匿名さん 2023-12-19 21:56:50 |
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ご移動ありがとうございます!改めてよろしくお願い致します。
創作についてですが、掲示板にも書いていた通り此方は女創作にさせて頂きます。通りすがり様の創作様は何方でもお好きな方で大丈夫です!
版権は通りすがり様には虎杖悠仁をお願いしたいです。此方からは夏油傑の方が動かし慣れていますので夏油傑を提供させて頂きます。
こちらこそ宜しくお願い致します。此方の提供版権及び、匿名様の提供版権も了解致しました。
では此方からは創作(♂)を提供させて頂きます。
此方の創作(♂)ですが"匿名様に提供して頂く版権に対して塩対応"という特徴が御座います。此方の点は大丈夫でしょうか。不都合なようでしたら削除いたしますので、遠慮なく仰ってください。
鶴原玲司(つるはら れいじ)188cm
名字と良く似た、黒髪に白と赤のメッシュが入った特徴的な髪を短めのポニーテールに束ね、細く切れ長の黒い瞳をした塩顔男子。肌は白く、男性にしては華奢な体格をしている。神社仏閣が良く似合う雰囲気の人間。
性格は冷静沈着、感情の起伏が少ない。他人と関わるのがあまり得意ではないので塩対応になりがち。喋り方は基本的に敬語、気心の知れた相手には多少敬語が抜ける。趣味は掃除と読書。
創作様の件承知しました、塩対応大丈夫です!素敵な創作様で絡むのが楽しみです。
此方も創作pf投下させて頂きます!
名前:如月 颯鈴奈(きさらぎ さりな)
性別:女
年齢:16歳(1年生)
容姿:モカブラウンの髪色。髪の先はウエーブがかかっており、肩より数cm下のロング。二重まぶたで、ぱっちりとした大きな濃い茶色の瞳。丸顔で紅い小さい唇。身長は153cmくらいと小柄で細身。
性格:優しく、しっかり者。困っている人がいたら放っておけない。頼まれたことは断れずしてしまう。頑張り屋で一人で抱え込むところがある。恋愛経験は少なく、少し鈍い。
備考:料理と裁縫が得意。
関係性:虎杖、釘崎、伏黒と同級生。虎杖と両片思い。釘崎と伏黒はお互いの気持ちを知っており早くくっつけと思っている。
創作C様のPFを確認させて頂きました。
こちらこそ絡ませて頂くのが楽しみです。僭越ながらロルの長さ・形式提示の為先レスを置かせて頂きます。
…ああ、夏油くんですか。…丁度良かった。少し良いですか、次の任務の確認をしたいんですが。(普段の騒ぎがある訳でも、任務がある訳でも無く─珍しく高専内がしんと静まり返った昼時。教室の椅子に一人腰を下ろし、夜蛾から"お前が読むのが一番良い"と言われて渡された次の任務先に関する書類にざっと目を通していると、都合良く教室の扉が開いた。そうして自身の目前に現れた黒髪の大柄なクラスメイト─夏油傑に少しばかりではあるが、眉間に刻まれた濃い皺が緩む。─これが"関わると厄介な方"のクラスメイトで無かったことは─表向き顔には出さないが内心安堵しつつ、手にしていた書類を机に投げ出してそう問い掛けた。夏油に問う鶴原の声色は別に冷たい訳では無いが、かと言って勿論愛想がある訳でもない。)
──
おっ、如月~!
(何やら朝からソワソワしていた虎杖は、廊下の奥に見えた人影に手を振りつつ、そう軽い調子で呼びかける。その表情は目に見えて綻び、まるで飼い主を前にした犬のような─まあ何と表現するにしろ兎に角、誰から見ても嬉しそうなものだった。返事が返ってくるよりも早く廊下を走った虎杖は人影─如月の前に到着し、ソワソワしていた理由─人気映画のチケットを彼女に見せる。だがこれは、彼自身が取ったというよりは─"これあげるから、二人で行ってきなさい"と態々それを二枚買ってきた釘崎に握らされ、何やらいつもより無口な伏黒に部屋を追い出された、という方が正確だった。)
これさ!2枚あるんだけど、一緒に行かね?
(/pf確認と先レスありがとうございます!返信させて頂きました。改めてよろしくお願い致します!)
玲司か。…あぁ、構わないよ。最近は落ち着いていたがこれからまた増えてきそうだな。
(しんと静まり返った昼時の高専内。五条と体育館で話しながら過ごしていたもののいつもの如く意見の食い違いが起こり体育館から出てきた。喧嘩分かれのようだが、時間が経てば頭も冷えるのかいつも通りに戻る。今はそっとしておくべきだろう。そう考え体育館を後にする。特にすることも無いため教室に戻り、扉を開く。教室に入れば声を掛けられ目を向けるとクラスメイトである鶴原玲司がいた。未だに鶴原のことははかりかねるが、いつもの表情よりは若干緩んでいるような気もした。どうやら任務の確認事項のようで。特に断る理由もないため快く了承をして。)
あ…虎杖くん、おはよう…!
(いつもオフの日はクラスメイトである釘崎と過ごすか虎杖や伏黒達も含め何処か出掛けるかのため釘崎の部屋に迎えに行くも何やら予定があると言われ部屋から追い出されてしまった。このような事は初めてでどうしたのだろうと不思議に思いながらも、虎杖や伏黒は何しているかなと廊下を歩いていれば聞き覚えのある声が聞こえて。顔を上げると目の前に虎杖が居て。一瞬のことで驚き目を瞬かせながらも笑みを浮かべ挨拶をして。すると、チケットを見せられ映画に誘われた。チケットを見ると、今話題の映画で丁度観てみたかった映画だった。笑みを浮かべ快く了承をして。)
うん、行きたい!これ…観てみたかったんだ!人気だったし買うの大変じゃなかった?
助かります。気になる点を二つほど確認させて頂ければ、直ぐに終わりますので。
(鶴原は夏油の了承の言葉を聞いて特に表情を変えるでも無く、ごく簡素に頷いただけで、その少し後─取って付けたように軽く会釈をした。目線は彼に向けて喋りつつ、手元では機能性重視の無骨なペンケースからこれまた装飾の一つもない無骨な赤ペンを取り出し、机の上に広げた書類の疑問箇所に目立つ印を付けていく。"任務時間の変更は無いか"等、無駄を省いて端的に述べる鶴原の口調はまるで─そう言った目的の為だけに製造された機械のようだった。そうして淡々と質問を終えた鶴原はペンを収納し、解答を持つように夏油の顔を─細く黒い瞳で静かに覗き込む。)
──
や、それは、その~…色々あって。
(まさか"釘崎から二人で行ってこいと押し付けられました"なんて如月本人を前にして言える訳も無く、返す言葉に詰まった虎杖はポリポリと頭を困ったように掻きながら弁明の台詞を今更考える。─お世辞にも、回転が早いとは決して言えない頭を捻って─捻ったところで結局何も思い付かなかったのか、明るく屈託の無い笑みを半ば誤魔化すように浮かべた。まあ、どちらにせよ。如月は二つ返事で映画鑑賞の誘いを了承してくれた訳だし─と、考えることを放棄した虎杖を、脳内で宿儺が"相変わらず馬鹿だな、小僧"と楽しげに嘲笑う。)
…それよりもさ!もしかしてこれ…如月が観たいやつだった?なら丁度良いじゃん!
任務時間の変更は無いよ。この書類に書かれている通りの予定で行くつもりだ。また何か変更があれば私から連絡するよ。
( やはり鶴原ははかりかねる。目線は此方を向いているが表情はなく、口調はまるで機械のようだ。五条は表情や態度で思っていることが諸に分かるのだが鶴原は読めない。同じクラスメイトにこうも両極端な2人がいるとは。そんなことを考えつつも鶴原に目を向け質問を聞く。質問の内容も真面目であり、五条に見習ってもらいたいものだ。心の中で溜息をつきながらも、此方を見詰め返答を待ってくれている鶴原には朗らかな表情を浮かべ質問について回答をして。特に何か変更があることは無いと思うがもしも変更があった時のことを配慮して変更があった時は連絡をすることも付け加え伝えて。)
?……色々…?
(人気の映画のチケットであったため買うのに苦労しただろうと思い疑問を口にするも、虎杖からの返答は歯切れの悪いものだった。気にはなるものの困ったような表情を浮かべているため追求はしない方が良いのだろうかと考えていれば、観たいものだったのかと訊ねられた。雑誌やテレビ等で話題になっており、釘崎と観に行きたいねと話していた映画だった。その映画のチケットを虎杖が持っているなんて。偶然にしては出来すぎていると思うかもしれないが鈍い如月は思っておらず。虎杖と映画を観れることを素直に喜んでいて。)
うん、そうなの!野薔薇と行きたいねって話してたのだから観に行けるの嬉しい。虎杖くんもこの映画気になってたの?
了解しました。…聞きたいことはそれだけです、引き留めてすみません。
(細く黒い瞳が僅かに伏せられ、了承の意を示すように軽く頷いた刹那、鶴原の─黒に朱と白のメッシュが入った、正に鶴のような─髪がぱさりと揺れる。それで納得したらしい鶴原は机の上に広げていた書類を手早く纏め、クリップ留めするとそれの角を軽く整え、徐ろに椅子から腰を起こした。そのまま─まだ向かいの席に座っている─夏油を振り返ることもなく教室を後にし、共有スペースの端に再び腰を下ろすと先程解消した疑問箇所に何やら書き込みを始め)
──
え、俺?そうそう、気になってたんだよな~。なんかさ、最近この映画のCMばっかじゃん?
("釘崎と行きたい"か、などと考えると妙にモヤつく自分の心を見なかったことにして、虎杖は如月の言葉に─間違ってはいないが、適当な返しを合わせる。喜んでいる様子の如月が見れただけで高鳴る自分の心に苦笑いしつつ、ふと映画の上映時間に目を遣ると─もう2時間を切っていた。その情報によっぽど慌てたのか、虎杖は如月の手を握ってはぐい、と引っ張り、早く行こうとでも言わんばかりに急かして)
って、上映時間もうすぐじゃん!!早く行こーぜ、如月!
構わないよ。また何かあったらいつでも訊いてくれ。
( 質問に回答をすると納得したらしく机の上に広げていた書類を纏めると立ち上がる鶴原。何か雑談をするでもなくあっという間に教室を出ようとする鶴原に居なくなる前にまた質問があったらいつでも声を掛けるようにと背中に声を掛け見送って。しかし、ああでは任務の際、困る事も出てくるのでは。鶴原は真面目なため輪を乱す事も無いし連携も取れるだろうが、やはり気心が知れている間柄の方が連携も取りやすくスムーズに動ける。交流をして鶴原の事を知ることも必要かもしれない。そう考えては教室を後にして鶴原を探す。共有スペースを通りかかったところで見つけた。声を掛けながら鶴原に近寄ると隣の椅子を引き腰を下ろして。)
玲司、そこにいたのか。任務地のことで調べたいことがあってね。これから図書館に行こうと思うんだが玲司も来ないか?
虎杖くんもなんだ。私もよく見かけるから気になってたんだ。
( どうやら虎杖も予告を見掛けていて気になったらしい。同じように気になっていた事に嬉しく思い笑みを浮かべ返答をする。そうしていると、どうやら上映時間が迫って来ていたようで手を握られ引っ張られた。驚き目を瞬かせるも返事をして手を引かれ映画館に急ぐ。暫く急ぎ足で歩いていればはたと気付く。そういえばずっと手を握ったままだ。虎杖くんの手大きいな。私と全然違う。そんな事を考えていれば、胸がドキドキしてしまう。そして更には2人きりで出掛けるなんてもしかしてこれは所謂デートなのだろうかと今更ながらに意識してきてしまい、口数が減り。)
わ…あ、うん。そうだね、急ごう。
…いえ、結構です。これからこの書類をまとめ直して、皆さんへの配布資料にしますので。
(少しの間は掛けられた声にすら気付いていないようだったが─隣の椅子が引かれる物音で漸く人が来たことに気付いたらしく、鶴原はゆっくりと書類から顔を上げる。─やって来た相手は夏油だった。一応は神妙な顔をして夏油の"一緒に図書館に行かないか"との提案を聞いてはいたものの、彼が喋り終わった後、取り付く島も無く首を横に振った。相変わらずと言うべきか─夏油の顔も見ずに椅子から立ち上がる。鶴原はそのまま踵を返し、自室へと向かって歩き始めた。)
──
ギリ間に合った~!
(そんな如月の様子にも気付かぬまま、虎杖は如月の手を引き、急いでチケットに書かれている番号のスクリーンへと飛び込む。─虎杖の言葉通りギリギリ間に合ったようで、スクリーンには見覚えのあるビデオカメラ頭が映し出され、映画鑑賞の際の注意事項を流している途中だった。前列中央の席へ腰を下ろし、一息吐いたところで─また別の事に気が付いたらしい。急いで入った所為か、映画鑑賞の定番セット─ドリンクとポップコーン─を買っていない。虎杖は横の席に座る如月にこっそりと耳打ちをする。)
…俺、なんか買ってこようか?
…失敗か。
(任務ということなら断られる確率も低いだろうと思い任務の事前調査という名目で誘ってみたが取り付く島もなく断られた。五条も問題児として困ったものだが、鶴原も困ったものだと歩き出した背中を見詰め溜息をつく。今までも交流をしようと話し掛けるもののことごとく失敗に終わっていた。しかしこのまま諦めれば今までの二の舞になってしまう。そう考えては声を掛けて見ることにする。椅子から立ち上がり鶴原の背中を追い掛け隣に並べば今度は手伝うとダメ元であるが告げてみる。纏めるのを早く終わらせて付き合ってもらう算段にしてみた。)
玲司、それなら纏めるの手伝おう。それが早く終われば私の方に付き合うことも可能だろう?
ほんとギリギリだったね。
(ドキドキとしながら手を引かれ無事に映画館に辿り着く。チケットに書かれている座席に到着すると手が解放された。緊張から解放され安堵しつつも席に座りスクリーンに目を向ける。兎にも角にも何とか間に合って良かったと今度はやっと間に合ったことに対して安堵していると、隣にいる虎杖から耳打ちをされた。どうやら何か買ってきてくれるらしい。確かに時間もなく入ったためドリンクやポップコーンなどは買えていなかった。急いできたため喉も渇いたなと思いドリンクをお願いすることにする。ポップコーンは食べたいが食べ切れないだろうと思い辞めておくことにして。)
…ありがとう。それじゃあ、ミルクティーお願いしても良い?
……夏油くん、君も……物好きですね。そこまでして僕に関わる必要は無いと思いますよ。
(今しがた─暗に"関わってくれるな"という意図を込めて─断ったと言うのに尚後ろから自身の背を追って声を掛けてくる夏油に、鶴原は少しばかり眉を顰め、元々糸のように細い瞳を訝しげに細めて漸く足を一瞬止めた。そして─出来る限り彼との間に角を立てないよう、慎重に言葉を選びつつ─微かな疑問と、嫌味を込めて恐ろしく無愛想な口を利いく。─実を言えばこれまでも、似たような状況はあった。彼は何度も鶴原に話し掛けてきて、その度関わろうと試みてくる。言うだけ言って彼の返事も待たずに、鶴原は彼を振り切るつもりの速度で自室の前まで歩みを進めた。)
──
ミルクティーな、オッケ。買ってくるわ!
(虎杖は周囲に配慮した小声ではあったが、了解の意を込めて親指と人差し指で環を作り、冒頭部分が流れ始めた映画を観る観客の迷惑にならないよう身を小さく屈めながら一旦スクリーンを離れる。映画館内の売店で如月に頼まれたミルクティーと自身が飲む分のコーラを買い、ついでに如月と分けて食べる用のキャラメルポップコーンを購入して、再び身を屈めながらスクリーンの座席へと戻った。如月の側のドリンクホルダーにミルクティーを乗せ、自身の側にはコーラ、中心のホルダーにポップコーンの容器を乗せる。何か言われる前に虎杖はにっ、と屈託無く笑いながら頭を掻いた。)
わり、ポップコーン買ってきちゃった。めっちゃ食べたくてさ。
文句や嫌味を言われるのは悟で慣れているからね。どうってことないよ。…玲司も頑なだな。
(駄目元で声を掛ければ一瞬足を止めた鶴原。此方も足を止め返事を待つ。やはり鶴原には拒否されてしまい、嫌味を言われてしまった。返事をする間もなく振り切るように背を向け歩き出した。しかし、此方としてもここまで来れば諦めるつもりは無い。文句や嫌味は五条で慣れており気にもならない。何故頑として人と関わることを拒むのか、それが分かれば鶴原の本質も分かる気がした。そんな事を考えつつ、鶴原の部屋の前まで先回りをして扉の前で待つ。鶴原が現れた方を見遣れば思っていることを伝えて。)
返事を聞く前に去るなんて酷いじゃないか。…玲司の疑問に答えよう。前から思っていたんだが、玲司は人付き合いをするべきだ。任務時も気心が知れている方が連携も取りやすい。その為に私は玲司に声を掛けていたんだ。
ミルクティーありがとう。ポップコーン、実は私も食べたかったから丁度良かった。
(了承してくれた虎杖に此方も周りに配慮をし小さく手を振りながら見送って。映画の冒頭が始まったため映画に集中をして観始めて。それから程なくして虎杖が戻ってきた。ドリンクホルダーに置いてくれたミルクティーを眺めお礼を言おうとして虎杖の方を向けば真ん中にポップコーンの容器が置かれた。どうやら虎杖が食べたくて買ってきたらしい。此方も食べたかったし、虎杖と一緒に食べるのなら食べ切れそうだと思い笑みを浮かべ食べたかったことを答えて。そしてその後は映画に目を向け観始めて。映画に集中しつつ、ポップコーンを食べようと容器に手を伸ばせば虎杖もポップコーンを取っていたようで手が当たってしまい。)
あ…ごめんね。
…その必要は無いと思いますが。任務の際に輪を乱すつもりはありませんし、指示を頂ければ連携も可能かと。
(扉の前に立たれると流石にどうしようもなかったのだろう。─まさか力ずくで眼の前の彼を押し退けて入る訳にもいかない。と言うよりもそもそもの問題、単純な力では夏油に一切敵わないことを知っているからか─ドアのノブへ伸ばしかけた右手と足が途中で完全に止まった。そうして大人しく夏油の言葉を最後まで聞くが、鶴原の表情は相変わらずぴくりとも動く気配がない。彼の言葉を聞いた後、淡々とした一本調子の口調で彼にそう告げる。その後一歩足を踏み出し、彼と相対する形で立って─唇の端だけを持ち上げる、表情の分かり難い鶴原にしては珍しい、微かな笑みを浮かべて首を傾げた。)
…それはそうと、夏油くん。書類を纏めるのは手伝ってくださるんですよね?お願いします。
──
わ、わり…
(ゴツゴツした自分のものとは硬さも、大きさも違う─柔らかくて小さい如月の手。不慮の事故のはずなのに何だか無性に照れ臭くなって、虎杖は小声で謝りながら慌てて手を引っ込める。その後は集中出来ないなりに映画を観つつ、ちらちらと如月の横顔を伺っていた。─これでは映画の内容など頭に入るはずもない。ふと、そんな様子を下らなさそうに眺めていた宿儺が"小僧、代われ"と半ば強制的に虎杖の身体を乗っ取る。宿儺は顔の文様を抑えたまま、肘掛けに頬杖をついてスクリーンを眺め、小さく笑った。)
…ケヒッ。
玲司、…まぁ、良い。今は言っても無駄だな。
(鶴原のことを思い言った言葉ではあるが、鶴原には全く届く様子もなく淡々と返された。五条にも同じ結果であるため気にはならず、続けて言おうと試みるも今鶴原に延々と言って聞かせたところで分かっては貰えないだろう。そう思えば名前を呼んだところで押し留まり溜息をついて。そうしていれば目の前に立つ鶴原の表情が微かな笑みを浮かべ手伝いを了承された。初めて見た表情に一瞬目を瞬かせるも頷いて。しかし急に了承したのは何故だろうか?だが、こうして交流する気になっただけでも1歩前進だろう。)
あ…あぁ、自分で言ったことだからね。覆すつもりは無いよ、手伝おう。
ううん…大丈夫。
(映画に集中をしていたポップコーンの容器の方に目を向けていなかったからか、ポップコーンの容器に手を伸ばせば虎杖の手に触れてしまった。ハッとして慌てて謝ると虎杖も慌てて手を引っ込めた。ドキドキとしてしまう鼓動に胸に手を置き首をふるふると横に振り大丈夫だと小声で告げて1つポップコーンを手に取り食べて。しかし味など分かる訳もなく隣にいる虎杖のことを意識してしまう。暫くその状態が続いたが、観たかった映画だったからか自然と映画に夢中になっていた。その為虎杖と宿儺が入れ替わった事など全く気付く事もなく。 )
……助かります、どうぞ。適当なところに座って頂ければ。
(今しがた鶴原の顔に浮かんだ微かな笑みはまるで夢か何かだったかのように一瞬で消え失せ、鶴原は普段通りの無表情に戻って自室の扉を静かに開いた。生活に必要最低限の物だけが、必要最低限の場所に配置されているだけの簡素な部屋の中心に備え付けられたシンプルなデスクの─デスクチェアに腰を下ろし、鶴原は書類を夏油と自身の分で丁度半分に分け、その内容整理を始める。当たり前だが、無駄口ひとつ利くこと無く淡々と作業を進め、ものの数十分で自身の分の書類整理を終えてしまった。一息吐いた鶴原は夏油の方を見遣り、手近にあった栄養補助食品を齧る。)
──
…これの何が面白いのやら。
(暫くの間は大人しくスクリーンを見つめていた宿儺だったが、少しすると飽きてきたのか眉を顰めて呑気な大欠伸をしながらそう呟き、自分の側のドリンクホルダーに乗せてあるコーラを一口啜った。暇を持て余したついでに、既に興味の無くなった映画のスクリーンから隣の─どうやら小僧が"片想い"なるものをしているらしい小娘の顔に視線を移し、じっと見つめる。小僧と小娘同士でお似合いだろう、と皮肉を込めて笑うと、領域の中で小僧が憤るのを感じた。口煩い小僧は領域内でさっさと殺害し、目を離した隙にもうエンドロールが流れているスクリーンをちらりと見る。)
あー…マジ面白かった!如月も面白かった?
お邪魔するよ。あぁ、分かった。
(初めて見た微かな笑みは一瞬で消え、扉を開き部屋に入っていく。もっと先程のように笑えば良いのに、そう思うが今は交流するという目的が達成すれば良いかと今は言わないことにして鶴原に続いて部屋に入った。中は簡素で必要最低限の物しか置かれていない。鶴原らしい部屋だと思いながらデスクの近くに座った。何と言わず書類を渡され黙々と内容整理が始まる。当たり前だが何も話さない鶴原に話し掛けようとするが、会話の糸口が見つからず取り敢えず書類を纏めることにした。それから数十分すれば視線を感じ其方に目を向ければ鶴原が栄養補助食品を齧りながら此方を見ていた。どうやら書類は終わったようで。此方も間もなくというところだが栄養補助食品が気に掛かり話し掛けて。)
玲司…まさかとは思うがそれが昼ご飯か?
うん!すごく面白かった。やっぱり人気なだけあるね。誘ってくれてありがとう、観に来てよかった。
( 緊張が解けて映画に夢中になっている隙に虎杖と宿儺が入れ替わっていることを気付くことなく、視線を向けられていることにも全く気付くことなく映画が終了しエンドロールが流れ始めた。エンドロールを眺めながら余韻に浸っているとエンドロールも終了し、シアター内が明るくなり口々に感想を言いながら皆シアターから出て行く。此方も立ち上がり人の波に乗りながらシアターを出ていれば虎杖が話し掛けてきた。どうやら虎杖も楽しんだようで高評価の感想のようで。此方も楽しみにしていた通りとても面白く楽しめたため笑みを浮かべ感想と誘ってくれたお礼を伝えて。)
はあ、そうですが。…それが何か。
(返事の前に口の中のものを飲み込んでから、ごく当たり前のように答えつつ、鶴原はデスク下の奥にに押し込まれている大きな段ボールを爪先で器用に引き摺り出す。栄養補助食品の名前が印字されたそれは既に封が開けられており、中には今しがた鶴原が齧っていたものと同じ種類、他にもゼリー飲料型の栄養補助食品やらが所狭しと詰め込まれている。鶴原は一番上に乗っているゼリー飲料型の栄養補助食品と今しがた自身が齧っていたものと同種類のものを手に取り、ゼリー飲料の方は封を切って書類の横に置いた。そしてもう一つは夏油に差し出しつつ口を開く。)
…栄養摂取だけなら、これで充分ですから。夏油くんもお一ついかがですか。
──
そ?良かったー!正直さ、つまんなかったらどうしよっかなーって心配だったんだよな。
(雪崩にも似た人の波に流され、宿儺は如月と共にスクリーン前の通路まで半ば押し出されるような形で出てきた。─まあ、苛立ちに任せて何度かうっかり術式を使いそうになったが─いかにも普段の小僧"らしい"台詞を如月に向けて吐きつつ、領域内の宿儺は虎杖の死体を見下して?杖をつく。─さて、この小娘。どこで小僧と俺が入れ替わっていることに気付くか─一種の戯れ混じりに宿儺はそう思い立った。周囲をそれとなく見回すと、近場に大手ファストフードのチェーン店があるのが目に入る。)
…腹減ったし、あそこで飯食おうぜ!
あ、あぁ…ありがとう。
(栄養補助食品を齧る鶴原に昼食をそれで済ませるつもりかと問うとその通りであったようで。そしてデスク下の段ボールを引き摺り出す様子を見ていれば段ボールに栄養補助食品と印字されている。開けられた中身を見ると栄養補助食品が所狭しと詰め込まれていた。もしやこれを毎食食べているのか。そもそも栄養補助食品というのは毎日の食事で補い切れないものを補う為に摂取するものでは無いのか。これでは身体に良くないのではないか。そんな事を考えていればゼリー飲料を渡された。受け取り蓋を開け飲む。このままでは心配のため普通の食事をするように勧めてみて。)
玲司…毎食これで済ませているのか?もしそうなら普通の食事もした方が良い。そもそも栄養補助食品は毎日の食事で補い切れない栄養を摂取するためにあるのであって毎食それだけというのは身体に良くないからね。このままそんな食生活を続けていたらいつか倒れるぞ。
あ、うん!そうだね、食べよっか。
( 人の波に流れ歩きながら感想を述べていれば、無事に映画館から出ることが出来た。まだ時間もあるしこれからどうしようと考えていれば虎杖からご飯を食べようと言われた。確かにお腹が空いてきたなと思えば虎杖が指差した方に目を向け頷き賛成をして。今のところ虎杖が言いそうな事だからか宿儺だと全く気付いていないようでそのままファーストフード店に向かい。ファーストフード店に到着すれば昼時だからか賑わっており。列を成している場所に並びながら何を頼もうかと思案をして。虎杖は何にするのだろうかと気になれば訊ねて。)
何にしようか迷っちゃうね。虎杖くんはもう決めた?
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