「 ──なんて、 ──ぜんぶ、秘密だよ 」
「 あの日の口枷が、外れていくようで 」
「 どうか幸せであれ、 あなたに降り注ぐもの全てが祝福であれ 」 「 そして叶うのなら、 その祝福が永遠であれ 」
「 ようやく第一章を終えたような、そんな心地 」
( 綺麗なものを掴んではいけないと思っていた。 許されないのだから、手に入らなくても仕方ないという理由を探していたのかと今になって思う。けれど、それは些事で。とっくに手の中に握られていた。そして、真実の姿で見つめられなかったことも含めて、辿るべき道だったのかと )
「 恐れることはないんだって 」
「 今はただ、祈りも願いも忘れて眠ろうか 」
「 もう一歩 」
「 僕のリグレット 」
「 ――わたしのエトワール 」
「 夢と呪いの繰り返し 」
「 けれど、涙は無い 」
「 背中に宿る祝福を糧に飛んでみようか 」
「 豊かな自由も、 あの頃のたおやかさも、 澄んだ世界へ足を踏み出すところも 全て愛おしいのだ 」
「 揺蕩う星空、夢の跡 」
「 忌々しいと吐き捨てられた断片を愛おしいと思えるまで 」
「 少しずつ好きを集めていこうか 」
「 全ての悲しみを我が物として食べていた時期があった。使命感にも似たそれは、きっと思い込みに過ぎなかった 」
『 あの日の君が見たら浅ましいと怒るだろうね 』
『 ちがうよリグレット。大事な君の軌跡さ 』