スレ主 2023-12-10 17:44:55 ID:896f7f474 |
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>雛沢・加奈江、ALL
【路地裏/フェロー・オネスト】
「げぇえっ!?」
謎の少女から躊躇いなく逃げ出したフェロー。しかし、背後に何かが迫ってくる気配を感じ、首だけ動かし後ろを見れば、真っ赤なスライムのようなものが自分に近づいてるでは無いか。
フェローは悲鳴をあげつつも、咄嗟に杖を振り、火の玉を繰り出してその“何か”にぶつけて追い払おうとした。
(ここにギデルがいりゃあ……ちっ、ないものねだりしてもしかたねぇかッ……)
自分は他の魔法士と比べれば魔力が少ない。そのために、攻撃魔法もそれほど威力があるものを打てない。ハンマー使いの相棒がいれば、少しは変わったのだろうが、今それを考えてる場合ではないと、逃げることに集中しようとする。
>エル、シックス、L、Lダミー×4、ALL
【遊園地/ギデル】
「!!」
不思議なオルゴールの音の出処を探りに向かったギデル。エルより遅れてその地点にたどり着けば、レインコートを着た痩せこけた少女が、エルと共にいた。どうやら音は、彼女が持っていた物から流れていたようだ。
事情を聞こうと近づこうとした時、レインコートの少女が自身を睨みつけ、警戒心の強い様子で仁王立ちしてきた。
一瞬目を見開き、耳としっぽをピーンと立たせた後、「自分は怪しいものじゃありません!」というように首をぶんぶんと横に振ったり、敵意がないことを伝えるように、持っていたハンマーを置いて両手をヒラヒラと動かした。
ここに相棒がいてくれたら、トーク力と魔法で警戒心を緩めてくれるのに、と慌てていると、エルがニコニコ笑顔で自身が悪者ではないということを伝えてくれていた。
そのことにほっと胸をなでおろしつつ、同調するようにうんうんと頷く。
しかし次の瞬間、辺りに銃声が響き渡った。
「!?」
先程地面に置いた武器のハンマーを拾い、辺りを見回せば、いつの間にか自分たちは武装した少女たちに囲まれてしまったことに気づく。
一体何が起こったのか、彼女たちは味方なのか。ただただ困惑しながら、キョロキョロと首を動かすばかりだった。
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