匿名さん 2024-01-18 21:20:33 |
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鮫島旭
「……残念、ハズレ…それは俺の手じゃない。」
(大きく一歩を踏み込んで伏黒との距離を詰め、掌底で顎を叩く─瞬間、伏黒の手が素早く動いて自分の腕を掴んだ。この速度に対応できるとは、先輩に稽古を付けられているだけはある。内心感心しながらも─にっ、と唇の端を吊り上げ、掴まれていない方の手の人差し指を、彼の目前で左右に軽く揺らした。─その瞬間。伏黒に掴まれた腕にほんの一瞬だけノイズが走り、拘束からするりと抜ける。─本物と全く同じ姿形、質量、呪力の流れを持ち、先輩の六眼でも直ぐには見抜けない精度の幻覚を作り出す自分の術式─『幻燈映写』だ。伏黒が驚愕に目を見開いた隙を狙って膝で脇腹を蹴るが、彼は微かな呻き声を上げただけで耐える。中々骨があるな、と楽しくなりながらも伏黒の攻撃を淡々と捌いて。)
五条悟
「あ、彩莉菜ー。待ってたよ!」
(教室を出た後は大人しく職員室へ戻り、行儀悪く机に足を乗せながら椅子でぐるぐると回転していたが─授業が終わる時間の少し前に職員室を出て、教室の近くへと戻る。丁度教室から出てきた彼女に声を掛け、ニコニコと笑いながら手を振って。)
五条悟
「恵はこんなものじゃないんじゃない?」
(恵は僕との稽古の成果か素早い動きで旭の腕を掴んだ。しかしそれは幻覚であった。相変わらず精度の高い幻覚だ。僕の六眼でも見抜くのに少し時間が掛かる。恵は驚き隙を狙われていたが耐えている。僕が稽古を付けていただけあり耐える力は身に付いているようだ。しかし、恵は本気を出し切れていない所があり恵の力はこんなものでは無いはずだ。そう考えてはまた野次を飛ばして。)
胡桃沢彩莉菜
「あ、五条くん。待っててくれたんだ。」
(ドアを開け教室を出ると声を掛けられた。其方に目を向けると笑いながら手を振る彼の姿があり。待っていてくれたことを嬉しく思いながら笑みを浮かべ手を振り返して声を掛けながら傍に寄って。教室から様子を見ていたらしい釘崎は「お迎えつきね…」と呆れ気味の溜め息をついており。虎杖は「良いじゃん!ラブラブで。」と告げると伏黒は「…虎杖、お前もあんな事するのか?」と若干引き気味で述べており。)
鮫島旭
「…おっと。」
(飛び出す攻撃を淡々と捌いていると、腕をがしりと掴まれ─地面へと引き倒されそうになるが、寸前で何とか踏み留まる。恐るべき成長速度に感嘆の声を上げながら手刀で手首を叩くと、腕を掴む力が僅かに緩んだ隙を狙って腕をするりと引き抜き─それを伏黒の首へ巻き付けた。片手だがギリギリと首を絞め上げ、普通の人間ならばここでオチる、のだが─伏黒は懲りずに足を払ってくる。彼がここまで耐えるとは予想外だった。足払いを狙う伏黒の爪先を強かに踏み付けて。)
五条悟
「勿論!」
(待っていてくれたのか、と問い掛けながら自分に近寄ってくる彼女の肩に手を回し、相変わらずニコニコと上機嫌に微笑みながら答える。生徒達の若干引き気味な声は聞こえてきたが、一人だけ同意してくれた虎杖の頭をわしわしと撫でつつ、「悠仁は分かってるねー…恵、野薔薇。悠仁のこと見習ってよー。」冷めた言動の伏黒と釘崎に向けて頬を膨らませて。)
五条悟
「ここまでかなぁ…」
(恵は攻撃をしながら隙を狙っていたようで、旭は腕を掴まれ引き倒されそうになっていた。だが、踏み留まり首を締め上げていて。僕に慣れているからか堪えた様子はなく足を払っている。そして旭はその様子に爪先を踏み付けている。僕との稽古でもそうだがここまで来れば恵は何処まででも食らいついてくるが、それ以上の一手を出し切れない。そこが恵の課題でもある。僕もアドバイスはするものの恵はまだ解決の糸口は見つかっていない様子で。旭はどうアドバイスするだろうかと様子を見る。)
胡桃沢彩莉菜
「そっか、ありがとう。」
(近寄ると上機嫌ににこにことして肩に手を回しながら答えた彼。その言葉にお礼を伝えて。彼からの言葉に伏黒と釘崎は冷たい目線を向けていて。虎杖は頭を撫でられ嬉しそうにしながらも「五条先生程はやり過ぎかもしれないけど、彼女を大切にするのは大切だろ?」と何やらナチュラルに良い発言をしていて。その言葉に釘崎は「…悔しいけどその通りだわ。」と悔しげな表情で。そんな話をしていれば「あ、五条さんこんな所に…探しました。」と伊地知がやって来て。)
鮫島旭
「……んー…」
(─卒無くこなせてはいるが、今一つ何かが足りない。爪先を踏み付ける足は退かさないまま、伏黒の手を取った。困惑する伏黒を無視し、関節を外しかねない勢いで腕を引き─半ば叩き付けるようにして地面へと倒す。「かは…っ、」と背中を強打した伏黒が苦しげに呻くのを尻目に、その腹部目掛けて肘鉄を叩き込んだ。─こういう器用貧乏タイプは経験上、一度徹底的に追い込んでやれば一か八か─そう思案していると、ある種キマった目をした伏黒に腕を掴まれる。先程のように『幻燈映写』で逃げたが、その先─"本物"の腕まで掴まれて関節を極められた。─無意識に抑え込んでいる闘争本能を解放してやれば、ざっとこんなものだろう。ギブギブ、と笑いながら地面を叩いて。)
五条悟
「……何?」
(彼女と生徒達と、穏やかな雰囲気で喋っていると─伊地知の声が聞こえてきた。わざと彼に聞こえるような音量で舌打ちを一つ、だが此処で駄々を捏ねても仕方無い。渋々彼女から離れ、伊地知の方へ歩み寄り─その肩にガッ、と彼女にしたものより勢いは強めに手を回し、顔を近付けて。)
五条悟
「…なるほどね。」
(旭は術式で逃げたが恵に腕を掴まれては関節を極められていた。抑えこんでいた逃走本能を引き出してやったのか。確かにその方が恵も感覚は掴めただろう。そう考えながら、旭がギブをしたため解放をして手を差し伸べ旭を立ち上がらせている方に近寄れば「恵~、僕との稽古の成果出てたんじゃない?」といつもの調子で声を掛ける。恵は「…糸口は見つかった気がします。」と述べており。)
胡桃沢彩莉菜
「伊地知くん…?」
(伊地知が来たのに気付きどうしたのだろうと首を傾げていると、彼は舌打ちをしている。伊地知は機嫌の悪い彼ににひっ!とびくびくしながらも「来週なんですが、出張をお願いしたくて…」と告げ書類を差し出す。街の至るところに呪霊がいるのが散見され、調べたところ何体かの特級呪霊が元で散見されたらしい。特級呪霊を祓うのは五条らしいが、街の至る所にいる呪霊は低級のため1年生に担当して貰うという内容で。総数が多いようで2、3日は掛かる出張らしい。)
鮫島旭
「…伏黒くんには、相手を殺そうって気が足りないね。…これは組手だから良いけど、実戦なら─死んでるよ。」
(普段通りの真面目くさった表情で先輩に答える伏黒の額を指でトン、と軽く押し、「…術式でも何でも、使えるものは使わないと。その点で言えば、君の十種はかなり優秀だと思うよ。」とアドバイスをしておく。次の釘崎は女子相手ということもあり、流石にかなり手加減をして終わらせては、一旦休憩に入る旨を告げて建物の陰に入り─持参していたスポドリを一気に飲み干した。─本気でないとは言え、あれ程動けば汗も掻く。首筋を伝って服の中へと入り込む汗が鬱陶しく、代えもあることだし─と思い、バサリとTシャツを脱ぎ捨てて汗を拭き。)
五条悟
「へー……まあ、いいけど。」
(いつものように怯えた眼差しを向ける伊地知の話は適当に聞き流していたが─特級呪霊相手の任務となれば話は別だ。一応はきちんと聞いてやり、出張の間彼女と離れるのは少しばかり淋しくもあるが、仕方無しに了承する。その後彼から離れ、生徒たちに概要を伝えて。)
五条悟
「あ、僕が拭いてあげようと思ってたのに。」
(やはり旭も僕と同じ事を感じたようでアドバイスをしていた。額で指を軽く押された恵は僕に言われた時のような表情をしていた。それから野薔薇の相手も済めば休憩のようでそれぞれ休憩している。旭の流れる汗に気付き拭こうと近寄るも先に自分から朝を拭き始めた。その様子に背後からぬっと声を掛けて。それから近くの壁に寄りかかれば「生徒達、成長してるねぇ。」と告げ目隠し越しに休憩しながら3人で話している1年生達を眺めて。)
胡桃沢彩莉菜
「え…私…?」
(伊地知は了承した彼に胸をなで下ろしている。此方に戻ってきた彼は生徒達に概要を伝えている。彼と1年生で出張に行くようだ。彼と1年生達と会えないのかと寂しく思いながら耳を傾けていると虎杖が「くるみ先生は来ねーの?」と言ってきた。私は共に言っても足手まといになるだけだろう。一応、自分の身は守れないとと術式を使う練習は密かにしているもののまだ役には立てない。そう考えては「私は、行っても役に立ちそうにないし。」と眉を下げて答えて。)
鮫島旭
「……ですね。背中拭いてもらえますか。」
(背後に感じる先輩の気配に眉を顰めつつも、首元をタオルで拭きながら答える。スポーツバッグから取り出した厚手のタオルを先輩に差し出し─仲睦まじく会話している生徒達の姿を眺めながら地面へ腰を下ろした。腕時計で時間を確認する片手間に柔軟体操をしていると、ふと虎杖が近付いて来て─「鮫島先生すげー!骨ないじゃん!」と驚愕したように笑う。「…何言ってるの、ちゃんとあるよ。」と軽くあしらいながら尚も柔軟体操を続けて。)
五条悟
「彩莉菜もおいでよ、僕が守ってあげるからさ。」
(出張の間会えないのが淋しいなあ、などと思いながら─逃げるように離れていく伊地知を見送っていると、虎杖が彼女に来ないのか、と尋ねた。内心虎杖に親指を立てつつ、遠慮している様子の彼女に歩み寄ってその肩に手を回す。いつもの調子でニコニコと笑いながらそう声を掛けて。)
五条悟
「はいはーい、確り拭いてあげるね。」
(嫌がられるかと思ったが、背中は1人では拭けないからか意外と嫌がられる子もなくタオルを差し出された。ご機嫌に受け取れば汗で濡れた背中をタオルで拭いてやる。拭き終わると柔軟体操を始めた旭に気付いた悠仁が近付いてきた。驚いている様子の悠仁に「悠仁もここまで出来たら旭みたいにいろんな技出来るんじゃない?」と何時もの適当な様子で告げて。そして旭の身体に触れられるチャンスだと「旭、柔軟手伝おうか?」とにこにこと訊ねながらも答える前に背中に触れていて。)
胡桃沢彩莉菜
「でも…」
(虎杖からの言葉に首を横に振っていては、彼が近寄ってきておいでと言われる。守ってあげると彼は言っているがやはり足手まといなのではといつもの真面目さが現れ迷ってしまう。すると釘崎が「五条先生の我儘止められるのくるみちゃんくらいしかいないし、居てくれた方が伊地知さんも助かるんじゃない?」と言った。続けて伏黒も「…確かに胡桃沢先生が居てくれたら五条先生の機嫌も良いかもしれないな。」と告げており。)
鮫島旭
「……あはは、これでどうかな。」
(問い掛けておきながら、先輩の手は既に自分の背中にべたりと触れている。─人の話を聞けよ、と内心思って溜息を吐きつつも─何処まで身体が柔らかいのか、とでも言わんばかりな純粋な眼差しを向ける虎杖の期待を裏切る訳には行かず、仕方無しに先輩の手に押されるまま─ほぼ180度に開いた足の中心で腕を地面に伸ばして笑ってみせれば、虎杖は─見ている方が面白い程驚愕の表情を浮かべた。彼は「おーい、伏黒も釘崎も見ろって!」と二人を呼びに行って。)
五条悟
「そうそう!」
(生徒達の言葉に賛同して首を何度も縦に振り、尚も遠慮する彼女の肩を自分の方へ抱き寄せた。─伏黒の言う通り、彼女が居れば上機嫌で─普段以上に任務が早く終わる気がする。釘崎は一瞬だけ渋い表情で伏黒を睨んだが、直ぐに普段通りの表情に戻って。)
五条悟
「流石旭!可愛い生徒の期待は裏切れないもんねー」
(問い掛けるも嫌がられてもこのまま触れるつもりで。何方にしろ生徒のいる前で何時ものように関節極められる程にキレられることもないと踏んでいる。するとやはりその様で背中をグイグイと押せばそのまま腕を地面に伸ばしている。悠仁は驚き2人を呼びに行っている。その様子にニコニコとしながらも、今度は180度開いた脚に沿い身体を伸ばすように背中をグイグイと押して。恵と野薔薇は興味無さげだが悠仁から呼ばれ背中を押されながら仕方なく此方に近寄ってきた。)
胡桃沢彩莉菜
「…役に立てれるなら…行こうかな。」
(生徒達の言葉に賛同した彼から肩を抱き寄せられる。確かに伊地知が苦労しているのは何度も見てきた。生徒達の言うように傍に居ることで彼の機嫌を損なわせず伊地知の負担を減らせるのなら。そう思えば首を縦に振り了承をした。しかし勝手に決めても良いものだろうか。伊地知に一言伝えておいた方が良さそうかな。一緒に行くことを喜んでいる生徒達を眺め笑みを浮かべ考えていて。)
鮫島旭
「………」
(生徒達の前で言葉にはしないが─調子に乗るな、と言う意味を込めてジロリ、と横目で先輩を睨む。背中を押されるがままに足へ身体を横たえ、その状態で近寄ってきた釘崎と伏黒へ手をヒラヒラと振ってみせた。その様子を見た釘崎は若干驚いたような表情を浮かべながら「なんか…凄いわね。ホントに骨無いみたい。」と溢し、伏黒は伏黒で何処か感心したような表情を浮かべている。そうこうしている内に休憩時間が終わり、「…はい、休憩終わり…もう一本行くよ!」生徒達に声を掛けながら手を叩き、代えのTシャツに着替えてから立ち上がり─グラウンドの中心へ移動して。)
五条悟
「本当?やったー!」
(彼女が頷いてくれたのを見た瞬間、無性に嬉しくなって─子供のようにはしゃいでしまう。釘崎を始めとした生徒達に引き気味の目で見られている気はするが、彼女の肩に回していた手に少しだけ力が籠もった。相変わらずニコニコと笑いながら「じゃあ僕は、彩莉菜が一緒に来ること…伊地知に言ってくるねー。」一旦彼女から手を離し、スキップでもしそうな勢いで─職員室にいるであろう伊地知の元へ向かって。)
五条悟
「…もうそんな時間?はいはい、分かったよ。」
(調子に乗るなと言っている様な目で睨まれていたが気にせず背中を押した。野薔薇と恵が驚く様に何故か僕も嬉しくなり自慢げに背中をグイグイと押していた。そうしていては休憩が終わりのようで再開して。ひらひらと手を振り見送り眺めていては伊地知が「五条さん、こんな所に…そろそろ任務に…」とやって来て。何時もならもう少し駄々を捏ねるところだが、旭と約束した事もあるため明らかに機嫌は悪くなり睨むような様子であるが素直に従って。)
胡桃沢彩莉菜
「あ…五条くん、私も行くよ…!」
(彼は子供のように喜びご機嫌になり早速伊地知に言うと言う。迷惑掛けるし私も一言言いたいと思いスキップしそうな勢いで職員室に向かう彼に声を掛け1年生達に「私も行くね。…それじゃあ。」と挨拶をして彼を追い足早に職員室に向かって。見送った後、虎杖は「すげー機嫌良くなったな、五条先生。」と告げて。伏黒も「…呆れるくらい見るからにな。」と同意して。釘崎は「扱いやすくなって良いんじゃない?…くるみちゃんは大変だろうけど。」と溜め息をついて。_職員室では伊地知が忙しそうに事務仕事をしながら「五条さんに出張を頼むのにも一苦労だ。…当日も胃が痛いなぁ。」と呟いており。)
鮫島旭
「………やっと五月蝿いのが居なくなった。」
(伊地知に連れられ、任務へ向かう先輩の背中を横目で見送った後─疲れ果てた溜息を吐いて呟いた。伏黒や虎杖からはいつもお疲れ様です、とでも言わんばかりの眼差しが向けられ、軽く手を振ってそれに答える。その後は1年生達と半ば遊びのように組手をしていたが、やがて─授業終わりのチャイムがグラウンドに鳴り響いた。解散していく1年生達を見送り、職員室に戻ると丁度休憩していた家入先輩が「おー、鮫島じゃん。…お疲れ。」と普段通りの様子で声を掛けてくる。自分も軽く頭を下げ、「お疲れ様です、家入先輩。」と微笑んで。)
五条悟
「おーい、伊地知ー!」
(職員室に到着し、思い切り扉を引き開ける。─開けた拍子に少々建付けの悪い扉が軋んだが、全く気にせず伊地知を呼び付けて─事務仕事をしているのも無視し、彼の肩にひょいと手を回しながら─有無を言わせぬ調子で「次の任務だけどさあ、彩莉菜も一緒に行くから。」と声を掛けて。)
五条悟
「んー?…全然。」
(伊地知に連れられ車に向かうと乗り込み背もたれに持たれ足を組んで。伊地知が運転席に乗り車が動き出す。伊地知がこれからの任務の説明をしているが、早く帰って旭にちょっかい掛けたいなどと旭のことを考えながら適当に「うん、……うん、」と相槌を打っており。それに気付いた伊地知が「…五条さん、聞いてます?」と訊ねてきた。それにはバックミラー越しに伊地知と目を合わせればいつもの調子で答えて。心配する伊地知に「大丈夫だって、書類には目通してるし。特級呪霊祓えば良いんでしょ?」とあっけらかんとして答える。)
胡桃沢彩莉菜
「五条くん、伊地知くん脅すような事しちゃ駄目だよ。」
(伊地知は思い切り開かれ名前を呼び声の主が分かればビクッとして。肩に手を回されまた我儘を言われては「…く、胡桃沢さんもですか?…な、何でまた…。」びくびくとしながらも訊ねて。_私も彼を追い職員室に戻り扉を開けると彼が伊地知の肩に手を回しているのを見付けては其方に近寄り注意するように声を掛けて。そして伊地知には「ごめんね、伊地知くん。…1年生達と五条くんから一緒にって勧められて。難しかったら全然大丈夫なんだけど…。」と申し訳なさそうにお願いをして。)
鮫島旭
「…ええ、相変わらずです。…そろそろ、自分の年齢を考えてほしいですね。」
(自分のデスクの椅子を引き、腰を下ろすと─家入先輩も近くの椅子に腰を下ろし、頬杖を突きながら「…相変わらず、五条にちょっかい掛けられてるのか?」と若干心配してくれるような声を掛ける。ふ、と疲れたように笑いつつ、今日の授業書類と明日の授業書類をトン、とデスクに当ててその角を揃えた。自分の言葉を聞くとアイツきしょいなー、と溢し、学生時代と何一つ変わらない表情で笑う家入先輩に釣られて─思わず噴き出してしまう。そうですね、と笑いながら家入先輩の方へ椅子を向けて。)
五条悟
「やだなあ、脅してないよー。」
(彼女が入ってきたので─怯える伊地知の肩から手を放し、彼女の方へ近寄る。事情を説明してくれた彼女にはニコニコと微笑みつつ、伊地知には─断ったら分かってるだろうな、と言わんばかりの無言の圧を送っておいて。)
五条悟
「ちゃっちゃと終わらせて帰ってくるから気楽に待っててよ。」
(伊地知は僕の様子に溜め息をついていたが、そうこうしているうちに目的の廃村に到着をして。車から降り帳を降ろした伊地知にいつもの調子で声を掛けては手をひらひらとしながら廃村に入っていき。目隠しを少し上げ呪霊の分布を調べる。特級が一体と低級が複数いる。しかも広範囲に分布している。「…めんどくさ。」と思わず心の声が漏れてしまう。しかし、廃村ならば少し乱暴しても構わないか。一応周りの確認をしてはいけそうだと判断して。「…少し乱暴しようか。」と呟けば術式を発動させて廃村一体の呪霊を祓って。)
胡桃沢彩莉菜
「いいの…?ありがとう、伊地知くん…!」
(伊地知は五条の無言の圧に怯えており。やり取りを聞いていた近くに居た家入が「伊地知、彩莉菜が居れば五条の機嫌も良いし指示に従ってくれるんじゃないか?」と告げた。伊地知は家入の言葉に納得しては「…確かに胃を痛めることも無くなりそうですね。…分かりました、では胡桃沢さんも同行するということで手配しておきます。」と了承をした。その言葉を聞けば軽く頭を下げてお礼を伝えて。)
鮫島旭
「……それはそうと…家入先輩、最近ちゃんと寝てますか?クマ酷いですよ。」
(椅子を向けて対面すると良く分かるが─家入先輩の肌は少しばかり荒れ気味で、眼の下に刻まれているクマも濃い。どう見ても満足に眠れていないのは明白だった。そう声を掛ければ、家入先輩は「ん?あー…そう言われると3日くらい寝てないな。」とさして気にした様子も無く答える。苦笑いと共に自分のデスクを探り、以前に誰かから貰ったままで放置していた温熱アイマスクを取り出して─家入先輩に一つ手渡した。家入先輩はあんがと、と軽い調子で礼を言いながらそのアイマスクを付け、「…あー…いいな、これ。眠くなってきた…肩貸せ、鮫島。」一方的にそう告げて自分の肩に頭を預けてきた。これが五条先輩なら殴り飛ばしているところだが、家入先輩なら別に構わない─家入先輩の頭を肩に乗せたまま、書類の整理を再開して。)
五条悟
「話分かるねー、流石伊地知!」
(半ば無理矢理了承させたようなものだが─彼女の同行を了承した伊地知と、アシストをしてくれた家入─どちらにもニコニコと笑顔を振り撒く。家入は口の動きだけで「他所でやれ」と返答した後、くるりと椅子を回転させて後ろを向いて。)
五条悟
「ただいま~」
(特級呪霊は1度で祓い切れずもう一度術式を発動させ祓った。建物やらが無くなり更地になったが廃村なら問題ないだろう。そう自己完結し廃村を出て待たせていた車に乗る。更地になった廃村に伊地知は頭を抱えていたが気にせず「伊地知ぃー、早く車出してよ。」と運転席の後ろから足で運転席を蹴って。怯えながらも動き出した車に揺られやっと旭に会えると楽しみにしており、伊地知が何やら建物のことで被害は最小限になどと言っているが適当に返事をして聞き流して。高専に戻れば一目散に職員室に向かいドアを勢いよく開け挨拶して。)
胡桃沢彩莉菜
「ありがとう、こちらこそ当日はよろしくね。」
(笑顔を振りまく彼に伊地知は半強制的なものだがと思いながらも「は、はぁ…当日はよろしくお願いします。」と告げた。その様子に軽く頭を下げお礼を伝えては事務仕事に戻る伊地知から離れ自席に戻って。伊地知に了承して貰え一段落したからか、彼と授業が終わった後、構うと約束していた事を忘れて授業で使う教材の準備をしようとしていて。)
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