共依存中毒 〆

服かぁ、やっぱり必要かな？(オシャレには興味がなく、着れればいいと思っていたので首を傾けて)

うん。身だしなみは大切だよ？
(オシャレというよりは普段の生活をする上で、自分に合った服を持つのは大切なこと。面接の時の印象も変わると苦い顔をして)

そっか、どんなのがいいか分かんないな(首を傾けながら問いかけ)

僕も詳しくはないからね…まあ行った先で、着てみたいとか、体格に合うかなっていうのを適当に見てみようか？
(苦笑いしつつ提案して、行こうかと先に出入り口に向かい)

うん、分かった(頷くと、秋斗についていき入り口へ向かい)

そしたら先に服屋さんに行こうか、そのまま着替えちゃうのもありだし
(一緒に家を出てしっかり施錠し、ゆっくりした速度で歩きながら話しかけ)

え？服屋で、そのまま着て帰れるの？(行った事がないので知らなかったらしく少し、驚いた顔をしながら尋ね)

うん、お会計が終われば大丈夫だからね。僕もついでに買おうかな…
(目を細め微笑みつつ答え、たまには買うかと呟きつつ向かい')

ヘェ～そうなんだ。(感心しながら、歩くが立ち止まり)
服屋って、どこ？

うん？暫く歩いてたら着くよ？30分くらいかな…？
(立ち止まった相手の方を見つつ軽く首を傾げ、ゆっくり歩けばこのくらいだろうかと時間の話をして)

結構歩くんだね。(施設での生活で、外に出る事がほとんどなかったので、そんなに長い事歩いた事がなく30分って遠いなぁと思い)

まあ、ね。長距離移動は大変かな…？
(ゆっくり歩きながら、しんどいならタクシーでも呼ぼうかなと携帯片手に掛けようとし)

いや、大丈夫だと思う。(歩くのは運動になるし、いいだろうと思い首を横に振り)

そっか？じゃあ、ゆっくり一緒に歩こう
(どこか機嫌良さげに頷いては携帯をしまい、気付けば右手を差し出していて。手を繋ごうと無意識にしたらしい)

うん(手を繋ぐと言う習慣がなかった為、何してるんだろうくらいにしか思わず横を歩き)
秋斗さんは、いつから一人暮らしなの？

いつから……引っ越したのは大学卒業してからだけど、ある意味昔からずっと一人暮らしみたいなものかな…
(無意識のとこだった為に手を引っ込めそのまま歩き。父親と同居はしていたが自分に対して一切の関心を持たず、言葉か力での暴力を受けた記憶しかない。幼い時から家事をこなし殆ど関らず生きてきた為に、ずっと一人と苦笑いを浮かべ)

そう、なんだ、、(秋斗の表情を見ながら話しを聞いていたが、あまり話したくなさそうだなと話題を変えて)
今、幸せ？

今？……うん、空くんが居るからね
(不意に問いかけられ言葉を繰り返し、どうだろうかと暫し悩んで。こうして誰かと普通に話しながら歩いたことさえ、あったかどうか。些細なことだが幸せに思うと微笑み)

え？俺？(目を見開いて驚き、まだ会って間もない自分が、いったい何をしたんだろうと首を傾けて)
なんか、秋斗さんって変わってるね

ふふ、そうだね…本当、変わってるよ
(自分と境遇が似ているからというだけで見ず知らずの年下の男の子を家に上げて、更には同居しようとしている。変わっているの言葉で済むだろうかと思いつつ軽く笑って)
空くんがもう辛い思いをしなくて済むように、色々頑張るよ