…
(写真をめくると返り血だらけの自分と血だらけの友人がいて)
類…類…!!!(泣きながら相手に何度も呼び続けていて、もう一度聞こえて欲しいと願い)
…君の家族を殺したのは僕だよ
(相手の声に振り向くと知らない間に殺したと呟いて)
…は?(届いたと思ったと同時に、相手から言われた言葉に驚いて、上手く理解できずにいて)
…ふふ、その驚いている声…素晴らしいよ…あの絶望の顔、君にも見せてあげたかった
(相手の声に笑っては亡くなる時の表情を思い出せば相手にも見せたかったと言って)
…う、嘘だろう?
咲希はちゃんといる!!(相手の言葉を信じられず、妹は変わらずにいるんだと主張していて)
…
(相手の勘違いに何も言わずにいてはふざけている訳でもなくずっと微笑んでいて)
類…?(少し怯えたような声で相手の名前を呼んでみて)
…
(携帯を取り出すと血だらけの相手の家が映っていてそれを相手に渡して)
オレの、家…?(相手から見せられた写真は、血だらけになった自分の家で、「…本当にしたのか?」と尋ねて)
…
(携帯をしまい静かに頷くと相手がどんな反応をするのかと思い)
…(相手の言葉に、崩れ落ち、そのまま泣いていて、両親も妹もいると思い込むも、先程の写真がチラついてしまい)
…でも司くん、僕がいるんだから家族なんかいらないよね?僕は他の人のことを見てもいいけど君は僕以外の人を見ないで欲しい
(理不尽な理由をつけて相手に自分だけというワードを被せてみて)
…なぜ、いつもいつもオレばかり求められないといけないんだ!!!(横暴な言葉に泣きつつ、怒りの含まれた声で言い)
…僕だけを愛せばいい
(相手の怒りの声を聞くと少し驚くも自分だけを愛せばいいと言い続けて)
オレを…オレだけを愛さない奴は類じゃない!!(相手の言葉に、恨むように言うと相手をセカイに閉じ込め、セカイが自分の想いで出来ているためか、相手を狙うようにしてショーステージが崩壊し)
…
(崩壊し始めると声も出ず慌てながら逃げようとするも逃げれなくショーステージの崩れに身体を挟まれてしまい)
…セカイで一生暮らそう、類(幽体であるため、崩壊に巻き込まれることはなく、瓦礫に身体を挟まれている相手を見て、愛おしげな顔で微笑みながら言い)
嫌…嫌だよ…助けて…
(涙目になりながら必死に退けようとするもビクともしなく)
…なぜお前はいつもオレを受け入れないんだ?なぜお前はいつもオレから逃げるんだ?(悲しげな声で、相手に問い掛け、「オレがどれだけ愛を伝えても、類はいつも愛をくれない」と言い)
…
(あまりの痛さに涙を流していてはひたすら助けて欲しいと思い相手に手を伸ばして)
…(相手の様子を見ては、仕方ないというように瓦礫をどけて)
…
(相手にどかしてもらえばすぐにその場から離れ自分の足を押えて)
…オレのショーはすごく面白かったぞ(存在が消えかかっていることに気付くと、寂しげに言い)
…
(足を引きづりながら掴めないことをわかっていても相手を掴もうとして)
…オレはもう、類のそばにいることはやめた(触れられないながらに相手の手を握りつつ言い)
…君だけを好きになるから…もう…他の人を好きになったりしないから…だから、一緒に居て…
(泣き崩れてしまうと相手がいなくなるのは嫌でそう相手を説得して)
類はオレではない人が好きなのだろう?
ならば、オレがそばにいなくてもいいのではないか(相手から目を逸らしては、別の人がすきなのではと言い)
…友人は好きだけど、君はもっと好き、大好きだよ
(友人と相手が選べなく相手の方が好きと伝えては決意して)
…(相手の言葉を信じていいのか、自分がいる事で傷つけないかと考えてしまい、何も言えなくなり)
…僕の事、信じられないかな…それとも、君の家族を殺してしまったから?
(相手が黙ってしまうと相手の家族のことに着いて口を出して)
…咲希…(相手に家族について言われると、無意識に妹の名前を呟いて、「オレといて、類は幸せになれるのか?」と尋ね)
…辞めて
(自分以外の名前を呼ばれると腹が立ってしまい勢いの強い声でやめてと言って)
えむに、寧々…?(相手に言葉を返そうとしたが、また壊すのかという声がして、そちらを見れば、自分が殺してしまった時の姿の2人がおり、相手に見せたくないと思い、「み、見たらダメだ!!」と言いつつ、防げるはずもないにもかかわらず、相手の目を両手で覆っていて)
…なんで…辞めてって言ってるのに…
(自分には何も見えないため相手の言葉を無視しては名前のことが気になってしまい涙を流して)
見えてない、のか…?(相手の様子を見ては、相手には見えないんだと分かり、少し安堵したが、2人に責められれば、耳を塞ぎながら、繰り返しごめんなさいと言い)
…
(足の痛さがあり何も考えられなくなってしまって)
…類…類…(蹲って繰り返し謝っていて、相手に縋るように何度も名前を呼んでいて)
…君は、家族と一緒にいたい?
(相手の方をむくと家族と一緒にいたいか聞いてみて)
悪かったから、反省してるし、後悔してるから…!
もうオレを恨まないでくれ!(泣きながら、えむや寧々に必死に許しを請おうとしていて、相手の声は届いておらず)
…え…?
(相手になにか違和感を覚えると血を吐き出してしまい)
もう、許してくれ…(泣きつつ呟き、触れられないだろうと分かっていながら、相手に手を伸ばしていて、「助けてくれ…類…」と言い)
…
(相手が手を伸ばすのを見ていると見ているだけで何もせず)
っ!!(2人に責められ続けたことで、苦しそうにして、それに抗おうとするように、無意識に相手をセカイから強制的に追い出して、そのままセカイが崩壊していき)
あれ、、ここは、、
(現実世界に戻ってしまうと車が全く通らない道の真ん中に放置されていて)
類…(蹲って怯えていれば、自分を責めるような言葉を言っていた2人に、自分達から奪ったのだから幸せにしろと言われ)
なんでこんなところに…
(しばらく道を歩いてみては欠片に似たような物を見つけて)
あ…(蹲っていれば、気付くと自分の部屋におり、相手に描いてもらって飾っていた自分の似顔絵に触れてみれば触れられ、驚きつつそれを持ち)
…嗚呼…そういうことだったんだね
(少しため息をつけばその場に座り欠片を飲んで)
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No.4122
by 匿名さん 2024-11-03 10:11:44
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