…
(相手の視界を手に浴びさせれば相手に気づかれないように下を脱ぎ始めて)
な、なんだ?!見えんぞ?!(突然視界を塞がれれば驚いて、また見えなくなったのではとわたわたとしたが、手を当てられていることに気付き、大人しくなり)
…
(声がもれそうになるも1人でし始めては相手の視界を軽く塞いだままでいて)
…(塞がれたままでいれば、段々うずうずとしてしまい、相手の腕を辿って、相手の顔に触れれば、相手の頬や唇をなぞっていて)
…
(相手に顔を触られると油断をしてしまったのか手を離してしまい)
…!…あの、類、さん…?(手が離れ、明るくなった視界に少し目をシパシパさせ、そうして見えた相手の姿に耳までも真っ赤に染めて、驚きのあまり敬語になってしまい)
え…?
(相手に自分の姿がわかったことに気づいては状況が上手く掴めず固まってしまい)
あ、す、すまんっ!!!(なんとなく見てはいけないような気がして謝ると、目をぎゅっと瞑り)
…
(相手の手を持つと自分の下まで持ってきては何も言わずに触らせて)
!…(目を瞑っていた為、手に触れた感触に少し驚いて、目を開けて)
…
(相手が目を開けたことに気づいていなくひたすら触らせ続けて)
っ…(耳まで真っ赤にして、ただその様子を眺めることしか出来ず)
…
(満足すると相手の手を置いては服を着はじめて)
…(恥ずかしそうにしながら、相手の手を弱々しい力で握り)
…目…開いてたんだね…
(自分のした事に恥ずかしさを感じては布団を被ってしまい)
えっ、あ…み、見てないぞ?!(相手に言われ、焦ってバレバレの嘘をついて)
…
(相手が嘘をついていることが分かっては布団に潜りっぱなしになってしまい)
…すみませんでした!!!(相手の様子を見ては、勢いよく謝り、「びっくりして、開けてしまって…そのまま見てしまいました!!」と白状して)
ふ…ふふ…
(相手の大袈裟な謝りに驚くもつい笑ってしまっては布団から顔を出して)
…気にしてないから、大丈夫だよ
(笑いを堪えながらも布団から出ては相手を抱き締めて)
だ、だが、見られたくなかっただろう…?(相手の言葉に、申し訳なさそうにしつつ言い、抱きしめられれば相手の背中に手を回し)
…君に見られるか見られないかのスリルを味わいたかった…それだけだよ
(相手の下をそっと見ると熱い視線を送ってみて)
…破廉恥だぞ(相手の言葉に、真っ赤に染った顔を相手の胸に押し付けながら、破廉恥だと言い)
…
(幸せそうに微笑んでいると刃物で切った手首が痛み出してきてしまい表情が緩んで)
…(相手の腕に捕らわれていると、安心感があり、貧血状態な事もあり、眠りについて)
…
(相手が眠りについたのに気づくとすぐさまに個室部屋に行き腕を思い切り抑えていて)
類…(ベッドに寝転んで眠っていて、枕を抱きしめながら相手の名前を寝言で呟いていて)
…あ…
(松葉杖を持ちながら抑えていた為力の入れすぎて松葉杖を折ってしまっては歩けなくなってしまい)
…?(少しして目を覚まし、相手がいないことにきょとんとして、探しに行こうとするも、足が動かないためどうしたものかと困り果ててしまい)
…寧々…?えむくん…?
(足を引きずりながら少しずつ歩いていると死んだ2人の幻覚が見えてしまい酷い言葉をかけられていて)
あ、あの!足が動かせなくて…(どうしようと考えていれば、看護師が通りがかり、声を掛けては、事情を説明して急いで車椅子を持ってきてもらい、乗せてもらえばすぐに車椅子を動かして相手を探して)
…これで…楽に…
(しばらく幻覚に洗脳されると近くにあった縄を天井にぶら下げては縄に首を通して)
類…!!(相手を見つけられないことに不安になり、声を上げて相手の名前を呼び)
これが本当の幸せだよ…
(その場にはいない相手に囁くように言うと洗脳のせいで相手の声も聞こえていなく椅子から足が離れれば首を吊ってしまい)
…(見つけられず、返事もないため、もういいかと思い、携帯を取りだしてセカイへ行き、そのまま閉じこもる事にして)
…
(首を吊っていると段々意識が遠のいて来ては洗脳も溶け始め誰かに助けを求めようとするも声が出なく)
…えむ…寧々…(セカイに行くと泣きながら、仲間だった2人の名前を呟き、自分も2人の元へ向かおうかと考えてしまい)
…
(意識が無くなりそうな瞬間誰かが縄を解いてくれては床に落ち深呼吸をしては周りを見て)
…(泣いていれば、無意識に爪で腕を引っ掻いていて)
…生きてる…?
(自分の手のひらを見れば生きてると分かり喜んでは足に違和感があった為足を見ては足が完全に生えていて何も身体に異常がないことに驚いて)
…っ、ミクか(泣きながら引っ掻いていれば声を掛けられ、驚きつつそちらを見てはミクがおり、小さく呟いて、自分のせいで足が動かないため、車椅子であることを伝えて)
…これは…
(個室部屋から出ると相手に知らせようと思い走って病室に向かって)
…類?(ミクと話していたが、幻覚の相手がいて、ミクの声も聞こえなくなり、幻覚の相手と話していて)
いない…セカイかな
(病室に着くと相手がいなかった為セカイに行っては相手を探し始めて)
…お前もいないんだ、帰らなくてもいいだろう(幻覚の相手に、帰ろうと言われ、嫌だと言えば、罵声を浴びせられていて)
…
(相手を見つけると話しかけようとするも誰かと話していた為影から相手を見ていて)
何を言われても、何をされても、愛してるぞ、類(幻覚の相手に罵詈雑言を吐かれ続けているも、それを愛されてるんだと誤認していて、幻覚なため何も無い場所に手を伸ばしていて)
わ…
(相手の言葉に自分の名前があった為不思議に思い話しかけようとするも誰かに手を引っ張られ)
…そ、れは…(幻覚の相手にミクたちを消せと言われ、困ってしまって)
…君は…?
(そのまま観覧車の裏に連れていかれると手を引いていた人物が姿を現し子供だったことが分かった為見つめて)
…お前、類なのか?(相手だと思っていたが、どことなく違和感を持ち、そう言えば、目の前にいた相手が消え、ようやく幻覚だと分かり)
…ありがとう
(子供に指輪を渡されると受け取り自分の指につけては微笑んで感謝を伝えると相手の元へ行き)
…そうか、類は…(相手を探そうと思ったが、相手はいないと思い込んでいるため、寂しさを感じていて)
…
(相手の後ろに着くと相手を優しく抱きしめてあげて)
!…なんで、お前が…(突然抱きしめられると驚き、顔を上げて相手だと気付き、ポロポロと涙を溢れさせつつ、なんでと言い)
…
(相手の手のひらを持つと自分がつけていた指輪を相手の指に着いて)
…指輪…?(突然つけられた指輪に、きょとんとして、不思議そうに見つめていて)
…さっき、知らない子に貰ってね…こんなに綺麗な指輪、僕には付けれないよ
(相手から離れると近くにあったベンチに座ると相手の手を見つめていて)
知らない子…?(相手の言葉にきょとんとして、首を傾げて)
5歳くらいの身長だったかな…あれ…
(思い出そうとするも姿が出てこなくなってしまいどんな姿だったのか説明出来ず)
このセカイに、子供…(相手の様子や、指輪から、嘘ではないだろうと思い、なぜセカイにいるのかを考えていて、「まさか、子供のオレ、ということは無いよな…」と呟いて)
…
(相手の言葉が何か引っかかると急な頭痛が来てはベンチに横たわってしまい)
類?どうしたんだ?!(相手が突然横たわると焦ってしまい、そばに行くと、痛そうにしている頭を撫で)
…
(頭の中で色々な幻覚が回っては何も思い出せなくなりそっと元の姿勢に戻って)
…なんでもないよ、全て忘れて…ね?
(何事も無かったかのように接すればいつもより下手な笑い演技ををして)
…お前にしては、随分下手な猿芝居だな(相手の笑顔を見ては、寂しげな表情で言い、優しく相手の頬を撫で)
…芝居…?何を…僕は本当の気持ちで笑っているだけだよ
(自分の本当の気持ちを隠す為に自分と相手に言い聞かせては表情が崩れてきてしまい)
…そこまで話したくないならいい(相手の様子に、そう言うと車椅子を動かして、どこかへ向かって)
…
(相手を追いかけず嫌われたと思えばセカイを出て病室のカーテンを閉めてはベッドに座り)
…(目的もないため、辺りを一周する程度にしては、ただ何もせずぼんやりとしていて)
…すみません…
(泣きそうになり床に倒れ込んでしまってはうるさいと隣の人に言われた為謝るも腕を強く引っ張られ隣の人に殴られてしまい)
…!待て、オレは…!(ぼんやりとしていれば、ミクやカイトに無理やりセカイを追い出され)
…もう辞めてください…
(顔を何度も殴られると傷だらけになってしまい隣の人の手首を掴むと苦しそうな顔をしていて)
…!(渋々病室へ戻れば、相手の声が聞こえ、その様子から、暴行を受けていることがわかり、スタンガンを手に取り、そちらに行くと、相手を殴っている人にスタンガンを思い切り押し当てて気絶させ)
…
(相手が来たことにも何も気づいていなくひたすらに怯えていて)
…(やはり気絶させるだけでは気が済まず、そのまま頭を打つように落として)
…
(怖さのあまり自分のベッドに戻っては布団にくるまってしまい)
…すみません、隣の人が落ちたみたいで、どうやら気絶してるみたいです(看護師が通りかかるとそう声をかけ、何もせず、ただ相手のそばにいるだけで)
…
(布団から手だけを出すとそっと相手の小指を握ってみて)
…お前に貰った物だが、今はこれで許してくれ(小指を握られると不思議そうにしたが、そのまま相手の薬指に相手につけてもらった指輪を外して、相手の薬指へつけてあげて)
…僕が…最初から産まれてこなければ…
(手をしまうと色々な感情が交わり自分を責め始めてしまい)
…(相手の様子を見ては、きっと自分が声を掛けても届かないだろうと思い、廊下に出てみるも、以前逮捕したところを見ていたらしい患者に、車椅子なのはバチが当たったんだ等の暴言を吐かれてしまい)
…
(産まれてきたことを後悔して泣いていれば過呼吸になりかけで)
…(あえて何も言わずにいれば、車椅子から落とされ、立ち上がれないのを見て、踏みつけられたり蹴られたりされるも、痛覚がないため無反応な事に気味悪がってその人は去っていき)
…もう…嫌だよ…
(過呼吸になってしまえば咳をしつつも息苦しそうにしていて)
…(必死に車椅子に乗ろうとするも、上手く乗れず困ってしまい)
…助けて…
(相手の状況も知らず相手に助けを求めるもそろそろ息が止まりかけで)
…!ありがとうございます(どうにかして乗らないとと思っても乗れずにいれば、親切な人が手伝ってくれて、ようやく乗ることが出来、その人に感謝をして、時間も経っていたため相手の元に戻ってみることにして)
…
(沢山足掻いた結果息は止まってしまい布団を被ったまま泡をふいていて)
…類?(病室に戻れば、まだ布団に潜っていたため、不思議そうにしつつ、声をかけつつ捲ってみれば、泡を吹いていたため、急いでナースコールを押して)
…
(看護師に診察室に連れていかれると泡をハンカチで拭いてもらい診察が始まり)
オレが、離れたから…(相手が連れて行かれた診察室の前で待ちながらも、自分のせいだと後悔していて)
…
(1時間ほどたち診察が終わると意識は取り戻せている為ドアを開けて)
ごめんなさい…(自責の念から泣きつつ、診察が終わるのを待っていて、繰り返しごめんなさいと言っていて、ドアが開いたことにすらきづけておらず)
…
(相手の前に立つと看護師のいる目の前で相手の頬を思い切り叩いて)
…!?(突然のことに驚いて、相手に叩かれた勢いのまま車椅子ごと転んでしまい)
…裏切り者
(一言そう言うと相手を睨みつけるように見ては相手の元から去って)
あ…類…(相手に睨まれた上に、言われた言葉にショックを受け、近くの刃物で何度も思い切り自分の胸を突き刺し)
…これが夢なら…
(誰もいない部屋に入ってはこの現実を夢だと思っていて夢から覚めるためには愛する人を嫌うことと書いてあった為計画を立てていて)
…(そのまま意識を失っては、近くに看護師がいたため、すぐに治療されて)
…これで…確か、相手の腕を食べれば…
(やっと現実世界に戻れるという安心感から相手の元へ再び向かい)
…(看護師や医師の手により治療をされるも、危篤状態になりつつあり)
…
(相手の元へ行くも相手の姿がなかった為近くにあった治療室に勝手に入ってみては相手が見つかり嬉しそうな顔をしては看護師達が居る中相手の腕に思い切りかぶりついて)
…(看護師は相手を離しては、自分は危ない状態だと伝えて)
…僕の…僕の夢を…壊さないでください…!
(看護師を壁に押し投げるようにしては相手の腕にひたすら噛み付いて)
…(相手に腕を噛まれ続けていればその出血量から、亡くなっては、魂だけの状態になり、相手に抱きついていて)
…あれ…?
(相手が亡くなってしまったことに気づいては相手から離れ涙を流して)
…類、すまなかった(魂の状態では声が聞こえないことを理解した状態で相手に謝り)
…現実…?
(相手が亡くなってしまったことでショックを受け治療室を出るとセカイに入れるか試してみて)
…(幽体の自分では何も出来ないため、ただ相手のそばにいて)
…
(セカイに入れたものの廃遊園地になってしまっていて観覧車に何か引かれる物があっては観覧車に乗ってみて)
…セカイに行けば、また類と話せるのではないか?(セカイに行けなかったため、どうするか考えていれば以前死にかけた時にセカイで相手と会話したことから、セカイならと思い、強く念じていれば、入ることに成功し)
…
(しばらくたち自分が乗っている観覧車がテッパンまで行くと空を見ていて)
セカイも変わったな…(想い主である自分が亡くなったことで、セカイも廃れていて、そう呟いては、セカイがいつ消えるかわからないため、すぐに相手を探すことにして)
…4人で…またここに…
(観覧車にある4人の色のボタンを見ると悲しそうにしては思い出してしまい)
…えむに、寧々?なぜ、2人が…(相手を探して歩いていると、自分が殺してしまった2人がいては、驚きつつ話しては泣きそうになり)
…
(観覧車から降りるとショーステージの中が光っていることが分かりショーステージに向かっては入ってみて)
すまなかったと思っている(2人にお前のせいだと責めるような言葉を浴びせられ続け、泣き崩れ、相手の名前を何度も呼び)
…もし、大切な人が生き返るとしたら…?
(ショーステージの真ん中に置いてあった紙を拾えば読み上げその言葉に考えて)
類、助けてくれ、類…(泣きながら、名前を呼んでいて、恐怖心を誤魔化すように、大声で相手の名前を叫び)
…え?
(相手の声が頭に響いた為すぐにショーステージから出ては相手の声が聞こえた方に行ってみて)
ごめんなさい、ごめんなさい…(2人は既に消えているも、罪悪感から繰り返し謝っていて)
…
(しばらく歩いていると相手を見つけては相手の様子から喋りかけることができず)
オレがいなければ、えむも寧々も、類も…もっと幸せに…(蹲って罪悪感に押しつぶされ、後悔からそう呟いて)
…君は必要だよ
(相手の後ろに行くとそう話しかけては相手の目の前に行き)
!…類、見えるのか?(相手が声を掛けてくれて、目の前に来ると、見えているのではと思い)
…君のセカイだからね、見えて欲しいっていう気持ちが広がったんじゃないかな
(薄々と相手の影が見える為そう言っては相手の手を握ろうとするも透けてしまい)
…オレの想いを反映して出来ているからこそ、話せるし見えるのか(相手の言葉で納得しては、そう言って、伝えたいことや、話したいことは山ほどあるも、上手くまとめられず、「…愛してるぞ、オレの旦那さん」とだけ言い)
…そんな…最後みたいな…
(相手の言葉に悲しそうにしては少し涙を流してしまって)
…会話は出来ないかもしれんが、お前が亡くなる時までそばで見ているぞ(ちゃんとは握れないものの、気持ちだけでもと、相手の手をすり抜けつつ握って)
…駄目だよ…勝手に亡くなって…勝手に何もかも決めつけて…そんなの僕は求めてないよ…!
(床に座り込み頭を丸めては自分の気持ちを相手にぶつけてしまって)
…類が、したんだぞ?(処置をされてギリギリの状態で生きていたところを相手に噛みつかれ、その出血のショックにより自分が亡くなったのは理解しているため、相手にそれを伝えて)
…君は僕が君の事を殺したって言うんだね…じゃあ、僕が亡くなったら君の想いは晴れる…?
(相手が亡くなってしまったことで精神が可笑しくなりつつあって)
…晴れるも何も、お前を恨んでいる訳では無い(相手の言葉に、きっかけのひとつに相手が関わっていることは自分にとってはいい事なため、恨んでいる訳ではなく、「オレが類といたい、そう思って残っているだけだぞ」と言い)
…君が生き返る可能性は…まだあるかな…?
(相手の姿が薄々消えていくのがわかるとそう聞いてみて)
…オレにはわからん(相手の言葉に、少し目を伏せつつ、わからないと言い)
…
(ついに相手の姿も声も無くなってしまうと再びさっきのショーステージに行ってみて)
…(相手が行ってしまえば、寂しげにしつつ、見えなくなったのかと思い、相手を追いかけて)
…
(戻ると手紙が増えていてその中の何枚かを見ると何か写真が挟まっているのがありそれは自分の過去の友人で)
…何を見てるんだ?(相手を見つけると、駆け寄っては相手が見ているものを覗き込んで)
…あの時僕がした事を許して欲しい…君ならわかってくれるはず…
(写真を見ては思い切り握り締めて自分が過去にしてしまった罪を友人に許して欲しいと願っていて)
…(相手の様子に、何も言わず、触れられないながらも、相手の髪を撫でてやり)
きっと…天国で…上手くやってるよね…?
(震える声で写真に無理に笑いかけながら言うと友人の事を沢山思い出してしまい)
泣かないでくれ、類(相手の様子にこちらも悲しくなり、そう声をかけて)
…君には悪いけど…僕は今現在…この人の方が好きなのかもしれない
(相手がそばにいることを予測しては友人の方が好きかもしれないと言ってしまい)
!…(薄々気付いていたが、見ないふりしていた言葉に軽いショックを受け、それなら自分がそばにいなくてもと思えば消え始めてしまい)
…ごめんね…僕が勝手なあまりに…
(友人の写真をポケットにしまうともう1枚の小さな写真が出てきて)
類…(消えてしまうという恐怖心から、必死に相手に声を何度もかけていて)
…
(写真をめくると返り血だらけの自分と血だらけの友人がいて)
類…類…!!!(泣きながら相手に何度も呼び続けていて、もう一度聞こえて欲しいと願い)
…君の家族を殺したのは僕だよ
(相手の声に振り向くと知らない間に殺したと呟いて)
…は?(届いたと思ったと同時に、相手から言われた言葉に驚いて、上手く理解できずにいて)
…ふふ、その驚いている声…素晴らしいよ…あの絶望の顔、君にも見せてあげたかった
(相手の声に笑っては亡くなる時の表情を思い出せば相手にも見せたかったと言って)
…う、嘘だろう?
咲希はちゃんといる!!(相手の言葉を信じられず、妹は変わらずにいるんだと主張していて)
…
(相手の勘違いに何も言わずにいてはふざけている訳でもなくずっと微笑んでいて)
類…?(少し怯えたような声で相手の名前を呼んでみて)
…
(携帯を取り出すと血だらけの相手の家が映っていてそれを相手に渡して)
オレの、家…?(相手から見せられた写真は、血だらけになった自分の家で、「…本当にしたのか?」と尋ねて)
…
(携帯をしまい静かに頷くと相手がどんな反応をするのかと思い)
…(相手の言葉に、崩れ落ち、そのまま泣いていて、両親も妹もいると思い込むも、先程の写真がチラついてしまい)
…でも司くん、僕がいるんだから家族なんかいらないよね?僕は他の人のことを見てもいいけど君は僕以外の人を見ないで欲しい
(理不尽な理由をつけて相手に自分だけというワードを被せてみて)
…なぜ、いつもいつもオレばかり求められないといけないんだ!!!(横暴な言葉に泣きつつ、怒りの含まれた声で言い)
…僕だけを愛せばいい
(相手の怒りの声を聞くと少し驚くも自分だけを愛せばいいと言い続けて)
オレを…オレだけを愛さない奴は類じゃない!!(相手の言葉に、恨むように言うと相手をセカイに閉じ込め、セカイが自分の想いで出来ているためか、相手を狙うようにしてショーステージが崩壊し)
…
(崩壊し始めると声も出ず慌てながら逃げようとするも逃げれなくショーステージの崩れに身体を挟まれてしまい)
…セカイで一生暮らそう、類(幽体であるため、崩壊に巻き込まれることはなく、瓦礫に身体を挟まれている相手を見て、愛おしげな顔で微笑みながら言い)
嫌…嫌だよ…助けて…
(涙目になりながら必死に退けようとするもビクともしなく)
…なぜお前はいつもオレを受け入れないんだ?なぜお前はいつもオレから逃げるんだ?(悲しげな声で、相手に問い掛け、「オレがどれだけ愛を伝えても、類はいつも愛をくれない」と言い)
…
(あまりの痛さに涙を流していてはひたすら助けて欲しいと思い相手に手を伸ばして)
…(相手の様子を見ては、仕方ないというように瓦礫をどけて)
…
(相手にどかしてもらえばすぐにその場から離れ自分の足を押えて)
…オレのショーはすごく面白かったぞ(存在が消えかかっていることに気付くと、寂しげに言い)
…
(足を引きづりながら掴めないことをわかっていても相手を掴もうとして)
…オレはもう、類のそばにいることはやめた(触れられないながらに相手の手を握りつつ言い)
…君だけを好きになるから…もう…他の人を好きになったりしないから…だから、一緒に居て…
(泣き崩れてしまうと相手がいなくなるのは嫌でそう相手を説得して)
類はオレではない人が好きなのだろう?
ならば、オレがそばにいなくてもいいのではないか(相手から目を逸らしては、別の人がすきなのではと言い)
…友人は好きだけど、君はもっと好き、大好きだよ
(友人と相手が選べなく相手の方が好きと伝えては決意して)
…(相手の言葉を信じていいのか、自分がいる事で傷つけないかと考えてしまい、何も言えなくなり)
…僕の事、信じられないかな…それとも、君の家族を殺してしまったから?
(相手が黙ってしまうと相手の家族のことに着いて口を出して)
…咲希…(相手に家族について言われると、無意識に妹の名前を呟いて、「オレといて、類は幸せになれるのか?」と尋ね)
…辞めて
(自分以外の名前を呼ばれると腹が立ってしまい勢いの強い声でやめてと言って)
えむに、寧々…?(相手に言葉を返そうとしたが、また壊すのかという声がして、そちらを見れば、自分が殺してしまった時の姿の2人がおり、相手に見せたくないと思い、「み、見たらダメだ!!」と言いつつ、防げるはずもないにもかかわらず、相手の目を両手で覆っていて)
…なんで…辞めてって言ってるのに…
(自分には何も見えないため相手の言葉を無視しては名前のことが気になってしまい涙を流して)
見えてない、のか…?(相手の様子を見ては、相手には見えないんだと分かり、少し安堵したが、2人に責められれば、耳を塞ぎながら、繰り返しごめんなさいと言い)
…
(足の痛さがあり何も考えられなくなってしまって)
…類…類…(蹲って繰り返し謝っていて、相手に縋るように何度も名前を呼んでいて)
…君は、家族と一緒にいたい?
(相手の方をむくと家族と一緒にいたいか聞いてみて)
悪かったから、反省してるし、後悔してるから…!
もうオレを恨まないでくれ!(泣きながら、えむや寧々に必死に許しを請おうとしていて、相手の声は届いておらず)
…え…?
(相手になにか違和感を覚えると血を吐き出してしまい)
もう、許してくれ…(泣きつつ呟き、触れられないだろうと分かっていながら、相手に手を伸ばしていて、「助けてくれ…類…」と言い)
…
(相手が手を伸ばすのを見ていると見ているだけで何もせず)
っ!!(2人に責められ続けたことで、苦しそうにして、それに抗おうとするように、無意識に相手をセカイから強制的に追い出して、そのままセカイが崩壊していき)
あれ、、ここは、、
(現実世界に戻ってしまうと車が全く通らない道の真ん中に放置されていて)
類…(蹲って怯えていれば、自分を責めるような言葉を言っていた2人に、自分達から奪ったのだから幸せにしろと言われ)
なんでこんなところに…
(しばらく道を歩いてみては欠片に似たような物を見つけて)
あ…(蹲っていれば、気付くと自分の部屋におり、相手に描いてもらって飾っていた自分の似顔絵に触れてみれば触れられ、驚きつつそれを持ち)
…嗚呼…そういうことだったんだね
(少しため息をつけばその場に座り欠片を飲んで)
-
No.4122
by 匿名さん 2024-11-03 10:11:44
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