匿名さん 2024-01-18 21:20:33 |
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鮫島旭
「………俺は気にします。」
(印刷されたプリントを取り出し、『授業用』と書いたラベルの貼ってあるファイルにそれを突っ込む。椅子にどすん、と腰を下ろして─相変わらずデリカシーの欠片も無い先輩をギロリと横目で睨んだ。今しがたプリントを入れたファイルをデスクの引き出しに入れ、授業と任務の報告書を提出する為に─再び椅子から立ち上がって。)
五条悟
「ほら、早く車出してよー。」
(表情だけは上機嫌なまま車に乗り込み、後部座席から足を伸ばして─ガン、と運転席を蹴る。びくびくと怯える伊地知を無視して窓の辺りに頬杖を付き、薄暗い車窓の外をぼんやりと眺めて。)
五条悟
「でもそれでその子が勘違いしちゃったらどうすんの?」
(クッキーを渡すのを阻止しようとするも、旭は気にすると言って聞く耳を持たない。いつもそうだ、僕の言葉には耳を貸さない。いつもの事で慣れたためまだ諦めることなく告げてみる。女の子に勘違いされるのは旭も嫌だろう。それにその子も気を持たせるようなことをしといていざ告白すればそんなつもりはなかったなんて嫌な気持ちになるはずだ。報告書を提出しようとしているのに気付けば少しでも離れたくないのか立ち上がりついて行こうとして。)
胡桃沢彩莉菜
「あ…うん、良いよ。何処が分からないの?」
(家入は話を聞くと呆れたような様子で。そうして話していては、職員室に1年生達がやってきて。どうやら分からない問題があるらしく教えて欲しいらしい。快く了承すれば空いている机の方に向かい問題を見せてもらって。家入はその教えている様子を写真に収めれば、五条に『任務頑張れよー』というメッセージと共に写真を送り付けて。)
鮫島旭
「………俺相手に、勘違いも何も無いでしょう。補助監督の方への恋愛感情はありませんよ。」
(─報告書の提出にまで付いて回ってくる先輩に、疲れ果てたような溜息が漏れる。その子に勘違いさせたらどうするの、などと宣っているが、下らないことだ。自分には恋愛感情の無い相手に優しくしてやるなど、そんな器用な芸当はできない。補助監督にお詫びをするのも─男である以前に、人間として当然のことだ。そうこうしている内に、夜蛾の待つ学長室へと到着した。ノックをして足を踏み入れ、「失礼します、鮫島です。報告書の提出に来ました。」と声を掛けながら夜蛾に報告書を提出し。)
五条悟
「…お。」
(伊地知の運転する車に暫く揺られていたが、ふと携帯が新着メッセージを告げた。それを開いてみると、送り主は家入で─メッセージと共に、彼女の写真が添付されている。どうやら生徒達に問題を教えているらしいその様子に、思わず頬が緩んで。)
五条悟
「旭がそのつもり無くてもそうなる可能性はあるって~」
(はっきりと恋愛感情は無いと言ってくれるのは安心出来て嬉しいが、相手がどう受け取るかは分からない。旭はそれなりにモテるし心配だ。報告書の提出について歩きながら言い返す。そうしていると学長室に到着し旭が中に入る。それに続いて僕も「失礼しまーす」と中に入って。夜蛾は旭から報告書を受け取りながら僕に気付けば「悟も何か用か?」と訊ねる。その言葉に首を振り「全然。旭に付いてきただけでーす。」といつもの調子で答えて。)
胡桃沢彩莉菜
「そうだったんだ?」
(解き方を教えると生徒達は理解したようで口々にお礼を言われる。そして、釘崎は「五条先生なんて適当でこれ解いといてってプリント渡すだけだからくるみちゃんが副担任になってくれてホント良かった。」と彼の文句を述べていて。伏黒も頷き「質問しても適当な答えしか返ってこないしな。」と告げて。虎杖も「確かにテキトーだよなぁ。」と同意していて。その3人の話に私が働き始める前の光景が想像出来てクスッと笑みを浮かべて。)
鮫島旭
「………すみません、先輩は無視してください。」
(─先程から異様に五条先輩がしつこい。恋愛感情など無い、と言っているのに引き下がってくる。五条先輩の軽い言葉に渋い表情を浮かべる夜蛾に頭を下げ、苦笑を見せると─夜蛾は「…大変だな。」と労るような言葉を掛けてくれた。軽く頭を下げてそれに答えておき、いつものことだが特に小言を貰うこともなく─学長室を後にする。その後は職員室に戻り、椅子に腰を下ろした後仮眠を取って。)
五条悟
「……面倒臭っ。」
(到着した辺りには特級を含む数体の呪霊が彷徨いており、思わず文句が口から漏れる。適当に術式を発動させ、近くにいる数体を一気に祓った。特級は流石に一度では祓い切れなかったが─あまりに面倒だったので体術で吹き飛ばして。)
五条悟
「旭、僕の肩貸してあげるよ?」
(夜蛾と旭のやり取りを特に気にすることなくにこにことしながら聞き流して。学長室を出て職員室に戻ると旭は仮眠を取るようで。当たり前のように隣にデスクチェアを持ってきて座れば自身の肩を指さしてにこりとして告げる。そして続けて「一緒に眠った仲なんだし、遠慮する事ないよ♪」と周りが聞けば勘違いするような事を躊躇いもなくいつもの音量で口にして。)
胡桃沢彩莉菜
「うん、またね。」
(暫く1年生達に教えてあげながら談笑していたが、定時時間に近付いていた。生徒達にそろそろ寮に戻るように伝えると素直に了承し職員室を後にした。手を振りそれを見送ると自席に腰を下ろし、生徒達に教えるための教材を準備して。そうしていると定時時間になったが彼を待つためもう少し作業することにする。その前に休憩をしようと手作りしたカップケーキを鞄から取り出して。)
鮫島旭
「………睡眠の質が悪くなりそうなので、結構です。」
(姿勢を崩し、背凭れの上辺りに首を預ける体勢を取りながら─視線だけを五条先輩の方へ向けて冷たく言い放つ。先輩の発言の所為で、周囲からの目線を妙に感じるが─まあ後で弁明しておけば問題ないだろう、と考えて瞳を閉じた。その後、眉間に皺こそ寄っていたが─微かに開いた唇から立てる静かな寝息は穏やかそのものかつ、全くの無警戒な様子で静かに寝入っていて。)
五条悟
「早く出してよー。」
(再び伊地知の運転する車に乗り込み、後部座席から運転席を蹴る。怯えながら発進した車の窓から外の景色を眺めていると、いつの間にか高専に到着していた。報告書もそこそこに職員室へ飛び込み、彼女の姿を探して。)
五条悟
「…ちょっとくらい、いいよね。」
(あの時ぐっすり眠っていたくせに。そう言い返そうかと思ったがその前に旭は目を閉じてしまった。じっと観察していると眠ったようで寝息が聞こえてきた。その様子に優しく髪を撫でてみる。近くで見ていると無警戒に薄く唇を開き寝息を立てている様子にキスをしたくなってしまう。いつも冷たくされて我慢しているんだから少しくらい良いよね。僕の前で無防備な姿を見せている旭にも非がある。周りが見ているか見ていないかはお構い無しにそっと唇を撫でると立ち上がり上から顔を近づけ唇を重ねて。)
胡桃沢彩莉菜
「あ…五条くん、おかえり。」
(カップケーキを鞄から取り出し包んでいた袋から取り出していると、家入がそれに気付いたようで「それ、手作り?」と訊ねられた。家入に目を向けては笑みを浮かべ頷き「うん、お休みの日とか時間のある時に作ってるんだ。」と答えた。家入は私の言葉に「そういえば学生の頃もよく作ってたな。」と言った。学生時代に手作りしては家入と夏油と彼によく食べてもらっていたと思い出し懐かしく思えば「そうだったね。…あ、硝子も食べる?」と訊ねた。家入は頷き「久しぶりに貰おうかな。」と答えた。その言葉に笑みを浮かべカップケーキを渡そうとしていては職員室の扉が開かれた音がした。手を止めて其方に目を向けると彼が居て。笑みを浮かべ声を掛けて。)
鮫島旭
「………ん…」
(途中で呼吸を阻まれたことにより、小さな声が喉の奥から漏れる。一瞬敵か、と思ったものの、周囲に漂う気配に不審な点は無い。寝惚けた頭で感覚を研ぎ澄ませてみても、職員室の中には─先程と同じように─五条先輩と七海、そしてその他の術師の気配しか漂っていなかった。そしてこれは、自分の預かり知らぬことではあるが─丁度近くに居た七海は、五条先輩が自分にキスをする現場を目撃してしまったようで─「…旭に何をなさっているんですか、五条さん。」と少しばかり咎めるような色を纏っていて、そして何処か気まずそうにも聞こえる、何とも表現し難い声色と表情でそう問い掛けて。)
五条悟
「彩莉菜ー!ただいま!」
(彼女の姿を見つけただけでも上機嫌、その上笑顔まで向けてもらえたことで─尻尾を振る犬のような笑顔で彼女の方へと飛び付いた。家入には相変わらず、ドン引きの眼差しで見られているが─軽く手を上げつつ、ごめんねー、と軽い調子で謝罪して。)
五条悟
「ん?何してるも何も見たらわかるでしょ、キスだよ。」
(旭に唇を重ねていると、目撃したようで七海に問い掛けられた。唇を離すと七海に目を向ければ見られたことを気にすることも無く悪びれることも無く素直に答えた。そうだ、七海にはウザ絡みすると決めていたんだった。そう思い出すと七海の肩に腕を回し「七海さぁ…旭のこと家に泊めてるんだって?この前旭と飲みに行った時、七海と勘違いされてさ。水口移ししてあげるって言ったら七海なら良いって受け入れられたよ。どれだけ仲良いの?」といつもの口調ではあるがワントーン低い声で絡む。)
胡桃沢彩莉菜
「わ、…ふふ、お疲れ様。」
(彼に笑顔を向け声を掛けると、まるで犬のような笑顔で飛び付いてきた。目を瞬かせ驚きながらも抱き留めて。そして少し恥ずかしさはあるが飛び付いてきてくれたことは嬉しくて笑みを浮かべては労いの言葉を掛けて彼の背中に手を回し撫でてあげて。カップケーキを手に持っているのを思い出しては「硝子、はいこれ。」と家入に手渡そうと家入に向け手を伸ばして。)
鮫島旭
「………」
(目前で起きている静かな修羅場など露知らず。塞がれた唇が解放されたことによって、より呑気に眠っている自分を余所に─職員室の空気は酷く冷え切っていた。肩に腕を回された七海は「ただの友人ですよ。…旭は…家入さん程では無いにしろ酒癖が悪いので、酔うと自宅の鍵を探すのも難しい程の前後不覚になるんです。そんな相手を道端に放置して帰る訳にもいかないでしょう?…口移しの件も大方、酔って何も分からなくなっていただけだと思いますが。」とあからさまに面倒そうな表情を浮かべ、周囲の目線に眉を顰めている。「と言うより…どうして旭にキスをしていたんですか?…男同士でしょう。」七海は普段通りの声に聞こえるが、その実何処か─言葉尻に嫉妬を纏ったような声で、逆にそう問い掛けて。)
五条悟
「疲れたー。」
(背中を撫でてくれる彼女に凭れ掛かり、労りの言葉に機嫌を良くして甘える。家入へのカップケーキを取ろうとしたが、それより先に家入の手が伸びてきてそれを取った。「おー、あんがと。」と笑う家入に口パクで─眼の前でやるな、と咎められる。その言葉にべ、と舌を出して。)
五条悟
「好きだからに決まってるじゃん。勿論ライクじゃなくてラブね。好きな気持ちに男も女も関係ないでしょ?…ただの友人なら僕が旭に何しても七海には関係無いよね?」
(七海は普段通りの声に聞こえるが、何処か嫉妬を纏ったような声で問い掛けてきた。僕は学生時代から旭の事が好きで旭が初恋だ。その想いをずっと今まで募らせている。男同士も関係無い。好きなら別に性別なんて関係無いだろう。七海も旭の事を好きだと言うのなら旭は僕と七海ならきっと七海を選ぶ。それだけは阻止したい。七海がそんな事を言い出す前に七海は邪魔をするなと言う気持ちを込めて牽制をする。)
白雪咲桜
「口に合うと良いけど…」
(甘える彼に背中を撫でてあげてつい甘やかしてしまう。家入の前であるため少し恥ずかしくあるが彼は離れる様子は無い。家入にカップケーキを渡すとお礼を告げ受け取ってくれた。学生時代には家入や彼によくお菓子を手作りして振舞っていたものの卒業して今に至るまで他人に振る舞うということはなく自身で食べる事しか無くなっていた。食べてもらうのは久しぶりで少し緊張してしまう。不安げな様子で家入が食べる様子を見ていて。)
鮫島旭
「………ん゛…。」
(更に空気が冷えた職員室の気配に充てられ─流石に目が冴えてきた。寝起きで少しばかりぼやける目を指先で擦り、低く唸るような声を漏らす。─五条先輩から牽制された七海は、自分が起きたのに目敏く気付いたようで─「……五条さん。旭に意識して欲しいのなら、もう少し行動を改めた方が良いと思いますよ。…では。」と軽く頭を下げ、肩に回された手を解いては職員室を立ち去っていった。その背中だけが視界の端に見え、首を傾げながらもぼんやりとしていて。)
五条悟
「…僕にはないの?」
(家入がカップケーキを食べ、「美味いじゃん。」と笑う姿を恨めしそうに眺めながら─彼女の方へと目線を向け、そう問い掛ける。家入は勝ち誇ったように鼻を鳴らし、「彩莉菜、恵んでやりなよ。」と声を掛けて。)
五条悟
「あ、旭起きたんだ。ぐっすりだったね、おはよー」
(七海を牽制していると旭が唸るような声を漏らした。七海は起きると察したのか去って行った。行動を改めるってどういうこと?僕、旭の気を引きたくて今まで頑張ってきたんだけど。今の僕じゃ駄目ってこと?確かに旭には嫌われているのはびしびし感じるし、どうにかしないととは思う。しかし何がいけないのかイマイチ分からない。七海が立ち去っていった方を眺めながら首を捻りながらも旭の方に向き直ればぼんやりと首を傾げている旭にはいつもの調子で声を掛けて。)
胡桃沢彩莉菜
「あ…うん、そうだね。五条くんもどうぞ。」
(久しぶりに食べてもらうため不安で家入が食べるのを見ていると褒めてくれた。ほっと安堵しては胸を撫で下ろし「...良かった。」と呟く。そうしていては彼が僕にはないのかと問い掛けてきた。家入からも声を掛けられては、こくりと頷き何個か持ってきていたため袋からカップケーキを1つ取り出す。家入にあげたシンプルなカップケーキとは違い、チョコチップが入っているカップケーキで。彼は甘い物が好きなためシンプルなものではないものを選んだ。彼の前に見せて渡そうとして。)
鮫島旭
「………今、健人が職員室出てくのが見えたんですが…何かあったんですか?」
(五条先輩の声には─寝起き特有の、地を這うような低い声で適当に挨拶を返した後、今しがた目にした七海の背中についてそう問い掛ける。─問い掛けておいて何だが、五条先輩のことだ。また何かしらで絡まれ、嫌になった七海がそれ以上絡まれる前に出ていった─という所だろう。一応は返答を待つものの、ほぼ脳内で自己完結して─大きく伸びをした。妙な姿勢で寝た所為か、凝り固まった関節がバキバキと音を立てて伸びるのが分かる。─職員室を出た七海は、「…あの反応……多分、分かってないんでしょうね。……全く……」クソが、と小さく愚痴を垂れ、そのまま高専を後にして。)
五条悟
「わーい、ありがとー!」
(眼の前に差し出されたカップケーキを、我ながら子供のようにはしゃいで受け取り─ぐあ、と大口を開けて齧り付いた。一口でほとんど口の中に消えたカップケーキを咀嚼していると、思わず表情が緩んでしまう。─相変わらず美味しい。ニコニコとした上機嫌な笑顔で彼女を見つめ、感想を述べて。)
「ん、やっぱり美味しいねー。」
五条悟
「別に~?ただ話してただけ。」
(起きた旭は七海のことを訊ねてきた。旭のことを話していたなんて本人に言う訳にはいかない。誤魔化すようにテキトーに答えた。七海と話して分かったが七海に旭を近付けてはいけない。僕の行動が何やらと言っていたが皆目見当もつかずそれはまたじっくり考える事にする。取り敢えず今は七海に旭を近付けさせないことが最優先だ。そう思えば伸びをしている旭に目を向けては「あ、そうだ。今度七海と飲みに行く時は僕も誘ってよ。」とにこにこしながら告げて。)
胡桃沢彩莉菜
「...良かった。まだあるから食べる?」
(彼にカップケーキを渡すと子供のように喜び受け取りあっという間に食べてしまった。味は口に合っただろうかと気になり様子を見ていれば笑顔でやっぱり美味しいと感想を述べてくれた。やっぱりと言う言葉に学生時代に振舞っていた事を覚えていてくれたことが嬉しくて笑みを浮かべ安堵して。そして、まだ何個か残っているカップケーキが入っている袋を手に取れば首を傾げ勧めてみて。)
鮫島旭
「………は?意味が分からないんですけど。」
(何やら先輩に誤魔化された気がしないでもなく、そうですか、と適当に答えて眉を顰めていると─あろうことか五条先輩は、今度七海と飲みに行く時には自分を誘え、などと口にした。その言葉の意味を脳が理解するより早く、脊髄反射で低い声が出てしまう。仲の良い同期と二人で飲みたいのに、どうして─わざわざ嫌いな先輩を誘わなくてはいけないのか。いつものことだが思考回路が理解できず、眉間の皺をいつも以上に深くしながら─五条先輩をジロリ、と見遣って。)
「……嫌ですけど。なんで七海と飲みに行くのに、五条先輩を誘う必要があるんですか?…それに五条先輩、下戸なんですから…来たところで意味無いでしょう。」
五条悟
「勿論!」
(彼女が笑ってくれると、何故だか自分まで楽しくなってくる。─ああ、付き合い初めのカップルの恋愛脳ってこんな感じなんだなあ、と今更なことを思いつつ、彼女が手に持つ袋を見て笑った。彼女の手作りならいくらでも食べられる。家入は死んだ魚のような目で窓の外を見ていて─後で日本酒の詰め合わせを渡そう、と決心し。)
五条悟
「そんな事言わずにさー。2人が飲み過ぎても良いようにって思って。下戸の僕がいたらそこんとこ安心でしょ?前みたいに優しーく介抱してあげるよ?」
(七海と旭を近付けてはいけないという一心から飲みに行く時は僕も誘うように言った。眉間の皺をいつも以上に深くしジロリと睨まれ断られた。まぁ、そうなるよね。何となく予想はしていたよ。だがここは諦める訳にはいかない。旭が七海との口移しを許すのであれば2人の間にあの様な事が起こる可能性も無くはない。酔っ払っての事であっても僕以外の奴とそんな事が起こるのは許せない。そう思い、納得してくれそうなそれっぽい理由を探し告げてみる。)
胡桃沢彩莉菜
「喜んで貰えて良かった。...今度皆で食べられるように沢山作って持って来ようかな。」
(まだ食べるかと彼に訊ねると笑って勿論と答えた彼。その笑顔を見ては私まで笑顔になってしまう。恋人と過ごすのってこんなに幸せな事なんだ。彼に残りのカップケーキを渡しながらそんな事を考える。しかし、自身の手作りしたものを喜んで食べて貰えるのは嬉しい。今度は生徒や補助監督や他の関係者にも頑張っている皆に差し入れでも出来たらと思い呟く。家入は死んだ魚のような目をしていたがその呟きを耳聡く聞いていては彼の反応を楽しむような表情に変わり「良いんじゃないか?五条1人に独り占めさせるのも勿体ないしな?」と告げて。)
鮫島旭
「………健人はセーブして飲めるので、来てもらわなくても結構です。」
(─下らない。自分はまあ、時折記憶が無くなるまで飲んだりするが─七海は基本的に飲む量を調節しているように見える。というかそもそも、嫌いな先輩を誘う義理など無い。先程と同じく眉を顰めたまま、五条先輩の提案を冷たく突っ撥ねた。─今日は色々と疲れた─七海と飲みに行こう。握ったままだった携帯の電源を入れ、メッセージアプリを開いて『今日、飲みに行かないか』と─五条先輩には見えないようにメッセージを送信する。少しの間を置いた後、了承する旨の返事が返ってきた。携帯をスリープし、尻ポケットに戻して。)
五条悟
「………」
(余計なことをするな、と言わんばかりに家入を横目で睨んだが─当の家入は何処吹く風といった様子で笑うだけだった。眉を顰め、若干不貞腐れはしたものの─駄々を捏ねて彼女に嫌われるのも嫌なので、仕方無しに「…いいんじゃない?」と口を開いて。)
五条悟
「でも七海も遠慮せずに飲みたいでしょ。試しに1回だけでもさ?僕が奢るから3人で行こうよ~」
(それっぽい理由を並べてみたものの旭は眉を顰め冷たく突っ撥ねた。しかしここで諦める訳にはいかない。何やら携帯を操作しているが僕に見えないようにしている。何時もならもう少し隙が有り盗み見る事が出来るのだが今回は出来ない。これは僕に見られたくない何かあるな。もしかして七海か?また嫉妬が渦巻くのを感じながらも表面には出さず今度は奢ると条件を付けて食い下がる。)
胡桃沢彩莉菜
「うん、そうしようかな。」
(家入と彼からの賛成の言葉に背中を押され作ることに決める。心做しか彼の表情が目隠し越しだから分かりにくいが不満そうなのは気のせいかな?首を少し傾げながらもどんなのを作ろうかなとあれこれ考える。やはりカップケーキやクッキーのようなものが食べやすくて良いだろうか。そう考え決める。学生時代の時1番私のお菓子を食べてくれて気に入ってくれていた彼。今も美味しそうに食べてくれた。彼には何か特別に作りたいなと思い「...五条くんはどんなの食べたい?」と訊ねてみる。)
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