゃっかり者の一言は抑揚のないトーンでいつものように流すも、その後に蚊の鳴くような声でぼつりと呟いた言葉は呆れたような溜息と共に。どうやら彼女の先生限定エスパーの力とやらは上手く働かない時もあるようで、鋭いんだか鈍いんだかよく分からない彼女の悪戯めいた笑顔に釣られるように眉を下げて微笑み。とはいえ実際に発揮されれば少し困る事にもなっていたかもしれないわけで、自分の事に関しては果てしなく鈍感な彼女にある意味助けられたような気がしない事もないと溜息をもうひとつ。未だこちらを見上げる夕陽色はニンマリとしたものに変わり、投げかけられた言葉は大正解なのだがそれを素直に肯定するには少しだけ恥ずかしく。「照れてない。暑い。」と単語で返せば再び視線を逸らして。実際夏というのも相まって暑いのもあるが、スポーツでの汗も早く流したい。「あー、早く風呂入りたい……って、お前は風呂やばそうだな今日……。」帰ってからの予定を呟けば、彼女の膝にて今はだいぶ大人しくなったであろう痛みはきっと汗を流す時にまたその存在感を主張するのだろうなと眉を顰めて。 )


  • No.676 by 御影 みき  2024-08-16 18:13:12 



??
せんせー、何か言った?


( ちょうどみきがこれからの事を決意している時だったのかふと呟かれた彼の言葉を聞き取ることができず、なになに?と小さな子どものような真ん丸な瞳で彼を見上げて首をかしげ。最後のため息だけは分かったのだけれど、また呆れられちゃったのかなぁと大体彼に好意を伝えたあとは呆れられるか流されるかどちらかという経験上特に落ち込むことも無く人も疎らな帰り道を2人で歩いて。照れていないと言い張る彼にまたまた、とみきの頬は勝手に緩んでしまうのだけれどその後に付け足されたこの後のお風呂を思い出させる彼の言葉にみきのふにゃふにゃ緩んでいた頬はピシリと固まって。ぎぎぎ、と現実から目を逸らすがごとく視線を逸らしては「 ひ、ひみつ道具で傷口濡らさないようにして入るもん…! 」と、決してお家に青いネコ型ロボットはいないしそんなひみつ道具も存在しないのだけれど、少しでも現実逃避がしたくて苦々しくぽつりと呟いて。 )



  • No.677 by 鳴海 司  2024-08-17 06:47:37 




んー、御影にはやっぱり実力でテスト頑張ってもらわなきゃなって話かな。

( 小さな子のように純粋な夕陽色の瞳はとても綺麗で、他人の恋愛事情には敏感な女子高生も自分の事になるとここまで見えないものなのかと逆に感心を覚えてしまいそうだ。──残念ながらこれは自分にもしっかり当て嵌まっているのだがそれに気付いていないのもまた同じで──。てくてくと歩みを進めながら、上手く働かないエスパーではテストの内容を知る事は出来ないなとにやり意地悪な笑みを見せて。彼女の柔らかい雰囲気が音を立てて固まったのを感じれば、何ともまあ分かりやすい現実逃避。「22世紀になればそんなひみつ道具もあるかもなー。…ま、痛いのなんて数日だから頑張れ。」と、彼女の細やかな逃避に容赦なくストップをかけては態とらしく憐憫の眼差しと笑顔を見せて。 )


  • No.678 by 御影 みき  2024-08-17 09:27:51 



な、なんで急にテストなの…。
みきカンニングとか出来ないよ…。


( なんの脈略もなく当然テストの話が舞い込んでくればびくりと警戒するように眉を寄せて。カンニング〝しない〟ではなく〝できない〟なのは嘘が苦手なみきらしい言い方ではあるが、どちらにせよ彼がこの意地悪な笑顔( みきは彼のこの顔が大好きだけれど )をしている時は大体いじわるをしようとしてる時なので先程のにこにこ笑顔はどこへやら、むむむと警戒を露わにして。折角の現実逃避に無慈悲に急ブレーキをかけさせながらも隣の彼からは見ずとも憐れみの視線がビシビシと突き刺さってくるようで「 たった数日でと痛いのやだもん…。せんせー何か道具出してよぉ! 」と青狸に泣きつくようにわぁん!と彼に助けを求めて。傷の存在を思い出せばじくじくと痛みが再発してくるのもよくあることで、やだやだと首を横に振れば前回とは違った意味で家に帰りたくなくなってきてしまい。 )



  • No.679 by 鳴海 司  2024-08-17 16:54:22 




何でもなーい。
つーか出来なくていいんだよ、されたら困る。

( 素直に"出来ない"という言葉を選ぶ彼女の真っ直ぐさは信頼に至る一面だが、テストという高校生の大敵となる単語が出たせいで(というよりは自分の笑顔のせいで)警戒心を剥き出しにする彼女に今度は可笑しそうな笑みを浮かべて。…とはいえここまで素直な彼女の性格上、仮にエスパーが働いたとしてもテストでそれを良かれと思うことはないんだろうなとは思っていて。それに加えてもしもこちらの心の内が読めるのならば、きっとすぐにでも真っ赤になって"心が読めました"とその顔が語ることだろう。まるで国民的アニメのメガネの子のように泣きついてくるその様に、道具を求められるこちらはまさにどこぞのネコ型ロボットの気分。「残念だけど俺四次元ポケット持ってないからなぁ。……ま、頑張れ。」ふー、と静かに息を吐けば胡散臭いほど爽やかな笑みを顔に貼り付けて、彼女の肩に手を置きながら一言の応援だけで済ますという一連の流れは余りにも残酷で。 )


  • No.680 by 御影 みき  2024-08-17 21:15:09 



んへへ、確かに。
そもそもみきはカンニングなんてしなくても生物62点とったもんね。

( 彼の言葉に教師としてはそうだろうと同意をしては、その証拠にカンニングなんてしなくても自分はしっかりと点数を取れたのだと自慢げにピースを。最もその62点は彼からご褒美が貰えるという下心ありきで頑張ったものではあるけれど、それでもカンニングだったりという姑息な手を使わずに良い点数をとれたのだとその表情はとても自慢げで。…そもそも、彼が傷付くようなことはそもそもしたくないからカンニングなんてやろうとも思ったこともないけれど。にっこりと爽やかな笑顔を浮かべる彼にぽむ、と肩に手を置かれればなんともアッサリかつ端的な応援の一言に「 ひ、他人事だと思って…!!可愛い生徒が痛くて泣いちゃうかもしんないんだよ!? 」とムキャ!と眉を顰めて。間違いなく彼にとっては他人事なのだけれど、不満気なみきの夕陽色の瞳は裏切り者!と言いたげに彼を見つめて。 )


  • No.681 by 鳴海 司  2024-08-18 08:54:49 




目の前にご褒美ぶら下げられてやっとだけどな。

( くすくすと意地悪く笑いながら彼女が無事テストで最高得点を取れた原動力を指摘するも、もちろん頑張りがあってこその結果なので決して否定する訳ではなく。やれば出来る子だと前から思っていたのは本当だし、下心をまったく隠さないのはこの際置いておいて、きちんと結果を出した彼女はひとりの人間として尊敬していて。意地悪な言葉と笑顔ではあるが、彼女を見つめるダークブラウンの瞳には"良くやった"と優しさが宿っており。眉間に皺を寄せるようにして不満を漏らす彼女に「他人事だしなー。はは、もしほんとに泣いたんなら明日慰めてやるよ。」と微笑んで。他人事といえばそうなのだが、彼女がこうなるほどに頑張ってしまった元を辿れば自分の一言なのでやはり気にしないわけにもいかず。泣いたか泣いてないかなど実際に見るわけではないのでもちろん分かるはずもないのだが、さて明日はどうやって甘やかそうかとすでに頭を巡らせているその顔はどこか楽しそうで。 )


  • No.682 by 御影 みき  2024-08-18 12:20:45 



!…えへ、あたり。
とか言って、せんせーもご褒美のためにスポ大頑張ったでしょ?


( ちょうど自分が考えていたことと全くおんなじことを彼からからかわれてしまえば、一瞬驚いたように目を丸くした後にふわふわと微笑み。それから、本日のスポ大も去年とは真逆なほどずうっと頑張っていた彼の腕あたりをつん、と人差し指で押せばみきはからかい返すようににやにやと頬を弛めながら彼を覗き込んで。別に彼はご褒美の為ではなく可愛い生徒に頼まれたから・教職員たちに頼まれたからそれぞれ請け負ったのだろうけれど、世の中勘違いした者勝ちなのでそれは端に置いておくとして。彼の言葉に未だ不安そうにむむ…と唇を尖らせては「 ……楽しそうな顔してぇ。 」と、彼が明日の自分をどう甘やかそうと考えてるだなんて成功率の低いエスパーには感じ取れることがなく、さては面白がっているなと勘違いしているのかその声は不満に満ちており。 )




  • No.683 by 鳴海 司  2024-08-18 19:42:41 




俺も釣られたみたいに言うなよなー、
………まあ否定はしないけど。

( 腕をつついてくる細い指に擽ったさを感じながら見事なカウンターを返されれば肩を竦めて反論…はせず、薄く口角を上げれば肯定こそしないが決して違うとも言い切らずに。バスケは3年に頼まれたからとして、ソフトの方は昨年サボっていたツケもあって頑張らざるを得なかったと言っても正直過言ではないのだが。とはいえ彼女からのご褒美が自分にとってちゃんとご褒美だったのも事実なので、結果的にご褒美目当てと見られても別に悪い気はしなくて。懐疑的な声と物言いに、言葉通りの楽しそうな顔のまま「御影は楽しくないのか?…下校デートなんだろ?」とにやり。いつから勘付いていたのか、彼女が敢えて口にしていなかったその単語を揶揄うような口ぶりで出せばこてりと首を傾げて。 )


  • No.684 by 御影 みき  2024-08-18 20:08:49 






……ふふ。せんせーかわいい、だいすき。


( ここで照れ隠しに〝ご褒美になんてなんてない〟と悪態をつくことの無い優しい所がみきが彼に惹かれてしまう理由のひとつであり、みきは嬉しそうに瞳を細めればこのままぎゅっと抱き着きたい気持ちをグッと抑えて手を繋ぐように彼の服の裾を掴むだけに収まり。本当は手を繋ぎたかったけれど今日は(強調)上手い言い訳が思い浮かばないので。ムムムと不満げに彼を見つめていた瞳は、にやりとしたり顔で首を傾げる彼の言葉に大きく驚きに見開かれ。真っ白な肌はみるみるうちに赤くなっていき、「 なッ、…! 」と先程までワクワクと1人盛り上がっていた単語をピタリと当てられてしまえば思わずなんにも言えなくなってしまい。 )


  • No.685 by 鳴海 司  2024-08-18 21:32:08 




うっせ。
ったく……お前くらいだぞ、俺に可愛い可愛い言ってくるの。

( 裾を掴まれたことに少しだけ反応は示したものの、振り解くほどの事では無いのでそのままに。これがするりと手を繋ぐ形に移行できるようになるのは数年後になるのだがそれはまだ見ぬ未来の話。いい歳をした成人男性が"可愛い"と言われるのは正直むず痒いが、彼女からに関してはそろそろ言われ慣れてきたような気もする。咎めることもなくやれやれと溜息をひとつ吐いて。あっという間に真っ赤に染まった顔に、やはり予想は当たったようでしてやったり顔。「お、当たり?やっぱりお前のことだからどーせそんな風に考えてんだろうなと思ったよ。」どこまでも乙女な彼女が、(自分で言うのも何だが)こんな絶好の機会を楽しまない訳がないと踏んでいたのは大正解。にぃ、と悪戯っ子のような笑みを浮かべながら固まったままの彼女を見つめて。 )


  • No.686 by 御影 みき  2024-08-18 22:46:33 




だってほんとのことだもん。
せんせーはカッコイイけど可愛い。

( くすくすと悪びれもなく笑いながら自分の想い人は可愛いもかっこいいも兼ね備えているハイブリットだなぁとつくづく感心してしまえば、拒否されない手はもちろん離すつもりもなくそのままで。いつかこれが恋人繋ぎになったらいいなぁ、なんて願ってしまうけれどそればかりは自分だけではどうしようも無いのであくまでなったらいいなの形なのだが。当たり?の言葉にスッカリ彼の罠にハマってしまったのだと気が付けば漸く驚きに振っていた思考が戻ってきて。「 ず、ずるい…!だって好きな人と帰るのは下校デートだもん、みきだけじゃなくてみんなそう思っちゃうに決まってるんだからぁ…! 」 と大人のずるさに文句を言いつつも結局は開き直ってしまえば頬を赤らめたままに実に子どもらしい言い訳を丁寧に展開していき、ぷい!と拗ねるようにそっぽを向いて。 )



  • No.687 by 鳴海 司  2024-08-19 04:46:52 




………お前は俺に対して過大評価しすぎ。
☆先生なら分かる気するけどさ。

( 視線は歩く方向へ向けたまま、何ともこそばゆい評価を受けては何処となく照れ臭そうな気まずそうな表情を浮かべて。別に彼女のイメージを崩さないようにと気を遣って生活しているわけでは無いのだが、自分の一挙手一投足に何かしらのハードルが備え付けられたような気分になっては小さく溜息をひとつ。そもそもそういったプラスな評価が良く似合うのは例に挙げた人物ならば納得なのだが。やっと動き始めたかと思えば、わなわなと文句を連ねてくるその様子に再び可笑しそうに笑っては「何がずるいか分かんねーけど、別に否定しようとしてるわけじゃないからそんな拗ねるなって。」と、そっぽを向いた彼女を宥めるように声を掛けて。…ただし笑いながらではあるが。 )


  • No.688 by 御影 みき  2024-08-19 10:47:11 




だって好きな人だよ?世界でいちばんかっこよくて可愛く見えるものだもん。


( どこか所在無さげに見えるとなりを歩く彼の横顔をきょとん、と見つめればそのあとにすぐににっこりと笑ってなんの恥ずかしげもなく言葉をつらつらと紡いでいき。確かに女子生徒人気NO.1の☆先生もイケメンだなぁとは思うけれど彼に感じるようなときめきだったり庇護欲はなにひとつ感じないため残念ながら彼の言葉には同意ができず。むしろ彼は自分のことを過小評価し過ぎだと思うけどなぁ、と色眼鏡を抜いたとしても彼は充分に魅力的な人なのでみきとしてはもっと自信を持ってほしいところではあるのだが。言葉こそ宥めるようなものではあるけれど、彼限定のエスパーであるみきにとって絶対に彼が可笑しそうに笑っていることは火を見るよりも明らかで、じと…と不満げに彼の方を振り返れば「 ……否定しないの? 」と、てっきり彼のことだから〝ただの下校〟とデート部分を否定されると思っていたので取り敢えず取り急ぎその部分だけは不満げながらも確認をして。 )



  • No.689 by 鳴海 司  2024-08-19 16:52:33 




それにしても可愛いはなぁ……、
おっさんからすれば複雑というか恥ずかしいというか…。

( 彼女の言い分は分からなくもないが、やはり相手が歳の離れた大人(というか自分)なのでどうにも素直に受け取るには引っかかってしまうようで。ちらりと隣の彼女を見れば、こちらの気持ちも知らずにいつも通りの可愛らしい笑顔。申し訳程度にぶつぶつと反論を呟いてはみても、その笑顔には勝てる気がせずに最終的にはこちらが折れる形にはなるのだが。こういう時ばかりはエスパーがしっかり働くのもまた可笑しいが、正直今の自分はエスパー関係なく誰が見ても楽しそうに笑っているように見えるだろう。だが不満げにとはいえ、彼女にとってきっと一番気になる箇所の確認を取ってくるところはやはりちゃっかりしているなと思い。「ま、どう思うかはお前の自由だから。……って言っても寄り道とかはできないから普通に帰るだけになるけどそこは勘弁な。」じとりと伺うような視線を受ければ、こちらに彼女の考えを否定する気は無いと改めて伝えて。しかし残念ながらあからさまな"デート"の形は立場上取ることができないため、比較的楽しみの少ないだろう帰路になるのは仕方のないことで。 )


  • No.690 by 御影 みき  2024-08-19 19:10:22 



せんせーはみきにそう思われるの、嫌?


( にっこりとした笑顔はそのままにふとそんな事を問いかけてみれば、彼の返事を伺うように段々と暗い夜のカーテンに包まれてきた街灯に照らされている夕陽色の瞳はじっと彼を見つめていて。最も、質問に特段深い意味はなく彼が嫌なら〝言うのは〟やめよう、と思って。別に思うだけならばタダなので。自分の発言や行動に真剣に悩んだり呆れた笑ったりと色んな表情を見せてくれる彼は過大評価でも何でもなくかわゆいと思ってしまうもので。彼からハッキリとデートを否定しない旨を伝えられればじとりと不満げに細められていた瞳はあっという間にぱぁ!と輝き、「 いいの、好きな人とと一緒に歩けるだけでみきにとってはデートだから。 」と、普段ハグやら彼にとって難易度の高いものを強請っている人物と同一人物とは思えないほど些細な幸せを噛み締めているようで。 )



  • No.691 by 鳴海 司  2024-08-19 23:03:26 




べ、つに…嫌ってわけじゃ無いけど……。

( 夕闇を背にこちらに向けられた夕陽色の瞳には何だか不思議な圧を感じる気がするが、それは決して悪いものでは無く。男として、ましてや遥か年下に可愛いと言われるのはもちろん複雑なのだが、目くじらを立ててまで絶対嫌だと言うほどの事でも無いのは事実。ぐぬ…と押し負けるように言葉を飲み込めばもはやそれ以上は何も言えなくなり。こちらが否定しないと分かるやいなや、瞳に輝きを戻して今度はしっかり"デート"の単語を使ってくる現金な彼女に呆れたように笑い。「散歩だけで済むデートって俺は嫌いじゃないけど、夏の昼間は却下な。」ハグの時ほど周りを気にしなくていい今は、学校から離れたことで少し心に余裕が出来ているのかもしれない。こんなので喜ぶなら…と絆されそうになるが口には出さず脳内に留めるだけで終わり。 )


  • No.692 by 御影 みき  2024-08-20 01:34:16 



ふふ!
なら問題ないね、困ってるせんせーも可愛いくてすき!


( 複雑そうな表情ながらもこちらの言い分を渋々飲み込んだ様子の彼に満足そうににこ!と満面の笑顔を浮かべてしまえば、手を繋ぐ代わりにみきの手が掴んでいる彼の服の裾を軽くゆらゆらと揺らしいつものアピール。別に彼を異性として意識してない訳では決してのない(むしろ最近めちゃめちゃ異性を感じすぎてしまい困っている)のだけれど、好きの次くらいにサラリと言いやすいので多用してしまうのだ。気まずそうな彼にはちょっぴり申し訳ないけれど。デートを否定しないどころか、まるで次のデートがあるような彼の言葉に漸く治まってきた顔の火照りはまた復活し。「 な、夏の昼間以外ならまたデートしてくれるの……? 」と、いつもよりも数段甘い彼の対応に頭がついていかずに彼へ問い掛けながらもどこか自分自身に言い聞かせるかのようにゆっくりと彼の言葉を確認して。 )





  • No.693 by 鳴海 司  2024-08-20 08:43:15 




困らせられてる張本人に言われるのもなー……あ。
…まあでも、困る姿が可愛く見えるのは分からなくもないかも。

( 逆らう事なく裾ごと揺らされる腕をそのままに呆れたように返せば、前回別れた公園が少し先に見えてきて。酒のせいと言い訳を述べた上で、厳密に言えば困っていた訳ではないにしても確かにあの時の彼女は可愛らしかった。それを思い出せばまたにやりと意地の悪い笑みを浮かべ、隣を歩く彼女をちらりと見やり。大切な言質を取るためだろうゆっくりと、しかしどこか希望も込められたような問いにくす、と微笑めば「……さあね。ま、たまにならこうして送ってやってもいいかもな。時間が合えばだけど。」と、きっと彼女が思い描いたものではないかもしれないが一緒に帰路に着くというくらいであればとの判断で。もちろん仕事があるため基本的には難しいからあくまで時間が合えば、なのだが。休日に待ち合わせて、なんてちゃんとしたデートが出来るような関係になるのは今はまだ無理なので、先生という立場上譲歩できる"デート"の形は今の所これが精一杯で。 )


  • No.694 by 御影 みき  2024-08-20 11:34:02 



え゙!?
せんせーに可愛いと思われてる子が居るってこと…!?だ、だれ!?ずるい!


( 彼の服の裾を掴んでるんるんと歩いている先に見えるのは例の公園。もう下校デートも終わりかぁ、と幸せな時ほど短く感じてしまう体感時間にしょんぼりする思いと同時にふと脳裏に過ぎったのは隣の彼に耳やら首やらを散々弄ばれた思い出 ─── あたりまで思考が届く寸前になにやら隣から聞き捨てならない言葉が聞こえれば驚愕に満ちたまん丸の夕陽色をバッ!と彼に向けて。ズルい…と羨ましそうに眉を顰める表情はまさか彼が自分に対してそう言っているとは微塵たりとも思っていないという顔なのだけれど、その顔が真っ赤になったり困ったように眉を下げたりとコロコロと変わるのはすぐ先の未来の話で。足を怪我しているから、時間が遅くなったから、その2つが重なったからこそ実現した奇跡の下校デートはどうやら今回限定のことではなくなりそうで、きゅう、と心臓が締め付けられるようにときめく感覚に襲われてしまえば「 っ~……せんせーぎゅってしていい…? 」とやりようのないトキメキを発散すべくほんのりと色付いた頬を隠すように両手で顔を隠しながらいつものようにダメ元で問いかけ。もしかしたら彼もこうして一緒に帰るのを悪くないと思ってくれているのかも、なんてふわふわと調子に乗って勘違いしてしまいそうになる乙女の心はいつまでもどきどきと心臓が早鐘を打っており。 )



  • No.695 by 鳴海 司  2024-08-20 16:56:50 




…………、
御影もよーく知ってる奴で、何だったらすぐ紹介できるけど?

( てっきり顔を赤らめて例の怖くない威嚇をしてくると思っていたのだがその予想は大外れ。彼女の余りにも素っ頓狂な考えにこちらも別の今で瞳をまん丸にしてしばらくきょとんとした後、その面白さがじわじわと滲んでくれば自然と上がりそうになる口角を誤魔化すようにこほんと咳払いをひとつ。驚きと羨望と少しの嫉妬が覗く彼女の夕陽色を正面からじっと見据えれば、にっこり笑って件の相手を教えようかと問いかけて。もう何度もNOを突きつけているお馴染みの質問が飛んでくれば「いいわけないのでダメでーす。」と、こちらもお馴染みの答えをちろりと出した舌と共に返し。いくら学校から離れていて人も疎らとはいえ、往来で抱き合うのはさすがに憚られるものがあるので。仮に彼女が実力行使に出たとしても歩みを止めるつもりは無いので、ズルズルと引き摺って側から見れば戯れているようにしか見えない状態になるのだろうが。足の怪我が治れば一緒に帰る理由としては"時間が遅くなったから"一択になりそうだが、日頃から放課後の度に準備室にやってくるのであればきっとこれからも何回かは彼女曰くの下校デートを開催することになりそうだなと薄く微笑んで。 )


  • No.696 by 御影 みき  2024-08-20 19:12:14 



!!!
知りた、……いや、ううん、ちょっと待って…!でも知りたい…うーん…み、みきの心を傷付けない感じで教えて…。


( 紹介できる、なんて言われてしまえば当たり前に知りたくなってしまうもの。真っ直ぐにこちらを見つめる彼の瞳に即答しかけたものの、自分がよく知っている人物で尚且つ直ぐに紹介できる人ということは彼と自分の共通の知り合いな訳でみきはグッと言葉を詰まらせて知りたいの言葉は途中で留まり。彼に片思いをしている身でありながら本人からそんなことを直接告げられたら果たして自分のメンタルは耐えられるのかと、誰もいない公園に足を踏み入れたあたりでその場にピタリと立ち止まってしまえば自分自身の葛藤と戦っているのか固く目を閉じたまま量の手のひらを彼に向けて御手柔らかにのポーズ。怖いけれど我慢出来ずに足を踏み入れようとするその姿は、ホラー番組を見ておとうとの布団に潜り込む様子と全く同じで。いつも通りの、もうすっかり聞き馴染んでしまった彼の返事に項垂れてはこのどこに発散もできないトキメキを抱えたまま「 今日甘々だからイケると思ったのに… 」とぼそりと呟いて。とはいえここで彼にOKされてしまったらそれはそれで予想外なので顔を真っ赤にして慌てふためくのは目に見えているので、この絶妙な甘さ加減がみきのよわよわな心臓にはピッタリなのかもしれないけれど。 )



  • No.697 by 鳴海 司  2024-08-21 06:43:09 




はは、そこに関してはたぶん大丈夫だと思うけど。
じゃあまあ……とりあえず遠慮なく。

( 目の前で繰り広げられる葛藤の末、僅かに勝利を掴んだのは欲望の方らしい。恐々、といった感じではあるが腹を括ったように戦いを終えた彼女の一連の流れに堪え切ることができず少しだけ笑いが漏れて。辺りがだいぶ暗くなってきたとはいえ一応きょろ、と周りを見渡して人がいない事を確認すれば、何だか悪いことをしているような気分が少しだけ湧いてきてしまう(相手が生徒というのは正直グレーゾーンではあるが)。誰とも知れない人物を頭の中に思い描いているのか目を瞑ったのをこれ幸いとこちらに伸ばされた両手を避けるようにするりと彼女の頬に手を伸ばしては、下ろされたままの艶やかな黒髪に少しだけ指先が分け入ればその下に隠された小さな耳に軽く触れて。何度突き返されてもめげない彼女に自然と口角が上がれば「お前はほんと諦めが悪いよな、尊敬するよある意味。」と可笑しそうな声色で返し。といえ、彼女曰くどんなに甘々であっても自分の中の線引きを越えないようにこちらも実は耐えていたりするのだが、それを敢えて教える必要は無いので脳内でぼやくに留まり。 )


  • No.698 by 御影 みき  2024-08-21 08:10:14 



!……っひゃあ!?

( 誰の名前が飛んできても嫌な顔せずに笑う!なんて決心を心に決めながら彼から果たして誰の名前が出てくるのかと瞳を瞑ったまま待っていれば、ふと頬や耳に彼の手が感触が伝わり思わず小さな悲鳴をあげては慌てて両手で口元を抑え。瞳を瞑り更には彼の言葉を拾おうと耳に意識を集中させていたせいかいつもよりも数段増しに過敏に感じる気がする彼の手の感触に咄嗟に開いた目は困惑の色に満ちており、眉を下げながら彼の行動の意図が読めずに真っ赤な顔で彼を見つめて。可笑しそうに口角を上げながらどうやら此方を褒めてくれている(?)彼に釣られるようにみきもへらりと笑えば「 そう、みき諦めが悪いの。だからせんせーが折れてくれるまでずうっとこんな感じの予定。 」とどこか脅しにも程近い返事を返して。彼が折れて此方に応えてくれない限り─── もしくは彼が本心から迷惑だと思わない限り ─── はずっとこうしてぐいぐいとアピールをしていくのだと、彼がどんな感情を抱えているかもなんにも気にせずへらりと笑って。大体古今東西どこの少女漫画も、諦めずに突き進むヒロインが最後は成就するのだからみきもそれを見習っているらしく。 )



  • No.699 by 鳴海 司  2024-08-21 09:30:08 




ほら可愛い。

( 驚いて開かれた目には明らかに疑問符が散りばめられており、今はもう暗くなってしまったが少し前まで染まっていた空以上に真っ赤になった顔で真っ直ぐ見つめられれば、返す言葉と笑顔は愛しさの中に少し意地悪さも混ざったもので。紹介するとは言ったけれど名前を出すとは言ってないし、そもそも今現在眉を下げて困ったような顔になっているのは目の前にいる彼女だけ。いくら自分自身に関しては鈍感な彼女といえど察するのではないだろうか。しかしさすがに前回ほど弄ぶ…もとい触れ続けるのは素面なのもあって理性の方がだいぶ優勢なので、すぐに手を退けば両手を顔の横に挙げてこれ以上は何もしませんのポーズを。へらへらと笑う彼女に溜息混じりの呆れた笑いを向ければ「お、ストーカーの宣言か?先生を脅迫するなんて怖い生徒だよお前は。」と冗談で返しつつも決して"辞めろ"とは言わずに。彼女の猪突猛進さに見習っている手本があることなどもちろん知らないのだが、正直少しは元来の性格も作用しているとは思っていて。…とはいえ、こうしてグイグイと攻められることで本当にこちらが折れてむしろ攻め返すようになれば、いったい彼女はどんな反応をするのかが気になるのは隠された本音ではあるが。 )


  • No.700 by 御影 みき  2024-08-21 19:29:03 





っ、─── !?


( 彼の言葉に不思議そうな色を宿していた瞳は驚きに揺れて、鈍いみきでもさすがにこう真正面から告げられてしまえばその意味を理解するのも簡単で。彼に真っ直ぐに可愛いと告げられた事実と、そう思われていた事実と、先程触れられたばかりのどきどき、そしてなんと言っても彼の言葉に含まれた誤魔化しようがないくらいの自分に向けての気持ちが混ざっている気がして、そんな全て噛み合わさってみきは今にも顔から湯気が出てしまいそうなほどで。うそ、と言葉にならない言葉を零しながらへなへなとその場に座り込んでしまいそうな上手く力の入らない足で1歩だけ後ずされば、艶々と涙の膜で輝く瞳で彼を見つめることしか出来ず。ストーカー、だなんてからかわれてしまえば人聞きの悪い!と呆れてしまったけれど、その奥で決してそれを拒否したり辞めさせようとしない彼がいることに気が付けばがお!と狼のポーズをしながら「 今更そんなこと気づいたってもうみきはせんせーのこと大好きだから、諦めてね。 」とくすくす楽しそうに笑い。もう後戻りができないくらいに彼に心のぜんぶを奪われてしまったみきは、残念ながら彼が怖がるポーズをしたってこの気持ちはやめてあげられそうにないからもう諦めて愛され続けろといわんばかりにその瞳は真っ直ぐに自信ありげに彼を見つめ続けて。 )



  • No.701 by 鳴海 司  2024-08-22 08:24:13 




ほんと、お前が言うように困ってる顔は可愛らしいな?

( こてりと首を傾げながらくすくすと揶揄うように笑いを零すも、うるうると輝く彼女の瞳を見つめる目は優しいもので。何度でも言うが、生徒は確かにみんな可愛い。けれど笑顔はもちろんこうして困った顔や照れて真っ赤になった顔、むすりと不満げな顔ですら特別に可愛く思えてしまうのは相手が彼女だからに他ならないだろう。本音を言えばこっちだって薄らと惹かれている気持ちがある事には少しだけ自覚はあるが、だからと言って関係性を縮めるわけにはいかないので今はまだ様々な想いはぐっと飲み込んで。堂々とした彼女の態度と言葉に眉を下げて溜息を吐けば「はいはい。別にもう抗う気も起きねーよ。」と呆れたように笑い。正直未だになぜここまで懐かれてしまったのかが自分では良く分かっておらず、何かキッカケのようなものがあっただろうかと考えたりした事もあるがやはりこれといったものは思い浮かばなくて。とはいえこうして1年以上も隠す気のない片想いを向けられていると、キッカケなんて些細なことを気にする事もなくなってくるわけで。自信に満ちた夕陽色の瞳がまさに彼女の想いの強さのようなものを物語っているようで、何もしませんのポーズから少しだけ手を持ち上げてはお手上げのポーズに変更を。 )


  • No.702 by 御影 みき  2024-08-22 11:55:15 



や、やだ……今変なお顔してるから見ないで…


( 此方を見つめる彼のダークブラウンはからかい混じりの言葉とは裏腹にやさしい色が満ちており、このままそれを見つめてしまったら彼が少しでも自分と同じ気持ちを抱えているのではと勘違いしてしまいそうになるとみきはそれから逃げるようにパッと彼に背を向けて。ばくばくと痛いくらいに存在感を主張してくる心臓がこのままだと彼に聞こえてしまいそうで、いつものようにからかわれているだけ、この後に生徒はみんなという言葉が付け足されるはずだと自分自身を落ち着かせようと言い聞かせても顔の赤みもうるさい心臓も全く大人しくはなってくれずに先程まであれほどグイグイと攻めていた様子は一気になりを潜めてしまい。彼のお手上げのポーズに思わずくすくすと笑ってしまえば、もうすっかり諦めているらしい彼に満足気にみきも瞳を細めて。入学当初はちゃんと丁寧に断ってくれていた彼もいつの間にかこうして諦めて受け入れる(もとい受け流す)ようになり、最近ではたまにちょっと仕返しをするように此方に悪戯に触れてくるようになったのをしみじみと思い返せば「 …せんせー流されやすいからちょっと心配…。 」と、押しの強い自分に諦めがちな彼に思わずぽそりと呟いてしまい。 )



  • No.703 by 鳴海 司  2024-08-22 15:19:40 




別に変じゃねーだろ、
いつもみたいに真っ赤なだけで。

( 残念ながら今日は顔を隠せるテスト用紙やらが無いので背を向けるしかできなかった彼女の後ろ姿に楽しげな声色で声を掛けて。つい先程まではむしろこちらを揶揄うように可愛い可愛いと楽しんでいた相手が、ほんの少しの反撃でこうもしおらしくなるとは。これは前途多難だな、と聞こえないくらいの声量でぽつりと呟けば、彼女の予想に反してお決まりの台詞は付け足さずに動かなくなってしまったその背中をさてどうしたものかととりあえず見守ってみて。微笑みながら思い出を振り返っていたらしい彼女から突然心配されれば「な、何だよ急に……、俺そんな流されやすくない……と思うけど…。」と、まったく心当たりが無いという訳ではないのかどこかたじたじと最後は尻すぼみに返し。 )


  • No.704 by 御影 みき  2024-08-22 16:26:42 



だって!
……せんせーが、…可愛いって言うから。


( いつまで経ってもいつものお決まりの台詞は付け足されることがなくて、嬉しい気持ちと困惑の気持ちがごちゃ混ぜになった頭の中は今にも泣いてしまうかのような震えた小さな声で彼に返事をすることが精一杯で。ちらり、と彼の方を振り返っては本当に?と言いたげにきゅうと眉毛を下げて瞳だけで問いかけて。普段あしらわれている分、こうして彼からちょっと突っつかれてしまえばその威力は何倍にもなってみきにときめきとして降り掛かってしまうので正直今は足の怪我なんかは頭の片隅どころか公園の入口に落としてきてしまった程に忘れているほどで。言葉とは裏腹にどうやら心当たりのある分かりやすい反応を表してくれた彼にやっぱり…と言いたげに「 せんせー、自分が面倒じゃないなって思ったことなら大体押し流されちゃうイメージあるんだもん。現に今みきに流されてるし…。 」と、普段とは立場がぐるりと入れ替わりなぜかみきが彼に危機感を指摘し始めて。たまたまみきは悪い知識も作戦もなんにもないまま彼にくっついているけれど、もしみきが悪い子だったらきっと大変なことになっていたんだろうなとちょっぴり心配そうにちらりと彼を見やって。 )



  • No.705 by 鳴海 司  2024-08-22 17:36:56 




お前だってさっき散々言ってきたろ、
お返し。

( 言うなと言っても辞めない彼女は良くて自分が言うのはダメな道理は無いだろうと、腕を組んで小首を傾げれば目を細めてくすりと悪戯に微笑み。お返しとは言っても揶揄っているつもりは無いので"嘘"や"冗談"といった言葉はもちろん出てこず、それ故に夕陽色の瞳からの声無き問いかけには答えとして充分だろう。彼女だって可愛い生徒のうちの1人であることに違いはないのだが、向ける親愛に少しばかりの差があることを彼女が明確に理解するのはもう少し先になるかもしれない。…但し期待するだけならタダなのでそこに関しては自分も敢えて何かを言うつもりは無いのだが。見事にど真ん中の正論で返されれば更にぐぬ…と言葉に詰まるも、「…先生は生徒に優しくあるべきだからいいんだよ、流されてんじゃなくて俺の意思。」と逃げるように少し早口でつらつらと言葉を並べれば、反論がきて確実に負ける前にパッと公園の出口を指差し「ほらもう帰るぞ。」と再び歩みを進めて。 )


  • No.706 by 御影 みき  2024-08-22 18:44:41 



ゔ、……。

( お返し、だなんて言われてしまえば先程さんざん彼にかわいいかわいいと言っていた自分を思い出して何も言えなくなってしまい。渋々、と言ったように彼の方を振り返ればふと〝お返し〟とは言ったけれど、これが他の生徒を含むだとか冗談だとかそんな言葉は彼が1度も言っていないことに気付いてしまいまたみきの熱は上がって。もう充分というほどに好きなのに、これ以上好きにさせて心を掻き回すのは勘弁して欲しいとむむむ、とみきは唇を尖らせ。つらつらと流れるような反論に口を開きかけたものの、言おうとしていた言葉はそれを遮るような形で告げられた帰宅を促す彼の台詞によって声になることはなく。ずるい大人だ…だなんて思いながらも彼も今日はたくさん動いて疲れただろうから帰りたくないの我儘は今日はお預けしようと「 はぁい。…せんせー、送ってくれてありがとね。今日かっこよかった、だいすき! 」 と数歩公園の出口にととと、と歩いたあとに彼の方を振り返りながら本日の彼の活躍を最後にもう一度褒めて、それからいつもの台詞で締めくくり。本当はまだお話していたいし連れて帰って欲しいなの気持ちもあるのだけれど、それは卒業した後にもう一度チャレンジしてみようかな、なんてこっそりと決意しつつ。 )




( /いつも大変!大変お世話になっております…!お陰様で毎日にこにこしておりみきは勿論何故か背後までキュンキュンときめいております!!年の差っていいな…!(にっこり)と言った感じです。

この後についてのご相談なのですが、以前お話していた夏休みだったりトークアプリ上のメッセージだったりがいいかなぁと思っているのですが背後様のご希望(どちらがやりたい、他にこんな感じなのしたい等)はございますでしょうか…!?
ちなみに背後はせっかく連絡先交換したし、両親が旅行・弟は部活の遠征、という家でひとりぼっちの日に限って学校に家鍵を忘れてしまい…!みたいな少女漫画あるあるみたいなやつを…やりたいななんて思っておりまして…!ただこれは全然夏休み後でもいつでも出来るやつですし、先生的にもちょっとライン越えすぎるなと思いますのでやるやらないはお任せ致します…! )

  • No.707 by 鳴海 司  2024-08-22 22:23:12 




はいはいありがとな。
御影もお疲れー。

( どうやら反論できない彼女の唇が悔しそうに尖るのを見れば勝ったとでもいうようにふふんと口角が上がり。しかし素直に帰路に着いた彼女からお馴染みの台詞にプラスして本日の頑張りに対して再びお褒めの言葉を頂けば、少しだけ照れ臭そうに礼を述べて。彼女にもちゃんと労いの言葉を掛けては去っていく背中が見えなくなるまで見送ってから自らも帰路に着いて。───自宅であるアパートに近付けば、近くの植え込みに茶トラ模様の野良猫を発見。ふと思い立てば逃げられないよう少し離れた位置から写真を撮ってそのままトークアプリを開き、彼女のトーク画面を開いてはシュポ、と撮ったばかりの写真を送って。続け様に『猫いた』と何の飾り気もないシンプルな一言を添えれば、「じゃーな。」とモデルをしてくれた野良猫に挨拶を。何とも肝の据わった野良猫のようで、害がないと分かれば呑気に欠伸をしているその姿に笑いかけた後家に入り。 )



( / それはむしろ私の台詞でございます!返信の頻度や時間帯にムラがあって非常に申し訳ないのですが、いつも楽しくお話をさせて頂けて…主様への大感謝祭を連日開催しております……本当にありがとうございます…!
こちらこそいつもみきちゃんの可愛さに悶えさせられて、先生と背後の戦いが続く毎日を送っておりますよォ…。

こうして相談し合える時間すらも楽しくて仕方ないのですが何もないのは寂しいかなと、とりあえずメッセージでのやり取りで軽く場を持たせつつご相談できればと勝手に始めた次第ですが……もしもしっかりとトークアプリ編(?)をご所望であれば適当に流してくださっても大丈夫ですので!

そうですね……、奇跡的に展開内容とリアルでの季節感がマッチした状態が続いておりますので、もし宜しければこのまま先に夏休みや夏祭りを楽しめたら…いいナ……などと思ってたりしちゃってます…!
そして主様のご提案が素晴らしすぎて背後の鼻息が荒くなってしまってますよ……最高ですか!!めちゃくちゃやりたいです!!!(クソデカボイス)
お忘れですか主様……。ここでは我らが神なのですよ…?(ニチャア)
…とはいえやはりラインが気になるようであれば、いっそのこと"未来の話"として楽しんでしまう手もアリかなとは思います。ただその場合、すでにお付き合いを始めているかどうかでまた先生側の対応が変わってくる可能性もありますが…! )


  • No.708 by 御影 みき  2024-08-23 00:22:07 






ねこちゃん…。


( お家について、シャワーを浴びて、そろそろご飯。の前にそういえば結局行かなかったクラス打ち上げについて何か来てるかな…と自室のベッドにごろんと寝転がってトークアプリを開けば彼からのメッセージ。珍しい…!とちょっぴりそわそわしながらトーク画面を開けば添付されてある写真には可愛らしい茶トラ模様の猫が映り込んでおり、メッセージはシンプルな猫がいた報告。みきはきょとん、と瞳を丸くしたあとにすぐにふにゃふにゃと表情を和らげては『 ねこちゃんかわいい! 』『 せんせーは猫ちゃん派? 』と絵文字も織りまぜた女子高生らしいメッセージをポン、ポン、と連続で2つ送り。 )



( /とんでもないです!私も返信頻度にムラがありますので、そこらへんはお互いリアルと体調第一優先で健康に楽しんでいけたらハッピーでございます…!!

メッセージのやり取りで全然大丈夫ですありがとうございます!!私も背後様とのやり取りだけでも充分楽しくてにこにこですがせっかくならね!少しでも2人の距離をこう……グイッとさせたいので…!!(?)

そうしましょう!個人的にも丁度今の季節とマッチしていて「こう暑いとスポーツやってらんないよな…」と先生の方に肩入れしながら楽しんでおりましたので、現実とリンクしててロルも回しやすいと思う夏休み・夏祭りを先にやっちゃいましょう!秋がやってくる前に…!!

ア゙ー!!!!そうだったこの中では私たちが法律であり絶対神だった……!!ほなライン超えじゃないか!!()
えへえへでは私たちが神ですので、お言葉に甘えてなんにも気にせずに夏休みイベ終わりあたりにやらせていただきますね…!先生×生徒の少女漫画あるある、何かしらをこの2人にやってもらいたかったのではちゃめちゃに今嬉しいです…!歯茎むき出しスマイルしてます!ニンッ! )


  • No.709 by 鳴海 司  2024-08-23 08:23:34 




…ふー……、あ。

( 帰宅後すぐにシャワーを浴びて汗を流せばようやくすっきり、だがソファに腰掛けるともう立ちたくなくなるほど一気に疲れが襲ってきて脱力し。しかし携帯の存在を思い出せば猫の写真を見た相手の反応が気になり、普段ならば動き始めるのに少し時間を要するような状況だがすぐに立ち上がって机の上の携帯に手を伸ばし。返ってきたメッセージを見れば脳内で彼女が読み上げている気がして何だか可笑しくなってしまう。『こいつ可愛いだけじゃなくてふてぶてしかったぞ』『猫好きだけど犬も好き』と同じように2つ返信するもこちらはやはり絵文字や顔文字の無いシンプルなもので。 )



( / ヒョエ………ありがたいお言葉に頭が上がりません……優しさの権化……。どうぞ主様もご無理のないように、これからもお付き合い頂ければ幸いでございます…!

わあ良かったです!メッセージのやり取りだと少し気軽な感じもしますし、良ければこれからもちょこちょこ挟めたりしたらいいかなーと思っております。グイッとさせたい分かります…!むしろグイどころかガッといってギュッとさせちゃいましょう!(?)

季節感が合っていると感情移入しやすいですよね…、外の日差しに目を細めながらスポ大編は楽しませていただきました本当にありがとうございました!!
では次の転換ではもう夏休みに入っちゃった感じで大丈夫でしょうか?すぐに夏祭りに入るかどうかは、こちら特に希望は無いので主様にお任せできればと…。

良いんです良いんです、【生徒に手を出さない】という最終ラインさえ先生が越えなければそれ以外なんて些細なものですから!()
リアルで不足しがちなキュンキュン成分をここで摂取できるなんてすこぶる体と心が健康になります……少女漫画あるある、他にも探してぜひともやってみたいですね…!素敵なスマイルありがとうございます!私がやればまんま馬の変顔になりますがこちらからもお返ししますね!ニンッ!! )


  • No.710 by 御影 みき  2024-08-23 09:49:08 




( LINEの返事は直ぐにしちゃダメだってお友達が言っていたけれど、それでも好きな人からのLINEは直ぐに見たいし返事をしたくなってしまうのが恋する乙女の厄介なところ。だがしかしそんなに直ぐに返事をしてしまったら彼が困ってしまうかな、と少々上の空で夕食を終わらせれば(ちなみに献立はハンバーグだった)、自分の分の食器とついでに弟の分も洗ってあげて、リビングのソファに深く腰かけながら漸くスマホを手に取れば彼の返信を確認してふふふ!と笑ってしまい。ふてぶてしい猫、を想像してはツンケンちゃんだったんだなぁと思わず頬を弛めては『 猫ちゃんはそれが可愛いんじゃん~! 』『 みきもどっちも好き!お揃いで嬉しい! 』 と彼とはやはり対照的に可愛らしい絵文字が使われた文章を返して。 )


( / 是非…!こちらこそ末永くよろしくお願いします…!!!

次の展開相談させていただく時とかね…!はちゃめちゃに便利ですから…!!助かっております…!!!ギュッてね!ギュッてさせましょう……!なぜなら我々が神なので……!!!!!


もちろんです!程よくなったらこちらの方から転換させていただきますね…!!早くしないと夏も終わってしまいそうなので、先に夏祭りからさせていただければと思います!

そこらへんの解釈が合うの、本当にいつも助かっております……!いのちたすかる…!
イヤ本当に…ここで健康を維持しております…いずれガンにも効くようになるはず…!ちょっと漫喫などに行って少女漫画読み漁ってきますね!激スマイルたすかります~~~!!!!!!お互い笑顔で!楽しみましょう!(?)

ではでは次の展開のご相談もできたことですし背後はこちらで一旦失礼しようと思います!また何かございましたらお気軽にお呼び立てください~! /蹴可)



  • No.711 by 鳴海 司  2024-08-23 10:59:15 




( 帰りの道中寄ったスーパーで買った割引シールの貼られた弁当を温め直したものが本日の夕食。いつも通り普通に美味しいのだが、今日は少しだけ物足りなく感じてしまうのはやはり昼間に彼女お手製の弁当を堪能したからで。冷めてもあれだけ美味しいのならば出来立ては尚のこと美味しいのだろうなと考えていれば、とりあえず付けたテレビから流れるバラエティ番組など右から左へ流れていってしまい。──食後の一服にと煙草に火を付けたところで、食事中に鳴った携帯を手に取りメッセージを確認。その内容に微笑みながら心の中で同意しては『でも犬は実家にいるからせっかくなら猫飼ってみたい』と返信し、何となく彼女が猫を抱いている様子を想像しては再び微笑んで。 )



( / 夏祭りスタート了解です~!むしろいつも場面転換お任せしちゃってすみません…感謝の極み……!

お言葉に甘えて色々と蹴っちゃいましたが、改めてよろしくお願いしますー!
では私も失礼しまして…我ら神々は再び傍観席へと移動致しましょう!ね!!()
こちらも同じく、何かあればいつでもお気軽にお声掛けくださいませ!/蹴り可 )


  • No.712 by 御影 みき  2024-08-23 20:38:23 






「 あら、さっきまで散々お風呂が傷に染みたって騒いでたのに何だかご機嫌ねぇ。 」
んへへ。もう機嫌直った!

( 別に母には彼のことが好きな事を隠してはいないけれど、なんとなく彼とこうしてやり取りしていることは自分の中だけの楽しみとして消化したいのかそれは内緒で。猫を飼ってみたい、との彼のメッセージに自由気ままな猫に翻弄されながらも何やかんや猫に甘い彼の様子があまりにも簡単に想像できてしまい、何故だか自分が同じ部屋でそれを眺めているようなアングルだったことは完全無意識で。『 一人暮らしだと猫ちゃん寂しいと思うから、みきがたくさん遊びに行ってあげる! 』と彼に遠慮されるとは微塵たりとも思っていないようななんとも前向きなメッセージを返せば、ふともう間も無く11時だと気が付けば彼もきっと明日早いだろうと『 どんな猫ちゃん飼いたいかまた明日教えてね 』とハートマークのついた文を追加で送れば、そのまま『おやすみなさい!』 とデフォルメされた猫がすやすや眠っているスタンプを送り。 )
※蹴可





わ、人多いねぇ!
お祭りーって感じ!

( 時は重なり夏休み。ガヤガヤと賑やかな人混みに感心するようにほわぁと息を吐けば友人たちと共に絶賛夏祭り開催中の神社に足を踏み入れて。大きなオレンジ色の向日葵や小花が散りばめられたクリーム色の浴衣は、会えるか分からない想い人のために新調したもの。髪型は友人がクラゲヘアなるものを施してくれて更にはかすみ草がワンポイントとして飾られており。メイクもして、からんころんと下駄の音を響かせては立派な夏祭り満喫コーデの完成。男女3:3でぶらぶらと屋台を楽しんでいれば『 私かき氷買ってくる! 』 『 あ、じゃあ俺焼きそば! 』と言ったように各々腹拵えしようと提案が上がり、じゃんけんの結果みき1人が灯篭の下で買い出し組を待つお留守番係を任され。「 いってらっしゃあい 」とみんなを快く送り出したはいいけれどわいわいがやがやと楽しそうな人混みの中ぽつんと1人なのも寂しいもので、せっかくだしせんせーに会いたいな…と綺麗なオレンジ色のペディキュアが施された足元を見下ろしながら溜息を吐いて。 )



  • No.713 by 鳴海 司  2024-08-23 21:21:57 




( そこかしこから美味しそうな匂いを立ち昇らせている屋台、視界いっぱいに広がる見た目にカラフルな人の群れ。それぞれが家族友人恋人と楽しんでいる夏祭りの最中、動き易い服ということで何のお祭りっぽさも無い普段着に学校名の入ったネームタグを首から下げて見回りをしている自分はどこか場違いな気もして。羽目を外しすぎていたり揉め事を起こす生徒がいないかを、本日駆り出された男性教師数人が各々バラけて見回るのもある意味夏の風物詩ではあるのかもしれない。とはいえ生活指導の先生や熱血体育教師がいれば、自分や☆先生の出番は基本的には無いだろう。これだけ人がいればもちろん生徒たちにも会うわけで(実際☆先生は早々に女子生徒に捕まっていった)、学年性別問わず絡まれながら歩き回っていれば、行き交う人々の群れから少し外れた所にある灯篭の下でいちばん見覚えのある顔が1人動かずにいるのが見えて。髪型や雰囲気こそいつもとは違うものの、相手を見間違えるわけはないと確固たる自信が自分の中にあるためこっそり近付いては「そこのお嬢さん、1人で何してんの?」と彼女の視界の外から声を掛けて。 )


  • No.714 by 御影 みき  2024-08-23 22:04:20 






─── わッ、『 私、彼氏待ってるので 』!

( ふと、自信にかけられた聞き馴染みがあるようなないような声に多少棒読みではあるものの目線を上げずに直ぐに告げたのはお留守番を任された時、友人から口酸っぱく言われたこの言葉。誰がなんて言ってこようと、例え道に迷ったと言っていたとしても、とにかく一言目にこれを言いなよ!と10回は言われた。しかしまぁ、まさか自分に限って声をかけられるとは思っていなかったけれど、流石に本当に声を掛けられるとちょっぴり緊張するものなのかどんな人が声をかけてきたのだろうと緊張と警戒の混じった夕陽をそろりそろりと上げて声の主を見ればそこに居たのは自分がついさっき会いたいと零していた想い人。幻覚?夢?とあまりにタイミングも都合も良すぎる彼の登場に大きく丸めた目をゴシゴシ擦り─── かけたところで今日はキラキラのアイシャドウを乗せていたりマスカラをつけてもらったことを思い出せばその手は自身の頬をふに、と摘むに落ち着き。痛い、夢でも幻覚でもない!とわかれば「 ほ、本物のせんせーだあ…!! 」 と先程の警戒心と緊張はどこへやら、ふわふわきらきら嬉しそうな声と表情に早変わりして。 )



  • No.715 by 鳴海 司  2024-08-23 23:33:24 




へー、いつの間にか彼氏できてたんだ?
じゃあお邪魔だったかな俺。

( 何ともまあ明らかに先んじて用意していましたと分かる文言が飛び出せば、こちらの存在を認識して固まっている彼女に対しにやにやと揶揄うような笑みを浮かべながら首を傾げて。こういうナンパ避けの入れ知恵はたぶん友達からだろうな、という所までは完璧に推測できたが、いかんせん演技力には難ありのようで真実味を帯びるにはあともう一歩足りないといったところだろう。──自分の演技力には敢えて言及しないが──。何故か彼女が自分の頬を摘んでいることに疑問符を浮かべていれば、何に納得したのか突然きらきらと輝き始めた瞳はあっという間にいつもの彼女で。「え、何……俺の偽物いるの?」と、謎の確認をとる彼女をどこか訝しげな目で見て。 )


  • No.716 by 御影 みき  2024-08-24 06:02:28 



ち、ちがッ……!!
だってあきちゃんが男の日の声掛けたらこれ言いなさいって言ったから…!!


( にやにやと意地悪く口角を上げながは此方を揶揄う彼の言葉に、慌てたように屋台の白んだ灯りに照らされている顔に朱を散らせば慌てて彼を引き止めるように服の裾をぎゅ、と掴みながらぶんぶんと勢いよく首を振って。既に何人かに声をかけられているけれど、これを言う度に彼のことを想像しながら答えていたし、既に浴衣を知る段階から彼のことばかり考えていたほどなのだからそんな彼がお邪魔なわけがない。信じてよぅ…、と言いたげに眉をきゅっと下げては不安そうな瞳で彼を見つめて。これが現実なのを確認しているのをどこか訝しげな視線で見つめる彼に眉を下げて笑えば、「 違うちがう!あのね、ちょうどせんせーに会いたいなぁって思った瞬間にせんせーが来てくれたから夢なのかなって思って。 」とゆるりと首を振りながら答えれば、決してここが神社だからといって狐に化かされたわけではないと。 )




  • No.717 by 鳴海 司  2024-08-24 08:43:35 




出たな"年の差のプロ"。
…まぁ誰彼構わず声をかけてくるような奴には正解かもな。

( 赤くなった顔で必死に否定の意を述べる彼女が可笑しくて笑っていれば、その口から出たのはやはり彼女の友達(の中でも恋愛玄人らしき人物)の名前で。そんな事だろうと思ったと言わんばかりに呆れたような笑顔と共に小さく溜息を吐きつつも、ナンパ対策としては間違っていないだろうと頷いて。そもそも簡単に報われる事は無いと知りながら諦めも退くこともせず未だ好意を向け続けてくれている彼女が、そんなにあっさり彼氏をつくるような人間では無いのは自分がいちばんよく知っているわけで。掴まれた服の裾から彼女の不安が伝わってくる気がしては、大丈夫だと安心させるように真っ直ぐその瞳を見つめて薄く微笑み。どうやら自分が現れたタイミングが絶妙すぎた事が原因だと知れば、先程の驚きようと台詞にも納得。「あー夢だったらいいよなー。暑くて人多い中ずっと見回ってなきゃいけないっていう悪夢だけど。」仕事なので仕方ないのだが自分の置かれている立場と、純粋に楽しんでいる彼女やその他大勢との対比にどこかげんなりと肩を落とし。 )


  • No.718 by 御影 みき  2024-08-24 10:23:44 



あのね、ちゃんとこの方法他の男の人にも効いたんだよ !
─── じゃなくて、それより!ね、ね、浴衣どう?可愛い?せんせーが言ってた黄色にしてみたの!

( 大丈夫、と安心させるように優しく笑う彼のダークブラウンにほっと息を吐いては、にどや!と自慢げに胸を張って自分一人でもしっかり出来ているのだぞとアピールをしたものの、そんな話はそこそこにそういえば彼に見てもらうためにお洒落したんだった!と思い返せば浴衣の柄を見せるように両手を広げたりくるりと一回転をして見せればにこにこきらきら笑顔を浮かべながら問いかけて。夏祭りを満喫している此方とは対照的にげんなりと肩を落とす彼に大人って大変だなあ…と苦笑してしまえば、「 でも、どうせ体育の先生と生活指導の先生も来てるんでしょ?ちょっとくらい休憩してもバレないよ! 」といたずらっ子の笑顔を浮かべながら唇の前に人差し指をたてては、変装に使えるのでは?と浴衣の帯のところに付けていたハローキ〇ィのお面(テンションの上がった友人が買ったけれどやっぱ邪魔だと押し付けられた)を手に取ってこてりと首をかしげ。 )




  • No.719 by 鳴海 司  2024-08-24 14:52:54 




…そりゃ良かったな。
──え、あー…うん。良いんじゃねーの、似合ってる。

( 自慢げに胸を張るのは良いとしてすでに声を掛けられた後だったということの方が気になれば、これからの見回りに対する意識が自分の中で少しだけ変わったような気がして。しかし浴衣に咲いた向日葵と同じような満面の笑顔で本日の装いをアピールしてくる彼女にもやりとした思考を遮られては、俺が言ったんだっけ…?と今度は記憶の扉を開くのに意識を持っていかれて。そういえばだいぶ前に好きな色を聞かれたような気がするが、あの時は好きな色というより彼女を見ていてふと頭に浮かんだ言葉がポロリと出たのが本音なのだが。しかし花のような笑顔に元気印のビタミンカラーは実際良く似合っているのでその問いかけにはこくりと頷き。まさか生徒側からサボればいい(要約)と言われる日がくるとは…と頭を抱えそうになるが、広い範囲をほんの数名でウロウロしているだけなので確かに少しくらい休憩してもバレることはないだろう。「まあ☆先生なんかはすでに捕まっていったし……って、いくら顔を隠すったってソレは遠慮するからな俺。」自分が着けるには余りにも可愛すぎるお面をじとりと見やれば両の手でバツを作り。 )


  • No.720 by 御影 みき  2024-08-24 17:49:09 



んふふ!
せんせーの為に選んだもん!


( 何かを思い出している様な様子もあれど、真っ直ぐに褒められればその表情は嬉しそうにさらにきらきら輝き。彼がビタミンカラーが好きだと知らなかったので意外性こそあれど自分もこういう色が好きなので好きな色一緒なのが嬉しい!と勘違いには気が付かないままみきも呑気なもので。サボることに対しては見事受け入れて貰えたけれど、可愛らしいお面にNOを突きつけられてはしょぼ…と唇を尖らせつつ「 似合うと思うのに…。あ!じゃあみきが着ける!? 」とそのまま自分の顔にかぽりと嵌めてはそのキャラクターの真似のつもりなのか可愛らしく両手を振って見せて。一応みきにも教師と生徒が2人っきりで歩いているとまずいのではという感覚があるのか、それならば自分が顔を隠せば!というみきなりの配慮で。 )



  • No.721 by 鳴海 司  2024-08-24 20:10:59 




俺の……っていや待て待て待て。
まさかお前これ…新調した……?

( 浴衣の値段なんてピンキリあるとはいえ、決して安くないであろうことだけはそういった事に疎い自分でもさすがに分かる。特に深く考えずに零した一言で新しく買ったのであれば、さすがに親御さんに対する申し訳なさが湧き上がり冷や汗が頬を伝い。メルヘンの代表といっても過言ではない可愛らしいキャラクターのお面が似合うと言われるのは喜んでいいやら少し複雑だが、彼女の変な気遣い方にはつい笑いが零れ。「ばーか。せっかく可愛らしくしてんのに隠したら勿体無いだろ。…ていうかすでにもう生徒たちには絡まれてるし、別にお前1人に捕まってても何も思われねーから気にすんな。」これも着けてるし、と首から下げたネームタグを摘んでゆらゆらとその存在感をアピール。彼女の装いに気合いが入っているのが分かるからこそ、自分のせいでそれを隠さざるを得ないようなことになるのは違うだろうと溜息吐いて。 )


  • No.722 by 御影 みき  2024-08-24 21:00:53 



え、うん。新しい浴衣欲しかったし、……あ゙!
ちゃんと自分のお小遣いで買ったよ!


( なぜだか驚いた様子の彼に今度はこちらがきょとん…と不思議そうに瞳を丸めれば、こいつ高校生にもなって親に買って貰ってるのかと呆れられたのかと盛大な勘違いに行き着き慌ててこの浴衣は自分のお小遣いで買ったものだと。御影家は自分が担当では無い日に家事をすれば報酬としてお小遣いが貰える仕組みなのでバイトをせずともきちんとした労働の結果のお小遣いがあるらしく、ぶんぶんと首を振りながら断じて親のスネは齧っていない事をアピールして。先程似合っているとは言ってもらったけれど、改めて可愛らしくしているだなんて言われてしまえばお面の向こうの頬をじわりと赤く染めて。「 ……じゃあ、浴衣デートしよ。 」とそっとお面を外しながら嬉しそうにはにかめば、彼の奥に丁度友人(あきちゃん/年の差のプロ)が見え声を掛けようとするもシィ!と唇の前に人差し指を立てられ、そのまま〝どっか行っておいで〟と言ったようなジェスチャー。どうやら他の友人たちには上手く言っておいてくれるようで、みきはぱぁ!と表情を明るくすればこれで心置き無く彼と歩けるとダメ元で彼に手を差し出してみて。だって☆先生はよく2人の女子生徒にそれぞれ腕を組まれているしどうせ今日もそんな感じだろうから、あくまでダメ元だもん。なんて言い訳を心の中で並べつつ。 )




  • No.723 by 鳴海 司  2024-08-25 08:18:47 




お小遣い……、
バイトしてないのに偉いな御影。

( 微妙な勘違いはあれどなんとか会話の歯車は噛み合っており、その結果彼女がしっかり者だという再認識に感心の溜息をひとつ。話ぶりから元から新調する予定だったように聞こえるとはいえ、やはり決して安い物とはいえない浴衣を買わせてしまったのではとどこか拭いきれないものがあるのも事実なのだが。薄らと赤い頬でこちらに差し出された手に首を傾げては「じゃあって何だ。…ていうかお前友達と来てんじゃねーの?」と辺りをキョロリ。彼女にナンパ撃退の文言を教えたということはきっと合流する予定があるのではとの推測で、見回りで動く自分に着いてきてはダメだろうと。──彼女の表情が一瞬明るくなったのには気付いたがそれが友人からのジェスチャーによるものだとはもちろん知らず、今更周りを見渡したところで例の"年の差のプロ"はすでに姿を消していて。 )


  • No.724 by 御影 みき  2024-08-25 11:12:17 





えへへ。せんせーに見て欲しくて頑張った!
あ。それにね、夏休みの間はちゃんとバイトするからだいじょーぶだよ!

( さほど苦労したとは思っていない顔でにこにこ軽い調子で答えれば、もう一度頑張った成果の浴衣を見せびらかすように両手を広げて。浴衣を買うことで使いすぎてしまったお小遣いは長期休みの間だけ知り合いのお店でバイトをするのでなんら問題は無いとピースサインを。それになんと言っても好きな人に似合ってると言って貰えただけで頑張った甲斐が有るどころかお釣りが来るほど嬉しいのでモーマンタイなのだ。残念ながら差し出した手は不思議そうな彼の様子によって空回り、辺りをキョロキョロと探し出す彼になんて言い訳をしよう……と嘘が苦手ながらも考えを巡らせては「 来てたんだけど…ええと、……あの、みんなね、別行動になったの!それぞれ好きな人と行こうって! 」と苦し紛れだけれど、『好きな人と行く』はあきちゃんからの指示なのであながち間違ってはいない回答を。それに夏祭りで好きな人同士でこっそりはぐれさせるのはよくあることだし、変では無いはずだと。 )



  • No.725 by 鳴海 司  2024-08-25 14:01:05 




お、御影もついに働くのかー。…まあ夏休みの間だけっていっても普段やらない事だと疲れも出やすいからあんまり無理するなよ。
………ちなみにだけど何やんの?

( 彼女の努力の結晶だともいえる浴衣は実に良く似合っていて何度見ても愛らしく感じ、それを広げるどこか得意げな様子にはいはいと笑いながら返事を返し。次いで彼女の口から出た言葉に目を丸くしては、態とらしくしみじみとしながらも応援する気持ちと、しかしやはり少しだけ心配するような言葉を続けて。どんな所で働くのだろうと、少し間を置いてから興味深そうに問いかけ。言葉に詰まりながら話す姿は正直怪しさMAXに見えなくもないが、こうしてしばらく待っていても一向に帰ってくる気配のない彼女の友人たちのおかげでその理由は信憑性を増しており。「ふーん……。で、別行動ってなったはいいけどお前は相手が居なくて1人でこんなとこに突っ立ってたんだ?」と意地悪な口ぶりで揶揄うもその内心では、仮に今の発言が本当だった場合に危うくナンパが取っ替え引っ替えやってきそうな状況に何故かこちらが危機感を覚えていて。 )


  • No.726 by 御影 みき  2024-08-25 15:23:49 





駅前の居酒屋さん!
昼間は定食屋さんでね、すっごく美味しいんだよ~!

( 教師らしい年上然とした彼の言葉にはぁい、とお行儀よく返事をしながら楽しそうにバイト先の情報をぺらぺらと話していき。補習や学校に彼に会いに行く用事がない日は昼間も働くけれど、基本的にはやはり夕方からの方が店としても人手が欲しいらしく主な勤務は定食屋よりも居酒屋としての勤務が多いのだと。本来の人懐っこさや器用さから特に不安や緊張は無いのか心配そうな彼とは裏腹ににこにこと楽しそうに初出勤を待っている様子で。まるで警察の取調べのように深いとこに突っ込んでくる彼にぎく、と分かりやすく体を強ばらせては「 だ、だってみきが好きなのせんせーだけだし…待ってたら会えるかなって……思って……。 」と、視線を泳がせながら小さな声でごにょごにょと彼の追撃に耐えて。彼に会えるかなとソワソワしていたのは本当だし、彼だけが好きなのも本当なので嘘では無いのだ。嘘では。 )


  • No.727 by 鳴海 司  2024-08-25 21:35:24 




居酒屋……って、夜も働くのか?

( コンビニやカフェのような所だと勝手に思い込んでいたのでまさかの居酒屋という選択に再び目を丸くして(昼間は定食屋というのも理解はしているが)。駅前ならば人通りが多いし明るいので帰りが遅くなってもそこは比較的安心なのかもしれないが、その分酔っ払いが量産されるという懸念もあるわけで。そんな自分と正反対に楽しみだという感情が分かりやすく漏れている彼女に、頼もしさのような危なっかしさのようなものを感じ。誤魔化すような小さな声が夏祭りの喧騒の中でもしっかり耳に届くのは彼女の声だからだろうか。あちらこちらへと泳ぐ視線にやれやれと溜息を吐いては、「お前なぁ……約束すらしてない相手を…って俺だけど、待つのはさすがに無謀だろ…。───ったく。とりあえず今から出店の方見回りに行くけど?」と、"どうする?"ではなく"行くんだろ?"という目線を彼女に送り。とはいえさすがに手を繋ぐ訳にはいかないので、差し出されたままの手には自分の服の裾を掴む形に収まってもらうわけだが。 )


  • No.728 by 御影 みき  2024-08-25 22:46:52 




?うん、夜の10時までだけど…。
あ!店長さんの写真見る?お父さんの幼馴染なの!


( 他にも居酒屋で働いている生徒は何人が居るはずだし、校則で禁止もされていない。彼もそれを知っているはずなのにダークブラウンの瞳を丸くする彼に不思議そうに首を傾げれば、やはり彼の心情を察することは出来ずにマイペースに店長の写真を見せて。にこにこ笑顔のみきと共に映っているのは傭兵帰りと言われても遜色ないガタイの良いスキンヘッドで強面の男性で、恐らくみきの両親もこの風貌の店長のいる店ならば悪さをする酔っぱらいも居ないだろうとの判断らしく。当たり前のように自分が着いていくことをわかってくれる彼に先程までキョドキョドしていた視線はぱぁ!と輝きいつもの様に彼の服の裾をチョン、と指先で掴んで。「 んへへ、今日は夏祭りデートだ。 」 とにこにこるんるん呟けば、きっと仕事でもなければこんなに人混みが暑苦しい場所には来ないであろう彼とこうして夏祭りを歩けなかったと考えれば普段ならば厭わしいと感じる教師陣の巡回も悪くは無いなと隣の彼をちらりと見上げて。 )



  • No.729 by 鳴海 司  2024-08-26 07:40:37 




へー、知り合いの店なん──こっ…!、…………つ、強そうな人だな…。

( 親御さんの幼馴染と聞けば心持ちが少し軽くなったような気がして。ほ、と小さく安堵の息を吐いて出された写真に目をやれば、余りにも想像の斜め上の見た目につい"怖っ!"と出そうになったがぐっと言葉を飲み込んで。一拍置いて何とか当たり障りの無い感想を返すに留まれたが、やはりその風貌は物珍しいのかまじまじと写真を見続けて。さすがにこの人混みの中を歩くのにどこかしら繋がっていないとこちらが不安になるので、裾を掴んでくれたのを確認してからゆっくり歩き出し。「見回りだから何の色気も無いけどな。」と、彼女ならばそう言うだろうと思っていた単語がやはり出ればへらりと口角を上げ、しかしデートと呼ぶには色々と足りない現状に乾いた笑いを零して。こちらを見上げる夕陽色の瞳にふと気付くと視線を絡ませては「なに。」と首を傾げつつ返し。 )


  • No.730 by 御影 みき  2024-08-26 09:49:23 



でしょお。実際すっごく強いってお父さんが言ってた!
でもね、かわいいぬいぐるみとかあげると喜ぶんだよ~。好きな物はいちごタルトなんだって!


( みきは充分に懐いているのか、彼の心を知る由もなくへらへらと笑いながら意外と少女趣味な強面店長のことを説明していき。この店長の強さを自分の父親が知っている不思議についてはそもそも気付いていないのか、みき自身もこれなら怖い人に絡まれても安心だ~ぐらいにしか思っていないらしくいつも通りのほほんとマイペースで。彼の言うとおり本来の仕事は見回りなので浮かれているのは自分ただひとりなのだけれど、それでも浴衣で彼と夏祭り会場を歩く夢は叶っているので「 みきは楽しいからいーの。 」とるんるん答えて。さっきまでずうっと羨ましそうな視線出おっていた手を繋いで夏祭りを楽しんでいるカップル達も自分が満たされた今は不思議と目に入らないもので、じっと彼の横顔を盗み見していたことに気づかれてしまえば「 んーん、好きだなぁって見てただけ! 」と恥ずかしがることもなくさらりと答えて。それと同時に彼の服の裾を掴んだ指先に緩く力を込めては、こうして2人きりにしてくれた友人たちに心の中で多大なる感謝と今度お菓子買ってあげようと小さな決意を。 )



  • No.731 by 鳴海 司  2024-08-26 14:01:40 




そういうギャップは漫画でしか見たこと無いんだけど…。
……まあ何か、うん、色々と安心したわ。

( 見た目もさることながらその中身まで非常に濃いキャラをお持ちのようだが、これ程までに屈強という言葉が似合う人の元ならば変なことに巻き込まれることはないだろう。そんな知り合いを持つ彼女の父親が自分の中で少しミステリー枠に寄ったこと以外は特に気にすることも無さそうだと二度目の安堵の溜息を。デートとは到底呼べないただの見回り(の付き添い)ですら喜んでくれる彼女はやはり愛しくて、憂鬱でしかなかった仕事に対する気持ちも少し上向きになる気がして。こうしてさらりと告白じみた台詞を聞くのは何度目になるかもう数えてすらいないが、「はいはいありがと。ほんっとブレないなお前は。」と流せるくらいにはこちらも慣れてしまったもので。行き交う人々はそれぞれ自分たちのお喋りやお祭りの雰囲気に夢中で、教師と生徒が一緒に行動しているうえに好きだなんだと会話をしていても誰も気付かないまま夏祭りの楽しげな喧騒に混ざり合って消えていき。 )


  • No.732 by 御影 みき  2024-08-26 16:09:21 



ね、ね、せんせーも今度来てくれる?
まりあちゃんたちは女の先生たちで来てくれるんだって!


( 昼間ならばともかく、居酒屋というにはなかなか高校生は入れない場所なので他のバイト先よりも友達を呼べないのが難点。早速仲良しの女性教師たちは来てくれる(酒豪の集まりらしい)が、本命は彼なのできらきらとした瞳で誘いかけ。この間飲み会してたしお酒もそこそこ好きなはず!とあたりを付けてのお誘いなので〝来てくれる?〟というよりは〝来てね?〟というおねだりに近いそれは、意外と自分もバイトくらいできるんだからという大人アピールの為と先日のほろ酔いの彼が可愛かったのでまた見れたらラッキーだなの下心も含まれており。何十回何百回と言われたらさすがの彼も慣れているようでハイハイといつもの様に受け流してくれ、入学当初は丁寧に断ってくれてたなぁと少々懐かしさを感じつつも今の距離感の方が自分としても気が楽なのでそれは特に気にしておらず。「 今年で2年目だもーん、…あ!屋台増えてきたよ、せんせー何が好き? 」 と様々な種類の食べ物屋台を指さしながら首を傾げ。去年生徒から押し付けられたのであろうキャラクターわたあめを片手に巡回している☆先生を見かけたし、禁止ではないのだろうと思いつつ(推奨もされてないだろうが)折角ならば彼の好きな物が食べたくてふわりとこちらまで様々な食べ物の良い香りが漂ってくる屋台たちにまた視線を向けて。 )





  • No.733 by 鳴海 司  2024-08-26 20:55:49 




ちゃっかり営業してんのかお前は。
気が向いたらなー。

( 働くと決まった矢先にこうしてすでに客を引っ張っている彼女の商売人な一面に可笑しそうな笑いを零せば、お伺いというよりお願いのようなその言い方にわざと曖昧な返事を。しかしすぐに、この夏休み中に友達に声掛けてみるかと頭の中でメンバーをピックアップしているのは内緒。彼女の下心にはもちろん気付く事もなく、それよりも先に声を掛けられているらしい酒豪の女子会と日程が被らないことを祈らなければいけなくて。今年で2年目。しれっとした口調ではあるが想いの強さはその一言すべて詰まっている気がして、諦めと呆れの混ざったような笑みを浮かべ。「飽きずによくもまあ2年も……──あ、俺イカ焼き好き。つーか醤油とかソースの焼ける匂いは総じて反則だろ美味いの確定だし。」指差されたその先に視線を向ければぞろりと立ち並ぶ屋台の数々。音と匂いで客を惹きつけるのは屋台ならではの魅力で、好きな物を聞かれれば同時に鼻腔を擽ってくるイカ焼きや焼きもろこし等の香ばしい香りに言葉が出たのはもはや反射のようなもので。 )


  • No.734 by 御影 みき  2024-08-26 23:59:40 



えへ。
待ってるね、店長にもみきの好きな人来るって言っとくから!


( 気が向いたら、だなんて言うけれどこういう時の彼はだいたいみきのおねがい事を叶えてくれることはよく知っている。敢えてそれには言及はせずにただ彼の来店を待っているとだけ返せばいつ来てくれるのかなぁとそわそわわくわく心が踊り。…バイト先をわざわざ酔っ払いに絡まれるリスクのある居酒屋にしたのは、彼にまた料理を作ってあげたい一心で少しでも店長からお酒のアテや料理の作り方を習いたったから、というのは言わなくても良いのでこれも内緒。イカ焼き、と聞けばお酒を飲む男の人らしいチョイスに思わずぷは!と吹き出してしまい、お酒飲みたくならないのかなぁなんて未成年にはまだ分からない大人の葛藤を一応心配してあげたりなんかして。くい、と彼の服の裾を緩く引っ張っては「 じゃあみきイカ焼き食べるから半分こしよ。生徒から1口あげる、は☆先生もよくされてるからいいでしょ? 」 と首を傾げ。去年とか☆先生プリキュ〇のわたあめ持ってたし…と思い出せば今年は果たしてどんな貰い物…もとい貢ぎ物を得ているのかは少し気になるところで。 )



  • No.735 by 鳴海 司  2024-08-27 00:47:54 




はいは──…いや待って、
それは言わなくていいから。

( せっかく暈した言い回しにしても彼女には真意が伝わっているようで、機嫌良さげに来店を待つ気満々の様子に眉を下げて微笑みながら返事を。…しかけた所で気付いた。バイト先の店長に好きな人が来ると伝えれば、必然的に彼女の父親の耳にも入るのではないだろうかと。娘の恋のお相手が学校の教師だなんて父親の心境としては複雑極まりないはずだと慌ててストップをかけて。彼女の口から思いもよらぬ提案が飛び出せば、先程の質問の意図に遅ればせながら気付き。「ばーか、そんなとこで気遣わなくていいよ。それにイカ焼きなんか食べて万が一浴衣が汚れたら困るし、もっと食べやすくて…ちゃんとお前の好きな物選んできなさい。」ふ、と笑いかけながら彼女の優しい心遣いにはそっと遠慮の意を。実際タレまみれのイカ焼きが浴衣を汚してしまえば困るのは(心境的に)こちらも同じなので。もちろん彼女も食べたいというのであれば別だが、甘い物が好きならば綿飴やりんご飴などの方が良いのではないかとそれらの屋台の方を指差して。 )


  • No.736 by 御影 みき  2024-08-27 09:09:26 



へ、?
……???なんで…??店長恋バナ好きだよ…?


( 突然かけられたストップに思わず瞳を丸くしては、特に必要のない店長のプチプロフィールをもう一つだけ披露しながら不思議そうに彼を見つめて。こんなにかっこいい人に片思いしてるんです!と店長に自慢するつもりだったので、彼のストップ理由がどんなに考えても分からずにやっぱり大人の考えることは難しい…と首を傾げ。あっさりと大人の気遣いによって避けられたイカ焼きは、確かに前方にいる浴衣にタレを零して嘆いている女の子を見て確かに自分もやりそうだと妙にその子に親近感が湧いてしまう。それならば、と彼の言葉に甘えて「 じゃありんご飴たべる! 」 と屋台の中でもいちばん大好きなりんご飴を指さして。昨今のフルーツ飴ブームによって別にお祭りじゃなくてもりんご飴を食べられる機会は少なくないけれど、やっぱり浴衣でお祭りで食べるりんご飴はまた格別なのでにこにことみきの表情も嬉しそうで。 )




  • No.737 by 鳴海 司  2024-08-27 10:38:16 




そういう事じゃ……ってどんだけ出てくるんだよ店長のギャップ。
…とにかく紹介するにしても普通に"学校の先生です"でいいだろ?

( 追加で放り込まれた新たなギャップにもう腹一杯だとツッコミは忘れずに、その追加要素が恋バナ好きなら尚更よろしくないのではと逡巡。こほん、と一拍置けば当たり障りの無い無難な紹介文を提案して。女性陣も行くのであれば自分が行ったところで同じく仲の良い教師の枠に入るだろう。娘を持つ父親の気持ちはまだ分からないが、こちらの心境の面でも彼女の父親に外部から伝わってしまうような事は出来るだけ避けておきたくて。ちょうどよく(その子にとっては良くないが)浴衣を汚してしまった子がいた事ですんなりと考えを変えてくれた彼女に内心安堵し、指された先にあるりんご飴の屋台を見て頷き。「ん、そうしといてくれたら俺も安心する。───すいません、りんご飴ひとつ。」スタスタと屋台の方へ足を向ければポケットからシンプルな小銭入れを取り出し色とりどりのフルーツ飴を並べている若いお兄さんに声をかけて。 )


  • No.738 by 御影 みき  2024-08-27 11:51:31 






えー。
好きな人なのにぃ。


( むぅ、と不満げに唇を尖らせたものの、でも彼がそう言うならば仕方が無いと渋々彼の提案を承諾し。彼にとっては『学校の教師であり、好きな人』の認識なのだろうけれどみきにとっては『好きな人であり、学校の教師』 なのでどちらかと言えば好きな人が先なので。それならば彼だということは内緒で店長と恋バナしよう、と結局恋バナをすることには変わりないらしくその瞳は不満の色は残るもののあっさりとしていて。すたすたとりんご飴の屋台へ導かれたのも束の間、みきが口を開く前にりんご飴を注文した彼に「 !み、みき自分で買えるよ? 」 と慌てて可愛らしい白色の三つ折財布を取り出せばちゃんとお金もってる、と表すようにそれを彼に見せて。だがしかし屋台の若いお兄さんは『 あいよ、600円ねー。一個好きなの取ってくださいねー。 』とへらりと少々やる気のない営業スマイルを浮かべつつ彼の方にのみお金を受け取るべく手を差し伸べ。 )

  • No.739 by 鳴海 司  2024-08-27 16:18:21 




じゃあちょうどで。
───ん。見回りに付き添わせるから給料代わり。

( 不満げながら何とか了承してもらえればホッと一息。しかし恋バナが好きな店主が相手に対する従業員の様子に何かを察するのはそう遠くない話なのだが今はまだ知らずに。威勢の良い…とはお世辞にも言えない屋台のお兄さんに言われるがまま600円ちょうどを手渡し、そのままキラキラと並ぶフルーツ飴の中からりんご飴を1本手に取れば彼女に差し出して。せっかく取り出してもらった財布には、いいから、というようにひらひらと手を振って仕舞うように指示を。特に何をする訳でもないのにただ見回りに着いてきてもらうだけなのが心苦しいのも本音だが、少しだけでも彼女曰くのデートらしい気分だけでも味わってもらえればという気持ちもあったりなかったり。とはいえりんご飴1個で果たしてデートらしくなるかと言えばそれには疑問が残るところではあるが。 )


  • No.740 by 御影 みき  2024-08-27 19:56:14 






……えへへ、ありがとう。


( 給料代わりだと手渡されたりんご飴は、毎年欠かさずにお祭りの日に食べているりんご飴と同じもののはずなのにどこかきらきらと輝いて見える。幼い頃は美味しそうだからと言って毒りんごを食べてしまった白雪姫のことをずっと不思議に思っていたけれど、確かにこんなにきらきら輝いていたのならば何の警戒もあなく一口くらいは齧ってしまうかもしれない。みきはほんのりと頬に朱を散らしつつ花が綻ぶように微笑んではこんなにひとがおおいなかで離れないようにとまた彼の服の裾をきゅ、と当たり前のように掴んで。カリ、と1口齧れば口いっぱいに飴の甘みが広がりきらきらと瞳を輝かしては「 おいし…!せんせーも一口食べて。 」と自分が齧ったところと反対側を差し出して。 )



  • No.741 by 鳴海 司  2024-08-28 00:51:32 




っ、だからお前そういう──……はぁ、
…ん。

( 離れていた手が再び裾を掴むのをこちらも当たり前のように受け入れては(むしろ逸れられる方が困るので)、りんご飴に負けず劣らずのきらきらと輝く瞳でその甘さを堪能する彼女を優しい眼差しで見つめていて。しかしふと差し出された齧りかけのりんご飴にぱちりと目を丸め。何だか似たような事が前にもあった気がするがそれを覚えているのかいないのか、未だに無防備な彼女を咎めようとするが続くはずだった言葉を止めて。いっそのこと一度だけでも誘いを受ければ少しは彼女も気にするだろうか。そんな考えがふと頭を過れば、まさに白雪姫の毒りんごと化した目の前の真っ赤なりんご飴に顔を近づけて。…とはいえりんごを齧ることはせず上部、申し訳程度に平らに伸びた飴の部分をカリ、と齧り「…甘っ。」と一言だけ零して。 )


  • No.742 by 御影 みき  2024-08-28 07:50:02 



んふふ。
飴のとこだけ齧ったらそりゃ甘いよ。


( なぜだかりんご部分ではなく飴部分のみを齧った彼にくすくすと可笑しそうに笑ってしまえばりんごの気分じゃなかったのかなぁなんて彼の心情など知る由もなく自分が齧った方をもう一口。だがしかし齧ったあとでふとこれは関節キスになってしまうのでは、と今更ながらようやく気が付けばみきの歩みはひたりと止まり、りんご飴と同じように顔を真っ赤に染めて。「 っ、……。 」と周りの人達の喧騒も耳に入らないほどにぐるぐると混乱し、どうしよう、の考えが頭の中を支配していき。否、嬉しいしラッキーではあるのだけれど、心の準備がそもそもできていなかったので。ばくばくと煩く鳴り始めた心臓をそのままに、ちらりと彼の唇の方に視線を向けてしまえばまた耳まで紅くして視線を逸らし。 )



  • No.743 by 鳴海 司  2024-08-28 08:53:28 




…りんご齧ったら困るのはたぶんそっちだけどな。

( ひどく甘い誘惑に悩んだうえでの気遣いを可笑しそうに笑われてしまえば、小さく溜息を吐きながら更に小さな声でぽつりと零し。やっぱり何も考えてなかったのか……と彼女の無防備さに改めて頭を抱えるも、突如として隣の下駄の音がぴたりと止めばそちらを振り返り。すでに視線を逸らされた後だが、漸く察した様子で真っ赤に顔を染まった彼女の顔を態と覗き込めば「どうした?」と、問い掛けの言葉はその答えを確信しているようにいつもの意地悪な笑みを携えて。行き交う人々はそれぞれが自分の楽しみに夢中なうえにこうしてひとつの食べ物を分け合う男女や友達同士などそこら中にいるわけで、敢えて他人の様子を意識するような時と場所では無いことが唯一の救いだろう。 )


  • No.744 by 御影 みき  2024-08-28 10:29:29 



っ、……せんせ、わかってたでしょ…。


( どうした、なんて問いかけるような言葉を吐きつつもこちらを覗き込む彼の表情は意地悪な笑顔を携えていて、ぐぬぬ…と悔しそうに眉を顰めればきっとこれを見越していたのだろう彼へと恥ずかしそうな夕陽色を向けて。片思い中の少女にとっては効果抜群の甘美な毒林檎は未だにきらきらと輝いており、今すぐにでも自分を食べろと言わんばかり。これの何が問題かといえば決して嫌では無いのが問題なのだ、ちょっぴり(うそ、だいぶ)恥ずかしいだけで。周りの人の視線がないのが唯一の幸いだけれど。みきはしばらく悔しそうに彼を見つめたあとに意を決したようにカリ。と軽やかな音を立てて彼が口をつけた場所と同じところを齧っては〝どうだ!間接キスなんて気にする子供じゃないぞ!〟と言いたげな真っ赤な顔で彼を見上げて。 )



  • No.745 by 鳴海 司  2024-08-28 15:07:37 




何のことやら。

( 羞恥と悔しさの滲んだふたつの瞳に加えて確信犯を指摘する一言に、悪びれるどころか首を傾げながら肩を竦めて。さっきまでの彼女が何も考えずに差し出してきたのが悪いんだぞと、前回のココアの件もあって少しは気にするようになってくれればいいのだが。そんなことを考えながら彼女の次の一手を見守っていれば、自身が先に一口食べたところではなくわざわざこちらが口を付けた所を齧るという意外にも挑戦的な行動にきょとんと目を丸くさせて。彼女のことだから、てっきり何処から食べ進めていいやらと狼狽えるのではと思っていたのだが予想は外れてしまい。しかしやってやったと言わんばかりにこちらに視線を向ける彼女の顔は残念ながら正直で、「……っふふ。お前…林檎と変わんねーくらい真っ赤…!」とつい我慢できずに肩を震わせて。 )


  • No.746 by 御影 みき  2024-08-28 19:09:33 



っ、……真っ赤じゃないもん!

( 彼からの指摘にバッ!と頬に手を当てれば確かにじんわりと熱を持っていることは明らかで。自分でも無理があることは充分にわかっているのだけれど、ふるふると肩を震わせて可笑しそうに笑っている彼の大人びた様子(紛れもなく大人なのだけれど)に比べて間接キスくらいで顔を赤らめる子供っぽい自分が浮き彫りになるようで思わずいつもの流れで照れたあとの威嚇を。だって好きな人と間接キスだもん、誰だって照れるもん、と心の中で開き直りながらむす!と唇を尖らせては拗ねた様子を表すようにまた1口りんご飴を齧って。がやがやと賑やかな屋台の中心地では此方の様子を気にする人など誰もいないので、りんご飴で口元を隠しながら「 ……だって好きな人との間接ちゅうだもん。 」と小さな声で先程心の中で呟いた開き直りを小さな声でボソリと呟いて。 )




  • No.747 by 鳴海 司  2024-08-29 02:25:40 




前に1回ちゃんと言ってやったのに…、
もう少し警戒心を持ってくれないと心配ですよ先生は。

( 肩を竦めてやれやれといったようにどこか他人事のような言い回しをしているが、たかが間接キスとは言うもののされど間接キス。相手が相手のため自分だってまったく意識してなかったかと問われれば多少なりとも口籠る事になるだろうが、それを分かりやすく表に出さないのは大人としてのチンケな矜持で。未だに真っ赤な顔のまま威嚇されるも、つんと尖らせた唇もりんご飴を食べているせいか紅を差したように見える気がして。周りが賑やかなうえに口元を隠された為彼女の呟きを聞き取ることが出来ず。しかし何か言葉を発した事だけは分かったので「何て?悪い聞こえなかった。」と、改めて口にするには恥ずかしいのではないだろうかという先の台詞を再び聞くべく無遠慮に顔を近付けて。 )


  • No.748 by 御影 みき  2024-08-29 10:22:35 




……他の人にはやってないもん…。せんせーだからやったの。


( ぷく、と未だ桃色の頬を膨らませては言い訳半分にぽそぽそ言葉を紡いでいき。実際、例えもう飲まないからと言っても自分の口をつけたものは男の子に譲らなくなったし『美味そう、1口ちょうだい』と言われてもちゃんとお断りするようになったので。警戒心、とは言いつつも彼は結局此方がどんなに押そうとも揺らいではくれないのでこれくらいは良いだろう、だなんて思っているのは内緒だけれど、みきはちら…と彼を見上げては自分の言葉を念押するようにわかってる?と見つめて。どうやら人混みの喧騒に紛れてしまったらしい言葉を聞き返すためにふと此方に顔を近付けた彼にさらに顔を赤らめては、一定の距離がないと心臓が持たない!と言いたげに1歩だけ後退りをして「 っ、……なんでもない! 」とぶんぶんと首を横に振り。好き、だなんて日常会話レベルで彼に伝えているけれど、こんなに近い距離で心がよわよわな状況では恥ずかしすぎると誤魔化すようにまた一口りんご飴を齧って。 )




  • No.749 by 鳴海 司  2024-08-29 15:34:45 




!…、ふーん。
それならまあ、今回は目を瞑ってやるよ。

( 前に話している時に意図せずこの話題が出た際は、誰が相手でも友達だからオールオッケー!(好意を持っているであろう男子たちにはある意味酷かもしれないが)といった彼女の無警戒さが気になっていたものだが。彼女自身がそういった事を気にするようになったうえで自分にだけ変わらずの対応というのは本音を言えば悪い気がしなくて、何だか気恥ずかしさを感じてはこちらを見上げてくる夕陽色から逃れるようにふいと視線を遠くへ向けて。こちらが近付いた分退いて更に顔を染める彼女に疑問符を浮かべるも、それは聞き取れなかった言葉に対してのもので彼女の真っ赤な顔を見れば恥ずかしがっているのは一目瞭然。無意識とはいえ相手から煽ってきた間接キスでこの状態ならば、間接的でないものはどうなるのかと少し興味が湧き上がりそうになるがそれはいつかの未来のお楽しみで。 )


  • No.750 by 御影 みき  2024-08-29 18:31:18 



…………今回だけ?


( 今回は、ということは次回は無いのだろうか。もし次おんなじことをしたら怒られるのだろうか。何故だか逸らされてしまった彼のダークブラウンに首を傾げては素直な疑問を口にして。だって美味しい物食べた時に一番に浮かぶのは彼の顔だし、一緒に食べたいなぁって思うのに。怒られるのも困らせてしまうのも嫌だなぁなんてしょぼ…と眉を下げては、答えを強請るように服の裾を掴んだ手に緩く力を込めて〝なんで?〟 を瞳だけで訴えて。まもなく花火の時間なのか先程まで多かった人の波も疎らになってきて、さっきよりもずっとずっとお互いの声が聞き取りやすくなった状況でぱっちりと開かれた夕陽はその答えを待っているのかずっと彼を見つめており。 )



  • No.751 by 鳴海 司  2024-08-29 23:23:32 




っ………、お前ほんと──…

( 無意識にしてしまった事で彼女も恥ずかしい思いをしたのではとのこちらの気遣いを、あっさりと無いものにしてしまう彼女の一言に反射的に視線を戻すも目を丸くさせてどう言葉を続けていいやらで口籠って。タチが悪いのは自覚無く仕掛けられることで、そんな誘惑に対して自分を制するのにもいつか限界がきてしまうのではと思ってしまうのが実のところ本音。しかしこちらの心情を知る由のない彼女は無垢な瞳を向け続けており、ましてや眉を下げたどこか寂しげにも見える表情にはこちらとて弱いのだ。さてどうするかと必死で頭を回転させながら何となく人混みが流れる方へ視線を向けていれば、隣を抜けていく誰かの「 花火見る場所空いてるかなぁ? 」といった一言が耳に入り。これ幸いとばかりに「…御影、花火見に行くか。」と、彼女の手を取れば皆の足が向かう方向へ(この空気感から逃げる為でもあるが)歩みを進めようと。 )


  • No.752 by 御影 みき  2024-08-30 00:44:54 



へ、?


( いつまで経っても続きのない彼の言葉に痺れを切らして口を開こうとしたところ、唐突な提案とあっさりと握られてしまった手に思わず開いたままの口から間抜けな一言が漏れてはようやく収まってきたはずの顔の赤みがまた戻ってきて。自分から彼にくっつくのは良いけれど、彼からの接触にすこぶる弱いみきにとって突然自分の手を包んだ大好きな大きな手に思考は全て持っていかれてしまう。無邪気な残酷さを孕んだ空気感は一気に散ったので、ある意味彼の作戦は大成功なのはみきは知る由もなく。〝見回りのお手伝い〟という名目で彼の隣を今歩いているのに、これでは本当に夏祭りデートになってしまう。けれどそれを指摘してあっさりと手を離されてしまうなんてことは絶対に嫌で、彼が気付いているのか無意識なのかは分からないけれど繋がれた手に柔く力を込めては「 ば、…場所。場所あるかな。 」とぐるぐると混乱している頭でなんとか質問を捻り出したものの、どうしても隣の彼を見れなくて浴衣とおんなじ黄色のペディキュアが施された足元を見て。 )




  • No.753 by 鳴海 司  2024-08-30 09:56:55 




どうだろうなー、空いてたらいいけどなー。

( 咄嗟に繋いだようなものの振り解かれる事もなく、手を引くままに彼女がすんなりと着いてくれば何とか誤魔化せたようで内心安堵していて。そんな心持ちなので彼女の質問には何処か上の空に近いような返しにはなってしまったが、彼女の心情も加えれば質問含めてこのやり取りはお互いに取り繕うためのものだったと言っても過言ではないだろう。やはりメインイベントだけあって人の波は進めば進むほど混雑していき、こうして手を繋いでいても人混みに紛れてさえしまえば上手いこと目立たなくなるもので。こう言うのも何だが、花火なんてわざわざ人の多い所に行かなくても遠目にだって見えるわけで。逃げ道に困っての行動とはいえ今までの自分ならこうして人の群れにわざわざ参加していくような事はしなかったように思う。やはり彼女といると自分の思うようにはいかないなと自嘲気味な考えが浮かぶもそれを嫌だと思うようなことはなくて。「──…あ、とりあえずあそこでいいか。」進んだ先にある広場では花火が良く見えるためすでに場所取りは終了しており、花火を見るのに視界に入って気になるかもしれない木々が立ち並ぶ辺りは場所取りに敗れた人達がちらほらといるくらいで。絶好の場所とはいかないが、空いている場所を見つけてはとりあえずそちらへと足を向けて。 )


  • No.754 by 御影 みき  2024-08-30 12:23:22 




─── っ、…。


( 繋いだ手がひどく熱くて、まるでそこだけ熱があるような錯覚すら覚える。普段あんなに人混みを嫌っているし以前仕事でなければ夏祭りなんて来ないタイプとすら言っていたのに、言葉通り祭りの花である花火を見に彼と手を繋いで人混みの多い観覧スポットに向かっているというこの現実がまるで夢のようで。夢見心地のまま到着した広場はやはり見晴らしが良いだけありもうその場は満員だけれど、ふとどこが良い場所が見つかったらしい彼の言葉と手を引かれて向かったのは人が疎らな木々の立ち上る場所。木々が立ち並んでいるせいか他人から隠れるようなその場所はどこかカップルたちが寄り添っている率が高いような気がして、みきはそれらから目や意識を逸らすように「 は、花火もうすぐかな!楽しみだね! 」とまだじんわりと頬を赤らめたままへにゃへにゃと笑って。 )



  • No.755 by 鳴海 司  2024-08-30 13:01:38 




……、はー…歩き疲れた……ちょっと休憩…。

( 出店で賑わう神社の境内からここまで正直さほど離れているわけではないのだが、人の多さ+暑さという夏祭りならではの雰囲気の中を歩いていれば普段が出不精気味で耐性の無い大人にはそこそこのダメージになるもので。浴衣に下駄という、自分より何倍も動き難いはずの格好をした彼女が隣でケロッとしているのは若さ故かと考えると少し悲しくなる気がするのでそんな思考にはストップを掛け、しっかりと根を張って立つ木を背凭れにしてほんの少しの休息を。「ん。…こうやってちゃんと花火見るのとか何年振りだっけなー……。」繋いだままの手は何となく離すタイミングが掴めず、彼女が何かから意識を逸らすような話し方をするのはそれのせいだろうと。周りの様子を気にする事なく、花火が打ち上がるのを待っているかのようにまだ暗いままの空を見上げて。 )


  • No.756 by 御影 みき  2024-08-30 13:41:17 






みきも花火をちゃんと見るのは久しぶりかも。
……ちっちゃい頃は大きな音が雷みたいで怖くて苦手だったなぁ。


( 深いため息とともに木に寄りかかった彼に思わずくすくすと笑ってしまいながらも大丈夫?とぱたぱたと手で緩く風を送って。彼の言葉に確かに考えてみたら去年お祭りに来た時もその前もただお友達と屋台とかに夢中で花火はちらっと遠目に見えたらいいなぁくらいの認識だったと思い出せば、こうして久しぶりに見る花火が大好きな彼が隣にいる状態だということが何だかすごく幸せで思わず頬が緩んでしまい。幼い頃は大きな音ときらきらと光る火の粉が雷とどこか似ているような気がして苦手だった花火もいつの間にか平気になったのだけれど、繋いだままの手にきゅ、と力を込めれば「 でもね、おっきな音はまだちょっと怖いからもうちょっとこうしててもいい? 」と隣の彼にへらりと眉を下げて笑いかければ甘ったるい嘘をついてもう少しだけこのままでいたいと強請って。 )


  • No.757 by 鳴海 司  2024-08-30 15:31:50 




はは、俺も学生の頃は尚更まともに見た記憶ねーわ。
花火見ててもすぐ飽きて、やっぱり屋台で食って騒いでする方が楽しかったんだよなー。

( そよそよと肌に当たる少しぬるい風が案外心地良く、彼女の話に頷きながら過去の自分を思い返しては笑みを零し。付き合っている相手がいればまた違っていたが、気の合う友達同士で集まればまさに花より団子状態だった当時を今となっては少し呆れ口調で語って。そうして自分が楽しんでいた頃かもしくはもう少し前、まだ幼かった彼女はどうやら花火が怖かったらしいと知れば意外そうに目を丸くして。むしろ雷でさえテンションの上がっていた男子とはやはり違うのだろうと笑っていれば、繋いだ手に力が込められるのを感じ。「!……ま、怖いなら仕方ないか。それにしても御影は怖いもの多いなぁ。」彼女の言葉が嘘かどうかなんてこの際どうでもよくて、ただその可愛らしさに胸の奥が少しだけきゅっとしたのは内緒。返す言葉と共に繋いだ手の方にも返事をするかのようにゆるりと力を込めては、保護者とも恋人とも取れるような優しい眼差しで微笑みながら柔らかに笑う彼女を見つめて。 )


  • No.758 by 御影 みき  2024-08-30 17:41:24 



ふふ。高校生の時のせんせー、やんちゃだ。かわいい。


( どうやら高校生時代の彼はやんちゃにお祭りを楽しんでいたようで、どこか懐かしむような穏やかな笑顔の彼をそっと見つめてはそんな彼と青春を送ってみたかったななんて気持ちを心の中に押し止めて今の彼からはちょっぴり想像できるようなできないような、そんな過去の彼へ思いを馳せてみて。こちらの嘘を全て包み込んでしまうように少しだけ力の込められた手と、愛おしい者を見つめる時のようなそんな瞳で此方を見つめる彼にまたきゅう、と痛くなるほどにときめいてしまえば「 おばけと雷だけだもん。……でもそれもせんせーが居てくれたら平気。 」と繋いだ手を見せるようにひょい、と持ち上げてはにこにこと頬を弛め。彼が一緒にいたら怖いのどきどきよりもときめきの方が勝ってしまうから、なんて理由は恥ずかしいから内緒だけれど。 )




  • No.759 by 鳴海 司  2024-08-31 08:57:08 




う………やんちゃって…、
ふ、普通だろ…たぶん……。

( 言葉を向けられているのが過去の自分とはいえ、今の自分より年下でありしかも生徒にやんちゃなどと言われてしまえば、垣間見える彼女の姉気質に何となく居た堪れなさも感じてしまい。もしも彼女が共に青春時代を過ごす同世代だったとしても、こうしてたまにお姉さん風を吹かされてはタジタジになってしまうのだろう。"だけ"とは言いつつも前に少しだけ(?)驚かした時を思い出せばその怖がりようは相当なものだったと肩を震わせて。しかし突如引っ張り上げられて繋いだ手を目線上に晒されれば、「じゃあ雷が鳴るたびに御影のとこに駆けつけなきゃだな俺。」と、口角をじんわり上げて冗談めいた口調で。お化けに関しては除霊できるような力がもちろんある訳ないのでノーコメントだが。 )


  • No.760 by 御影 みき  2024-08-31 09:52:01 





どうかなぁ~?
せんせーピアス穴開いてるし、意外と髪とか染めてたりして?


( 案外当たらずしも遠からずな彼の反応に思わず頬を弛めてしまえば自分とおんなじ彼の黒髪を見たあとに視線を彼の瞳に戻しては首を傾げて。ヤンチャの度合いはそれこそ年度や性別で違うものだけれど、もしかしたら今でこそしっかりとした教師という職に就いている彼も意外と本当にヤンチャだったら面白いとすっかりいつも通りの楽しげな色に戻った夕陽は楽しげにどうなの?と真っ直ぐに彼を見つめて。冗談めいた彼の言葉にふふ、とこちらも思わず笑ってしまえば「 そう、せんせーがいなかったら1人で震えちゃうしもしかしたら泣いちゃうかも。 」とおんなじように冗談めかした口調で(あながち冗談ではないのは本人は気付いていないのだが)答えて。冗談だとしても雷がなる度に駆け付けてくれる彼を想像してはぽやぽやと心が穏やかになり、少なくともみきの中ではいちばんに頼るべき相手だと彼を認識していることは確かで。 )



  • No.761 by 鳴海 司  2024-08-31 10:54:56 




あーあー、どっちも昔の話すぎてもう忘れましたー。
つーかピアスはもう閉じてるって。

( 的確に的を得てくる彼女の指摘に否定する事ができず、言葉を被せるように声を発し。自分本来の色に戻っている髪の、耳に掛かっている部分を掻き上げては過去にピアスが開いていたが今ではもうすっかり閉じた痕をほら、とこちらを伺う夕陽色に見せてみて。むしろ彼女の年頃でそういった事をしていないのが珍しい気もするが、今のままで充分に可愛らしいと思っているのが本音なのでそこに関しては何も言うまい。笑いながら冗談のように話す彼女に「それは困るなぁ。俺が忙しいときは弟くんに任せるかー。」と普段はその役を担ってくれているであろう彼女の頼れる弟くんを思い描いては、怖がる彼女にくっつかれている様が容易に頭に浮かんでまた可笑しそうに笑い。──そうして他愛のない話をしていれば、ドン、と一発。大きい音と共に辺りがパッと明るくなって。 )


  • No.762 by 御影 みき  2024-08-31 12:19:16 



んふふ。
でもまだピアス穴の痕あるよぉ。


( 彼の言葉にくすくすと笑ってしまえばこちらに見せられるように露出された無防備な彼の耳朶をちょん、と指先でつつけばなぜだかなかなか無くならない(らしい)ピアス穴の痕について悪戯っぽく言及し。彼はいつも断じてヤンチャではなかったと言うけれど、多分そこそこやんちゃだったのではないかというのかただの乙女の勘で、ただそんな彼も見てみたいのでもし彼のお姉様とお知り合いになれたら根掘り葉掘り聞いちゃおうと決意したのもつい最近の話なのだけれど。彼が忙しい時は弟に任せる、との彼の言葉に不満げに唇を尖らせてやんややんやといつもの準備室のように─── 正確には今は手を繋いでいるのでいつもとはちょっと違うけれど ─── 話を続けていれば、不意にお腹に響くようなどしんとした低音と共に辺りがぱっと昼間のように華やげばみきはびく!と肩を跳ねさせてそのまま彼の腕に抱きついて。ドッドッド、と早い鼓動もそのままに「 は、花火……びっくりした……。 」と呆然と、だがしかしキラキラとしたひとみで花火を見上げて。 )



  • No.763 by 鳴海 司  2024-08-31 13:36:46 




っ……おー…!
一発目からでっかいなぁ、俺もちょっとビックリした。

( 穴のあった箇所をつつかれれば少し擽ったそうにぴくりと反応しては、はい終わりと髪を押さえていた手を下ろして。やんちゃといっても悪い事をした事なんてもちろん無ければ憧れたりしていた訳でもなく、ただ毎日を友達と騒がしく楽しんでいたくらい。というより見た目はどうあれ反抗期のようなものはあまり記憶に無いのが本音で(そもそも姉には逆らえないので)。彼女の計画などもちろん知る由もなく、『 なーんか格好だけ気にしちゃってさ~。見た目だけよ見た目だけ! 』とけらけら笑いながら弟の昔を面白そうに語る姉と彼女がいつ出会うかなんて尚更神のみぞ知ることで。突然打ち上がった花火に周りの人々が歓喜の声をあげる中反射的に抱きついてきた彼女にくすくすと笑いながらも、お互いがお互いを見ながら話に花を咲かせていたので驚くのはまあ仕方のないことだろうと。「たーまやー……って言いたくなるよな、何か。」と、同じく花火を見上げる瞳はその光を反射してキラキラと輝いており。 )


  • No.764 by 御影 みき  2024-08-31 15:25:21 



あはは、広場の方では言ってる人いるかも。
、……きれい。


( まだ胸のドキドキは収まらないけれど、ぱっと夜空に咲いては散っていく美しい火の粉たちに魅入られるように夜空を見つめればふと隣の彼にそっと視線を移して小さく呟き。いつだったか、準備室で彼に直接告げたみきがだいすきな彼の瞳は花火に照らされてきらきらぴかぴかと輝くようで、花火よりもずっと美しく見える其れに吸い込まれるように少しだけ近づ ─── こうとしたところで、花火のぱらぱらと散っていく音に我に返り。なにやってんだろ、と自分に呆れてしまいながらもまた視線を花火のほうへと戻しては「 あ、すごいすごい。ハート型の花火だ! 」と夜空に咲く大きなハートの花火に意識は一瞬で持っていかれてしまい。 )



  • No.765 by 鳴海 司  2024-08-31 17:52:56 




花火で形作るのってどうやるんだろうな──…お、
今度は星型。

( きゃっきゃとハートの花火に喜ぶ彼女を素直に可愛らしいと思いながら、その他にも様々な色や形で打ち上がる花火に自分の想像なんかでは遠く及ばない職人の技に感嘆の意を示して。───と、気付かない振りをしたが先程の彼女の小さな呟きは実のところしっかりと耳に届いていて。自分なんかよりも、柔らかくて暖かみのある彼女の夕陽色の瞳。花火の光を映し、キラキラと輝いて綺麗なのは遥かに彼女の方だと思うも軽々しく口には出せずに。花火というものはただでさえロマンチックの代名詞に使われがちなのに、そこにハートの形なんて周りの恋人同士が盛り上がらないわけがなく。そんな中に教師と生徒の組み合わせは普通ならば異質なものだろうが、離すタイミングを失った結果繋がれたままの手のおかげか上手く紛れ込んでいるようにも思えて。 )


  • No.766 by 御影 みき  2024-08-31 19:33:39 



たしかに…。筒の形を変えるのかなぁ。
あ!……ふふ、なんだろう今の。うさぎ?


( 次々に夜空を照らす花火たち。変わり種の動物やハート、星などの形の花火は上下逆さまになればなんの形か認識するのも難しくなり、みきはくすくすと笑いながら打ち上がった花火はなんの形かを真剣に見上げていて。すっかり花火に染まった思考からは繋がれた手のことはすっぽりと抜けており、周りにいるカップルたちに自分たちが浮いているどころかしっかりと馴染んでしまっていることには当然のように気が付かず。「 ね、せんせー。一緒に花火見れて良かったね。また来年も見ようね。 」とふと彼の方を向けばにこにこきらきらと表情から嬉しさと幸せが滲み出ているような笑顔を浮かべれば、教師と生徒という間柄指切りとしてちゃんとした約束は彼を追い詰めてしまうのでしないけれどゆるい口約束を投げ掛けて。 )



  • No.767 by 鳴海 司  2024-09-01 06:53:19 




え?どこがうさぎ……あ、逆さまかアレ。

( まるでクイズをやっているかのように楽しく笑ったりもしながら花火を満喫していれば時間はあっという間に過ぎ去り、そろそろフィナーレといったところだろうか。最後の盛り上がりというように大小様々な花火が連続して打ち上がっているのに見入っているとふいに声を掛けられ、そちらを見れば柔らかないつもの笑顔…ではなく、今にも感情が溢れてしまいそうなほどきらきらとした表情の彼女が。「まさかお前と一緒に見ることになるとは思わなかったよ。来年かー…そしたらまた見回り要員にならなきゃだな。」数年ぶりの花火をこうして隣で見る相手が彼女なのは偶然か必然か。しかし楽しかったと思う気持ちは嘘ではないので、来年もどうせ避けられないだろう仕事もこんなご褒美があるならばさほど嫌とも思わなくなって。 )


  • No.768 by 御影 みき  2024-09-01 09:58:37 




んふふ、来年も一緒に見回りがんばろ。


( 決して嫌とは言わない彼の優しさに思わずまた心がぽかぽかと暖かくなれば、繋いだまんまの手に柔く力を込めて彼の瞳を真っ直ぐに見つめ。願わくばその先も、が本来の願いなのだけれどそれを口にするには野暮だというもので、みきは木々も立ち並んでいるし周りはカップルだらけだしと心の中で言い訳を並べては一度だけこてりと彼の肩に頭を預けて悪戯っぽく笑い。「 ─── 終わっちゃうね、花火。 」とフィナーレと言わんばかりに今迄とは比べ物にならない大きな花火たちが空に咲き誇るのを見つめながら小さく呟いて。花火が終わってしまえば夏祭りももう店仕舞い、みきも帰らなければならないだろう。帰りたくないなぁ、と言葉の節々に滲んでいるのを裏付けるように、無意識にりんご飴と同じ色の唇をつん、と突き出して。 )


  • No.769 by 鳴海 司  2024-09-01 13:45:28 




まあ間違い無く駆り出されるだろうし…
来年も見回り助手頼むわ。

( 異動でも無い限りはこの見回り業務から逃れることはできないだろうと溜息吐けば、にやりとした笑みを携えて来年の彼女をしれっと予約。…もちろん友達とお祭りを楽しむのであればそちらを優先してほしいので無理にとは言わないが。肩にかかる頭の重みに心地良さを感じ、押し退けることは簡単なのだがそれをしないのは周りの雰囲気に飲まれているのが少しあるかもしれない。辺りを照らす明かりは花火が咲くその瞬間のみで、いつもより警戒心が低い気がするのもそのせいだろう。残念ながらどれだけ拗ねても願っても終わりは等しくやってくるもので、最後を締め括るのにふさわしい尺玉が打ち上がれば夜空一杯を覆うような大きい花が開いて。暗くなって一瞬の静寂の後、周りからぱちぱちと拍手があがれば釣られるように手を叩き。「凄かったな最後──…ははっ、そんな拗ねた顔すんなって。帰りたくない気持ちも分かるけどさ。」隣の彼女に目をやれば突き出された可愛らしい唇につい笑いが零れては、学生の頃に感じる夏祭りの楽しさは異常だよなと頷いて。 )


  • No.770 by 御影 みき  2024-09-01 20:16:13 



!……うん!任せて!


( 自分から勝手に未来を約束するのはいつもの事だけれど、彼からこうして改めて頼まれてしまえばもっと胸が高鳴って。また来年も一緒にお祭りに来られるかも、とじんわりと湧いた実感にぱぁあ、と表情を輝かせては喜んで見回り助手の役を受け入れて頷き。彼の肩に乗せた頭は決して離されることがなくて、みきは思わず頬を弛めてしまえばそのままもうすぐに終わるだろう大輪の花たちを眺めて。最後の花が大きく空に咲いた後にはシン、と痛いほどに静まり返ったあとに夜空を様々な花で彩った花火師たちへの拍手が周りから聞こえてくればみきも同じようにぱちぱちと拍手を送り、どうやら無意識に顔に出ていたらしい帰りたくないの気持ちを指摘されてしまい「 だってお祭り終わったらせんせーともばいばいだし…。 」と楽しいお祭りが終わるのももちろん寂しいけれどそれ以上に彼とのお祭りデートが終わるのが寂しいのだともそもそ答えて。なんだか最近いつも彼と別れる時にわがままを言ってしまっている気がして、このままだと面倒くさいと思われてしまうのではという危機感もあるのだけれどこればっかりはどうしようもない。好きな人とはずっと一緒に居たいと思ってしまうのが厄介な恋心で。 )




  • No.771 by 鳴海 司  2024-09-01 22:44:38 




まあ…それはそうだけど…。
せめて帰る前くらいは友達と合流しとけよ、
俺はこれから他の先生と合流だから。

( 来年の事を言えば鬼が笑うというが、自分の周りでは鬼では無く未来の事を話せば必ずと言っていいほど笑顔を見せるのは彼女で。確約は取れないにしても花火に負けず劣らず輝く顔を目にすれば来年の夏、またこうして隣に並んで夜空を見上げる姿が自然と脳裏に浮かんでは薄く微笑み。最近の自分が彼女に殊更甘くなってしまっている自覚はあり、準備室以外でもこうして彼女と過ごす時間が増え始めているのがその証拠だろう。その度にぽつりと我儘を零す彼女はどこか申し訳なさそうに見える時もあるが、こちらとしては可愛らしいなくらいにしか思っていないのが実のところで。とはいえ今日は他の先生方と合流せずに帰ってはさすがに怒られるし、彼女だって夏祭りを共にした相手はほぼ自分。別行動になったとはいえ元は友達と来ていたはずだし、そろそろそちらも合流させておいた方がいいのではと一言添えて。 )


  • No.772 by 御影 みき  2024-09-01 23:33:06 



……んー。


( 眉をぎゅ、と寄せていやいやながらも返事をしては、花火を見終わってそのまま手を繋いで一緒に帰路につく周りのカップルたちがひどく羨ましく見えてしまいみきはそんなもやもやした思考を振り払うようにぶんぶんと首を振って、それから自分が離れがたくなってしまう理由の一つである先程からずうっと繋いでいた手をするりと離して。さっきまで手にあった温もりが無くなった途端になんだかすごく寂しくなったような気がする片手には気が付かないふりをして、こんな我儘じゃ子どもだって思われちゃう、と自分の甘えたな心に喝を入れては「 あきちゃんにメッセージ送っとく! 」とぐだぐだと彼から離れられなくなる前に先程気を使ってくれた友人へと合流の旨のメッセージを送れば流石現代っ子で直ぐに了解の意のスタンプが。これで今日は本当に彼と別れなければならない実感がふつふつと湧いてくればぎゅ、と痛くなった胸を無視して「 鳥居のとこで待ち合わせだって! 」とちゃんと合流を取り付けられた報告をして、平気な顔でへらりと笑って見せて。 )



  • No.773 by 鳴海 司  2024-09-02 08:28:12 




お、偉い偉い。

( 誰が見ても分かりやすく渋々、といった表情ながらきちんと行動に移した彼女に笑いかけて。何だかんだで繋いだままだった手もついに離れ、先程まで感じていた温もりの代わりに夏の夜の空気が手の平に触れては体感よりひんやりと感じる気がする。すぐさまスマホを取り出した彼女を見守っていれば、向こうも彼女の連絡を待っていたのかどうやら返事はすぐにきたようで。「早っ。…じゃあ鳥居まで戻るかー。」と、今時ならではのレスポンスの早さにそのままの一言が飛び出すも、花火を見終わって帰りの方向へと足を向ける人混みの中彼女だけに行かせるのは色んな意味で心配なので。元より彼女が友達と合流するまで見届けようとは思っていたので、一緒に行くぞと視線で促して。 )


  • No.774 by 御影 みき  2024-09-02 16:23:37 



、鳥居まで行ってくれるの?


( てっきりここでお別れだとばかり思っていたため、どうや鳥居まで一緒に向かってくれるらしい彼にぱち!と大きく瞳を丸くして。嬉しい、まだ一緒に居られるんだ。とぽやぽやご機嫌に頬を弛めては人混みの流れに紛れてまた彼も2人で鳥居の方角へと歩を進めていき。それならまだ手を離さなければよかった、なんて早々に後悔の念に駆られてしまうけれどずうっと手を繋いでいたらもっと離れがたくなってしまうのでそれはそれで英断だったのもまた事実。やはり花火終わりということもあり殆どの人達が駅の方へ向かう為人混みの中でも彼からはぐれないように手は繋げないながらもいつものように彼の服の裾を掴もうとするも、さすがにこの人混みの中で掴んでいたら服が伸びてしまいそうなのでそれはちょっぴり自重して。「 デート延長みたいでうれしい。 」と人混みに紛れてしまうような声、だがしかし彼に聞こえるように嬉しそうににこにこ呟けば、そのまま機嫌良く彼の隣を歩いて。 )




  • No.775 by 鳴海 司  2024-09-02 18:26:36 




…これだけ人が多いのに、ここまで付き合ってくれた生徒を1人で帰らせるほどの面倒くさがりはさすがに極めてねーよ。

( つい先程まで花火に向けてキラキラと輝いていた夕陽色の瞳は、意外とでもいうようにまん丸くなってこちらに向けられており。眉を下げてはお返しに乾いた笑いを彼女に向けた後人の流れる方へ視線を戻せば足を進めて。ガヤガヤと色んな声が周りに蔓延る中、彼女の嬉しそうな呟きが耳に届けばその素直な気持ちに頬を緩ませ。「帰るまでが遠足…じゃなくてデートだからな───…ん、はぐれるぞ。」冗談めいてへらりと笑いを零してはちらりと彼女に視線を向け、服の裾を掴んどけといわんばかりに腕を上げて。ただでさえ歩き難いであろう格好をしているのにこの人混みの中では尚更流れに飲まれやすいだろう。…もしも変な輩が近付いてきても牽制くらいにはなるだろうという考えもあるがそれは口にしなくてもいいことなので。 )


  • No.776 by 御影 みき  2024-09-02 20:00:29 




……そっか、ふふ。うん。デートだもんね。


( 彼の言葉にぱちぱちと瞬きをした後に、そっと彼の服の裾を掴んではじんわりとその言葉が胸の中に暖かく溶けていくのと同じように表情を綻ばせて。お友達ときゃいきゃいはしゃぎながらまわるお祭りもすごく楽しいけれど、彼とこうして2人っきりでお祭りデートをするというのは別格に幸せで。優しいなぁ、好きだなぁ、と今日だけでも何回更新されたか分からない彼への恋心を加速させながらも待ち合わせ場所にはあっという間に着いてしまい。もう既に友人たちは鳥居の下で待っており、さすがに友人たちの前では(いくら自分が彼に恋をしていると周囲にバレていようとも)彼の服の裾を掴んでいたらまずいかもという自覚はあるのかするりと掴んでいた手を離してはそのままブンブンと友人たちに手を振って。「 おまたせ!…あ、山田くんたちも来てたの? 」といつの間にか数人増えているクラスメイトたちにころころと笑いかけては、友人も『 あれ、鳴海先生もいるじゃん 』『 ☆先生会えなかったんだけど!来てないの? 』『 みき祭り来てまでパシリしてんの?笑 』『 先生おなかすいたぁ焼きそば奢って! 』ともう慣れたものなのか特に2人で現れたことには言及されずに彼へやいのやいの思い思い言葉をなげかけて )



  • No.777 by 鳴海 司  2024-09-02 22:54:34 




お前らいっぺんに喋るなって、
何言ってるか分かんねーよ。

( 彼女がこれをデートと呼ぶのであれば別にそれを咎める事はしないし、そういった関係になれないならばせめて気分だけ味わうというのであればむしろ肯定してもいいだろう。ましてやその単語をオウム返ししただけでこれほどまでに喜んでくれるのであれば悪い気もしなくて。鳥居の下でおーいとこちらに手を振る生徒たちはそれぞれ夏祭り仕様の装い。そんな光景に青春を感じたのも束の間、待ち合わせの人物と共に現れた自分に対して聖徳太子でも聞き取るのが難しいのではと思うほど口々に絡まれて。「☆先生なら早々に連れてかれたからどこに居るか俺も知らない。残念だけど今日は小銭くらいしか持ってきてないからお前らに奢れるほど持ち合わせてねーんだよなぁ。」と、何とか聞き取れた事に対しては律儀に返事を。ちらりと視線を向けた先にいる別グループとして来ていた山田たち男子グループは、どうやらその恋心を知っている応援隊のようで。「 山田ぁ、良かったな。 」「 御影めっちゃ浴衣いいじゃん。 」と背中を押された山田本人も少し顔を赤らめて彼女の装いに見惚れているように見えて。 )


  • No.778 by 御影 みき  2024-09-03 06:04:44 



『 えっ小銭しかないの、逆に俺ら焼きそば買ってあげよっか 』『 てかみき、突然用事出来たとか言ってたけど大丈夫だった、─── むぐぐ。 』
わー!あはは、浴衣可愛いでしょ!自分でもお気に入りなの!


( うっかり彼へついた嘘が女友達にバラされそうになってしまえば(もうバレているのかもしれないけれど)、慌ててその子の口を覆いながら浴衣に対しての賛辞ににこにこ答えて。好きな人の好きな色なんだよ、と言う言葉はなんとか胸の奥にしまい込んで、さっきの嘘バレてないかな…とこっそり彼の方へと視線を向けつつもなんやかんやで友人たちとは楽しそうに会話しており。『 てか先生居るってことは生徒指導もいるじゃん 』『 まだ21時なのに帰れとか言われるやつだこれ 』『 でも駅混んでるよね、ゲーセンとかでちょっと暇潰す? 』と見回りの教師がいるのならばいつまでも神社にはいられないだろうとわいわい作戦会議を始めて。 )





  • No.779 by 鳴海 司  2024-09-03 08:35:16 




まあ俺は遊びに来たわけじゃないし……って、可哀想な目で見んな施そうとすんな。

( 小銭しか持っていないのは買っても飲み物くらい(彼女のりんご飴は別)とのことで、何故か生徒の方から気を遣われれば遠慮の意を述べて。そうしてわちゃわちゃと絡まれれば彼女と友達のやり取りなどさすがに耳には届かず、自分の知らないところで彼女の小さな嘘はつき通すことに成功したらしい。突如として口を塞がれた友達は疑問符を浮かべているようにも見えるが。見回りの目を掻い潜ってまだまだ遊びたい様子の生徒たちだが、その作戦会議は今まさに見回り教師の前で行われているわけで。「お前ら忘れてるかもだけど俺も一応見回ってんだからな?…ったく、まだじゃなくてもう21時だし充分遊んだろ。さっさと帰れよー。」良く言えばフランクな関係、悪く言えばナメられてるといっても過言ではない生徒たちの無警戒さに溜息を吐きながら、いかにも先生らしい台詞を口にして。自分も彼らと同じくらいの時は夜でも遊びたい気持ちはあったし、それが分かるからこそ教師となった今では注意することにも意義を感じており。…とはいえやはり性格上、生徒指導には向いていないなと改めて認識もするわけだが。 )


  • No.780 by 御影 みき  2024-09-03 09:47:35 



『 はぁーい。 』『 じゃ大人しく帰るかぁ~…。 』『 かいさーん。 』『 御影、俺送ってこうか? 』『 お、抜け駆け山田だ。 』
ありがとー!でもななちゃんの方がおうち遠くなかったっけ、1人で平気?山田くん送ってくれるって!


( 教師然とした彼の言葉に渋々といったように生徒たちも帰る雰囲気になりつつあれば、それと同時に夏祭りを一緒に回れなかった男子たちがそれぞれ好いた女子たちにこっそりと声をかけるという青春のワンシーンも存在したりはたまたあっさりと破れたりと様々。みきの気遣いは完全に間違った方向へと走ってしまっているのだけれどそれは本人の気付かぬところで。生徒たちがわらわらと束になってそれぞれの家の方角へと足を向ければ『 じゃー先生また補習で! 』『 夏休み明けねー! 』『 ばいばーい! 』と彼の方へと声をかけて。「 せんせ、ばいばい!お仕事頑張ってね、デート楽しかった。 」とわざわざ彼の元へと歩み寄って挨拶をすれば後半部分はこっそりと彼にだけ聴こえる声量で囁き、ばいばいと小さく手を振って集団へとまた戻っていき。 )



  • No.781 by 鳴海 司  2024-09-03 11:52:38 




はいはい、気をつけてな。
お前らまっすぐ帰れよー!

( 傍から見ていても分かる山田の好意的なアタックは華麗に…というより本気で気付いていない様子の彼女にスルーされ、逆に声を掛けられたななちゃんという子の方が戸惑っているようにすら見える。自分に向けられた好意には鉄壁の鈍感を誇る彼女に(自分も人の事は言えないのだが)、果敢に挑んでは負け続けている山田に少し憐れみを覚えそうだ。そんな男子と教師の心持ちをまったく知らない彼女が歩み寄ってきた際に掛けられた言葉で更に山田への罪悪感に似た気持ちが少しだけ募るも、「こっちこそ良いもん見れたしお互い様だな。お前も気をつけて帰れよ?」と秘密の会話に薄く微笑み。"良いもん"が花火を指すのか彼女の浴衣姿を指すのか、あるいはそのどちらもかもしれないが答えは彼女の想像に任せるに留めて。ひらひらと手を振り返しながら可愛い生徒たちの後ろ姿をしばらく見守った後、報告も兼ねて他の先生方と合流するべくそちらへ足を向けて。 )



( / とっっっ…ても素敵な青春の1ページをありがとうございました……!おかげさまで背後の青春時代も報われた気がします…!(拝)
そしてこの数日、みきちゃんの浴衣姿を思い描いてはにまにまする毎日でした…あっ、通報はどうかご遠慮くださいね()

この後の展開についてなのですが、夏休みはまだ継続という形でよろしいでしょうか?
主様のご提示くださった案を夏休みの間にやってしまうか、仰ったように夏休み外にまわすかはお任せ致しますので…! )


  • No.782 by 御影 みき  2024-09-03 17:55:17 




【 せんせー! 】
【 おうちの鍵学校に忘れちゃって帰れなくなっちゃった… 】
【 今家の近くの公園にいるの、 】
【 たすけ 】


( 夏休み終盤の、もうそろそろ夕陽も沈む時間。確か今夜から台風が来るとかなんとかで、今にも雷雨がやってきそうなどんよりした空の下。昨日から両親は結婚記念日の旅行で弟は部活の合宿でおうちには自分一人なのだけれど、学校の補習からお友達とちょっぴり寄り道なんかしちゃったりしてルンルンで帰宅をしようとすれば何回探してもスクールバッグの中から家の鍵が出てこない。そういえば学校でポーチの中身全部零したんだった!と恐らくその時に鍵を紛失したのだろうと気がついて慌てて時間を確認すれば学校はもうとっくに施錠された時間。更には充電が残り3%という泣きっ面に蜂な状況に咄嗟にメッセージを送ったのは先程学校で会っていた彼。現代っ子の力を駆使してメッセージを送るも最後の文字は充電切れで打てず、これで彼に助けて貰えなかったらどうしよう……と自分に呆れてしまいながら今の心を表すようなどんよりとした空をベンチから見上げて。 )





【 /こちらこそ、まさか8月が終わると同時にこちらの夏祭りも終わるとは思わずなんてタイミングの良い2人なんだ…!!!と妙に関心してしまいました。素晴らしすぎる…!!!
アッ私も最寄りにあるりんご飴屋さんを通り掛かる度にウヒヒ……みたいな感じでにまにま笑っていたのでお互い様ですね!(?)


わッ!もちろんです!夏休み継続させましょう!
丁度台風シーズンですし(?)、夏休みの間にやってしまいましょうか…!その方が学校の施錠も早いでしょうし友人とかも旅行とか行って頼れる人いない!ってなりそうですし……!!一先ずこんな感じで開始文を書いてみましたが、やり辛かったらいつでも仰ってください……!!! 】



  • No.783 by 鳴海 司  2024-09-03 19:40:05 




( 長かった夏休みも終わりに近付けば、生徒でなくともやはり少し憂鬱な気持ちが湧いてくる。補習で学校に出勤することはあったものの毎日という頻度では無いし、後はたまに準備室にいる生き物たちの世話に通うくらいで。それ以外には特に予定も無ければ自分的にはゆっくりと休みを満喫できたと思う。あと唯一用事があるとすれば夏休みの最終週、約束通り彼女がバイトしているところに友人達を伴って行くのみ。──本日も数名の補習を終えて無事終了。ちょうど家に着いてとりあえず風呂でもと思っていたところにぴこんぴこんとメッセージの連続受信という、比較的自分の携帯には珍しい現象が起こればさすがに気にならないはずが無くアプリを開いて。そこに示されたメッセージ、ましてや最後の一文は少し不穏ものさえ感じて「……………は?」と一瞬思考が止まるも、すぐさま慌てて家を飛び出して件の公園へと走り。馴染みのコンビニを挟んで反対方向にある公園に息を切らせて辿り着けば、汗を流し肩を上下させて呼吸をする自分とは対照的にベンチで大人しく座っている彼女の姿を見つけ。 )

──…っは、…みかげ、はぁ………お前…、!



( / もはや季節すらこの2人がまわしているのではと錯覚してしまいますね!(?)
アッ、さすが主様お仲間思考で非常に助かります(満面の笑み)

開始文ありがとうございますー!やり辛いどころかむしろ導入として理想的で大変動きやすく…感謝の極みでございます…!
現実では決して言えないのですが、ここに関しては台風万歳ですね!!!主様の計画性に脱帽です…!

あとすみません……、夏休み続けます?とか聞いた手前で言うのもなんですが、みきちゃんのバイトというものすごく美味しいイベントを私めの鳥頭が忘れてすっぽかそうとしてまして……。少し無理矢理感が否めないですがそちらも参加したいナ……と勝手に予定に追加してしまいましたが、もしも主様的にあれでしたら脳内補完で楽しみますので仰ってください…(血涙) )


  • No.784 by 御影 みき  2024-09-03 21:41:45 





あ!せんせ、……そ、そんなに急いで来てくれたの!?大丈夫…!?


( 最悪は野宿…とまで考えていたところに息を切らした彼が現れれば、彼に助けを求めたのは確かに自分なのだけれどまさかこんなに急いで来てくれるとは思わず大きな瞳を丸くしてぱたぱたと駆け寄り。だがしかし自分が助けを求めた時にこんなにも駆け付けてきてくれる彼にみきの心臓はきゅう、と痛いほどにときめいては「 ごめんね、お仕事終わった後だったよね。…頼れるの、せんせーしか思い浮かばなくて。来てくれてありがとう。 」とカバンからハンカチを取り出してはそのまま彼の汗をそっと拭って。お仕事が終わったあと、つまりは業務時間外にも関わらずこうして自分のせいで振り回させてしまったことにそっと眉を下げてはさっきまで胸を支配していた不安は彼が来た途端に綺麗さっぱり無くなったのか、安心したように頬を弛めて。 )



( / 世界が……この2人中心に回ってる……!?!?(?)
ヘヘッ、2人なら通報されても寂しくないですからね!!お仲間がいて嬉しい限りです!!!!

台風でね、色んな人の色んな予定が狂ったと思うのでそちらの鬱憤をここで晴らしまくりたいと思います…!!!そうすれば台風のこともちょっと許せるので、ここでくらいは働いてもらおうかと…!(ニチャ)
あ゛ー!!!!背後が鳥頭故にすっかり綺麗に忘れていたアルバイトの件まで拾って下さりありがとうございます絶対にやりましょう……!!!やっぱね、学校とアルバイト先では顔も違うでしょうしほろ酔いもまた見れる(重要)でしょうから……!ありがとうございます…!!!!! )



  • No.785 by 鳴海 司  2024-09-03 23:13:20 




、はっ……お、お前が…変なとこで、メッセージ切ってるから……、っはぁ……。

( 辿り着いた時にはすでに陽は沈んでいるうえ、すぐ近くまで接近しているであろう台風の影響もあって空はどんよりと時間以上に暗く。風もそれなりに強まってきている現在、もういつ雨が降り始めてもおかしくはない空模様をちらりと見上げ。こんな中で1人外に放り出されているなんて心細いことこの上ないだろうし、生徒が危険に晒されてしまうとなれば急ぐのは当然のことで。彼女が汗を拭ってくれている間に少しずつ息を整えて。「…はぁ……、それは別に気にしなくていいけど……、鍵は学校にあるんだよな?…っと、もうこの時間じゃ入れないか……。ネカフェ…も何かあれだしそもそも財布家に置いてきたな………うーん……。」握りしめたままの携帯の画面で時間を確認すれば既に学校には戻れない時間だし、とりあえず泊まれる所に彼女を送ろうにも正直不安だしお金を出そうにも携帯と家の鍵しか持ってきていない状況に今更気付き。そうして解決策を模索しているうちに空は更に暗さを増し、少し遠くに見える山は白んでいるためすでに雨も降り始めているのだろう。「──…仕方ない。とりあえずうち行くか…。」と、ここでうだうだ考えていてもどうにもならないので財布を取りに一旦彼女を連れて自らの家に行く選択を示して。 )



( / それならば我々背後組も共に回りましょう…!!(?)
一連托生ですからね!主様と一緒なら捕まるのも怖くないです!!!

あーーー皆々様の鬱憤まで消化して差し上げようという主様の寛大なお心に日本中が感激の涙で沈みますねこれは……!()
いやもうそのイベントは何をおいてでも必ず拾わなければいけないレベルですから…!!もしもスルーしてしまっていたらこれから一生後悔するところでしたよ背後が!!!!ふふふ……こちらとしてもまた酒要素が組み込めて嬉しい限りです…むしろアルバイトをしてくれるみきちゃんに大感謝ですよ……こちらこそありがとうございます…!

では改めて、今回のお家訪問(お泊まりかな?かな??)の後はみきちゃんアルバイト編ということで…!
色々提案してくださるのがありがたく、おかげさまでまだまだ楽しみが尽きなくてもう背後は主様にメロメロです本当にありがとうございます……!!!/蹴り可です! )


  • No.786 by 御影 みき  2024-09-04 00:27:04 



送ってる途中でスマホの電池切れちゃって…。

( 彼の言葉に困ったように笑えば、真っ暗な画面のままうんともすんとも言わない自身のスマホを取り出して彼に見せて。スマホの充電スポットはそもそも電子決済、学校に補習に行くだけの女子高生の財布にはそもそも1000円くらいしか入っていない(なおかつ買い食いで800円くらい使ってしまった)のでそもそも充電器を買うことも出来ず。鍵は学校にある、との彼からの確認にこくんと頷いたあとに彼の口から零れた言葉は予想だにしていないもので、「 い、いいの…? 」と彼に迷惑をかけてしまう申し訳なさと遠くからごろごろという不穏な音が聞こえてきた不安、両方いっぱいの顔で彼を見上げては、だがしかし今の自分では本当にどうしようもないのでいいの?とは言いつつも実際彼に甘える他にもう間もなく降るであろう雷雨を凌げる方法は思い浮かばずに。もしかしたら彼の家に向かってる途中で降ってきてしまうかもしれないようなどんどんと近づく雨雲は留まることを知らず、先程まで遠くに見えた暗雲はどんどんとこちらの方に勢力を増しているようで。 )





  • No.787 by 鳴海 司  2024-09-04 04:36:46 




…ま、紛らわしい……!
充電くらいちゃんとしとけよ…ったく……。

( しーんと黙りこくったスマホにがくっと肩を落とし、改めて安堵と諸々が混ざった大きい溜息をゆっくりと吐いて。代わりに彼女の友達に連絡しようにも、そんなに何人も生徒の連絡先など知るはずもなく(というより彼女しか知らない)。財布を持ってきていない自分と、動けない状況からきっと彼女もお金を持っていないものと予想しては、何をするにもとりあえずここから動かないことには始まらないわけで。「とりあえず俺の財布取りに行って、それから考えよう。」と今できる最大限の形としてむしろそれしかない選択肢を選ぶしかなく、もちろん彼女をここで待たせる訳にもいかないので連れて行くのも大前提。少し不安げに真っ黒い雲を見上げてはまだ降ってくれるなよと願うも、思い虚しく家に辿り着く頃には言葉通り滝のような雨になってしまうのだが。 )


  • No.788 by 御影 みき  2024-09-04 09:17:54 



ぅ……ありがとうせんせー…ごめんね…。


( 顔をしわしわと顰めながらもしっかり彼にお礼は伝え、何かしらでこの恩は必ず返さねば…とみきの妙なところで几帳面な部分が心の中で見え隠れしながらもその奥底では彼のお家に行けるちょっぴり浮ついた気持ちもあったりなかったり。だが今回は望まれ招かれた訳では無いので一旦それは自重するとして、よろしくお願いしますと頭を下げた途端に頭のてっぺんにぽつりと降り注いだのは1粒の雨。「 ぁ。 」と思わず空を見上げればまた頬にぽつりと雨粒が。予定ならば夜から降るはずだったのに、天気予報がずれ込んだのだろうかいつの間にか遠くにあったはずの曇天は頭上に届いており、いくつもの雨粒を降らせてきて。 )




  • No.789 by 鳴海 司  2024-09-04 10:34:11 




…、夜からの予報だったのに早いなくそ…!

( あっさりと願いを足蹴にするように降ってきた雨に苦々しく呟けば、雨粒を避けたい心理で頭上に手を翳し、走るぞ!と今しがた急いで来た道を再び急いで帰る事に。すれ違う人達も予測を超えてやってきた台風に公共交通機関がストップしては困ると慌てて帰路に着いている様子で、その点は自分の足で充分な距離に家があるのは強みかもしれない。────……自身のアパートに辿り着いたと同時にいよいよ雨風は本気を出してきたようで、本降りからはギリ避けられたとはいえ雨の中を走ってきたお互いの服はとっくにびしょ濡れで。「…はぁ……はぁ…っ、ちょ、タンマ………しぬ…全力疾走往復はしぬ……!」と膝に両手をついて肩どころか体全部で息をして。出来るだけ早く息を整えて、軒先とはいえいつまでも外にいるわけにもいかないので鍵を開けて中に入るよう彼女に促して。「悪いな、すぐ片付けるからとりあえず上がって。」と、散らかっている物(と言っても物は少ない方なので脱ぎっぱなしにしてた服を数着拾うだけ)を手早く片しては洗面所からタオルを2枚持ってきて片方彼女に手渡し。 )


  • No.790 by 御影 みき  2024-09-04 11:36:43 



っびっくりしたぁ…。せんせー大丈夫…??


( ポツポツと降り始めた雨は段々と勢いを増していき、彼の家らしいアパートに着いた時にはもうすっかり本降り。走ってここまで来たとはいえワイシャツがピッタリと肌にまとわりついてなんとも言い難い気持ち悪さである。アパートまで一緒に全力疾走したとはいえ、自分に比べて彼は往復どちらも走ってくれてる訳なので、先程とは比べ物にならないほどぜえはぁと呼吸を繰り返す彼を少し呼吸が乱れている程度のケロッとした顔で心配そうに覗き込んで。漸く呼吸がある程度整った彼に促されるがままお邪魔します、と部屋に上がり込んでは人生で初めて入る大人の男の人のおうちに思わずきょろきょろと視線が泳いでしまい。彼からタオルを手渡されれば「 ぁっ、…ありがとう…ございます…? 」と緊張ゆえに妙にキョドキョドとしながらそれを受け取り、先ずはいつまでもぽたぽたと水滴を垂らす髪を拭かねばと頭からタオルを被ればふわりと彼の香りが鼻腔を掠めてただでさえどきどきと緊張が高まってしまい。 )



  • No.791 by 鳴海 司  2024-09-04 14:27:36 




何とかな……、
家がもうちょっと遠かったらだいじょばなかったけど。

( 乱れた息も落ち着けば自らもタオルで頭をガシガシと拭き、体力面を彼女から心配されればいつぞやに聞いたことのある言い回しを使っては肩を竦めて。珍しく…といっても状況的に当たり前かもしれないが、緊張した様子の彼女に視線を向ければその体に張り付いたシャツは何となく目のやり場に困ってしまう。ましてやタオルである程度の水分は取れても、濡れた服のままでは風邪をひいてしまうだろう。財布だけ取ってホテルなりに彼女を送り届けようと思っていたのだが、外の雨足はこの短時間で更に勢いを増し風も相まって完全に横殴りの大雨。これでは外に出ること自体が危険だとしばらく考え込んでは、「………御影、服脱いで。」と全力失踪後のせいか頭がまだ回っておらず、重要な部分を説明することなく場合によっては通報待った無しの一言を零して。 )


  • No.792 by 御影 みき  2024-09-04 16:04:03 



へッ!?


( 彼の匂いがいっぱいのおうちは居るだけで何だかドキドキして、今日このままお泊まり出来たらいいのに、なんてまさか彼が許可するわけが無いであろうことを夢みては恋する乙女の胸はドキドキとときめいて。─── 外が今どんなに横殴りの雨か、なんて好きな人のお部屋が目の前にある今はそれどころではないので気が付かず。そんなことを考えながらぽけ、としていればふと耳に届いた彼の言葉にぶわ、と顔を赤らめては思わず手で胸元を隠して驚愕の声をポロリ。「 ま、まだちゅうもしてないのに…!?……で、でも、せんせーがそう言うなら、あの、みき頑張る?から…。 」とさすがのみきでも男女二人きりの部屋で服を脱げなんて言われてしまえばその後に待ち構えている展開はひとつしか思い浮かばずにいつかのりんご飴とおんなじ色に頬を染めながら恋する乙女はフルスロットルで勘違いをもじもじ加速させていき。 )



  • No.793 by 鳴海 司  2024-09-04 16:53:37 




は?……………あ゛、いや違う違うッ!
ほら、そのままだと風邪ひくから、とりあえず今着てる服は乾燥機に入れて乾くまで俺の服しか無くて悪いけど…って……!

( 真っ赤に顔を染めた彼女の反応に怪訝な顔をしては、その意味を理解すると共に思い返せば自分の言葉足らず過ぎた台詞に慌ててブンブンと手を振って。サーッと血の気が引く感覚はあるのに、勘違いを起こさせてしまった内容にぶわりと顔に熱を感じながら急いで先程の台詞の補完を。世の独身男性が皆そうだとは言わないが、律儀に洗濯物を干すなんて…と、自分は少しでも楽がしたいため乾燥機能付きの洗濯機を使用していて。「…あー…つまり、そういう事だから!……──つーかお前も素直に従おうとしてんじゃねーよ……はー…焦った……。」と、少し落ち着きを取り戻せば元凶が自分なのは棚上げに、意外にも彼女の発言が前向きだったことに苦言を呈しつつも少し気まずく顔を逸らして。 )


  • No.794 by 御影 みき  2024-09-04 17:29:06 



な、なんだぁ…。
びっくりした……。


( ドッドッドッド、と煩いほどに早くなった鼓動を抑えるように胸元に手を当てながら彼の先程の言葉の真の意味を説明されればまだ顔を赤らめた状態でほっと安堵の息を吐いて。2人っきりの部屋でお互い顔を赤らめているこの今の状況も見る人が見れば誤解されるような状態だが、今はそんなことにまで気を配っている心の余裕は残念ながらない。視線を逸らしながら先程の彼の言葉を驚きつつも受け入れてしまった此方に苦言を呈す彼にぷく、と頬をふくらませては「 だって好きなんだもん…。そもそも!せんせーが突然脱げだなんて言ったから……。 」と唇を尖らせながらそもそもの発端はそちらだと言いたげにじと…とした夕陽色の瞳で彼を見つめて。だがしかしそんな拗ねた様子も長くは続かず、外からごろごろと雷神のうめき声が聞こえればびく!と肩を跳ねさせてそのまま彼の傍に先程の緊張感はどこへやらぴったりとくっついて。 )



  • No.795 by 鳴海 司  2024-09-04 18:10:51 




俺だってびっくりした……。

( 同じように安堵の息を吐いてはいるが、こちらに関しては完全に自業自得だといえるだろう。何とも言えない空気が流れている中、形のいい唇をつんと尖らせいつもの拗ね顔を披露する彼女は自分の文句じみた言葉にしっかりと反論を。こちらからは反論しようの無い正論にぐぬ…と言葉に詰まっては「う……いやだから…まあ……それは俺が悪かったけどさあ……、──!…あー…、そういやお前雷苦手だっけか…。」と、突然光った窓の外と大きな雷鼓に驚いた彼女がくっついてきた事に今度はこちらが少しだけ肩を跳ねさせて。今年の夏祭りでそんな話をしたばかりだなとつい最近の思い出を掘り起こせば、お互い濡れた服のままで寄り添っていることに罪悪感にも似たざわざわとした気持ちが湧いてきて。「…~~~っ、御影……とりあえず服貸すから…早いとこ着替えてくんないかな……。」何だか隣の彼女を直視できず、視線どころか顔ごと逸らしながらぽつりと呟いて。 )


  • No.796 by 御影 みき  2024-09-04 18:58:18 





雷、きらい……。


( どうやら此方が雷が苦手なことを思い出してくれたらしい彼にこく、と深く頷けば、次にいつ鳴るか分からない雷に眉を顰めて警戒を顕にしながらも神妙な顔付きで外の方を見つめて。だがしかし頭の上から聞こえた彼の声色にはっ、と我に返れば「 ぁ。お洋服びちゃびちゃで気持ち悪いもんね。 」と少しばかり本来の意味とは違った意味で彼の言葉を受け止めて。何故だか顔ごと逸らしている彼を不思議そうに見上げながらゆっくりと体を離しては洗面所借りるね、とぱたぱた洗面所の方へと駆けていき。洗面所でなんの躊躇もなくびっしょりと濡れたシャツやらスカートやらを脱いでいけば、下着姿になったところで漸く〝好きな人の家で2人きりで服を脱いでいる〟という今の状況に漸く気が付いて先程まで引いていたはずの顔の熱が一気に頬に戻ってきてはぴたりと動きが止まり。 )




  • No.797 by 鳴海 司  2024-09-04 19:30:56 




気持ち悪いというか何と言うか……。
とりあえず風邪ひかれたら困るからな…。

( 言葉の受け取り方に多少のズレはあるもののむしろそれが救いとなり、洗面所の扉が閉まる音で漸く顔を正面に戻せば小さく溜息を吐いて。外はすでに暗くなっていて様子は見えないが、紺色のカーテンがひかれた窓にバシバシと強く打ちつける雨音で荒れ模様はハッキリと分かる。不可抗力とはいえ教え子を招き入れることになった自宅で籠城しなければならない事を改めて認識しては、部屋のほぼ真ん中に位置するソファに腰掛けながらさてどうしたものかと思考を巡らせて。免許はあれど車は実家、徒歩で職場に通える距離に暮らしていることをまさか後悔する日がくるとは。そんな事を考えていれば、彼女がいるはずの洗面所が何だか静かな気がして。着替えを渡す事を忘れていたとソファから立ち上がれば、クローゼットから最近洗濯したばかり+2、3回くらいしかまだ袖を通していない比較的新しめのTシャツとジャージのズボンを取り出して。「…御影ー。ドアの前に着替え置いとくけど……乾燥機の使い方分かるよな?」と、聞こえやすいように少し声を大きめに扉に向かって話しかけ。 )


  • No.798 by 御影 みき  2024-09-04 20:39:35 





あ、ありがと!だいじょぶ、わかる!

( 悶々と様々な感情と戦っていれば、ふと扉の向こうから聞こえた彼の声にびく!と肩を跳ねさせて慌てて返事を。彼が部屋の方へ戻った足音を聞いてからそろそろと洗面所の扉を開けて着替えを拝借しては、選択したばかりなのだろうかいつもの彼と同じ香りが鼻腔を掠めてまたみきの心はときめいてしまい。これこそ彼ジャーなのでは、とふわふわはしゃいでしまう心をそのままに扉を閉めようとしたところで折角乾燥機を回すのならば彼の服も一緒に乾燥してしまった方が一石二鳥では?ということに気が付き、下着姿なので体は見せないように首元までを覗かせて「 せんせー、せんせーのお洋服も一緒に乾燥機に入れちゃう? 」とみきなりの気遣いを発揮して。普段家族の洋服も洗濯しているからこそたかが自分のワイシャツとスカート如きで乾燥機を動かすのは勿体ない、と所帯染みた理由ながら格好はさておきその瞳はただただ純粋に疑問を投げかける瞳で。 )


  • No.799 by 鳴海 司  2024-09-04 23:06:49 




え、あー……そうだな。ちょっと待ってて。

( 部屋に戻った所で背後から声を掛けられてふと考え。自分の服ならば洗濯してもいいがどうせ乾燥させている間は洗濯できないし…濡れたままで放置するのであれば乾燥させておいた方がいいだろう。彼女がたまに見せるこういった家庭的な一面に素直に感心しながらぺたぺたと肌にひっつく服を何とか脱いで、さすがに裸で行くわけにはいかないので適当なシャツに下も履き替えて。濡れた服を片手に洗面所へと再び足を向ければ、扉から器用に顔だけ覗かせている彼女が視界に入ってはぎょっとして。「、!?…おま……開けてるなら言えよ!……ったく、ここ置いとくから適当に放り込んどいて。」首から下は一切見えていないが、その状態からまだ服を着ていないであろうことは想像がつく。そちらを見ないように扉の側に服を置けば、そのまま振り返る事なく足早に部屋の方へ戻り。 )


  • No.800 by 御影 みき  2024-09-05 05:45:57 



えへへ。
はぁい、一緒にまわしときまーす。


( 濡れた服片手に戻ってきた彼に悪戯っぽくへらりと笑っては、此方を見ないようにしながら足早に去っていった彼に「(見えてないのになぁ…)」とその気遣いにちょっとくすぐったい様な照れくさいような気持ちになにかんで。そのまま彼の服を回収し、自分の服と一緒に乾燥機に放り込んではスイッチを押して乾燥開始。なんだか夫婦みたい…!と妙ににやけてしまう頬をそのままにいそいそと彼が用意してくれた彼の服を着てはまるで全身彼に包まれたような感覚がして声には出さずともきゃー!と内心はおおはしゃぎで。だがしかしやはり上下どちらもぶかぶかでズボンに至っては松の廊下のように引き摺ってしまうので何回か織り込んでようやく完成。「 せんせー、洗面所お借りしました!どう、似合う? 」とにこにこ笑顔を浮かべながら洗面所から出てくれば、完璧に彼氏のおうちでくつろぎスタイルになった全身を見せるようにくるりとその場で回って見せて。 )




  • No.801 by 鳴海 司  2024-09-05 10:38:24 




ん、
こっちこそありがとな。

( いくら隠しているとはいえ想像くらいなら容易にさせてしまいそうな彼女の無防備さに頭を抱えながらソファに座り込んで。しばらくして着替えを済ませて戻ってきた彼女がファッションショーのようにくるくると回り始めれば、「はは、やっぱりぶかぶかだな。似合う似合う。」とサイズの合っていない服の不恰好ささえ可愛らしく見えて可笑しそうに笑い。しかし改めて、今彼女が着ている服が上下共に自分の物だと考えてしまうと何だか背徳感のようなものが湧いてくる気がする。前に白衣やジャージやらを預けているうちに着られていたことはあるが、その時とは違って完全なプライベートで自分の普段着を纏う彼女の破壊力というものは想像以上だったようで、どこか見惚れるようにじーっと彼女を見つめて。 )


  • No.802 by 御影 みき  2024-09-05 14:29:01 



んふふ!
ズボン何回か折ってやっと調度良いサイズ、─── …せ、せんせ?


( 彼から真っ直ぐに褒められればてれてれはにかみつつ彼のスラリと長い足をいつも包んでいるのだろうズボンは自分にはやはり長かったことを説明しようとしたものの、じっとこちらを見つめる彼のダークブラウンの瞳がどこか熱を帯びているようでみきは思わずもじ、と恥ずかしそうに彼を呼んで。いつもの生徒たちのザワザワや水槽のフィルターのこぽこぽした音もない、外の雨が窓を打ちうける音と乾燥機の音だけが聞こえる2人きりだけのプライベートな空間。しかもこの空間は自分が好いている相手の生活している場所で、更にはその人の服まで着ているのだ。「 あ、あんまり見たら、……その、恥ずかしい…かも、…。 」と恥ずかしさを誤魔化すようにへらりと笑いながら淡く染まった両頬に手を当てて視線を逸らしてしまえば、こてりと首を傾げて。 )



  • No.803 by 鳴海 司  2024-09-05 15:49:40 




──っあ、悪い、何でもない。

( ベッド、テレビ、棚、そしてソファの前にはちょうど良い高さのローテーブル。何の面白味も無い無難な部屋に彼女が居るのは何だか異質で、いつも聞いている声でさえ普段より良く響くような気がする。声を掛けられればハッと我に返り、誤魔化し笑いをしてはいるがその頬が薄ら赤く染まっているのを見れば慌てて視線を逸らし。今まで女性と付き合った事が無い訳でもなければ、彼女には敢えて言う必要も無いが一応この部屋に今では元カノとなっている相手を招いた事もある。だがそんな過去より今の状況の方が、何故だか胸を締め付けられるような感覚がある気がして。しかし今はそれどころではないと頭をふるふると振ってその思考を頭の外へと追いやれば、「とりあえずお前のスマホ充電しなきゃな…。充電器、挿さるか試してみて。」と、5口の差し込み口と電源タップの付いたコンセントハブから伸びた長いコードの充電器を引っ張り上げて先を差し出し。それもこれも面倒くさがり故のアイテムなのだが。 )


  • No.804 by 御影 みき  2024-09-05 16:35:53 




うん、これ入るタイプ。だいじょぶ!


( 彼から差し出された充電器のタイプはいつも自分が使っているもので、こくんと頷けばお借りしますと一言ことわってから自身のスマホを充電開始。今はそもそも電源が落ちているのでまだ何も言わないけれど、暫く充電していればそのうち復活するだろう。みきは床にぺたんと女の子座りをしては充電器の繋がったスマホを見てこれで誰かに連絡をする手段はどうにかなった安心したように頬を弛め。だがしかし問題は─── …「 お外、…台風来ちゃったね。 」雨音はどんどんと激しさを増していくばかりで止む気配はもちろんなく、恐らくニュース通り今夜一晩はこの嵐だろう。先程も鳴った雷は今はなりを潜めているけれどまたいつ鳴りだすかも分からない状況なので、みき個人としては全く油断のならない状況で。お泊まり出来たらなぁなんて1人勝手に浮かれるのは自由だったけれど、いざ本当にこの家から出られなくなってしまった今は何だか彼への申し訳なさが勝ってしまいそれどころではない。自分は今ここにいても大丈夫なのだろうかと不安いっぱいの瞳で彼を見上げては、少しでも安心を得たいのか彼から借りた服の裾をきゅ、と無意識に指先で摘んで。 )





  • No.805 by 鳴海 司  2024-09-05 22:48:04 




相当強い台風だってテレビで散々言ってたからな…、
もう外は出ない方が……つーか出れないなこれ…。

( 完全に沈黙状態のスマホだが、充電器が無事合っていたようで安堵から頬を弛ませる彼女を確認すればとりあえずは一安心。復活さえすれば取り急ぎ彼女の親御さんに連絡を取ってもらって状況を説明して…と、頭の中で順序立てていけばじわじわと緊張するものがあるがこればかりは避けられない。しかし彼女の一言で現状に引き戻され言葉に釣られるように窓に目をやれば、外出なんて当たり前に許さないとばかりに雨風は更に酷くなる一方で。ふう、と溜息を吐けばこちらを見上げる視線に気付き、その夕陽色が怯えというよりはどこか申し訳なさげに見えて。普段であればきっと『せんせーのおうち!』と喜びを顕にしそうな展開だが、いざそういった状況に置かれると途端に不安そうな様子を見せる彼女が何だか愛しくて。「そんな顔すんなって。別に追い出したりしねーし、そもそもこんな嵐の中生徒を放っておくなんて先生として失格だろ。」と、ポンと軽く彼女の頭に手を置いて。 )


  • No.806 by 御影 みき  2024-09-05 23:58:32 



……ふぐ太郎たち、大丈夫かな…。


( 台風での停電はよくあること、もし水槽のフィルターが止まってしまったら。と考えると学校に残っている小さな友人たちのことが唯一の気がかりで。勿論こうして2人きりでひとつ屋根の下に想い人と共に居るのもとんでもない気がかりなのだけれど、それとこれとはまた種類の違う話。大きな音こそ鳴っていけれど、遠くで聴こえる雷の音にびく、とまた体を硬直させては静かに彼の方へと寄り添って不安げに窓の外を見つめて。ぽん、と頭の上に置かれた優しい手と彼の言葉にほっとわかりやすく安心したように表情を綻ばせれば「 …ごめんね、せんせー…。あの、家事とか…えっと、マッサージとか。何でもするから、何でも言ってね。 」と不可抗力とはいえ一晩お世話になる身、彼が望むことなら何でもしようとみきの生真面目な部分が見え隠れしては真剣な夕陽で彼をじっと見つめてはこくりと深く頷いて。 )



  • No.807 by 鳴海 司  2024-09-06 07:01:26 




確か学校は非常電源があったはずだから、
もし停電になってもたぶん大丈夫だと思うぞ。

( 真っ先に出る心配の言葉が準備室にいる小さな生き物たちに対してという彼女の優しさに薄く笑みが零れて。万が一の時に避難所として開放される学校にはそれなりの備えがあるからと彼女の不安を払拭できるような答えを。更に言えば彼らは元々野生の個体というのも強みで、数時間から1日くらいフィルターが止まってしまっても大した問題では無いだろう。遠くに聞こえる雷でさえ反射的に体が強張ってしまう彼女は、仮に家に帰れていたとしても今日は1人だって昼間言ってたはず…。と、そちらの意味でもこの状況は助けになっているんだなと擦り寄ってくる相手を見て眉を下げ。それにしても彼女のこういう変に律儀な部分は何なのだろう。余りにも真剣な瞳にぷっと吹き出してしまい、「ばーか。そういう変な気を遣わなくていいけど、とりあえず床じゃなくてこっち座りな。」いつまでも床に座り込んでいる彼女にぽんぽんとソファを軽く叩いて示せば、逆に自分は立ち上がって食べる物は何があったっけと確認のためキッチンへ。充電ケーブルは充分長いためソファに座ったままでも余裕で届くだろう。…しかし"何でもする"という台詞は少しばかり魅力的ではあるが、自分以外に使われるのを想像すると何だかもやりとしてしまう気がするがそれは内緒。 )


  • No.808 by 御影 みき  2024-09-06 15:19:47 




良かったぁ。台風通り過ぎたら元気か確認しに行かなくちゃ!…あと鍵もね!


( 彼の言葉にぱっと表情が和らげば安心したように息を吐き、台風が過ぎ去ったあと─── そもそも家の鍵を取りに行かなければならないので明日しかないのだけれど─── に小さな友人たちの様子を見に行こうと決意。カエルやメダカは雷が怖くないのかなぁ、なんて段々と近づいているようなゴロゴロ音にふといつも無機質な瞳をこちらに向けてはたまにひと鳴きする不思議な彼らのことを考えているうちにぽん、と叩かれたソファに瞳を向けてはそういえば確かに無意識に気を使っていたのかずっと床に座っていたことを思い出して。ぽす、とソファに座って改めて部屋を見回せば「 …えへへ。せんせーのお部屋だ。 」と漸くいつものようにへにゃりと笑顔を浮かべてぽそりと呟いて。だがしかしキッチンの方へ向かった彼の後を追うようにぺたぺたと自身もキッチンの方へと歩いてくれば「 お夕飯、みきが作ってもいい? 」とひと宿の恩に、ではないけれど折角ならば作りたいと強請るように彼の服をくい、と引っ張って。 )



  • No.809 by 鳴海 司  2024-09-06 19:39:48 




まあそれはそうだな。フィルターの確認とついでに餌もやって…──、
鍵……、たぶん台風が弱くなるのって早くても午後とかになりそうだけど大丈夫か?

( 鍵の事もあるだろうが、それよりも先に準備室にてこの嵐をいつも通りにやり過ごしている小さな生き物達の心配をするという、何とも彼女らしい優しさに薄く微笑み。明日学校へ赴いた際に確認しなければならないことを指折り数えていれば、そもそも台風が弱まらないと動けないんだよなと気付き。夕方にはならなくとも、間違いなく午前中は籠城継続中になるだろう。ソファへ移動する彼女を視線で追いかけながら、もしも午前中に帰らなければというのであれば何としてでも学校へ行く方法を、と思考を巡らせて。ほぼ入れ違いにキッチンへ向かえば、せっかく座ったというのに律儀に後を着いてきてはやはり気を遣っているのだろう一言を。引っ張られたことで反射的にそちらを見れば「え。……いやまあそれはむしろありがたいけど…、できるか?これ。」と、冷蔵庫を開けてその中を彼女に見せるように。台風に備えて買ったものといえばインスタントのものばかりで、冷蔵庫の中にはギリギリ期限内の卵やら元気控えめな野菜が申し訳程度に入っているのみ。米や調味料はあるが、むしろちゃんと使っているのか?というほどそちらは潤沢で。 )


  • No.810 by 御影 みき  2024-09-06 20:43:14 



うん、お父さんとお母さん帰ってくるの明後日だし…つばさ(弟)は来週にならなきゃ帰ってこないから午後でも平気!

( こく、と彼の言葉に頷いてはだがそれと同時に彼が拾ってくれなければ明日の午後までどうなっていたか分からなかったというもしもの世界を想像してはゾッと体温が下がり。こうして困った時に素直に手を伸ばせる相手がいる事とすくい上げてくれる相手がいるという事実に心から感謝と安堵をしては、彼にとって自分がそういう相手になれたらいいのになと恋する乙女の我儘がそれと同時にふんわりと芽を出して。しかし、午後まで籠城となればそれまでずっと彼と二人きりで居られるということ。どきどきとときめきと、それからそわそわと。そんな感情を抱えながらもやはり最後にあるのはこんな状況だけれど嬉しいという気持ちで。冷蔵庫の中身と米や調味料をちらりと確認してはふむ…と少し考え込むような仕草の後に「 うん、これだけあるなら3品くらい作れるよ! 」と満足気に頷いては三本の指を立てた手と一緒に自信ありげな笑顔を彼に向けて。その瞳はいつ彼に料理を披露する日が来ても良いように、と普段家で料理を作っているにプラスして最近始めた居酒屋バイトで店長から少しずつ料理を教わっていた甲斐があったと好きな人の胃袋を掴んじゃおう大作戦その2を決行する気満々で。 )




  • No.811 by 鳴海 司  2024-09-06 23:01:34 




そっか、じゃあ明日は様子見て学校に……、ってあぁそうだ。
スマホ復活したら親御さんに電話してくれるか?俺が直接話すから。

( 彼女の返答に頷けば、何より忘れてはいけないことを危うく伝え忘れそうだったと思い出して。非常事態とはいえ教師の、しかも男の家に外泊するとなっては、いくら旅行中で現状を知る機会が無いとはいえさすがに黙っているわけにはいかない。自分の口から直接経緯を話して彼女の両親に誠意を見せなければと、彼女がふわふわと嬉しさを感じていることなどつゆ知らずまるで結婚の挨拶にでも臨むかのように心の内で変な緊張感から拳を握り締めて。彼女が冷蔵庫の中身とにらめっこをしていたのはほんの僅かな時間で。自信に満ちた笑顔とその指が指し示す品数にぱちくりと目を丸くさせては「まじで?…え、これでそんなに作れんの?」と、申し訳程度の食材と自信満々な彼女を交互に見比べて。もちろんインスタントに頼らなくていい可能性があればそちらの方がありがたく、更に言えばスポ大の日に食べた弁当以来の彼女の手作りにわくわくとしてしまうのも事実で。 )


  • No.812 by 御影 みき  2024-09-07 00:42:40 



、…ふふ、はぁい。
みき、せんせーのそういうとこだいすき。


( ぱち、と驚いたように瞳を丸くした後にまたそれはゆるゆると愛おしそうに細められてはそれを快諾して更には素直に思ったことを吐露しながらぎゅっときつく握られた彼の拳を両手で優しく包んで。緊急事態だしそもそも自分が鍵を忘れたことが原因なのでわざわざ電話をしなければ両親にバレることもないし更には彼が直接電話をする必要は無いのに、彼はどこまでも〝良い大人、良い教師〟であり自分たち生徒のことを大切に思ってくれているというのが真っ直ぐに伝わってきてみきは彼のそんなところにまた恋に落ちてしまい。綺麗なダークブラウンの瞳をまん丸にして(とても可愛くてこの顔もみきは大好き)、此方と食材たちを交互に見つめる彼にくすくすと笑ってしまえば「 せんせーのお嫁さんになるために花嫁修業中ですから! 」と自慢げに胸を張って自身がこうして料理の腕を磨いている理由をさらり。お米や調味料が少なければ選択肢も狭まってしまっただろうけれどそこは幸い問題がなく、彼もたまに自炊とかするのかなと想像してはそれはそれでとても目の保養なのでいつか見れたらいいなぁなんて期待に胸を膨らませつつ。 )



  • No.813 by 鳴海 司  2024-09-07 08:10:01 




はいはいどーも。
大人として…っていうか、子供を預かる事になる身としてはそういう所ちゃんとしとかないと。親御さんに余計な心配かけるだろ。

( ふわりと包まれた拳はその温もりでじんわりと弛み、聞き馴染んだ台詞のおかげも相まって緊張はほろほろと解けていき。仮に自分も彼女と同い年ならば、バレる可能性の少ない無断外泊という状況はとてもワクワクするもので浮ついていただろう。大人に、ましてや教師になった今、教え子のことはもちろんその家族のことも考えるのは当たり前だと真っ直ぐ答えて。…しかしもしも電話越しに彼女の両親から少しでも不安そうなものを感じれば、彼女にはここに居てもらうにしても自分は近くのビジネスホテルなりで一晩を過ごす事もやぶさかではなく。ふふんと胸を張る彼女が可笑しくて笑みを零せば、「はは、それは頼もしいな。…んー、じゃあお言葉に甘えて、晩飯は御影シェフにお任せします。」ぺこりと頭を下げて彼女の厚意を受け入れて。インスタントや惣菜に飽き、尚且つ気分が乗らないと滅多に自炊しない人間としては、やはり温かい手料理はとてつもなく魅力的で。 )


  • No.814 by 御影 みき  2024-09-07 09:29:41 



………はやく、連絡しなくてもいいようになりたいなぁ。


( 子どもを預かる身、という言葉に少し、ほんの少しだけ瞳が翳っては彼に聞こえるか聞こえないか程度の小さな呟きをこぼして。きっと彼とおんなじように大人でだったらわざわざ親にこんな連絡をする必要はないんだろうなの彼の真っ直ぐで真摯な気持ちがどこか胸を貫くように痛くて。スマホを見ればもう画面は復活しておりこうして充電したままならば電話もできるだろうと、彼の視線から逃げるように手を離してはスマホを手に取り早速親に電話を。少しのコール音の後無事に出てくれた母に学校に鍵を忘れてしまったこと、学校の先生のお家に避難をしていることを順番に説明していけば「 せんせーが直接お話したいって言ってたから、変わるね。 」と彼に通話中の画面が表示されたスマホを手渡して。彼から晩ご飯のシェフに直々に任命されればにこ!と満面の笑顔を浮かべてそれを拝命し。いつもおうちでごはんを作る時はエプロンをつけているけれど、男の人のお家にエプロンって無さそうだな…と勝手なイメージを抱えつつも「 じゃあもう作っちゃうから、せんせーはソファで待っててね。…あ、それとね、せんせーのおうちエプロンある?せんせーの服汚れたら困るからもしあったら貸してほしいな。 」とそんなに油が飛び跳ねたりする料理をする予定では無いもののダメ元で聞いてみて。 )




  • No.815 by 鳴海 司  2024-09-07 12:41:48 




いやお前が卒業したとしても元生徒ってことには変わりないし、何かあれば俺はちゃんと親御さんには連絡するつもりだけど。

( 少し寂しげにも聞こえる呟きが小さく聞こえては、彼女がこの先大人になってもこういう時はご家族に連絡を入れるのが当たり前だろうと。…自然と出た台詞だが、それはつまり彼女が学校を卒業した後もこうして隣にいる未来を無意識に描いていることに本人はまだ気付いておらず。彼女が耳に当てている際に微かに聞こえる女性の声は担任でもない自分が聞く機会なんて今まで無かったわけで。再び変な緊張感が顔を出すも、自分が彼女親の立場なら非常事態とはいえやはり心配になるだろう。正直電話の向こうが父親でないことに少しだけ安心しつつ、差し出された電話を受け取って。「…あ、すみません。お電話代わりました鳴海と申します。みきさんからも説明があったと思うんですが──…、」出来るだけ分かりやすく繰り返しに近い経緯を説明しては、何よりも安心してもらおうと自分が別の場所に移動しての寝泊まりを考えている旨も伝えて。さっそく調理を始めようとする彼女に投げかけられた質問に「あー確かどっかにあr……いやごめん嘘無い。絶対無い。別に俺の服くらい汚れてもいいから気にすんな。」ふと思い出したエプロンの存在は元カノが置いていったもの。未練云々などでは決してなく、どうでも良いからこそすっかり忘れてそのままにしていたのだ。いくら自分が無頓着とはいえ、それを出されてはさすがに彼女もいい気がしないのは容易に想像がつく。首をぶんぶんと横に振りながら、言われた通りソファへと戻って。 )


  • No.816 by 御影 みき  2024-09-07 13:44:24 



『 あら!あらあらあら!貴方が鳴海先生!みきからいつもお話は伺っております~、みきの母です。もうごめんなさいね~、本当にご迷惑をおかけしますけれど、もし先生さえよろしければ今日一晩は一緒にいてあげてください。…ホラ、あの子雷が嫌いでしょう?私達も雷雨の中あの子をひとり留守番にさせるのが気がかりで…きっと鳴海先生と一緒なら大丈夫でしょうから。 』


( 電話口の母は実にからりと明るく、恐らく普段から家でみきから彼の話を聞いているのであろう彼の名前を聞いた途端にぱっと声色が華やぎ。彼の緊張とは裏腹に母は実にのんびりとマイペースで、むしろこの雨や雷の中1人で居させるより好きな人のところにいた方が安心だろうと言った口ぶり。母の向こうでは父親らしき声が『みきか!パパだぞ、大丈夫か?雷怖くないかー?』と騒いでいるのだけれども母親はそれを一切無視してほのぼの話を続けて。だが決してこの宿泊許可も何も考えていない訳ではなく、こんなにも正直に自分たちに全てを包み隠さず連絡をくれた彼への安心と信頼から来るもの。一方のみきは彼からの〝みきさん〟呼びや自然と卒業後も自分が彼と一緒にいる未来を思い描いてくれている彼に1人でどきどきと胸を高鳴らせておりそれどころではないのだけれど。なぜだか一瞬肯定しかけたのに直ぐにわざとらしい程に首をブンブンと横に振りながらエプロンが無いことを伝えてきた彼に不思議そうに首を傾げては「 ???それならいいんだけど…。 」と妙に腑に落ちないような声で答えながらもキッチンに向き直り早速食事の準備に取り掛かり。まずお米を2合ほど研いで炊飯器にセット、それから野菜を切ったり卵を茹でたりと手際よく花歌を歌いながら料理を進めていき。暫くすればふわりとカレーの香りが室内に漂い、小皿を持ったみきがぺたぺた彼の元へ歩み寄ってくれば「 せんせー、カレーの辛さどう?ちょっと辛めにしてみたの。 」とどうやら彼の分は辛さを変えてみたらしく味見をして欲しいのだと味見程度にカレーがよそってある小皿を差し出して。 )


  • No.817 by 鳴海 司  2024-09-07 21:49:27 




え、あ…まあその……お母様がそう仰ってくださるんでしたら…、えっと、じゃあ…お言葉に甘えさせて頂きます…。

( さすが御影母といったところで、娘同様にふんわりとした雰囲気はあるもののしっかりとした芯のある勢いも持ち合わせており。口ぶりからしてきっと彼女は家でその気持ちを隠す事なく話しているのだろうし、母親もそれをネガティブに受け止めているわけではないのだろう。後ろの方で聞こえる父親らしき声にどきりとするも、その内容は心から娘を心配するもので。…雷に対しては大丈夫だとしても、結果として男の家に泊まる事になっているのだがそちらの方は果たして大丈夫なのだろうかという気もするが。無事(?)許可を貰えたことに安堵して話をしている横で、別の事でどきどきと落ち着かない彼女には気付かないままで。少し…いやかなり怪しかったかもしれないが、彼女がキッチンに向き直るのを確認すればホッと一息。忘れていたとはいえまさか彼女相手に肝を冷やすことになるとは思わなかったようで、今度改めて部屋の掃除でもする時に要らないものは処分しようとひっそり決意して。──何となく手持ち無沙汰でテレビを付けて台風情報を流しているニュースをぼーっと見ていれば、鼻腔を擽るのはご飯の匂いとしては王道といってもいいカレーの香り。ふとキッチンの方へ視線を向ければちょうど彼女が味見を求めてきて。「ん…、美味っ!俺の好みの辛さだコレ。」一口食べればすぐに瞳が輝くほど好みの味に料理されたそれは、味見をした事で空腹を実感させてくるほど美味しくて。うちにカレー粉なんてあったっけ?という疑問は一瞬にして吹き飛んで。 )


  • No.818 by 御影 みき  2024-09-07 22:53:29 



『 それじゃあね、すみませんけれどお世話になります~。…あ。それとね、あの子寝惚けるとお布団に潜り込んできますけれど一線超えなければ母親としては構いませんから~。うふふ、では失礼します。 』


( ころころとみきとよく似た鈴が転がるような笑い声は最後に爆弾を落としてそのまま通話は一方的に終了。どうやらこの短い通話とみきから普段聞いている話からすっかり彼への信頼度は高くなったようで、普段弟の布団に潜り込んでいるみきのことはそのまま放っておいても構わないとの発言は本心からだろう。母親としてはこんなに真摯な人を好きになるなんてウチの子は見る目があるわ、と言った気持ちなので。みきは電話が終わったらしい様子に「 ?お母さんなんて? 」と恐らく悪い返事は貰っていないのだろうとは分かっているので実にマイペースな無垢な瞳で問いかけて。どうやら慣れない辛味のある味付けは成功したようで、瞳を輝かせた彼の様子に良かった!と笑顔を浮かべては「 じゃあ今日のメインはカレーね。あと15分くらいで出来るからもうちょっと待ってて? 」と本日のメインが無事に決定。またパタパタとキッチンに戻っていけば、先程同様に花歌を歌いながら料理を再開。冷蔵庫にあったしょんぼりしたキャベツ等の野菜も混ぜたポテトサラダと、それからお酒もあったからお酒のアテになるようにゆで卵にねぎ塩だれをかけたものを作っていけば本日の夕食は完成。「 せんせー、ごはんできたよ。 」とキッチンから声をかけてはなんか今の新婚さんみたい……!とみきの心はそわそわ騒いで。 )



  • No.819 by 鳴海 司  2024-09-07 23:53:46 




………え゛ッ!?
いやあの、ちょ…お母さ──!

( 最後に聞こえた物騒な台詞に思考は固まりしばしのローディングタイム。やっと声を出せたと思ったところでどうやら電話の相手は満足したのかあっさりと通話は終了されて。静かになった電話をゆっくりとした動作で彼女に差し出しながら「…あー……まあ、許可は貰えたから……。」と、"一線を超えなければ"なんて爆弾発言を言われたとはさすがに伝えられないためそれ以上は口を閉ざし。…といっても、そもそもベッドは元から彼女に譲るつもりだったし自分はソファで寝るようにしようと思っていたので、間違っても同じ布団に入る心配は無いはずだと自分の中で何度も頷いて。この1品だけでも充分なのに、笑顔で再びキッチンへと戻っていく彼女に再び目を丸くして。これだけでいいぞと言う暇も無いほどに手際良く調理を終えたようで、完成の声を掛けられれば自分もキッチンへ向かい。「何か…逆に悪いな、こんなに作ってくれて。皿とか出すよ。」と、美味しそうに並ぶ料理を見て感心と少しの申し訳なさが湧き上がりつつも、不揃いの取り皿やスプーン、あとは彼女用に割り箸を。出来上がった料理もリビングの方へと持っていけばローテーブルの上に諸々置いて。 )


  • No.820 by 御影 みき  2024-09-08 06:41:40 



???
そっか…。

( 許可は貰えた、との妙に歯切れの悪い彼の言葉や表情に不思議そうにこてりと首を傾げてはそのまま素直にスマホを受け取り。なんだか最後びっくりしていたような気もするけれど、お母さん何を話してたんだろうなと気になる話の内容はきっと彼も知らせてくれないだろうから明後日母に聞くとして。自身の声に連れられてキッチンに現れた彼の好意を「ほんと?今ちょうどお皿何使っていいか聞きたかったの。ありがとう。」とふわふわ嬉しそうに受け取れば2人で分担して料理をローテーブルへ運んでいき無事に調理終了。「 本日のご飯はカレーとお野菜のポテトサラダとゆで卵のネギ塩和えでーす。 」と1つずつ指さしながら説明していけば、ふと思い出したように冷蔵庫にパタパタ向かいそのまま中からお酒を取り出しては「 これに合うかなって作ったんだけど… 」と居酒屋バイト経験中らしき気遣いを発揮しつつ首を傾げて。 )



  • No.821 by 鳴海 司  2024-09-08 09:46:03 




何かこんなん言うのも変だけどさ、
うちこんなに食材あったんだな…。

( 会話の内容について深く追求されなくて一安心はしたが、さすがに来る明後日の彼女と母親の会話内容までは予想できないため知らないままなのがある意味救いになるだろう。自分の部屋に手料理がこうして並ぶのを見るのはいつぶりかもう忘れたが、やはり温かい料理というのは良いものだなとすでに目と鼻で感じており。それにしても冷蔵庫の中はお世辞にも潤沢とは言えないはずだったのだが、ここまで様々な食材が使われているのを見れば変に感心してしまい。配膳を終えた後に再び冷蔵庫に向かう背中に疑問符を浮かべていれば、戻ってきた彼女の手にはキンキンに冷えた缶ビール。休みだし台風で家出れないし…と前もって買っておいたのだが、こんな状況では飲めないなとそのままにしていたもの。バイトで培われた絶妙な気遣いと、おつまみとしても優秀なラインナップの誘惑は強く「……はー…居酒屋とかならまだしも、生徒とマンツーマンなのに飲むのはなぁ……、──せっかくだし貰うけど。わざわざありがとな。」と一応建前を口にはしたもののその決意はあっさりと揺らいだようで、にっと悪戯っぽい笑いを零せばその気遣いを甘んじて受け入れて。 )


  • No.822 by 御影 みき  2024-09-08 10:54:05 



……えへ。
実はね、今日おうちで1人だから帰り道にあるスーパーで晩御飯のお買い物も済ませてたの。だからせんせーのおうちの食材だけじゃなかったんだぁ。

( 彼の言葉に悪戯っぽく笑えば、決して彼の家の食材だけで完成できた夕飯では無いことをこそこそカミングアウトして。無論、全て買い物した食材を使った訳ではなく彼の家にあったもうすぐ食べられなくなりそうなしょんぼりお野菜たちを先に使わせていただいたのだけれど、少女漫画でよくある冷蔵庫の中のもの達でサッと夕飯を作る!という展開をやるには少々冷蔵庫の中が心許なかった為持ち込み食材を使った次第で。本当はバレずに遂行するつもりだったのだけれど、格好つかないなぁと眉を下げて笑ってしまえば缶ビールとグラスを片手にローテーブルの側へと戻ってきて。「 いーえ。せんせーのおうちだもん、お仕事終わったあとは好きなもの飲んで? 」と彼にグラスを手渡してはみきついであげる!と彼に気を遣うというよりはにこにこ楽しそうに新婚さん気分を堪能しており、頭から台風のことがすっかり抜けているため外ではじりじりと雷が近付いていることにも気が付かずに。 )




  • No.823 by 鳴海 司  2024-09-08 11:35:52 




あー、なるほどな。
……ってじゃあそれ元々お前の家の物じゃん。

( 正直彼女の言葉には簡単に納得してしまうほど、自分の家の冷蔵庫にはそれほどの信頼が無かったわけで。なるほどそれならこのラインナップも頷けるといったところで、それはつまり彼女のお金で買った本来は御影家に行くはずだった食材たち。ぱちりと目を見開いては、食べた後にでも代金を支払おうと。自分1人ならばわざわざ缶ビールをグラスに注ぎ直して飲むことはしないので、彼女の心の内などもちろん知る由なく少し戸惑いながらも受け取って。「バイトのおかげか何か小慣れてんなー。じゃ、お願いしまーす。」と、甲斐甲斐しい奥さんのような振る舞いの彼女に優しく微笑みかけてはありがたく注いでもらおうと。 )


[PR]リアルタイムでチャットするなら老舗で安心チャットのチャベリ!
ニックネーム: 又は匿名を選択:

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字 下げ
利用規約 掲示板マナー
※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※必ず利用規約を熟読し、同意した上でご投稿ください
※顔文字など、全角の漢字・ひらがな・カタカナ含まない文章は投稿できません。
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください

[お勧め]初心者さん向けトピック  [ヒント]友達の作り方  [募集]セイチャットを広めよう

他のトピックを探す:1対1のなりきりチャット







トピック検索


【 トピックの作成はこちらから 】

カテゴリ


トピック名


ニックネーム

(ニックネームはリストから選択もできます: )

トピック本文

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字

※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください
利用規約   掲示板マナー





管理人室


キーワードでトピックを探す
初心者 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 部活 / 音楽 / 恋愛 / 小説 / しりとり / 旧セイチャット・旧セイクラブ

「これらのキーワードで検索した結果に、自分が新しく作ったトピックを表示したい」というご要望がありましたら、管理人まで、自分のトピック名と表示させたいキーワード名をご連絡ください。

最近見たトピック