霊感少女 2024-02-16 20:16:15 |
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あぁ寧々ちゃん。僕が見てたのはこれさぁ。こんな仕掛け、僕に比べたらまだまだだろう?創作の域を出ていないね
(準備中だろう寧々の姿を見つけると、ふふ、とまた笑って耳元に口を寄せて。こほん、とひとつ咳払いをすればにこ、と笑って寧々を見て)
寧々ちゃんは何していたの?
お化け屋敷かぁ、結構リアルではあるけれど、そうね。イズミさんに比べたらまだまだって感じね。でもみんなは本物、幽霊さん・・・というよりお化けをが見えないから・・・
(これさぁ、と言ってイズミさんの目の前を見るとそこには結構高校生が作ったものにしては上手い方なお化け屋敷の看板と実態のお化け?のようなものがあった。自分に比べたらまだまだだろうと自信満々に言う彼にクスリと笑ってからそうねと返し、みんなは見えないから仕方がないかと言って)
私はうちのクラスの劇の準備を・・・って、早くこれを運ばなきゃ!
(何をしていたのかを聞かれれば、早く衣装の入ったこのダンボール箱を空き教室に運ばなければということを思い出し、あわてて空き教室の方向に足を向けて)
ほんとにねー、見えないなんてさ、つまらないよね。…僕はこんなに近くに寄ってるのに
(ぶつくさと文句を言った後に生徒の1人に近付き、耳元で話して見せて。話しかけられた生徒が風でも吹いた?と首を傾げているのを見て、ケラケラと笑って)
あぁ、作業の邪魔してごめんよ。気をつけてね!
(仕事を思い出した様子の寧々が急いで教室に向かおうとするのを見て、ごめんよ、と言うと手を振って)
ちょっと、ダメでしょ!
(一人の生徒に近寄って面白がっているイズミさんをお母さんのようにダメでしょと軽く叱ると首を傾げている生徒に「あ、えっと……ごめんねー?悪気はないのよ?きっと…」と、その生徒をもっと困らせるような意味不明の言葉を発して)
あ!ありがとう!じゃあまたね、イズミさん!
(ごめんと誤られ、気をつけてねと手をふるイズミさんにありがとう、と笑いながら。またね。と言うと荷物を持ち直し、その空き教室へと走りだす。途中『廊下を走るな!』と知らない先生に言われ、「はい…」と小さく返事をしてゆっくりと歩き出す。先ほどイズミさんとの会話を聞いていたものたちに陰で何かを言われていることにも気付かずに)
ふ、はは!お母さんみたいな事言うね、寧々ちゃんは
(ダメでしょ、と叱られれば笑いながらも少し懐かしむ様に言い)
はぁ……その人にはその人の世界があるって、いつになったら理解が広まるんだろうね。その点に関しては、僕が生きていた時代から、全く変わっちゃいないな
(寧々には聞こえるか聞こえないかぐらいの声で何やら話し、クスクスと笑っている生徒たちの姿を見てまたぼやき。見えないのを良い事に至近距離であっかんべー、と舌を出して見せれば、またケラケラと笑って)
はぁ…次は?…えーと、………
(空き教室に衣装の入った箱を運び終えると、自販機で水を買い、校庭の隅にあるベンチへと座って。次の仕事は、と計画表をジャージの胸ポケットから取り出して。計画表に目をやるとそこに書いてあったのは【チラシ運び】の文字。これはまた教室に戻り、そしてまたここの空き教室に来なければならないということだ。寧々はペットボトルの水をグビッと飲むと、はぁ、とため息をついて)
文化祭の準備って…ちょっとハード過ぎない?
みんな忙しそうだな~…お、ここのテーマは喫茶店かな。良いなぁ、美味しそう…
(忙しなく動き回っている生徒や先生を目で追いながら校内を散策して。模擬店のメニューを見れば、美味しそうと呟いて)
ふ、わぁ……ちょっと寝よ
(動き回って少し疲れたのか、欠伸をして。ポケットからアイマスクを取り出すと、かわりにピン留めを外してポケットに丁寧にしまい、廊下の床に寝転び)
あら、イズミ、さん……
(休憩が終わり、また教室へと戻っていると廊下の床へと寝転んでいるイズミさんがいて。他の生徒たちには勿論イズミさんは見えていないため、床で寝ているイズミさんが、廊下を通っている生徒たちに踏まれているというい画が、目の前にある。)
ちょっと、なんでこんなところで「八重咲さーん」
(イズミさんを起こそうと彼のほうへ近づくが、ふいに背後から誰かに呼ばれ、『ちょっと来てー』といわれたので、イズミさんのほうを振り返りながらも名前を呼ばれたほう__彼のほうへと向かって。最初「えーっと、誰だっけ」なんて言う声も聞こえたような気がするが、自分の彼の名前を全く知らないため、聞かなかったことにしておこう。)
んん…見えてないとは言え、やっぱり人に踏まれるというのは些か良い気分では無いな…さて、と…化学室戻るか
(暫く寝ていたが、目を覚ますと自分の上を何人もの足が通り過ぎて行くのを間近で見ることになり、大きく伸びをするとため息を吐き。ゆっくりと立ち上がれば自分の本拠地に戻るために歩き出し。途中でまだ教室で作業をしている寧々を見つければ、ブツブツと独り言を言って)
あれ、寧々ちゃんじゃん。まだ活動頑張ってるんだな……何だか笑顔がぎこちない様に見えるけど…やっぱりあんまりクラスメイトとかと仲良くないのかな?まぁ…こっちから突っ込むのは野暮だけど…
あっ、あー、これ居残り確定ね……はぁ、終わったぁー
(寧々は男の子にちょっと来てー、と呼ばれ、やってくれない?といわれた仕事(ほぼ強制的に押し付けられた)を絶賛やっている最中だ。そして、会計表がどうしても合わなく、頭を抱えている。ほかの生徒は一人一人次々に下校していく。すると彼女はただ一人の教室内でポツリと下記を呟いて)
今日はもう、イズミさんに、会えないのかなぁ……
やぁ、呼んだ?呼ばれて飛び出てイズミさんだよ~
(夕方になり、次々と帰って行く生徒を見ながら少し寂しさを感じつつ、ぽつんと1人教室に残っている寧々を見つけると、スーッと入り口から入り、ぱっと近くに寄って笑顔を見せて)
仕事が立て込んでるなら手伝うよ。僕に任せて!
っうわぁ!!!…イ、イズミさんか、……
(はぁ、とため息をついているとどこからともなくイズミさんが現れ、うわぁ!とよほど驚いた様子で。仕事を手伝ってあげる、とイズミさんに言われればパアッと笑顔になり、「じゃあ…これ、やってもらってもいい?」と文化祭についての数枚の資料をイズミさんへと渡して)
あぁ、勿論……ってこれ、明らかに一人分の仕事量じゃ無いよね?これ全部キミが任されたのかい?
(渡された資料を受け取れば、ひと通り目を通した後に思わず突っ込んで。驚いた様子で何度もペラペラと資料をめくって)
寧々ちゃんはやっぱり凄いね。…ねぇ、折角だからさ、お菓子とか食べながらやらない?その方がきっと捗るよ!
(2人で作業を進めるには静かさを感じ過ぎてしまう教室をぐるりと見渡し、「そうだ!」と手を叩けば上記の提案をして。「僕は食べられないけど」と笑って付け足せば、「僕が見張ってるから、何か買ってくる?それとも家から持ってくる?」と尋ね)
あ………うん…と、友達に、ね!
(全部任されたのかと聞かれるとうん、と一瞬うなずくが、出来るだけ心配をかけないようにと友達が忙しそうだったから任せてもらっただけ、と言いたげな顔で友達に、と言って。)
お菓子!ナイス提案ね!
(お菓子でも食べながらやらない?というイズミさんの提案にのり、「じゃあ自販機で買ってこようかな。」と言って、イズミさんに「ちょっと行ってくるわね!」と笑って自販機のほうへと駆け出していって。)
っふふ、元気になって良かった。行ってらっしゃい
(ナイス提案ね!と笑って、駆けていく背中に声をかけ。本当に可愛いなと口には出さないがニヤけてしまうのを堪え)
はぁ…にしても誰がこんなに寧々ちゃんに仕事を押し付けたのやら…名前と顔さえわかれば容赦しないのに
(現状をどうにかしたいという気持ちはありつつも自分ではどうしようもできないのをもどかしく思いありきたりな事を呟いて)
何買おうかなー
(自販機の前でどれにしようかと悩んだ末、よし!とスナック菓子のボタンをポチっと押して)
早くイズミさんのところに戻って仕事片付けなきゃ!
(スナック菓子を片手に持ち、教室へと戻ろうとすると、誰かの声がして。その声を耳を澄まして聞くと『なんでアイツ来たんだよ』や『全然来ないから死んでたのかと思ってたー』のようなものだった。あれは前にわたしをいじめていた人たちだ。私の名前を出していなくとも、私のことだということがいやというほどわかる。その会話を聞いた寧々は、それ以上は聞かず、教室まで全力で走り、今にも泣きだしそうな顔で教室の扉を開けて)
ただいま……イズミさん…
あぁ、おかえ……っええ!?どうしたの寧々ちゃん!!大丈夫!?どこか痛い!?何かあった!?
(どんなお菓子を買ってくるのかなとワクワクしながら待っていた矢先に泣き出しそうな顔をして帰って来た寧々を見てわかりやすく取り乱し)
こ、こっちにおいで、撫でてあげるよ!ね?ほら…おいで~?
(まるで小さな子どもをあやす様にそう言えば、全力で手を広げて手招きして)
うっううん……なっなんでも、ないの………心配しないで…?
(分かりやすく取り乱したイズミさんに心配しないでと今自分にできる精いっぱいの笑顔で)
っ!……
(おいで―といって両手を広げるイズミさんの胸の中へポスっと飛び込んで。もし泣いてしまった時、自分の泣き顔が見えないように下を向いた状態で。)
だ、大丈夫だよ~よしよし~
(勢いに乗って言ったは良いもののいざ飛び込んで来られると背中を撫でるのは少しぎこちなくなってしまい。優しく声を掛ければ、また、きゅっと抱き締めて)
嫌な事があったんだね、辛かったね
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