人魚 2024-02-13 13:25:33 |
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ちょっと待ってて、今外すから!
(いつものように水面に顔を出し遠くの浜辺に見える大きな船を眺めていれば、人間が捨てたのであろう網やら釣糸やらが絡まったイルカを見つけ、急いでそちらへと鰭を進め。「どうしたの、お父さんは?…そっか、きみも気をつけて帰るんだよ?」何とか絡まりを解いてやり、顔見知りのイルカの息子であることに気づけば深海へ先に帰った父親の元へとその背中を押してやり。よし、と小さく頷きふと尻尾に何かが当たるのに気づけばくるりと振り返り)
…えっ!?なにこれ、水!水!
(そこはもうだいぶ浅瀬で上半身どころか尾鰭までが外気に晒され鱗も日の光を浴びてキラキラと光っている。砂浜に乗り上げてしまったことに気づけば慌てて水の中に帰ろうと両腕の力だけで尾ひれを引き摺って。と、遠くに砂が鳴る音を聞き思わず動きを止めてそちらをちらりと一瞥。相手の姿を見つけ、慌てていたのが嘘のようにその場にぺたりと座って近づいてくるその姿を見つめ)
(/初回はどうしても長くなりがち…これから安定しますから!←
海音ちゃんが海にお歌を歌いに来た所を想定しています!改めてよろしくお願いしますね!)
あっ!今日は誰もいない
(一人でよく来る海に来た。普段は人がたくさんいるが今日は誰もいなかったため安心の声を漏らす。此処にはよく、歌を歌いに来たりする。人がいると恥ずかしいため歌えないが、一人の時は透き通った優しい声で海に歌いかけるように歌うのだ。いつも此処へ来ると落ち着く。海の波音や砂を踏む音、涼しい風が通っていてとても気持ちいからだ。此処では誰かに何も言われないし、何かされることもない。)
あら?あれは何かしら。
(今から歌おうと思っていた時、誰もいないと思っていた砂浜に何かの影が見えた。そこにはきらきらと煌めく鱗?のようなものもあったのだ。もしかして人魚だったり?なんて妄想は置いておき、「誰かいるの?」とそこに向かって少し小さめの声で言ってみる。聞こえなかったためか返事がなかったので、その影が見える方に向かって走っていき)
(/私もちょっと長くなっちゃいました。はい!よろしくお願いします!)
え、えっ…こっちくる!?
(こちに向かってゆっくりと大きくなってきていた彼女の姿はみるみると近づいてきており、どうしようかと辺りを見回すも身を隠すものなど落ちているはずもなく、そうしているうちにすぐ目の前まで迫ってきている彼女に向けて両手をぐっと突き出し「止まって!待って待って、食べないで!話せばわかるからっ!」その姿が自分が憧れ続けた人間だと分かれば魚類を捕食するという性質を思い出し大きな声で叫び)
(/おはようございます!お返事はいただけるときで全然構いませんのでお気になさらず!!
では背後は一旦失礼しますね、また何かありましたらお声かけお願いしますね!/蹴り推奨)
えっ人魚!?人魚なの!?
(見えた影のほうへ近づき、そのほうを見ると小さいころから大好きだった人魚がいた。その人魚をお眺めていたら両手を突き出され、「食べないで」と大きな声言われたので、「いや、食べないよ。」とフッと笑って返す。人魚の目の前に座りひれや鱗を見て「わぁ。キレイ」とつぶやく。いまだに目の前にあこがれ続けた人魚がいることに驚きつつも目を輝かせ、人魚のほうを見て)
た、食べない、の……?
(彼女の言葉に拍子抜けしたように目を瞬かせ、突き出したままだった両手を下ろせばとりあえず一息。綺麗、と聴こえたその声にハッとして「きみ、歌は好き?俺、前にここできみの声聞いたことあるよ!」前に、と言ってもつい先週のことだが日にちの数え方なんて知らないし、第一自分の言葉が伝わっているのが嬉しいのかしっぽをゆらゆらと揺らしながら問いかけ。)
きみ人間でしょ?歌を歌うのは人間と人魚だけって父上が言ってた。…わ、靴履いてる!凄い!
(先程までの怯えはどこへやら、今度は彼女の身につけているものをキラキラとした目で見つめ、つん、とその靴先に触れ。海の中には無いような不思議な感触にいたずらっぽく笑って、「俺、人間に会ってみたかったんだよ!……ぁ、ごめん。喋りすぎ?」自分の前に座ってくれた相手の顔を見て照れくさそうに)
だから食べないってぇ
(人魚さんにニコッと笑いかける。歌は好き?と聞かれ「うん」と答えるも、自分の声を聴いたことがあると聞き、「えっ聞かれてたの!?」と驚き。恥ずかしいと言いながら両手で顔を隠す。いつも誰もいないと思って熱唱しているため、それを聞かれてたと思うと恥ずかしくてたまらない。チラッと相手のほうを見るとうれしいのかわからないが、しっぽがゆらゆらと揺れているのが少し可愛いなと思う)
靴?あっ!もっと触る?
(キラキラとした目で見つめる先に会ったものは靴だった。靴が触りたいのかなーと思い、片方の靴を脱ぎ、触るかと聞く。靴は海の世界にないためか、いたずらっぽく笑う顔を見る。喋りすぎかと思い、謝る人魚さんに、「人魚さんは、面白いのね」と優しく笑いかけ)
だって、人間って頭がいいから僕たちのことも食べ物にするって、
(本で読んだもん。と続くはずだった言葉は彼女が差し出してくれた靴の片方を受け取ったことで無くなってしまい、完全に興味はそちらへ。わぁ、と小さな声を上げて余すことなく靴を撫でまわすという人間であればかなり変てこな行動を見せればパッと顔を上げて「みんなは人間が嫌いって言うけど、俺にとっては海底に沈んだ宝箱開けるくらいワクワクするんだ。」面白いと言ってくれる言葉に楽しそうに微笑んで。触れ合いもせずに嫌うなんてことはしたくないし、と靴を砂浜に置いて、少し濡れてしまったのを心配そうに見ながら小さな声で彼女が歌っていた歌を口ずさみ)
私も小さいころから人魚なんていないといわれ続けていたけど、私は絶対いるって信じてたわよ
(靴を撫でまわしわくわくしたような顔で見ている人魚さんを見て微笑ましくなる。人魚の世界では、人間は人魚を食べ物にするといわれているんだなと思う。人魚さんが置いた少し濡れた靴を取りつつ、自分は人魚のことを信じていたといい、人魚さんに笑顔を向ける。内心まだこの状況を理解していない自分もおり、目の前にはあこがれ続けた人魚がいて、その人魚と自分は普通に会話していることに。すると自分が作った歌を人魚さんが口ずさんでいるのを聞き、「その曲、知っているの?」と聞く。)
ぁ、ごめん、やだった?綺麗な歌だから覚えちゃった!
(優しそうな笑みを浮かべる彼女なら怖がることは無いなと安心しきったようで、人間の間で語られる人魚伝説なんて本当は嘘だ、と話を続けようとするも自分の歌に反応を示した彼女にこくこくと頷いては上記を。もちろん意味もわからず口ずさんだ訳だが音階が綺麗にまとめられており、異世界の不思議な響きも持ち合わせたその歌がとてもお気に入りで。「人魚が人を海に引き込むって言うけど…本当はそんな力なんてないんだよ。友達になりたかったんじゃないかな、俺ときみみたいに。」ぽつりと呟けば、人間たちに囁かれる噂に少しだけ寂しそうな顔を見せて)
ううん。嫌じゃないの。私が作った曲だったから、、ちょっとびっくりしちゃったの。
(自分の歌を綺麗な歌だと言ってくれてうれしく思う。今までそんなことはあまり言われてこなかったからだ。人魚さんは人間がささやいている噂は嘘だと言って少し悲しいそうな顔を見せた。友達になりたかったんじゃないかと人魚さんに言われ、少しうれしく思う。「じゃあ、蓮くんがしいなくなったのは人魚の仕業じゃないのね」と何か辛かったことを思い出すような顔で小さくつぶやく。小さいころ仲良くしていた男の子「蓮」は海に行った日から行方不明になっている。町の人たちは人魚の仕業だ、人魚が海へ引き込んだんだと言っていた。蓮の行方が分からなくなったのが悲しすぎてその言葉を信じていた自分がいて、その時は人魚が大嫌いだった。)
きみの歌なの?すごい!人間って歌も作れるんだ!
(歌うだけでなく作ることまでするのかと驚いたように目を瞬かせ、色々なものを作り出す人間への憧れは強まるばかり。ふと彼女が呟いた蓮という名前。どこかで聞いたな、と記憶を辿るようにうーん、と唸りながら考えた末に「……魔女と契約したって噂の人間だ!」噂が確かなら今はどこかの海にいるはず。彼女の知り合いだったのかと自分の発した言葉を隠すかのように両手で口元を押え、「あの人間はどこかの海の底にいる、はず…」と小さな声でつけ加え。なんでも蓮という人間を見初めたらしい魔女が引きずり込んでしまったとか。そう言われれば人魚伝説もあながち嘘とも言えないのかと申し訳なさそうに相手の顔を見て。彼の行方が分かるかもしれない、そしたら彼女も嬉しいのではないかと、)
魔女はね、深い海の底にいて、気に入った物とか人魚とか、自分のテリトリーに引きずり込むんだって…だからもしかしたら、
(と言葉を続けるも、魔女の舘の場所は誰も知らない。父にも姉たちからも知ることすらも許されておらず、手がかりは無いのだが彼女のためとあらば探そうとすら思っていて。願いをかける歌を口ずさみ、「お願いごとする歌。聞いて、そしたら叶うかも。蓮くんのこと願って。」と彼女の手を取って首元の夜光貝に触れさせつつ歌い続け)
別に、あんまりすごいことじゃないよ。こういうことできる人って結構いるし、、
(目を輝かせている人魚さんを見て別にすごいことじゃないと言い、目をそらす。すると突然人魚さんが魔女と契約した人間だと言い、もしかして連のことかと思う。いや、ないか。と思ったとき、人魚さんが海の底にいるはずといったので、本当に蓮は生きているのかもしれないと思った。)
海の底にいるの?生きてるのかなあ。
(海の底にいるはずという人魚さんに、それは生きてるのだろうか、という疑問を持つ。でももし生きているのならまたなんでもいいか、と考えた。すると人魚さんが歌を口ずんでいた。人魚さんが歌う歌は、きれいだなと思った。そして人魚さんに言われた通り連のことを願い続け、そのあと、人魚さんに「蓮くんはね、私の初恋の人なんだよ」といたずらっぽく言い)
初恋!?だめだよ、それじゃ泡になっちゃう!
(粛々とした雰囲気の中歌い終えればゆっくりと目線を上げて彼女の顔を見て。初恋、と聞こえたその声に慌てた様子でそう告げては、彼女は人魚では無いことを思い出す。人魚は恋をするとその人生を終える儚いものだが人間はまた別なのかと「…蓮くんに会いたい?えっと、」ここで未だ相手の名前を知らないことに気づき言葉を途切れさせればまずは自分から、と座り直して姿勢を正し)
俺はアルバン・ラメール。アトランティカ帝国の第一王子、だけど…今はほかの人魚や魚たちと変わらない。ただのアルバンだ。
(にっ、と笑顔を作って今自分は皇族としてここにいる訳では無い、と自己紹介をしてから「俺がここにいること誰にも言わないで、ね?」しーっ、と口元に指先を押し当ててはいたずらっぽく肩を竦め)
(/すみません、お返事した気になっておりました!!!
海音ちゃんも待たせちゃってごめんなさい!)
泡?
(初恋、泡、と聞きそっか、と思い出す。人魚の物語は人魚が王子様に恋をして泡になって消えてしまうという物語だ。だから心配してくれたのかなと思い、何だか嬉しくなる。人魚さんが急に姿勢を正し何事かと思っていたら自己紹介を始めたのであっそういえば自己紹介がまだだったと思い出し、自分も姿勢を正す。相手の自己紹介を聞き、アランティカ帝国?の王子だった?らしい。すごいなーと思いつつ、何か首を突っ込んでしまったらダメなのかなと思う。相手の自己紹介が終わり、自分がここにいることは誰にも言わないでといわれたので「うん。分かった。」と頷く。)
私は華田 海音。海に音って書いてあまねって読むの。よろしくね。アルバンさん。
(自分の自己紹介をすると、ニコッと笑みを浮かべる。人魚さんに「アルバンさんはいつもここにいるの?」と問いかけ)
(/いえいえ。全然大丈夫ですよ)
海の音…綺麗な名前!海音は海に呼ばれてんだね、
(彼女の名前を聞き、その響きが気に入ったのかゆらりとしっぽを揺らし。パシャ、と打ち上がった波を叩く音に楽しそうに笑っては「ほら、海も海音と話すの楽しいって!」と冗談めかして。よろしくね、なんて柔らかい笑みを浮かべる彼女の問いにこくりと頷いてはほとんど毎日ここに来ることを伝え)
毎日太陽が沈む時間には帰るんだ。暗くなると海の中は見通しが悪いから危ないって、姉さんが。
(毎日来ているからこそ遠くから相手の姿を見かけたことは何度かあり、こうして言葉を交わすのは初めてでもその声には惹かれており、心地のいい海風のように流れるふわりとした優しい声に目を細めて。こんなに長い時間水から出たのは初めてのことでひとつ息をつけば「ちょっと深呼吸させて、…あ、人魚に興味あるなら俺の泳ぐとこ見てて?」つい最近近所の珊瑚に住むクマノミに教わった小回りの聞く泳ぎ方を自慢しようと鰭を引き摺って波打ち際へと体を浸し)
あ、ありがとう
(自分の名前を綺麗だなんていってもらったことがなかったため少し照れてしまう。海も自分と話すのが楽しいと冗談めかしていう人魚さんにクスッと笑ってしまう。人魚さんはほとんど毎日ここにいるという。太陽が沈む前には帰ると聞いて)
じゃあ、太陽が出ている時間はまた会いに来てもいい?
(また人魚さんに会いに来ていいかと聞く。。すると人魚さんが泳ぎを見せてくれるといわれ「見せてくれるの?」といい瞳を輝かせ)
(/少し短くなってしまいました)
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