一見さん 2023-12-23 17:33:22 |
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〈倉木真澄〉
「……─僕の全部、君に捧げてやる。…愛してるよ─傑。」
(耳に寄せた唇から、とびきり甘い─蜂蜜の中に砂糖菓子を漬け込んだような囁き声を紡ぎ出す。はあ、と微かな欲望の色を纏った熱っぽい吐息を夏油傑の耳朶に向けて吐き出し、それを─まるで犬が戯れるように、薄い唇で柔らかく食んだ。重ねた左手は下の手を導くように─タイトジーンズに包まれた、しなやかに引き締まった太腿の辺りまでするり、と滑らかな動きで下がる。そうして倉木はぐずる五条の方へちらりと視線を向け、右手の指先を解くと─目を潤ませる五条の顎を擽るように撫でた。「……帰ったら─存分に可愛がってあげるよ。」ふ、と皮肉っぽく笑った声に五条はうん、と舌っ足らずに頷く。)
──
〈五条悟〉
「…ここ、鍵掛かってねーはずだけど。」
(ドアを慌てた様子で押し引きする彼女の姿に気付いたのか、五条も立ち上がってドアを蹴る。─鍵が掛かっている、というよりは─何かつっかえているような雰囲気だった。少し頭を捻った後、一つの結論に辿り着いたらしくぽん、と手を打つ。)
「……お前が立て掛けた箒だわ、多分。」
夏油傑
「ん…嬉しいなぁ。私も愛しているよ…真澄。」
(甘い囁き声で甘い愛の言葉を告げた倉木。そして、熱っぽい吐息を吐き出し耳朶を食んだ。今まで相手の耳を攻めることはあれど攻められることは無いため小さく吐息を漏らしながら、倉木に答えるように上記のように告げ倉木の頬を撫でた。腰で重ねていた左手を太腿に導かれては引き締まった太腿を撫でて。)
白雪咲桜
「え…あ…確かに立て掛けた。…じゃあ箒がつっかえて開かなくなってるってこと…?」
(開かないドアにあたふたしていれば五条がドアを蹴った。そして考え込んだ後、箒だと言われた。思い出してみれば確かに倉庫に入る前に箒を立て掛けた。それがつっかえているという事かと考え上記のように述べる。私が立て掛けていたからかと考えては「私のせいだ…ごめんね。」と呟いて。)
〈倉木真澄〉
「……はは、どうだった?悪くなかっただろ。」
(頬を撫でられると一瞬、きょとんとしたような表情を浮かべたものの直ぐに─くくっ、と喉の奥で噛み殺したように低く、くぐもった笑い声を小さく上げ─ちろ、と夏油傑の耳朶に舌を這わせて、ピアスホールの周辺を重点的に、思う存分弄んでからそれを解放してやった。最後、頬に向けて唇を落とした後─そのまま寄せていた顔を離し、胸ポケットの箱から一本取り出した煙草に火を点ける。ジジ─と小さな音を立て、煙草の先端に赤い炎がぽつりと灯った。肺一杯に吸い込んだ濃い煙を目前の顔に向けてふう、と吐き出し─倉木は形の良い唇の端を、歪に引き歪めてみせる。)
「……ま、"これ"を本気と取るか冗談と取るか─それは君次第だけどね。」
──
〈五条悟〉
「気にすんなって。…壊せねーこともねーけど…壊すと後でめんどそーだし、誰か来るの待っとこうぜ。」
(五条は落ち込んだ様子で呟く彼女の言葉に首を横に振り、ドアに掌を向けて術式を─行使しようとするが、直前で手を下ろした。そうして再び床に腰を下ろし、この場にはそぐわない呑気な大欠伸をしてみせる。)
夏油傑
「あぁ、悪くなかったよ。あんなに出来るのなら教える必要は無かったかな。」
(倉木は耳朶に舌を這わせピアスホールの周辺を重点的に弄び解放した。そして最後は頬に唇を落とした後、顔が離れた。倉木からの甘い刺激は悪くなくまだ続けていたいとさえ思った。問うてくる倉木に上記のように返事を返す。倉木は本気か冗談かは君次第だとまたも掴みどころのないことを告げる。何となくそう言われるだろうとは思っていた。此方に本気になって欲しいが、先程の感じ今までの関係を持った相手とのやり方であり本心から心から触れたいと思い触れてはいないだろう。そう思い、上記のように告げる。)
「私としては本気であって欲しいが…君の本気はあんなものじゃないんじゃないかな?」
白雪咲桜
「うん。…傑も硝子もいるし大丈夫だよね…。」
(気にしないように言ってくれた五条は誰か来るのを待とうと言った。確かにそれが一番の方法でありこくりと頷き賛成をしてマットが重なって段になっている場所に腰を下ろす。きっと家入と夏油が気付いてくれる。それに夜蛾だっているし、万が一気付かれないとなっても五条が術式でドアを壊してくれる。そう思うが、余裕そうな五条とは対照的に不安が拭えず不安そうに俯いていて。)
〈倉木真澄〉
「……っふふ…バレてたかな?まあ、間違ってはいないね。」
(夏油傑の言葉に口元を手で抑え、肩を小刻みに震わせて─何処か楽しげな雰囲気を纏ってけらけらと笑う。─確かに、目前の彼に対する先程の振る舞いは、倉木がかつて"恋人"と名の付いていた人間達にしてみせたモノに間違いはなかった。口元から手を外し、顔を夏油傑から天井へ向けてふわり、と再び煙草の煙を吐いた後─煙の所為か、果たしてそれ以外の理由でなのか─普段の冷えた怜悧な色ではなく、理性と欲望の間で不安定に揺らいでいるような─ぼやけた青灰色の眼差しを向けて口を開き、再び煙草の煙を夏油傑の顔に向けて吐いた後─悪戯っぽく笑う。)
「……夏油くん。"コレ"の意味、分からない訳じゃ無いだろう?今はまだ、一応…コレが僕の気持ち、ということにしておくよ。」
──
〈五条悟〉
「…湿っぽい顔すんなよな。」
(暫くは呑気に寝転がっていたが、不安げな彼女の様子を見た五条は小さく呟いて─その手を掴み、自身の方へぐい、と引き寄せた。「…俺だって、お前が思ってるほど余裕って訳じゃねーし。」ぼそ、と零したはいいものの、それを誤魔化すように─彼女の細っこい首筋に顔を埋める。)
夏油傑
「私にはお見通しだよ。」
(ああいうことは求め合ってするものであり、倉木のはそうでは無いと分かった。けらけらと笑う倉木はやはり間違っていないと言った。その言葉に上記のように返答を返す。煙草の煙を吐いた倉木はいつもの雰囲気とは少し違う雰囲気な気がした。しかしそれも一瞬で何時もの調子に戻れば、コレが僕の気持ちだと言った。すぐに察しは付けば笑みを返し頷いて。)
「あぁ、真澄の気持ち受け取ったよ。」
白雪咲桜
「わ…悟……。」
(不安が拭い切れず俯いていれば、五条から手を掴まれ引き寄せられた。驚き目を瞬かせていれば気付いた時には五条の手の中に居た。余裕だと思っていた五条だがそうでは無いらしい。首筋に顔を埋められてしまい五条の髪が頬を掠め少し擽ったい。それに何より距離が近くドキドキしてしまう。頬に熱が集まるのを感じながらも五条の綺麗な白髪にそっと触れながらおずおずと「悟も…不安…なの…?」と訊ねて。)
〈倉木真澄〉
「……それはどうも。じゃ、コレは挨拶代わりだ。」
(唇が引き歪み、瞳がぐらり、と一際強く揺らいだ後─まだ吸う部分の残る煙草を、掌でぐしゃりと握り潰して消火した。そのまま煙草の匂いを纏った顔を向け、夏油傑の後頭部に手を回して自身の方へと引き寄せる。間髪入れずにちゅ、と先程と同じ─軽いリップ音を立てて、煙草の匂いを色濃く纏った唇が、胡散臭い笑みを浮かべる彼の唇を塞いだ。─倉木の美しい瞳を殆ど覆う、濃密な黒の睫毛は─部屋の照明に照らされてもその光を吸収してしまう。上では唇を重ねたまま、下ではするりと伸ばした右手で夏油傑の腰に触れる。艶めかしい手付きで腰を撫で回しつつ、生まれつき常人より少々長い舌で彼の閉じた唇を─開けろ、とでも言わんばかりにノックした。)
──
〈五条悟〉
「……当たり前だろ。」
(五条は強がってはいるものの、彼女に答える声は─まるで小さな子供のようだった。すん、と顔を埋めたまま鼻を鳴らし、頭を撫でられると少々驚いた様子ではあったが─大人しく彼女に撫でられることにしたらしく、沈黙を貫く。)
夏油傑
「挨拶か、大歓迎だよ。」
(倉木は煙草を消化すると挨拶代わりだと顔を向ける。その様子に胡散臭い笑みのまま上記のように返答をすると後頭部に手を回され引き寄せられては間髪入れず唇を重ねられた。やはり倉木に触れられるのは嫌ではなく。腰に触れ撫でられながら唇をノックされた。此方も乗るように倉木の腰に触れ撫でながら、唇を開くと舌を倉木の口内に侵入させると倉木の舌に触れて。)
白雪咲桜
「そっか…同じで安心した。」
(同じ気持ちである事を知っては気持ちを共有出来たからか安心して上記のように告げる。頭を撫でると驚いた様子だったが受け入れてくれたようで大人しくなった。子供のようだと言うと怒られそうなため心の中に留めて綺麗な白髪を優しく撫でる。「悟の髪、綺麗だね…」と呟いて。)
〈倉木真澄〉
「……ッ、はぁ…」
(応える舌に目元だけで薄く笑い、それを唇で食み─態とらしく音を立てて吸った。暫くは艶っぽい水音を立てながら夏油傑の舌を弄んでいたが、ふと悪戯を思い付いた子供のように─欲望の色を纏った瞳を薄っすらと開き、腰を撫でていた手を袈裟の隙間に差し込む。冷えた手が彼の地肌を伝い、ゆっくりと時間を掛けて下腹部の方へと移動した。─が、そこで何処か嫉妬にも似たような五条の眼差しがじっ、と自身を見つめていることに気付いたのか、倉木は袈裟から手を抜き─来い、とでも言うように手招きをする。大人しくやって来た五条の口内へ気紛れに指を突っ込み、五条の口を弄ぶ。五条は鼻にかかった甘い声を漏らしながら─されるがままで、「真澄、」と倉木の名を呼んだ。)
──
〈五条悟〉
「……そうか?」
(彼女に"綺麗"と評された髪に手を触れ、もふもふと掻き乱した後に─複雑な表情で首を傾げた。少し躊躇うような仕草を見せた後、力を込めれば潰れてしまいそうな彼女の身体へ手を回して─後ろから軽く抱き締める。)
夏油傑
「ん…は…」
(応えるように舌に触れると倉木に音を立てて吸われる。此方からも舌を絡めるようにしながら暫く唇を重ねる。其方に気を取られていれば腰を撫でていた手を袈裟の隙間に入れ地肌に触れられる。そこまでしてくるとは思わずひんやりとした手に一瞬ビクッと身体を揺らすもひんやりとした手が心地好くなり悪くない。そのままじわじわと下腹部まで来たがどうやら五条が構って欲しがっていたようで袈裟から手を抜いた。此方からもお返しだと、五条に構っている隙に腰に回していた手を服の中に入れ背中から腰に掛け撫でる。そして指で背中から腰のラインをつーっと撫でて。)
白雪咲桜
「うん、羨ましいくらい。」
(髪を撫で綺麗だと告げると五条は首を傾げていた。その様子にこくりと頷き上記のように答える。スキンケアをしていても髪は傷んでしまうし羨ましいくらいだと考えていれば、後ろから抱き締められた。突然の事にドキッとして胸が高鳴るのを感じ頬に熱が集まる。ドキドキしながらも前に回っている五条の腕にそっと手を添え「悟…?」と名前を呼んで。)
〈倉木真澄〉
「…っ、ふふ…」
(自身の背中を伝う指の擽ったい感触に─まるで小さな子供の悪戯でも咎めるかのような、軽い笑みをごく小さく零した。ほんの僅かではあるが、少しくすんだ青灰色の眼差しには─普段の怜悧で冷えた色とは異なる、明確な欲望の色が混ざり始めている。ふと、倉木は自身の太腿を指先でとん、と軽く叩いたかと思えば─近くにあったソファに、頭を抱き寄せた夏油傑ごと─半ば崩れ落ちるようにしてダイブした。ぼすん、と鈍い音が響き─大柄な男二人の体重を支えることとなったソファのスプリングが、可哀想になる程の音を立てて軋む。口内の指に釣られるように膝を崩した五条は床にぺたんと座り込む形となるが─相変わらず恍惚の表情を浮かべながらぼんやりとしていた。)
──
〈五条悟〉
「……あのさ。キス…してもいい?」
(埋もれていた首筋から漸く顔を上げ、じっと彼女の顔をあざとい上目遣いで見つめながら─五条はこてん、と首を傾げた。─その頃、掃除を終わらせた家入達はとりあえず教室で待機していたが─あまりに二人の帰りが遅いからか、夏油が"…探しに行った方が良いんじゃないか?"と口火を切る。家入は少し考え込んだ後に頷き、"行くか"と席を立ち上がった。)
夏油傑「…真澄、大胆だな。…誘っているのかい?」
(倉木の地肌に指先を滑らせていれば擽ったかったようで倉木は軽い笑みを零した。その反応を楽しみながら擽るように指先を滑らせていれば、頭を抱き寄せられ近くにあったソファーに崩れ落ちるようにダイブした。抱き寄せられていた頭を上げれば手を倉木の耳の前に付き覆い被さるような形になれば手に体重を掛けソファーの軋む音を響かせながら倉木の顔に近寄り見詰めれば上記のように述べて。)
白雪咲桜
「え……キス…?」
(名前を呼ぶと顔を上げ上目遣いで見詰めながら首を傾げキスをしても良いかと問われた。思いがけない言葉に目を瞬かせて上記のように呟き、言われたことを理解すれば頬を真っ赤にして。強請るような五条に断わる事も出来ないし、五条とならしてみたいと思った。今なら2人だけだし誰にも見られない。初めてであるし勝手はわからないが「……いい…よ…。」と答えて。)
〈倉木真澄〉
「……はは─勘違いしないでほしいね。」
(形勢逆転、押し倒される形となっても─その顔から、皮肉っぽい笑みは消えない。酷く乾いた笑い声を上げると、耳の前に有る夏油傑の腕をがしりと掴んだ。青灰色の眼差しを絶対零度の温度で三日月型に細め、態とらしくグルル、と犬が唸るような声を喉の奥で低く鳴らし─足払いの要領で手首辺りに手刀を入れてバランスを崩させ、正に流れるような動きで─彼をソファへ押し倒す形へと持って行く。そのまま両手首を一纏めにして片手で─血管が浮き上がる程の力を込めてソファに押し付け、拘束した。ぱさ、と長めの前髪がカーテンのように倉木の顔を隠し、髪の隙間から青灰色の瞳がじとりと─あからさまな欲望を孕んだ目付きで夏油傑を見つめる。)
「─喰うのは、あくまで"僕"であって…君じゃない。」
──
〈五条悟〉
「……そーかよ。」
(態と素っ気なく吐き捨てて、顔を近付けようとしたところで─ガラガラ、と倉庫の扉が呆気なく開いた。差し込む明かりを背にして家入と夏油がその場に立ち尽くしており、その表情は呆気に取られた状態で固まっている。少しの沈黙の後、家入が口を開き─"…あー…お邪魔か?"と唇をぷるぷる震わせながら問い掛けた。)
夏油傑
「真澄はそんなに飢えていたのか。…構わないよ、好きにしたら良い。」
(倉木を押し倒す形になっていたが、手首に手刀を入れられバランスを崩したところを押し倒された。そして両手を頭の上に一纏めにされ拘束される。流れるような動きに一瞬、面食らうがいつもの胡散臭い笑みを浮かべては欲望に満ちた倉木の瞳を見詰め上記のように試すようなことを告げては、抵抗せず。何方かと言えば食う側であるが、倉木になら食われても悪くないと思っており。)
白雪咲桜
「!………あ、えっと……よ、良かった来てくれて。閉じ込められて困ってたんだ…!」
(素っ気なく答えた五条の顔をドキドキしながら見詰めていたところ、倉庫の扉が開いた。突然のことに反応出来ず固まってしまう。それは家入と夏油も同じなようで気まづい沈黙が流れた。口を開いたのは家入でその言葉にハッとしては慌てて五条から離れると赤い顔のまま困っていた事を伝える。)
〈倉木真澄〉
「……なら、遠慮無く喰わせてもらうよ。─今日は腹が空いてるんだ、手加減は出来ないかもね。」
(夏油傑の言葉に一瞬だけ、瞳から欲望の色が消え失せ─微かな驚愕の色が滲んだ。だがそれも直ぐに、見ている人間が恐ろしくなる程に美しい倉木の嘲笑で掻き消される。親指で唇を乱雑に拭い、赤い舌の先で唇を色っぽく舐めた後─悪戯っぽい笑みのままぐあ、と効果音が付きそうな程大きく口を開いたかと思えば、鋭く尖った犬歯を剥き出しにして─彼の首筋に噛み付いた。犬歯が夏油傑の首筋に深く突き刺さり、薄い皮膚を貫通して痕を残す。傷痕から溢れる血に舌を這わせて舐め取り、久々に舌に触れる鉄錆の味に瞳を細め、それに充てられてしまえば最早戻れなくなりそうな程色気の漂う表情で─「……五条くんよりは苦いけれど…甘くて美味いな。」と囁いた。)
──
〈五条悟〉
「…来るのおせーよ、傑。」
(五条は二人の視線から逃げるように手を解き、普段通りの声を掛けながら夏油の方へ近寄っていった。家入は顔の赤い彼女と五条を交互に見遣りながら"いやー、良いところだったのに邪魔して悪いな"と揶揄うような笑顔で謝罪する。)
夏油傑
「っ……気に入って貰えて良かったよ。…私と悟、何方の血が好みかな…?」
(好きにしたら良いと告げると驚いた表情を浮かべた倉木だがそれも一瞬で見惚れる程の嘲笑を浮かべ首筋に噛み付かれた。痛みを感じ小さく呻くが舐め取られるのは悪い気はしなく気持ち良いとさえ思う。血液の感想を囁く倉木に、五条と己の血は何方が好みなのかと胡散臭い笑みは崩さず訊ねて。)
白雪咲桜
「そ、そんなことないよ…!揶揄わないでよ~」
(家入の揶揄うような言葉と笑顔に赤い顔のまま慌てて首を横に振り。家入に抱きつき揶揄わないでと赤い顔を隠して。ちらと夏油と話す五条を見ればいつも通りの様子に意識しているのは己だけだろうかと再度赤い顔を隠すように家入の首に顔を埋めて。)
〈倉木真澄〉
「……どっちも美味いけど、しいて言うなら…君かな。僕、甘いのは得意じゃないんだ。」
(未だ傷痕から溢れ出す血を─その都度舌を這わせて舐め取りつつ、何処か加虐性を秘めたような光を宿した青灰色の眼差しで夏油傑をじっ、と見遣る。袈裟から覗く彼の首筋に─くっきりと刻まれた傷痕にぞくり、と背筋が震え、その周辺へ唇を落とした。少し強めに皮膚を吸い、傷痕の周りに紅い花を散らしていく。倉木と夏油傑の戯れが羨ましくなったのか、指を引き抜かれてぽた、と唾液を僅かに零しながら─「僕も!」と子供のように駄々を捏ねる五条の白い首筋にも倉木は大きく口を開き、犬歯を突き立てた。首筋を噛まれた五条は「…あはっ、」と恍惚の声を漏らし、へたり込んでいた脚から更に力が抜ける。その様子を横目に、犬歯に付着した血液をちろり、と舐め取った倉木は「……やっぱり、甘いな。」と零しながらも─再び夏油傑の袈裟の隙間にするりと手を差し込んで─今度は脇腹の辺りをつう、と指先でなぞった。)
「……はは…久々に"本気"出せそうだ─って言ったら、信じるかい?」
──
〈五条悟〉
「…は?ちげーし!!」
(夏油は五条に向け、家入と同じような笑みを浮かべたまま─"キスするところだった?"と尋ねる。途端、五条はかあっ、と耳を赤く染め、体育館中に響くような大声を張り上げるが─到底誤魔化しきれていない。)
夏油傑
「…真澄の好みのようで良かったよ…っ…」
(溢れ出る血を舐め取られるのは気持ちが良い。小さく吐息を漏らしながらも首筋が見えるよう顔を傾けたまま此方を見遣る倉木を見詰める。興奮しているように見える倉木はまた首筋に唇を寄せると吸うような小さな痛みが走る。嫌な気はしなく身を任せていれば、五条が駄々を捏ねたらしく五条にも歯を突き立てては恍惚な表情を浮かべへたり込んでいる。それに目を向けていては、脇腹の辺りを指でなぞられた。擽ったさに少し身を動かしていてはまた掴みどころのないようなことを言われる。倉木は己相手に楽しんでいるようであったし、今まで五条相手だったのであればすぐにあの様な状態になれば本気など出せなかったのでは無いだろうか。そういう観点でいけば信じても良い気がするがまだ測りきれない。そんな事を考えつつ、余裕そうな笑みを湛えて。)
「…君の言葉は些か測り兼ねるな。ただ、悟の様子を見るに今まで真澄は本気を出せていなかったのでは無いかとは思うけどね。」
白雪咲桜
「…悟も赤くなってる。」
(赤い顔を早く冷まそうと家入の首に顔を埋めていては、五条が大声で否定している声が聞こえた。その声に顔を上げては耳を真っ赤にして否定している。夏油に揶揄われたのだろうか。しかし、五条も意識してくれていたのかと思えば嬉しく思いつつ手で顔を仰ぎ頬の熱を冷まして。)
〈倉木真澄〉
「……さて、どうだろうね。…ま、今のところ確実なのは─君を"本気"で喰いたい、と思っている…ということかな。」
(問い掛けへの返答は曖昧な笑顔ではぐらかしたまま─首筋の血が漸く止まったかと思えば、今度は袈裟に無理矢理隙間を作って─露わになった夏油傑の肩に大口を開けて噛み付いた。肉の柔い部分を狙って犬歯を突き立て、皮膚を破って溢れる血を舐め取る。上では血を舐め取り、啜っているが─脇腹を悪戯っぽくなぞっていた指は、いつの間にか彼の下腹部を艶めかしい手付きで伝い、もう片方の手で脚を軽々と持ち上げていた。内腿の際どい位置に犬歯を突き立てる─振りをして、先程よりも強めに皮膚を吸う。傷痕を愛おしそうに撫でる五条は相変わらず二人の戯れをじっと見つめており、「ひど~い、傑。…僕だって真澄に噛んで貰えてるし、キスマークも付けて貰ってるもん!」頬を膨らませながらぐい、と露出した肌には痛々しい程の噛み痕や紅い花が散りばめられていた。)
──
〈五条悟〉
「…だからちげーっての。」
(尚も揶揄うような夏油の様子に─五条は耳を赤くしたまま顔を背け、少し早足で体育館を後にした。残された家入達は途端に彼女の方へ向かい、"キスしたかったよなー、悪いな"と笑いながら家入がそう問い掛ける。)
夏油傑
「そうか、それなら私は受け入れるよ。真澄の本気見せて貰おうかな。」
(倉木は曖昧な笑顔はぐらかし、本気で喰いたいと思っていると言う。本気で喰らいに掛かる倉木に興味があれば上記のように試すような調子で答えて。倉木は袈裟に隙間を作ると肩を露わにして噛み付く。痛みに呻くもやはり血を舐め取られるのは気持ちが良く其方に気を取られていればいつの間にやら手で脚を持ち上げられる。内股に犬歯を立てるのかと思いきや皮膚を強く吸われた。想像していた痛みとは違う痛みにフェイントが上手いなと思いつつ小さく声を漏らして。五条は倉木に噛んで貰ったりキスマークを付けて貰っていると主張し、傷痕が付いた肌を露わにした。その様子に「…真澄に本気じゃないと言われた訳じゃないんだから良いだろう?だが、そう言うのなら真澄にどういう風に求められるんだい?」と倉木からの刺激に耐えながら五条に問い掛ける。倉木の五条への求め方と己への求め方で本気かどうか分かるのでは無いかと思い五条に問い掛けてみる。)
白雪咲桜
「え…ぅ…それは…」
(揶揄う夏油に五条は耳を赤くしたまま否定をして体育館を出て行った。夏油と家入は五条が居なくなると此方に向かい問い掛けてくる。矛先が此方に向かうとは思わずドキッとして落ち着きを取り戻し掛けていた頬にまた熱が集まる。しどろもどろに上記のように声を上げながらも、もうしようとしていた事は2人には明らかであるため素直に小さく頷く。)
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