ガイヤ・ユウ 2024-03-06 17:21:48 |
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…ああ、そうでしたね。髪も黒くなりましたし身長も幾分か伸びましたから気づかぬのも無理からぬこと…時間はかかりましたがあの日の誓いはまだ貴方の心にありますか?
(相手の反応を見て、ああそうかと肩あたりまでの長さになった真っ黒な自らの髪に触れながら改めて自分が魔王であった頃の記憶を持ったまま転生したメイであると伝え、姿形は変わってしまったが相手はまだ自分のことを想い続けてくれているか問い)
勿論、勿論だよ
逆に老いぼれだけど、メイさんはいいの?
(そう、あの話から幾千年経っている
つまりは老いぼれも老いぼれだ、そんな自分なんかと交際してくれるのか
周りからなにか言われないのか、心配だ)
でも、こんな老いぼれの僕でいいなら
付き合ってください
(頭を下げ、真剣な目で言い)
どれほどの歳月が経とうと私の心は決まっております、よもや貴方が不老のまま私を待っていてくれているとは夢にも思いませんでしたが…
(相手の手をそっと握って微笑んで)
大変でしたよ
メイさんが亡くなった後、何故か僕は英雄と言われ賢者の称号を貰い
この街で不老不死の魔法を開発して、不老不死になってからは
この世界を変えようとして、今じゃ僕は教科書にも載る英雄ですよ?昔は考えられなかったです
(彼女が亡くなってから、彼女が自分の目の前にまた
いつか現れることを信じて不老不死になった、だが愛した教え子や友人は先に亡くなってしまう
だからだろうか、自分は彼女に抱きついて泣いてしまっていた
子供が母親にに泣きつくように彼女に抱きついて泣いてしまった
世界を敵に回しても愛すると決めた彼女に出会えて、糸が千切れたのだろう)
お待たせして申し訳ありませんでした…一人で今日までよく頑張りましたね
(相手の背中に腕を回し、抱き止めては片手で頭を優しく撫でてやって)
会いたかった、、会いたかったよ、、、メイさん、、
(彼女を抱きしめる力が強くなり)
もう、、もう、、会えないかと、、おもっ、、て
(そこから数分間、彼女の胸の中で泣いた
みっともない姿を見せているとか考えず、ひたすら彼女の腕の中で泣いた)
愛してる、、愛してるよ、、メイさん
(彼女の目を見て、少し涙声だが言い)
だから、、僕と結婚を前提に交際、、付き合ってくれませんか?
(涙を拭って、彼女の目を見て言い)
その言葉を待っていました、こんな日が来る事をあの頃よりずっと待ち焦がれて…ふふ、魔王としての野望よりもずっと遠大な野望となってしまいました
(相手からの告白を受けて目尻に涙浮かべたまま微笑み、かつての魔王の野望を達成するよりもこの恋を叶えることの方が大変だったとおどけてみせて)
…不束者ですがよろしくお願いします
僕にとっては幾千年の恋、、かな?
そう思ったらロマンチックだね
(そう言い彼女の唇に、魔王だった頃にしたキスより
優しいキスをした)
ええ、とても…。よくぞ今日まで諦めず果たされる保証のない約束を信じて私を待ち続けてくださいました…諦めて他の誰かと結ばれてしまうという選択肢もあったのではありませんか?
(長い年月をかけて自分の言葉を信じて待ち続けてくれた相手の真っ直ぐな想いが報われるのはどんな素晴らしい物語よりも素敵なことだろうと瞳を細め頷きながら、本当のところは他の女性に心動かされることもあったりしなかったのだろうかと少し意地悪な笑みを湛え問いかけて)
なかったよ?だって僕はメイさん以上に美しい女性は居なかったよ?
(何万、何億と見てきた中でメイさん以上に美しい女性は居なかった
それは本当のことであり、自分が好きになった女性は一人だけだった)
そうですか…一途な貴方の想いを裏切らずに済んで何よりでした
(生まれ変わりなどと半ば夢物語のような己の言葉を信じて一途に今日まで待っていてくれた相手の想いを裏切らずに済み微笑んで)
命なんて短いものだよ、、本当に
(此処で再開できても自分は不老不死だから彼女と入れる時間は短い
幾千年生きてきた自分にとって人の100年は短く感じてしまうようになった
だから、彼女に不老不死にならせる訳にはいかない
彼女には普通の人生を送って欲しい、不老不死ではなく普通の人として
魔族ではなく魔王ではなく、一人の女性として過ごしてほしい
そう思った時には彼女を抱きしめる力が強くなっていた)
そうですね、人の命は魔族のそれよりも遥かに短く儚い…きっと貴方にとって一瞬の瞬き程にしか感じられないことでしょう
(人間として生まれた自分が悠久の時を生きる相手と同じ時間を生きる事は叶わない、そんな事実を受け止めて)
それでも、そんな限りある時間を私は貴方のためだけに費やしたいのです、それが今の私の望みなのですから
メイさんが、、望むならさ
不老不死にだって、、慣れるよ?
(また涙がこぼれてしまう、不老不死になったことを後悔はしていない
だが、今日、初めて不老不死になったことを恨んでしまった
彼女を待つためになった事を受け止め、そして彼女が目の前に居る時
こんなにも寂しいと感じたことはない、だから不老不死になって欲しいとは言わず
あくまでも彼女の望むならと言った)
私は人として生まれたのです、だから私は人としての生を精一杯全うしたいと思っております…などと言うのは我儘でしょうか?
(不老不死となれば相手と同じ時間を生きることが出来る、それはわかっていたが自分が生を受けた人としての人生をその短さ儚さも含めて享受して生きていきたいと自らの想いを吐露して相手と目線合わせて)
メイさん、、らしいや
(そう言い、寂しそうに微笑み)
嫌なんだ大事な者を目の前で亡くすのが、両親は僕が赤子同然の時に亡くなり
初めて好きになったメイさんを目の前でニ回も亡くすのが嫌なんだ、、
でも、、メイさんの、意見を僕は尊重するよ、、
(まただ、泣いてしまう
彼女と別れ幾千年の間、泣いたことはなかった
だが、どうしてだろう
彼女と居ると泣いてしまう、今まで我慢してきたものを全てが彼女の前では解けていく)
貴方の悲しみや心の痛みを私は本当の意味では理解出来ないでしょう、心中は察するに余りありますが…それでも今は未来より目の前の私を見てはいただけないでしょうか?
(このまま永遠に共に生きたいという相手の本心は理解出来たがそれを受け入れる準備が今の自分にはなく、気休めの一時凌ぎに過ぎないことを理解しつつ、今目の前にいる自分だけを見て欲しいと手を包み込むように握って)
うん、、わかったよ
(ギュっと抱きしめ、今まで出来なかった分
母親に甘えるように彼女を抱きしめた)
メイさんと居れる時間を大切にするよ
それが、君の望みなら
(寂しいが彼女が言うなら自分は何も言わないと思う)
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