優しい地獄(〆)

優しい地獄(〆)

一見さん  2023-12-23 17:33:22 
通報
お相手様決定済…?

コメントを投稿する

  • No.221 by 夏油傑/白雪咲桜  2024-01-12 12:48:23 



夏油傑
「煙草、替えたのかい?」
(菜々子と美々子は倉木からの返答にはぐらかされたようで納得いかず菜々子は“マジでアイツゲロムカつくんだけど。”と睨んでおり。美々子も“…ムカつく。”と同意して睨んでおり。夏油は特に術式は発動させようとはしていない様子に止めはせず、倉木から菜々子と美々子に対しての返答にふっと鼻で笑っていて。そういえば倉木の放つ香りがいつもより濃く感じる。匂いの元を辿れば煙草かと納得する。しかし、先程合った時はこんな匂いだっただろうか。それが気になれば上記のように訊ねて。)



白雪咲桜
「それなら…いいよ…。」
(五条と見回し誰も見ていないと言う。そして手を引かれ五条が目前におり。更に鼓動がドキドキするのを感じながらも上記のように了承をしてはおずおずと恐らく真っ赤であろう顔で見上げて。)


  • No.222 by 倉木真澄/五条悟  2024-01-12 13:20:19 


〈倉木真澄〉

「……ん?ああ…まあね。」
(普段よりも強い銘柄を選んだ所為か、少しの間吸い込んだ煙で意識がぼんやりとしていたが─掛けられた声に気付いたらしく、なんとも曖昧な返答を返す。─意識がぼやけるほど吸ったお陰で、今しがたまで鼻腔に残っていた香りは─全て煙草の匂いに上書きされていた。漸く忌々しい香りから解放されはしたものの、その代わりとでも言わんばかりに、押さえ込んでいたイメージが蓋を破って溢れ出してくる。─意識の朦朧とする自身の頬を撫でる、目に光の無い女。これで私のものだ、と語る狂気に満ちた声。完全に意識を手放す直前に聞こえた玲の声と足音、そして女の呻き声─知らず、ヤニ切れを起こしたときのように指先が微かに震え、呼吸が僅かに浅くなっていた。─今になっても脳裏にこびりつくその光景は、自分の愚行が招いた悲劇─その様子を見た五条は「…真澄、大丈夫?顔色悪いけど。」と心配そうに声を掛ける。)
「……大丈夫、何も…問題は無い。」

──

〈五条悟〉

「……ん。」
(五条は彼女の了承を聞いて小さく頷き、少しばかり前屈みの姿勢になって─ちゅ、とごく軽く唇を落とした。─家入も夏油も巻き込まれるのを避けて自室へ戻った高専内は静まり返っており、二人の姿を見るものは誰も居ない。)

  • No.223 by 夏油傑/白雪咲桜  2024-01-12 17:22:55 



夏油傑
「そんな顔で大丈夫では無いだろう。横になった方が良いんじゃないかい?」
(煙草の事を訊ねれば、ぼんやりとした様子で曖昧に答えた倉木。匂いも強く煙草の影響だろうかと考えていれば何やら倉木の様子が可笑しい。指先が微かに震え呼吸が浅いし顔色も良くない。五条もそれに気付いたようで心配している。菜々子と美々子もただならない様子に少し心配気な表情であり。倉木は大丈夫だと言うが全く大丈夫そうでは無く、心配になり近寄ると上記のように述べては身体を支えソファに横にならせようとして。)



白雪咲桜
「ん…。」
(了承をすると五条の顔が近付き目を閉じると唇が重なった。一瞬のはずなのに長く感じつつもゆっくりと唇が離れた様子に目を開いて。初めてのキスにドキドキは収まらず頬を赤らめたまま胸に手を置き俯き「…ドキドキする…。」と呟いて。)


  • No.224 by 倉木真澄/五条悟  2024-01-12 18:03:28 


〈倉木真澄〉

「……本当に何でも無いんだ、ただ─」
(弱々しい弁明を口に出そうとするも、最後まで言い切ることは出来ず─五条と夏油傑によって、いつの間にかソファに身体が横たえられていた。「…もー、何でもない訳ないでしょ?ほら、寝てなよ。」と頬を膨らませる五条に─普段とは逆に頭を撫でられ、心配そうな声を掛けられると─浅くなっていた呼吸が、少しずつではあるが普段通りに戻り、長い睫毛がゆっくりとその瞳を覆っていく。─朧気ながら聞こえる声。大丈夫か、と鼓膜を揺らす、無愛想だが心配そうなその声の主は、他の誰よりも大事な─「……玲、」ごめん、とごく微かな声で彼女に謝罪し、この場には居ない彼女を探すように手を伸ばした。そんなとこに居ねえよ馬鹿、と楽しげに笑う声が耳元で聞こえたような気がして、倉木の口元がふわりと緩む。─完全に眠ってしまった倉木は、五条の顔から表情が消え失せ─頭を撫でる手がぴたりと止まったことには、気付かなかったらしい。)

──

〈五条悟〉

「…そ、んなの…俺も、だし。」
(─女とのキスなんて慣れていた筈であるのに、妙にバクバクと鼓動の早い胸を抑えつけながら─五条は少し上擦った声で、彼女に答える。)

  • No.225 by 夏油傑/白雪咲桜  2024-01-12 19:54:35 



夏油傑
「玲か…。私はあんな顔させられないな。」
(五条と共に倉木を横たえて眠るように伝える。五条が倉木の頭を撫でていれば少しずつ落ち着いてきたように思う。そして名前を呼び手を伸ばした倉木は口元を緩め眠ってしまった。やはり玲という女性は特別な人物らしい。己には倉木を柔らかい表情にさせることは出来ない。己が倉木をその様に出来たら。いつの間にか倉木に少しずつ惹かれているようだ。そんな事を考え上記のように呟いて、ふと見ればテーブルにブランケットが置かれている。菜々子と美々子の姿は無く、気を遣って持ってきてくれたのかと考えながら倉木にブランケットを掛けてやり。)



白雪咲桜
「悟も…?」
(どうやらドキドキしていたのは五条も同じらしい。目を瞬かせ顔を上げ上記のように訊ねて。五条はモテるし経験もあるだろうから慣れていると思っていた。そのため「…悟は慣れてると思ってた。」と呟いて。)


  • No.226 by 倉木真澄/五条悟  2024-01-12 20:35:09 


〈倉木真澄〉

「………」
(─緩やかな微睡みの中、自身のものではないが、何処か嗅ぎ慣れた煙草の匂いが倉木の鼻を擽る。匂いを辿った先には、子供の頃に行った縁日の光景と─姉弟関係ながら、祖母の隔世遺伝で己とは似ても似つかない顔立ちをした浴衣姿の少女─倉木玲の姿があった。「…玲?」その背中におずおずと声を掛ければ、くるりと振り返った彼女は「遅ぇぞ真澄、うっかり置いてくとこだったじゃねえか。」とけらけら笑う。そこで倉木は悟った─"コレ"は昔の記憶だ、と。─表向きにはブランケットを掛けられて静かに寝入る倉木の顔を─五条がじっ、と見つめていた。「……ムカつく。…なんで、僕じゃないの?」倉木の長い睫毛に指先で触れながらぼそり、と恨み言のような声色でそう零す。)

──

〈五条悟〉

「……そりゃ慣れてる、っての…でも、なんか…おかしいんだよ。」
(彼女の言葉を五条は複雑な表情で肯定する─慣れているのは事実だ。経験だってある。だが、それなら─なぜこんなに心臓が早く脈打つのかが分からない。がしがしと頭を掻き毟りながらそう返した。)

  • No.227 by 夏油傑/白雪咲桜  2024-01-12 21:30:34 



夏油傑
「…玲という女性が真澄とどういう関係かは分からないが、特別な存在のようだからね。今の真澄の中では彼女が1番なんだろう。」
(倉木にブランケットを掛けてやれば、じっと倉木の顔を見つめる五条が呟く。その様子に五条の隣に腰を下ろし倉木の寝顔を見ながら上記のように述べて。“今の”と言ったが、これから先その1番が変わる事はあるのだろうか。倉木の中で彼女は特別で深い関係のようである。勿論その1番になりたくもあるが、果たして彼女に敵うのだろうか。そんな事を考えながら倉木を見守り。)



白雪咲桜
「…やっぱり慣れてるんだ。」
(慣れているという五条の言葉にやっぱりと思う反面、己以外の女性としたのかと思うと少しモヤモヤとしてしまい。しかし、何やらその女性達としてきた時と違うようで戸惑っている様子で。その様子に「…何でだろう…初めてじゃなくても好きな人にキス…とかしたらドキドキするのかな…。」と分からないながら述べてみて。)


  • No.228 by 倉木真澄/五条悟  2024-01-12 21:57:57 


〈倉木真澄〉

「……ん…」
(玲と共に林檎飴を買って食べては、口が真っ赤だと笑い合い─金魚すくいをしては全く同じタイミングでポイが破れ、顔を見合わせてまた笑った。散々二人で遊び回った後、ふとヨーヨーで遊んでいた玲が振り返り─「─なあ、真澄。あたしのこと好きか?」と首を傾げる。倉木は頷いて、「勿論、昔も今も─」好きだよ、と言いかけた所で─小さく呻いて身動ぎする。だがあくまで夢から覚めただけであり、完全に起きたわけではないらしい。未だ寝息を立て、大人しくブランケットに包まれている。─五条は隣に座った夏油傑に目線を遣り、「…僕はさ、真澄に─僕以外見てほしくないの。行動だって全部把握してたいし、どんな顔だって僕以外に向けてほしくない。…これが異常なのは自分でも分かってるけど、真澄が他の誰かに笑顔を向けるって思っただけで─気がおかしくなりそうなんだ。」と、何処か独り言にも似た言葉を口から零した。滔々と語り終えた後に五条は首を傾げ、「傑は?」と問う。)

──

〈五条悟〉

「……あー…そういう、ことかよ…クソッ!」
(彼女の言葉がすとん、と腑に落ちたらしく─五条は顔を真っ赤にしながら、些か乱暴に足を踏み鳴らした。頭を掻きながら「…なんか俺、すげえカッコ悪いじゃん…」と小声で呟き、彼女の身体をぐいと抱き寄せる。)

  • No.229 by 夏油傑/白雪咲桜  2024-01-12 22:25:32 



夏油傑
「私も…悟程では無いが私だけを見て欲しいという気持ちはあるかな。…真澄に惹かれている。このまま真澄に溺れれば私も悟のようになる可能性も無くはないのかもしれないな。」
(小さく呻いて身動ぎをする倉木に起きたかと思ったが未だ寝息を立てている。五条の隣に腰を降ろし倉木の様子を見ていれば五条が夏油に目を向け倉木への想いを語った。そして夏油は五条程の強い想いは無いものの惹かれてきていることを告げ、このままどんどん惹かれて溺れていけば五条のようになるかもしれないと腕を組みながら顎に手を添えふっと笑みを浮かべ告げて。)



「そんなことないよ。…照れてる悟も…好き…だよ…。」
(どうやら腑に落ちたようで顔を真っ赤にして足を踏み鳴らした五条。そしてカッコ悪いと呟き抱き寄せられた。カッコ悪いなんて思うことは無く好感が持てたため首をふるふると横に振り否定すれば背の高い五条を見上げおずおずと好きという気持ちを伝えて。)


  • No.230 by 倉木真澄/五条悟  2024-01-12 22:42:59 


〈倉木真澄〉

「………」
(相変わらず一定間隔で寝息を立て、大人しく寝入る倉木を前に─夏油傑の言葉を聞いた五条は「…ふ~ん。」と何処か含みのある相槌を打った。そうして、少しの間考え込むような仕草を見せ─名案でも思い付いたようにぽん、と手を叩く。「…あ、じゃあさ!傑と僕で、真澄のこと─一緒に囲っちゃおうよ。そうすれば真澄、逃げらんないじゃん。」そう語って目隠しを外す五条の─普段ならば冬の空のように澄んでいる─アイスブルーの瞳は類を見ない程どろりと濁り、そこからは光が喪われていた。─上機嫌に鼻歌を歌いながら、僕って天才、と笑うその姿は─些か狂気じみている。と、丁度意識を取り戻したらしい倉木が呻きつつ─ゆっくりと身体をソファから持ち上げた。)
「………悪いね、ちょっと寝てたよ。」

──

〈五条悟〉

「…ッ、そーいうの、ずりいって…」
(彼女に好き、と言われただけで─まるで初めてのように─全身の血が一気に顔に集まって、火照ってしまう。片腕で顔を覆い隠しながら、五条は抱き寄せた彼女の方から目を逸らした。)

  • No.231 by 夏油傑/白雪咲桜  2024-01-13 00:45:52 



夏油傑
「悟と私で真澄を…?」
(夏油の話を聞くと何やら考え込んだ五条は名案を思い付いたのか手を叩いた。そして、2人で真澄を囲おうと提案してきた。とんでもない提案に上記のように呟く。目隠しを外した五条の瞳は光を喪っていた。改めて考えるも確かに悪い提案では無い。そうすれば誰にも倉木を取られることもない。そう考えては「確かに、名案かもしれないな。乗るよ。」と五条に告げて。そうしていた所で倉木が目を覚ました。起き上がった倉木の顔色は悪くなく先程よりは幾分か増しになっている。が、一応本人に聞いてみた方が良いかと思い「あぁ、全然構わないよ。顔色は良くなっているみたいだが、気分はどうだい?」と訊ねて。)



白雪咲桜
「…そう…かな…?」
(素直に想いを伝えたところ、五条はずるいと言い手で顔を隠し目を逸らした。顔を隠しているが赤い顔が手の隙間から見えていて照れているのが分かった。照れている彼を愛しく感じたからか普段なら恥ずかしくて出来ないのに、背伸びして彼の頬に手を伸ばして。)


  • No.232 by 倉木真澄/五条悟  2024-01-13 07:43:13 


〈倉木真澄〉

「……ああ、随分マシになったかな。」
(夏油傑の言葉を聞いた五条は─光を喪った瞳で楽しげに笑い、再び目隠しを元の位置へ戻した。「良かった~、僕心配したんだよ?」と言いつつ、平常通り腕に縋り付く五条を無視し、倉木は眉間を押さえるようにして小さく唸った後─普段の皮肉っぽい笑みを、唇の端に浮かべてみせる。─いつの間にか、自身を苛んでいたイランイランの香りは消え─普段と違う煙草の匂いさえも消え失せていた。そうしてジーンズの尻ポケットから、倉木の自重で箱だけは半分押し潰されてはいるが─中身はどうにか無事だった普段の銘柄を一本取り出し、ライターでカチリと火を点ける。普段吸っているそれの匂いと味が広がり、思わず安堵したように─その目元がふわりと緩やかな弧を描いた。)

──

〈五条悟〉

「…!」
(熱でもあるように真っ赤な頬に触れる彼女の手。五条はその指先が触れた途端にびくり、と身体を震わせながらも─大人しく、されるがままになっていた。相変わらず高専内は静まり返っていて、誰も通る様子はない。)

  • No.233 by 夏油傑/白雪咲桜  2024-01-13 10:51:38 



夏油傑
「そうか、それなら安心したよ。」
(顔色も良くなっているようであるが一応訊ねれば、マシになったようで。その様子に安堵しては五条に続き上記のように告げて。すっかりいつもの様子に戻ったようで、普段の銘柄の煙草を取り出すと吸い始めた。するといつもよりも柔らかに目を細めており。その様子に大丈夫そうだなと再度安心しながらも、何故あのようなことになったのかと気になれば「…どうしてあんな事になったんだい?何か理由があるんだろう?」と訊ねてみて。)



白雪咲桜
「悟…真っ赤だ…。」
(愛しさを感じ自然と頬に触れていた。五条はびくりとしたものの大人しくしている。その様子にじっと見詰め上記のように呟いて。そして更に背伸びして彼の顔に近付くと、唇は難易度が高くて頬に軽く唇を押し付け口付けをして。)


  • No.234 by 倉木真澄/五条悟  2024-01-13 12:06:02 


〈倉木真澄〉

「……いや…本当に、ごく下らないことなんだ。」
(夏油傑の問い掛けに一瞬、ぴたりと動きが止まるが─直ぐにゆったりと首を横に振った。─わざわざ自身の愚行を他人に口にするのも気が引けて、青灰色の眼差しを静かに伏せる。煙草の煙が微かに開いた唇の端から部屋中に流れ、暫しの沈黙を挟んだ後─ソファからしっかりとした足取りで降りた。掛けられていたブランケットにふと目を遣り、「…これは…あの子達か。」自身に敵意を向けていた彼女達の姿を思い浮かべたのか、噴き出すように唇の端を歪める。)
「……手間を取らせて悪かったね。君にも予定があるだろう?」

──

〈五条悟〉

「…ッ、」
(五条は更に顔を真っ赤に染め、唇の当たった頬を押さえて言葉に詰まる。─力を込めては居ないものの、思わず焦ったようにどん、と彼女の身体を突き飛ばした後─「…わ、悪ぃ…」と謝罪した。)

  • No.235 by 夏油傑/白雪咲桜  2024-01-13 13:20:51 



夏油傑
「…そうか、それなら良いが…あまり1人で抱え込まない方が良い。話くらいなら聞くよ。」
(倉木は問いに下らないことだと言う。しかし、あんなになるとは相当な何かを抱えている気がする。が、無理に詮索するのも良くないだろうと思い話なら聞くというだけに留めておく。1人で抱え込むななど己が言えた義理では無いが、倉木には己のようにはなって欲しくない。そう思い上記のように告げる。ソファから降りた倉木はブランケットに気付いた。噴き出すように唇を歪める倉木に「何だかんだ心配していたみたいだね。」とふっと笑い述べて。そして予定があるだろうと言っていたところドアがノックされ。)
「まだ時間もあったからね、構わないよ。…丁度、その予定のようだね。」



白雪咲桜
「ううん…大丈夫…。」
(頬から唇を離すと、突き飛ばされてしまった。突き飛ばされ我に返り己のした事を思い出す。自分からそんな事をしてしまうなんてと驚く気持ちと、拒否されてしまったのだろうかという気持ちが渦巻く。謝罪してくれたが思った以上に突き飛ばされた事が悲しく俯き首を横に振り上辺では上記のように伝える。そして、「…帰ろっか。」と上手く笑えているか分からないが笑みを浮かべ告げては歩を進めて。)


  • No.236 by 倉木真澄/五条悟  2024-01-13 13:53:17 


〈倉木真澄〉

「……どうやら…そうらしいね。」
(寝ている内に汗を掻いていたらしく、スタイリング剤の取れた黒髪をぐしゃり、と掴みながら乱雑に掻き上げた。腕に縋り付く五条を引きずるようにして壁際まで移動し、壁に凭れ掛かって煙草の煙をふわりと揺らす。─寝乱れた髪と、濡れた跡のある長い睫毛と青灰色の瞳。それに、脳裏に蘇ったトラウマの所為で普段よりも少し物憂げに見える表情は─男でも見惚れる程、不思議な色気を纏っていた。入ってきた一般人も例外では無いようで、夏油傑と話しながらも─時折倉木の方にちらちらと目線を向けている。平常通りなら営業スマイルを返すところだが─今の倉木にはそんな余力も無いらしく、ただ物憂げな表情で煙草の煙を揺らすだけだった。)

──

〈五条悟〉

「……ごめん、って…」
(俯きながら─帰ろう、と口にして歩き出した彼女の背中を見た五条は、先程よりも数倍慌てた様子で彼女の腕を掴んだ。「……なんか、らしくねーんだよ俺…お前と居るとさ…」相変わらず赤い顔でぼそりと呟きながら、その背後から彼女の身体を抱き留める。)

  • No.237 by 夏油傑/白雪咲桜  2024-01-13 16:19:39 



夏油傑
「…良い度胸だ、私の前で余所見するとは。…真澄は猿が見惚れて良い存在じゃない。猿は猿らしく言うことだけを聞いていれば良い。」
(ドアがノックされ菅田が入ってきては“お連れしました。”と非術師を連れてきた。非術師が夏油の前に来れば軽く話を聞く。しかし非術師は倉木の色気にやられてか余所見をし倉木をちらちらと見ている。その視線で倉木を穢すな。そう思えば先程まで営業用の話し方であったが声のトーンを落とし威圧感のある声色と態度で上記のように伝えては手を翳し背後に呪霊を出現させて。)



白雪咲桜
「…確かに、いつもの悟じゃないね…。」
(歩き出したところ慌てた様子で腕を掴まれ謝られた。嫌じゃなかったということだろうか、そう思っていればらしくないんだと呟きながら背後から抱き留められた。ドキッとして頬を赤らめつつ、前に回っている腕に手を乗せ上記のように答えて。)


  • No.238 by 倉木真澄/五条悟  2024-01-13 16:45:17 


〈倉木真澄〉

「─別に良いよ。……僕は、君が思うほど綺麗な存在じゃない。」
(今しがたまで何処か上の空だったらしいが─ふと感じた呪力の気配に、漸く目線がそちらを向いた。長い睫毛をゆったりと伏せ、唇に押し当てたままの煙草の煙を静かに燻らせながら─部屋の空気に溶けるような冷えた声で微かに呟く。倉木は「…少し待っていてくれ。」と五条に言い残した後─夏油傑の方へ足を向けた。まずは─色っぽい男に視線を投げていただけで、何やら只ならぬ様子になってしまった"教祖様"に怯えている─一般人の肩に手を置き、口元だけを緩める笑みを浮かべつつ「……怖がらせて悪かったね。」と声を掛ける。次いで─その場から夏油傑を見つめ、「…僕は何とも無いよ。だから"コレ"、引っ込めてくれないか。」と自身の背後に居る呪霊をちらりと振り向く。)

──

〈五条悟〉

「……あー…なんなんだよ、これ。」
(五条は片手で頭を掻きながらぼやき、乗せられた彼女の手に自分の手を重ね─いよいよ抱き着く形となる。と、俄に家入と夏油の談笑する声が近付いてきた。五条は「…げ、あいつらかよ…」と心底嫌そうに呟き、「…一旦戻ろうぜ…見つかるとめんどくせーし。」と彼女に声を掛ける。)

  • No.239 by 夏油傑/白雪咲桜  2024-01-13 19:59:57 



夏油傑
「……真澄がそう言うなら分かったよ。」
(手を翳し呪霊を出現させ、これから手を下そうとしていたところ、冷えた声が響いた。夏油と非術師の前に来た倉木は怯えた非術師に声を掛けた。そして夏油に大丈夫だからと呪霊を引っ込めるように言った。その言葉に少しの間の後、上記のように答え非術師の前に翳していた手を下ろし呪霊も姿を消して。倉木により落ち着きを取り戻せば、非術師に先程の営業用の表情を浮かべて「すまないね、取り乱してしまった。ただ、彼に現を抜かすような事があればああなるという事だけは覚えておいてくれ。…さぁ、祓うから動かないで。」とにこやかに述べては手を翳し非術師の呪霊を取り除いて。)



白雪咲桜
「うん、そうだね。…その方が良さそう。」
(自分の気持ちに戸惑っている様子の五条は頭を掻きながらぼやいている。そして五条の腕に乗せていた手に手を重ねられた。ドキっとしていたところ、夏油と家入の声が近づいてきている声が聞こえた。五条から一旦戻ろうと言われる。確かにあの2人に見付かれば揶揄われるだろうしなと思いこくりと頷き上記のように賛成をして。)


  • No.240 by 倉木真澄/五条悟  2024-01-13 20:38:47 


〈倉木真澄〉

「……」
(夏油傑が手を下ろせば、背後に感じていた呪力が徐ろに消え失せ─煙草の煙混じりの溜息を気怠げに漏らしながら、壁際で待つ五条の元へと戻った。ごく僅かな時間離れただけだと言うのに─すぐさま腕に縋り付き、態とらしい甘え声で「寂しかった~!」と嘯く五条には皮肉混じりの笑みを向ける。すっかり怯え切った一般人は顔面蒼白の表情で何度も頷き、慌てたように倉木から目を背けて俯いてしまった。─それでいい。獲物の血に塗れる"猟犬"なんて、見ない方が身の為だ。─そんな思考が脳裏に浮かび、ふと─普段獲物を狩る"爪"である右手と、"牙"の左手にそれぞれ視線を落とす。一切の汚れがないそれを見ていると、唇の端に自虐的な笑みが浮かび─夏油傑が呪霊を祓う様を、相変わらず煙草の煙を揺らしながらぼんやりと眺めていた。)

──

〈五条悟〉

「……じゃあな。」
(するり、と彼女から離れ─普段通りの表情に戻った五条はひらひらと手を振る。家入達の目を誤魔化すように自動販売機で適当な飲み物を購入し、自室へと歩いていった。)

[PR]リアルタイムでチャットするなら老舗で安心チャットのチャベリ!
ニックネーム: 又は匿名を選択:

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字 下げ
利用規約 掲示板マナー
※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※必ず利用規約を熟読し、同意した上でご投稿ください
※顔文字など、全角の漢字・ひらがな・カタカナ含まない文章は投稿できません。
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください

[お勧め]初心者さん向けトピック  [ヒント]友達の作り方  [募集]セイチャットを広めよう

他のトピックを探す:1対1のなりきりチャット







トピック検索


【 トピックの作成はこちらから 】

カテゴリ


トピック名


ニックネーム

(ニックネームはリストから選択もできます: )

トピック本文

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字

※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください
利用規約   掲示板マナー





管理人室


キーワードでトピックを探す
初心者 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 部活 / 音楽 / 恋愛 / 小説 / しりとり / 旧セイチャット・旧セイクラブ

「これらのキーワードで検索した結果に、自分が新しく作ったトピックを表示したい」というご要望がありましたら、管理人まで、自分のトピック名と表示させたいキーワード名をご連絡ください。

最近見たトピック