スレ主 2023-12-10 17:44:55 ID:896f7f474 |
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【 遊園地 メリーゴーランド付近 】
>L、Lダミー×4、鯰尾藤四郎、ギデル、シックス、遊園地all
「…えるぅ!わるもの、ちがう!だいじょ…__みんな!」
穏やかな微笑みを向けられてはまじまじとLを凝視する。純粋な誠意と本意。感じ取ったそれらのものから信用して良いと直感的に悟り頷き返す。それから今も警戒を続け、エルを守ろうとしてくれているレインコートの少女(シックス)やエルと同じ疑問を抱いていた猫の獣人の少年(ギデル)に信じて大丈夫だよ、といった趣旨の言葉を告げようとしたその刹那。
濃霧が辺りを覆う。
驚きながら思わずギデルやシックスへと手を伸ばすが瞬く間に濃霧が彼らの姿を覆ってしまう。異変はそれだけでは終わらずに先程までは感じることのなかった異質な気配が突然現れ、蠢きながら近付いてくる。見たことも感じたことすらもない歪んだ存在。
ギデル達を見失ってしまった悲嘆や得体の知れない存在への恐怖が入り混じった感情から泣きそうになりながらゆりかごの淵をぎゅっと握りしめる。
身体が硬直しているのか、ただただLの背中を見つめることしかできないでいると突然現れたのは軍服姿の少年。喫驚のあまり、溢れ出そうになった涙が引っこんでしまいゆりかごから身を乗り出してその少年を注視してしまう。
何やら囮となって1人で得体の知れない存在と対峙し、エル達を逃そうとしているみたいだ。
「やーや!いっちょ!いっちょがいい!!える、ぷりきゅあなの!えるもいっちょするの!!」
相手から告げられては即座にぶんぶんと激しく首を左右に振り、自分は戦えるから一緒に立ち向かおうと必死に伝える。
エルだってプリキュアなのだ。仲間達のように誰かを守りたい。だからこそ1人を置いて逃げるなんて真っ平ごめんだ。元の世界で仲間達がエルを狙おうとする刺客から幾度となくそうしてくれたように。この世界で先も、そして今も守ろうとしてくれている彼女達のように。そう思うと恐怖心は消え去っていく。右手を胸に当てては霧に隠れて視えない歪んだ存在がいる方向を睨みつけ、いつでも変身できるように構えながらその存在の姿が視えるのを待ち。
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