潮風香る青春LIFE【学園/青春/日常/一部人数制限有】

>196 上総


（怪訝そうな顔をしながら短く「知らん」と吐き捨てる様に言う幼馴染を見れば、相変わらずだと言わんばかりに小さく、肩をすくめて。
幼い頃からよく知る相手であるが故に彼の態度は無関心でも、嫌味でもなんでもなく紛れもない「本心」である事が分かっているからか自分も自然体で接する事が出来る数少ない大切な１人の為、それ以上の抗議はせずに）


うぐっ、目ざとい…。さっきまでSummerの管轄の各部室を回って提出物を回収してたんだけど、そん時に男の子達からサイン下さいとか色々とせがまれて対応してたら差し入れを貰っちゃってさ。
サインだなんて私は有名人でも何でもないのに…ただのSummerの委員長だっての。
あっ、そうだ！ねぇねぇ、上総も１本どう？喉乾いてない？私だけじゃ消化しきれないから助けてよ～


（なるべく自然な動作で隠したのにあっという間に追及されたので、ボソッと相手に聞こえないくらいの声量で悪態をつきながらも隠し通すのは無理と判断したのかあっさりと白状して。この様な事は一度や二度じゃない為に若干呆れたような口調で言うと、何かを思いついた動作をしながら袋を前に出しては助けを求めて。中身は校内の自販機で売ってる飲み物や購買で売ってる物の他に、明らかに外部等々から持ち込んだであろう菓子類や飲み物の類も入っていて。困った様な感じでさり気無く差し出してきてはいるが言われるまで隠していたのを見るに風紀委員…Winterの面々に見つかろうものなら１発で吊るしあげられるだろうと思ってはいたらしく、あわよくば共犯に仕立て上げようとしており…）