匿名さん 2024-04-25 00:30:33 |
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……っ、遥太……昼休み、話す時間作ろう。……その手紙のことも聞きたいし。
(いつものように困ったような笑顔を見せて僕の謝罪を受け入れてくれると思ったが、それこそ甘えた考えだったようで。それとなく僕が距離を取ろうとしているのを察したのだろうか、突然胸ぐらを掴まれ、必死に僕を引き止めようと彼は言葉を紡いでいて。昨晩の困惑と、僕を許容するような発言。嫌じゃなかったって、そんなことを言われたら、僕は__瞬間、予鈴の音で我にかえって。もう皆が教室に戻ったのか廊下には人影もなく、僕と彼だけ。僕達も戻らなければと放心状態の中でも冷静に考えれば、ふと彼の手に握られた手紙のようなものが気になって。とにかく今は時間がない。昼休みならばじっくり話し合いができるだろうと考え、彼の背中をなだめるように優しく叩いて提案し)
(/連投しちゃったみたいで、すみません)
こ、これは…うん、じゃあ昼休みに…
(ポンポンと宥められれば予鈴の音も耳に入り少し落ち着きを取り戻し。無意識に握りしめてしまっていた女子のラブレター目に入り今渡すべきかとじっと見つめるも相手の提案にこくりと頷いて、さすがに授業にでない訳には行かず二人で教室へ戻ると先程自分の吐いてしまった言葉思い返し後悔しつつ昼休みになるのを悶々と過ごし)
( / いえ、お気になさらず!
__遥太、こっち来て。今日は風が強いから誰もいないだろうし屋上で話そう
(授業が終わり、遥太を連れて屋上へと向かい。終始無言で、それでもちゃんと後ろについてきているのか彼の方を時々振り返り気に掛けながら、廊下と階段を進んでいき。管理が甘く鍵が開いたままの重い扉を開ければ、今朝一人で来た時と変わらずそこには人がいる気配はなく、ひゅーひゅーと風が吹く音だけがこだましていて。ここなら落ち着いて話せそうだ。といっても、昨晩の件と先ほどの彼の言葉について単刀直入には触れづらく、前口上に丁度いいかと彼が持っていた手紙について訊いてみて)
……とりあえず、あの手紙のことから教えてよ。誰からもらったの?
…これ…あの違うクラスの女の子にもらったと言うか…預かったんだけど…古海くんの…
(約束通り時間を作ってくれた相手にこくりと頷いて後ろをついていき屋上へ出た瞬間強い風が吹きぶるりと体震わすも思ったより寒くなく。普段来ない屋上の様子のを見渡していれば手紙の話振られ上着の、内ポケットへ仕舞っていた自分のではないラブレターを取り出しゆっくり差し出して。昨日の事は間違いでやはり女の子から告白されたら女の子の所へ行ってしまう様な気がして相手の表情見れずうつ向いたまま)
え、僕宛だったの?違うクラスの女子って……ああ、さっきの……
(目の前に出された手紙を受け取り、もしや授業前に肩がぶつかった彼女が書いたものなのかと記憶を辿り。ご丁寧に貼られたハートマークのシールを剥がして徐に封を開けて。便箋二枚分の想いが綴られたそれを読むものの、馬鹿馬鹿しいと無情な短い溜め息を吐き、その手紙を真ん中から裂いて破り捨て。手を離せば、紙切れが風に乗って遠くの空へ舞っていく。それを冷めた目で眺めながら、遥太に言って)
悪いけど、その女子には『古海くんは受け取ってくれなかった』って伝えてくれる?……僕は遥太の気持ち以外を受け取る気はないんだ
え?あ…
(受け取った手紙をその場で読んでいる相手を大人しく待ちつつも今すぐにでも引き止めたくなる気持ち抑え。ふと読み終わったであろう相手から紙を破る音が聞こえれば驚き顔を上げ、飛んでいく紙を見つめ。普段では考えられない様子の相手に少し動揺を見せつつも相手の言伝てに「うん」と頷き。これは伝えてもいいのか。拒絶されないのか、もしかするとと期待と不安が入り交じりつつ相手を見上げ)
…僕の気持ち…だけ?
ああ、僕は遥太だけだから。……遥太が僕の気持ちを受け入れてくれるのかは、分からないけど。
(真っ向から向けられた相手の視線に目を逸らしそうになるが、全てを受け止める覚悟を決め、見つめ返し。彼は少し期待したような目をしていて、心が痛む。きっと遥太は、僕の言動に絆されている。彼から憧れの感情を持たれていると察していたのに、それに付け入るようなことをした。彼の目には、優等生で完璧な僕が写っていて。僕の本性を知ったら、きっと彼は__僕の想いを伝えるのは怖くて、ずっと遠くから眺めていただけだったのに。彼の友人から情報を引き出したり、隠れて写真を撮ったり、うっかり屋の彼が落とした私物を拾い集めコレクションしたり。そんなことが彼にバレたら、嫌悪や拒絶を受けるだろうか。今年度から同じクラスになり出席番号順の席も近いせいで、距離感を見誤ったんだと後悔する僕を、優しい彼が引き止めようとするこの現状が嘘のようで。彼の気持ちを知りたい。それが僕の心を劈くようなものでも構わなかった)
僕に対して思うことがあれば、なんでも言ってほしい。なんだって受け止めるから。
…あの、僕…古海くんが好きです。クラスメートとか友人としてじゃなくて…その…恋愛的な
(相手の言葉に一緒の気持ちではないかと期待の方が勝れば意を決したようにこくりと唾を飲み込んで相手の目をじっと見つめ、それでも同性という壁が大きく感じればポツリポツリと呟くように言葉紡いでいき。自身で何を言っているのかだんだん分からなくなれば此方を見つめ返してくれている相手の服を引き寄せ少し背伸びをして唇へぶつけるように自分の唇重ね。歯が当たりじんじんする唇を抑えつつ「こういう意味で」と真っ赤な顔で伝え)
……え、………?
(迫る唇が僕を襲い、辿々しい口付けをされ唖然と小さく声をもらして。相手の言動を咀嚼し理解しだすと、際限なくぼとぼと涙が溢れ落ち。すべてが信じられなくて自分の頭をグーで殴る。すごく痛い、夢じゃない。てっきり、困惑や憤りの感情を告白されるのかと思って覚悟をしていたのに。しかし僕は彼にあんなことをしたのに一体どうして好意を寄せてくれたんだろう。一旦冷静になれ、早まるな、彼が好きなのは優等生の仮面をかぶる僕だ……!__そう考えようにも、何万回も妄想して夢にまで見た彼からの愛の告白が現実に起きた、その破壊力は僕の理性を崩壊させてしまって。興奮のあまり力の加減をせずに握り潰す勢いで相手の手をとり、まつ毛とまつ毛が絡まり合いそうなほどのゼロ距離でべらべらと彼への愛を語って)
ねぇ、僕も……好き、だよ……遥太の隣にいたい……遥太の髪も目も口も爪先まで全部僕だけのものにして、僕以外の目に触れないようにしたいし、抜け落ちた髪も切り終えた爪も全部保管して大事にするし、写真も動画も四六時中ずっとずーっと撮り続けて監視したいし遥太の身体中を舐めまわしたいし……あ、やば、今のは…忘れて……
わっ古海くん?
(ポロポロ涙が零れる相手に嫌だったのかもとズキリ胸を痛めるもわたわたと慌て。突然の行動に理解できず相手の名前呼べば鈍い音を出した頭をよしよしと撫でてやり。顔が整っている相手の顔が近付けば先程とは打って代わりドキドキ心臓が早鐘をうち、相手からポンポン出てくる言葉を全ては理解出来なければ自分の中で簡単に解釈してへにゃりと力が抜けたよう微笑み)
爪…?動画…?えっと…いっぱい好きってこと?古海くんも?
うん、いっぱい大大大大大好きだよ!ああ、どうしよう……僕達、今から恋人ってことでしょ?今すぐクラスの奴らに報告しにいく?なんなら先生達にも言ってさぁ、皆に僕達を祝福してもらうんだ
(笑う遥太の可愛さに心臓がギュンとしつつ、恋人特権だと言わんばかりに彼を抱きしめながらほおずりして。もう何も取り繕わないでいいのかと思えばだんだんと高揚感で満ちていき、つい数分前まで昨夜の後悔やら相手への申し訳無さや自己嫌悪やらで苦しんでいたとは思えないほど晴れやかな表情で、幼子が夢を語るように目を輝かせ傍迷惑なことを言い出して。照れ屋な相手は嫌がるかもしれないが、僕の人生史上最大の奇跡が起こったのだ!こんなこと自慢せずにはいられないと優等生キャラをすっかり忘れて木にしがみつくコアラのような体勢でびったりと彼にまとわりついて)
恋人同士…ほんとに?嘘みたい
(ドキドキと心臓の音がうるさい程聞こえてくれば恋人恋人…と何度と言葉を呟き。それでも夢の中にいるようで昨日からまだ目が覚めてないのかという感覚に落ち。抱きしめられる胸の温かさや相手の匂いにくらくらしつつもおずおず相手の背にてを回しぴとりとくっついて。先程進展したばかりの二人の関係を皆に話すという言葉に優等生な相手が自分と付き合うとなれば障害もあるだろうと反応し顔を上げれば「だめだよ!」と咄嗟に言ってしまい)
えー、ダメ?……まったく、遥太は照れ屋だからしょうがないな
(抱き返してくれた体温に癒されていると、やはり提案を却下する声が聞こえて。内心残念に思うが、相手が嫌なら仕方がないと甘やかすようにデレた声を出し。それはそうと休み時間も終わりが近づいていて、それすなわち彼との密着時間も終わりを迎えてしまうということで。あーこのまま連れ帰って監禁したいーと天気の話でもするかのような軽さで呟きつつ、悩みも晴れアドレナリンが漲る身体は生活意欲も向上中のため、早く授業を受けてかっこいいところでも見せてやろうと一旦抱きしめる力を弱めて)
とりあえず、そろそろ教室戻ろうか。ほら、手。繋いで行こう?遥太の手のひらの汗腺から分泌される汗をこの手で感じ取りたいからさ。あ、安心して。もう一生手洗わないから!さっきキスもしたから顔も洗えないね、っふふ
か、んきん?
(あまり耳にしない言葉にきょとんと首をかしげるつつ予鈴の音が聞こえ。最近予鈴に急かされてばかりだなと苦笑しつつ戻ると云う相手に同意して照れくさそうに頬を緩めたままそっと差し出された手を握り。相手の言葉に部分部分しか理解出来ないまま、引くことはないが頭がいい人は違うなぁと変な感心を抱き、誤魔化すようにへらりと笑って)
て、手は洗わないとだめだよっね?
そっか、分かったよ。遥太に菌を移してしまう可能性もあるし、ちゃんと洗う。……僕は遥太に移された病原菌なら逆に健康になれそうだけどね
(遥太は驚くほど素直で…なんというか、すこーし鈍感で、僕の発言の意味がよく分かっていないのかずっと嬉しそうに微笑むだけで。僕の内側を見せても以前と変わらない対応で僕を受け入れてくれる。それがなんとも嬉しくて、調子に乗りべらべらとオブラートに包まない直接的な言葉を言い続けてしまう。本当に、彼は僕の何を見て僕を好きになったのだろうか。その他にも話したいことや問いたいことがたくさんあるので、次の二人きりになれる時間を約束しようと握った彼の手をさらに強く握りしめて)
授業終わったらさ、一緒に昼飯食べよ?
古海くん、何か…いつもと雰囲気違うね
(いつもの優等生な相手とは想像がつかない事を云う相手にクスクスと笑って。これが恋人同士の古海くんなのか…自分しか見れない古海くんだと感動さえ覚えれば深く考えずにぽろりと口にしており。次の休み時間のご飯の食べる約束すればウンウンと頷いて楽しみと繋いだ手を前後に揺らし機嫌がいいこと体で表し、教室が近付けば、他の生徒の姿が見え、ばれてしまうとスルリと手を離して)
__遥太は、どうして僕なんかを好きになってくれたの?
(時間は過ぎ、一緒に昼飯を食べようと再び屋上に戻ってきて。強風といっても過言ではなかった数時間前とは打って変わり、風が止んで穏やかな気候になっていたその場所で、朝コンビニで買ってきたおにぎりを食べつつ彼に訊いて。ぐっと距離が縮まった昨日を思い返してみても、朝は寝癖を指摘してあくまで事故だが髪の毛を抜いてしまったり、落書きしてるでしょと炙り出すような真似をして無理に見させたり……家に押しかけたり……む、無理やりキスしたり……あれ、僕、すごく嫌な奴では……?こんなんだから嫌われていてもおかしくないと思っていたのだが、今日の告白ですべてが逆転された。寛容すぎる彼が何を思っているのかと、欠点だと自覚している部分を口に出してみて)
ほら、僕って優等生とか言われるけど、実際は……全然、そんなことないしさ。なんというか、情緒不安定だし?遥太のこと好きすぎるし?……ちょっと、変な奴なんだ
す…好きになった理由!?…えっと、初めは凄くかっこよくて、皆に優しくて…凄く憧れだったんだ。ずっと目で追ってて、僕も古海くんみたいになりたいなって…。でも仲良くしていくうちに古海くんのこと一人占めしたいって思うようになっちゃって…
(相手の隣に腰掛け買ってきたコンビニのおにぎりをもぐもぐと咀嚼していたが不意討ちの質問にゴホゴホとむせ混み、一段落したあと少し照れくさそうにうつむきつつ自分の気持ち打ち明けていき、相手の顔を見ること出来ず食べ掛けのおにぎりじっとみつめ耳の先じんわりと赤く染め上げる。相手の言葉を否定しつつも更に告白続け、恋人同士になったのだからと勇気を出して相手の名前呼びつつ語尾だんだん小さくなり)
ううん、情緒不安定…?はわからないけど…昨日見せてくれた古海くんもいつもと違うと思ったけど凄くドキドキして…僕、どっちの藍斗くんも好きだな…と思う…かな
…………ヴッ……!!
(尊みの爆撃を受けた僕はふらりとよろけて気絶したように倒れ込んで。僕への想いを言葉にしつつ耳まで赤く染める遥太を見ているだけでも限界だったが、名前を呼ばれ限界突破だ。藍斗くん……あいとくん……アイトクン……これほどまでに親から名付けられた名前を愛おしいと思ったのは初めてで、多幸感に満ちた表情でその名を復唱して。ここまで受け入れてくれて、優等生じゃない素の自分まで好きと言われたら、もう、"アレ"を見せても今更拒絶されないんじゃないか。ふと魔がさして、放課後の約束を取り付けようと倒れた体勢のまま長く伸びた前髪で目に影を落としながら言って)
……放課後、僕の家に来てよ。遥太に見せたいものがあるんだ
あ、藍斗くん?藍斗くんは僕なんか…どこがいいの?
(急に倒れ込む相手に驚きを隠せず顔を覗きこみながらよしよしと頭を撫で。相手が自分を好きになる要素全くなく、不安が溢れればぽろりとこぼれ。家と聞けば昨日のことを思い出すもまだ親が帰って来ないためすかさずうんっと返事を返し)
見せたいもの?なんだろー
(/どういう展開がいいでしょう?希望ありますか?)
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