香月慎太郎 2024-01-13 20:50:59 ID:b62841df1 |
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ちょっと、わかったから勘弁してくれ、恥ずい(相手の言葉が眩しくて視線がキラキラしていて急に恥ずかしくなら顔を赤くして逸らし、この話は、終わりと自分の中で決めて)
お、おう、それはありがとう。じゃあやっぱり2つ買おうって、それくらいなら俺ごちそうするしさ
わかってくれたんですね!よかった(相手の肯定に満足気に笑み)
1つでいいですよ。俺はそんなに飲みません。最後にひと口もらいます。湊さんの”残り”を(それに意味があると言っても過言ではなく、順番がきてはお茶を1つ注文して)
お、おう(これ以上はここでする話しじゃないかと思い黙ると財布を取り出しお茶代を支払い)
なぁ、繰り返しになるけどさぁ、ほんとに1つで良かったのか?
ほんとに、一口でいいのかよ。(まぁ、映画に集中したくて飲まない人も居るかと思いながら、チケットを出して)
ほら、これがシンの分な
はい。ありがとうございます(相手からチケットを受け取ると、開場のアナウンスに従って入場口でそれを係員に確認してもらい半券を受け取って)
湊さんと映画初めてですね。少し暗いですから気をつけて(相手と手を繋いで先に進み)
映画なんて、久しぶりだなぁ~ つーか、子供じゃねーんだから大丈夫だわ!(手を繋いだまま、チケット片手に席番を探して)
あ、シン。ここだここ。
弟や妹と来る時は目が離せなくてつい、(相手に席を教えてもらうと腰掛けて)
やっぱり人気の映画なんですね。思ったより人いるような(辺りを見てみると若干女性のほうが多く、その一部が手を繋いで劇場に入ってきた自分達へ視線を注いでいても気づかぬ様子で相手に話しかけて)
湊さん、どうぞ(映画が始まる前にお茶の入った紙コップを手に取り、ストローが相手の口元にくるようにして)
あーなるほどな。って、俺はシンより歳上だからな(兄妹の話しをされると、ツッコミ口調になりつつ席に座り)
まぁ、上映したのも最近だからな。そりゃ人も来るだろ
(どうぞと言われて、一瞬思考が止まり冷静になると紙コップを掴み)
いや、自分で飲めるから大丈夫
遠慮しなくていいのに(相手に断られては仕方なくお茶から手を離し、暫くして近日公開される映画予告がスクリーンに映し出されると黙ってそれを見ていて)
遠慮じゃねーわ(周りに迷惑がかからないように小声で言えば、なんで映画を観る前から、こんなにドキドキしなきゃいけないんだと思い。予告映画を見ながら、落ち着きを取り戻していき)
(横からの相手の否定を、はいはいと流して長めの予告を見終わり、漸く始まった映画本編を黙って観る。高校生が主役のため学校シーンが多い印象で、当たり前だがコインランドリーも可愛らしいアラサーも登場する気配がなく、そこまで自分の恋愛とは重ならない為むしろ気楽に見れていて)
(上映が始まると、内容を集中してみながら、喉が乾いたらお茶わ飲み、キュンとしたり、感動したり、学生時代の自分の事を思い出したりしながら没頭して見ていて)
(恋に悩む主人公が突然、相手に抱いていたものが恋愛感情だったと気づいたのは自分と同じかもしれない。ただ、その主人公が思いを相手に伝えるまでに時間がかかりすぎていて、「悩んでいる暇があるなら早く伝えればいいのに」と冷静な顔で率直な感想を頭に浮かばせていたが、隣に座る相手はどんな反応をしているのだろうとふと表情を盗み見る。
シーンが変わるごとにころころと変化する相手の表情に思わず映画より見入ってしまう。
自分が飲ませると言ったお茶を勝手に飲んでいるのは目を瞑るとして、普段見れない顔がそこにあって得したような複雑なような。物語の流れからしてキスシーンがあるならこの後ではないかと予想をたて、どんな反応をするのか専らスクリーンより相手に集中してしまい)
(いよいよ、すれ違っていた2人が結ばれて、お互いに愛を確かめあってのキスシーン。画面を食い入るように見ていて、ドキドキしている自分も居て、結ばれて良かったなぁと思うと、エモい気持ちになり、涙を流して手でぬぐい、ボソッと呟く)
はぁ~良かったなぁ
(お互いの気持ちを確かめ合いキスをするスクリーンの中の彼らに安心する気持ちと、どうしようもない羨ましさが募り、隣にいる想い人に視線を移すとその頬に涙が流れている。
映画に対抗するように、消化できない気持ちのままに相手の目から落ちる雫を舐めとって)
えっ?へ?な、なになに?急になに?
(映画に夢中になっていたので、シンの行動で現実に引き戻されて舐められた箇所を抑えて、ドキドキしながらシンを眺めて)
喉、渇いちゃって(舌に残るしょっぱさを堪能し自分の行動に理由をつける為、落ち着いた顔をしては咄嗟に答え相手と手の指を絡めていき)
邪魔してすみません。続き見ましょう(物語も終盤に差し掛かり、両思いとなる彼らのこれからが明るいものとなるような幕の閉じ方には救われるものがあり、やがてエンドロールが流れて)
な、なら、そう言えよ。ほら、お茶やるから(残っていると思う飲み物を差し出しては、逆にドキドキして、集中出来なくなり、シンの事ばかり意識していて)
ありがとうございます(お茶を受け取ると相手の飲んでいたストローで自分も飲み、自分にとってはこれも特別なキスの内の1つだが映画の2人のものとはかけ離れている現実に切なさもありつつ映画を見終えて)
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