せんせい、あのね。(〆)

せんせい、あのね。(〆)

女子生徒  2024-04-30 23:32:52 
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  • No.181 by 鳴海 司  2024-05-24 12:21:41 




──…小悪魔。

( 残っていたもう片方、唐辛子クッキーに手を伸ばしてそちらは自分の口へと運び。あ、と口を開けたところで彼女のうるうるとした視線に気付くと一旦食べようとするのを止めては舌を出してただ一言だけ呟き。再び口を開けると今度は1枚丸々放り込んで。むすりと不機嫌そうに反論を飛ばしてくる彼女にやれやれといったような、しかし優しさも孕んだ表情で。「知ってる。これだけ毎日言われてんだからそこはちゃんと嬉しいよ。…ただ3時間は長げーわさすがに。」入学当初から何故だか気に入られては毎日毎日、律儀に告白してくる彼女の想いを自分なりに軽んじたことはない。のだが、さすがに最後の方は死んだような目で真っ直ぐ彼女を見て乾いた笑いを零し。 )


  • No.182 by 御影 みき  2024-05-24 14:44:13 



み、みき小悪魔なんかじゃないもん!

( 彼の言葉に瞳をまん丸にして驚けば誰にも下されたことがなかった〝小悪魔〟という其の評価に言先ず反論を。寧ろこんなにもこちらの心を掻き乱す彼の方が小悪魔なのでは…と言いたげに不満げな視線を彼に送りながら少々迷った末にいつもの彼のマネなのか“んべ。” と小さく舌を出して。とは言っても彼のように絵になるような様子はなく、ただただ舌先を見せただけのようにはなってしまったのだが。どうやら自分の思いは十分に伝わっているが3時間はやはり長いようで、ふむ…と両腕を組んで考えるポーズを見せては「 うーん…あ。じゃあ1番好きなとこ考える!それなら3時間もかかんないから! 」と此方を見て呆れたように乾いた笑顔を零す彼をそっちのけで授業中よりも真剣な瞳で彼を見つめ返して。 )



  • No.183 by 鳴海 司  2024-05-24 15:19:17 




はいはい。
ま、そういう話はここでだけって事で。

( 何につけても無自覚というものが一番厄介だなと改めて。愛嬌を撒き散らす彼女が小悪魔的な妖艶さをちらつかせる可能性があるのは今回でよく分かった。普段生徒たちを観察していると、何人かの男子が彼女のことを目で追いかけている場面によく遭遇するのだがそれにも納得。真似っ子の彼女を見ては薄く微笑むと、基本的に自分しかいないこの部屋以外でそんな一面を見せてほしくないという思いを込めて手をひらひらと。…──いや、彼女が年相応の男子と付き合うことはむしろ本来望むべきなのだが──。ぴこん!と電球マークが見えそうな名案(たぶん)の思い付きに、それならまあ…と頷いて。「それ考えた結果をその場で聞かされるやつだよな?いや確かに俺が聞いた事だけど、なんか複雑……。」大きな好意を伝えてくる彼女に、伝えられてる本人が好きなところを述べよと言ったなんてナルシストにも程があるのでは。全然そんな意思はなかったのだが、話を振ってしまったうえにこれは引き下がらないなと感じると諦め、苦虫を潰したような顔で彼女の答えを待ち。 )


  • No.184 by 御影 みき  2024-05-24 16:19:53 



ここ以外じゃそんな事しないよぉ、
……みきが意識して欲しいのはせんせーだけだもん。

( 彼だけに意識されればそれで良い。そんな意味を含んだ小さな声で彼の言葉にこくりと頷けば、むしろ心配なのは彼の方だと言いたげに夕焼け色の瞳はちらりと控えめに彼を見つめて。自分がどんなにアピールをしようが所詮教師と生徒、保健室のまりあちゃんみたいに大人っぽいわけでも他の女の先生のように彼と歳が近くて教師同士話が合う訳でもない。そもそも触れ合っても罪には問われないのだ、20代後半という結婚を考えるには丁度よすぎる独り身の男性は独身女性の格好の的になるのではと日々気が気でないようで。苦い顔をして此方の様子を伺う彼をうーん…と悩ましげな声を零しながら見つめること数十秒。「 目。…うん。目!みきはせんせーの目がいちばんすき。みきを見てくれる目がね、真っ直ぐで優しくてだいすきなの。 」と悩んだ割にはあっさりとした口調で彼のいちばん大好きな部分を答えてはにっこりと満足気に笑って。 )


  • No.185 by 鳴海 司  2024-05-24 19:37:40 




……ふ、ほんと物好きだなお前。
これだけ毎日来られたら嫌でも気になるから安心しろ。

( 好意の他にほんの少しだけ含まれてる不安のようなものが彼女の視線から顔を覗かせていることに気付きはしたのだが、そもそも本人の結婚願望が薄いためかその元凶が何なのかまでは察することが出来ずに。だが何かは分からずともその心配事を少しでも減らせればと、柔らかく微笑んでは彼女の願望を肯定するように静かに呟いて。しばらくの沈黙の後、彼女の口から出たのは正直意外な言葉だった。「……目?そんなの言われた事無いな…、俺そんな風にお前のこと見てた?」言われることで余計に意識してしまうもので、真っ直ぐ見つめてくる彼女の視線と自分の視線を合わせることに妙な気恥ずかしさを感じてはふいと逸らし。 )


  • No.186 by 御影 みき  2024-05-24 22:08:49 



!……んふふ、ふふ。
そっか。そうだった。せんせはもうみきのこと気にしてくれてるんだもんね。

( 彼からの優しい肯定にふわふわと安心したように微笑めば、卒業式後に彼から貰える言葉へと想いを馳せながら愛おしそうに瞳を細めて。彼からの一言と穏やかな微笑みで簡単に吹き飛んでしまった胸の中のもやもやとした不安は幸せな暖かな気持ちに変わり、こんなにも簡単に自分を幸せにしてしまう彼は魔法使いのようだと改めて彼への慕情を再確認し。先程まで此方を映していた温かみのあるダークブラウンが気恥ずかしそうに逸らされてしまえばゆっくりとイスから立ち上がって彼の元に歩み寄れば〝逸らさないで。〟と言うように彼の白衣を優しく指先で引っ張り。「 最初はね、綺麗な目の人だなって思ってたの。それで せんせーを見るようになって、そしたらね、私たち生徒を見る目がすごく優しいことに気付いて。私たちと話す時絶対ちゃんと目を見てくれるから。……それに、大好きって目をしてるの。それがすき。 」とひとつひとつ丁寧に話していけば、イスに座っている為自分よりも低い位置にある彼の瞳を見つめてにこにこ微笑み。 )


  • No.187 by 鳴海 司  2024-05-24 23:24:35 




まーな。
可愛い生徒のことはずっと気にかけてるよ俺は。──もちろん御影以外も。

( いつもの笑顔と雰囲気に戻った彼女を見て内心安堵し、その後はまた普段通りにわざと意地悪な言い回しを。正直自分の気持ちを吐露してしまった不甲斐ない大人が彼女の将来を決めてしまいかけている現状に責任は感じている。言葉通り、彼女はあくまで"可愛い生徒"である事に違い無く、変に期待を持たせるようなことをしてしまっては教師として失格だなとも考えて。…だがそれでも、自分のたった一言でここまで幸せそうに微笑む彼女を目の当たりにしてしまえば、自らの選んだ選択肢が間違っていたとしてもそれが間違いじゃ無くなるその日までの道のりをゆっくり彼女と歩んでいきたいなんて思ってしまって。突如衣服を引っ張られたことで反射的に彼女の方を見ては、再び綺麗な夕陽色と目が合って。優しくも真剣なトーンでゆっくりと話を進められれば「──~~わ、分かった分かった。……も、それ以上はいい…。」と話を遮るように。ほんの少し耳の先が熱を持っているような気がするが、こちらを見つめる彼女の瞳から目を逸らすことが出来ず。 )


  • No.188 by 御影 みき  2024-05-25 00:37:30 



今はそれでいいもーん。
みきはちゃんと待てができる子だから、いつかみきしか見えないよって言わせるの。

( 付け足された意地悪な一言にも負けずに楽しげに笑えばさらりとしたポニーテールを揺らして自分を指さし。高校の2年間という思春期を費やした片思いはそう簡単に他の人に目移りなどする訳もなくらまた揺らぐ訳もなくその瞳は自信ありげに煌めいて。彼の立場ももちろんちゃんと分かっているからこそそれ以上の言葉は無理に強請らないのだろう、その代わりに自分がその分たくさん伝えていくつもりらしく。生徒から言う分には〝よくある女子高生のノリ〟に分類されるので。「 、……ふふ。せんせーから聞いたのに? 」普段見ることの無いかれの照れた表情と、その割には此方から逸らさないダークブラウンに愛おしそうな色の滲んだ瞳を隠そうともせずに微笑めば、話途中に遮られたのも気にすることなく穏やかな声色で言葉を零して。照れてる、可愛い。とその実脳内でいっぱいなのだが、これを見られるのも自分だけならいいのになんて妙な優越感すらも湧き上がってしまい。 )



  • No.189 by 鳴海 司  2024-05-25 07:30:29 




!……ふはっ、物好きに加えて案外生意気なんだな。

( 貴重な高校生活の青春を叶うはずのない恋に捧げるなんて不毛だろ。昨年の自分ならそう言っていたかもしれない。だが改めて彼女の自信に満ち溢れた様子につい笑いが零れてしまい、今ではもう彼女の気持ちを否定する気はまったく起きる気配無く。こっちの気持ちを知ってか知らずか何とも挑戦的な台詞ではあるが、実際待てをさせられてるのは自分の方なんだよなと思いはすれど口には出さずに。体勢的にどうしても彼女の事を見上げなければならないのもあってか、不覚にも彼女の方が優位に立ってる気がして。「お前のことだから"顔"とか"声"とか大雑把に答えると思ってたんだよ……、もう聞かない。」正直悪い気がした訳ではなくむしろその逆、しかしこうも直接聞かされるとかなり気恥ずかしい。軽率に質問したことを軽く後悔しては溜息をひとつ。 )


  • No.190 by 御影 みき  2024-05-25 10:24:56 



知らなかったの?
イマドキの女子高生は生意気で図太くなきゃ先生に片思いできないんだよ。


( 彼の笑顔に釣られるようにぱっと華やいだ笑顔を浮かべれば、意外や意外この恋心を全く否定することの無い彼に自分の2年間の好きが功を奏しているんだと実感して。きっと自分以外にも密やかに彼に片思いをしている女子生徒も居るであろう(というか居るし見たことがある)中、1人だけこうして傍で笑っていられるのも彼の言う〝可愛い生徒〟の枠を飛び出そうとする豪胆さ故のものなのだろう。思春期の女の子は大人の男に惹かれるものなので、ライバルよりも抜きん出るのも大変なのだ。ため息をついた彼が不快感からため息をついた訳では無いのはもう既にわかっているため、みきはニコニコと機嫌よく笑ったままで「 好きな人のいちばん好きなところだもん、そりゃあ沢山あるに決まってるよぉ。 」とこのまま彼をぎゅっと抱きしめてしまいたいのを堪えて。照れた大人の男の人ってなんでこんなに可愛く見えるんだろう、と緩んでしまう頬はそのままにゆっくりとその場にしゃがみこんでは両手で頬杖をついて「 照れてるせんせーもかわいい! 」 とにこにこきゃっきゃとはしゃいで。 )


  • No.191 by 鳴海 司  2024-05-25 16:33:16 




イマドキ怖っ…つーかそもそも先生に片思いってのが前提なのは違う気が…?
……ま、誰を好きになろうがその気持ちは他人が否定するものじゃないんだけどな。

( 今の世代はこんなにも押しが強いのかと身震い。だがある意味では、恋した相手がたまたま教師だったせいで攻略難度ゲキムズの道を選ばざるを得なくなった女子高生たちを不憫に思う。結果がどうであれ後悔するような恋をしなければいいなと、教師に恋する見知らぬ女子高生たちの幸せをひっそりと願い。もちろんその内のいくつかが自分に向けられているものなど知らず、というより目の前の彼女以外からの好意には気付いたこともないのだが。好きな相手の好きな所、とはいえここまで事細かに話せるのは彼女だけな気がして。「はいはい。ありがたいけどもう腹いっぱいなんでこれ以上は遠慮しとくよ。」この先を聞きたいような聞きたくないような何とも言えない気持ちになっては、ゆっくりとしゃがむ彼女を見つめていて。しかし大の大人が女子高生に可愛いだなんだときゃっきゃされるのは非常に複雑。誤魔化すように手をひらひらとはためかせながらやっと視線を逸らし。 )


  • No.192 by 御影 みき  2024-05-25 21:20:59 



思春期の女の子って、身近な大人の男の人のこと好きになりがちなんだよーう。
ほら、塾の先生とか大学生とか!せんせの周りにも居たでしょ?

( 自分以外の子が彼に片思いをしているという事実自体が本人としてはそもそも面白くないのか、小さな嫉妬の花を咲かせるようにぷくりと頬を膨らませて。耳年増な女子高生たちが大人の男性を好きになってしまうのはきっと年代関係なくそうなのだろう、母親と恋バナをする時にそう言っていた気がする。ちなみに母はみきの恋応援派なので今度の参観日の日に鳴海先生見に行っちゃおうかしら、とルンルンしていたのは彼には内緒にするとして。ふい、と逸らされた視線にまた可笑しくて思わず笑ってしまえば頬杖をついたままゆっくり首を傾げて。「 せんせーは?みきのどこが好き? 」さらりと問いかけた質問は大前提として自分が相手に愛されている自覚がある人間でないと出ないもの。彼がそれに気付くかどうかはこの際些細な問題ではあるのだが、わくわくと好奇心の滲んだ2つの夕陽は彼を見上げてはにこ!と微笑んで )




  • No.193 by 鳴海 司  2024-05-25 23:29:22 




…そういえば、保健の先生のことが好きすぎて休み時間ほぼ毎回保健室通いに使ってる奴いたなたしか……。

( 彼女の言葉に昔を思い起こせば、友達に1人そういうのがいたような気がする。女子高生にとって男の先生が素敵に見えるように、男子にとっても優しくて色気のある女の先生は人気だったと頷いて。残念ながら友達の恋が叶ったという報告はいつまで経ってもくることは無かったのだが。何となく予想はついていたのだがやはりこの質問がきたかとぎくり。期待に満ちた夕陽色の瞳はやけに眩しく感じてしまうが「パシリやすいところ。」とわざと彼女の期待からは外れた答えを。授業のノートを集めてもらったり先日のフィールドワークだったりと、頼めば手伝ってくれる彼女に感謝をしているのは事実なので。聞かれた瞬間にふと頭に浮かんだのは彼女の笑顔だったのだが、それはまたいつか。とひとり考えては同じようににこりと微笑み。 )


  • No.194 by 御影 みき  2024-05-26 00:58:12 



ふふ、ほらね。
みきだって放課後はほぼ毎日ここに来てるし、同じようなものだよぉ。

( どうやら彼の同級生の中にも教師への恋情を抱えた者は居たようで、くすくすと笑いながら自分と似たような境遇の彼の恋心は果たして実ったのかが気になるところだがそこには敢えて触れず。 さすがに休み時間の度に通うことはないけれど、そこまでの熱量ということは余程好きだったんだなぁ…わかるよ、と見たこともない男子生徒に思いを馳せて。みきも稀にここに来れない時は予め彼に〝ごめんね!今日会いに行けない!〟とわざわざ報告をするくらいなので。にこり、と綺麗な大人スマイルを浮かべた彼から発せられたのは自身が望んでいないタイプの好きなところで、みきはぷく!と頬をふくらませては「 言い方が悪ーい!いっぱい手伝ってくれるー、とか他に良さげな言い方あるでしょー! 」とぷんすこ怒って。でも自分が下心ありきで彼の手伝いをしていることは事実なので、マァそれが彼の中でプラスの印象になっているというのは計算通りなのだが。 )



  • No.195 by 鳴海 司  2024-05-26 07:12:14 




当時はお前ら生徒側の気持ちだったから普通に応援してたけど、こっち側になるとそれなりに大変なんだって良く分かるよ。

( やれやれといったように溜息をつきながらも、当時好意を向けられていた保健の先生の気持ちが今になって痛い程分かる。だが分かるからこそ、こうして自分に青春時代を捧げようとしてくれている彼女を無下に出来なくて。突っぱねることはきっと簡単なのだが先程自分で発言したように、人の気持ちはその人以外が否定するものではないというのが自分の考え。先生という立場になったからこそ好意を向けられても何かをする訳にはいかないのだが、もしも彼女の気持ちが本物でこの先も続くのであればそれには真面目に向き合って答えを出すつもりだ。…とはいえ、彼女から"来れない"と伝えられた日はどこか落ち着かない気がする時点で今のところは押し負けてる気がしなくもないのだが。彼女の頬が膨らめばそれはもはやハムスターやリスのような小動物にしか見えず、怒りの内容も相まってか可笑しそうに笑いながら。「はは!悪い悪い、でも実際助かってるしいつもありがとな。」しゃがんだままの彼女に手を伸ばせばちょうど良い位置にある頭を軽くポンポンと。 )


  • No.196 by 御影 みき  2024-05-26 21:16:46 



???大変なんだ…。
…………ハッ!こ、ここ、みき来ても平気……???

( 彼の言葉にこて…と首を傾げては、彼よりも自分たちに歳の近い〝The陽キャ〟と言ったような学校の先生で1番モテている新任の先生(らしい)(みきは興味が無いので知らない)は何やらいつも嬉しそうに女子生徒に囲まれてるので人それぞれなのかなぁと考え。だがふと「 (もしかして勤務の邪魔になってて大変とか…!?) 」という考えが浮かんでしまえば先程までの他人事のような表情は一転、はわわ…!ともしかしたら自分が彼の迷惑になっているかもという事実に慌て怯える顔に早変わりし。ぽん、と頭に置かれた大好きな手と彼の笑顔にへにゃ、と条件反射で頬を弛めてしまえば「 ……せんせーだけなんだからね、こんなにたくさんお手伝いしてるの。 」と小さく囁くような優しい声色で言葉を紡ぎながら微笑んで。 )


  • No.197 by 鳴海 司  2024-05-27 04:50:38 




いや今更だろ。
……つーか今は逆に来てもらわないと困る。

( 彼女の頭の上に疑問符が浮かんでるように見える気が、なんて考えているとまったく見当違いな事を言い出しては慌てる彼女に吹き出しそうになるのを堪え。最初のうちは連日来るな&早く帰るように言い聞かせていたのだが、今ではもう何も言わないどころか彼女の訪問を甘んじて受け入れている。それなのに突如として訪問自体に疑問を持った様子の彼女に優しく微笑み。柔らかな笑顔と声色で"特別"を示されることに悪い気がする訳などなく「おー。これからも頼むぞ専属パシリ。」とにやりとした笑みを携えては「…でも他の先生に、パシらされているとか言うなよ?」と、若干格好のつかない言葉で締めて。 )


  • No.198 by 御影 みき  2024-05-27 09:47:34 



!ホント……!?
……あ!でも騙されないんだから!どーせお手伝い要因が居なくなるーって理由でしょ!

( ぱぁあ!と分かりやすく彼の言葉や続けて付け足された言葉に安堵したように夕陽色の双眸をきらきらと輝かせたもののぴた、と動きを止めてはぬか喜びはしないぞと言いたげにドヤ顔で大方自分が喜んだ後に上げて落とす作戦なのだろうと彼の言葉を止めるように右掌を見せて静止のポーズ。いつまでも振り回されてばかりだと思ったら大間違いなんだから!お見通しだぞ!と自信ありげににこりと笑顔を見せて。彼の締めの一言に思わずぷは、と吹き出してしまえば「 どーしよっかな~。せんせーがあんまりみきのこといじめたら口が滑っちゃうかも~。 」と弄ぶように緩む頬を抑えることも無くゆっくりと立ち上がれば先程まで座っていたほぼ自分専用になりつつある椅子にぽすんと座って。 )



  • No.199 by 鳴海 司  2024-05-27 11:48:03 




ちっ、バレたか。
ほら、ふろすけの分の水槽が増えたから俺1人じゃ掃除もめんど……大変なんだよ。

( まさかこちらの思考を読まれているとは。的確にツッコまれればまったく反省している素振りなく舌打ち、今回ばかりは彼女の見事な推理とドヤ顔に完敗だと。しかし実際に増えた水槽(といっても比較的小型ではある)を見やっては危うく出かけた本音を飲み込んで。手伝ってくれるよな?とは敢えて言葉にしてはいないのだが、彼女がよくやる仕草を真似るように首をゆっくりと傾げながらじっと彼女を見つめて。「おいおい人聞き悪いこと言うなよな、俺がいつ可愛くて大切な生徒の御影さんをいじめたって?」彼女にしては珍しく挑戦的な態度にすぐさま応戦。普段ならば意地悪さを孕んだような笑顔を披露するところだが、潔白を証明するにしてもわざとらしいほどの爽やかな笑みとどこか演技じみた口調で。 )


  • No.200 by 御影 みき  2024-05-27 20:29:20 



ひ、開き直ってる…!!!
…………ぅ、……そ、そんなお可愛いお顔しても騙されないんだから…!

( アッサリと開き直ってお手本のように綺麗な舌打ちを披露した彼をわなわなと信じられないものを見る目で見つめたものの、そのあとに此方をダークブラウンの瞳で真っ直ぐ見つめてゆっくり首を傾げるあざとい仕草にうっかりハートを撃ち抜かれてしまい。だがしかし僅差で理性が勝ち残ればできるだけ彼の瞳から逃れるように両手を顔の前に立ててガードを。最も、自分がこれを彼によくする仕草だという自覚は全く持ってないままなのだが。普段滅多に見ることの無い彼の爽やかな笑顔と芝居がかった口調にム、と唇を尖らせては「 せんせーの爽やかな笑顔うそくさい………… 」と失礼な一言をぼそり。否、もちろんその笑顔にもあさましくキュンキュンしてしまったのだが照れ隠しでもしないと〝可愛くて大切な〟の部分でオチてしまいそうだったので。 )



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