霊感少女 2024-02-16 20:16:15 |
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んぐ…すぅ、すぅ…
(薄暗い化学室で自分が見えない存在であるのをいい事に教壇の上で寝こけている。見えない相手には触れられもしないので教科書や実験器具を自分の上から置かれていてもお構い無しで、とても大胆な寝相になっている)
んんぁ…く、来るな…来るな…
(突如夢の中に現れた大型犬に追われ、表情が曇る。うなされているが目覚める事が出来ない)
あっ、寝てる
(化学室を見回すと教壇の上で大胆に寝ている。はあ、とため息をつきながら幽霊さんのいるほうへ近づいていく)
幽霊さん!起きて!
(寝ている幽霊さんの耳元で上記を言う。来るな、とうなされている幽霊さんを見て一体何の夢を見ているのだろうかと思いながら起きてと言い続け)
んがっ……あ、あぁ……夢か……
(呼びかけにやっと目が覚めると、先程までの出来事が夢だった事に気がついてアイマスクを雑に外すとポケットにねじ込み、制服と髪を整えて改めて呼びかけの主を見つめ)
やぁ、来たんだね。…もう夜だけど、おはよう
(ピン留めを付けるとやっと落ち着いた様子で片手を上げて挨拶をし)
おはよう、、あっ、こんばんは!幽霊さん。
(幽霊さんがおはようと言ったのでつられて自分もおはようと言ってしまうがそういえばもう放課後じゃないかと思い出しこんばんはと元気よく言い)
来たのはいいけれど、何しましょうか?
(幽霊さんに会えたのはいいが、そういえば何をするのかとかは決めていなかったため幽霊さんを見ながら首をかしげる。お互いのことを名前以外まだ知っていなかったので「質問大会でもする?」と言い)
あは、調子良くなるのがやっぱり夜からだからさ、あの世ではみんな夕方になったらおはよう、って言うんだ
(相手にこんばんは、と返されて苦笑し少しだけ事情を説明し。また改めて考えて、ここでまた会えたという事は昨夜無事に帰っていたのだという事を確信してほっと胸を撫で下ろし)
そうだなぁ…僕に答えられる事なら、答えようか
(質問大会をしようか、と提案されて少し考えるとニヤリと意味深に笑って)
そうなのね。夕方でおはようってなんか変。
(あの世では夕方になったらおはようと言うことが分かりこっちでは反対な為変だなと思い少しクスッと笑ってしまう)
ええ。じゃあ私からね!
(幽霊さんのことをもっと知りたかったため質問大会の提案に乗ってくれて内心嬉しく思う。私からと元気よく手を上げ「幽霊さんはどれくらい前からこの学校にいるの?」と聞き)
…ほんとにね。…あー…いつからだったかはもう憶えてないなぁ…20年目までは数えてたんだけどね
(ぼーっと天井を見上げ、ひいふうみい、と指を動かして答えて。思い返すと長いねぇと独り言を言って)
僕さ、何で自分がここにずっと縛られてるのか正直解らないんだよねー…こうやってさ、死んだ事ももう受け入れてんのに
(言い終わると唇を尖らせ、ずっと長い間変わらない状況に苛立っている事をあらわにして。思わず舌打ちもしそうになったがグッと堪えるとまた笑顔に戻り、片手を上げて)
…っ!じゃあ次は僕ね。寧々ちゃんの好きな食べ物は?
あっ、そう、、
(何か聞いてはいけない事を聞いてしまったような気がして少し下を向く。何十年も一人でいたのかと思うと何だかかわいそうになってくる。幽霊さんが質問してくれたことで空気は変えれた。好きな食べ物は?と聞かれたので「私はいちごとか甘いものとかかな」と返す。)
じゃあ次ね!幽霊さんの他にもこの学校に幽霊とかっているの?
ま、まぁ、それももう慣れたものさ。甘いもの、ね!いいね、僕も生きてた頃は好きだったな……食べ過ぎだって止められるくらい
(同情されるのは嫌いではないが、余計な心配をさせてしまったと少し落ち込み。自分の質問に対する寧々ちゃんの答えに昔の記憶を呼び起こし、あの頃は楽しかったな、と笑い)
そうね…もし僕以外の幽霊がここに居るとしたら、もう紹介してるよ。僕、自慢じゃ無いけど友達作るの得意だからね……あぁ、猫とか…い、犬はよく来るよ。…うん…僕は嫌いだけど。…何故か生前からめちゃくちゃ吠えられるんだよね
(自分の他に誰かいるのかと聞かれれば、残念そうに首を横に振りながら答え。代わりに動物ならよく来ると答えたその表情は、先程より更に曇り。不快な気持ちを振り払う様にして咳払いをし)
ね、寧々ちゃん家はここから近いの?
へぇ、私と一緒なのね
(甘いものが好きと聞いてなんだか可愛いなと思ってしまう。食べ過ぎで止められるぐらい食べていたのかと想像すると面白くてついふっと笑ってしまう)
そう…犬、嫌いなの?私は好きよ。可愛いし。吠えられる…あなたのことが好きなのかもね。
(学校にはほかの幽霊はいないと聞くと少し、ちゃんとはわかっていないけれど自分と似ているなと思う。学校には自分の味方なんていなくて、友達も誰もいない中ずっと孤独で、、考えるのはやめよう。悲しくなってきてしまう。犬が嫌いだと言いさらに顔が曇り始めたのを見て犬が嫌いなのか…と思う。めちゃくちゃ吠えられると聞き幽霊さんが好きなんじゃない?と聞き)
ええ、まあ近いほうかしらね。学校の真後ろなのよ。
(家は近いのかと聞かれまあ近いほうだと言う。次の質問をしようと「じゃあ次ね!」とまた片手をあげ)
幽霊さんってす、好きな人とかっていたりするの?い、嫌だったらいいんだけど
(幽霊さんに好きな人がいるのかと聞く。相手が嫌かもしれないじゃないかと思い、嫌だったらいいけどと付け足して)
犬が僕のことを好き?…それは無いね、アイツら絶対俺の事見下してんだ。あっち行けって…キミが犬好きならこれ以上は言わないでおく
(好きなのかも、と言われて首を一瞬傾げると早口で続けて)
家近いんだね、良いなぁ…僕はここから電車で少し行った所にあるから遠いんだ。初めてここの前を通りがかった時、校舎が綺麗でさぁ…絶対ここに通う、遠いからやめろ!って両親とは揉めたなぁ
(寧々の家がここから近いと聞いて、少し羨ましそうにしながらまた過去の事を少し語り。でもやっぱりここにして良かったって思ってるよ、と付け足してまた寧々の方を見て)
好きな人、かぁ…考えた事なかったな生きてた時も、今も。縁が無いとかじゃ無くてさ、単純に毎日が楽し過ぎて?必要無かったんだよ、今まで
(好きな人はいるのかと聞かれると少し考えて本当に興味無さそうに苦笑まじりに返して。異性に興味が無い訳ではなかったが、大人数でわちゃわちゃするのが好きだった彼にとっては男子も女子もさほど気にする事は無い事情だったらしい)
あはは、、でも私は動物は好きよ
(自分が好きなんじゃないかと言ったとたんに早口になった幽霊さんを見てよっぽど犬が嫌いなんだなと思い、あはは、と苦笑いで)
そう、、電車で通っていたのね。
(電車で通っていたとなると随分遠いところに家があるんだ、来るのが大変だったんだろうなと通学している姿を想像して)
私も好きな人ってできたことないなー、あっでも一回あったっけ
(今まで好きな人が必要なかったと聞きそれくらい楽しかったのか、と思う。自分も好きな人はできたことないなーと今までの記憶をたどっていくと一度だけあったことを思い出し)
ま、他の動物は好きだよ。実家ではハムスター2匹飼ってたしね。身体が白いのと黒いのだったから、ミルクとアズキって名前だった。可愛かったなぁ…
(犬は嫌いだが他の動物は好きだと話すイズミの表情は柔らかく、可愛かったと話しながら動かすその他はハムスターを優しく撫でている様で)
ふーん、好きな人いたんだね。どんな人?
(自分の事を語って少し疲れたのか、座っていた教壇にだらんと寝転がり頬杖をついて寧々を見つめ)
ハムスター!可愛いわよね!
(ハムスターを飼っていたと聞き可愛いよねとパッと顔を明るくし。ハムスターを優しく撫でるように動かすその手を見て余程可愛がっていたんだなあと思い)
う~ん。顔がよくて、勉強ができて、優しくて、顔がよくて、、
(どんな人かを聞かれ彼のことを思い出しながらう~ん、と顎に手を当てながら。「でもまあ、告白する勇気なんてなくてね。ほかの人に取られちゃったのよ。」と少し悲しげに笑い)
そっかぁ……でもまぁ、高嶺の花っていい響きの言葉がこの世には……この世界にはあるからね。僕の生きてた頃にも、可愛い子がいたなぁ……
(寧々の話を聞きながら、自分の過去の事を思い返して)
そうそう、丁度キミみたいな髪の長さでね、茶髪で、目の色は黒だったけど形は似てて……綺麗なコだったな……
(過去に思いを馳せると、じっと寧々を見つめふふ、と笑って世迷言を考えて、首を静かに横に振って)
……まぁ、そんな事ある訳ないか
どの時代にもイケメンと美女はつきものなのね…
(自分のことをほかの人に話したのは初めてだったため少しドキドキして。幽霊さんの時代にも可愛い子がいたと聞いてどの時代にもイケメンと美女はいるのね、とつぶやき)
私と似ていたの…でも私は綺麗なんかじゃないからなー、
(幽霊さんの言う子は私と似ていて、綺麗だったそう。でも自分は綺麗じゃないからなーと、言うう。自分も美人になりたい、なんて思いながら)
ん?
(静かに首を横に振り、何かを呟いた幽霊さんを見つめながら。するとピコンッとスマホがなり画面を見ると母親からメールが。内容は{ご飯が出来たからそろそろ帰って来なさい}と言うものだった。幽霊さんと別れるのは嫌な為少し悲しい顔をして「お母さんから帰って来てってメールが来てて、だからもう帰らなくちゃ」と言う)
そうだねー…いつの時代にも…って、その言い方じゃまるでオレがおじいちゃんみたいじゃ無いか
(しみじみと言った後でノリツッコミをかまし。自分は綺麗じゃ無い等と言う寧々を見ていて自分の魅力に気づかないとは勿体無いなと思いつつケラケラと笑い)
そう…もうそんな時間か…あ、もしキミが良ければさ、明日キミのお気に入りのお菓子とジュースを持ってきてよ。僕は食べられないけどさ、キミと僕が会った記念にちょっとパーティーみたいな事したいな…みたいな?……変かな…
(もう帰らなきゃ、と言う寧々を見て自分も少し寂しくなり突飛な提案をして。無理だったら無視してくれて構わないからね、と付け足して早々に見送ろうとし)
ナイス、ノリツッコミ!
(ノリツッコミを聞いて笑いながら言う。おじいちゃんみたいじゃんという幽霊さんに「まぁ実際そうよね。」と自分と比べたらだいぶおじいちゃんと言い)
全然変なんかじゃないよ?寧ろ提案してくれて嬉しい!じゃあ私、明日持ってくるね。
(二人が会えた記念にパーティーをやりたいと言う幽霊さんの提案に嬉しそうに答える。家えと走り出そうとすると幽霊さんの顔がもう一度見たくなり後ろを振り向き「じゃぁ、また明日ね!幽霊さん!」と笑顔で言い)
っふふ、じゃあまた明日待ってるよ。…もう振り返っちゃダメだからね!
(自分の提案を受け入れてくれてとても嬉しくなり、さらっとおじいちゃん呼ばわりされた事には気付いていない。振り返って笑顔を見せる寧々を微笑ましく見送りながら、昨日の事を念押しする様に呼びかけて)
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