監禁された人外青年

ふふ、お粗末でした。(お皿を洗いつつ)
…まだまだ美味しいものあるからさ、ここ出たらもっと美味しいもの食べような？

そうなんだ！楽しみ(ワクワクした表情をしながらニコっと笑い)

うん。楽しみにしてて。(片付け終わり)
…さて、後は夜中になる迄待って、こっそり出るだけ、か…

なぁなぁ、リュート！人間が住んでる所って他にもあるんだよな？(ふと、気になったので、服を引っ張りながら聞き)

ん？うん。他にもたくさん有るよ。色んなお店っていう物を売ってる所もあれば、遊ぶところも、綺麗な所もたくさんあるよ(頭を優しく撫でながら答え)
ここ抜け出せたら、行こっか

ヘェ～、そうなんだ。でもさ、俺みたいな人外が居たら不味いんじゃないの？(たからこそ、人間が暮らす所には行かなかったしと思い)

あー…でも、リュミにも色んなこと経験して欲しい。…尻尾と耳を隠せたら大丈夫じゃないかな？(悩みつつも、色んな体験をして欲しくて伝え)

隠せるかなぁ(耳を触りながら首を傾けて)

帽子で、こう…上手く出来ないかな…？暑いかもしれないけど、ニット帽とか…？(優しく耳に触れつつ)

ふふ、くすぐったい(耳に触れられると、思わず笑ってしまい)
多分、隠れると思う

あ、ごめん…隠れるなら、よかった。(ぱっと手を離して謝り)
…リュミ、抱き締めてもいい？

大丈夫(くすぐったかった、だけだしと付け足し)
じゃあ、俺が抱き締めてあげる(わざわざ確認なんてとらなくていいのにと思いながら、リュートを抱き締め)

わっ…ありがとう…ごめん、ちょっと怖くなった…(抱き着かれ驚き。今夜の事を考え失敗したらどうしようと怖くなったと苦笑して)
暖かいなぁ…リュミ…俺、頑張る…

怖い？(次ぐ言葉に、そう言う事かと思い)
失敗しても、一緒に居るから大丈夫だぞ

うん…ありがとう、リュミ…(肩口に顔を埋め)
絶対成功させような。

うん、ここを出て、いろんなところに行こうね(抱き締めたまま外での暮らしの事を考え)

うん。…リュミはさ、ここ出たら、まず何したい？(少し恐怖が和らぎ、力が抜け。ふわりと微笑んで)

え？んー、急に言われてもなぁ～(困ったように首を傾けて)
俺は、リュートが側にいてくれれば、基本何もいらないかな

それは、当たり前じゃん。俺だってリュミが居てくれるだけで幸せだし、それ以外何も要らないけどさ…リュミに色んな経験して欲しいんだよ(当たり前と言い。リュミの為に何かしたいと伝え)

いろんな経験？でもさぁ、俺、人間の街に行った事ないから、なにがしたいか分かんないし、、(行こうとも思った事がないので、想像も出来ず)