匿名さん 2024-04-25 00:30:33 |
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…古海くんも少女漫画とか見たりするの?
(実際落書きが自分の好きな絵師の絵柄に少し似てしまいそのせいか倍羞恥心を感じていたが相手から少女漫画という単語を聞き、もしかしたらと思い期待を含めて相手を見上げ。更にお願い続けば相手の圧しに負け断り続けるのも失礼に思えてきてしまい。そんなに求めてくれているのならと肯定して本日はもう使わないノートを相手へ手渡し、落書きを見ても笑わなかった相手に更に好感を持って照れくさそうにはにかみ)
うん…そこまで言ってくれるなら…いいけど…
少女漫画というか、漫画自体あまり読んだことはないんだけど……最低限の知識としてなんとなくなら分かるよ。
(彼からの期待の視線が眩しいが、若干申し訳なさげに眉を下げ。実のところ、己に趣味という趣味はなく、話題についていくため世間で流行しているものを追っているくらいで。何年か前、当時流行っていたという少女漫画をクラスの女子に半ば強引に押しつけられ読まされた記憶があり、その登場人物を思い浮かべて言ってみたのだが、変な期待をさせてしまったようだ。放課後は予備校に通い、家に帰れば勉学に厳しい両親に進路の話を延々と聞かされる。そんな毎日の心の安らぎになるものを趣味というのならば、それは遥太そのものだ。四六時中、遥太のことを考えてる。__両親にいくら存在否定をされようが、自室にある遥太コレクションを眺めれば元気が出るというもの。それを本人相手に言えるはずもなく、やや困っていると、ノートを手渡されて。しぶしぶ許可してくれた相手にありがとう!と目を輝かせ礼を言い、さっそくスマホを取り出し写真を撮り。本当は連写して何百枚も保存しておきたいところだが、目の前でパシャパシャ音を鳴らすのは気が引けたので、2、3枚に留めておいて。つい先ほどは羞恥心によって顔を染めていたのかと思ったが、今はどこか嬉しげに笑みを浮かべる彼がかわいい。撮り終わったノートを彼の手に返して、ふと思いついたことを口にして)
あ、じゃあ、遥太のおすすめ少女漫画、教えてよ。今日の放課後、本屋でも行ってさ。遥太の好きなもの、もっと知りたい
あ…そうだよね…
(つい早とちりしてしまった事で自身で隠していた好きな物をばらしてしまった事に苦笑しつつ、気まずそうの後頭部?き頷く。しかし相手は自分の趣味をバカにしない事に幾度目かの安堵覚えれば返ってきたノート受け取り。不意に放課後誘われれば、今日はいつもより仲良くなれていく気がして嬉しく感じうんうんと相手の気が変わらない内に何度も頷き直ぐ様放課後になって欲しいという気持ちに溢れ)
いいの?行きたい!
よかった。じゃあ、放課後よろしくね。……お、もう寝癖直ってる
(確か遥太の今日の予定表は空白だったはずだと誘ってみたが、思ったより食いつきが良く嬉しそうに頷く彼の頭に手を伸ばし。ぽんぽんと撫でれば、今朝の寝癖がすっかりとれていることに気付いて。僕と彼の距離をここまで縮めてくれたきっかけである寝癖くんに感謝しようではないか。まさか放課後デートにまで漕ぎ着けるなんて__そわそわとした気持ちで長くも短くも感じる授業を終え、いよいよ放課後がやってきて。荷物をまとめれば、スクールバッグを片手に彼に声をかけて)
よし、行こっか。駅前の本屋でいい?
え?ほんと?良かった
(直っているとの言葉に半ば忘れていた寝癖を思い出し、撫でられた頭が熱を持っている気がして相手の手が離れた部分を自分でも触れ。放課後が楽しみな気持ちが強く普段よりそわそわと落ち着きがなければ、先生に当てられたりする事が多く。しかし放課後のチャイムが鳴れば嫌なこと全部忘れたように慌てて帰る準備をし。鞄を肩に掛ければ相手の側へ行きクラスメイト達に手を振り挨拶返せば相手の提案に本屋の内装思い出して)
うん!そこ品揃えいいんだ!帰ろ!
__へぇ。参考書を買うことはあったけど、漫画コーナーに入ったのは初めて。……で、遥太のおすすめは?
(彼と肩を並べ駅前の本屋に入店し、目当ての少女漫画がずらっと並ぶエリアへ移動して。言葉通りこの本屋には何度も来ているが、参考書や辞書のコーナー以外には今まで目もくれていなかった。右も左も分からず、適当に華やかな表紙の漫画を何冊か手に取って、首を傾げ。恋愛漫画を読むということは、遥太は存外恋愛に興味があるということなのか?しかも、ずいぶんと初心な純愛ストーリーが好きなのか。いずれは、この少女漫画のヒロインみたいな女性と愛を紡ぎたいとか考えてたとしたら、嫌悪感がある。もちろん遥太に対してではなく、遥太が理想とする恋愛模様にだ。……ここまで勝手に事実かも分からない妄想を繰り広げるのはよろしくないな。一人で考え込む癖がまた表れていることを自覚して、とりあえず彼に質問を投げかけて)
古海くんとこういうトコ来るのなんか変な感じ…
(いつも来る場所が相手が立っているだけで別次元のよう感じ新鮮な気持ちで周り見渡し。読んだりしている物の新刊が出ていないか物色しつつも相手の質問に普段読んでる中でも主人公とくっつく男性 が読んでいて相手へ似ていると思っていた漫画を手に取って。聞いてくれる相手に聞かれていない事まで話し、ふと気付いた時には遅く恥ずかしさから誤魔化すよう相手を家まで誘い)
これとか…読んでいてこの子が古海くんに凄く似てて…って…えーと…これなら家にあるし、来てみる?
あー、似てると言っても髪色くらいじゃ…………え、いいの?遥太の家……行きた……じゃなくて、漫画、読んでみたいな
(彼が手に取って紹介してくれた漫画の表紙を覗き、これが遥太の好みなのかとヒロインの容姿に釘付けになっていたが、彼が言及したのはその隣の男の方で。そいつが僕に似ているだとか言う彼に、一瞬本当かと言葉を疑ったが、確かに見た目の特徴は一致している気がしなくもない……とあやふやだが納得して。おすすめされたし購入しようかと自分ももう一冊手に取ろうとしたが、それは相手の言葉によって遮られて。い、家。遥太の家。プライベート空間。そこに、誘われた。そんなの、実質心を許されているも同然。心臓が高鳴るのを感じながら、冷静さを装い返事をして)
良かった、時間とか大丈夫かな?せっかく来たけどじゃあ行く?
(相手の肯定の言葉に喜びつつも普段の相手はこの時間遊んでいるんだろうか、邪魔になってないかなと不安になり少し心配そうに尋ね、時間がなければ漫画だけでも渡せるかもと考え少し相手を急かすよう相手の服の裾をちょんちょんと引っ張り)
……ちょっと親に小言言われるかもしれないけど、うまく誤魔化すから心配しないで。
(そういえば、学校を出てそれなりに時間が経ち、陽も落ちてきていて。予備校がない日は迅速に帰宅してお勉強……が家の決まり事だけど、そんなことどうでもいい。叱られても構わない、今は目の前の彼のことしか考えられない。僕の服の裾を引き、心配するような顔をする彼を安心させるように声をかけて。招かれるのは初めてだが、彼の家の場所は把握している。しかし、こっちの方面だよねと知らないはずの道を勝手に歩き出したら驚かれるだろうからやめておく。『さ、行こう』と不安そうな彼の両肩を掴み、ぐるんと店の出口へ方向を変えさせれば、そのまま彼の背中を押しながら進んでいき)
え、ほんと大丈夫?
(相手の反応に不安そうに眉を下げ、悪いことしちゃったかなと思いつつ押されるまま出口へ足を向け。始めて部屋へ来る相手へこっちだよと案内しつつ部屋を片付けしてたら良かったと部屋の現状思い出し少し後悔の気持ち現れ。それでも道中相手と歩くのは楽しくここの猫が触らせてくれるや花が綺麗等自身が通学路で思うことツアーをするよう相手へ説明し、家の前付けば喋り過ぎたかなと少し様子を伺うよう相手見つめ)
…で、ここが家なんだけど…
ふふ、なんか楽しかった。遥太はいつもそんなこと考えてるんだって、たくさん知れて嬉しい
(自分一人で歩くだけでは、野良猫や道端に生えた花になんて気にもとめていないだろう。僕にはつまらなく見えるありふれた歩道も、彼には違う景色が映っていて。それを共有してくれることがなんとも嬉しくて。目的地に着くのが惜しいとも感じたが、その目的地でさえ愛しい彼の自宅だなんて幸せがすぎる。多幸感が溢れた表情で相手を見つめ返せば、なんだか僕らお似合いでは?もはやカップル?と調子に乗った思考をして。そんな考えを声に出せるわけもなく、目の前の彼を見ていればどこか様子がおかしいような気がして、思い当たる理由を探ってみて)
ん、どうしたの?……あ、もしかして急にお邪魔したら親御さんに迷惑だったかな
いや…ずっと喋ってたから煩かったかなって思って…
(相手に尋ねられれば今更ながら相手が興味無いことをベラベラ喋っててしまうことが悪い癖なんだと困ったよう笑ってごめんねと呟き。その後の
家族についての話題が出れば、昨日から夫婦水入らずの旅行に出掛けていった父と母の出発シーンを思い出し。その為起こしてくれる人が居なかった朝寝坊まで思い出せばまだまだダメだなと自身で反省しつつ相手に告げ)
昨日からお父さんもお母さんも旅行行ってて…うちは気にしなくて良いから!
……え?ああ、そうなんだね。じゃあお言葉に甘えさせてもらおうかな
(僕は遥太といてとっても楽しいし彼のことならなんでも知りたいのに、相変わらず自信なさげな彼の様子に、自分の気持ちが伝わっていないのかともどかしさを覚えて。どうすれば彼は自信を持ってくれるんだろうかと頭を悩ませ言葉を選んでいると、質問に対する返答が。彼曰く両親は不在とのこと。まさに僕が何度も夢見たようなお誂え向きな状況に、思わずごくりと喉が鳴る。本当に今日はどうしてしまったんだ。明日空から槍でも降るか、通り魔に刺されるか、何か不運に見舞われなければ割に合わないような幸運。それが少し恐ろしくもあるが、日頃真面目に生きてる分神様がご褒美を授けてくれたのだろうと納得することにした。べつに神様なんて信じていないが、こういう時ばかりは都合よく存在を肯定できるもんだ。気にしなくていいとも言われたし、今はこの状況を楽しむのみ)
ちょっと冷えてきたね。早く入ろう?
実はさ、家で一人はなんか寂しかったんだ…だから今日古海くんが相手してくれて嬉しい
(相手になら馬鹿にされないだろうと思えばするりと言葉が出てきて。言葉にすれば自分は寂しかったのだとすとんと納得でき、情けなく微笑みつつも素直に感想を伝え。鞄から家の鍵取り出せば玄関を開き相手を中に招き入れ。リビングに通せばソファー指差して)
適当に座ってて!ちょっとだけ片付けてくるっ
そっか。僕でよければいつでも遊びに来るよ。……分かった、ゆっくりでいいよー
(正直に気持ちを話す彼にうんうんと耳を傾け、優しく相槌を打ち。寂しがり屋な一面も可愛いけど、僕とずっと一緒にいてくれれば寂しい思いなんてさせないのに。そう思うも、現実は厳しく僕には帰らなければいけない家があるので思い通りにはいかない。彼を僕の家に閉じ込めることも考えたが、さすがに非現実的だ。永遠に彼の隣に居続けるにはどうすればいいのかという課題はまだ解けきれていない。部屋を片付けに行くという彼を見送り、そっとソファーに腰掛けて。両手で顔を覆うようにすれば、長めの溜息が漏れ出して。僕、ちゃんと表情を作れていたかな。ちゃんと、良い友人を演じられていたか?こんな状況じゃ、いつボロが出るか分からない。気を引き締めなければ、と頭を抱えていた手のひらで顔を叩き、気合を入れ直して)
(相手腰掛けるのを見届ければ慌てて自分の部屋へ行き、読みっぱなしの漫画や出したままの鞄等を元の位置に戻しぐるりと一周見渡して。可愛くて集めたりしているぬいぐるみが目に入るも古海くんなら馬鹿にされないだろうと有るがままの状態で迎え入れることを決心し。よしっと小さく呟ければリビングまで戻っていき、丁度頬を叩く相手が目に入れば少し驚きの表情を見せてもしかして時間がないのかななどと余計な心配をして)
わ…大丈夫?帰る?
あ、いやこれは……ちょっと、緊張しててさ。友達の家に遊びに来るとか、あんまり経験なくて
(不覚にもちょうど戻ってきた相手に失態を晒してしまい、咄嗟にそれらしい言い訳をして。弁解と言いつつ、緊張も遊びの経験がないのも本当のことで。クラスメイトとは良い関係を築けている。気さくに話せるし冗談を言い合うこともあるが、所詮はその程度。わざわざ放課後や休日に一緒に遊ぶような友人などいなかった。僕は遥太以外は眼中にないので、これといって短所だと感じているわけではないが。とにかく突然の奇行を心配されたままでは肩身が狭いので、遥太の部屋へ通してもらおうとソファーから立ち上がり、彼に近づいて)
それより、僕、早くあの漫画読みたいなぁ……ね、遥太?
そうなんだ…じゃあ高校で初めて?友達…の家くるの
(常に優等生な相手の言葉に疑う余地もなく、時間とかじゃなければ良かったと微笑み。緊張するくらいと考えればもしかしてという気持ちが頭を霞めそうだったらいいなぁと思いつつ尋ねてみる。近付く相手に「こっちこっち」と自室に案内すれば扉を開いて中に招き入れ。「えーっと」等と独り言呟きつつ先ほど本屋で見ていた漫画を取って机の上に置き)
あんまり綺麗じゃないけど適当に座ってて!何のみたい?
ん、そうかも。遥太が初めて、かな。
(高校どころか、小中学校でも放課後友達と遊ぶことなんてなかった、なんて正直に全て話す勇気はなく、やや濁しつつ伝えて。おそらく、遥太は僕のことを完璧な優等生だと過信してる。彼の瞳に映る僕がそうだったならば、僕はそれを保ち続けよう。わざわざ格好悪い過去を馬鹿正直に話して幻想を崩す必要はない。手招きする彼について行き、興奮で熱くなっていく体温に気付かれぬよう、澄ました顔で部屋の中へ。飲み物を持ってきてくれるのか、質問されたので『あるもので大丈夫だよ、ありがと』と礼を言いつつ答えて。それにしても、あの、遥太の部屋だ。しまった、盗聴器でも持ってくればよかったな。監視カメラでもいい。また今度遊びに来る機会があれば絶対に持ってこようと密かに考えて)
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