スレ主 2023-12-10 17:44:55 ID:896f7f474 |
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>77 モノ、保安官事務所ALL
【保安官事務所/エディ・ドンブラウスキー、????】
チャッ
――震える手でリボルバー(コルトSAA)を構えながら、物音がした事務所の中を恐る恐る進む小太りの帽子の青年(エディ)。
コツ コツ コツ コツ コツ コツ
彼(エディ)の足音らしき物がゆっくりと、やけに規則正しく鳴って―――
ぐぅうううう
エディ「…お腹減った。」
先程までの緊張感は何処へ行ったのか、小太りの青年(エディ)はどこか脱力したような様子でリボルバーを下げると…何か見つけたのか小走りで事務所の隅、彼(モノ)が隠れているデスクの反対側―に位置する古めかしい冷蔵庫に駆け寄り
コツ コツ コツ コツ コツ コツ
ガシャッ
と重い開閉音を立てて冷蔵庫を開けるとその前に座り込んで中を物色し始めて…
コツ コツ コツ コツ コツ コツ
――彼(エディ)は足音を立てていないにも関わらず、再び鳴る音――(それ)はずっと少年(モノ)の居る側のデスク――その傍の窓ガラスを(小突いて)いた。
コツ コツ コツ コツ コツ コツ
窓の外から…(それ)…小さな人影が頭だけを出して事務所の中を覗きこんでいるのが見える。”それ”はおかっぱ頭で、笑顔の“人形”だった。ただし、ただの“人形”ではない。
顔は人形特有の真っ白な肌なのだが、笑顔のはずの目は中身が真っ黒で、目玉らしきものが見えない。口も同じで、唇らしきものもなく、そこにはやはりぽっかりと真っ暗な、三日月状の穴のようなものがある。それでも、目や口の曲線で(にっこり)と言う感じの笑顔だと分かるのが余計に不気味だった。
コツ コツ コツ コツ コツ コツ
(それ)は覗き込みながらその頭で窓ガラスを(小突き)続けている――まるで(中)に入ろうとしているかの様に…
一方の青年(エディ)は冷蔵庫の前で漁るのに夢中になっている様だ。
>69 黒川イザナ、廃雑居ビルALL
【廃雑居ビル/2F→屋上/ニコライ・ジノビエフ】
階段を無心で登り、屋内だというのに立ち込める濃霧を鬱陶し気に払いながら進む銀髪のロシア人の傭兵(ニコライ)
(目的の資料)を入手(奪取)した後、先ず彼が起こした行動は現在地の把握だ、(監視員)に支給されていた個人用携帯GPSシステムでは現在居る座標がまるで掴めなくなったというのが一番の理由になる…そして直感にも近い様な(感覚)で、傭兵は此処が作戦エリア(ラクーンシティ)では無いであろう事を察していた。
ニコライ「…………………」
階段の踊場から階段へ、を7回ほど繰り返して――上がった先に見えた(屋上)の扉。
しかしその先に感じた(人の気配)に、傭兵(ニコライ)は一度立ち止まりベストのポーチから内視鏡の様な器具を取り出して、扉の隙間から滑り込ませて屋上の様子を偵察する。
―見慣れない格好をした東洋系の青年(黒川)の姿が見えて、何やら訝しげな様子で周囲を見回している――見ところ負傷…(噛まれた)様な様子は見えない。
つまるところ民間人だろうか――
既に自分を含めたU.B.C.S(Umbrella.Bio.hazard.Countermeasure.Service※アンブレラ・バイオハザード対策部隊)はラクーン市に投入された4個小隊(1個小隊30名・計120名)がほぼ市街での(活性死者)や(イレギュラーミュータント)との交戦により壊滅状態で散り散りになっており、表向きの任務であった(民間人の救助活動)そのものが破綻している有様で其々が生き残る事を優先せざる得ない状況だ。
まして(監視員)のこの傭兵(ニコライ)としては後はどれだけ(報酬)を雇い主(アンブレラ社)から搾り取れるネタを用意出来るかしか基本的に興味は無いので致命的な(足手まとい)に成り得る民間人を同行させる気は無かった。
そうして扉の前で踵を返して下へ降りていこうとし…
>83 芦川 美鶴、上杉謙信、川田章吾、ドリー・ビット・エボニー、パック、的場卓、ミシェル・サヴァン、廃地下鉄駅ALL
【廃地下鉄駅→移動開始/ゾンビ×多数、屍人×5、ベンジャミン・サイクス】
戦いながら移動していく(奇妙な7人組)を物陰から観察しながら、手元では慣れた手付きで屍人化した(財団警備員)から奪った5.7mmPDW(FN-P90)の特徴的な弾倉を交換しつつ付属の光学サイトやフラッシュライトを点検して囚人服のポケットに数本無造作にその50連マガジンを放り込んで準備を整えた赤毛のモヒカンの(Dクラス職員)は、見るからに現実離れした面々を見つめながら
サイクス「――距離を置いてあの連中(的場達)を追いかけてみるか。案外(当たり)を引くかもしれんしな。」
と奇妙な言葉を口にしながら自身も彼ら/彼女ら(的場達)を追って霧の中へと入っていく。
実際の所彼ら(的場達)が地下鉄から地上へ出て行く前にも、墜落したヘリから自力で逃げ出した者は数人存在しており、この赤毛モヒカンの強面のアイルランド人は最後発だったという事になる。
何なら直接接触するという手もあるが、彼ら(的場達)が警戒しているのと同じく、この男(サイクス)もまた彼ら(的場達)の事を警戒していて、一先ず暫く様子を見て声を掛けるか判断するつもりなのだろう。
>85 狩人、廃屋敷ALL
【廃屋敷/リビング/ことも、屍人×1(行動停止)、????×1】
“危ない時は何処かに隠れろ”
臨戦態勢を取りつつそう言う彼(狩人)にこくりと頷きを返しながらも――意外と冷静な視線でその奇妙な(嗤い声)がした方向をじっと見つめる。
――ガチャッ
ドアノブがゆっくりと回り、外開きの屋敷のドアの一つ…距離にして10mも無い、其れが開く――開いた先にあるのは相変わらずの(霧)のみだ。
ドアノブを(回した)モノの姿は見当たらない。
くすくすくすくすくすくす
しかし相変わらず例の嘲笑う様な不気味な嗤い声は奇妙に反響しながら聞こえてくる。
彼(狩人)の予測通り、この(ナニカ)は(不可視)なのかも知れない――しかし立ち込める(霧)は確かに(視界)を遮る厄介なモノだが、逆に捉えれば(霧)に動きがあればある程度その(ナニカ)の動向を視界に入れる事が可能かもしれない。
ひゅっ
かんっ…からから
不意に飛ぶのは小石、赤いリボンの少女(ことも)が投げたモノ――それはまるで隙を窺う様に不気味な沈黙を守る(ナニカ)を刺激する様に促す。
するするするするするする■■■
ことも「!!」
(不可視)の触手――捕食器を兼ねた(其れ)が数本、足元から二人を狙って一挙に伸ばされて霧を掻き分けて襲い掛かってくる。
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