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No.2
by テスト 2024-03-10 20:40:19
一通り黙祷し終えると、律儀に小銭を賽銭箱に入れながら手を合わせながら鳥の面倒を見てやってくれと深くお辞儀をする。
これで自分の役目は終わったかなと心の中で呟きながら踵を返してさっき通った鳥居をまた潜る瞬間ー
『ありがとう。輪廻転生の輪に戻してくれて…』
昂が「え?」と呟きを返して辺りを見回しても人影など誰も見当たらなかった。
だが確かに聞いた。女性の声だった。
【昂】
(疲れてんだな…)
そう思い直して鳥居から出た瞬間だった。
眩い光に包まれて彼は思わず目を瞑った。
そうして光が止んだ頃に再び目を開けてみるとそこには信じられない光景が広がっていた。
先程まで東京のど真ん中に居た筈なのに。もっと言えば地上に居た筈なのにいつの間にか空飛ぶ島々の上に立っていたのだ。
(とうとう幻覚でも見たか?)と内心混乱しながら地面を触ってみると、草木の感触が伝わってくる。
それだけではなく、草木の匂い、虫達の鳴き声の音楽が昂を包み込んでいた。
昂はそれを聞いてるうちに(あぁ、こりゃ俺も過労死したパターンだ。)と頭を両手で抱えていた。
全く見覚えの無い島々ーしかもその島々が空に浮かんでるとなれば誰もが天国を想起するのは無理もないだろう。
オマケにいつの間にかさっき通った鳥居が消えてしまっている。
退路は完全に絶たれてしまったという訳だ。
こうなったら進むしかないと決めた昂は当てもなく島々の探索をする事にする。
という以前に探索しなければ帰る方法が見つからない。
そんな彼に呼び掛ける黄色い声-
【???】
「ねぇ、ねぇってば!!ちょっとそこのボサボサ頭!!」
昂は(今流行りだし)と心でボヤきながら声の方へと顔を向ける。
するとそこに立っていたのは金色と紫の混じったロングヘアーを撫で下ろし、童顔で目はクリっとした感じの顔立ちで背中から大きな翼が生え、洋風のドレスを身にまとった少女だった。
【昂】
「こりゃ過労死してるパターンだ」
そう呟きを落としながら心底うんざりしていた。
何故なら明らかに天使みたいな女性が立っているからだ。
でもまさか自分が天国に行けるとはー
そこで昂は彼女の名を聞いてなかった事に気付くとさり気なく彼女に名前を尋ねるが、染み付いた社畜習性の性か自分から名乗る
【ミア】
「○×商事??変な組織ね。あ、あたしミア!!『神原ミア』!!よろしくねコウ!!」