動物系男子の集会所 (少人数/シェアハウス)

>>30 象谷さん
(いつもと変わらない彼の態度に聞こえてなかったのか…？と安心しかけるが、もしかして聞こえていた上で気にしないでいてくれているのかと勘ぐってしまう。それでも笑顔のままの彼からの心の中は読み取れず、むしろさっきよりも緊張している。ここに来てからというもの、気が抜けることが多々あって、ここら辺で襟を正さなければ。小さく聞こえない程度で咳払いをして、作った笑顔を向けてみるが、彼のように穏やかな笑みとは真反対の引きつった顔になってしまっている。料理名を耳にして素直に美味しそうだと感想を持ち、お礼を言って。ここは一旦引き下がって場をやり直す方向に持っていくために、洗顔することを選択して)
いつも料理を作って頂きありがとうございます、助かります
お水は結構です、顔洗ってきますね
(水分補給を勧められ素直に受け取りかけるが、これもまた挙動不審に対しての心配なのではと再度勘繰って。警戒するように断ってリビングを出て、洗面所へと向かう。向かった先の洗面台で雑に顔を洗って鏡を見ると酷い顔をしている。疲れと警戒心が混ざって顔色が明らかに悪い。こんな顔で彼の前に出ていたのか…とがっくりして、近くにあったタオルで顔を拭き洗面所を出ていく。扉の前で深呼吸をして意を決したように扉を開ける。)
すみません、今戻りました
もしよければ何かお手伝いしましょうか？