女子生徒 2024-04-30 23:32:52 |
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あはは、広場の方では言ってる人いるかも。
、……きれい。
( まだ胸のドキドキは収まらないけれど、ぱっと夜空に咲いては散っていく美しい火の粉たちに魅入られるように夜空を見つめればふと隣の彼にそっと視線を移して小さく呟き。いつだったか、準備室で彼に直接告げたみきがだいすきな彼の瞳は花火に照らされてきらきらぴかぴかと輝くようで、花火よりもずっと美しく見える其れに吸い込まれるように少しだけ近づ ─── こうとしたところで、花火のぱらぱらと散っていく音に我に返り。なにやってんだろ、と自分に呆れてしまいながらもまた視線を花火のほうへと戻しては「 あ、すごいすごい。ハート型の花火だ! 」と夜空に咲く大きなハートの花火に意識は一瞬で持っていかれてしまい。 )
花火で形作るのってどうやるんだろうな──…お、
今度は星型。
( きゃっきゃとハートの花火に喜ぶ彼女を素直に可愛らしいと思いながら、その他にも様々な色や形で打ち上がる花火に自分の想像なんかでは遠く及ばない職人の技に感嘆の意を示して。───と、気付かない振りをしたが先程の彼女の小さな呟きは実のところしっかりと耳に届いていて。自分なんかよりも、柔らかくて暖かみのある彼女の夕陽色の瞳。花火の光を映し、キラキラと輝いて綺麗なのは遥かに彼女の方だと思うも軽々しく口には出せずに。花火というものはただでさえロマンチックの代名詞に使われがちなのに、そこにハートの形なんて周りの恋人同士が盛り上がらないわけがなく。そんな中に教師と生徒の組み合わせは普通ならば異質なものだろうが、離すタイミングを失った結果繋がれたままの手のおかげか上手く紛れ込んでいるようにも思えて。 )
たしかに…。筒の形を変えるのかなぁ。
あ!……ふふ、なんだろう今の。うさぎ?
( 次々に夜空を照らす花火たち。変わり種の動物やハート、星などの形の花火は上下逆さまになればなんの形か認識するのも難しくなり、みきはくすくすと笑いながら打ち上がった花火はなんの形かを真剣に見上げていて。すっかり花火に染まった思考からは繋がれた手のことはすっぽりと抜けており、周りにいるカップルたちに自分たちが浮いているどころかしっかりと馴染んでしまっていることには当然のように気が付かず。「 ね、せんせー。一緒に花火見れて良かったね。また来年も見ようね。 」とふと彼の方を向けばにこにこきらきらと表情から嬉しさと幸せが滲み出ているような笑顔を浮かべれば、教師と生徒という間柄指切りとしてちゃんとした約束は彼を追い詰めてしまうのでしないけれどゆるい口約束を投げ掛けて。 )
え?どこがうさぎ……あ、逆さまかアレ。
( まるでクイズをやっているかのように楽しく笑ったりもしながら花火を満喫していれば時間はあっという間に過ぎ去り、そろそろフィナーレといったところだろうか。最後の盛り上がりというように大小様々な花火が連続して打ち上がっているのに見入っているとふいに声を掛けられ、そちらを見れば柔らかないつもの笑顔…ではなく、今にも感情が溢れてしまいそうなほどきらきらとした表情の彼女が。「まさかお前と一緒に見ることになるとは思わなかったよ。来年かー…そしたらまた見回り要員にならなきゃだな。」数年ぶりの花火をこうして隣で見る相手が彼女なのは偶然か必然か。しかし楽しかったと思う気持ちは嘘ではないので、来年もどうせ避けられないだろう仕事もこんなご褒美があるならばさほど嫌とも思わなくなって。 )
んふふ、来年も一緒に見回りがんばろ。
( 決して嫌とは言わない彼の優しさに思わずまた心がぽかぽかと暖かくなれば、繋いだまんまの手に柔く力を込めて彼の瞳を真っ直ぐに見つめ。願わくばその先も、が本来の願いなのだけれどそれを口にするには野暮だというもので、みきは木々も立ち並んでいるし周りはカップルだらけだしと心の中で言い訳を並べては一度だけこてりと彼の肩に頭を預けて悪戯っぽく笑い。「 ─── 終わっちゃうね、花火。 」とフィナーレと言わんばかりに今迄とは比べ物にならない大きな花火たちが空に咲き誇るのを見つめながら小さく呟いて。花火が終わってしまえば夏祭りももう店仕舞い、みきも帰らなければならないだろう。帰りたくないなぁ、と言葉の節々に滲んでいるのを裏付けるように、無意識にりんご飴と同じ色の唇をつん、と突き出して。 )
まあ間違い無く駆り出されるだろうし…
来年も見回り助手頼むわ。
( 異動でも無い限りはこの見回り業務から逃れることはできないだろうと溜息吐けば、にやりとした笑みを携えて来年の彼女をしれっと予約。…もちろん友達とお祭りを楽しむのであればそちらを優先してほしいので無理にとは言わないが。肩にかかる頭の重みに心地良さを感じ、押し退けることは簡単なのだがそれをしないのは周りの雰囲気に飲まれているのが少しあるかもしれない。辺りを照らす明かりは花火が咲くその瞬間のみで、いつもより警戒心が低い気がするのもそのせいだろう。残念ながらどれだけ拗ねても願っても終わりは等しくやってくるもので、最後を締め括るのにふさわしい尺玉が打ち上がれば夜空一杯を覆うような大きい花が開いて。暗くなって一瞬の静寂の後、周りからぱちぱちと拍手があがれば釣られるように手を叩き。「凄かったな最後──…ははっ、そんな拗ねた顔すんなって。帰りたくない気持ちも分かるけどさ。」隣の彼女に目をやれば突き出された可愛らしい唇につい笑いが零れては、学生の頃に感じる夏祭りの楽しさは異常だよなと頷いて。 )
!……うん!任せて!
( 自分から勝手に未来を約束するのはいつもの事だけれど、彼からこうして改めて頼まれてしまえばもっと胸が高鳴って。また来年も一緒にお祭りに来られるかも、とじんわりと湧いた実感にぱぁあ、と表情を輝かせては喜んで見回り助手の役を受け入れて頷き。彼の肩に乗せた頭は決して離されることがなくて、みきは思わず頬を弛めてしまえばそのままもうすぐに終わるだろう大輪の花たちを眺めて。最後の花が大きく空に咲いた後にはシン、と痛いほどに静まり返ったあとに夜空を様々な花で彩った花火師たちへの拍手が周りから聞こえてくればみきも同じようにぱちぱちと拍手を送り、どうやら無意識に顔に出ていたらしい帰りたくないの気持ちを指摘されてしまい「 だってお祭り終わったらせんせーともばいばいだし…。 」と楽しいお祭りが終わるのももちろん寂しいけれどそれ以上に彼とのお祭りデートが終わるのが寂しいのだともそもそ答えて。なんだか最近いつも彼と別れる時にわがままを言ってしまっている気がして、このままだと面倒くさいと思われてしまうのではという危機感もあるのだけれどこればっかりはどうしようもない。好きな人とはずっと一緒に居たいと思ってしまうのが厄介な恋心で。 )
まあ…それはそうだけど…。
せめて帰る前くらいは友達と合流しとけよ、
俺はこれから他の先生と合流だから。
( 来年の事を言えば鬼が笑うというが、自分の周りでは鬼では無く未来の事を話せば必ずと言っていいほど笑顔を見せるのは彼女で。確約は取れないにしても花火に負けず劣らず輝く顔を目にすれば来年の夏、またこうして隣に並んで夜空を見上げる姿が自然と脳裏に浮かんでは薄く微笑み。最近の自分が彼女に殊更甘くなってしまっている自覚はあり、準備室以外でもこうして彼女と過ごす時間が増え始めているのがその証拠だろう。その度にぽつりと我儘を零す彼女はどこか申し訳なさそうに見える時もあるが、こちらとしては可愛らしいなくらいにしか思っていないのが実のところで。とはいえ今日は他の先生方と合流せずに帰ってはさすがに怒られるし、彼女だって夏祭りを共にした相手はほぼ自分。別行動になったとはいえ元は友達と来ていたはずだし、そろそろそちらも合流させておいた方がいいのではと一言添えて。 )
……んー。
( 眉をぎゅ、と寄せていやいやながらも返事をしては、花火を見終わってそのまま手を繋いで一緒に帰路につく周りのカップルたちがひどく羨ましく見えてしまいみきはそんなもやもやした思考を振り払うようにぶんぶんと首を振って、それから自分が離れがたくなってしまう理由の一つである先程からずうっと繋いでいた手をするりと離して。さっきまで手にあった温もりが無くなった途端になんだかすごく寂しくなったような気がする片手には気が付かないふりをして、こんな我儘じゃ子どもだって思われちゃう、と自分の甘えたな心に喝を入れては「 あきちゃんにメッセージ送っとく! 」とぐだぐだと彼から離れられなくなる前に先程気を使ってくれた友人へと合流の旨のメッセージを送れば流石現代っ子で直ぐに了解の意のスタンプが。これで今日は本当に彼と別れなければならない実感がふつふつと湧いてくればぎゅ、と痛くなった胸を無視して「 鳥居のとこで待ち合わせだって! 」とちゃんと合流を取り付けられた報告をして、平気な顔でへらりと笑って見せて。 )
お、偉い偉い。
( 誰が見ても分かりやすく渋々、といった表情ながらきちんと行動に移した彼女に笑いかけて。何だかんだで繋いだままだった手もついに離れ、先程まで感じていた温もりの代わりに夏の夜の空気が手の平に触れては体感よりひんやりと感じる気がする。すぐさまスマホを取り出した彼女を見守っていれば、向こうも彼女の連絡を待っていたのかどうやら返事はすぐにきたようで。「早っ。…じゃあ鳥居まで戻るかー。」と、今時ならではのレスポンスの早さにそのままの一言が飛び出すも、花火を見終わって帰りの方向へと足を向ける人混みの中彼女だけに行かせるのは色んな意味で心配なので。元より彼女が友達と合流するまで見届けようとは思っていたので、一緒に行くぞと視線で促して。 )
、鳥居まで行ってくれるの?
( てっきりここでお別れだとばかり思っていたため、どうや鳥居まで一緒に向かってくれるらしい彼にぱち!と大きく瞳を丸くして。嬉しい、まだ一緒に居られるんだ。とぽやぽやご機嫌に頬を弛めては人混みの流れに紛れてまた彼も2人で鳥居の方角へと歩を進めていき。それならまだ手を離さなければよかった、なんて早々に後悔の念に駆られてしまうけれどずうっと手を繋いでいたらもっと離れがたくなってしまうのでそれはそれで英断だったのもまた事実。やはり花火終わりということもあり殆どの人達が駅の方へ向かう為人混みの中でも彼からはぐれないように手は繋げないながらもいつものように彼の服の裾を掴もうとするも、さすがにこの人混みの中で掴んでいたら服が伸びてしまいそうなのでそれはちょっぴり自重して。「 デート延長みたいでうれしい。 」と人混みに紛れてしまうような声、だがしかし彼に聞こえるように嬉しそうににこにこ呟けば、そのまま機嫌良く彼の隣を歩いて。 )
…これだけ人が多いのに、ここまで付き合ってくれた生徒を1人で帰らせるほどの面倒くさがりはさすがに極めてねーよ。
( つい先程まで花火に向けてキラキラと輝いていた夕陽色の瞳は、意外とでもいうようにまん丸くなってこちらに向けられており。眉を下げてはお返しに乾いた笑いを彼女に向けた後人の流れる方へ視線を戻せば足を進めて。ガヤガヤと色んな声が周りに蔓延る中、彼女の嬉しそうな呟きが耳に届けばその素直な気持ちに頬を緩ませ。「帰るまでが遠足…じゃなくてデートだからな───…ん、はぐれるぞ。」冗談めいてへらりと笑いを零してはちらりと彼女に視線を向け、服の裾を掴んどけといわんばかりに腕を上げて。ただでさえ歩き難いであろう格好をしているのにこの人混みの中では尚更流れに飲まれやすいだろう。…もしも変な輩が近付いてきても牽制くらいにはなるだろうという考えもあるがそれは口にしなくてもいいことなので。 )
!
……そっか、ふふ。うん。デートだもんね。
( 彼の言葉にぱちぱちと瞬きをした後に、そっと彼の服の裾を掴んではじんわりとその言葉が胸の中に暖かく溶けていくのと同じように表情を綻ばせて。お友達ときゃいきゃいはしゃぎながらまわるお祭りもすごく楽しいけれど、彼とこうして2人っきりでお祭りデートをするというのは別格に幸せで。優しいなぁ、好きだなぁ、と今日だけでも何回更新されたか分からない彼への恋心を加速させながらも待ち合わせ場所にはあっという間に着いてしまい。もう既に友人たちは鳥居の下で待っており、さすがに友人たちの前では(いくら自分が彼に恋をしていると周囲にバレていようとも)彼の服の裾を掴んでいたらまずいかもという自覚はあるのかするりと掴んでいた手を離してはそのままブンブンと友人たちに手を振って。「 おまたせ!…あ、山田くんたちも来てたの? 」といつの間にか数人増えているクラスメイトたちにころころと笑いかけては、友人も『 あれ、鳴海先生もいるじゃん 』『 ☆先生会えなかったんだけど!来てないの? 』『 みき祭り来てまでパシリしてんの?笑 』『 先生おなかすいたぁ焼きそば奢って! 』ともう慣れたものなのか特に2人で現れたことには言及されずに彼へやいのやいの思い思い言葉をなげかけて )
お前らいっぺんに喋るなって、
何言ってるか分かんねーよ。
( 彼女がこれをデートと呼ぶのであれば別にそれを咎める事はしないし、そういった関係になれないならばせめて気分だけ味わうというのであればむしろ肯定してもいいだろう。ましてやその単語をオウム返ししただけでこれほどまでに喜んでくれるのであれば悪い気もしなくて。鳥居の下でおーいとこちらに手を振る生徒たちはそれぞれ夏祭り仕様の装い。そんな光景に青春を感じたのも束の間、待ち合わせの人物と共に現れた自分に対して聖徳太子でも聞き取るのが難しいのではと思うほど口々に絡まれて。「☆先生なら早々に連れてかれたからどこに居るか俺も知らない。残念だけど今日は小銭くらいしか持ってきてないからお前らに奢れるほど持ち合わせてねーんだよなぁ。」と、何とか聞き取れた事に対しては律儀に返事を。ちらりと視線を向けた先にいる別グループとして来ていた山田たち男子グループは、どうやらその恋心を知っている応援隊のようで。「 山田ぁ、良かったな。 」「 御影めっちゃ浴衣いいじゃん。 」と背中を押された山田本人も少し顔を赤らめて彼女の装いに見惚れているように見えて。 )
『 えっ小銭しかないの、逆に俺ら焼きそば買ってあげよっか 』『 てかみき、突然用事出来たとか言ってたけど大丈夫だった、─── むぐぐ。 』
わー!あはは、浴衣可愛いでしょ!自分でもお気に入りなの!
( うっかり彼へついた嘘が女友達にバラされそうになってしまえば(もうバレているのかもしれないけれど)、慌ててその子の口を覆いながら浴衣に対しての賛辞ににこにこ答えて。好きな人の好きな色なんだよ、と言う言葉はなんとか胸の奥にしまい込んで、さっきの嘘バレてないかな…とこっそり彼の方へと視線を向けつつもなんやかんやで友人たちとは楽しそうに会話しており。『 てか先生居るってことは生徒指導もいるじゃん 』『 まだ21時なのに帰れとか言われるやつだこれ 』『 でも駅混んでるよね、ゲーセンとかでちょっと暇潰す? 』と見回りの教師がいるのならばいつまでも神社にはいられないだろうとわいわい作戦会議を始めて。 )
まあ俺は遊びに来たわけじゃないし……って、可哀想な目で見んな施そうとすんな。
( 小銭しか持っていないのは買っても飲み物くらい(彼女のりんご飴は別)とのことで、何故か生徒の方から気を遣われれば遠慮の意を述べて。そうしてわちゃわちゃと絡まれれば彼女と友達のやり取りなどさすがに耳には届かず、自分の知らないところで彼女の小さな嘘はつき通すことに成功したらしい。突如として口を塞がれた友達は疑問符を浮かべているようにも見えるが。見回りの目を掻い潜ってまだまだ遊びたい様子の生徒たちだが、その作戦会議は今まさに見回り教師の前で行われているわけで。「お前ら忘れてるかもだけど俺も一応見回ってんだからな?…ったく、まだじゃなくてもう21時だし充分遊んだろ。さっさと帰れよー。」良く言えばフランクな関係、悪く言えばナメられてるといっても過言ではない生徒たちの無警戒さに溜息を吐きながら、いかにも先生らしい台詞を口にして。自分も彼らと同じくらいの時は夜でも遊びたい気持ちはあったし、それが分かるからこそ教師となった今では注意することにも意義を感じており。…とはいえやはり性格上、生徒指導には向いていないなと改めて認識もするわけだが。 )
『 はぁーい。 』『 じゃ大人しく帰るかぁ~…。 』『 かいさーん。 』『 御影、俺送ってこうか? 』『 お、抜け駆け山田だ。 』
ありがとー!でもななちゃんの方がおうち遠くなかったっけ、1人で平気?山田くん送ってくれるって!
( 教師然とした彼の言葉に渋々といったように生徒たちも帰る雰囲気になりつつあれば、それと同時に夏祭りを一緒に回れなかった男子たちがそれぞれ好いた女子たちにこっそりと声をかけるという青春のワンシーンも存在したりはたまたあっさりと破れたりと様々。みきの気遣いは完全に間違った方向へと走ってしまっているのだけれどそれは本人の気付かぬところで。生徒たちがわらわらと束になってそれぞれの家の方角へと足を向ければ『 じゃー先生また補習で! 』『 夏休み明けねー! 』『 ばいばーい! 』と彼の方へと声をかけて。「 せんせ、ばいばい!お仕事頑張ってね、デート楽しかった。 」とわざわざ彼の元へと歩み寄って挨拶をすれば後半部分はこっそりと彼にだけ聴こえる声量で囁き、ばいばいと小さく手を振って集団へとまた戻っていき。 )
はいはい、気をつけてな。
お前らまっすぐ帰れよー!
( 傍から見ていても分かる山田の好意的なアタックは華麗に…というより本気で気付いていない様子の彼女にスルーされ、逆に声を掛けられたななちゃんという子の方が戸惑っているようにすら見える。自分に向けられた好意には鉄壁の鈍感を誇る彼女に(自分も人の事は言えないのだが)、果敢に挑んでは負け続けている山田に少し憐れみを覚えそうだ。そんな男子と教師の心持ちをまったく知らない彼女が歩み寄ってきた際に掛けられた言葉で更に山田への罪悪感に似た気持ちが少しだけ募るも、「こっちこそ良いもん見れたしお互い様だな。お前も気をつけて帰れよ?」と秘密の会話に薄く微笑み。"良いもん"が花火を指すのか彼女の浴衣姿を指すのか、あるいはそのどちらもかもしれないが答えは彼女の想像に任せるに留めて。ひらひらと手を振り返しながら可愛い生徒たちの後ろ姿をしばらく見守った後、報告も兼ねて他の先生方と合流するべくそちらへ足を向けて。 )
( / とっっっ…ても素敵な青春の1ページをありがとうございました……!おかげさまで背後の青春時代も報われた気がします…!(拝)
そしてこの数日、みきちゃんの浴衣姿を思い描いてはにまにまする毎日でした…あっ、通報はどうかご遠慮くださいね()
この後の展開についてなのですが、夏休みはまだ継続という形でよろしいでしょうか?
主様のご提示くださった案を夏休みの間にやってしまうか、仰ったように夏休み外にまわすかはお任せ致しますので…! )
【 せんせー! 】
【 おうちの鍵学校に忘れちゃって帰れなくなっちゃった… 】
【 今家の近くの公園にいるの、 】
【 たすけ 】
( 夏休み終盤の、もうそろそろ夕陽も沈む時間。確か今夜から台風が来るとかなんとかで、今にも雷雨がやってきそうなどんよりした空の下。昨日から両親は結婚記念日の旅行で弟は部活の合宿でおうちには自分一人なのだけれど、学校の補習からお友達とちょっぴり寄り道なんかしちゃったりしてルンルンで帰宅をしようとすれば何回探してもスクールバッグの中から家の鍵が出てこない。そういえば学校でポーチの中身全部零したんだった!と恐らくその時に鍵を紛失したのだろうと気がついて慌てて時間を確認すれば学校はもうとっくに施錠された時間。更には充電が残り3%という泣きっ面に蜂な状況に咄嗟にメッセージを送ったのは先程学校で会っていた彼。現代っ子の力を駆使してメッセージを送るも最後の文字は充電切れで打てず、これで彼に助けて貰えなかったらどうしよう……と自分に呆れてしまいながら今の心を表すようなどんよりとした空をベンチから見上げて。 )
【 /こちらこそ、まさか8月が終わると同時にこちらの夏祭りも終わるとは思わずなんてタイミングの良い2人なんだ…!!!と妙に関心してしまいました。素晴らしすぎる…!!!
アッ私も最寄りにあるりんご飴屋さんを通り掛かる度にウヒヒ……みたいな感じでにまにま笑っていたのでお互い様ですね!(?)
わッ!もちろんです!夏休み継続させましょう!
丁度台風シーズンですし(?)、夏休みの間にやってしまいましょうか…!その方が学校の施錠も早いでしょうし友人とかも旅行とか行って頼れる人いない!ってなりそうですし……!!一先ずこんな感じで開始文を書いてみましたが、やり辛かったらいつでも仰ってください……!!! 】
( 長かった夏休みも終わりに近付けば、生徒でなくともやはり少し憂鬱な気持ちが湧いてくる。補習で学校に出勤することはあったものの毎日という頻度では無いし、後はたまに準備室にいる生き物たちの世話に通うくらいで。それ以外には特に予定も無ければ自分的にはゆっくりと休みを満喫できたと思う。あと唯一用事があるとすれば夏休みの最終週、約束通り彼女がバイトしているところに友人達を伴って行くのみ。──本日も数名の補習を終えて無事終了。ちょうど家に着いてとりあえず風呂でもと思っていたところにぴこんぴこんとメッセージの連続受信という、比較的自分の携帯には珍しい現象が起こればさすがに気にならないはずが無くアプリを開いて。そこに示されたメッセージ、ましてや最後の一文は少し不穏ものさえ感じて「……………は?」と一瞬思考が止まるも、すぐさま慌てて家を飛び出して件の公園へと走り。馴染みのコンビニを挟んで反対方向にある公園に息を切らせて辿り着けば、汗を流し肩を上下させて呼吸をする自分とは対照的にベンチで大人しく座っている彼女の姿を見つけ。 )
──…っは、…みかげ、はぁ………お前…、!
( / もはや季節すらこの2人がまわしているのではと錯覚してしまいますね!(?)
アッ、さすが主様お仲間思考で非常に助かります(満面の笑み)
開始文ありがとうございますー!やり辛いどころかむしろ導入として理想的で大変動きやすく…感謝の極みでございます…!
現実では決して言えないのですが、ここに関しては台風万歳ですね!!!主様の計画性に脱帽です…!
あとすみません……、夏休み続けます?とか聞いた手前で言うのもなんですが、みきちゃんのバイトというものすごく美味しいイベントを私めの鳥頭が忘れてすっぽかそうとしてまして……。少し無理矢理感が否めないですがそちらも参加したいナ……と勝手に予定に追加してしまいましたが、もしも主様的にあれでしたら脳内補完で楽しみますので仰ってください…(血涙) )
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