スレ主 2023-12-10 17:44:55 ID:896f7f474 |
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>197 ことも、廃屋敷ALL
【廃屋敷/リビング】
狩人は、気付けば灰が舞い霧が立ち込める街の中にいた。ふと顔を上げればそこは見知らぬ街だったのだ。しかし狩人に動揺は無かった。……いや、動揺という程ではないが一つだけ気がかりな事があった。この街に謎の既視感を覚えていたのだ。“気付けば見知らぬ場所にいた”という経験自体既に何度かしているものの、こうして既視感を覚えるのは初めての事であった。しばらく考え込んでいたが、やがて右手にノコギリ鉈、左手に獣狩りの短銃を握り締め、この霧と灰の街へ駆け出した。分からない事をずっと考えていても仕方がない。それに、例えどのような場所であっても自分のやる事は変わらない。獣を狩る、ただそれだけだ。
そうして狩人が最初に辿り着いたのは、荒廃した屋敷だった。狩人がそれを見た時に感じた事は、謎の既視感だった。やはり以前訪れた事があるのではないか。しかしそう思った矢先、屋敷から歌声のようなものが聞こえた。喉に不調を抱えたような、濁った酷い歌声だった。一先ず既視感の事は脇に置き、その正体を確かめるべく狩人は屋敷の中へ侵入した。
そして屋敷のリビングで相対した者は、目の焦点は合わず生気のない表情で赤い液体を垂れ流した女と、それの背後にいる銃を携えた老人だった。どちらも奇声を発しており、マトモな人間とは言い難い。ヤーナムの群衆と同じく、獣に成り果ててしまったのだろう。ならば狩るのみ。前進しつつ懐からナイフを取り出し、奥の老人目掛けて投擲。次に女に向けてノコギリ鉈を振り下ろした。
(/無事に再始動出来ました事、大変嬉しく思い、また心より感謝申し上げます。廃屋敷の方へ絡ませていただきました。未熟者ではありますが、今後ともどうかよろしくお願い致します)
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