wrwrdなりチャ

（全然大丈夫っすよ！）

まぁ人体が召喚出来るなら物体の召喚も容易……という事ぐらいしか分かりませんね。

(思考停止したgrに対してrngはそのように少し苦笑いをしながら言うことだろう。理論的には物体の転移よりも人体の転移の方が明らかに難しい。rng自身は文系怪人であるが故に他の怪人の話し(もっとも、転移技術なんてものはarm先生とかpの者先生とかぐらいしか話さないが)で理系の知識を手に入れているのだが、そこから何かを考えたところで知識が足らず、grと同様に思考停止してしまったようだ。)

確かに…、だがこれ、虚無からソファーは出てこないだろうから、現実世界の何処からか召喚されたと考えると…、これどこから持ってきたソファーなんだ…？？

（ここから出れた時にはちゃんと元の場所に戻ってるんだろうなぁ…？？なんて後先を少し心配しつつもやはりまだ楽観的で、口角が上がったまま）

……さぁ？少なからず私達(ykrの怪人達)が使っているものでは無いので……もっとも誰かの物を無断で使うことになっていたとしてもその事実の証明が出来ないので故意性は認められません、よって私達が罪に問われることは無いので……使わせてもらいましょう？

(grの話を聞いて何処から来たかは分からなかったものの、rngは自らの専門分野である法の面から今回の件を冷静に考えると少なくとも自分達が罪に問われることは無くこのソファを使っていても問題は無いとgrに伝えるだろう。)

ほう、ならいいか。

（なんてなんの躊躇いもなく心配もなくくつろぎ始めた。でかでかと座っては満足げな顔で対面回数が少ない人外といても気まずくなったりしない精神力に少し尊敬してしまう。）

（なんかあれやな、初めてその日のうちに2回目回りそうな感じあるなこれ（））

……

(でかでかと座ってくつろいでいるgrを尻目にrngはゆっくり座ったまではあるものの辺りを見渡す。出られる場所が本当にないのか、それと自分達を閉じ込めた犯人の痕跡など無いか探しているのだ。)

(すみません、昨日入れませんでした……)

しかしなかなか他の人が来んなぁ、、もしや私たちだけ召喚か？

（一体なぜなのか…、なんて深く考えるも、分からないことの方が多いのでなんとも言えず。「そもそもここの世界の時間と、元いた世界の時間は比例していると見ていいものなのか？」なんて率直な疑問を口にして）

（すまんわしも昨日寝てしもて無理やった…、これでノーカンなウンウン。）

どうなんでしょうかね……少なからず私の腕時計は正常に動いてはいますが……

(rngはgrの最初の質問には答えなかった。簡単な話で、grと同様に分からないことが多すぎてなんとも言えなかっただけの事。そしてgrの2つ目の疑問を口にすればrngは自らの腕時計を確認する。が、時間感覚がズレてしまっていなければという仮定はあるものの、rngは正常に１秒１秒が刻まれていると感じたようでgrの方を向いてそのように言うことだろう。)

ふむ…、現実世界と平等に進んでいると仮定して考えるか、何かどっかからの敵の攻撃だったりして…？

（rng先生の方をちらりと見てから、仮にも総統と云う最も高い地位に立つものとして、それなりに部下を思いやっているのか、そんなことを呟けば少し俯き難しい顔をしながら。）

……ykrの中から私を狙うのはまぁ正解ですね。もし攻撃の意思があるんだとしたら、ですけど。

(rngはgrの仮定の設定を前提とするならばykrの中で狙うなら自分、とした仮想敵の行動は正解であると軽く苦笑いしながら言うことだろう。rngは法務部の怪人である、それ即ち色々問題行動をやらかすykrのストッパーであり、その存在を失えば法的な観点でykrは確かに潰せそうだと言うのだ。もっとも、軽く苦笑いしている手前攻撃とは思ってはいなさそうだが。)

…まぁ、仮に攻撃であったとしても何とかなるか。此処と同じような空間がいくつも作れて戦力分散されてたら話は別だが…。

（なんて言いながらソファーから立ち上がり、「rng先生、さっき壁をノックしてましたけど、どんな感じでした？」自分もすり、と壁を触ってrng先生の方を振り向く。どんな感じでした？と抽象的な質問。真意は【この壁の向こう側が存在するのか、限りなく壁が続いているような感じなのか、はたまたその何方ともを思わせない、不明な状態であるのか】が知りたいのだろう。）

どんな感じ……まぁ普通の家とかの壁と比べると明らかに分厚いな、と感じましたね。ただ響かなかった訳では無いので壁に果てはありそうです。

(振り向いてどんな感じだったかと聞くgrに対してrngはソファに座ったままで問に答える。最初はどんな感じという抽象的な質問にどう答えればいいのか少し悩んだようだったが、壁について答えることが少ないが故にgrの求めた答えが返ってきた。)

ほう、成程。

（なんてしっかりと自分の求めていた回答を出したrng先生ににっこりと笑みを浮かべれば再び壁と向き合う。「もちろん我々には壊す手段がないが、仮に攻撃で、仮に戦力分散されていたとしても、向こう側があるならばtn、zmあたりがぶち破って何とかしてくれるだろう」とまるで曇りが晴れたかのような空気感に。そしてまぁ結局は振り出しにもどる。「そういえばさっきソファーが出たみたいになんか念じればそのなんか出るんじゃないか？」なんてまた不思議なことを。）

……なら、少しだけ実験してみてもいいですか？もしかしたらこの壁を破壊できる可能性があるので。

(振り出しには戻ったものの、rngはある一縷の望みにかけてそのようにgrに質問する。本来実験などという言葉がrngから出ることは無いが、若干やykrに居て毒されたのかもしれない。)

実験…。ほう？一体どのような？

（rng先生の口から発された「実験」という言葉にすごく興味を示した様子。krr先生やpk先生からは日常的にとてもよく聞く言葉だが、rng先生も実験とかするんだな…。と。）

私の持つこのガベルって魔界用と人間界用があるんです。今ここにあるガベルは人間界用ですね。魔界用のガベルはいくつかあるんですけど、適切な大きさのガベルを使って壁に打撃を与えたら破壊できるんじゃないかと。……器物損壊が怖いところですけど。

(rngはその様に説明をしてくれるだろう。そう、rng先生がしようとした実験は大きいガベルの召喚だった。それだったら壁を破壊出来るかもしれないと言うことだったのだ。ただ、小声で器物損壊は怖いと苦笑いしながら言うのだが。)

私の持つこのガベルって魔界用と人間界用があるんです。今ここにあるガベルは人間界用ですね。魔界用のガベルはいくつかあるんですけど、適切な大きさのガベルを使って壁に打撃を与えたら破壊できるんじゃないかと。……器物損壊が怖いところですけど。

(rngはその様に説明をしてくれるだろう。そう、rng先生がしようとした実験は大きいガベルの召喚だった。それだったら壁を破壊出来るかもしれないと言うことだったのだ。ただ、小声で器物損壊は怖いと苦笑いしながら言うのだが。)