匿名さん 2023-12-19 21:56:50 |
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無理なんかしていないよ。玲司のそばに居たくてこうしているんだ。任務の時は硝子に頼むよ。それ以外は傍に居させてくれ。
(何度か食べさせてやれば断りを入れられる。それなりに食べてくれた様子に安堵しつつ食べさせる手を止める。すると声を掛けられる。やはり家入に頼むという話をしてきた。その言葉にまた妬いてしまいそうになるが己のことを思って言ってくれている様子にそっと熱を持った頬に触れ冷やしてやりながら先程の有無を言わさぬ様子とは違い優しく諭すような口調で告げて。)
私が攻撃防ぐね。
(虎杖と渾に教室の備品が向かってきたのを見ては如月は上記のように述べ手を翳し風を巻き起こせば備品が飛んで来ないように風向きを変えて。釘崎は“私はこれを壊すわね。”と述べては呪力を込めた釘を飛ばし備品を破壊して。)
……君の、負担にならないなら…いいんですが。
(高熱でぼやけていく頭で必死に彼の言葉を理解し、鶴原は瞳を伏せながらゆっくりと頷いた。─好き好んで自身の傍に居たい、なんて随分と物好きな人だ。実家で倒れた時など、両親以外は必要最低限の世話以外、誰も自身に興味一つ示さなかったというのに─ふ、と人知れず笑みが漏れたが、その笑みは夏油に向き直った時には消えていた。荒い吐息を吐き出しながらも─ずっと思っていた、素朴な疑問を口に出す。)
……夏油、くん。……どうして、君は…僕にここまで関わるんですか。……自分で言うのもなんですが、僕は……面倒な男ですよ。人とは上手く喋れませんし、術式の暴走で…すぐに体調を崩しますし。
──
…あ、ここじゃね?
(虎杖は渾と共に壁を殴っている内、何やら周りの壁とは感触の違う壁を見つけたらしい。ぺたぺたとその壁を触った後─おおよそ人間の拳が出していい音ではない轟音を鳴らして、その壁を拳の形に突き破った。パキン、と何か砕けるような音と共に教室を覆っていた呪力が解けていく。)
…最初は周りとの関わりを持った方が良いというお節介からだったが、一緒に過ごすうちにそれ以外の特別な感情も芽生えてしまったみたいだ。…硝子に嫉妬するなんてね。
(鶴原から了承を貰えたことに安堵していれば、此方に向き直った鶴原から問い掛けられる。熱を持った頬や額に優しく触れながら最初の頃の気持ちと今の気持ちを思い浮かべて。そしてゆっくりと思いを吐露して。)
あ…呪力が消えてく。
(虎杖と渾に攻撃がいかないようフォローしていれば核を見つけたらしく、そこを壊せば教室を覆っていた呪力が解けていくのが分かった。上記のように呟けば術式を解除して。釘崎も“片付いたみたいね。”と釘と金槌をしまって。)
……それ、は……どういった、意味…ですか。
(夏油の言葉を聞いた鶴原は─閉ざしかけていた瞳を微かに見開いた。─いくら他者と距離を取っている鶴原とて、"その言葉"の意味が分からない程愚鈍ではない─だが、自身の勘違いであることを微かに期待しながら─躊躇うように口を開いては、その言葉尻に疑問の色を帯びさせ─彼に尋ねる。)
──
腹減った…
(伏黒は虎杖の拳の形に突き抜けた壁をちらりと見つめ、"……相変わらずの馬鹿力だな"と呟きながら渾を影に戻す。当の虎杖は手を軽く振りながら呑気な言葉を漏らしていたが─ふと思い出したように「あ、そうだ!話してたラーメン食いに行こうぜ!」と声を上げた。)
…玲司のことが好きという事だよ。勿論、恋愛対象としてね。
(思いを吐露すると、鶴原はどういう意味かと訊ねてきた。ぼやかして伝えたが流石に気付かれてしまっただろう。もうこうなれば想いを伝える他無い。そう考えてはじっと鶴原を見詰め思いを伝えて。)
うん、賛成…!
(虎杖からの提案に釘崎はすぐさま目を輝かせ“いいわね!任務も終わったことだし行きましょう!”と同意をして。その言葉に確かに任務が無事に終わってお腹もう空いたし良いかなと思い、如月も笑みを浮かべ頷き上記のように賛成をして。)
……そう、ですか…
(─恐らくそうだろう、とは思っていた。だが、いざ面と向かって言われると─鶴原は困惑したように曖昧な返答を返し、緩やかに瞳を伏せる。少しの沈黙を挟んだ後、躊躇いながらも重い手を彼の方へ伸ばし─自身の頬に触れる手を柔らかく握った。)
……返答には、少し…時間を貰えませんか。……理解が上手く、追いつかなくて。
──
おっしゃ、じゃあ行こうぜー。
(同意を取った虎杖は楽しそうに笑い、眉を顰めている伏黒の腕を引きずるようにして校舎を後にする。そのまま暫く歩いて例のラーメン店へ到着し、「ここだよ、ここ!!」と何故か誇らしげにその店を指差した。)
あぁ、構わないよ。ゆっくり考えて答えを出してくれたら良い。
(頬に触れている手を握った鶴原は返事は時間を貰えないかと言った。急なことだし無理もないだろう。そう思えば上記のように伝える。手を握る鶴原をまた愛しいと思うがぐっと堪え頬を撫でるだけに留めて。)
ここか…。楽しみ。
(虎杖が指差す先の店を見れば笑みを浮かべ上記のように述べて。釘崎は“ふーん、ここね…。”品定めするように見ていればその後、“…まぁ、悪くないんじゃない?問題は味だけどね。”と何故か上からな態度で述べており。)
……すみません、助かります。
(夏油の返答を聞いた鶴原は小さく頷いた後─無意識の内に握っていた手を、気付いたようにぱ、と離した。相変わらず熱を持った額を自身の手で冷ましつつ、宣言通り自身の傍に居る彼を横目で見つめた後─絶妙に手の届かない位置にある箱を指差す。)
……あの…申し訳ないのですが、そこの…冷却シートを取っていただいても?
──
何で上から目線…?
(釘崎の謎の上から目線に困惑したような表情を浮かべつつも、虎杖は慣れた様子で店の暖簾をくぐった。伏黒を連れてカウンターに腰を下ろし、「俺醤油!」と誰よりも先に注文を飛ばす。)
あぁ、気付かなくてすまないね。…私が付けようか?
(此方の返答に頷いた鶴原は握っていた手を離した。少し残念に思いながらも頬から手を離し傍に居れば、冷却シートを取って欲しいと声を掛けられた。熱があるようだしもう少し早く気付いてあげられれば良かったなと思いながらも冷却シートを取り渡そうとするがふと思い付き提案をして。)
私はどれでも良いよ。
(虎杖と伏黒に続いて釘崎と如月も暖簾を潜る。虎杖の隣に如月が座りその隣に釘崎が座る。一緒に食べるため釘崎に何にする?と訊ねられるが色々種類があり迷ってしまい釘崎に上記のように告げ釘崎に託す。釘崎は思案しては“じゃあ豚骨で!“と告げて。)
……ええ…お願いします。
(─正直なところ、箱を渡されたとて中身を取り出すのにも一苦労しそうであったので─思わぬ申し出に、鶴原は首を縦に振った。額に被さる邪魔な前髪を手で払い、彼が冷却シートを貼りやすいよう額を露出する。)
──
(伏黒はメニューをじっ、と見つめた後─"…塩で"と控えめな声で注文を飛ばした。─暫くした後、虎杖の言葉通りかなり大きめの器に入ったラーメンが運ばれてくる。)
じゃあ付けるよ。
(箱ごと渡しても付けるのに大変だろうと思い提案をすると素直にお願いされた。その言葉に頷き、箱から冷却シートを取り出しフィルムを剥がすと上記のように伝え露出している額にゆっくりと貼り付けて。)
ほんと大きいね。
(運ばれてきたラーメンに釘崎は確かにこれは1人では食べきれないわねと告げて。それに如月も頷き上記のように告げて。そして取り皿を店員から貰うと2人で分けて頂きますと挨拶すると食べ始める。2人とも美味しいようで口々に美味しいと述べて。)
……ありがとうございます。
(鶴原は緩やかに微笑み、額に貼られたシートに指先で触れてから─ゆっくりと瞳を伏せた。夏油の方へ顔を向け、軽く頭を下げては「……何から何まで、本当にすみません」と申し訳無さそうに声を掛ける。)
──
どーよ、伏黒?
(虎杖は勢い良く手を合わせてからラーメンに手を付け、目をキラキラと輝かせる。隣に座る伏黒に問い掛けると、ちびちびとラーメンを啜る伏黒は"……悪くない"と呟いた。)
いや、気にする事はないよ。今はゆっくり休むと良い。
(頭を下げる鶴原に己がしたいと思ってしている事のため、気にしないように伝える。鶴原の頭に手を伸ばし優しく撫でて眠るように促す。早く治すには眠る事が1番だ。そう思い、優しく撫で続けて。)
ありがとう。…ん、美味しい。
(釘崎は如月の口元にラーメンを持って行けば“はい、颯鈴奈。あーん。”と述べ食べさせようとしている。如月も同性だからか特に違和感なく食べて。そして釘崎にも「野薔薇も…はい、あーん。」と釘崎の口元にラーメンを持っていき食べさせる。釘崎は“あーん…うん、美味しい♪”と笑みを浮かべ述べて、羨ましいだろうという表情で虎杖を見て。)
……そうさせて貰います。
(頭を撫でられると心地良いのか、鶴原は静かに瞳を閉じた。─普段ならば、瞳を閉じたところで眠るのには少し時間が掛かるはずなのだが─今日は随分すんなりと眠りに落ちたらしい。瞳を閉じた少し後にはもう寝息を立てて寝入り、普段より何倍もあどけない表情のまま─枕の辺りに手を揃え、礼儀正しい寝相を見せている。)
──
……
(釘崎からの視線を感じたらしい虎杖は、む、と頬を膨らませつつその光景を見ていたが─何ともモヤモヤする感情を押さえながら目の前のラーメンを啜る。中々の速度で食べ進め、伏黒がようやく三分の一程を食べ終わった時─虎杖はもう一杯を空にしていた。)
おやすみ…。
(頭を撫でていれば目を閉じた鶴原は寝息を立て始める。礼儀正しい寝相に思わずクスッと笑みを浮かべる。あどけない寝顔に目を向ければ唇に目が行くがグッと堪えて。頭を撫でてやりながら理性を保って。)
虎杖くんもう食べたんだ?
(如月と釘崎は仲良く食べ進めており、虎杖が食べ終わったのを見ては如月は上記のように訊ねて。見せ付けていた為だろうと思いながらも釘崎も“早過ぎない?”と述べており。)
……硝子さん、
(静かに眠っている鶴原は、ふと─家入の名を口に出した。─昼間、危険に晒してしまったことを申し訳なく思っているのか─眉が寄り、声の調子はなんとも暗い。すみません、と続けた後、再び静かな眠りに落ちた。)
──
え?ふつーこれくらいじゃね?
(虎杖本人には自覚がないのか、空になったラーメンの器を前に首を傾げる。更にもう一杯ラーメンを注文する虎杖の様子を見た伏黒は─"……普通はそんなに早くないんだよ"と苦言を零した。)
…硝子、か…。
(どうやら昼間のことを気にしているのか鶴原は家入に謝っている。申し訳ないと思っているだけなら良いのだが、鶴原にとって家入の存在の方が大きいのでは無いかと思ってしまう。悔しさと残念な気持ちが入り交じりながらも寝顔を眺めていて。)
まだ食べれるんだ…すごい。
(伏黒の言葉に如月と釘崎は頷いて同意して。そして如月はもう一杯食べることに驚きつつ上記のように告げて。釘崎も“アンタの腹ブラックホールなの?”と呆れながら述べていて。)
……
(その後は特に言葉を発することもなく寝入り、少し時間が過ぎた後─鶴原は目を覚ます。少しの間は寝惚け眼で夏油を見ていたが、すぐに普段の眼差しへと戻った。先程より、多少ではあるが楽になった身体を持ち上げて首を傾げる。)
……どうかしましたか、夏油くん。
──
腹減ってんの!
(虎杖は釘崎の言葉にぷく、と頬を膨らませ、運ばれてきたラーメンに八つ当たりするように─麺を啜った。伏黒はその様子をちらり、と横目で見ながら"……掃除機かよ"と呟く。)
あぁ…起きたのか。いや、何でもないよ。
(複雑な気持ちのまま暫く見守っていては目を覚ます鶴原。その様子に気付けば問い掛けられた言葉に首を横に振り笑みを見せて。鶴原は先程よりも幾分か良くなったように見え身体を持ち上げる事も出来ている。その様子に安堵したように笑みを浮かべ「…体調良くなってきたみたいで安心したよ。」と告げて。)
…ふふ
(伏黒の言葉に麺を啜る虎杖を見た釘崎はぷぷっと笑いながら“言えてる!”と述べて。如月も虎杖の様子を見ては釘崎につられて思わず笑みを零して。)
……いえ…夏油くんのお陰ですよ。
(鶴原は多少納得の行かない様子だったが、夏油から掛けられた声に対しては─首をゆっくりと横に振る。額に貼られた冷却シートは既に温くなり始めており、先程よりは軽くなった指先でそれを剥がしてゴミ箱へぽい、と捨てた。鶴原は額に残るシートの粘着成分を気にしているようで、手の甲で何度か額を拭う。)
──
……
(虎杖はまた不満げな表情を浮かべ、ずるずると音を立てて麺を啜る。そうして半分程まで食べ終わったところで─ようやく伏黒が一杯を食べ終え、箸を置いて手を合わせた。)
私は別に何もしていないよ。
(そばに居てあげただけであるため何もしていないと答える。そして鶴原が粘着成分を気にしている様子を見ては台所で水分を含ませたタオルを持ってきて「これで拭いたら良いよ。」と渡して。そしてふと思い出しては「そうだ…さっき寝ながら硝子に謝っていたよ。…気にしているのかい?」と訊ねてみて。)
ご馳走様でした。
(伏黒が食べ終わる頃に釘崎と如月も食べ終わり箸を置いて手を合わせ挨拶をして。そして虎杖に目を向けると如月は「虎杖くんの言ってた通り半分でお腹いっぱいになったよ。」と告げて。釘崎もそれに続き“ええ、2人で1つが丁度良かったわ。”と告げて。)
……ええ、まあ。硝子さんは元来実戦向きの方では無いので…危険に晒してしまって申し訳無い、とは思っています。
(鶴原は軽く頭を下げ、渡されたタオルで改めて額と手の甲を拭う。タオルを握る手に知らず力が入り、手の形に皺が刻み込まれた。─あの時の家入の顔が脳裏に浮かぶ。動じては居なかったが、あの時の彼女の目には微かな恐怖の色があった─緩やかに瞳を伏せ、自身の唇に軽く歯を立てた。)
──
だろ!?
(伏黒が食べ終わった後から少し遅れ、虎杖も箸を置いて手を合わせた。「あー、美味かった!」と元気な声を上げて腹を擦る。)
そうか…だがああなれば無理も無いよ。
(タオルを握る手に力を入れ鶴原は家入を危険に晒してしまったことを申し訳なく思っているようで。鶴原は真剣に述べていると言うのに嫉妬してしまう己が嫌になる。そう思いながらもフォローの言葉を告げる。)
虎杖くんの奢りなの?
(皆が食べ終わったのを見た釘崎は“食べた事だし出る?虎杖のおすすめの店だし虎杖の奢りよね?ご馳走様~”と勝手に虎杖の奢りだと告げて。その言葉に如月はそんな話をしただろうかと思いつつ訊ねて。)
……いえ、僕の注意不足です。きちんと周囲を警戒できていれば…
(─慰めの言葉は身に沁みるが、それでも自分自身を許せない。2級程度の呪霊とはいえ、侮るべきでは無かったのだ─鶴原の手に更に力が籠もり、唇に突き立てられていた歯がギリ、ときつく食い込んだ。唇の表面が切れたらしく血が滲み、鶴原は咄嗟に手の甲でそれを覆って誤魔化す。)
…すみません。そこのティッシュ、取っていただけますか。
──
は!?俺聞いてないんだけど!?
(当の虎杖も目を白黒させ、慌てたような声を上げる。店内の客の目線が注がれると、一旦大人しくなるものの─「…持ってねえ訳じゃねえけどさ…想定してなかったっつーか…」と文句を垂れながら財布を取り出した。伏黒はその様子を見つめ、"……半分出してやる"と声を掛ける。途端、虎杖の表情がぱあ、と明るくなった。「マジ!?あんがと伏黒~!」と屈託のない笑顔で礼を述べながら、如月に手を振る。)
俺と伏黒で払っとくから、先出といていーよ!
玲司、そんなになってまで自分を責めるべきじゃない。油断していたのは私や悟もだ。だから1人で抱え込まないでくれ。
(鶴原は余程悔しかったのか手に力が籠ったのが分かった。そして唇に血が滲んでいるのも見えた。鶴原は咄嗟に隠したが、ティッシュを1枚取り出すと鶴原の手を取り顔が此方に見えるようにしては近距離で唇に滲んだ血をティッシュで拭き取りながら優しく諭して。)
ごめんね、ありがとう。
(虎杖から先に出ておくように言われるが、如月は申し訳なく思い財布を取り出そうとして。すると釘崎がその手を制すと“こういう時レディは素直に奢られておくものよ。出ましょう?”と述べては如月の背中を押し出て行き。その間際如月はお礼を伝えて。)
……はぁ…駄目ですね。僕、昔からこうなんです。何かと考え過ぎてしまう節があって…
(態々唇の血まで拭き取ってくれる夏油に─すみません、と頭を下げつつ、鶴原はぼそりと呟いた。─ここは家入が助かったことを素直に喜ぶべきなのだろうが、反省すべきだった点が次々に浮かんでくる。そんな自分自身を恨めしく思いながら、ふと─血が止まったか確認するように自身の唇を舐めた。鉄の味はしないので、恐らく止まったのだろうと見当を付けつつ、握り込んでいたタオルからも手を離す。)
──
気にすんなって!
(虎杖は如月の言葉に笑顔で答えつつ、伏黒と共に四人分の代金を払って店を出た。財布の中身をそれとなく確認した後、「腹一杯になったし…他にどっか行きたいとことかある?」と他の三人に問い掛ける。伏黒は"……俺は、別に…"と気乗りしない返事を返した。)
私も似た様なものだ。だからよく分かるよ。
(鶴原はどうやら考え過ぎてしまう質らしい。己も似た様な節はあり、鶴原の気持ちはよく分かる。ふっと笑み浮かべ上記のように伝えつつ、血が止まった様子を見ては離れてティッシュをゴミ箱に捨てて。)
何処が良いかな…
(虎杖の返事を聞き安堵して釘崎と共に外で待っていると2人が出てきた。何処か行きたい所を虎杖から訊ねられては如月は上記のように思案して。釘崎は“パルコ行きましょ!2つあるパルコ何があんのか見てやらないと気が済まないわ。”とパルコが2つあった事が悔しいのか根に持っており。)
……でしょうね。夏油くんを見ていると、何となくそんな気がします。
(改めて指先で唇に触れ、血が止まっていることを確認した後─鶴原はそう言ってくすりと笑った。笑うことに慣れないからだろうか、常人と比べると比較的下手な笑顔ではあったが─普段顰めている眉が下がり、眼光鋭い黒の眼差しも少々歪な三日月形を描いている。今しがた唇に付いた小さな傷は─既に薄い瘡蓋の膜がそれを覆っていた。)
──
まだパルコのこと根に持ってんのかよ…
(虎杖は釘崎の言葉を聞くと呆れたようにじとり、とした眼差しでそちらを見つめる。その後伏黒へ目線を遣ると、"……別にそれでいい"とこれまた愛想のない答えが返ってきた。虎杖は溜息と共に如月の方へ顔を向け、「如月もそれで大丈夫そ?」と首を傾げる。)
悟にも考え過ぎだと言われるが、悟は考え無さ過ぎるんだ。そう思わないかい?
(同じであることを伝えると笑ってくれた。まだ少しぎこちなさもあるが笑っている姿を見せてくれただけでも嬉しい。それに少しでも元気になってくれたのなら良かった。そう思いながらも、元気になって貰えるように話を続けて。)
うん、大丈夫だよ。
(虎杖に問い掛けられれば笑み浮かべ頷き了承をする。釘崎は皆の了承を聞けば“それじゃあ行きましょ!颯鈴奈に服選んであげる。”と言いながら如月の手を引き歩き出す。如月は「あ…うん、楽しみ。」と笑み浮かべ述べつつ手を引かれ歩き出して。)
……ええ、そうですね。
(鶴原は夏油の言葉にまた笑い、ゆっくりとではあるが身体をベッドから持ち上げた。起き上がるとベッドに座り込む形となり、膝に手を乗せながら─夏油の方へ顔を向ける。見た所先程よりは随分顔色が良くなったようで、顔も大方普段の血色に戻っていた。)
──
おっし、じゃあ行こうぜ。
(如月の了解を得た虎杖は頷き、伏黒と共に後を追うようにして駅前へと戻る。その後は二人がパルコの店内へ入るのを見届け、店の前の柱に凭れ掛かって─出て来るのを待っていた。)
…大分良くなってきたみたいだね。安心したよ。
(笑ってくれた鶴原に笑みを返してはゆっくりと身体を起き上がらせる鶴原の様子を心配そうに見る。顔を向けて来た鶴原の顔色派先程よりも良くなってきているようで。その様子に安堵しては上記のように告げて。)
え…下の名前で?
(釘崎と如月はファッションブランドが並ぶエリアに向かい、如月が似合いそうな系統の店に入る。釘崎は如月に何が似合うかとあれこれ考えながらも“ねぇ、気になってたんだけど…虎杖のこと下の名前で呼ばないの?だって付き合ってるんだし。”と思っていたことを告げる。そんな考えはなく今言われてはたと思う。確かにカップルなら下の名前かと思い「確かに付き合ってるならそうなのかも。」と納得をして。)
……夏油くんのお陰ですよ。
(鶴原は夏油の言葉に穏やかな雰囲気を纏い、座ったままではあったが─深々と頭を下げた。瞳が緩やかに弧を描き、「…何から何まで、ありがとうございます。」と礼を述べながら手を伸ばしかけたものの─先程の告白が脳裏をよぎったのか─躊躇うように空中でぴたりと止まった後、その手を引っ込めてしまう。)
──
…そーいうの、なんか恥ずいじゃん。
(虎杖が如月と釘崎の帰りを待っていると、隣で携帯を弄っていた伏黒がふと"……お前ら、付き合ってるんだろ?なんで名字で呼び合ってんだよ"と問い掛ける。途端、虎杖は顔を赤くしながらゴニョゴニョと口籠り、蚊の鳴くような声でぼそぼそと答えた。)
いや、気にする事はないよ。私がしたいと思ってした事だからね。
(体調が戻ってきた様子に安堵して述べると鶴原はお礼を言った。そして手を伸ばし掛けたが引っ込めてしまった。そのまま触れてくれても良かったのに。意識してくれているのだろうか。そう思うも攻めすぎも良くないかと指摘はせず気にしないように伝えて。)
お待たせ、伏黒くん、…ゆ…虎杖くん。
(納得した如月に釘崎は“それなら早速呼んだら?”と告げては如月に合いそうな服を購入してあげては如月の背中を押し店内を出る。如月はその様子に「え…いきなり?」と躊躇っている間にパルコから出て。釘崎に背中を押され2人の元に戻り呼ぼうとするも呼べずいつも通りに呼んで。)
……いえ、体調が本調子に戻ったら…お礼をさせてください。
(鶴原は緩やかに首を振り、ふわりと柔らかく微笑んだ。膝の上に戻した手を弄び、更に何か言いかけたところで─ドアが開き、家入が携帯片手に顔を覗かせる。"いい感じのトコ悪いけど、夏油と五条で任務だってよ"と笑いながらさっさと部屋へ入り、追い返すように手を振ってみせた。)
──
おー、お帰り釘崎!後…さ、颯鈴奈…
(虎杖は帰ってきた二人に向けてぶんぶんと手を振り、釘崎の名前辺りまでは元気だったが─如月の名前を呼ぶ段になるとどんどん声が小さくなり、最終的には顔を赤くしながら「やっぱ恥ずいって…」と伏黒の方へ視線を送り、小さく呟いた。)
…そうか、分かった。
(お礼をすると言う鶴原に律儀だなと思いつつ、何か言おうとしている様子を見守っていては、家入がやって来た。任務であれば仕方ない。後ろ髪を引かれながらも鶴原に「そういう事だから行ってくるよ。」と告げ出入口に向かい。家入に「玲司のこと頼むよ。」と鶴原の事を託せば部屋を出て。)
あ…た、ただいま…ゆ、悠仁……くん…。
(釘崎は虎杖が下の名前で呼んだことに“虎杖やるじゃない!“と虎杖を肘でつつき揶揄うように述べて。そして如月を見ては言うように促しているような目を向けて。名前を呼ばれドキドキしていた如月だが釘崎にこくりと頷きおずおずと名前で呼んで。)
……宜しくお願いします、硝子さん。
(鶴原は部屋を出ていく夏油の背中へ深々と頭を下げ、ベッドの傍にやって来た家入に微笑んだ。夏油の背を見送り、ドアを閉めた家入は"分かってるって"と返しながら─鶴原の顔をまじまじと見つめ、自身と鶴原の額にそれぞれ手を当てて温度を確認した後、"大分マシになってんな、あいつのお陰か?"と揶揄うように笑う。鶴原は小さく頷き、表情を緩めた。)
…ええ。
──
…やめろって、めちゃめちゃ恥ずいんだよ…!
(虎杖は釘崎に肘でつつかれると真っ赤な顔を向け、普段の虎杖からは想像もできないような小声でぼそぼそと文句を垂れる。伏黒はその様子を横目に見つめ、"……中学生じゃねえんだぞ"と呆れたように呟いた。)
待たせてすまないね、悟。
(後ろ髪を引かれる思いだったが、鶴原の部屋を出た。こうなったら早く済ませて帰ってくるしかないか。そう考えつつ、高専の出入口の方に向かうと、五条が待っており“おせーよ、傑。待ちくたびれたっつーの。”と文句を垂れる。その言葉に上記のように返事をしては、補助監督が待っている車に乗り込み任務場所に向かう。)
わ…野薔薇…!
(珍しい虎杖を見て釘崎は満足気な様子であり。如月も虎杖と同じように赤くなって縮こまっている様子を見た釘崎は“颯鈴奈、可愛い~!こんな可愛い颯鈴奈、虎杖には勿体無いわ~”と如月に抱きついており。それに如月は驚き目を瞬かせながらも受け入れて。)
……そう、ですね…
(家入はあれこれと鶴原の健康確認を済ませた後、カーペット敷きの床に胡座をかいて"どうせアイツ、お前に告白したんだろ?しそうな雰囲気あったからな"と一応病人の前だからか─煙草は吸わずに禁煙用キャンディを齧りながら問い掛けた。鶴原はその問いに俯き、遠慮するように首を縦に振る。その様子に家入は"…やっぱりな"と頷き、続けて"鶴原はどう思ってんだ?アイツのこと"と再び問い掛けた。躊躇うような沈黙があった後、鶴原はゆっくりと口を開く。)
……夏油くんのことは、良い友人…だとは思っています。ですが…それが恋愛感情か、と問われると、それは…
──
うー………
(虎杖は伏黒の呟いた言葉に真っ赤な顔のまま恨みがましい声を上げ、伏黒を睨んでいたが─如月に抱き着く釘崎を見ると、更に恨みがましい声が酷くなる。不服そうに唸るものの、自身もそうする勇気は無いようで─「も、もう良いだろ。早く今日泊まるホテル行こうぜ。」と声を掛けながら逃げるように歩き出した。)
返事待ちだよ。
(任務場所に向かう車内で五条が“玲司のとこずっと居たんだろ?告ったのか?”とニヤニヤとしながら訊ねてきた。あのニヤニヤが腹が立つが黙って頷く。すると更にニヤニヤしながら興味津々に身を乗り出し“へー、返事は?“と訊ねてくる。それに上記のように答えれば五条は“なんだ、つまんねー。…まあ、フラれたら慰めてやるよ。”と言う。どう考えてもフラれたら笑われるに決まっている。「フラれても悟にだけは言わないね。」と述べる。そうしていては任務場所に到着をしたようで。)
あ…うん…!
(釘崎は如月から身体を離しては虎杖の様子に“…ほんと意気地ないわね。”と溜め息をつき、そして続けて“私達も行きましょう。”と述べては如月の手を取り引いて。それに如月はこくりと頷いて上記のように返事をして、手を引かれては釘崎の隣を並び歩いて。)
……ええ。
(神妙な表情を浮かべた鶴原が口籠るのを見た家入は─ぺし、とその額を軽く平手で叩き、"馬鹿。んな真剣に悩まなくて良いんだよ"と笑った。鶴原は額に受けた軽い衝撃に若干怯み、叩かれた辺りに手で触れながら─家入の笑顔に釣られるように小さく微笑む。その後は穏やかな雰囲気で談笑しており、家入は時折─持ち込んだゼリー飲料やらを鶴原に飲ませていた。鶴原も大人しく、されるがままに世話を焼かれている。)
──
……え、なんかデカくね?
(虎杖は感情を誤魔化すように早足で歩き、携帯に送られてきていた住所のホテルへと到着するが─思わずそう呟く。後から着いて来た伏黒も呆れたような溜息を吐き、"……安心しろ、俺も同じこと思ってる"と虎杖の肩に手を置いた。)
さっさと片付けよう。
(車から降りれば、五条は教えないと言ったことに不服なのか文句を垂れているがそれを無視して任務場所である廃村に向かい。鶴原の元に早く戻る為にもと上記のように述べては文句を言う五条と共に廃村に潜む呪霊を討伐して。あまり時間も掛からず済めば、補助監督を呼び高専に戻る。)
ほんと大きいね…
(2人の言葉に如月もホテルを眺め目を瞬かせ上記のように告げる。釘崎は“こんなホテル早々泊まれないし楽しむしかないでしょ!”と目を輝かせており。そして続けて“早く行くわよ!”と告げてはホテルの中に足を踏み入れて。フロントに声を掛けチェックインを済ませる。どうやら1人1部屋らしい。)
……硝子さん?
(家入は夏油を揶揄ってやりたくなったのか、徐ろに真剣な表情で黙り込む。鶴原は急に黙った家入に首を傾げ、名前を呼ぶが─家入は返答を返さないまま、ベッドの枠組みに手を掛けた。困惑する鶴原に笑み混じりで"いーから、大人しくしてろ"と言い聞かせ、困惑しながらも頷いた鶴原に顔を近付け─本人達の距離的には別に特別近くは無いのだが、端から見ればキスしているようにも見える位置で止め、そのまま夏油の帰りを待つ。)
──
うわー…広っ!
(虎杖はチェックインした部屋に荷物を運び入れ、驚いたように目を見開く。自身では到底泊まることなど無いような広さの部屋に目を輝かせ、リュックをベッドの上へ投げた。)
玲司、入るよ。…っ!?
(高専に戻れば、五条に“また玲司んとこ行くのか?傑くんは玲司くんにお熱ですね~♪”と揶揄われるもそれよりも鶴原のことが心配で気にも留めず一睨みのみして黙らせてはすぐに鶴原の部屋に向かう。声を掛けながらドアを開けると信じられない光景が目に飛び込んできて。鶴原と家入がキスをしている。一瞬驚くも、つかつかと家入の背後に近寄っては黒いオーラを纏い笑みを浮かべながら「悪いね、邪魔したかな?」と訊ねて。)
こんな広い部屋を1人で…?
(部屋に入ると、広々とした部屋に驚いて。荷物を置き一息ついていてはインターフォンが鳴りドアから釘崎の声が聞こえて。ドアを開けると釘崎から“このホテル、露天風呂あるんだって!一緒に入らない?”と目を輝かせ誘われて。その言葉に折角だし良いかなと考えては「うん、いいよ。入ろっか!」と了承して。)
……あの、これは…
(鶴原はドアの開く音に反応してそちらへ目を向け、この状況についての弁明をしようとする─が、目線で家入にそれを止められ、仕方無しに口を噤む。家入は夏油の纏う黒いオーラをさして気にした様子も無く、いつも通りの乾いた笑い声を上げながら"はは、分かってるなら早く帰れば?"とあくまで夏油を煽ってみせた。鶴原は気が気でない様子でその光景を見守り、家入に心配そうな目線を向ける。)
──
伏黒ー!トランプしようぜ!
(虎杖はリュックから取り出したトランプ片手に2部屋隣の伏黒を訪ね、ドアを開けるなりそう声を掛けた。椅子に腰を下ろして寛いでいた様子の伏黒は"……まあ、いいけどよ"と返事をして渋々椅子から立ち上がり、虎杖が勝手に座ったソファの方へと移動する。)
…無粋なことは聞きたくないが、今のは2人の同意があってした事なのか?そうなら潔く引くよ。
(家入から煽られては、頭に血が上りそうになるがグッと耐え1度溜息をつけば黒いオーラは消え、2人を交互に見て訊ねる。本当に2人がそういう関係を望むのならここでどうこう言っても意味は無い。引くしかないだろう、そう思い訊ねており。)
…どうしたの…?
(釘崎は如月が了承すると、嬉しそうに2人で露天風呂に向かい。ゆっくり露天風呂に浸かれば満喫して露天風呂を出て。釘崎は何やら警戒しながら歩いていて。それを見た如月が訊ねると“風呂上がりの色っぽい颯鈴奈を虎杖が見たら手を出しかねないから阻止しないと!”と息巻いており。)
………硝子さん。
(鶴原は家入の肩に手を置き─もう止めた方が良い、とでも言うように静かに首を横に振った。家入も仕方無さそうに溜息を吐き、"案外臆病なんだな、夏油。取り返そうとか思わないんだ"と言いながらひらひらと手を振る。そうして部屋のドアに手を掛け、開ける前に振り向いては"あ、そうそう。気になるなら玲司に直接聞けよ"とだけ言い残し─部屋を後にした。残された鶴原は申し訳無さそうに眉を下げ、夏油に謝罪する。)
……すみません、夏油くん。僕がきちんと止めていれば良かったんですが…
──
あー!!また負けた!
(当の虎杖は呑気に伏黒とトランプで遊んでいるが、どうにも勝てないらしく大声を上げる。「なんでそんな強えんだよ!」と抗議の声を上げたところで伏黒は素知らぬ顔のまま"…お前、全部顔に出てる"とさらりと言ってのけた。)
玲司が謝ることは無いよ。悪いのは大方、硝子だろう?…どういう事か詳しく聞かせてもらおうか?
(家入からの臆病という言葉に眉をぴくりとする。五条のようにグイグイいけたら良いのだが、己はどうも1歩引いてしまう。そういうところがいけないんだろうが性分なため仕方ない。家入の言葉を聞き2人になれば鶴原が謝る。何となく想像は出来なくも無く家入が悪い事は明白だろう。腕を組みにこりと笑みを浮かべ詳細を話すよう促して。)
私、喉乾いたし飲み物飲んでから戻るね。
(警戒する釘崎にそんな事はないと思うけどと思いつつ、近くに自動販売機があるのを見付けては喉が渇いたなと思い上記のように告げて。釘崎は“1人で大丈夫?”と訊ねるも如月はこくりと頷き「うん、大丈夫。」と伝えて。それを聞けば分かれるが心配に思った釘崎は虎杖の部屋に向かい。返事が無い様子に舌打ちをしては伏黒の部屋に向かいインターフォンを連打しては“虎杖いんだろー?”と早く出て来いという様子で述べており。)
……硝子さんと話している内に…夏油くんの、その…告白の話題になったんです。硝子さんが、アイツに危機感を持たせてやろう、と。
(鶴原はゆっくりと顔を上げ、膝に乗せた手に僅かな力を入れながらも─何処か遠慮がちに家入とのやり取りを話し始める。─語る言葉は時々途切れるものの、時折家入へのフォローを入れながら一応最後まで語り終えて─夏油の表情を伺うように上目遣いで見つめた。が、思い出したように先程の行為についての説明を付け加える。)
…先程の、あれも…本当にしている訳ではなくて、…そう見える角度だっただけです。
──
…釘崎?どしたん?
(何度やっても大敗し、面白くなくなったのか─虎杖が部屋のカーペットに大の字で寝ていると、インターホンを連打する音が聞こえた。眉を顰めた伏黒が一応覗き穴から外を覗き、"…釘崎だな。…お前のこと呼んでる"と虎杖に声を掛ける。起き上がった虎杖はドアに手を掛け、首を傾げながら─眼の前の釘崎に問い掛けた。)
…なんだ、そうだったのか。私はてっきり…
(鶴原から詳細を聞く。全て聞き終わっては溜め息をついて安堵して床にへたり込んで。あの時、本当にキスをしているのかと思い息が止まるかと思う程だった。家入と鶴原を引き離したい程の衝動はあったが、2人が想い合っているのなら恋人でもない己がどうこう言う資格も無く身を引くしかない。そう思っていた。)
…え、私…ですか…?
(釘崎は呑気に出て来た虎杖に掴み掛からんばかりの勢いで“遅い!颯鈴奈に何かあったらどうすんのよ!”と告げて。そして続けて“颯鈴奈が今1人で自動販売機の所で飲み物飲んでるから誰にも絡まれないように護衛してきて!”と命令するように告げて。_一方如月は自動販売機で飲み物を買い、近くにあったテーブルと椅子を見付けそこに腰を下ろし飲んでいては男性に声を掛けられていて。)
……すみません、僕も止めたのですが…大人しくしてろ、と言われてしまって。
(床にへたり込んでしまった夏油の姿を見た鶴原は、心底申し訳無さそうにぺこりと頭を下げた。その後、夏油を助け起こすように─男にしては骨格も肉付きもかなり華奢な方で、抜けるように肌の白い手を伸ばして─「……大丈夫ですか、夏油くん。」と声を掛ける。)
──
え、何…?別にいーけどさ。
(虎杖はとんでもない剣幕で捲し立てる釘崎に困惑した様子ではあったが、頭をぽりぽりと掻きながら自動販売機の所へと歩いていく。─と、見知らぬ男性に絡まれている如月の姿が目に入った。そういうことか、と思いつつも「あ、颯鈴奈じゃん!何してんの?」と呑気に声を掛けながら手を振り、返事を聞く前に如月の隣へと腰を下ろす。眼の前の男性を見つめた後、如月の方へ向き直って「颯鈴奈の知り合い?」と尋ねた。)
すまない、カッコ悪いところを見せたね…
(床にへたり込んでいては、鶴原は申し訳なさそうに謝る。やはり家入が悪いらしい。覚えていろ、硝子…。と思っていては鶴原から手を差し伸べられる。細い手に掴まるのは少し忍びない気もしたが手を取り立ち上がり困ったような笑みを浮かべ上記のように述べて。)
あ…悠仁くん。喉乾いたから飲み物飲んでたの。
(見知らぬ男に絡まれどうしようと思っていては名前を呼ばれて。其方に目を向けては虎杖でほっと安堵して返事をして。隣に腰を下ろした虎杖の問いに「ううん…知らない人…。」と告げて。男は虎杖の事を舐めているのか如月の腕を掴み連れて行こうとして。)
!…離して…。
………っ…あははっ。
(鶴原はふと声を上げて心底楽しげに笑い、口元を手の平で覆って肩を小刻みに震わせる。─その笑顔は随分柔らかく、ごく自然な表情だった。少しの間そうしていたが─時間が経つに連れて少しずつその笑いは引っ込んで行き、気付いたように頭を下げる。)
…あ…すみません。普段の夏油くんはスマートな印象だったので、なんだか新鮮で…
──
…やめろよ、嫌がってんじゃん。
(虎杖は反射的にガッ、と男性の腕を掴み、先程までの愛想の良さは何処へやら─眼光鋭く男性を睨む。無意識の内に力を込めていたようで、男性の腕がギリギリと音を立てた。)
…いや、構わないよ。それだけ玲司に本気って事かな。
(急に声を上げ笑う鶴原に目を瞬かせる。今まで見たことの無い笑顔にふっと笑みを浮かべて。落ち着いてきたようで謝る鶴原。カッコ悪い所を笑われてしまったが、鶴原の笑顔が見られた為良いかなと思い上記のように告げる。)
…ありがとう、悠仁くん。
(男は虎杖から睨まれ腕を強く掴まれれば萎縮して一目散に逃げていき。男が居なくなったのを見ればほっと安堵して虎杖を見上げお礼を伝えて。)
……そう、ですか…
(夏油の言葉を聞いた鶴原の顔からは笑顔が完全に引っ込み─また若干下を向いて俯いてしまった。─本気だ、などと言われてしまうと更に返事に困るものの、何処かで腹を括らないといけない─と覚悟を決め、鶴原はゆっくりと口を開く。)
…あの、夏油くん。……告白の、返事についてですが…2日後の任務終わりでも、構いませんか。
──
いーって、気にすんなよ。
(如月の方を振り返った虎杖は─いつもの屈託の無い笑みを浮かべ、大丈夫とでも言うように首を軽く横に振った。再び如月の隣に腰を下ろし、「何飲んでんの?」と首を傾げる。)
夏油傑
「構わないが…ゆっくりでも大丈夫だよ?」
(笑顔が引っ込んだ様子の鶴原に困らせてしまっただろうかと様子を見ていては告白の返事について言われた。己としては構わないが、急がせてしまっただろうかと思い無理にとは言わない様子で述べる。)
サイダー。さっきお風呂入って暑くなったからスッキリしたの飲みたいなって思って。
(いつもの笑みを返してくれた虎杖に笑みを返していては、隣に腰を下ろした虎杖に訊ねられる。缶を見せては少し汗ばんでいる首元を手で扇ぎつつ笑みを浮かべ述べて。)
……いえ、お気遣いは結構です…大丈夫ですから。
(夏油の言葉を聞いて首を横に振り、鶴原は微かに微笑んでみせる。─2日あれば、考えは纏まるだろう。家入に言われた通り、それほど真剣に悩む必要はないのかもしれない─人知れず小さく頷き、膝に乗せた手に力が僅かに入った。)
──
じゃあ、俺もそれ飲もっかな~。
(虎杖は如月の首元から目を逸らすようにしながら自動販売機の方へ立ち上がり、如月が飲んでいるものと同じサイダーを購入して戻ってきた。蓋を開けて中身を喉に流し込む。)
そうかい?それならいいが…。2日後返事待っているよ。
(首を横に振り微かに微笑む鶴原にどうやら心配は無さそうだと直感で感じた。そのためそれ以上は何も言わないことにして。笑みを浮かべれば返事を待っていることを伝えて。)
そういえば悠仁くんは何でここに…?
(虎杖も同じ物を飲むようで自動販売機で購入しては戻ってきた。飲んでいる様子を見ていてはふと虎杖がここにいた理由が気になって上記のように訊ねて。)
……はい。
(鶴原は夏油の言葉に力強く頷き、ベッドの上に投げ出していた文庫本を手に取った。知らず、それを握る手に力が入る。─きっと、どんな返答でも彼は受け入れてくれるだろう。それならば、自身も素直な返答を返すだけだ。完全栄養食を手に取り、封を切って─気合を入れるようにそれを一口齧る。)
──
あー…それなんだけど。なんか釘崎に言われてさ。
(一気に半分ほどを飲み干した後、虎杖は如月の言葉に困惑したような表情で首を傾げ、そう呟いた。釘崎はこのことを見越していたのだろうか、と思いつつも「…なんでだろーな?」と逆に問い返してしまう。)
…もう、大丈夫そうだね。
(何か力の籠った様子で完全栄養食を齧っている鶴原。もうすっかり元気そうな様子で安堵する。もう少し一緒に居たい気持ちはあるが、長居しても良くないだろうと思い上記のように告げる。)
…野薔薇が…?
(虎杖はどうやら釘崎に言われて来たらしい。確かに分かれる直前心配している様子はあったが、何か感じ取ったのだろうか。虎杖の問いに思案しながらも「野薔薇の勘なのかな…?」と此方も疑問形ではあるが述べて。)
……すみませんが、夏油くん。…もう少しだけ…ここに居てくれませんか。
(─何故、今夏油を引き留めてしまったのか─それは自分自身でも良く分からなかった。鶴原は自身の意志と反して口から飛び出した言葉に困惑した様子ではあったが、表向きには普段通りの無表情を保ったまま文庫本を本棚へ戻す。)
…友達と、寝落ち?するまで…お喋りしてみたいんです。昔の同級生達が話していたんですが、僕にはそういったことが良く分からなくて。
──
分かんねー…ま、でもいっか。
(如月の解答を聞き、虎杖は更に首を傾げて眉を顰めてしまう。購入したサイダーを飲み干し、空になった容器を自動販売機近くのゴミ箱に捨てた。)
…あぁ、構わないよ。寝落ちする迄か…私は悟とは眠くなるまでゲームに付き合わされた事はあるかな。
(鶴原から引き留められた。一瞬目を瞬かせるが、引き留めてくれたのは嬉しく思い留まる。寝落ちする迄お喋りしたいと言う鶴原に五条にゲームに付き合わされることを思い出し、ベッドの縁に腰を掛けながら顎に手を添えて告げて。)
そうだね。……悠仁くんは此処に来るまで何してたの?
(虎杖の返答にクスッと笑みを浮かべ賛同して。まだ残っているサイダーを飲みながら、釘崎に呼ばれたという事は何かしていた所を邪魔してしまったのではないかと思い訊ねてみて。)
……ゲーム、は…碌に遊んだことがないんです。…あ、ですが…モンハン?というのだけは…何回か遊んだことがありますよ。
(鶴原はゲーム、という単語を聞くと申し訳無さそうに眉を下げ、ぼそりと呟くが─ふと思い出したように手を叩いた。─術式の制御訓練、武道に習い事、親戚の集まり─様々な予定を分単位で詰め込まれ、自由時間など無いに等しかった子供時代。だが─父と母が祖父母の目を盗み、そのゲームでこっそりと遊ばせてくれたことを良く覚えている。そんなことを思い出して微かに笑いながら─鶴原はゆっくりと喋り始めた。)
ええと…確か、蟲を飛ばす武器と、弓道を習わされていたので…弓が得意でしたね。
──
あ、そうそう!伏黒とトランプしてたんだけどさー、あいつめちゃめちゃ強えーの!勝てねー!
(如月から問われると急に元気になり、伏黒への恨み言をつらつらと語り始める。涼しい顔の伏黒を思い浮かべつつ、「何回やってもボロ負けしてたんだよなー…」と不貞腐れたような表情で呟いた。)
そうか、それは私も何回かあるよ。
(やはり家系からか余りゲームは遊んだことは無いらしい。五条は好き勝手やらせて貰っているようだが、鶴原はそうでは無いらしい。モンハンならば己も数回ではあるがプレイした事がありその事を伝える。昔の事を思い出しているのか微かに微笑んでいる様子を見守りながら話を聞く。)
弓か…遠隔攻撃が出来るね。
伏黒くんポーカーフェイスだもんね。確かに強そう。
(元気に話し出す虎杖の話を聞く。伏黒はポーカーフェイスに対して虎杖は表情で見破られているのが想像出来てくすくすと笑みを浮かべながらも伏黒が強いという言葉に同意して。)
…ええ、それだけは得意でした。
(鶴原は微かに微笑んだ表情のまま、ベッドからゆっくりと足を下ろした。本棚の奥の奥へ押し込んでいたそのソフトを取り出し、少しばかり小さな傷や凹みが目立つが─それなりに綺麗なパッケージを指先でなぞる。高専に入学する際、実家から引き払ってきた荷物の中に─確かゲーム機があったような気がした。デスクチェアを引き、デスクの下にある段ボールを掻き分け、荷物の中からケースに入ったゲーム機を探し出して戻ってくる。)
──
そうなんだよなー…全然分かんねーの。
(如月の言葉にうんうん、と首を何度も振り、腕を組みながら溜息を吐く。─と、そこに当の伏黒が顔を覗かせては"……何してるんだ?"と問い掛けてきた。)
ゲーム機持ってきていたんだね。
(何かを探し出す鶴原の様子を見ていれば此方に戻ってきた。ゲーム機とソフトを手に持っている。奥にしまいこんでいた様子であるが、寮に持ってきていんだなと考え上記のように告げる。)
あ…伏黒くん。飲み物飲んでるとこだよ。伏黒くんは…?
(虎杖の言葉に此方も頷いていては、声を掛けられた。其方を向けば伏黒がおり、サイダーの缶を見せながら問いに答えては此方もからも訊ねて。)
……両親がこっそり買ってくれたんです。…実家に残しておくと、祖父母に処分されかねないので。
(鶴原はこくり、と小さく頷き─ゲーム機のケースをぎゅ、と握り締める。ケースから取り出したゲーム機は僅かにホコリを被っているものの、ほとんど使われた形跡が無く新品同様だった。パッケージから取り出したソフトを入れ、電源を入れたところで─思い出したようにもう一つのゲーム機と同じソフトを取り出し、おずおずと問い掛けて首を傾げる。)
……あの、よろしければ…夏油くんも一緒に遊びませんか?……二つ、買ってくれたんです。…友達ができたら、一緒に遊びなさい…と。
──
(伏黒は如月からの問い掛けに"…虎杖が戻ってこなかったからな。様子を見に来ただけだ"と答え、少し離れた位置にぽすんと腰を下ろした。手には先程遊んでいたトランプの入ったケースが握られている。)
あぁ、勿論構わないよ。一緒に遊ぼうか。
(両親が買ってくれた大切なゲーム機らしい。余り使われた様子もなく新品に近い様子にゲームを余りプレイした事がない事が窺える。ゲーム機にソフトを入れている様子を見ていては一緒に遊ばないかと問い掛けられた。その様子に愛しさを感じては快く了承をして。そしてこれは己だけなのだろうかと気になれば訊ねてみる。)
こうして友達と一緒に遊ぶのは私が初めてかい?
そうだったんだ、悠仁くん助けてくれて私と一緒に居てくれたんだ。
(伏黒の言葉を聞けば先程までの経緯を伝える。そして伏黒が手にしているトランプに気付けば「あれ…さっきまでしてたトランプ?」と虎杖に訊ねて。)
……硝子さんや五条くんとも、トランプ程度なら遊びましたが…一緒にゲームをするのは、夏油くんが初めてです。
(鶴原は夏油の言葉に小さく頷き、ごく微かではあるが柔らかく微笑んだ。そうこうしている内にゲーム─モンハンが起動し、何処となく慣れた手付きで弓を選択する。動きを確かめるように訓練場でキャラクターを動かしていたが、少し動かしている内に感覚を取り戻してきたらしい。)
──
(伏黒は如月の言葉に頷き、"…そうか"とだけ答えて携帯を弄り始める。如月に問われた虎杖は伏黒の持つトランプケースに目を向け、「ん?そうだけど。」と頷いてみせた。)
そうか、初めては嬉しいなぁ。
(初めてだと聞くと嬉しく思い上記のように告げる。ゲームが起動されると鶴原の様子を見つつ此方も操作を思い出しながら動かしていて。慣れてきた様子を見受ければ「慣れてきたかい?」と訊ねて。)
皆でトランプ出来たら楽しそうだなって思ったんだけど、どうかな?
(伏黒の様子を見ながらも虎杖の言葉を聞けば、トランプをしないかと提案をして。ここは狭いため部屋の方が良いかもしれないが釘崎も呼んで皆で出来たら楽しそうだと思い提案する。)
…少しは。……クエスト、行きますか?
(鶴原はキャラクターを動かしながらこくり、と小さく頷き、夏油に問い掛けながら装備を確認する。昔に数回遊んだだけのデータに何一つ変わった様子は無く、思わずこれで両親と遊んでいた頃が懐かしくなった。)
──
それいーじゃん!良いよな、伏黒?
(虎杖は如月の提案に目を輝かせながら大きく頷き、伏黒に問い掛けた。伏黒も"…まあ、別にいいが"と態度こそ素っ気ないが、然程嫌でも無さそうな雰囲気で頷く。)
あぁ、そうだね。そうしようか。
(少しは慣れてきた様子でクエストに行くかと問い掛けられる。此方も慣れてきたし大丈夫だろうと思えば了承をして装備を確認して。)
それなら野薔薇にも連絡してみるね。
(2人が了承してくれたのを聞けば、釘崎にメッセージを送る。釘崎から了承の返事と“伏黒の部屋行くわね。”と伏黒の部屋ですることを勝手に決めたような返事が返ってきて。その返事を2人にも伝えて。)
野薔薇も良いって。伏黒くんの部屋に行くって連絡来たよ。
…分かりました。
(了承を得てクエストに向かい、モンスターと対峙するなり─鶴原の目付きが変わり、子供の頃遊んでいただけとは思えない腕前で弓を放つ。器用に攻撃を回避し、共に補助もこなしながら─的確に弱点を狙って攻撃した。)
──
ん、了解!…だってさ、伏黒。
(虎杖の言葉に伏黒は眉を顰め、"…なんで俺の部屋なんだ…"とぼやくものの─来るんなら部屋片付けてくる、と言い残して部屋へと戻っていった。その場に二人残された虎杖は如月に手を伸ばし、「…俺らも一旦戻る?」と問い掛ける。)
(突然失礼します、背後です。この後ですが鶴原が返事をしようと思っている2日後の任務でご都合呪霊に呪われて女体化(一週間で戻る)し、告白をオッケーした後夏油と一緒に洋服を見に行ったりする…という展開にしても宜しいでしょうか。)
玲司、上手いな。
(クエストに向かいモンスターに対峙すれば攻撃をしながらも鶴原の様子を見る。鶴原はモンスターに的確に攻撃しモンスターの攻撃も上手く回避している。久しぶりとは思えない腕前に驚き上記のように告げて。)
そうだね、そうしようか。
(部屋へ戻っていった伏黒を見送っていては、虎杖から問い掛けられる。その言葉にこくりと頷けば虎杖の手を取り立ち上がって、飲み終わったサイダーをゴミ箱に捨てて。)
(/はい、大丈夫です!流れ把握です!)
……お恥ずかしながら、遊ばせてもらった数回で結構やり込んでいたんです。
(鶴原は声を掛けられて初めて、自身が集中してプレイしていたことに気付いたらしく─少しだけ照れ臭そうにしながら頬を掻いた。)
──
……
(思わず友達にするように手を伸ばしてしまったが、繋がれると照れるのか虎杖は若干顔を赤くしながら歩き出した。)
(ありがとうございます。)
そうか、それなら私より上手いかもしれないな。
(照れ臭そうに頬を掻く鶴原に愛しさを感じ笑みを浮かべながら、五条と少しした位のため鶴原の方がもしかしたら上手いかもしれないなと思いそのことを告げて。)
……
(虎杖が照れているのに気付けば此方も意識をしてしまい頬を赤らめつつドキドキから何も言わず歩いて。部屋が並ぶ廊下を歩いていては釘崎が出てきて「あ…2人とも戻ってきたのね。」と声を掛けて。)
……そんなことは…
(鶴原は夏油の言葉に答えつつも、器用にダメージを積み重ねていく。─やがてモンスターは倒れ、クエスト完了の画面が表示された。ふう、と一息吐いた時、鶴原の口から小さな欠伸が飛び出す。)
…ん…すみません。集中し過ぎたようですね。
──
お、おう。今から伏黒の部屋行くトコ。
(虎杖はどこかぎこちない口調で釘崎に答えつつ、伏黒の部屋のインターホンを押す。何やらバタバタとした足音と、何処かに何かをぶつけたような鈍い音が響いた後─ガチャ、とドアが開いて伏黒が顔を見せた。"…入れ"とだけ声を掛け、伏黒は部屋の奥へと下がっていく。)
構わないよ。楽しんでいたようで何よりだ。
(鶴原の補助に徹し攻撃をしていけばクエストが完了して。謝る鶴原に気にしないように伝える。そして欠伸をした様子に「そろそろ寝るかい?」と訊ねる。)
お邪魔します。
(虎杖のぎこちない様子に釘崎は繋いでいる手を見てニヤリとしながら察して。伏黒が入れと言ったのを聞けば無遠慮に入って行き。如月は一言挨拶をして虎杖に手を引かれ中に入って。)
……ええ。…あ、夏油くん。おやすみなさい。
(鶴原はその言葉に小さく頷いた後、思い出したように夏油の方を向き─ふわり、と柔らかく微笑んで頭を下げた。そうして夏油を部屋から見送った後、本格的な大欠伸と共に─鶴原は心地良い微睡みへと落ちていく。)
──
んで…何すんの、伏黒。
(虎杖は促される前に床に座り、伏黒に尋ねる。伏黒は少し黙ってトランプを切った後、"……大富豪でもやるか"と呟いた。)
おやすみ、玲司。ゆっくり休んでくれ。
(頷いた様子を見ては立ち上がりドアの方に向かう。そうしていては名前を呼ばれ其方を向けば挨拶される。その微笑みに笑みを返せば挨拶をして鶴原の部屋を出て。自室に戻れば此方も眠りについて。)
大富豪か…楽しそう。
(虎杖に続き座り伏黒の返答を待つ。大富豪と聞けば笑みを浮かべ賛成をして。釘崎は“皆でやるからには何か罰ゲームとかご褒美とかする?”と提案をして。)
……期日は…今日の任務終わり、か。
(─そこから2日後。鶴原は黒い手帳を開き、今日の任務予定を確認しながら─小さく息を吐いた。自身が設定した、夏油の告白への返答期限を迎えているらしい。今日の任務は単独、それも2級呪霊一体の討祓─然程時間は掛からないだろう、と思いながら任務地へと出発した。)
──
お、楽しそーじゃん!何にする?
(釘崎の提案に虎杖は楽しげな笑みを浮かべ、伏黒に問い掛ける。伏黒は少し悩んだ後、何か思い付いたようにスナック菓子の袋を持ってきて─"……来る時に買った。激辛と、激甘?ってのがあるらしい。負けたやつはこれ食う…でどうだ"と首を傾げた。)
…今日か。
(今日の鶴原の任務が終われば返事が聞ける。返事を聞くのは怖い気もするが、早く知りたい気持ちもある。複雑だなと思いつつ、教室に向かう。教室に到着すると「おはよう。」と挨拶して中に入って。)
うん、良いと思う。
(伏黒の提案に釘崎も“面白そうね、良いじゃない。そうしましょう。”と賛成をして。如月もそれに続いて上記のように賛成をして。)
……ッ…!
(早々に高専を出発した鶴原は単独で任務地へ到着し、建物に入った後は目当ての呪霊の気配を探る。蝶を一匹指に止まらせて呪力の気配を探っていれば、その呪霊は簡単に見つかった。呪霊本体はさして苦労もせず祓えたが、最後の悪足掻きだろうか─呪霊は何やら濃い紫色をしたガスを全身から放出しながらどろりと溶解する。油断していたからか─鶴原はそのガスを直に吸ってしまい、近くの壁に手を付いた。─何やら身体に妙な違和感がある。震える手で女性補助監督の車を呼び、高専へと戻ったが─補助監督が鶴原の身体を見て気を遣ったのか、家入に声を掛けた。─その頃、教室で夏油達と駄弁っていた家入を呼びに補助監督が入ってくる。"…なんだ?ちょっと行ってくる"と五条と夏油に言い残し、家入は鶴原の所へと向かった。)
──
…うえー…俺辛いの苦手なんだよな。
(虎杖は伏黒の持つスナック菓子─主に激辛の方を見て、眉を顰めながら悪戯を叱られた犬のような表情を浮かべる。)
……何かあったみたいだね。
(五条と家入と話していては補助監督達が家入を呼びに来た。家入を見送り五条と2人だけになれば心配そうな表情を浮かべる。五条は夏油の様子に肩をぽんとすれば“まだどーなったかは分かんねーだろ?アイツ意外と丈夫だし案外ぴんぴんしてるかもしんねーよ?”と告げて。)
私も辛いのは得意じゃない…。
(虎杖の言葉に如月も眉を下げ告げる。釘崎は“負けなかったら良い話しでしょ。まぁ、他のが良いならポッキーゲームでも良いわよ?”と伏黒の部屋から探し出したのか自分で持ってきたのかは分からないがポッキーを手に持っており。)
……硝子さん?…って、声が高いような…
(鶴原は高専に戻るなり補助監督にブランケットを被せられ、医務室へと放り込まれる。─身体が妙に重く、普段はジャストサイズの筈の制服が少しブカブカな気がする。呼ばれて医務室へやって来た家入は"鶴原?どうした…って、これは…"普段通りに声を掛けたものの、直ぐに何かに気付いたようでブランケットを剥いだ。─そこには普段の鶴原にある筈の無いもの─かなり大きめな胸が静かに鎮座していた。無言で近寄った家入は鶴原の制服を首元まで捲り上げ、露わになった胸を"男のくせに、私より胸デカいの腹立つな"と笑いながら揉む。鶴原は困惑しきった様子で家入に声を掛けるが─その声も普段より数段高くなっていた。その様子を見た家入は"十中八九呪いだな。それにしても腹立つ…"とぼやきながら尚も鶴原の胸をゆさゆさと揺らしている。)
……あの、硝子さん…流石に、恥ずかしいです。
──
ポッキー…っ、辛いの食うよ、食えばいいんだろ!
(虎杖はボン、と音が立つのではないと思うほど一気に顔を赤くし、ヤケクソになったように叫んだ。伏黒は釘崎を横目で見つめながら"…おい、いきなりはハードル高いだろ"と苦言を呈す。)
そうだな、あまり深刻に考え過ぎるのも良くないか。悟の割に珍しく良い事言うな。
(五条からの言葉に確かにその通りだなと思えば、少し気持ちも楽になった。しかし五条にしては良い事を言うなと思い告げると五条は眉を顰め“あ゙?一言余計だっつーの!”とべっと舌を出して。)
う…私も頑張る…。
(ポッキーゲームと聞けば如月も頬を赤らめて、おずおずと気合を入れる。釘崎は伏黒からの苦言に“そう?ポッキーゲームとか罰ゲームの定番よ?初心な2人にはこのくらいした方が良いと思ったの!”と言い返して。)
…あの、何を…?
(家入は困惑する鶴原を余所に、"めっちゃ癒されるなー、これ"と何処か据わった目で呟きながら鶴原の胸をやわやわと揉み続けていたが─ふと、何かを思い付いたように携帯を取り出してはパシャリ、と現状の写真を撮って携帯に保存した後、"玲司が呪いで女の子になった。胸めっちゃデカくてふわふわ"と少しばかりIQの低いメッセージを五条と夏油に送信した。その後も二人が来るまで家入は据わった目で鶴原の胸を揉み続け、時折頭を埋めて"まじマシュマロ…"と呟いたりしている。当の鶴原は─自分の胸元に付いた脂肪の塊を前に何やらバグを起こしているらしい家入に困惑しつつも、なんとか正気に戻そうと努力していた。)
……家入さん、本当にどうしたんです?お疲れですか?
──
だな…
(虎杖は如月の言葉にしみじみと頷き、分かりやすい表情に気を付けて─本人は引き締めているつもりなのだろうが、端から見ればあまり普段と変わらない。伏黒は釘崎からの言葉に"……あいつら中学生並だぞ?キャパオーバーするに決まってんだろ"と肩を竦めた。)
……これ、玲司か…?
(2人で話していたところ家入からメールが来た。メールを確認すれば写真が添付されておりそれは女の子の姿になった鶴原で。一瞬目を疑い、上記のように呟く。五条もメールを確認していては腹を抱え爆笑しており。いてもたってもいられなくなれば「行くぞ、悟。」と告げ教室を出ると光の速さで医務室に向かう。その様子に五条も“あ、おい!待てよ傑!”と告げては五条も医務室に向かい。医務室に到着すれば息を切らしながらドアを勢いよく開けて。)
はぁ…はぁ………玲司!
うん、一緒に頑張ろう?
(虎杖が頷いた様子に此方もこくりと頷き、罰ゲームを回避するためにお互い頑張ろうと告げて。釘崎は伏黒に“じゃあどうすんのよ!進展は名前呼びしただけ?私達が世話焼かないと進展しないわよ!あの二人。”とちら二人を見て告げて。如月はおずおずと「始めないの?」と釘崎と伏黒に訊ねて。)
……あ、夏油くん。五条くんも…わざわざすみません。
(鶴原は相変わらず無言で胸に顔を埋める家入を困ったように眺めていたが─ふと医務室のドアが引き開けられ、聞き慣れた声が自身の名前を呼んだのに気付けばそちらに顔を向ける。その顔立ちは─普段よりも長い睫毛で覆われた切れ長の瞳、桜色の艷やかな唇に色白の肌、何故か普段よりも多少長さが伸びている手入れの行き届いた黒髪─それに何より、制服を捲り上げられていた所為で二人の前へ曝け出す形となっているかなり大きく、柔らかそうな質感をした胸の目立つ、普段よりも少し背の縮んだ大和撫子のような少女─女体化した鶴原が医務室のベッドの上にちょこん、と座っていた。ドアの音で気付いたらしい家入は鶴原の胸から顔を上げ、"おー、来たか"と呑気な声を上げる。)
……任務中に油断してしまって…この有様です。
──
ぜってー負けねえ…
(虎杖は気合を入れるように頬を張り、普段分かりやすい彼にしては珍しくポーカーフェイスを決め込む。伏黒はその健気な努力を横目に、平常通りの涼しげな無表情で"…そうかもしれねえが…まあ、いいか"と投げやりに呟いた。)
…まぁ、無事で良かったよ。これは戻るのかい?硝子?
(鶴原の姿に息を呑む。写真で見たよりも可愛らしい姿に抱き締めたい衝動に駆られるがグッと堪える。制服を捲りあげられ霰も無い姿で理性が揺らぐが何とか保ち、「硝子~?」と黒い笑みを浮かべたまま家入の襟首を掴めば引き剥がさせ鶴原の制服を直してやる。そして家入に元に戻るのかと訊ねる。五条は鶴原の姿に相変わらず爆笑しながら目尻に涙を浮かべ“良い女になったじゃねーか!”と鶴原の背中をバシバシと叩き。)
う…負けた…。
(釘崎は伏黒の投げやりな様子にギロリと睨みながらもいつも通りであり。_それから進めていけば如月は良い手札がなく最下位になってしまい、3位は虎杖2位は釘崎1位は伏黒という順位になり。罰ゲームの段になれば釘崎は如月には甘いようで、“颯鈴奈、辛いのが嫌ならポッキーゲームでも良いわよ?私とやりましょ?それなら良いでしょ?”と告げる。如月は辛いのより釘崎とのポッキーゲームなら良いかなと思い、「…そうしようかな。」と告げて。釘崎は“それなら決まりね。”と虎杖に自慢するような視線を向けて。虎杖がやると申し出て来るように仕向ける作戦ではあるが、釘崎的には作戦が上手くいかずとも如月とポッキーゲーム出来るため役得だと思っており。)
…痛いです、五条くん。
(鶴原は無遠慮に背中をバシバシと叩く五条をちらりと見つめ、迷惑そうに眉を顰める。─一方、引き剥がされた家入はなんとも名残惜しそうな視線を鶴原の胸に送っていたが─ようやく鶴原の胸を諦めたようで、"ま、多少前後するかもしれないが一週間ってとこだな"と答えた後、揶揄うように笑っては"鶴原の胸揉んどけよ。まじでマシュマロ"と囁き、一応ブラ探してくる、と言いながら医務室を後にした。そこから暫く鶴原は黙っていたが─ふと、口を開く。)
……あの、夏油くん。こんな姿で申し訳無いのですが…あの時の告白に返事をさせてもらっても?
──
…む…
(最下位を回避したはずなのに、虎杖は何やら複雑な表情で釘崎と如月のやり取りを見つめていた。多少嫌ではあるが、無理矢理止めるほどの度胸もないのか─頬を僅かに膨らませたままその光景をじっと見ている。)
…あぁ、構わないよ。
(鶴原が戻ると聞けば安堵して胸を撫で下ろして。揉んどけと揶揄うように言われては人が我慢しているところをと睨みながらも見送って。鶴原から告白の返事をしてくれると聞けばその場にいた五条をちらっと見る。五条も流石に察しては“あー…玲司が平気なことも分かったし俺戻るわ。”と告げ医務室を出て行き。2人きりになれば了承をして鶴原に目を向けて。)
じゃあいくよ…?
(釘崎は何も言ってこない虎杖にほんとチキン!と心の中でディスりながらも封を開ければポッキーを取り出し“私は咥えて待ってるから颯鈴奈から来て?私から行ったら罰ゲームにならないでしょ?“と告げポッキーを咥える。如月はその言葉に納得しこくりと頷くと少しずつ食べながら近付いていき。)
……あれから、僕も少し考えたんです。ですが…いきなり付き合うか付き合わないか、と結論を出すのは…難しくて。
(鶴原は夏油と医務室に残され、少ししてからおずおずと遠慮するように口を開く。膝に乗せた、普段よりも少し小さく華奢な手にぐっ、と力が入る。そのまま俯いて暫く黙り込んだ後、ゆっくりと顔を上げて─本人は知ってか知らずか、何とも可愛らしい上目遣いでじっと夏油の顔を見つめた。)
……この、身体が…元に戻るまで。『お試し』という形では…駄目でしょうか。
──
……
(虎杖は躊躇っていたようだったが、面倒そうな様子の伏黒に"……なにか言いたいなら言えよ"と発破を掛けられて心を決めたのか─ふと立ち上がって、「…釘崎、」と小さく呼びかけた。)
…っ……あぁ、確かに突然となればそうなるのもよく分かるよ。お試しという事で構わないよ。
(可愛らしい上目遣いにドキッとして理性が揺らぐがグッと堪え、平静を装い返事を返す。確かに考える時間が必要なのはあるだろう。快く了承をする。)
……
(少しずつ近付いてくる頑張っている如月に可愛い!と思い見詰めていては虎杖から呼び掛けられる。やっとね、と言うような様子で釘崎からポッキーを折ると虎杖に目を向けて“…何よ、虎杖。”と訊ねて。)
…ありがとうございます、夏油くん。
(鶴原は夏油の言葉に深々と頭を下げ、無意識の内に─その白く華奢な手で夏油の手を取り、ふわりと微笑んだ。─と、そこに家入が戻ってきては"やっぱ今の玲司サイズのブラは無いな。どうする?"と鶴原に問い掛ける。鶴原は少し悩んだ後、近場にあった包帯を手に取ると─胸を押さえ付けるようにしてそれをきつく巻き始めた。押さえ付け切れなかった胸が隙間から零れ落ちているが、鶴原本人は全く気にしていないらしい。)
…あ、僕は…下着が無くとも、これで結構です。
──
…それ、さ。……俺がやるよ。
(虎杖は正式名称を口に出すのが恥ずかしいのか、「それ」と呼びながら釘崎の咥えるポッキーを指差す。そうしてその後に─消え入るような小声ではあったが、はっきりと口を開いた。)
……はぁ……耐えるんだ…。
(鶴原から手を取られ微笑まれる。その様子は可愛らしく愛しさを感じた。と、そこに家入が戻ってきた。鶴原に合う下着が無いらしい。鶴原は考え込むと包帯を手に取り巻き始めた。包帯から零れる胸はなんとも扇情的で襲ってしまいたい衝動に駆られる。理性を保つために溜息をつけば額に手を当て顔を逸らして呟いて。)
悠仁くん、良いの…?
(虎杖の言葉を聞けば釘崎はにまりと笑みを浮かべ、“3位と4位同士お似合いで良いんじゃない?”と言い咥えていたポッキーを食べてはポッキーの箱を虎杖に押し付けて。如月もポッキーをもぐもぐと咀嚼し終われば虎杖は罰ゲームしなくても良かったのに良いのだろうかと思い上記のように訊ねて。)
……わ…っ、どうしたんですか…硝子さん。
(零れる胸に無頓着なまま、包帯を巻き付け終わった鶴原の胸は─押さえ付けられて歪にひしゃげてはいるものの─中途半端に包帯の隙間からまろび出ている胸が、かえって雄を煽るような雰囲気を放っていた。家入はその胸をじっと見つめた後、顔を逸らして耐えている夏油を鼻で笑い─ぎゅむ、とその胸を握り締めては"ちょっと出てるから直そうなー"と間延びした声を掛けながらはみ出た胸を包帯の中へ押し込んでいく。擽ったいのか、鶴原は胸を押し込まれる度にん、だのあ、だのと小さな声を上げた。)
──
…ん。
(虎杖はポッキーの箱を受け取った後、部屋中に響くほどの音で─バチン、と頬を張って気合を入れる。如月の言葉に首を横に振った後─ポッキーを口に咥え、来いと言わんばかりに如月を手招いた。)
……終わったら教えてくれ。
(目を逸らして耐えていては家入と鶴原の話し声が聞こえた。どうやら家入が整えているらしい。鶴原の漏れ出る声にまた煽られては平常心だと言い聞かせ耐えており。)
……うん、行くよ…。
(気合いを入れた様子の虎杖は己の言葉に首を横に振りポッキーを口に咥えると手招いてきた。その様子に此方も覚悟を決めてはこくりと頷き反対のポッキーの先端を咥えては食べながらゆっくりと進んでいき。)
……
(家入は夏油の方をちらりと見つめ、"……散々女遊びしてるくせに変なとこでビビりだな、夏油"と揶揄うように溢しながらも鶴原の胸を包帯の隙間に押し込んだ。─が、今度は逆に包帯の方が耐え切れなくなったらしい。結び目がするりと解け、胸の下部分を隠しているだけで─ほぼ胸が剥き出しの状態になってしまった。その様子を見た鶴原は困ったように自身の胸を見下ろし、小さく溜息を吐く。家入は"おい、夏油。終わったぞー"と声を掛け、"出掛ける時は私の貸してやるから、一緒にブラ買いに行ってやれ"と笑った。)
──
…
(虎杖は如月の顔が近付いてくる度、どんどん顔が赤くなっていくが─一応は動かないように、と言うよりその場で硬直していた。伏黒はその様子を眺め、"…おい、キャパオーバーしてるぞ"と釘崎に声を掛ける。)
分かった、行こうか玲司。
(家入に揶揄われるが、理性の赴くままに触れていては胸を触るだけでは抑えられそうにないため耐える。終わったと声を掛けられれば其方に目を向ける。どうやら包帯でも駄目だったらしい。一緒に下着を買いに行くように言われる。頷き同意しては鶴原に手を差し伸べて。)
……っ。
(如月も近付く度に頬を赤らめて耐えきれなくなればポキッとポッキーを折って離れて。伏黒の言葉に釘崎は“…ほんと中学生かよ。”と溜息をついて虎杖に近寄れば“こんなので固まっててどうすんのよ!”と背中をバシンと思い切り叩いて。)
……少し、窮屈です…
(家入は"ブラ付けるから待て"と言いつつ部屋から持ってきたらしい─黒に細かなレースが施されたブラジャーを取り出し、鶴原の胸を包んだ後ホックを留めようとするが─胸の大きさが違って上手く留まらないのか、仕方無しに一つだけホックを引っ掛けて終わらせた。そうしてその後、鶴原の背中を押し─"行って来い"と送り出す。夏油の手を取りつつも慣れない様子で何やら呟いている鶴原を余所に、夏油に近寄った家入は"ホック。取れるかもしれないから背中支えといてやれ"と耳打ちした。)
──
…っちょ、釘崎…!
(虎杖は釘崎に背中を叩かれた拍子に前に倒れ込む形になり─如月の唇と自身の唇が重なった。伏黒は若干目を見開きながら"……あ"と驚いたような声を小さく漏らす。)
…そうか。あぁ、分かった。
(鶴原の手を握り行こうとしていては家入から耳打ちされて。その言葉に頷き返事をしてはさり気なく背中に手を回し「行こうか、玲司。」と告げ医務室を後にする。今の鶴原は可愛過ぎて危険だ、下着が外れようものなら飢えた男達に狙われてしまう。己が守らなくては。決意しながら鶴原の小さくなった歩幅に合わせ歩いて。)
…!
(如月が気付いた時にはもう目の前まで虎杖の顔があり、そのまま唇が重なって。驚き目を瞬かせ頬に熱が集まるのを感じて。釘崎も伏黒に続き“あ…。”と驚いたように声を漏らして。その後、意図していなかったが何やら上手くいった為、“ふ…計算通りね。”とカッコつけており。)
……自分にこんなものが付いているとは…未だに信じられません。
(鶴原は夏油に身を任せながら歩いていたが、ふと自身の胸元へ目を落としてそう呟いた。鶴原の胸は鶴原自身が少し手を触れただけで触れた部分がふに、と柔らかく歪み、その形を変える。─暫く歩いていると、いつの間にか街中へと到着していた。すれ違った通行人─男性は勿論だが、女性までも制服を押し上げる鶴原の胸へと性欲を帯びた驚愕、あるいは純粋に感心したような眼差しを送る。鶴原は何処か居心地の悪そうな表情を浮かべ、少し縮んでしまった─と言っても、ゆうに180cm近くはあるのだが─身長に苦心しながら背伸びをして夏油の耳元へ顔を寄せ、小声で囁いた。)
……早く行きましょう、夏油くん。
──
…わ、悪い…
(虎杖は茹で蛸のように赤い顔のまま急いで如月から離れ、辿々しい発音でなんとか謝罪をする。伏黒は予想外の展開に声を上げた釘崎をじとりとした眼差しで眺め、"……攻め過ぎだ"と呟いた。)
私もその姿を見た時は驚いたよ。
(信じられないという鶴原をちらと見ては己も驚いたことを伝える。鶴原を見ていたら抑えられなくなりそうで余り見られない。周りに目を向けていればやはり鶴原は注目されており。男の目には睨みを利かせていては鶴原から小声で囁かれる。「あぁ、そうだね。その方が良さそうだ。」と同意しては少し急ぎ足で店に向かう。)
う、ううん…大丈夫…。
(謝罪する虎杖に如月も赤い顔のまま首を横に振り大丈夫だと答えており。釘崎は伏黒からの言葉に“…し、仕方ないでしょ!あんな事になると思わないし!私の平手を受け切れなかった虎杖の問題でしょ!”と言い返し虎杖を指差し虎杖に責任転嫁して。)
……そうです。ブラジャーのサイズが合わなくて…
(外観からも女性向けであることの分かる店の前で、鶴原は入るのを少し躊躇っていたが─思い切って足を踏み入れる。途端、店員が寄ってきては鶴原の胸に驚愕の眼差しを送りながら─彼氏さんとお買い物ですか、と声を掛けてきた。鶴原はその言葉にこくり、と頷く。すると店員はバストサイズお測りしますので彼氏さんはお待ち下さい、と声を掛けながら鶴原の背を押してフィッティングルームへと消えていった。)
……あの…『傑くん』。少し、待っていてくださいね。
──
……そ、れなら良いんだけど…
(虎杖は如月に大丈夫だ、と言われても尚申し訳無さそうな表情を浮かべ、頭を掻く。─釘崎からの急な責任転嫁には「いや、どう考えても釘崎が悪いよな!?」と困惑したような声を上げた。)
あぁ、行ってらっしゃい。
(微笑みながら手を振りフィッティングルームに入る鶴原を見送った。居なくなれば、脳内では彼氏だと言われ頷く鶴原と名前を呼んでくれた鶴原を思い出し悶えており。外面は彼女の試着が終わるのを待つ彼氏を装っており。)
…本当に大丈夫だよ。
(気にしている様子の虎杖に笑み見せ大丈夫だと伝えて。困惑した様子の虎杖に釘崎は“まぁ、良いじゃない!颯鈴奈とキス出来て嬉しいんじゃないの~?”と誤魔化し肘でつつきながら揶揄って。)
……そうですか?自分では、良く分からなくて。
(フィッティングルームに連れ込まれ、服を引き剥がされてはメジャーでバストサイズを測られながら─鶴原は店員からの胸大きいですね、やら綺麗な形ですね、やらといった言葉に愛想笑いで答えていた。そうこうしている内に店員達はバストサイズを測り終わったらしく、ブラジャーの装着を終えてフィッティングルームのカーテンが開く。そこには─白い肌に良く映える黒色の、繊細なレースが施されたセクシーな印象を与える下着の上下を身に着けた鶴原が立っていた。鶴原はその姿を特に恥じるでもなく、首を傾げながら夏油に尋ねる。)
……Iカップ?がどうとか言われまして…このお店でIカップの下着はこれしか無いそうです。…おかしな所はありませんか?
──
…そ、れは…嬉しい、けどさ。
(虎杖は釘崎の揶揄いに顔を赤くし、頭を掻きながらふいと顔を逸らす。伏黒はその様子を冷めた目で見た後、"……続き、やらねえのか?"とトランプを片手に全員へ問い掛けた。)
…っ…おかしなところはないかな。寧ろよく似合っているよ。
(カーテンが開くと黒いレースのセクシーな下着を身に付けた鶴原が居り。理性が揺らぎこの場で襲ってしまいたい衝動に駆られるがぐっと堪え、何時もの様子を装いにこやかによく似合っていることを伝えて。)
あ…そうだね、続きしようか。
(如月は虎杖が嬉しい答えた様子にほんのり頬を赤らめていたが、伏黒の言葉に賛成をして。釘崎は虎杖の言葉に“それなら良かったじゃない!寧ろ感謝して欲しいくらいよ。”と告げて。伏黒からの言葉に釘崎も“そうね、そうしましょう。”と賛成して。)
…そうですか、なら…これでお願いします。
(鶴原は夏油の言葉に頷き、横に立っていた店員に財布から慣れた調子で自身名義のゴールドカードを取り出して手渡す。店員は少し驚いたようだったが、笑顔でそのカードを受け取ると下着の精算作業に移った。鶴原はその下着の上から制服に着替えた後─先程よりは動きやすくなったのか、肩を軽く回して少しばかり目を輝かせる。)
……女性の気持ちが、少し分かった気がします。…下着一つで、こんなに変わるものなんですね。
──
…んー?なんか言いくるめられてるような…
(虎杖は尚も困惑したような表情を浮かべ、頭を捻っていたが─伏黒の言葉に「あ、だな。」と思考を放棄して頷いた。半ば無理矢理軌道修正した伏黒は再びトランプを切り、全員に配り始める。)
楽になったみたいで良かったよ。
(流石鶴原か、ゴールドカードで支払いをしている。精算作業に向かった店員を見送っていては、鶴原は制服を着ていた。制服を着てくれた事に安堵していては鶴原は肩を軽く回して目を輝かせている。その様子に笑みを浮かべては鶴原の頭をポンとして。)
今度は虎杖くんだね。
(伏黒からカードが配られゲームが始まり。最終的には1位伏黒2位如月3位釘崎4位虎杖となり。釘崎は“罰ゲームアンタは辛いもので良いわね。”とスナック菓子の袋渡して。)
……ええ、夏油くんのお陰です。
(鶴原は頭に手を置かれると─少しばかり驚いたような表情を浮かべて夏油をじっと見つめた。普段は鶴原の方が背が高いからだろう、夏油よりも身長が低いのが新鮮らしい。微かに微笑みながら軽く頭を下げ、店員が戻って来たのを見ると─彼女らしく、彼氏─夏油の腕を両手でぎゅう、と控え目に握ってみせた。鶴原にカードとレシートを渡した店員は二人を見て、美男美女でお似合いのカップルですね、とにこやかに笑う。)
──
…うえー……ま、頑張るわ。
(先程の動揺が残っていた所為か、このゲームは散々な結果に終わった。伏黒から激辛スナックを渡された虎杖は渋い表情を浮かべながらも─意を決したように一枚齧る。その途端、「辛っ!!!」とほとんど悲鳴に近い声を上げて口を押さえた。)
ありがとうございます。付き合ったばかりで可愛くて仕方ないですよ。
(何時もより目線が下にある鶴原につい頭をポンとすると、驚いた様子で見詰めていたが微かに微笑み頭を下げてきた。その様子に愛しさを感じていては店員が戻ってきた。鶴原は己の腕を両手で握ってカップルのようにしている。その様子もまた可愛らしく思っていては店員からお似合いだと言われる。此方もにこやかに笑えば可愛くて仕方ないという本音を混じえながらもお礼を告げて。)
はい、水…!
(虎杖が声を上げている様子を見ては如月はホテルに常備されているコップに水を汲んできて虎杖に手渡して。釘崎は虎杖の反応を楽しそうにケラケラと笑っており。)
……はい。ぼ…私には、勿体無いくらいです。
(にこにこと楽しそうに笑う店員はそうなんですねえ、と穏やかな口振りで大きく頷いた後、鶴原にも─良い彼氏さんですね、と話を振る。鶴原は普段の口調を抑えつつ、微かに微笑んでこくり、と小さく頷いた。そのまま店を出た鶴原は街中を興味深そうに見回しながら─握りっ放しだった夏油の腕からぱ、と手を離す。)
──
ごめ…あんがと…
(虎杖はげほ、と咳き込みながら如月から手渡された水を受け取り、一気に飲み干す。飲み干した後も暫く咳き込んでいたが─少ししてようやく落ち着いたらしく、なんとか普段通りに戻った。)
何処か寄るかい?
(店員に話す鶴原の様子を愛しそうに眺めつつ、店員と話を終え店を出て歩く。腕から手を離されればするっと恋人繋ぎにして手を絡めれば「こうしておかないと、男に絡まれかねないよ?」と鶴原のことを心配してという雰囲気で告げるが、本音はただ繋いでいたいだけで。そして鶴原の興味深げな様子を見れば上記のように提案をして。)
そんなに辛かったんだ…?
(如月は落ち着いてきた虎杖の様子を見ればほっと安堵して上記のように訊ねて。釘崎は“あの感じ、相当辛かったんじゃない?”と如月に続け述べており。)
……良いんですか?…なら…映画館に、行ってみたいです。
(鶴原は急に手を繋がれて多少驚いたようだったが、夏油の言葉に納得したのか小さく頷く。その後の言葉に目を何度か瞬かせた後─遠慮がちな指先で映画館を指し、「お恥ずかしながら…映画を見に行ったことがなくて。」と小声で呟いた。)
──
めっちゃ辛い…
(虎杖は辛さでも思い出したのか─若干涙目になりながら如月と釘崎の言葉に頷く。伏黒も流石に罪悪感があったのか、スナック菓子の袋を見て"……超激辛、って書いてあるな"と呟いた。)
そうだったのか…構わないよ、行こうか。
(何処か寄るかと訊ねると映画館を指差した鶴原。どうやら映画館に行ったことがないらしい。鶴原の初めてに付き合えるのは嬉しく思い快く了承をすれば映画館に向かい中に入って。様々なタイトル学生時代表示されている電光掲示板を見ては「何を観ようか?」と訊ねて。)
それは相当だね…。
(虎杖の様子と伏黒の言葉を聞けば、眉を下げて告げて。ポッキーにしておいて良かったなと思い。釘崎は“あー、罰ゲームにならなくて良かった~”と述べており。そうして過ごしていてはもう時刻は夜を指しており。)
……そうですね…では、あの映画を。…僕は、飲み物を買ってきます。
(鶴原は暫くの間映画館の中をきょろきょろと見回していたが─夏油からの問い掛けで漸く気付いたように、電光掲示板へと顔を向けた。アクションものらしいそれを指差し、夏油から離れてはポップコーン売り場へと一人で並びに向かう。二人分の飲み物を買い、柱に凭れ掛かって夏油を待っていると─高校生らしい二人連れの男が鶴原の方へ近寄り、お姉さん一人、やら何やらと声を掛けた。鶴原はさして気にした様子も無く受け流していたが、腕を掴まれそうになった瞬間─ざわり、と瞳の奥で蝶が蠢くのを感じたらしく、逃げるようにその場から一歩後退る。)
──
……もう夜じゃね?部屋戻ろうぜ。
(虎杖はその後も勝ったり負けたりを繰り返し、ふと窓の外に目を向ければ─すっかり空は暗くなっていた。持っていたトランプをテーブルに置き、そう呟く。)
わかった、チケットは私が買っておくよ。
(物珍しそうにキョロキョロしていた鶴原だが問い掛けに指差して答えてくれた。どうやら鶴原は飲み物を買いに行くらしく、此方はチケットを買うことにして別行動となった。1人にするのは心配のため早めに済ませようと思い並ぶ。順番が来てチケットを購入して鶴原の元に戻っていては何やら絡まれている様子で。背後から音もなく近寄れば黒いオーラを放ちながら、笑みを浮かべ2人の男の肩に手を置き強い力で掴みながら「…君達、私の彼女に何か用かな?」と問い掛けて。)
ほんとだね。そうしようか。
(虎杖からの言葉に如月は窓の外を眺めこくりと頷き賛成をして。釘崎も“そうね、もうお開きにしましょうか。”と告げ立ち上がって。)
……触るな…ッ!
(腕を掴もうとする男から後退った瞬間。我らの主に何をしているのか、とでも言わんばかりに─鶴原の眼球の奥で蝶達がざわり、と殺気立つ。抵抗すんな、と吐き捨てながら男が鶴原の腕を掴んだ瞬間─眼球から湧き出そうとする蝶を抑え込むように、鶴原は腕を力任せに振り払っては両目を閉じながら叫んだ。何だコイツ、と苛立ったような声を上げた男達が更に手を出そうとしたところで夏油が来たらしく、男達は怯んで何処かへ立ち去っていく。残された鶴原はゆっくりと瞳を開き、夏油に頭を下げた。)
……あ…すみません、夏油くん。声を荒げたりして…
──
…ねみー…
(虎杖はくあ、と大きな欠伸と伸びを一つ、誰よりも先に伏黒の部屋を出ては自室へと戻った。ベッドの上のリュックを床に払い落とし、ぐでんとだらしない体勢でベッドに横になる。)
いや、気にする事はないよ。何もされなかったかい?
(怯んで逃げていった男達を見送れば、黒いオーラは消え去り鶴原の方に近寄る。謝る鶴原に気にしないように告げては、心配そうにぺたぺたと腕辺りに触れ、怪我がないか確かめながら訊ねており。)
2人で…良いの?
(誰よりも先に出て行った虎杖に釘崎は溜息をつきながらも、“颯鈴奈、明日の高専に戻る新幹線までの時間は虎杖と2人でデートでもしてきたら?”と如月に声を掛ける。如月はそれは嬉しいが良いのだろうかと首を傾げ上記のように訊ねて。釘崎は如月に頷くと“ええ、私と伏黒も自由行動ってことで。時間になったら駅に集合。良いわよね、伏黒?”と伏黒に同意を求めて。)
……ええ。むしろ、僕が…彼らを傷付けてしまうところでした。
(蝶達のざわめきは、男達が離れても暫くの間治まらなかったが─夏油が近付いてくると少しずつ治まり、やがて完全に沈黙した。鶴原は安堵したような息を吐きながら夏油の声に答える。─この身体になって、心做しか術式の強度が上がっている気がした。行きましょう、と小さく声をかけた後はドリンクを持ったままではあったが、無意識なのか─華奢な腕を夏油の腕に絡めながらスクリーンへと向かう。)
──
………
(当の虎杖は三人の話など露知らず、呑気に自室で寝息を立てながらぐっすりと寝入っていた。─釘崎から同意を求められた伏黒は"…ああ、むしろ行って来い"と疲れたような溜息混じりに答える。)
そうか…玲司が無事ならそれで良い。
(どうやら術式が発動しそうになったらしい。しかし、最終的には何事も無かったのなら良しとしようと思い上記のように告げて。行きましょうと声を掛けられると腕を絡められる。ドキッとするも平静を装い「あぁ。」と返事をすると共に歩き出して。無事に席まで到着すると腰を下ろして。)
ありがとう、そうするね。
(釘崎と伏黒な言葉に甘えることにしてお礼を伝えて。それを聞いた釘崎は“私達も戻って寝ましょうか。”と告げて伏黒の部屋を出て。如月も頷き釘崎と共に伏黒の部屋を出て。釘崎と挨拶を交わせば部屋に戻り眠りについて。)
……ッ、
(席に着いた暫く後に映画が始まり、大音量のシーンが来ると─音の大きさに驚いたのか、鶴原はびくりと身体を震わせながら─隣に居た夏油の手をぎゅ、と握った。そのシーンが過ぎた後、手を握っていたことに気付いたのか─小声で謝罪しながら手を離そうとする。)
……あ…すみません、つい…
──
………ふあ…
(翌朝、かなりの早朝に目が覚め─大欠伸しながら虎杖はベッドの上で大きな伸びをした。洗面所で顔を洗い、シャワーを浴びて服を着替えた後─ベッドの上に腰を下ろすと呑気に携帯を触る。)
いや、構わないよ。…またこういう事があるかもしれないしこのままこうしていようか。
(映画が始まり映画を見ていては大音量のシーンで鶴原が手を握ってきた。驚くもそのままでいては過ぎ去った後に謝り手を離そうとする。このままでいたいと思えば、話そうとする手を握り返し手を絡めるように繋げば小声で告げて。)
ん…起きなきゃ…。
(朝、陽の光で目を覚ますと起き上がり身支度を始めて。準備を終えスマホを確認すれば、起きたらしい釘崎からグループに“今日は自由行動。新幹線の時間になったら駅に集合ね。”とメッセージが届いており。虎杖が居なかったからか一応昨日決めたことの連絡のようで。)
………まあ、夏油くんの邪魔にならないのなら。
(鶴原は一瞬口籠ったが、少しした後に小さく呟きながら首を縦に振る。─その後は然程大音量のシーンも無く─鶴原は平常通りの無表情で、映画の映し出されるスクリーンをじっと眺めていた。握った手は結局映画が終わるまでそのままで、エンドロールが終わり─他の観客が席を立ち始めたのを見た鶴原はすっと席から立ち上がり、飲み終わったドリンクを片手にふわりと微笑む。)
……映画を観るのは初めてですが…面白かったです。
──
…自由時間?
(釘崎から来たメッセージに虎杖は眉を顰めたものの、むしろ好都合か、と考え直した。─久々の里帰りであるし、美味しそうな店も探したい。服を着替えて身支度を終わらせ、リュックを背負って部屋を出る。)
楽しめたのなら良かったよ。
(結局、鶴原が驚くような大音量のシーンは無かったが手を繋いだままで居られた。席から立ち上がった鶴原は面白かったと微笑んだ。その様子に笑み浮かべては上記のように答えて。それから映画館を出れば「まだ寄りたい所はあるかい?」と訊ねて。)
あ…悠仁くん、おはよう。
(虎杖に声を掛けようと荷物を手に部屋を出たところ、丁度虎杖も部屋を出てきたところで。近寄れば笑み浮かべ挨拶をして。そして「何処か行くの?」と訊ねて。部屋を出ていたということは1人で何処か行こうとしていたのかなと思い訊ねてみた。)
…そうですね…
(夏油から問われた鶴原は考え込むような仕草を見せ、街中をきょろきょろと見回すが─ふと、鶴原の携帯が新着メッセージを告げる。どうやら家入からのようで、内容は"デート楽しんでるか?"と揶揄うような文面だった。次いで夏油の方へ送られたメッセージはこれまた家入からで、"玲司の胸揉んだか?一週間で戻るし、玲司も気にしないタイプだからヤることヤってこい"と─携帯の向こうで爆笑する家入と五条が浮かぶようなメッセージである。)
──
ん?あ、如月じゃん。
(部屋を出た丁度その時、如月と遭遇したらしい虎杖は屈託のない笑みを浮かべながら声を掛けた。「美味い店とか探そうかなーって思って。如月も来る?」と呑気に笑ってみせる。)
…硝子か、悟も居そうだな。
(携帯にメッセージが届いたのを確認する。それを見ればどのような様子で送ってきたのかは想像が出来て、上記のように呟きながら、返事は返さず閉じて。此方のペースというものがあるというのに彼奴らは…。ヤりたいのは山々だが、ホテルに連れ込むのもどうかと思う。寮に戻ってするべきか、と思案しており。)
楽しそうだね。うん、行きたい…!
(誘われるとは思っておらず誘われたことに嬉しく思いこくりと頷き了承をして。ホテルを出て歩きながら「どこ行く?」と訊ねて。)
……あ、そういえば…以前のお礼がまだ、でしたね。
(街中を見回していた鶴原は、ふとその件を思い出したのか声を掛ける。「贔屓にしている呉服店に、良い加賀友禅が入っていたのでそれを渡そうか─と思ったのですが…硝子さんに"数十万の着物は普通に重い"と言われてしまって。夏油くん…僕に、何かしてほしいことはありますか?出来る限り…叶えます。」と微笑み、相変わらずの無自覚なのか─上目遣いで夏油の顔をじっと覗き込んだ。)
──
んー…まずはこの近くかな。
(虎杖はさして気にした様子もなく了承し、如月と共にホテルを出る。幸い近くにはレストラン街があるようだし、いい店が見つかるだろう─と思いながらそう言った。)
…それじゃあ、胸触らせてくれないかい?
(お礼など気にする必要はないと言いたい所だが、何でも受け入れてくれそうな雰囲気に今がチャンスかと思い、人前で普通に話すのも憚られるため耳元に近寄れば小声でお願いをする。)
良いお店あるかな。
(ホテルの近くを歩いていてはこの辺りはレストラン街のようで様々な店が建ち並んでおり。この近くからだと言う虎杖に頷き、店を眺めながら歩く。カフェの前を歩いていてはメニューにジャンポパフェというのがあり2人で30分以内に食べ切れば無料と書かれており。)
……え、ええ…まあ、構いませんが。
(鶴原は唐突な言葉に多少驚いた様子ではあったが、さして拒否するでもなく─大人しく首を縦に振った。─家入と言い、夏油と言い─どうして自身の胸に付いたこの脂肪の塊に執着するのか、と若干思う。人前で胸を曝け出すのもあれかと思ったらしく─物陰へ移動してから制服のボタンを外し、下に羽織っているシャツ一枚の姿になった。)
……どうぞ?
──
…うわー…五条先生、こういうの好きそうだよな。
(虎杖はカフェのそのメニューに目が留まったのか、一旦足を止めてまじまじと見入った後─そう言って苦笑いを浮かべる。)
ありがとう、それじゃあ触らせて貰うよ。
(嫌がることも無く了承されれば物陰に向かう。シャツ1枚の姿になればどうぞと言われる。やっと触れるのかと嬉しく思いながらも上記のように告げては、胸に触れて。柔らかな胸を揉めば指が埋まるくらいであり、あまりこれ程のものに対面したことは無いため夢中になり両手で揉んでおり。)
ほんとだね、1人で食べちゃいそう。
(虎杖が見入った様子に此方もメニューを見てはクスッと笑み浮かべ告げて。虎杖も沢山食べるため食べられそうだなと思えば“虎杖くんも1人で食べちゃいそう。”と述べて。)
………
(鶴原は胸を揉まれる瞬間だけ、ぱちりと小さく瞬きをしたものの─夢中で自身の胸を揉んでいるらしい夏油をじっと見つめていた。時折小さく声が漏れるものの、大方はぼんやりとした様子で大人しく胸を揉まれるがままになっている。)
──
…んー…頑張れば食えないことはねえ、かも。
(店内の二人連れが食べている例のパフェを見つめた後、虎杖は首を捻りながらそう呟いた。ふと先程見ていたメニューの文言を思い出したのか、「二人で食べれたら無料かー…如月、一緒に食べね?」と問い掛ける。)
…玲司、直接触れたい。…駄目かな?
(暫く夢中で揉んでおり、段々と直接触れた方がもっと柔らかくて気持ち良いんだろうなと思い始めては上記のように訊ねて。外であるため断られるかもしれないなと思いつつもお願いしてみる。)
うん、いいよ。美味しそうだし私も食べてみたいな。
(虎杖から一緒に食べないかと言われては、店内の2人連れが食べているのを見ては美味しそうなため笑み浮かべこくりと頷き賛成をして。)
……お好きなようにどうぞ。ただ…外では、流石に恥ずかしいですね。どこか屋内に…
(漸く正気を取り戻したらしい夏油の言葉に、鶴原は大して疑問を持つ様子もなく頷いた。が、ようやっと此処が外であると思い直したのか─何処か入れそうな建物をきょろきょろと探し始める。)
──
よっしゃ、じゃあ決まり!
(如月の同意を取った虎杖はにっ、と楽しげに笑い、店内へ足を踏み入れた。適当な席を取り、例のパフェを注文しては─来るのを待つ間、如月と他愛のない話をする。)
玲司、それなら彼処にしよう。
(特に嫌がることなく了承をしたが、やはり外は抵抗があるようで屋内にと探す鶴原。その様子を見てはすかさず近くにあったラブホテルを指差し上記のように告げて。)
あ…来たね。
(店内に入り席に座り注文しては他愛のない話をして過ごしていては大きなパフェが運ばれてきて。外で見た時は遠くだったため分かりにくかったが、近くで見たら想像より大きく「大きいね…」と呟いて。)
……分かりました。
(夏油の指差した先が何処なのか─それには相変わらず疑問一つ持たない様子で鶴原はこくりと頷き、そのままホテルの部屋まで大人しく連れ込まれる。部屋に入った後は椅子を探していたようだが、見当たらなかったらしく─仕方無しにベッドへ腰掛けた。鶴原はシャツのボタンを躊躇無く外し、完全には脱がず腕に引っ掛けるようにした後、今しがた買ったばかりの黒い下着に包まれた胸を─惜しげも無く夏油の目前へと曝け出す。)
……ここは…面白い部屋ですね。初めて見るものばかりです。
──
だな…思ってたよりデケーかも。
(実物を目にした虎杖は如月の呟きに頷き、食えるかなあ、と呟きながら頭を掻いた。だが次の瞬間にはパチンと頬を張り、気合を入れる。)
玲司は初めてだろう?私が触っている間、眺めていると良いよ。
(ホテルの部屋に入りベッドに腰を下ろした鶴原が下着姿になると、激しく触れたい衝動に駆られるが抑えて鶴原に周りを眺めているように伝えては下着越しに胸に触れ優しく揉み始めて。)
頑張って食べようね。
(気合いを入れた虎杖を見ると此方も気合いを入れ拳を作れば上記のように告げスプーンを手に取って。いただきますと挨拶して1口取れば食べて。美味しくて頬を緩ませて。)
…ええ、そうします。
(鶴原は相変わらず、触れられた瞬間だけは目をぱちりと瞬かせるものの─特に触られること自体は気にした様子も無く、ピンクが基調となっている部屋の内装を心底興味深そうに見回していた。─先程の言葉通り、初めて目にするものばかりで新鮮らしい。)
──
…ん!めっちゃ甘いな、これ。
(虎杖は如月から少し遅れ、同じように手を合わせては─スプーンを手に取って一口食べる。呑気にそんな感想を述べながらも順調に食べ進めていた。)
…外すよ?
(物珍しそうな鶴原の様子を見ながら暫く優しく揉んでいては直接触れたくなり。この感じなら特に抵抗は無さそうだなと思い、上記のように告げては訊ねているものの返事を聞く間もなく背中に手を回し慣れた手つきでホックを外し下着を取って。)
あ…悠仁くん、これいる?
(食べ進めていてはフルーツが埋められている層になり、虎杖の方は無さそうな様子を見てはスプーンでフルーツを掬い虎杖に見せながら訊ねて。)
…ああ…はい。
(鶴原は夏油から掛けられた声に顔を向け、反応しようとするものの─返答より先にホックが外され、今しがたまで下着に押さえ付けられていた胸が─微かに揺れながら外気に晒される。部屋の空気が少しばかり冷たかったのか、「…ん、」と小さく声を漏らした。─その後、じっと自身の胸を見つめて─首を傾げる。)
……あの…これは、夏油くんへのお礼になっているんですか?
──
お、マジ?あんがと!
(甘ったるい生クリームの層と格闘していた虎杖は、ふと如月から差し出されたスプーンに目を輝かせる。屈託のない笑顔で礼を言いつつそのスプーンを口に含んだ。)
あぁ、なっているよ。医務室で見た時から触りたかったからね。
(声を漏らした様子に煽られつつも、鶴原の問いに顔を上げ鶴原を見詰めては頷き答えて。そして胸をじっと見詰めた後、直接触れて優しく揉み始めて。手が埋まるほどの柔らかさに夢中になり揉んで。)
!…うん、どういたしまして。
(同性にする様にしてしまったが、食べられては意識してしまい。ドキドキしてしまうが平静を装い上記のように答えて自分の方の層を食べる事に集中し始めて。)
……あの、夏油くん。
(鶴原は何処か腑に落ちない様子で頷き、再び大人しく胸を揉まれていたが─ふと何かを思い出したように、無心で胸を揉む夏油へと呼び掛けた。─医務室で家入がそうしていた時、彼女は確か─とぼんやり思い出しつつ、膝の上に乗せていた手で夏油の頭をぐい、と胸の谷間へ引き寄せる。ぽす、と夏油の髪が肌に当たり、若干擽ったかった。)
…硝子さん、これを「癒やされる」と仰っていたので…どうでしょうか。
──
…お、あともうちょいじゃね?
(虎杖はそのままパフェを食べていたが、やがて大きな器の三分の一程まで中身が減っていた。元気な声を上げながら如月に問い掛け、にこやかに笑う。)
……癒されるというよりは、煽られる…かな。これ以上の事をしたくなる。
(夢中で胸を揉んでいると、名前を呼ばれ胸の谷間へ引き寄せられた。硝子がしていたようだ。煽られてしまえば、上記のように告げながら胸の谷間に顔を埋めキスをして。そして鶴原の頬を撫で「これ以上のこと…しても良いかい?」と訊ねて。)
ほんとだ。…でも私もうお腹いっぱい。悠仁くん食べられそう?
(もぐもぐと食べ進めていては虎杖からの問い掛けに中身を見て。3分の1程減っている様子に頷いて。しかし己はもう食べられそうにないなと思えば1人で食べられそうか訊ねて。)
……これ以上、ですか?それは、どういう…
(鶴原は夏油の言葉が含む意味を上手く理解出来なかったのか、きょとんとしたような表情で問い返す。疑問に首を傾げた拍子に長くなった黒髪がぱさ、と肩口に落ち─紅い髪紐の端がその後を追うようにだらりと垂れた。)
──
任せとけって!
(虎杖は如月の言葉を聞くと─何故かドヤ顔で胸を張り、スプーンでパフェを口に掻き込み始める。あっという間に中身が虎杖の胃袋へ消え、容器に入っている量がどんどん減っていった。)
すまない…我慢出来そうにない。…嫌になれば殴りでも蹴りでもして逃げてくれ。
(理解が出来ていない鶴原にどう説明するべきかと頭を悩ませていては髪紐が落ち黒髪が肩に落ちた。その姿が綺麗で我慢出来なくなれば上記のように告げ鶴原を押し倒し、唇を重ねて。)
すごい…
(虎杖がパフェを掻き込み始め、どんどんと減っていく様子に目を瞬かせ驚き上記のように呟く。それからはあまり時間も掛からず完食して。)
……ん、
(鶴原がもう一度問おうとした瞬間─唐突に夏油から押し倒されてキスをされる。発しかけた言葉ごと唇を塞がれ、腕が一瞬だけ抵抗するかのようにぴくりと揺れたが─ゆっくりと持ち上がったそれは、夏油の頬を撫でた。)
──
はー…ご馳走様!
(虎杖は再び両手を合わせ、空になったパフェの容器を前に「めっちゃ食ったー!」と笑う。)
…玲司、気持ち良くしてあげるよ。
(唇を重ねては、腕が揺れたため嫌がられるかと思ったが頬を撫でられた。その様子に同意してくれたと判断しては唇を離し上記のように告げて。そして鶴原の顎を持ち薄く唇を開かせたまま再び唇を重ねると口内に舌を差し入れて舌を絡めて。そして両手は胸に触れ揉みしだいて。)
すごい、全部食べちゃった。
(虎杖の笑っている様子に此方も笑みを浮かべては上記のように告げて。店員は完食した事に気付いたようで「おめでとうございます、料金は無料にさせて頂きますね。」と声を掛けてきた。そして続けて「完食された方の写真を撮って飾るようにしているんですが良ければ写真撮っても良いですか?」と問われた。)
……ん、っ…
(夏油の言葉に返答する間もなく、舌を絡められ─小さな声を上げる。胸に触れられるのは擽ったいのか、鶴原の身体が微かに揺れた。鶴原は頬に伸ばしていた手を頭に移動させ、緩やかに夏油の頭を撫でる。)
──
俺は全然いいんすけど…如月は?
(虎杖はスプーンを置き、紙ナプキンで口を拭いていたが─店員から掛けられた声にきょとん、とした雰囲気で返答する。そのまま如月の方を振り向き、そう声を掛けた。)
くすぐったいかい?大丈夫、段々気持ち良くなってくるよ。
(舌を絡めながら時折歯列をなぞったり喉奥まで舌を差し入れ口内を堪能して。胸を揉みしだいていては擽ったいのか身体が揺れ頭を撫でられる。その様子に唇を離すと上記のように告げて今度は首筋に舌を這わせながら胸の敏感なところを指で刺激して。)
私も大丈夫、記念になるし良さそう。
(虎杖から訊ねられては、特に嫌では無いため了承をして。店員は“ありがとうございます!カップルの方だとこんな感じで撮られる方が多いですけどどうされますか?”と他のカップルが撮影している写真を見せれば2人でハートを作っていたり頬をくっ付けていたりとイチャイチャした写真であり。)
……っ、あ…
(鶴原は小さく声を上げながら─何かに耐えるかのように、頭を撫でていない方の手でシーツをぎゅ、と握った。夏油の頭を撫でていた手も微かに震えてシーツの上へぱさりと落ち、鶴原は何かに縋るように夏油へと手を伸ばす。)
…夏油、くん…
──
あ、えっと…どうする?
(虎杖はごく普通の写真だと思っていたらしいが、以前の写真を見せられた瞬間─若干顔が赤くなる。「普通にピースでいい…?」と如月の反応を伺うように顔を見上げた。)
玲司、どうしたんだい…?
(小さく声を上げながら耐えている様子の鶴原は縋るように手を伸ばし名前を呼ばれる。その感じている様子に煽られてしまい胸の敏感な箇所を先程より強く刺激して。そうしながら首筋から唇を離すと伸ばした手に手を重ね絡めてやり、上記のように訊ねて胸元に口付けをして。)
う、うん。それで大丈夫だよ。
(如月も同じように思っていたようで以前の写真を見ては頬を赤らめて。虎杖から問われれば平静を装いこくりと頷きピースで大丈夫だと伝えて。釘崎なら付き合っているならこれくらいと言われそうだが恥ずかしいと思い。)
……っ、ん…いえ、ただ…
(激しくなる刺激に、鶴原は再び小さく声を上げ、身体を震わせた後─夏油に手を握られると、時々口籠りながらその手をぎゅ、と柔らかく握り返した。)
……手が…繋ぎ、たくて。駄目…ですか…?
──
じゃ、じゃあそれで…
(虎杖は如月からの同意を取ると、赤い顔のまま店員にそう告げる。そのままピースで写真を撮り終わり、妙にぎこちない雰囲気のまま店を出た。)
構わないよ。こうしていようか。
(鶴原からの手が繋ぎたいという言葉に断る理由など無く寧ろ歓迎であるため快く了承をして。手を絡めて繋いだまま、反対の手は胸の敏感な箇所を刺激しながら、胸の敏感な箇所に唇を寄せると舌で刺激して。)
なんか…カップルが多いね。
(ピースで写真を撮ればそのまま店を出る。ぎこち無い雰囲気のまま歩いていては、カップルがデートするスポットなのかイチャイチャしているカップルが多く、おずおずと上記のように告げて。)
……っ、あ…ん…ッ…
(鶴原は強くなった刺激に耐えかねたのか─鼻に掛かったような甲高い喘ぎ声を漏らす。が、本人も直ぐに気付いたのかシーツを握っていた手を口元へ持って行き─手の甲で口を塞いでしまった。)
──
…だな…
(相変わらずぎこちない雰囲気のまま、虎杖は如月の言葉に答えていたが─ふと、如月へそれとなく手を伸ばす。「…手、繋いどく…?」遠慮がちに如月の顔を見上げ、そう尋ねた。)
…恥ずかしがる事はないよ。もっと聞かせてくれ。
(どうやら気持ち良いようで、声を漏らす鶴原。しかし、手の甲で口を塞いでしまった。もっと声が聞きたいと思えば口を塞いだ手を取り口を塞げないように頭の上に縫い止めては上記のように告げ胸の敏感な箇所を舌で刺激したり吸い付き刺激したりして。)
あ、う…うん…。
(虎杖の提案にドキッとしてほんのり頬を赤らめながらもこくりと頷き了承しては虎杖の伸ばしてきた手に手を乗せて。)
……あ…ッ、ん…
(手をシーツに縫い止められてしまえば、普段以上に抵抗ができず─必然的に、男女の力の差が分かってしまう。鶴原は唇を噛もうとするが、それより先に自身でも恥ずかしくなる程の甘ったるい喘ぎ声が漏れた。夏油と繋いだ手にぎゅ、と力が入り、長い睫毛が微かに震える。)
──
…次、何処行く?
(手を繋がれると─虎杖も照れたように顔を赤くしつつ、次の店を探すようにきょろきょろと周囲を見回した。)
…可愛いよ。気持ち良いかい?
(刺激する度に漏れる甘い声に興奮してしまう。柔らかな胸に顔を埋め胸元に吸い付き所有印を付ける。胸への刺激は忘れないように刺激しながら上目遣いで鶴原を見詰め訊ねてみて。)
ど、どうしようか。
(虎杖がきょろきょろと周囲を見回したのを見ては、此方も赤い顔を隠すようにきょろきょろとしながら上記のように告げて。そうしていてはカップルがキスをしているのを見つけ、「あ…」と声を上げ顔を逸らして。)
……っ、
(鶴原は声を出したくないのか、唇を噛みながらこくり、と小さく頷く。羞恥なのか快楽なのかは図りかねるが─色白の肌はほんのりと赤く染まり、艷やかな長い黒髪がシーツの上に散らばっていた。生理的な涙で潤んだ瞳で夏油のことを見つめつつ、鶴原の桜色の唇がゆっくりと開き─微かな感嘆を纏った声が発せられる。)
……夏油、くんは…随分と、女性の扱いに…慣れているんですね。
──
…あ、あ!あの店入ろうぜ!
(同じく周囲を見回していた如月が、ふと顔を逸らす。虎杖もそちらへ顔を向けると─ボン、と一気に顔が赤くなった。そのまま照れを誤魔化すように適当な店を指差し、そう提案する。)
あぁ…まぁそれなりに経験はあるからね。
(頷く鶴原に微笑みながら、唇を噛む様子に言葉にはしないが我慢することは無いという意味を込めて唇に優しくキスをして。肌が赤く染まり涙を浮かべ見詰める鶴原に煽られてしまいながらも、鶴原の問い掛けに上記のように答えて。そして手は下腹部に触れて。)
あ、そ、そうだね…!
(顔を逸らしていては虎杖も気付いたようで。慌てたように店を提案されてはこくりと頷くと賛成をして、手を引かれ逃げるようにその店の方に向かう。)
……そう、ですか。
(鶴原は夏油の返答を聞き、微かに頷いては─遠慮がちに手を伸ばし、夏油の頬に優しく手を触れた。─自身でも熱に浮かされていたとしか思えない言葉を口走る。「…傑…くん。もっと…僕に、触って…ください。」そう言った後─ふわり、と雪が解けるように微笑んだ。)
──
…甘そー…
(咄嗟に飛び込んだ店はスイーツ店だったようで、甘ったるい香りが虎杖の鼻を擽る。ピンク色が基調になった店内を見回し、そう呟いた。)
…っ…どうなっても知らないよ?
(頬に手で触れられると下の名前を呼び求めてきた。それに更に煽られては思い切り抱きたい衝動に駆ら強く抱き締めては上記のように伝え鶴原の頬を撫でて。反対の手は下腹部を撫で脚を広げさせ下着越しに触れては下着が染みを作っているのに気付き「…濡れているね。」と告げそこを撫でて刺激して。)
ほんとだね…
(店内に入り辺りを見回す虎杖にこくりと頷き此方も辺りを見回す。そうしていては店員から案内をされ席に座って。店員はテーブルにメニューを置くと去って行き。カップル専用のメニューと一般的なメニューが置かれており。)
………ッ、んん…
(抱き締められた鶴原は小さく身体を震わせ、下着越しに触れられると─一際甘い喘ぎ声を上げた。広げられた足がぴくり、と動いてその部分を隠すように、膝と膝を擦り合わせる。)
──
あー…どうする?
(虎杖は店員の持って来たメニューを二つとも見比べ、如月にそう問い掛けた。どれも可愛らしい名前と見た目のメニューばかりで、妙に居心地が悪いらしい。)
…隠さないで?
(脚を広げさせるも隠すように膝と膝を擦り合わせているのを見れば、膝と膝の間に身体を割入れ隠せないようにして脚を下腹部が見えやすいように両脚を広げさせて。そして下腹部の敏感な箇所を下着越しに擦って。)
これ、2人で食べない?
(虎杖は居心地が悪いようでメニューを見比べ問い掛けられた。何方のメニューも眺めては、カップル専用のメニューに小さなホールケーキがあるのを見つけて。このくらいの大きさならすぐに食べられてすぐに店から出られるし、それに美味しそうでもあるため手頃で良いだろうと思いメニューを指差し提案をして。)
……ん、ッ…あ…!
(夏油の指が敏感な箇所に擦れると、鶴原は身体を仰け反らせながら─シーツをぎゅ、と握り締める。鶴原は半ば反射的に脚を閉じようとするが、脚の間に夏油の身体が挟まれているせいで、隠すことも出来ず─かえって夏油の身体を脚の間へ挟み込む形となってしまった。)
──
お、美味そう!
(虎杖は如月の指差しているメニューに目を向け、他のメニューと違ってあまり女性向けで無さそうなそれに納得したらしい。一応は普段通りの表情に戻って目を輝かせた。)
…玲司、大胆だね。もうこれも無しで良いかな?このままだと使い物にならなくなりそうだからね。
(声を上げ身体を鶴原の脚で挟まれる。その様子に上記のように告げ下着に手を掛けするりと脱がせた。直接下腹部に触れては撫でて。暫くそうしていたが敏感な箇所を擦って。段々と擦る速さを速め興奮を煽って。)
美味しそうだよね、それじゃあこれにしようか。
(納得してくれた様子に安堵して笑みを浮かべて。それから店員を呼びケーキと飲み物を頼むと他愛の無い話をしながら注文していたものが届くまで待っていて。)
……す、ぐるくん…
(敏感な箇所を擦られ─鶴原の喘ぎ声は段々高く上擦っていく。上気した頬と同じ色をした桜色の唇が─辿々しい発音ではあったが、夏油の名前を柔らかく紡ぎ出した。鶴原は過ぎた快感に震える手を伸ばし、夏油の頭を撫でて─表情の変化自体はごく微かだが、一種の母性すら感じさせる微笑みを浮かべる。)
…きみ、の…好きなように、して…ください…
──
あ、どもっす!
(如月と他愛の無い話をしている内、妙に気まずい空気は次第に薄れていった。ケーキを運んできた店員に笑顔で頭を下げ、まずは運ばれてきた飲み物に口を付ける。)
…っ…そんなこと言われたらめちゃくちゃにしてしまいたくなる。だが、玲司は初めてだろう?大切にするよ。
(名前を呼ばれ頭を撫でられては鶴原を見詰めて。すると綺麗な微笑みに魅入られるも、上記のように告げては優しく抱き締めて。そして下腹部に手を這わせては今度は指を押し込んで。)
ケーキ分けるね。
(ケーキと飲み物が運ばれてくると、飲み物を1口飲んで喉を潤して。そしてケーキに目を向ければ一緒に持ってきてくれたナイフと取り皿を用意しては切り分けて。虎杖には少し多めに切り分けて渡して。)
……っ、ん…
(優しくする、と囁かれた鶴原は侵入してきた指に一瞬身体を強張らせるものの─小さく息を吐き、身体の力を少しずつ抜いていく。─元来自分のモノで無い身体を─初めてだから、と大事にされるのは、何処かむず痒いような心地がした。再び夏油の頬へ手を伸ばして優しく撫でながら、震える唇をゆっくりと開く。)
……傑、くん。僕…見た目より、ずっと頑丈…ですから。君の、思うままに…抱いて、いいですよ。
──
ん、サンキュ!
(虎杖は如月がケーキを切り分ける姿をじっと眺めていたが、手渡された皿にちらりと目を遣って─目にも止まらぬ早業で自身と如月の皿を入れ替えつつ受け取る。にかっ、と効果音が付きそうな程の爽やかな笑顔を浮かべつつ、フォークでケーキを食べ始めた。)
…分かった、それじゃあ遠慮しないよ?
(初めてならもう少し怖がったり躊躇ったりするが鶴原は上手く力を抜き受け入れている。この感じなら激しくしても付いてきてくれそうだと判断しては上記のように告げては指を押し込み激しく掻き回すように動かし解して。)
どういたしまして。
(虎杖に渡すと受け取ってくれケーキを食べ始めた。しかし虎杖と此方のケーキは渡したものの方が大きかった気がするが此方のケーキの方が大きいものだった。渡し間違えたのだろうかと不思議に思いながらも虎杖には言えず食べ始めて。)
……あ…ッ…!
(好きにしろ、と紡ごうとした鶴原の言葉は、過ぎた快楽を浴びたことによる─鶴原自身の甘ったるい嬌声によって掻き消えてしまう。鶴原は身体を仰け反らせながらも─腰をシーツから少しばかり浮かせ、本能的に快楽を逃がそうとした。)
──
…ん、これめっちゃ美味い!
(如月と皿ごと交換したケーキを口に放り込んだ虎杖は、目を輝かせながら表情をぱあ、と明るくする。そのままケーキを食べ進め、あっという間に食べ切ってしまった。)
可愛い声だね。…もっと聞かせて?
(甘い声に興奮しながらも、腰を浮かしているのに目敏く気付けば腰を固定し快楽を逃がさないようにしては指の本数を増やしばらばらに動かしイイトコロを探っており。)
ほんとだ…美味しいね!
(虎杖が感想を告げたのを見ると此方も1口食べて美味しくて此方も顔を綻ばせながら食べ進めて。食べ終わると口元にクリームが付いているのに気付き拭こうとして紙ナプキンを取ろうとするが切れているようで。)
……く、ぅッ…
(鶴原は唇を噛み、子供が駄々を捏ねる時のように首を横に振った。─最早有って無いような意地だが、甘ったるい声を振り撒くのは自身の─これまた有って無いような、必要最低限のプライドが許さないらしい。頬は上気し、触れられる度にびくりと震え、睨む瞳にもうっすらと生理的な涙の膜が張っている、煽情的な表情で─普段の鋭い眼光だけは失わずに、夏油をじっと見つめていた。)
──
あ、如月…クリーム付いてる。
(虎杖は如月の口元へ手を伸ばし、親指で口元に付着したクリームを拭うと─そのまま躊躇う様子もなくぺろ、と舌でそれを舐め取った。あま、と小さく呟く声が虎杖の口から漏れる。)
……は、い…
(鶴原は問い掛けに小さく頷き、夏油の身体をぎゅ、と抱き締めながら─その肩にぽすんと顔を埋めた。)
──
お、それいいじゃん。
(虎杖は如月の提案に首を縦に振り、近場の店を携帯で探す。そうして見つけた店に足を踏み入れ、お土産を探し始めた。)
私も気持ち良いよ。2人でもっと気持ち良くなろう。
(頷いた鶴原は抱き締め肩に顔を埋める。その様子に愛しさを感じながら上記のように告げ、絶頂に導くように段々と腰を動かす速度を速めて。)
五条先生どんなお土産が良いかな?やっぱり甘い物だよね。
(店に足を踏み入れると、様々なお土産が並んでおり。眺めながら上記のように告げては思案していて。)
……ん…ッ、
(鶴原の瞳の奥に、ちかちかと白い星が瞬く。絶頂の瞬間─びくり、と身体が一際大きく震え、夏油の背中に回した手に力が籠もった。)
──
だよなー…何にすっかな。
(店内をうろついていた虎杖は如月の声に頷き、お菓子の置いてあるエリアに足を踏み入れた。)
…っ…達したみたいだね…私もだよ。
(鶴原が絶頂を迎えた瞬間、此方も絶頂を迎えては身体を震わせ達する。達した鶴原の背中を優しく撫でて、顔を上げさせれば唇を重ねて触れるだけの口付けをして。)
…喜久福かな?前、五条先生これ買ってきてたよね。
(お菓子を眺めており、喜久福を見付けては上記のように告げて。虎杖と出会った時、五条が土産に買って来ていたのを思い出して。)
……僕の、中…は、気持ち良かった…ですか?
(息も絶え絶えと言った様子の鶴原は、少し時間を掛けて視線を持ち上げ─何処か普段通りにも聞こえる声色で夏油にそう問い掛けた。)
──
…あ、これとかよくね?
(虎杖は如月の提案に首を縦に振ったが─ふと、目に入ったらしいお菓子を手に取る。どうやらそれはカスタードのお菓子らしく、パッケージに描かれているお菓子のイラストは─随分と可愛らしいヒヨコの形をしていた。)
あぁ…気持ち良かったよ、とてもね。
(しっかりと頷けば上記のように答えて、鶴原の髪を撫でて。そして下腹部から自身のそれを引き抜くと、疲れただろうと思い寝かせて。)
いいね、五条先生喜びそう。
(虎杖が手に取ったお菓子に目を向ける。可愛らしいお菓子に笑みを浮かべては頷き賛成をして。会計をするためレジの方に向かっていては動物の形をしたペアのキーホルダーを見つけて。「可愛い…」と呟き、足を止め見ていて。)
………
(鶴原は返事の代わりにふわり、と微笑んだ後─長い睫毛をゆっくりと伏せた。そのままあどけない表情で寝入り、すやすやと寝息を立て始める。)
──
ん?それも買っとく?
(虎杖は如月の後を追ってレジへと向かっていたが、ふと足を止めた如月の視線の先を追う。そこには動物のキーホルダーがあり、何処か物欲しそうな視線を向ける如月にそう問い掛けた。)
おやすみ、玲司…。
(鶴原が寝始めた様子に笑みを浮かべ額にキスをし挨拶をして。それから汚してしまった下腹部の辺りを綺麗に拭き処理をしてやれば布団を掛けてやり。自身も汚れを拭き処理すれば鶴原の隣で髪を撫で寝顔を見ており。)
ううん、これペアのだから一緒に使う人いないし大丈夫。
(動物のペアのキーホルダーを眺めていては虎杖から問い掛けられた。しかし、ペアのもので買っても一つだけしか使わないのも勿体無い気がして首を横に振り大丈夫だと答える。)
……ん…
(鶴原は、髪を撫でられると微かに身動ぎし─隣に居る夏油の近くへ身体を寄せる。腕にぎゅ、と抱き着いた後は─安心したようにふわり、と微笑んだ。)
──
んー…あ、そうだ!それなら俺とペアで買おうぜ。
(虎杖は如月の言葉を聞き、少し考え込んだ後─そう口にしては、虎がモチーフになったピンク色のキーホルダーを手に取った。「これとか可愛くね?」と屈託の無い笑顔で問い掛ける。)
…安心しきった顔して…可愛いなぁ。
(身体を寄せ腕に抱き着くと安心したように微笑んだ鶴原。その様子に愛しさを感じてはふっと笑みを浮かべ頬を撫でてやり。)
いいの?ありがとう。…うん、可愛い!悠仁くん名前に虎入ってるしぴったり。
(ペアで付けてくれると言う虎杖に嬉しく思えばお礼を伝えて。虎杖が手に取ったキーホルダーを見ては笑みを浮かべ頷き賛成をして。)
………ん、
(鶴原はその後暫く寝入っていたが、やがて緩やかに目を開く。夏油の腕を掴んでいたことに気付いたらしく、手を離してベッドから起き上がった。)
──
あ、そーいやそうだな。
(虎を選んだのは無意識だったのか、虎杖はきょとん、としたような表情を浮かべた後に笑う。買い物カゴにそのキーホルダーも入れ、再びレジに並んだ。)
おはよう、玲司。あのままでも良かったのに。
(寝顔を見守っていれば鶴原が起きて。腕から手を離し起き上がった。そのままでいてくれても良かったのにと思いながら上記のように声を掛けて。)
お金…幾らだっけ?
(虎杖の無意識に選んでいた様子に笑みを浮かべながら、虎杖と共にレジに並ぶ。お金を出さなければと思い財布を取り出すと訊ねて。)
……いえ、流石にそれは…
(夏油の言葉に答えつつ、鶴原は解けた髪を紅い髪紐で束ねる。ふと、存在すら忘れていたお互いの携帯が新着メッセージを告げた。鶴原が画面を開くと、どうやら何かを察した家入からのメッセージのようで─"手ぇ早すぎ。まだ1日目だぞ"と揶揄うような文面の後に、"まあ一週間の間は何しても戻らないから、好きにすりゃいいけど。鶴原にあんま無茶させんなよ"と投げやりながらも気遣うような文章が書かれている。)
──
いいっていいって、俺が出すよ!
(虎杖は財布を取り出す如月を手で制し、自身の財布を取り出して代金を支払う。可愛らしいショッパーに入った仙台土産を片手に店を出て、新幹線乗り場へと向かった。)
また硝子か…。
(鶴原の言葉に残念そうにしながらも新着メッセージが来たのに気付けばメッセージを確認する。察しの良い家入に溜め息をつきながらも、返事はせず携帯を閉じて。鶴原に目を向ければ「そろそろ戻るかい?」と訊ねて。)
いいの?ありがとう。
(手で制されれば言葉に甘えお礼を伝えて。新幹線乗り場に到着すると、伏黒と釘崎は既に居り。釘崎は2人が来たのに気付けば如月に抱きついた。そして虎杖の持っているショッパーに気付けば“お土産買ったの?”と訊ねて。)
……ええ、そうですね。あまり遅くなってもいけませんし。
(鶴原は普段通りの口調で返答しつつ─後ろ手で器用に下着のホックを留める。立ち上がった拍子に普段よりも少々長いポニーテールがふわりと揺れた。制服の襟を整え、夏油の方を振り向く。)
…帰りましょうか、夏油くん。
──
ん?おう。
(虎杖は釘崎の言葉に一瞬きょとん、としたものの─直ぐに普段通りの表情に戻って頷いた。伏黒は"…新幹線、もう出るぞ"と電光掲示板をちらりと見つつ─三人を見遣る。)
あぁ、そうだね。行こうか。
(此方も鶴原の言葉を聞くと制服に袖を通し、乱れた髪を結直す。振り向いた鶴原に返事をすると部屋を出て支払いを済ませるとホテルを出て高専に向かい歩き出して。)
そろそろ行こうか。
(如月は伏黒の言葉に電光掲示板を確認しては返事をして歩き出して。釘崎は2人を揶揄おうと思っていたため不満そうにしながらも如月の後を追い歩き出して。)
……そういえば…夏油くん。この前灰原くんから、海外ドラマのDVDを貸してもらったんですが…
(鶴原は夏油と並んで高専へ帰る途中、ふと思い出したように口を開く。先程の行為の所為で、夏油を見上げる目尻は少しばかり赤くなり─桜色の唇は水分を含んでいるようだった。鶴原は何処か遠慮がちに夏油に手を伸ばし、指先だけを絡めながら─平常通りの調子で言葉を続ける。)
…宜しければ、僕の部屋で一緒に観ませんか?
──
ギリギリセーフって感じだな…
(虎杖達が慌てて新幹線に乗り込めば、丁度四人分だけ席が空いていた。虎杖はそう呟きながらその座席に腰を下ろし、一息吐く。伏黒は虎杖と向かい合う形で座り、如月と虎杖を横並びにさせようとしていた。)
部外者の立ち入り恐れ入ります。
セイチャットでは具体的な性描写が禁止されている事はご存知でしょうか?
ルールに抵触する投稿がいくつか見受けられましたので通報させて頂きました。
今一度規約とマナーのページを熟読の上、ルール厳守をお願い申し上げます。
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