優しい地獄（〆）

夏油傑
「手放す気はないよ。もう真澄は私の家族の一員だからね。」
（倉木から頭を撫でられ、時折指先で髪を掬い上げられる。心地好く大人しくされるがまま撫でられる。倉木から手放したくないという呟きに五条は冗談めかしたような言葉ではあるが本当にやりかねない雰囲気である。その五条の言葉に続き夏油も上記のように告げては口付けをせがむように倉木の頬に触れて。）



白雪咲桜
「うん、私の肩で良ければ…。」
（家入と五条の返事を聞いていれば五条から手を引かれソファに座る。すると肩を貸せと肩に頭が乗ってきた。ドキッとしながらも上記のように返事をして。頬を擽る五条の髪に笑みを浮かべつつ、髪をそっと撫でて。）

〈倉木真澄〉

「……そう。」
（瞳を伏せ、五条の髪をくしゃり、と乱した。そのまま、頭に置いた手を背中に回してやり─「…捨てないよ。僕は、懐に入れた人間は大事にするタイプなんだ。」と安心させるように囁けば、五条は途端に破顔して頭を倉木の胸元へ押し付け、犬が撫でろ、と要求するときのように頭を何度か揺らす。それに応えて頭を撫でてやりつつ、先程から自身の頬に触れて─口付けを強請る夏油傑の方へ顔を向けた。望まれるがままに唇を重ね、舌を絡めている内─目の前の"強い男"二人を、更に甘やかしてやりたい衝動に駆られる。伏せた睫毛を微かに持ち上げ、じっと二人の姿を見つめながら「……もっと甘えて良いよ。─君達の全部、受け止めてあげるからさ。」と声を掛けた。その言葉に五条は目をぱちぱち、と瞬かせた後─蕩け切った表情を浮かべ、倉木の─"男"の下腹部へそっと手を触れる。「…僕、真澄のお腹から生まれたかったなあ。」なんとも狂った言葉を吐きつつ、五条は壊れ物でも触るような手付きで倉木の胎を撫でて─「真澄が、もっと甘えていーって。…遠慮すんなよ、傑。」と夏油傑に向けて微笑んだ。）

──

〈五条悟〉

「……やめんなよ。」
（髪を撫でられるのが心地良いのか、五条は目を伏せながら─小声でそう呟いた。暫くすると随分大人しい寝息を立て、寝入り始めたらしい。家入はそれにちら、と目線を投げながら"遠慮ねー"と抑え気味の声で笑った。）

夏油傑
「あぁ…それじゃあ遠慮なく甘えさせて貰うよ。」
（口付けをせがむと唇を重ね舌を絡め口内を堪能する。すると倉木からもっと甘えても良いと言われる。五条は蕩けきった表情で狂った言葉を吐いている。そして夏油に向けて微笑み遠慮するなと言う。ここまで甘やかされては五条のように堕ちてしまうのも時間の問題だろう。そう考えながらももう倉木という男から抜け出せない所まで来ている。それにもうこのまま倉木に溺れても良いとさえ思っている。五条に笑みを浮かべ上記のように告げては倉木の手を取れば自身の頬に導き心地良さげに擦り寄り指先に口付けをして。）



白雪咲桜
「うん、やめないよ。」
（髪をそっと撫でれば心地好いようでやめるなと言われる。その言葉にこくりと頷き上記のように返事をしては撫で続ける。すると寝てしまったようで、家入からの言葉にクスッと笑みを浮かべて。優しく梳くように撫でながら愛しさを感じては周りに気付かれないようにそっと髪に顔を埋め髪に口付けして。）

〈倉木真澄〉

「……ふ、分かったよ。─おいで？」
（指先への口付けを擽ったそうに受け止めた後、五条に少し待って、と柔らかな微笑みを向けながら自身から一旦引き離した。そうして倉木は─相手に外面も恥も良識も、自身の前でそれら全てをかなぐり捨てることを強制するような─今までと比べても一際甘ったるくて、その上どろりと重たくて、そして半ば母性にも似た色を纏った声を上げ─目前の夏油傑に向け、両手を大きく広げる。先ずは労るようにゆったりと唇を重ねてやり、優しく頭を撫でた。細める青灰色の瞳には愛おしさが滲んでおり、目前で自身に甘えるこの存在が可愛らしくて仕方ない─とでも言いたげな雰囲気を醸し出している。）

──

〈五条悟〉

「……」
（五条は相変わらず大人しく寝入っており、周囲に気を遣う様子など見受けられない。─と、ホテルに戻って来た夏油は今しがた掴まれた腕の感覚を確かめつつ─"あれ、悟は…寝てるのかい？"と彼女に声を掛けて首を傾げた。）

夏油傑
「ほんと真澄は甘やかし上手だなぁ。もう真澄からは抜け出せそうにないよ。」
（両手を大きく広げ、一際甘ったるい声を上げた。その倉木にはもう抗うことも出来ず、上記のように告げて全てをかなぐり捨て倉木の胸に飛び込み抱き締める。唇を重ねられると嬉し気に受け入れる。ゆったりと重ねていたが我慢出来なくなり倉木の唇を舌でつつき舌を絡める催促をして。頭を優しく撫でられるのも心地が良くもっと撫でてくれと強請るように手に頭を擦り寄らせて。）



白雪咲桜
「おかえり、報告ありがとう。…うん、寝ちゃった。疲れてたのかな…？」
（起きる様子もなく寝入っている様子を眺めながら優しく柔らかな髪を撫でていると夏油が戻ってきた。報告を任せてしまった為お礼を伝えつつ夏油からの問い掛けにこくりと頷きクスッと笑みを浮かべ五条にちらと目を向けて。）

〈倉木真澄〉

「…っ、ふ…」
（撫でながら目前の頭を緩やかに引き寄せ、急かされると─更に瞳を細めて微かに微笑んだ後、躊躇い無く唇を開いた。途端、口内へ侵入してくる舌を愛でるように自身のそれを絡めてやり、時折眉根を寄せて─唇の端から甘さを悩ましげな帯びた吐息を漏らしつつ、水音を立てながら─互いのものが混ざり合った唾液をこくん、と喉を鳴らして飲み込む。もう片方の手を彼の背中へゆっくりと回し、力を込めて更に自身の方へ引き寄せた。─生理的な涙の膜で光を反射して輝く青灰色と、ほんの微かではあるが上気した色白の肌、そして─慈しむような微笑みを湛えた顔が彼の目前へ晒される。隣で不満げな眼差しを向ける五条をちら、と見ては─"待て"をするようにその微笑みを向けた。）

──

〈五条悟〉

（夏油は軽く手を振って"いや、別に良いよ"と答えつつ、家入の隣に腰を下ろした。家入はふとと携帯から顔を上げると─"このバカがこんな甘えるのって珍しいな"と呟き、なんともあどけない顔ですうすうと眠っている五条を見て笑う。）

夏油傑
「ん…ふ…っ…」
（舌で唇をつつき舌を絡める催促をすると唇が開かれた。待ってましたと言わんばかりに舌を差し入れると舌を絡める。絡まる舌が心地好く夢中になり舌を絡めたり舌に吸い付いたりする。強く引き寄せられれば、倉木に目を向ける。慈しむような微笑みの中に夏油と唇を重ねたからか色っぽさも感じられ興奮してきては熱くなってきた身体を倉木と密着すれば余裕の無さそうな表情で「…真澄…もっとだ…良いだろう？」と強請るように求めて。）



白雪咲桜
「…こんなに甘えてくれるの私だけなら嬉しいな。」
（良いと言う夏油の言葉に安堵して笑みを返して。家入からの言葉に髪を撫でながら上記のように述べて。子供のようなあどけない寝顔を見ては笑みを浮かべ「子供みたい…」と呟いて頬を指でつんと触れて。）

〈倉木真澄〉

「……全部受け止めてあげるから─おいで？」
（瞳を伏せた拍子に眼球を覆っていた涙の膜が弾け、小さな雫が長い睫毛を静かに滑る。耳を擽る彼の熱っぽい吐息に身を捩らせ、擽ったそうにふわり、と微笑んだ後─聖母の域を通り越して最早蠱惑的にも見える─人を堕落させる天使か悪魔のような、底無しに甘く優しい─その中に蛇が獲物を絡め取るようなどろりとした気配をうっすらと纏った声を─耳元へ唇を寄せて囁きつつ、彼の首の後ろへするりと手を回した。ちゅ、と軽いリップ音を立てて目の前の首筋へ唇を落とし、可愛らしくて仕方無いとでも言いたげに─彼の黒髪をくしゃりと掻き乱す。乱れて自身の顔の辺りへ落ちてきた黒髪を一房掬い上げ、見せつけるように─恭しく唇を落としてみせた。）

──

〈五条悟〉

「………ん゛…」
（頬に触れられた五条は一瞬、不機嫌そうな声を上げて眉を顰めるものの─またすぐに、元のあどけない寝顔に戻る。家入はその様子が面白くて堪らないらしく、携帯で動画を撮っているようだった。）

夏油傑
「…あぁ、真澄…」
（底無しに甘く優しい声で全部受け止めると耳元で囁く倉木。首筋に唇を落とすと髪を掻き乱す。心地好くされるがまま撫でられれば乱れた髪が倉木の顔に落ちた。倉木はそれを一房掬い上げると唇を落とす。その様に愛しさを感じては優しく抱き締めて。倉木は自分のモノだと言わんばかりに鎖骨や首筋、胸元、腹部に顔を埋めて吸い付き痕を残して。）



白雪咲桜
「可愛い…」
（不機嫌そうに眉を顰めたものの起きない様子にほっとして、髪を撫でて様子を見る。家入が動画を撮っている様子に気付いては悪戯心が芽生えて、頬をそっと摘んでみて。）

〈倉木真澄〉

「……ふふ……悟も構って欲しいの？いいよ。」
（擽ったそうにくすくすと笑いつつ、目前の彼によって自身の身体に残されていく紅い所有印を享受し、時折自身からも彼へ所有印を刻んでいたが─ふと、隣から何とも言えない視線を感じてそちらへ顔を向けた。構ってもらえていないからだろうか─心做しか不満げな表情を浮かべる五条に倉木は微笑み、唇の動きだけでおいで、と口にして彼を手招く。招かれた五条はベッドの上を移動し、倉木の下腹部をするり、と撫でた後─そこへ唇を寄せて薄い皮膚を吸い上げた。途端、「…ッ、あ…」倉木の唇から微かにではあるが─確実な快感を纏う上擦った声と、熱を帯びた吐息が漏れ出す。五条は酷く愛おしそうな様子で─小さな紅い痕に指先で触れ、「…真澄の"ココ"は、俺達のだから…他の奴に触らせんなよ。」興奮の所為か昔に戻ったような口調で囁いた。そうしてそのまま首筋の─夏油傑とはまた違う場所へ唇を寄せ、吸い付いて痕を残す。倉木はあくまでも優しく微笑んだまま、二人の頭を抱き寄せ、それぞれの耳元で嘯いた。）
「……いいよ。"今だけは"─悟と傑の、所有物で居てあげる。……何でも許してあげるから…君達の"本気"、僕に見せて？」

──

〈五条悟〉

「……」
（よっぽど寝入っているのか─五条は頬を伸ばされたところで、眉を顰めるだけで起きる気配は全くない。家入は肩といわず全身を小刻みに震わせ、サイレントで爆笑しながら動画を撮り続けていた。その様子を覗き込む夏油も笑いを堪えているらしい。）

夏油傑
「あぁ、私達の本気見せてあげよう。悟も勿論構わないだろう？」
（五条が下腹部に痕を残すと倉木は甘い声を上げる。その様子にまたも興奮が沸き上がっているとどうやら五条も興奮しているようで昔にもどったような口調で囁いている。倉木は頭を抱き寄せると本気を見せてと言った。今だけはと言うのは気に掛かるが、興奮に充てられ気にする余裕は無く上記のように告げる。興奮している五条には訊かなくてもそのつもりだとは思うが訊ねる。そして五条と反対側の首筋に舌を這わせ倉木の下腹部を撫でる。）



白雪咲桜
「……」
（頬を伸ばしても起きない様子に家入と夏油と共にサイレントでくすくすと笑って。そして他にも悪戯を思いつけば制服のポケットから自身が使っているヘアゴムを取り出せば目元まである五条の前髪を纏めるとヘアゴムで結んでみて。）

〈倉木真澄〉

「……ッ、は…ァ…」
（潤んだ瞳と上気した白い肌、そして全身に刻まれた紅い痕が壮絶な色気を醸し出している状態で、勿体振るように首を縦に振り─始めろ、とでも言うように二人の額へ唇を落とし、そのままベッドへ身体を預けた。問われた五条は倉木の─"所有物"の身体を見下ろしながら、「…んなの、当然だろ？」と興奮に灼けた声で答えつつ、唇をちろりと舐める。その後は倉木の首筋だけでなく鎖骨、腕、内腿─と肌を滑るように舌を這わせ、痕を残していった。紅い花が散らされる度、倉木は以前のような"つくりもの"とは思えない、快楽に浮かされたような甘い声を漏らす。下腹部を撫でる夏油傑の手に自身の手を重ね─「……すぐる、さとる。─ね、もっとして？」彼らの名を呼ぶ声こそ、熱に浮かされた拙い発音だったが─何処か悪戯っぽく、態と二人を煽るような声色からは─普段の倉木が僅かに感じられた。）

──

〈五条悟〉

「………」
（髪に触られると流石にもぞもぞと身動きするが、だからといって起きる気配も無かった。何とも情けない─と言うよりは、可愛らしい姿になった五条を見た夏油は口元を抑えて笑いつつ、シャッター音をオフにして写真を撮る。）

夏油傑
「…っ…煽るのが上手いな…気持ち良くしてあげるよ。」
（五条は興奮しているようで荒い口調のまま当然だと答え赤い痕を身体に刻んでいる。その度に倉木は甘い声を漏らす。その様子に更に興奮しながら下腹部を撫でていては手を重ねられもっとと言われる。それにまんまと煽られては重ねられた手を取り指先に口付けては上記のように告げ、倉木の顎を持ち上げ薄く唇を開けさせたままかぶりつくように唇を重ね荒々しく舌を絡める。そして下腹部を撫でていた手は下腹部を何度も強く押し倉木が好きな箇所を探して。）



白雪咲桜
「あ…」
（あどけない寝顔に前髪を纏め結べばなんとも可愛らしい姿になり、子供のようだと笑みを浮かべる。夏油が写真を撮っているのを見れば、これは珍しい姿だしと此方も携帯を取り出し写真を撮って。しかし音を消すのを忘れており、五条の顔の目の前でシャッター音が鳴り。流石に起きると思い慌てて保存しては携帯をしまって。）

〈倉木真澄〉

「……ん、ッ……ふ…」
（普段よりも荒々しく絡む舌に応え、夏油傑の首の後ろへ手を回した。─どんな形であれ、余裕綽々の男が自身を求め、本能のままに乱れる様を見ることほど─倉木の快感を唆るものはない。瞳を細めて楽しげに笑いつつ、態と開いた唇の端からつう、と唾液を零してやった。下腹部を押される度に、全身の毛がざわりと逆立つような感覚に襲われ─そして後から追い掛けるように快感が背筋へ勢い良く抜ける。その度に自身でも酷く甘ったるく聞こえる声を漏らしつつも、探る手から本能的に自身の─"イイトコロ"を逃がし、緩やかに身を捩らせた。二人が自身を求める様を見遣り、─かわいい、と口の中だけで小さく呟く。五条は髪を掻き上げ、「……ヤバ…止めらんないかも。」僅かにそう漏らしながら倉木を見下ろした。唇を一旦離し─は、と息を吸い込んだ倉木は全身から力を抜き、二人へ身を委ねるように手を広げて─「……ふふ、我慢なんてしないで─僕のこと、食べていいんだよ？」と柔らかく微笑んでみせる。）

──

〈五条悟〉

「………あ゛？」
（シャッター音が響けば、流石に気付いたらしい五条が薄く目を開けた。が、まだ意識がはっきりしていないのか─何度か瞬きをしながら低い声を上げる。）

夏油傑
「…また煽るようなことを…全て食べ尽くしてあげるよ。」
（舌を絡めていれば唾液を零す様は色っぽい。下腹部の好きな箇所を探るように強く押せば甘い声を漏らし身を捩らせる。興奮を掻き立てられながらも身を捩らせた箇所が好きな個所に近いと判断してはその付近を強く押す。余裕の無さそうな五条の声を聞いた倉木は唇を離し身を委ねるように食べて良いと微笑む。それにまた煽られては上記のように告げて、下腹部から太腿に手を移動し脚を上げさせれば脚の付け根に舌を這わせ吸い付き赤い痕を残し、そのまま感情の赴くまま倉木に食らいついた＿暗転）



白雪咲桜
「あ…起こしちゃった…？ごめんね。」
（平静を装い声を掛け謝る。ヘアゴムが付いたままだがいま外そうとすればバレてしまう。寝惚けているうちに何とか上手いこと外せないかと思案しながら髪を優しく撫でその期を伺っていて。）

〈倉木真澄〉

「……は、ァ…」
（─一度に二人の相手をしたのは久しぶりだ。何処かまだぼんやりとした思考回路のまま、汗で濡れ─額にぺたりと貼り付く鬱陶しい前髪を指先で払う。ゆっくりと呼吸を整え、少しばかり腰の辺りが気怠い身体をベッドから持ち上げた。サイドテーブルに投げ出した携帯を手に取り、時間を確認すると─随分と長い間彼らと戯れていたらしく、もう夜と呼んでも差し支えのない時間になっている─兎に角、彼らを一旦起こした方が良いだろう。「いつまで寝てるんだい、五条くん。……こら…起きろ、悟。」先ずは隣で呑気に眠りこける五条の形の良い鼻をぎゅ、と少々強めに摘んで声を掛けた。─その声からは先程の甘さは疾うに消え失せており、普段通りの─何処か冷え、達観したような色を纏っている。何、と寝惚けた声を上げる五条の額を軽く叩き、「夏油くんを起こしてくれないか。…もう夜だからね。」と命令にも似た口調で呼び掛けた。頷いた五条は欠伸をしながら夏油の肩を揺すり、「傑～、起きろって。」と声を掛ける。）

──

〈五条悟〉

「……別に…つーか、何これ。」
（彼女の声に首を横に振り、ふと─やけに空気の通る前髪辺りに手を遣った五条はぼそりと呟いた。前髪が纏められていることに気付いたのか、寝惚けた目付きのまま見当外れの位置へ手を動かす。）

夏油傑
「ん…あぁ、いつの間にか眠っていたのか。」
（欲を満たせ満足をしたからか、いつの間にか眠っていた。肩を揺すられゆっくりと目を開けば五条の姿が。起き上がり寝惚けた頭を目覚めさせれば上記のように呟いて。壁に掛けてある時計を確認すればもう夜の時刻を指していて。こんな時間になるまで2人と過ごしていたのかと考えながらまだぼーっとする頭で倉木と五条に目を向けて。）



白雪咲桜
「あ…取ってあげる。」
（前髪が纏められていることに気付いてしまったようで取ろうとしていたが見当外れの位置へ手を動かしている。寝惚けているのか特に怒ることもない様子に安堵しつつ、上記のように伝えるとヘアゴムを髪から外してあげて。）

〈倉木真澄〉

「……やっと起きたかい？」
（漸く目を覚ました様子の夏油傑を見遣り、煙草に火を点けながら溜息を吐いた。─上半身には先程の情事で残された紅い痕が色濃く残っており、気怠げな眼差しを伏せながら煙草を吸う姿が妙に絵になっている。ぷかり、と部屋の中へ煙草の煙を吐き出し、「……もう夜だ、部屋に戻りなよ。……ここで寝るんなら、別に構わないけどさ。」とさして興味も無さそうな声でそう吐き捨て─呑気に大欠伸をする五条の頭を暇そうにわしわしと撫でた。倉木本人も釣られるように小さな欠伸をし、返答を待つようにじとり、とした眼差しを彼へ向ける。）

──

〈五条悟〉

「……あんがと。」
（五条はまだ呂律の回らない舌っ足らずな口調で礼を言いつつ、大きく欠伸をした。いつの間にか動画を撮り終わり、携帯をポケットに戻した家入は"マジで寝惚けてんじゃん"と何処かふわふわとした雰囲気の五条を見て笑う。）

夏油傑
「今日のところはこのまま一緒に寝ようかな。」
（何時もの様子に戻った倉木は部屋に戻るかこのまま寝るか問い掛けてきた。まだ完全に目が覚めている訳では無いしこのままここで寝ればすぐ眠れるだろう。部屋まで戻っていれば完全に目が冴えてしまいそうだ。このベッドならば3人で寝ても別に広さは申し分無い。そう考えてはここで寝る事に決め上記のように述べて。）



白雪咲桜
「ほんとだ…可愛い。」
（五条はお礼を言うと欠伸をした。家入のからの言葉に、確かにふわふわとした雰囲気で寝惚けている様子であるなと思えば笑みを浮かべ頷き同意をして。そして子供のようだなと思えば可愛いと告げて。）

〈倉木真澄〉

「……そうかい。…ほら、傍に居てやるから早く寝なよ。」
（夏油傑の返答を聞き、引き寄せた灰皿に煙草を押し付けて揉み消した。どさり、とベッドに倒れ込み、眠そうな様子の五条を抱き寄せ─ついでに彼のことも手招いてやる。─まだ少しばかり、先程の甘やかしモードが残っているのだろうか。彼に掛ける声そのものはなんとも素っ気なかったが、声色と表情は普段の冷えた無愛想なものよりは─微かに柔らかいものだった。くあ、と声を噛み殺した小さな欠伸をしつつ、「……早く来ないと、このまま五条くんと寝るからね。」と少々意地悪く笑う。）

──

〈五条悟〉

「……当たり前だろーが。」
（普段ならば否定するか悪ノリするところだが─よっぽど寝惚けているのだろうか、五条はあっさりと彼女の言葉を肯定した。眠そうな表情のまま彼女の肩に再び頭を置く。）