一見さん 2023-12-23 17:33:22 |
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夏油傑
「悟だけに真澄を独り占めさせる訳にはいかないからね、すぐ行くよ。」
(ベッドに倒れ込んだ倉木から手招かれる。何時もの素っ気ない様子ではあるがその中に微かだが柔らかいものもあった。そして意地悪な事も言われてしまう。五条だけに倉木を独り占めにはさせたくないと思えば上記のように告げて倉木の近くに向かえば寝転がり。)
白雪咲桜
「…まだ眠い…?」
(可愛いと告げれば否定するか悪ノリするかと思ったが肯定した。思わず目を瞬かせていると五条はまた肩に頭を置く。様子をちらと見てはまだ眠そうな様子が伺えて上記のように訊ねつつまた髪を撫でてあげて。)
〈倉木真澄〉
「……勝手にしなよ。」
(態と突き放すように鼻で笑いつつも、近寄ってきた彼をもう片方の手で胸元へ抱き寄せてやり─ゆっくりと瞳を閉じた。ふと、三人の付けていた香水やら何やらが混ざりあった香りがふわり、と全員の鼻腔を擽る。─ふわふわとした手触りの五条の髪は、どことなくポメラニアンやチワワのような小型犬を思わせるが─夏油傑の艷やかな髪は、犬と言うよりは猫や狐に近いような気がした。下らないことを考えながら倉木は眠りに落ち、暫くすると─静かな寝息を立て始める。ぽやぽやとした雰囲気の五条はその寝顔をじっと見つめ、「…真澄、だいすき。」と舌っ足らずな発音で呟いた後、夏油傑へ目配せをして瞳を閉じた。)
──
〈五条悟〉
「……ん。」
(五条はこくり、と素直に頷き、髪を撫でられると心地良さそうに瞳を閉じた。普段とは打って変わって静かに眠る五条を見た家入は─"マジ珍しいな、あの五条が大人しいとか"と半分呆れたように笑う。)
夏油傑
「…真澄、愛してるよ。…おやすみ。」
(近寄ると突き放すようなことを言いながらも胸元へ抱き寄せられた。瞳を閉じた倉木は暫くすると静かな寝息を立て始める。それを見守っていれば五条は愛の言葉を呟き目配せすると瞳を閉じた。2人の眠っている様子にふっと笑みを浮かべれば上記のように呟き倉木の胸元に擦り寄り瞳を閉じて。)
白雪咲桜
「そうだね、こんなに甘えてくるなんて。」
(問いに素直に答えた五条はまた眠ってしまう。髪を撫でながら寝顔を眺めていては、家入が珍しいと呆れたように笑う。その言葉に頷き同意して笑みを浮かべて。気を許してくれているという事だろうかと思えば嬉しく思い。)
〈倉木真澄〉
「……ん…」
(二人の囁きに身動ぎしたものの、深い眠りから覚める気配は無い。─そのまま暫く寝入っていたらしく、ふと目を覚まして携帯の時間を確認すると─もう朝を迎えていた。気怠げな欠伸と共に身体を起こし、窓を開けようと片脚をベッドの外へ降ろした所で─ぐん、と五条に腰を引かれてバランスを崩し、ベッドに逆戻りする形となる。「……どこ行くの、真澄。」声色こそ舌っ足らずで寝惚けているが、倉木に向けられる眼差しは真剣そのもので─射殺されそうな視線から目を逸らしつつ、「……窓を開けるだけだよ、離してくれ。」と声を掛けた。が、寝起きの五条はまだ疑い深そうなアイスブルーの瞳で、倉木のことをじっ、と眺めている。)
──
〈五条悟〉
("仲良いのはいいけどさ…そろそろ、部屋戻ってやれよ"家入は彼女を見た後、ロビーへ視線を回す。─他に客は居ないが、受付の女性が何とも居心地悪そうな表情を浮かべていた。)
夏油傑
「…窓なら私が開けよう。これで良いかい?」
(朝になったのか倉木が動き出すのが分かりぼーっとしながらも目を閉じたまま声や音を聞いていれば五条が窓を開けようとしているのを引き止めているらしい。漸く目を開くと五条はまだ疑っているらしい。これだけ監視してくれるのであれば此方も安心だなと考えつつ、起き上がれば窓を開けて此方からも肩に手を回し身動き取れないようにして。)
白雪咲桜
「あ…そ、そうだよね…!」
(家入の言葉にハッとして周りを眺める。居心地の悪そうな受付の女性と目が合えば此処がロビーだった事を思い出して。「悟、起きて。寝るなら部屋で寝た方が良いよ。」と優しく肩を揺すり起こして。)
〈倉木真澄〉
「……どうもありがとう。」
(疲れ切ったような溜息を長く深く吐き出し、皺の寄る眉間を揉んで─言葉尻に嫌味を込めてではあるが、一応窓を開けてくれた礼は言っておいた。開いた窓から差し込む光に目を細め、肩と腰を抑え込まれながらではあるが─小さく伸びをする。固まった関節がパキパキと音を鳴らし、伸びていくのを感じながら─サイドテーブルに投げ出してある煙草の箱とライターを片手で拾った。箱から一本抜き出して火を点け、煙を深く吸い込んで吐き出した後─肩を抑え込む夏油傑へ視線を向け、問い掛ける。)
「……ところで…こんな所でのんびりしてて良いのかい、"教祖様"。」
──
〈五条悟〉
「……ん゛…」
(五条は揺すられて起こされると、一瞬不機嫌な声を上げたものの─彼女の顔を寝惚けた眼差しでじっ、と見つめた後、「……部屋まで連れてけ。」と自身を揺する手を握った。家入は揶揄うような口振りで"それじゃ、ごゆっくり"と笑いつつ、見送るようにひらりと手を振る。)
夏油傑
「あぁ、そうだった。…そろそろ菜々子と美々子も来る頃か。」
(五条と共に倉木を逃げられないようにと肩に手を回していては倉木から問い掛けられる。確かにそろそろ皆動き出す時間だ。菜々子と美々子も学校にいく前の挨拶に来る頃だ。菅田も予定の確認に来るだろう。そう考えては上記のように呟き倉木の肩から手を離すと重い腰を上げる。ベッドから降りればドアに向かい歩き前に止まり振り返れば「それじゃあまた後で。…悟、真澄の監視頼むよ。」と何時もの笑みを浮かべては部屋を出て行き。)
白雪咲桜
「ぅ…もう、硝子ったら…」
(五条を起こすと不機嫌な声を上げたものの此方をじっと見ると連れてけと手を握られた。ドキッとしながらもこくりと頷き了承する。家入から揶揄うように見送られては、少し頬を赤らめながらもソファから立ち上がり五条も立ち上がらせると五条の手を引き部屋に向かう。エレベーターに乗り泊まる部屋の階に止まればエレベーターから降りて五条の宿泊する部屋の前まで到着する。寝惚けている様子のため「悟、カードキーは?」と訊ねて。)
〈倉木真澄〉
「……はいはい。」
(面倒さを隠す気も無く、視線だけを投げて手を雑に振ってやった。─やがてドアが閉まり、五条と二人で部屋に残される形になる。「これで二人っきりだね~。」などと宣いながら楽しげに笑うだけで、昨夜の情事で乱れた髪を直そうともしない五条に痺れを切らしたらしい倉木は─溜息を漏らしつつも、煙草を唇に咥えた後、先程とは逆に五条を自身の方へ引き寄せて手櫛で髪を梳いてやった。何処かきょとん、とした様子でされるがままになっている五条に「……見栄えが悪いから、せめて髪くらい整えな。」と語り掛けながら髪を整え、自身も昨夜脱ぎ捨てた服を器用に拾い集めて身に纏う。すっかり昨日と同じ姿に戻った倉木は、まだ何処か覚醒し切っていない五条の額に─ちゅ、と唇を落としてやった。それで漸く完全に起きたらしい五条は─無言でぎゅ、と倉木の手を握りながら術式を使用し、離れないように無下限で固定する。左手を完全に固定された倉木は苦笑いを浮かべ、「……君の呪術を、"こんな事"に使うなよ。」と肩を竦めた。)
──
〈五条悟〉
「………これ。」
(彼女に手を引かれてエレベーターへ乗り、部屋の前まで連れてこられた後─五条はポケットからカードキーを探し出し、彼女にぽい、と投げるようにして手渡した。)
夏油傑
「あぁ、おはよう。」
(2人の部屋から出ると隣の自身の寝室に1度戻り、綺麗な袈裟に着替え髪を整える。そして寝室を出れば普段過ごしている部屋に向かえば座布団に腰を下ろし脇息に肘を掛けて。と、その時菜々子と美々子がドア越しから“夏油様入って良い?”と声を掛けてきた。返事をすると2人が入ってきてすぐさま傍に来て挨拶をしてきた。その様子に2人の頭を撫でながら挨拶をして。)
白雪咲桜
「開いたから入ろう?」
(カードキーを投げられれば受け取りカードを翳し鍵が開いた音がする。上記のように告げてはドアを開け手を引き五条を部屋に入れる。ベッドの方に向かえば「ここならゆっくりできるよ。」と声を掛け座らせて。流石に男の人の部屋に長居しては良くないかなと思い「私もう部屋に戻るね。」と立ち上がろうとして。)
〈倉木真澄〉
「……は…このままで?冗談じゃない、嫌に決まってるだろう。」
(左手を固定され、煙草を吸うにも一苦労している最中─今日は二人でどっか行こうよ、と五条が笑った。普段ならば出掛けるくらい別に構わない、のだが─今の倉木は五条と手を繋いだままで、その上自分の意志で放すことも出来ない。こんな状態で外に出掛けて何かしら誤解されては堪ったものじゃない、と倉木は眉を顰めつつ、首を横に振った。が、元々返答は求めていなかったのか─五条は倉木の返答など耳に入っていないように、じゃあ行こっか、と有無を言わせぬ態度で首を傾げてみせる。倉木は「……僕の意志は無視か。」と呟き、腕を引っ張られるまま─以前に鍵を壊したままだった、裏口の方へ足を向けた。)
──
〈五条悟〉
「……置いてくなよ。」
(五条は大人しくベッドに座り、うとうととしていたが─彼女が立ち上がる気配を察すると、素早くその手を掴んだ。掛ける声は本格的に寝入る前の、何処となくふわふわとした雰囲気のもので─彼女に向ける眼差しは、親を引き留めようとする子供のものにも何処か似ている。)
夏油傑
「行ってらっしゃい。」
(菜々子と美々子と話をし学校に向かうという2人を手を振り見送って。2人が居なくなれば、倉木と五条の動きが分かるように忍ばせていた呪霊が動き出したのを感じた。その様子に立ち上がれば部屋に向かう。2人が居なくなっているのを確認すれば、呪霊に意識を集中し裏口の方に向かっているのに気付けば其方に向かい歩を進めて。)
白雪咲桜
「…分かった、眠るまで一緒に居るよ。」
(部屋に戻ろうと立ち上がったところ手を掴まれた。寝惚けている様子でまるで子供のように引き留められては可愛らしくてキュンとして頷き上記のように了承をしてはベッドに腰掛けて。)
〈倉木真澄〉
「……で、何処に行くんだい?」
(たっぷりと時間を掛けて溜息を吐き出し─案の定、最初の侵入の際から鍵が壊れたままになっていた─裏口のドアノブへ手を掛けた。先程からひたすらに楽しげな五条に問うたところで、「ん~?まずはねえ、ス◯バの新作飲みに行こ~よ。」と呑気極まり無い返事が返ってくるばかり。呆れたように肩を竦めながらガチャリ、と音を立ててドアを開ける─直前。─自身のものでも無く、勿論五条のものでも無い呪力の気配に今更勘付いたらしく─咄嗟にドアを開ける手を止めた。─呪力の気配的にはどうやら低級呪霊のようだが、"コレ"が野良の呪霊である筈が無い。だとすれば"コレ"は、恐らく─倉木は一つの結論に辿り着いたようで、素早くノブから手を離しては─酷く面倒そうに前髪を指先で払った。)
「……全く、面倒なのに捕まったな…。」
──
〈五条悟〉
「……」
(五条は言葉こそ発さなかったが、彼女の言葉を聞くと満足げに頷いてみせた。そうして、再び─うとうととした眼差しに戻り、彼女の手を握ったまま緩やかな眠りに落ち始める。)
夏油傑
「やぁ、こんな所で何しているんだい?」
(裏口の方に歩を進め裏口が見えてくると予想通り倉木と五条が居た。彼処で止まっているという事は呪霊に気付いたようだ。そんな事を考えながらも何時もの笑みを浮かべその背後に黒いオーラを纏いながら言葉はいつも通りの言葉で2人の背後から声を掛ける。)
白雪咲桜
「ほんと…子供みたい…」
(一緒に居ると告げると満足気に頷いた五条。そして安心したのか手を握ったまま、またうとうととし始めた。その様子に笑みを浮かべ呟きながら髪を撫でてあげて。)
〈倉木真澄〉
「……不可抗力だ。」
(暫くすると想定していた通り、と言うより─それよりは心做しか少しピリついたように聞こえる─雰囲気を纏った声が背後から聞こえ、予想が当たってしまったことに対する溜息と共に、くるりと振り返って─降参だ、とでも言うように両手を軽く挙げる。目前に映る夏油傑の姿は至って普段通りに見えるが─明らかに面倒なオーラを醸し出しているのが、感覚で理解できた。無下限で固定した倉木の左手に連動して右手が上がったことで五条も夏油傑に気付いたらしく、頬を膨らませながら後ろを振り向き─「…傑のケチ。一緒に出掛けるくらい、別にいいでしょ?」と何処か拗ねたような表情でぼそり、と不満げに呟いて首を傾げる。─そこで、倉木はふと気付いた。そうだ、今しがたまで何故か忘れていたが、今自身の左手は…五条の右手と無下限で接着されている。─面倒だな、と何処か他人事のように思考しつつ、今更慌てて手を降ろすのもおかしいか、と思えたので─普段の皮肉っぽい笑みを唇の端に湛えてみせた。)
──
〈五条悟〉
「……」
(彼女の手を握って暫く経つと、五条は完全に寝落ちたらしく─かくん、と項垂れながら静かな寝息を立て立てていた。穏やかに眠るその顔からは普段の邪気─のようなものは一切感じられない。)
夏油傑
「…良い子だね、真澄。」
(降参だと言うように手を上げる倉木ににっこりと笑みを浮かべ上記のように述べる。五条は拗ねた様子で述べている。その時ふと倉木の手と共に五条の手が上がっているのに気付く。くっ付いている手。大方五条が術式を使って接着したのだろう。にっこりと笑みを浮かべたまま黒いオーラが消えることは無く更に深く濃くなりながらも「悟…抜け駆けは無しだよ?出掛けるなら3人一緒だ。…それに、この手は何かな?」と言えば2人の接着されている手に触れて。)
白雪咲桜
「このままだと風邪引いちゃうよね…。」
(暫くじっとしていると寝落ちたようでかくんと項垂れている。その様子に上記のように呟くと、そっとベッドに寝かせては立ち上がり自身はベッドから降りて布団を掛けてあげる。手は相変わらず繋がれたままだが部屋に戻れないため手を離そうと試みてみる。そっと手を外そうとして。)
〈倉木真澄〉
「……五条くんの無下限だよ。」
(無下限で固定された手に触れられては─隠しても更に面倒なことになるだけだ、と判断したのか─五条が何か言うより先に口を開いた。五条は夏油傑の言葉に子供のような膨れっ面のまま小さく舌打ちを一つ、「…だって僕、真澄と手繋ぎたかったんだもん。」と相変わらず拗ねたような口調でぼそりと呟いてはつん、と顔を背けてしまう。その様子を横目に─ポケットの箱から一本取り出した煙草を唇に咥え、ライターを片手に火を点けつつ、煙を唇からふわりと吐き出した。)
──
〈五条悟〉
「……」
(彼女の手が外れそうになると一瞬ぴくり、と反応するか─また直ぐに眠りに落ちる。そこからは大人しく寝入っており、彼女が出ていくことにも気付かない様子だった。)
夏油傑
「…別に無下限を使わずとも繋いで貰えば良いだろう?」
(倉木と五条の言葉を聞けば溜め息をついて。普通に手を繋がれるより強制的にずっと手を繋いでいる方が不愉快である。1番は繋がないのが良いのだが、一歩譲歩して諭すように上記のように述べて。)
白雪咲桜
「おやすみ…」
(起きない様子に安堵しながら挨拶をして部屋を出て。自身の部屋に向かえばカードキーを使い部屋に入る。一息付き、ベッドに横になれば此方も眠りについて。)
〈倉木真澄〉
「……僕は別に良い、手枷と足枷を付けられるよりはマシさ。…一度付けられたことがあるけど、あれは酷かったね。動く度に痛くて、ホントに手足が取れるんじゃないかと─」
(夏油傑の言葉に首を横に振る─だけのつもりが、余計な言葉までもが口を衝いて出た。─中学1年生の頃、名前も顔も知らない女による人生2度目の監禁。あの頃が一番環境が酷かった。手枷と足枷を付けられて、トイレにも禄に行かせてもらえなかったな─などと何処か遠くで思考しつつ、面倒そうな空気を察し、最早手遅れだが途中で黙り込む。─が、五条は耳聡く反応したかと思えば、「……は?僕、その話聞いたこと無いんだけど。…真澄にそんなことするとか…そいつ殺していいよね?傑。」と俄に鋭い殺気を帯びながら、ライターを持ったままだった倉木のもう片方の手を─骨が軋むような力で強く握り締めた。)
──
〈五条悟〉
「………ん…」
(五条は暫く眠った後、ぼんやりとした様子で目を覚ました。今までの記憶は残っていないのか─何故自分が部屋に戻ってきているのか、といった様子で周囲を見回す。)
夏油傑
「あぁ、構わないよ。…どうせ何も知らずにのうのうと生きている猿の仕業だろう?」
(別に手を拘束されても構わないと言う倉木は、続けて手枷と足枷を付けられた事があると語った。倉木にその様なことをするとは許せない。収まりかけていた黒いオーラをまた纏いながら五条の言葉ににこりと頷いて許可をして。)
白雪咲桜
「ん…もうこんな時間か…」
(目を覚まし携帯で時間を確認する。そろそろ準備してロビーに向かわないといけない時間で。任務も終わったため今日は自由行動である。水着も持ってきたし折角なら海に行きたいなと思いつつ準備をすればロビーに向かい。)
〈倉木真澄〉
「……そこまでしなくて良いよ。それより、新作を飲みに行くんだろう?」
(─ここで止めておかなければ、正に言葉通りあの女を殺しに向かいそうな─何とも危うい雰囲気を纏う二人を面倒臭いが一応は宥め、まだ怒り心頭といった様子の五条に問い掛ける。すると五条はハッとしたような様子で─殺気立っていた表情をころりと元の甘ったれたものに戻し、「あ、そうだった。早く行こ~よ、真澄~。」と高めの甘え声を出しながら─無下限で固定していない右手もぎゅう、と握っては身体全体を倉木へ擦り寄せて、ちらりと夏油傑を見遣った。まるで─お前には渡さない、とでも言いたげなその姿に倉木は溜息を漏らし、気怠そうに目を伏せて呟く。)
「……夏油くんも来るかい?……予定があるなら、無理強いはしないけどね。」
──
〈五条悟〉
「…ねむ……」
(五条は殆ど働いていない頭で─持ってきた巨大トランクの奥底からゲーム機本体を引っ張り出し、部屋のテレビにケーブルで接続した。その後携帯を取り出し、"俺の部屋でゲームやるから、暇なやつ来い"とゲーム機の写真を添付し─三人にメッセージを一括送信する。)
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