ガイヤ・ユウ 2024-03-06 17:21:48 |
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いえ…ご無事で何よりでした
(ひとまず命の危険が無くなったのを確認し、安堵すれば抱きついたことに関しては少しも気にしていない様子で微笑み)
たまたま手元に薬効の高い薬草があったのでそれを用いた薬を用意出来たのです、毒によって意識が混濁していたので覚えていないかもしれませぬが…
(偶然にも薬を用意できる環境にあったのだと嘘を吐き、記憶にないとすればそれは毒による意識の混濁が原因だろうと誤魔化して)
そう、、ですか
本当に助かりました、ありがとうございます
(深く頭を下げ)
あの、少し試したい魔法があるのですが
よろしいですか?
(そう言い街から少し離れた、というより魔界の近くの結界に転移した)
…わかりました、貴方のお心のままに
(相手の魔法に抵抗せず、されるがまま共に転移して)
ここは…魔界の入り口ですか…?ここで一体何をなさるおつもりですか?
、、、いえ
少し、、試したいことがありまして
(そう言い彼女に近付き、耳元で)
解除
(その魔法は、どれだけ隠すのが上手い魔法使いや
魔物でも見破ることができる魔法だ
それを至近距離で、しかも耳元で唱えた)
(/仮に、メイが魔王だとバレても話を続けてくださいますか?)
…貴方は気づいておられたのですね…、しかしそのような魔法は無意味です。私は精霊信仰に由来した魔法は一切受け付けないのですから…その意味がわからぬわけではないでしょう?
(相手から発せられた魔力の性質は理解出来たが、その魔法による効果らしきものは身体には少しも現れず。魔法が効かない理由、精霊が一切寄り付かないこの体質を持つのが何者なのか既にわかっているのだろうと相手を真っ直ぐ見やって問いかけ)
(/問題ないですよ)
そうですよね
貴女は人ではなく、魔族の分類に入る
(賊が自分達から半径1キロ以内に居るのを察して
超巨大結界を張り)
これで、邪魔は入りませんね
言ったじゃないですか
僕は争いなんかしたくないって
それに、命の恩人に魔法は向けたくありません
(とても甘い考えを言っているのは自分でもわかっている
誰しもが願っている魔王討伐を拒否している、それは人間を裏切っている
つまりは重罪だ、でも彼女とは戦いたくない)
それは貴方の両親を殺めたのが私の命令であったと言ってもですか?
(戦いたくないとこの場に及んで甘い考えを話す相手に向けて口元を歪に歪めながら相手の両親を殺したのは自分だと話して)
そうですよ
僕は両親が望んだ世界を、夢みたいな世界の為に亡くなった両親の死を無駄にはしたくないんです
(この場でも笑顔で彼女に言い)
メイさんだって本当は嫌なんじゃないんですか?
人と争うのが
そうかもしれません…しかし…魔族はずっとこの暗く日の当たらない世界を割り当てられ生きてきたのです。魔界とは名ばかりの地下の奥深く…かつて人の世を統治していた王家との戦争に敗れたことによってよって私たちはこのような世界で生きることを強制されてきました
(相手の問いかけに日の光の届かない魔界の天を仰ぎ、魔族の境遇と自らの心の葛藤を語り)
私は身をもって知ったのです、己の正しさの証明は力を以てする他ないと…悲しみが憎しみを生み憎しみが争いを生む…そんな連鎖はここで私が断ち切ります。人類の英雄たる力を持つ貴方をここで討ち果たして…!
(そう言い放った瞬間身体が白い光を放ち、光が収まるとそこには白銀の鱗と大きな2対の翼をもった四足歩行の龍が鎮座しており、龍は大きく咆哮をあげる)
メイさん、辞めよう?
もう誰も傷つく必要は無いんだよ?
だから、そんな辛そうな顔をしないでよ
(そう言いながら彼女に近付き
そして、穏やかな声で)
僕はメイさんの考えはわからない
だけどさ、そんな辛そうな顔をして
そんな迷いのある顔をして、僕を倒せるの?
(そう、彼女は悩んでいるのだ
僕の手を取れば、この醜い争いは終わるのだ
だけど、それを彼女のプライドが許さないのだろう)
貴方が私に善の心がまだあると、そう思いたいのなら良いでしょう。貴方が私と戦わないのであれば私は人類を滅ぼし、私たち魔族が新たな地上の支配者となるまでです
(大きな翼を羽ばたかせるとそこからドス黒い瘴気が噴き出して)
この瘴気は私の居城を通じてやがて地上全てを覆うことでしょう、人間は脆弱な存在であることはこの目で見て知っています…地上は長くは持たぬでしょう…争うべき相手が死滅すればもはやこれ以上争う必要は皆無…私の代を以てこの無益な戦乱の世は終わるのです
なら、さっきみたいに全部吸い上げるだけですよ
(そう言い一気にドス黒い瘴気を自分の体に吸い寄せ)
はぁ、、はぁ、、、
回復、、術を
(自分に回復術を掛けながらドス黒い瘴気を吸い)
くっ、、、はぁ、、はぁ、、
(体に瘴気の症状らしい黒い痣ができ始め)
自己犠牲は大いに結構なことです…が、限界はいずれ来るでしょう。貴方が死んでしまった後には結局人類は滅びるのです。貴方は何も守れず救えずただ無意味に死を迎えるのです
(瘴気は無尽蔵に溢れ出し、それはやがて相手の身体を死に至らしめるであろう負の力の奔流となっていき)
それが嫌ならば抗いなさい、そして貴方の正義を振り翳すのです
嫌だ、、ね
(そう言い、瘴気を吸い続け)
はぁ、、、、、はぁ、、、
(体全体に瘴気が完全に回り終わり)
母、、さん
(幻覚が見え始めるが、まだ瘴気を吸い続け
そして魔力を出し続けることで魔力が溜められている場所に瘴気を収納し)
…貴方の母もそうでした、人と魔物が争わずに済む方法を模索し決して他者を傷つけようとはしなかった…話しあえばわかりあえる、愛し合えるとそう説いていた…
(瘴気を放出しながら言葉を紡ぐ)
…実に滑稽でした、だってそうでしょう?その言葉は事実にはならなかった、私たち魔族の手にかかり死に、そして世には憎しみと戦のみが残った…私たちに抗するだけの強大な力を持ちながらそれを行使せず無抵抗に死を遂げた…貴方の母は愚か者です
(敢えて相手の怒りを煽るように肉親を小馬鹿にしたような態度を取り続けて)
そう、、かもね
(精霊が自分のもとに集まり始め)
やっと、、やっとだよ
メイさん、やっとできたよ
この瘴気を媒体にした解毒薬が
(そう言い精霊信仰魔法を唱えると痣が消え始め)
確かに僕の母さんは愚か者かもね
だけど、言ってたよ?
今の魔王様は今までとは違って人を理解しようとしているって
今までの魔王とは違って優しい魔王様だって
(そう言いながらドス黒い瘴気を出している羽を結界で無効化しドス黒い瘴気を止め
そして彼女に近付き)
…そうですか彼女はそのようなことを…まことに愚かで…優しい…げほっ……
(瘴気の奔流を遮られ、相手の母が語っていた言葉を聞けば声色が和らぎ、そして次の瞬間口から吐血して)
私の瘴気すらも封じるその力…やはり彼女譲りですね、お見事です…しかし私は魔王…故に人を害する瘴気を放つは呼吸と同じ、いつまでも内に留めておくことは叶いませぬ……放出を止めればそれは呼吸を止めると同義……私は人を害する為に生まれた魔王なのですから……
(荒く息をしながら地面に倒れ伏して)
だからか、、、
(母親が言っていた、ある魔法を思い出し)
メイさん、もう君は人を害する魔王なんかじゃないよ
君は、僕が初めて好きになった
美しい女性だよ
(そう言い、彼女にキスをした
と同時に彼女の中にある瘴気を全て自分の体内に吸収し吸収した直後から分解を始める)
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