歌仙兼定 2024-04-06 23:40:53 |
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今晩はお刺身と、お鍋を作ったよ。選んで食べられる様に種類も幾つか用意したからね。お酒は白酒とワインがあるんだけれど…あぁ、確かあるじが買って来ていたビールもあるね。貴殿の好みは何かな?ご所望ならお茶も用意出来るよ…今何か物音がしなかったかい?
(献立を聞かれれば答え、飲み物の種類も付け加えて。話している途中でふと物音がした様な気がして二振りに問いかけ)
これは、中々。豪華じゃないか。酒はそうだな、白酒にするか。
…ん?
( 部屋に入ると用意された料理の数々に驚き。一振だけでこれを用意するのは大変だっただろうと思えば、関心しつつ、酒を勧められるとそれを選択して。ふと物音に関しては、こちらも聞こえたようで。)
…なぁ、之定?…悪い予感しかしねぇんだが…まさか、な
(自分以外にも音が聞こえていたと解れば、歌仙と目を合わせて苦笑いをし。歌仙も何やら言いたげな和泉守の様子を察した様で頷き。それを見届けると、折角座ったのにと口には出さないがうんざりした様子で立ち上がり)
…初日からショッキングなものは見せたくなかったんだが、しょうがねぇ。三日月、ついて来てくれるか。…之定、行くぞ
はぁ…なんでまた…こんなことになっちゃうのかなぁ…
(独り言を言いながら本丸の門をくぐれば、こっそりと医務室の方に向かい。注意深く音を立てない様に引き戸を開け、救急箱を取り出して処置を始める。途中怪我をした手に思った様に力が入らずガチャン、と消毒液の入った瓶を割ってしまい、はっとして周りを確認し)
今の、聞かれたかな…
はぁ…あるじー!居んのかー?
(先程三日月に説明した医務室の前で立ち止まれば、ガラリ、とわざと音を立てて戸を開け。すぐに床で割れている瓶から消毒液の臭いがツン、と立ち込めている事に気付き鼻を抑えて辺りを見回すと床に一点、血痕を見つけ。その方向には押し入れがあり、「そこか…」と呟くと歌仙に目配せし、押し入れに近付いて行き)
もう観念しろよー…って、何だその血の量!おい之定!やばいって!
(スラッ、と押し入れを開けるとそこには中途半端に包帯が巻かれた腕から血が滴れている主人の姿が。心配の余り大声で叫び、歌仙を呼んで)
おお、…これはこれは。
( 同じく医務室の方へと歩みを進めると怪我をしている女性の姿。おそらくこの方が自分たちの主なのだろうとすぐに理解すれば、その出血量の多さにいささか穏やかでない表情を浮かべて)
あぁ…またキミは…一体どう考えればこんな怪我を僕たちに隠し通せると思うんだ…とにかく直ぐに手当てしなければ。和泉守、桶に水をくんで来てくれ。あと手ぬぐいをありったけ…三日月殿、和泉守と一緒に行ってくれるかい?
(遅れて主人の怪我を確認すれば、くらり、と頭を抱えてよろけ。だが直ぐに真剣な表情になると和泉守に指示をすると、「ちょっと待って、違うの」等と言い訳をしている主人を軽く抑えつつ、驚いている三日月の方を見て問いかけ)
あぁ、分かった。手伝わせてもらおう。
( 歌仙の指示を受ければ静かに頷いて和泉守と共に必要なものを取りに行くことにして。「行くか。和泉守。」と声をかけては)
あぁ、え、と……桶と手拭いは風呂場にあるな!案内する、こっちだ三日月!
(歌仙の指示に止まりかけていた思考を何とか再回転させると走り出し三日月に手招きをして)
桶に水をくんで…念の為カラのも持っていくか…あ、手拭いはそこの木の箪笥の2段目に入ってるから、10枚程取ってくれ
(風呂場に着くと自分は浴室に入り、桶に水を入れ始め。空の桶も取り出しながら、脱衣所にいる三日月に声を投げて)
わかった。
…よし、と。それにしても酷い出血だったな。
( 脱衣所の箪笥の二段目を開き、手ぬぐいを10枚ほど取り出すと、いたって冷静に先程の光景を思い出して。なぜあんな出血をすることになったのか、やはり気になってしまい)
まぁ恐らく…どっかに引っ掛けたか派手に転けたんだろうな…本当に…予想外なお人だぜ…
(三日月が手拭いを取ったのを確認すると一緒に風呂場を出て急ぎ足で向かいながら怪我の原因を予想すると発言してやれやれと溜息をついて言い)
之定!戻ったぜ、あるじは無事か!?
(医務室の引き戸を開けるとぐったりと歌仙にもたれ掛かる主人と出血した腕の傷口の上の方を強く握って出血を抑えようとしている歌仙の姿があり。「無事な訳があるかい」と低い声で歌仙に返されれば、「解ってらぁ」と言って水の入った桶を出血している方の腕の下へと置き)
歌仙、手ぬぐいだ。
止血するのにもいるが、まずは傷口を洗わねばな。
( こちらも急ぎ歌仙と主の元へ。手ぬぐいを置けば、止血用にと渡し、それより傷口を綺麗な状態にして手当てをせねばと冷静にその怪我を見て。なかなか深い傷だと判断して)
あぁ、ありがとう三日月殿。…あるじ、失礼するよ
(出血多量でぐったりとしている主人に声をかければ、傷口に桶から水を手ですくってかけてやり。傷の周りが綺麗になると、乾いた手拭いを傷に当て、少し軽く抑え、止血をし)
これで血が止まると良いけれど…和泉守、包帯を取ってくれ。三日月殿、すまないが水を変えて来てくれるかい?
(かなりの出血だった為初見は驚いたが手拭いに吸収されていく血量を見て、長くかからず止まりそうだと少しだけ安堵して。再び2振りに指示をすれば、医務室の隅に敷いてある布団の上へと主人を運び)
あぁ、任せてくれ。
( 手当ての手際の良さに感心しつつ、どうやら血もとまりそうで一安心。再び指示された通り桶を持つと洗い場へ。さっと桶を洗い綺麗な水に替えては再びみんなの元へと戻り。「どうだ、大丈夫そうか」と穏やかな口調で問いかけ)
なんとか、な…熱が上がってきてるから、このまま少し休ませる。水、ありがとな
(こちらも少しほっとした様で、落ち着いた声になり。持って来てくれた桶を受け取ると、手拭いを晒して絞り、主人の額に当て)
はぁ…安心したらなんか腹減ったな
(非常事態がひと段落し、思わず本音をもらせば歌仙から「こら」とひと言叱りを受けて口をつぐみ。もう一度溜息をつくと、じっと眠っている主人を見つめて)
怪我の原因について確証は無いけれど…自分で付けた傷である事に間違いは無いから…安心してと言うのも違う気がするけれど、あるじが誰かに襲われたり、無理矢理何かされた訳では無いから、そこは安心しても大丈夫かな
(先程の宴の話の時より少し静かな声になると、「僕も少し安心したよ」と付け足して)
…それよりもすまないね、三日月殿。初日だと言うのにこんな状態を見せてしまった上に手伝いまで…あるじは本当に怪我が多くてね、和泉守からも聞いたと思うけれど、こういった事が本当に多いんだ。今までどうやって生きてきたのか度々問いたくなるけれど、これがこのお人にとって普通の事なんだと考えてみれば、多くは聞き出せなくてね…
(主人の方に向けていた身体をゆっくりと三日月の方に向けると、膝に手をついて謝罪をし。顔を上げると切なさを含んだ笑みを作って見せ)
なに、謝ることは無い。
まぁなんだ、これからこういうこともあるんだから知れてよかった。
( 膝に手をついて謝る歌仙に首を振ると、これからこういうこともあるなら何れにせよ知っておかないと、と。前向きな言葉をかけては、今は深くは聞かないでおこうとも思い。)
まぁ…何にしろ?大事になる前に発見出来て良かったじゃねぇか!なぁ、三日月?
(少し重くなってしまった空気を跳ね除ける様にわざと明るい声で言うと、三日月に同意を求め)
…なぁ思ったんだけど、ここにメシ持って来て食わねぇ?あるじの様子気になるし、ここからでも中庭は見えるし…
(少し考えて、色々な事を踏まえた上で発言して。返答を求める様に2振りの顔を交互に見ては首を傾げて)
あぁ、和泉守の言う通りだ。
俺は構わないぞ?その方が落ち着くだろうからな。
( 和泉守の台詞に同意して頷くと、続いての提案にも賛同して。2振りともこのままでは食べた気もしないだろう。それならば主の元でゆっくりと食事をするのも悪くない)
…そう、だね。じゃあ、準備しようか。和泉守、手伝ってくれ
(2振りの意見が合ったのを見て、気を取り直すように上記を言えば、主人の頬をひと撫ですると立ち上がり。和泉守と医務室を出て行く間際、三日月のいる方を見て)
三日月殿、少しだけあるじと待っていてくれ
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