スレ主 2023-12-10 17:44:55 ID:896f7f474 |
![]() |
通報 |
>93(スレ主様)
「そうね、元々そういう使い方だから…何かあったら盾になるわよ。」
男性(ダグラス)の言葉を聞いた鮫島はごく当たり前のように頷き、腕に残る今しがたの傷をまじまじと見つめて呟いた。
「…でも、私の術式もこの霧の所為で弱くなっているみたいね。いつもなら"飛ばした"後に傷なんて残らないもの。」
鮫島はカーディガンの袖を元に戻し、早瀬の差し出した(包帯)をくるくると器用に巻き付ける。彼女は気怠げに溜息を吐き出し、腕をひらりと振った。
「…此方の術式も開示した方が良さそうですね。…すみませんが、誰か─何でも構いません、何か喋っていただけますか。」
早瀬は鮫島が腕に包帯を巻き付けたのを見届け、バーの中を見回して─何処か申し訳無さそうな表情でそう申し出る。申し出た後鮫島に一瞬目線を向けるものの、早瀬は最早諦めたように肩を落とした。
トピック検索 |