匿名さん 2024-04-03 22:54:05 |
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尾形 百之助
ん__?( 札幌に立ち寄ったのは変な刺青を入れた客の相手をしたと言う芸者に会うため。この金塊争奪戦の最中、刺青の話は貴重かつ必須。土方歳三への手土産にもなるだろう、と芸者のいる店へと赴いた。女と会うなど義弟との苦いやり取り以来かもしれない、少し過去を思い出しては通された部屋の窓際で外を見ながら息を吐く。ふと、扉の向こうで声がして芸者が来たことを報せる。彼女からの声に特に返答はせず、開いた襖に目もくれずただ芸者の声だけを聞いていれば、その言葉は挨拶だけで留まることなく続く。自分と会ったことがある、と。小さく声を発し彼女の顔を確認するように横目で見れば、先程まで義弟を思い出し無意識に鋭くなっていた目は大きく見開き、襖に対して横を向いていた身体は彼女の方へと大きく反転する。そこにいたのは、まぎれもなくあの時自分の前から消えてしまった幼馴染で。少し開いた口が閉じることはなく、ただ、小さく、消えてしまいそうな声で ) 麻帆…。
葉月 かや
ん、ここ。どこ。( 鯉登に会うためにこの数年、随分と身体を張ってきたが、今回は気絶するほどに身体を痛めつけた。というのも、遡ること数日前。それまで、政府のお役人やら軍人幹部やらの動向を探ったりするような仕事ばかりだったが、今回は北海道で起きているアイヌの金塊について探る仕事を任された。ターゲットは鶴見中尉。もっと詳しく言えば、鶴見中尉のお気に入りの鯉登少尉に付け入ること。願ってもない役回りに胸が騒いだ、やっと逢えるのだと。そんな時に二重スパイの話を思い出す、勿論鶴見中尉との約束のこと。北海道に入る際、鶴見の元へ向かい二重スパイの詳細を話す。どうやら、政府への報告に虚偽の内容を伝えるというもの、それ以外はただ鯉登のそばに居て動向を見守ればいいのだと。会えるという胸の高まりが収まらないうちに彼と接触を図ることになったが、それがどうにも身体を痛めつけるやり方で。何かの事故に巻き込まれ記憶を失ったふりをするというもの、その事故の偽造のためわざわざ政府の犬に意識がなくなるまで痛めつけられそして、山の中に放り出されたという。それから数時間経ってやっと目が覚めた。薄く目を開きながら周囲を見渡して ) 病院、?
( / お褒めの言葉ありがとうございます!
不備など御座いません。とても読みやすく素敵なロルです。ありがとうございます。此方にも不備がありましたら仰ってください。また、鯉登の初回ロルも回させていただきました。鯉登がかやに気づくタイミングはお任せいたします!質問等もありましたら気兼ねなくお聞きください。これからどうぞよろしくお願いします。 )
雛田 麻帆
え……?──百ちゃん!本当に百ちゃんなの?軍人さんになったのね、百ちゃん、昔から鉄砲撃つの得意だったものねぇ。
( 挨拶に対して御客からの返答は無く、それどころか顔も身体も此方を向いてすら居ない。その振る舞いをどうこう言うつもりも無いが行灯と月明かりに照らされた横顔に何故か惹き付けられるような違和感を抱き、疑問が言葉となって飛び出てしまった。しかし挨拶には一切応じなかった相手も流石に反応せざるを得ず怒られるのではと戦々恐々だったが、消え入りそうな小さな声は確かに己の名を紡いだ。それも今では誰にも呼ばれる事の無くなった本来の名前、聞き間違いかと申し訳無さから下げたままになっていた頭を上げれば何時の間にか此方に向き直っている彼と此処で漸く目が合う──。そして疑心は確信へと変わり、一瞬パッと表情を明るくしたが言葉を紡ぐ内にぽろぽろと涙が頬を伝い始め、微かに震える声はただただ謝罪を述べるばかりで )
……っ…、ごめんなさい…。百ちゃん、ごめん、なさい……っ。
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鯉登 音之進
──ッ!?目が覚めたのか。少し待っていろ、いま人を……。ああ、買い出しに行かせたのだった…。
( 敬愛する鶴見中尉の命により不本意ではあるが樺太先遣隊として杉元佐一らと行動を共にしていたとある日の事、山中にてあちこちに傷を負い意識を失っていた彼女を発見したのは数時間前。同行する部下-月島基による応急処置で何とかその場は取り繕ったものの、やはり医者に診せるべきだと判断し病院がある街まで一時的に戻って来た。医者が言うに命に別状は無いとの事で彼女が目覚めた時、話を聞かねばなるまいと見張りを兼ねた付き添いの最中、微かな布擦れの音とともに自分以外の声が聞こえたため視線はベッドの方へ──。どうやら無事に目を覚ましたらしく安堵したのも束の間、生憎同行者達はこれから先の旅路に備えて買い出しに出掛けている。とすれば彼女から事情を聞くのは自分しか居らず小さく息を吐き出した後、一度浮かし掛けた腰を再度椅子の上に落ち着ければベッドの上に横たわる彼女に目線を下げ )
……見ての通り、此処は病院だ。山の中で倒れている貴様を見付け、此処まで運んで来た。
…自分の名は言えるか?そもそも、何故あんな山中で女が一人、傷だらけで倒れていた?一体なにがあった?
[ /此方こそありがとうございます!此方も不備などありませんのでご安心くださいませ。鯉登少尉がかやさんに気付くのは追々やって行きたいと思っております。ありがとうございます、同様に何かあれば何時でも御相談ください!はい、よろしくお願いします。 ]
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