隣のキミへ 〆

…ま、俺にかかればある程度猫の居場所は目星ついてるんだけどね。明日になれば確信が持てる。

( ごく当たり前の事を言っているに違いないのだが、相変わらず真面目だなとまた冷やかそうとして、取り敢えずその言葉は飲み込んだ。正直、彼の真面目で冷静な声音はとても落ち着くし、たまには揶揄わずに耳に止めておきたい。
そうこう話していると、棚の奥からプレートを発見して早速テーブルへ設置し、冷蔵庫から肉やら酒やらを取り出して。)

そういや、りっちゃんも猫みたいな性格してるよねー
ツンデレで一筋縄じゃ捕まえられない感じ？

( とはいえ、ずっと揶揄わずにいるなんて自分の性格上無理な話で、野菜の下ごしらえをしている相手の隣にぴたりとくっつけば、頬をつんつんと突いてみて)

そうなの？……それが本当なら、明日褒めてあげてもいいよ
(明日になれば確信を持てる。そう聞いて思わず淡々とした調子から一転、少し上ずんだ驚いた声を上げ。少しの沈黙の後、それほど仕事が出来る相手ならば、本当に明日猫たちの居場所がハッキリするなら、珍しく褒めてあげようと。元の淡々とした調子ではあるが微かに優しさを含んだ声色で話して)

…まあね。簡単に捕まったら面白くないでしょ？
(包丁を持っているというのに隣にくっつくわ頬を突いてくるわ。どうゆうつもりかと横目で軽く睨みつけた後、切り終わったらしく包丁を置いて隣に居る相手の方に向き直り。猫みたい、ツンデレで一筋縄ではいかない、捕まえられない。その言葉全てを否定することなくあっさりと肯定し、面白くないだろうと話しては微かに口角を上げ微笑んでみせて)

マジ？それなら尚のこと気合い入れてやんなきゃな。

(珍しく相手から褒めてもいい、と言われると、嬉しそうに笑って片手で拳を作る。
また、此方へ向き直りながら口角を上げて話す相手の顔を見ると「…お前、ほんと最高だな」と大笑いする。堪らんなーなんて小言を言いつつ相手の頭を再度撫でると、先に肉でも焼いとこうかとテーブルの方へと移動する。
ソファの定位置に腰掛けながら鼻歌交じりに肉を焼き始めると、何やら言いそびれていたことがあったのか思い出したように相棒へ頼み事をして)

そうだ、りっちゃんにお願いしたいことがあるんだけど。
明日、吉田さんが来た時、とにかく、お前は猫好きな事をアピールしとけ。勿論、好きなフリだけど。
特に野良猫なんて可哀想！外で野放しなんて可哀想だーってちょっと過激派って感じでな。

ん……ま、頑張ってみなよ。
(最高だなと大笑いするのを眺めつつ、こうゆう時間も悪く無いよねと内心思いながらこちらも軽く笑って。堪らないと小言を言いつつ頭を撫でられれば一瞬睨みつけるものの、まあ今は許してあげようかと流すことにし。
鼻歌交じりに肉を焼く音を聞きつつ、切り終わった野菜をボウルに入れ、取り皿や焼肉のタレなども一緒に持ちながらソファへと来ては物を置いていき。隣に腰掛けようとした所で頼み事をされ長いため息を吐き出して)

別にいいけど…ちょっと過激派、ね……声荒げるの得意じゃないし、泣いてもいい？
(やるのは構わないというか、猫に限らず動物は好きなのでそこに関しては大丈夫なのだが。過激派となるとどうしても声を荒げて主張するイメージがある。自分はそれには向かない為に、泣き落としの方向で問題がないかと問いかけてみて)

ん、それでいい。
そういう内容を吉田さんと話してさえくれたら、多分、相手は食いつくと思う。ま、あくまで俺の勘だけどね。

(野菜や皿などを持ってきてくれた相手には簡単に礼を述べつつ、声を荒らげるのは得意じゃないし、と話す相手には言葉を続ける。野良猫をほっとけない、常人よりもその気が強いと彼女に感じてもらえれば、恐らく何かしらの糸口が掴めるはずだと踏んでいるらしい。彼女からのメールを見ていてふと抱いた違和感、それが何なのか分かればいいのだが…。)

期待してるよー、りっちゃんの演技力。

(少しばかり真面目な顔で思考するも、すぐさま語尾にハートマークが付きそうなほどの甘ったるく上記を述べる。先に焼けた肉にタレをつけて、「はい」と相手の口元へと持っていく。)

そ、分かった。変に違和感持たれないように頑張るよ
(食いついてくるまでにそれなりに時間が掛かりそうなら、ゆっくり話しつつ段々と悲しげな雰囲気を作ろうか。失敗すると後が面倒なのはよく知っている為に頑張ると話し)

そうだね。泣き落としなら得意だから。……ん、美味しい。
(甘ったるい声音で演技力に期待していると聞けば、相変わらずだなと思いつつまあ当然だよねといった風に頷き。昔からよく使う騙しの手口で殆どの相手が引っ掛かる。…目の前の彼には通用しなかったのだが、それが何故かは分からない。まあそれはいいやと思いつつ、目の前に差し出されたお肉に素直に口を開けて頬張り、表情はどこかに落としてきたのかあまり変わらないものの機嫌良さげに美味しいと呟いて。
「自分のも焼きなよ」なんて話しつつ隣に腰掛け箸を持てば焼くのに参加し、野菜を先に食べないととボウルから取り出し置いていって)

泣き落としが得意ってのも…怖い特技があったもんだな。

(尚も笑いつつそう返すと、肉を頬張る相手の顔を、目を細めなんだか嬉しそうに眺めて。いつもほとんど表情が変わらない相棒だが、怒っているのか喜んでいるのか、大体の雰囲気は分かるようになってきた。初対面の時は分からなくて戸惑った場面も多々あったが…。
隣で野菜を焼いてくれている間に自分も焼けた肉を口に放り込み、ふと、出会った当初のことを思い返して気になったことを訊ねてみる。)

……りっちゃんさ、なんだかんだ仕事続けてくれてるよな。正直、めんどくさい事ばっかお願いしてる自覚はあるし、俺みたいなのあんま好きじゃないでしょ？なのに、凄いなーと思ってさ。

あった方が便利だよ。面倒なこと押し付けれるし
(確かに人から見れば怖い特技であろう。それでもやはりいい武器にはなっているらしく便利だと纏めて。

肉は相手に任せて野菜が焼けるのを待ちつつ、時々ひっくり返したりしてきっちり両面焼いては空いている取り皿に置いていき、そのまま食べたりタレに漬けたり。問いかけがあれば相手の方に顔を向け、少し黙り込んだ後淡々と、相手のことは信頼しているという感情を、きっと他人には分からないであろうレベルで微かに声色に乗せて話してやり)

……まあね。でも嫌いじゃないし、どんな依頼だってちゃんと全力で取り組んでるから、サポートしてて悪い気はしないよ。

(便利だと聞けば、それは違いない、と可笑しそうに笑って。武器になると分かってて泣き落としを使っているあたり小悪魔だとも思うが、そんな相手を流石だと思うとまた笑いが込み上げる。
そして、肉をどんどん焼きつつ、焼けた野菜も食べようかと箸を伸ばした時、彼の言葉を聞いて掴んだ野菜を一度皿の上に落としてしまう。そのまま静かに箸を置くと、嬉しかったのか当然相手に抱きついて。)

なにそれ、愛かよー！本当に、りっちゃんは素直じゃないんだから「廉くん大好き」って言えばいいのにー。

(何もそこまで言われていないのだが、調子の言い声音でそう言うと「ありがとね」と笑顔で告げた。)

俺、こう見えてマジ寂しがり屋だからさ、りっちゃんが来てくれてほんとに嬉しいのよ。

ちょっ、抱きつかないでよ！何馬鹿なこと言ってんの…！
(箸を置いた相手に一瞬嫌な予感はした。見事に的中。抱きつかれればそう来たかと驚きつつも直ぐに離れようと腕の中で身動ぎし。愛だの素直じゃないだの、大好きと言えばいいとまで話され。馬鹿なことを言うなと眉を寄せつつ更に身動ぎしていたものの、「ありがとね」と笑顔で話すその表情に一度動きが止まり)

……知ってる。大歓迎してたもんね

(寂しがり屋だから。そう話す相手によく覚えがあり、何か思い出したのか目を細めて微かに口角を上げた後、「いい加減にしなよ」と足は自由の為に持ち上げ移動させては思い切り踏ん付けてやり)

(腕の中でじたばたと身動ぐ相手をすぐには離してやらず、面白がるようにして笑っておく。回した腕の見返りがないのは分かりきったことだが、それでも寂しい、なんて言ったら、きっと多くを望みすぎてバチが当たることだろう。
しかし、目を細めて薄らと笑ったように見えた相手の表情に思わず見とれていると、容赦なく足を踏まれてようやく身体が離れる。)

いっっっった！！
お前、加減をしろよ加減を！俺が歩けなくなったら外回り全部やる羽目になるんだからな！
……ったく、明日の10時には吉田さん来るんだからな。早く食って片付けちまうぞ。

(踏まれた足をさすると涙目になりながらも訴えて、呆れたようにため息を吐くものの、その顔はなんだか楽しそうで。
自分で余計なことをした癖に、明日の為にも早く食べてしまおうなんて言葉を付け足すと、またも美味しそうに肉と野菜を頬張った。)

あ、それは困るね。じゃあ次からはそうするよ。
そう、分かった。洗い物は任せていいよね？
(踏ん付けてやった足をさすりつつ、外回りをやる羽目になると聞けはそれは嫌だと眉を寄せ。次からはそうするなんて言うものの、果たしてそれを実行するとは限らない。今の寒い時期に洗い物はしたくないらしく、普段からそうしてはいるのだが一応問いかけ。
10時に依頼が入ったなら早めに来ようと考え。美味しそうに食べる様子を横目に眺めつつ、焼いたり食べたりを繰り返していればお腹いっぱいになったらしい。手を合わせてごちそうさまをし!)

……現金なヤツめ。

あぁ、片付けは任せとけって。今日も聞き込みに付き合わせたから疲れたろ。食べたら早く帰って休みな。

(外回りが面倒だから加減をしようとする相手をみて、これまた自分で蒔いた種だが、苦笑いしながら一言呟いて。そのまま片付けの事に関しては問題ないというようにさらりと言ってのける。というよりも、細かなところはいつも相手に頼りっぱなしなので、片付けぐらいはきちんとやらないと示しがつかないらしい。

その後も他愛もない話をしたり時々ちょっかいをかけつつも箸が進み、暫くすると隣で手を合わせる相手を見て此方も同様に手を合わせた。久しぶりに食べすぎた気もするが、満足したので良しとしよう。
「あー、腹いっぱい」なんて言いながら、役目を終えた皿達を集めるとシンクへと片付け始めた。)

ん、よろしくね。ホント疲れたよ…後でマッサージでもしてくれない？
(歩き回ったりするのが嫌だから進んで事務仕事をこなしているというのに、今日はまさかの昼過ぎから二人で聞き込み調査。本当に疲れたと短く息を吐き出しては、割りに合わないのは嫌だからマッサージでも、なんて話し。

ごちそうさまをした後、久しぶりに沢山晩御飯を食べたなぁと軽く伸びをし。さっさと帰ろうと思いつつソファに腰掛けたまま少しうつらうつらと眠たげに頭が船を漕ぎ)

(マッサージの話には勿論了承し、とりあえず片付けをさっさと終わらせようと洗い物に取り掛かって。
暫くして、やっとの事で洗い物やテーブルの片付けが済みソファの方へ目を向けると、ゆらゆらと頭を揺らしている相棒が視界に入る。腹もいっぱいになったし無理もないか、と笑いつつその背後に回ると、相手の両肩に手を置いて軽く肩を揉んでやり、何度か名前を呼んでみる。)

おーい、りっちゃーん。…理人くーん？
泊まってくのは全然いいんだけど、寝るならせめてベッド行きなよー、身体辛くなるよー？

(事務所の奥にある扉に視線を向けながらそんなことを言うと、ついでに頭も撫でてやる。奥の部屋は自分がいつも寝室として使っており、といっても、事務所を立ち上げる際に友人から貰ったダブルベッドがあるだけなのだが。大事な相棒をソファで寝かせる訳にも行かずにどうしたものかと背後から顔を覗き込んで。)

んっ……あー、ごめん…じゃあ今日は泊まる……帰るのめんどくさい…
(両肩に手を置かれ軽く肩を揉まれつつ呼びかけられれば意識が浮上してきたらしく短く、ほんの少し高い声を腹から漏らし何度か瞬きをしてゆっくり頭を起こす。相当眠気が強いのか怠そうに間延びした声を出し泊まると伝え。徒歩数分の距離ではあるのだがそれさえ面倒らしい。背後から覗き込んできた彼をぼーっとした目で見つつ、へらりと笑みを浮かべ)

眠いから運んでよ。こんなこと、廉にしか頼めないなぁ？
(強い眠気のせいなのか、それとも他の何かか。急に甘ったるい声音で話しては、相手にしか頼めないと言い出して)

>>56
【待ってww 腹から漏れる甘い声って何だよw鼻だよw何つー誤字だw
後すんません、頭撫でてくれたのに反応させるの忘れました…目を細めて微かに笑ってたってことにしといて下さいませ…orz】

えー…、本当に面倒くさがりなんだから。

……ﾌﾌ、言われなくても運んでやるよ。俺はお前の相棒様だもんなー？

(相変わらずの面倒くさがりに思わず笑って、それでも泊まっていくという選択には少し嬉しそうにする。眠気が勝っていつもよりものんびりとした声音を聞くと、それはそれで口角を上げつつ、更に甘ったるい声でおねだりされると呆れたように笑みを零しつつ、背後から正面に回って、はいはい、と彼の身体に腕を回した。
体格はさほど変わらないが、普段から鍛えているのもあってか軽々と相手の身体を持ち上げ、そのまま寝台のある部屋へと向かう。ゆっくりと相手の身体をベッドに下ろすと、そのまま布団をかけてやって「おやすみ」と軽く額に触れて。
どうやらベッドは相手に明け渡して、自分はソファで寝るつもりらしく、静かに部屋から出ていこうとして。)




((訂正文から読んだので思わず笑ってしまいました。笑
お腹から甘い声が漏れるのはちょっと……www

全然大丈夫ですよー！
理人くんが可愛すぎて私もろとも廉くんがデレデレしてしまいます←←←←))

そうそう、相棒さまだよぉー……ん、ありがと…。
(相棒様と呼ばれれば頷きつつ肯定し、自分以外に彼の相棒は務まらないと内心思いつつ笑みを深め。正面に回り身体に腕を回して貰い軽々と持ち上げて貰えば、機嫌良さげに微笑みつつお礼の言葉を伝え身を任せ、優しくベッドに下ろしてもらい。布団を掛けておやすみと額に触れる手に、何やら嬉しそうに目を細め。そのまま離れようとした手首を掴み、眠い筈なのに強い力で引っ張って離さずにじっと見上げ)

何、一緒に寝ないの？……ソファの方が、隣より寝心地いいわけ？
(広いダブルベッドに一人で寝るなんて寂しいじゃないか。これも眠気のせいか、それとも別の何かか。本人は全く気付いていないのだが。自分の隣よりソファがいいのかと若干拗ねており)


【そうなんですかww 良かったW←
ですよねぇ？ww どうなってんだ本当にww やばすぎでしょww

ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡
あら、それなら良かったです(*´∀｀*)じゃあもっとデレちゃってくださいなぁ(ニヤニヤ)←】

……え、いや、だってお前…。……。
─あぁもう、隣の方がいいに決まってんでしょー。この乗せ上手め。せっかく俺が気を使ったのに。

(部屋を後にしようとした時、力強く腕を引かれ振り返ると、なんだか拗ねたような相棒の姿に、深いため息とともに片手で頭を抱える。添い寝したいのは山々だが、起きた時に怒られるのはほとんど確実である。脳内で葛藤した後、やはりこんな機会を逃せるはずもなく、葛藤を諦めて大好きな相棒の隣へ身体を滑り込ませた。
なんだか納得いかない様子でぶつくさと言いはするものの、拗ねている相手が新鮮で面白くて、すぐに口角をあげれば隣に寝転ぶ相手へ手を伸ばし、今度は頬を撫でてやる。
尚もうとうとと瞳を揺らす相手と向き合うと、ついでに囁くように言ってみて。)

…りっちゃん、俺以外とお泊まり禁止ね。
俺じゃなかったらまじで襲われちゃうよ？





(( というか、きちんと誤字に気づけるのもすごいです！私、いつも誤字に気づかないままスルーしちゃうので。笑

あ、いいんですか？←
それではお言葉に甘えてデレデレしておきましょう←←))